JPH07317760A - リニアボールブッシュ - Google Patents

リニアボールブッシュ

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JPH07317760A
JPH07317760A JP6213344A JP21334494A JPH07317760A JP H07317760 A JPH07317760 A JP H07317760A JP 6213344 A JP6213344 A JP 6213344A JP 21334494 A JP21334494 A JP 21334494A JP H07317760 A JPH07317760 A JP H07317760A
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cage
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボール2の脱落防止のための加締作業を不要
にする。 【構成】 保持筒3は、保持器1のポケット1aに対応
した多数の保持穴3aを有する。保持穴3aの中心O3
はポケット1aの中心O1から軸方向に距離Sだけず
れ、その周縁一部がポケット1aの一部を外径側から覆
っている。そのため、ポケット1aに収容されたボール
2の外径側への移動は、保持穴3aのポケット1aを覆
う周縁一部によって規制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に軸方向運動をする
機械要素を支持するために使用されるリニアボールブッ
シュに関する。
【0002】
【従来の技術】リニアボールブッシュはボールを使用し
ているため、滑りブッシュ等に比べ、有限ストロークの
繰り返し摺動および回転運動に対する摩擦トルクが非常
に小さくなるという利点がある。
【0003】図4に示すように、リニアボールブッシュ
は、円筒状の保持器11に適宜間隔で形成した多数のポ
ケット11aにボール12を転動自在に収容したもので
あるが、一般に、内径を機械軸(又は円筒内輪)、外径
を機械ハウジング(又は円筒外輪)に装着するため、ボ
ール12が保持器11のポケット11aから脱落しない
よう組み付けておく必要がある。そのため、ポケット1
1aの形状を、その内径側がボール12の直径よりも小
さく、外径側がボール12の直径よりも大きな2段形状
とし、各ポケット11aにそれぞれ外径側からボール1
2を収容した後、ポケット11aの外径側周縁を適宜箇
所11bにおいて加締めている。そして、このような加
締作業を行なう際の作業性を考慮して、一般に、鉄系材
料よりも加工性に優れ、加締加工が容易な銅合金を保持
器材質として用いている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、リニアボー
ルブッシュには多数のボール12が収容されるため、上
記のような加締作業には多くの工数が必要であり、その
ため、コスト高を招いていた。
【0005】また、保持器11の材質、肉厚、形状等に
応じて加締条件を変更することが必要であり、加締条件
の管理が大変であった。特に、加締量を管理するのが難
しく、加締量が過小の場合にはボール12の脱落が予想
され、加締量が過大の場合には保持器11が加締により
変形したり、あるいは、加締部分11bを後加工しなけ
ればならない場合があった(相手部材との干渉を避ける
必要などがあるため)。
【0006】さらに、例えば、真空中での使用を目的と
して、保持器の材質を銅合金からステンレス鋼等に変更
するような場合には、加締条件のみならず、周辺の加締
治具の変更まで余儀なくされることがあった。また、真
空中で使用する場合には、グリース等の流体潤滑剤を用
いることができないため、潤滑性の確保が問題となる。
【0007】本発明は、上記のようなリニアボールブッ
シュにおける加締作業を不要とすることにより、工程管
理上、品質管理上の簡素化を図り、これにより、リニア
ボールブッシュのコスト低減に寄与すると共に、真空中
などの流体潤滑剤を用いることのできない特殊環境下で
の使用に好適なリニアボールブッシュを提供することを
その目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、多数のポケッ
トを有する円筒状の保持器と、保持器の各ポケットに転
動自在に収容されたボールと、保持器の外径に嵌合さ
れ、各ポケットに対応した保持穴を有し、かつ、保持穴
の周縁がポケットの一部を外径側から覆う保持筒とを備
えたリニアブッシュを提供するものである。
【0009】また、本発明は、上記構成において、保持
器を自己潤滑性を有する材料で形成したものである。自
己潤滑性を有する材料としては、固体潤滑剤を含有した
金属材例えば鉛青銅材等、高分子材例えばポリイミド
材、PTFE材等を用いることができる。
【0010】また、本発明は、上記構成において、保持
穴の中心がポケットの中心からずれたリニアボールブッ
シュを提供するものである。
【0011】さらに、本発明は、円筒状の保持器素材の
外径に、機械加工の削り代をもった円筒状の保持筒素材
を嵌合した状態で、保持筒素材を所定の肉厚まで加工す
る機械加工と、保持穴とポケットとを同時に穴開けする
穴加工とを行ない、保持穴を介してボールをポケットに
収容後、保持筒と保持器とを相対移動させて上記リニア
ボールブッシュを製造する製造方法を提供するものであ
る。
【0012】
【作用】保持器のポケットに収容されたボールの外径側
への移動が、保持器の外径に嵌合された保持筒の保持穴
の周縁部によって規制される。そのため、従来のような
ボール脱落防止のための加締作業は不要である
【0013】保持器を自己潤滑性を有する材料で形成す
ることにより、ボールとの接触部における摩擦力が低減
され、また、ボールの表面に保持器からの潤滑成分によ
る転着被膜が形成されるので、良好な潤滑状態が長期に
わたって維持される。
【0014】削り代をもった保持筒素材を保持器素材の
外径に嵌合した状態で機械加工を行なうことにより、加
工時の変形、保持器への圧入時の変形等を回避すること
ができる。また、保持器のポケットと保持筒の保持穴と
を同時に穴加工することにより、工程を簡略化できるば
かりでなく、保持筒を薄肉とする場合でも、穴加工時の
変形を回避することができ、しかも、穴加工の精度を確
保することができる。
【実施例】
【0015】以下、本発明の実施例について説明する。
【0016】図1に示すリニアボールブッシュは、多数
のポケット1aが適宜間隔で形成された円筒状の保持器
1と、保持器1のポケット1aに転動自在に収容された
ボール2と、保持器1の外径に嵌合された保持筒3とで
構成される。
【0017】図1bに拡大して示すように、保持器1の
ポケット1aは、内径側の径D1がボール2の直径D0
よりも小径で、外径側の径D2がボール2の直径D0よ
りも大径の2段形状であるが、図4に示すものと異な
り、加締めはなされていない。そのため、保持筒3を嵌
合していない状態では、ボール2はポケット1aによっ
て内径側への移動のみが規制され、外径側への移動は規
制されない。
【0018】保持筒3は、保持器1のポケット1aに対
応した多数の保持穴3aを有する。この実施例では、保
持穴3aはポケット1aと同径であるが、図1cに示す
ように、その中心O3がポケット1aの中心O1から軸
方向に距離Sだけずれ、その周縁一部がポケット1aの
一部を外径側から覆っている。そのため、ポケット1a
に収容されたボール2の外径側への移動は、保持穴3a
のポケット1aを覆う周縁一部によって規制される。し
たがって、ボール2は、ポケット1aの内径側と保持穴
3aの周縁一部とによって内・外径側への移動を規制さ
れ、これにより、保持器1からの脱落防止がなされる。
【0019】以上のように、この実施例のリニアボール
ブッシュは、保持器1のポケット1aと保持器1の外径
に嵌合した保持筒3の保持穴3aとのずれによってボー
ル2を保持するので、従来のようなボール脱落防止のた
めの加締作業は不要である。そのため、従来に比べ、多
数のボール2の保持作業を一度に行ない得る点で大幅な
工数削減が可能となり、工程管理上有利であるばかりで
なく、保持器の加締による変形、加締部分の加締量過大
による相手部材との干渉を生じさせる心配もなく、さら
に加締部の後加工の必要もないので、品質管理上も有利
である。
【0020】このリニアボールブッシュの保持器1およ
び保持筒3をステンレス鋼等で形成すれば真空中での使
用が可能になるが、従来のような加締条件の管理が不要
なので、材質変更も容易に行なうことができる。この場
合、ボール2の表面に結晶性のPTFE等からなる固体
潤滑被膜を形成すると、無処理品に比べ、真空中におけ
る耐久性を向上させることができる。さらに、ボール2
をセラッミックで形成することにより、固体潤滑被膜の
劣化が生じた場合でも、相手部材(一般に鉄系材料)と
の接触が異材接触となるので凝着現象が回避され、急激
な回転不能に陥るといった事態を回避することができ
る。
【0021】モーメント荷重を受ける負荷条件下で運転
するような場合には、軸中央寄りのボール列をなくし、
両端寄りのボール列でモーメント荷重を支持する構成と
することにより、長期にわたって最適運転状態を確保す
ることができる。
【0022】このリニアボールブッシュは、例えば、以
下に示す工程を経て製作される。
【0023】まず、保持器1となる円筒素材(保持器
素材)の外径に、削り代分だけ厚肉の円筒素材(保持筒
素材)を圧入し、保持筒素材の外径を所定の肉厚になる
まで切削加工する。リニアボールブッシュの大きさによ
っては、保持筒3をかなり薄肉に仕上げる必要がある
が、このように、厚肉の保持筒素材を保持器素材の外径
に嵌合した状態で切削加工を行なうことにより、加工時
の変形、保持器1への圧入時の変形等を回避することが
できる。また、薄肉円筒加工用の特別な治具等を準備す
る必要がなく、しかも加工も容易である。
【0024】つぎに、保持器1のポケット1aと保持
筒3の保持穴3aとを同時に穴加工する。したがって、
ポケット1aと保持穴3aとは同径であり、この時点で
は、両者の中心O1、O3は一致している。このよう
に、ポケット1aと保持穴3aとを一体で穴加工するこ
とにより、工程を簡略化できるばかりでなく、保持筒3
が薄肉の場合、穴加工時の変形を回避することができ、
また、穴加工の精度を確保することができる。尚、図1
bに示すような、2段形状のポケット1aはドリル等の
加工工具の先端位置決めにより、一発で加工が可能であ
る。
【0025】そして、ボール2を保持穴3aを介して
外径側からポケット1aに収容した後、保持筒3を保持
器1に対して所定量Sだけ軸方向に相対移動させる。こ
の時の相対移動量Sによって、保持穴3aの中心O3と
ポケット1aの中心O1とのずれ量Sが決まる。ずれ量
Sは保持筒3の材質、肉厚、必要保持力等に応じて任意
に設定すれば良く、また、相対移動量Sを変えるだけで
簡単に変更することができる。この実施例では、相対移
動量Sを見込んで、保持筒3の軸方向長さを保持器1の
軸方向長さよりも寸法Sだけ短くしてある。尚、保持筒
3と保持器1との相対移動は軸方向のみならず、円周方
向、あるいは、軸方向および円周方向の両方向としても
良い。また、保持器1と保持筒3との間に適当な締代を
与えておけば、通常使用には十分耐え得るが、相対移動
後に、両者を加締、溶接(スポット溶接)等の適宜の固
着手段で固着しておけばより一層安全である。さらに、
上記の切削加工と上記の穴加工の順序は逆でも良
い。すなわち、ポケット1aと保持穴3aとの穴加工を
行なった後、保持筒素材の外径を所定の肉厚になるまで
切削加工することとしても良い。
【0026】保持筒3の肉厚が、保持穴3aの穴加工、
保持器1への圧入時の変形を生じない程度に確保できる
場合には、保持筒3と保持器1とをそれぞれ個別に仕上
げ、保持筒3を保持器1の外径に嵌合した後、ポケット
1a、保持穴3aの穴加工を行なう、あるいは、保持筒
3を保持器1の外径に嵌合する前に、ポケット1a、保
持穴3aの穴加工を個別に行なうようにしても良い。後
者の場合、保持穴3aの中心O3とポケット1aの中心
O1とに所定量のずれが生じるように、嵌合作業を行な
うと良い。
【0027】ただし、上記のようにポケット1a、保持
穴3aの穴加工を個別に行なう場合には、両者の中心を
ずらすことは、必ずしも必須ではない。例えば、図2に
示すように、保持穴3aをポケット1aよりも小径にし
たり、あるいは、図3に示すように、保持穴3aを多角
形状(同図では四角形状)としてもボール2の脱落防止
効果が得られる。保持穴3aをポケット1aよりも小径
にした場合(図2の場合)、ボール2の脱落は、ポケッ
ト1aの一部を覆う保持穴3aの周縁全部によって防止
される。
【0028】図5に示す実施例は、保持器1’を自己潤
滑性を有する材料、例えばポリイミド材(デュポン社製
SP−1等)で形成したものである。真空中で使用する
場合には、ボール2をマルテンサイト系ステンレス鋼、
保持筒3を高力黄銅で形成すると良い。保持器1’をポ
リイミド材で形成することにより、ポケット1’aとボ
ール2との接触部における摩擦力が低減され、また、ボ
ール2の表面にポリイミドの転着被膜が形成されるの
で、他の特別な潤滑剤を必要とすることなく、良好な潤
滑状態が長期にわたって維持される。そのため、この実
施例のリニアボールブッシュは、流体潤滑剤を用いるこ
とができない真空中等の特殊環境下においても、高い耐
久性を発揮する。勿論、ボール2の表面に固体潤滑被膜
(結晶性のPTFE等からなる被膜)を形成した構成を
併用しても良い。ボール2の表面にポリイミドの転着被
膜が充分形成されるまでにはある程度の運転時間が必要
であるが、ボール2の表面に予め固体潤滑被膜を形成し
ておくことにより、運転初期時から良好な潤滑性が得ら
れる。一方、ポリイミドの転着被膜形成に必要な成分は
保持器1’から継続的に供給されるので(転着被膜は、
保持器1’とボール2の接触によって、ポケット1’a
の壁面から削り取られて生成されたポリイミドの潤滑粉
がボール2の表面や相手部材の接触面に転着したもので
ある。)、ボール2の表面に固体潤滑被膜を形成しただ
けの構成に比べ、潤滑性、耐久性は格段に向上する。
【0029】また、この実施例のリニアボールブッシュ
は、真空中等の特殊環境下での使用のみならず、一般環
境下においてグリース等の流体潤滑剤を併用して使用す
ることもでき、その場合、従来構成に比べ、潤滑性、耐
久性は格段に高くなる。
【0030】また、保持器1’をポリイミド材で形成す
ることにより、保持筒3を圧入する際の摩擦力が軽減さ
れるので、保持筒3を最終肉厚まで仕上げた後、薄肉状
態で圧入するような場合でも、圧入作業を容易に行なう
ことができるという利点もある。
【0031】図5に示すように、この実施例では、保持
器1’のポケット1’aの形状を3段形状にしてある
が、これは、図1b及び図4bにおける2段形状のポケ
ット1aに比べ、内径側の径D1’部分の肉厚を大きく
し、この部分の欠け等を防止する趣旨である。このよう
な3段形状のポケット1’aは、保持器1’の成形と同
時に(保持器1’を射出成形する場合)、あるいは、保
持器1’の成形後に段付きドリル等を用いて穴加工する
ことにより形成することができる。尚、図1における保
持器1のポケット1aをこのような3段形状としても良
い。
【0032】保持器1’の材質としては、ポリイミドの
他、PTFE材(NTNルーロン社製ベアリー3800
等)等の高分子材、鉛青銅等の自己潤滑性を有する金属
材を使用いることができ、その場合も、上記と同様の効
果が得られる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のリニアボ
ールブッシュは、保持器の外径に嵌合した保持筒の保持
穴の周縁部(周縁一部または周縁全部)によってボール
を保持するので、従来のようなボール脱落防止のための
加締作業は不要である。そのため、従来に比べ、多数の
ボールの保持作業を一度に行ない得る点で大幅な工数削
減が可能となり、工程管理上有利であるばかりでなく、
保持器の加締による変形、加締部分の加締量過大による
相手部材との干渉を生じさせる心配もなく、さらに加締
部の後加工の必要もないので、品質管理上も有利であ
る。
【0034】また、保持器を自己潤滑性を有する材料で
形成することにより、ボールとの接触部における摩擦力
が低減されると同時に、ボールの表面に保持器からの潤
滑成分による転着被膜が形成されるので、良好な潤滑状
態が長期にわたって維持される。そのため、真空中など
の特殊環境下、あるいは、一般環境下における耐久性が
格段に向上する。
【0035】削り代をもった保持筒素材を保持器素材の
外径に嵌合した状態で機械加工を行なうことにより、保
持筒を薄肉とする場合でも、加工時の変形、保持器への
嵌合時の変形等を回避することができる。また、薄肉円
筒加工用の特別な治具等を準備する必要がなく、しかも
加工も容易である。さらに、保持器のポケットと保持筒
の保持穴とを同時に穴加工することにより、工程を簡略
化できるばかりでなく、保持筒を薄肉とする場合でも、
穴加工時の変形を回避することができ、また、穴加工の
精度を確保することができる。そして、加工後に、保持
器と保持筒とを相対移動させるだけで、上記のようなボ
ール脱落防止機能を付与することができる。
【0036】以上の効果により、本発明は、リニアボー
ルブッシュにおけるコスト低減に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わるリニアボールブッシュ
の断面図(図a)、図aにおけるb部の拡大図(図
b)、図bにおけるc方向矢視図(図c)である。
【図2】本発明の他の実施例に係わるリニアボールブッ
シュにおける、ポケットおよび保持穴周辺部の外径側か
らみた部分平面図である。
【図3】本発明の他の実施例に係わるリニアボールブッ
シュにおける、ポケットおよび保持穴周辺部の外径側か
らみた部分平面図である。
【図4】従来のリニアボールブッシュの側面図(図
a)、図aにおけるb−b断面図(図b)である。
【図5】本発明の他の実施例に係わる保持器のポケット
周辺部を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 保持器 1a ポケット 1’ 保持器 1’a ポケット 2 ボール 3 保持筒 3a 保持穴

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のポケットを有する円筒状の保持器
    と、前記保持器の各ポケットに転動自在に収容されたボ
    ールと、前記保持器の外径に嵌合され、前記各ポケット
    に対応した保持穴を有し、かつ、前記保持穴の周縁が前
    記ポケットの一部を外径側から覆う保持筒とを備えたこ
    とを特徴とするリニアブッシュ。
  2. 【請求項2】 前記保持器を自己潤滑性を有する材料で
    形成したことを特徴とする請求項1のリニアブッシュ。
  3. 【請求項3】 前記保持穴の中心が前記ポケットの中心
    からずれていることを特徴とする請求項1のリニアブッ
    シュ。
  4. 【請求項4】 請求項3のリニアボールブッシュを製造
    するに際し、円筒状の保持器素材の外径に、機械加工の
    削り代をもった円筒状の保持筒素材を嵌合した状態で、
    前記保持筒素材を所定の肉厚まで加工する機械加工と、
    前記保持穴と前記ポケットとを同時に穴開けする穴加工
    とを行ない、前記保持穴を介してボールを前記ポケット
    に収容後、前記保持筒と前記保持器とを相対移動させる
    ことを特徴とするリニアボールブッシュの製造方法。
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