JP2024013042A - スプライン付きボールねじ - Google Patents

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圭一 吉田
Keiichi Yoshida
晋平 山本
Shinpei Yamamoto
大樹 高橋
Daiki Takahashi
慎吾 狩野
Shingo Kano
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Abstract

Figure 2024013042000001
【課題】剛性及び耐久性を確保しつつ、軽量化を行うことで、高速で作動することができるスプライン付きボールねじを提供する。
【解決手段】略円筒状に形成されたナット本体21、51と、樹脂製のエンドキャップ22A及び筒状部36を備え、ボール転動路26を転動したボール5を初期位置に戻すための直線状のボール循環路25を有する。エンドキャップ22A及び筒状部36は、ボール転動路26とボール循環路25とを連絡する連絡通路24から連続して、ナット本体21に形成された内径側ボール循環溝31と共にボール循環路25を形成する外径側ボール循環溝32を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、スプライン付きボールねじに関する。
スプライン付きボールねじは、例えば、ボールねじナットが回転するとねじ軸が軸方向に移動し、ボールスプラインナットが回転するとねじ軸が回転するため、例えばスカラー型ロボットのZ-θ軸アクチュエータとして好適に用いられている。
例えば、特許文献1に記載のスプライン付きボールねじ10は、図3に示すように、ねじ軸1と、ボールスプラインナット20と、ボールねじナット50と、多数のスプライン用ボール5及びねじ用ボール6と、を備える。
ねじ軸1の外面には、所定のリードを持つ螺旋状のボールねじ溝1aと、軸方向に延びる直線状のボールスプライン溝1bとが形成されている。
ボールスプラインナット20は、玉軸受2により回転自在に支持されている。玉軸受2の外輪3は、略円筒状であり、その軸方向の一端部には、Z-θ軸アクチュエータのハウジングに取り付けられるフランジ3aを有する。外輪3の内面に形成された外輪溝3bと、ボールスプラインナット20の外面に形成された内輪溝3cとの間には、玉4が転動自在に配設されている。
ボールスプラインナット20は、筒状のナット本体21と、ナット本体21の軸方向端部に取り付けられるリング状のエンドキャップ22A、22Bと、を備える。ナット本体21の内面には、ねじ軸1のボールスプライン溝1bに対向し、軸方向に延びる直線状のボールスプライン溝23(図1参照)が形成される。両ボールスプライン溝1b、23は、ボール転動路26を構成し、両ボールスプライン溝1b、23間には、多数のスプライン用ボール5が転動自在に配設されている。
また、ナット本体21には、ボールスプライン溝23と平行にナット本体21を軸方向に貫通する直線状のボール循環路25が形成される。さらに、エンドキャップ22A、22Bには、スプライン用ボール5を循環させるためのU字状の連絡通路24が形成される。なお、図3では、ねじ軸1のボールスプライン溝1b及びナット本体21のボールスプライン溝23が形成するボール転動路26、ナット本体21が形成するボール循環路25、及びエンドキャップ22A,22Bが形成する連絡通路24は、それぞれの通路内を移動するスプライン用ボール5によって示している。
このようにして、エンドキャップ22A又は22Bの連絡通路24は、直線状のボール転動路26を転動するスプライン用ボール5をボール循環路25に導き、反対側のエンドキャップ22B又は22Aの連絡通路24を経由して再びボール転動路26に戻す。
ボールねじナット50は、ボールスプラインナット20と同様に、玉軸受2により回転自在に支持されている。玉軸受2は、フランジ3a及び外輪溝3bを備える外輪3と、外面に内輪溝3cが形成されたボールねじナット50と、外輪溝3b及び内輪溝3c間に転動自在に配設された玉4と、を備える。
ボールねじナット50は、筒状のナット本体51と、ナット本体51の軸方向端部に設けられるエンドキャップ52A、52Bと、エンドキャップ52A、52Bを覆う蓋部材53と、を備える。エンドキャップ52A、52Bは、蓋部材53によりナット本体51の軸方向端面に固定されている。
ナット本体51の内周面には、ねじ軸1のボールねじ溝1aに対向する螺旋状のボールねじ溝54が形成されており、両ねじ溝1a、54との間には、多数のねじ用ボール6が転動自在に配設されている。
エンドキャップ52A、52Bには、ねじ用ボール6を循環させるための略円弧状の連絡通路55が形成される。ナット本体51には、軸方向に貫通する直線状のボール循環路56が形成される。連絡通路55は、ナット本体51のボールねじ溝54及びねじ軸1のボールねじ溝1aで形成されるボール転動路57と、直線状のボール循環路56とを連絡して循環路を構成する。
エンドキャップ52A又は52Bの連絡通路55は、螺旋状のボール転動路57を転がるねじ用ボール6をボール循環路56に導き、反対側のエンドキャップ52B又は52Aの連絡通路55を経由して再びボール転動路57に戻す。
このようなスプライン付きボールねじを有するスカラー型ロボットは、タクトタイム向上のために高速での移動及び回転が求められるため、スプライン付きボールねじ自体の軽量化及び低慣性化が重要な要素となる。しかし、軽量化及び低慣性化のために各部品を小さくしてしまうと、耐久性や剛性の低下が懸念される。
また、特許文献2に記載の送りねじ付き直線運動案内装置では、軌道レールの一対の側壁間に挿入されるインナブロックが、軌道レールの長手方向に往復移動自在に設けられるものが記載されている。そして、インナブロックのブロック本体の外周部の内、転動体転走面が形成される両側面部を鋼などからなる薄肉レース部材によって構成し、ブロック本体の中実部を薄肉レース部材間を埋める樹脂などの充填材によって構成し、該充填材に送りねじ孔と直線案内用転動体戻し孔を成形して軽量化を図ることが開示されている。
また、特許文献3に記載のボールスプラインには、金属製のケーシングと合成樹脂製のスペーサを組み合わせることで、スライダである円筒形状の外筒を形成し、負荷溝をケーシングに、無負荷の貫通穴等を樹脂製のスペーサに形成して軽量化を図ることが開示されている。
国際公開第2019/107122号 特開平9-250541号公報 特許第6349084号公報
しかしながら、特許文献2に記載の送りねじ付き直線運動案内装置では、レース面以外の全ての部分が樹脂などで形成されるため、軽量化は達成されるものの、レース面以外で強度が要求される部分も樹脂で形成されており、剛性及び耐久性が低いという課題がある。また、特許文献3に記載のボールスプラインでは、リターン通路が設けられるリターン路形成部が、合成樹脂材料で成形されているので、同様に、剛性及び耐久性が低いという課題がある。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、剛性及び耐久性を確保しつつ、軽量化を行うことで、高速で作動することができるスプライン付きボールねじを提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
[1] 外周面に螺旋状のボールねじ溝と直線状のボールスプライン溝とを有するねじ軸と、
内周面に前記ねじ軸の前記ボールねじ溝と対向する螺旋状のボールねじ溝を有するボールねじナットと、
前記ねじ軸の前記ボールねじ溝と前記ボールねじナットの前記ボールねじ溝間に形成されたボール転動路に転動自在に配設された多数のねじ用ボールと、
内周面に前記ねじ軸の前記ボールスプライン溝と対向する直線状のボールスプライン溝を有するボールスプラインナットと、
前記ねじ軸の前記ボールスプライン溝と前記ボールスプラインナットの前記ボールスプライン溝間に形成されたボール転動路に転動自在に配設された多数のスプライン用ボールと、
を備えたスプライン付きボールねじであって、
前記ボールスプラインナットは、略円筒状に形成された金属製のナット本体と、前記ナット本体の両端面に取り付けられた樹脂製のエンドキャップとを備えるとともに、前記ボール転動路を転動した前記ボールを初期位置に戻すための直線状のボール循環路を有し、
前記ボールスプラインナットでは、前記ナット本体の外周面に軸方向一端部から切り欠かれた切り欠き部が形成されると共に、前記切り欠き部には、前記ナット本体に形成された内径側ボール循環溝と共に前記ボール循環路を形成する外径側ボール循環溝を有する樹脂製の筒状部が設けられる、
スプライン付きボールねじ。
[2]前記ボールねじナットは、略円筒状に形成された金属製のナット本体と、前記ナット本体の両端面に取り付けられた樹脂製のエンドキャップとを備えるとともに、前記ボール転動路を転動した前記ボールを初期位置に戻すための直線状のボール循環路を有し、
前記ボールねじナットでは、前記ナット本体の外周面に軸方向一端部から切り欠かれた切り欠き部が形成されると共に、前記切り欠き部には、前記ナット本体に形成された内径側ボール循環溝と共に前記ボール循環路を形成する外径側ボール循環溝を有する樹脂製の筒状部が設けられる、(1)に記載のスプライン付きボールねじ。
本発明のスプライン付きボールねじによれば、剛性及び耐久性を確保しつつ、軽量化を行うことで、高速で作動することができる。
本発明の第1実施形態に係るボールスプラインナットの断面図である。 本発明の第2実施形態に係るボールねじナットの断面図である。 従来のスプライン付きボールねじの部分破断斜視図である。
以下、本発明の各実施形態に係るスプライン付きボールねじを図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態に係るスプライン付きボールねじ10について説明する。なお、第1実施形態のスプライン付きボールねじ10は、図3に示す従来のスプライン付きボールねじ10に対して、ボールスプラインナット20を改良したものである。そのため、スプライン付きボールねじ10の基本構成は、すでに図3において説明した従来のスプライン付きボールねじ10と同様であるので、必要に応じて同図を参照しながら、本実施形態の主要部であるボールスプラインナット20Aについて説明する。
図1に示すように、本実施形態のボールスプラインナット20Aは、金属製のナット本体(スプライン側ナット本体)21と、樹脂製のエンドキャップ(スプライン側エンドキャップ)22A,22Bと、樹脂製の筒状部(スプライン側筒状部)36と、を備える。なお、図1では、エンドキャップ22Bは図示されておらず、エンドキャップ22Bが取り付けられるキャップ取り付け部37が示されている。
略円筒状のナット本体21では、ねじ軸1が挿通するねじ軸孔27の内周面に、軸方向に延びる直線状のボールスプライン溝23が形成されている。前述したように、ボールスプライン溝23は、ねじ軸1のボールスプライン溝1bと協働して、多数のスプライン用ボール5を転動させるボール転動路26を形成する。
また、ナット本体21には、軸方向に貫通する貫通孔28が形成されると共に、ナット本体21の外周面には、軸方向右端部から軸方向中間部まで、貫通孔28の中心位置付近の外径寸法まで切り欠かれた切り欠き部(スプライン側切り欠き部)29が形成されている。即ち、ナット本体21は、貫通孔28である断面円形の第1ボール循環路30と、貫通孔28の内径側部分であり、後述するボール循環路25の一部を形成する断面略半円状の内径側ボール循環溝31とを有する。さらに、ナット本体21には、第1ボール循環路30が形成される部分(図中左側部分)の外周面に、玉軸受2の内輪溝3cが形成されている。
エンドキャップ22Aは、合成樹脂製であり、その軸方向一方の端面(図中左端面)は、外径側が切り欠かれて段部35が設けられている。さらに、エンドキャップ22Aの軸方向一方の端面には、ボール転動路26とボール循環路25とを連絡するように湾曲形成された連絡通路24の内径側通路24aが形成されている。
筒状部36は、合成樹脂製であり、ナット本体21の切り欠き部29の軸方向端面に当接させて切り欠き部29に外嵌すると共に、その軸方向他方(図中右側)の内周面にはエンドキャップ22Aの段部35が内嵌している。筒状部36は、エンドキャップ22Aの鍔部22aとタッピングねじ38で締結されており、エンドキャップ22Aは、筒状部36からの抜けが防止されている。
筒状部36の内周面には、ナット本体21の内径側ボール循環溝31に対向する断面略半円状の外径側ボール循環溝32が形成されている。また、筒状部36の内周面には、外径側ボール循環溝32に連続してボール転動路26とボール循環路25とを連絡するように湾曲形成された連絡通路24の外径側通路24bが形成されている。即ち、エンドキャップ22Aと筒状部36は、内径側通路24aと外径側通路24bの位相が合わされた状態で、軸方向からのタッピングねじ38により固定されて連絡通路24が形成されている。
筒状部36は、ナット本体21の切り欠き部29に嵌合し、ナット本体21の内径側ボール循環溝31と筒状部36の外径側ボール循環溝32とにより断面円形の第2ボール循環路33を形成する。さらに、ナット本体21の第1ボール循環路30と、第2ボール循環路33とによりボールスプラインナット20Aを軸方向に貫通する直線状のボール循環路(スプライン側ボール循環路)25が形成される。
筒状部36は、ナット本体21の切り欠き部29に嵌合してナット本体21に、位置決めピン39により固定されている。これにより、内径側ボール循環溝31と外径側ボール循環溝32との相対位置を精度よく位置決めすることができ、ボール循環路25内をスプライン用ボール5が滑らかに移動可能となる。
このように、ボール転動路26、エンドキャップ22Aの連絡通路24、ボール循環路25及びエンドキャップ22Bの連絡通路は、スプライン用ボール5をボール転動路26から受け取り、再びボール転動路26に戻して循環させる循環路を形成する。
上記した様に、本実施形態のスプライン付きボールねじ10によれば、ボールスプラインナット20Aの基本的な構造は従来通りとしつつ、ボールスプラインナット20Aのボール循環路25を、金属部と樹脂部の2部品で形成する。即ち、ボールスプラインナット20Aの負荷の掛からない外径側部分を樹脂製として軽量化することで、ボールスプラインナット20Aを高速で作動できる。また、これにより、スプライン付きボールねじ10の自重に起因して駆動モータ仕様に要求される制約を低減でき、モータコストを削減できる。また、それ以外の部分は金属製であるので、ボールスプラインナット20Aの剛性及び耐久性が確保される。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係るスプライン付きボールねじ10について説明する。なお、第2実施形態のスプライン付きボールねじ10は、図3に示す従来のスプライン付きボールねじ10に対して、ボールねじナット50を改良したものである。そのため、スプライン付きボールねじ10の基本構成は、すでに図3において説明した従来のスプライン付きボールねじ10と同様であるので、必要に応じて同図を参照しながら、本実施形態の主要部であるボールねじナット50Aについて説明する。
図2に示すように、本実施形態のボールねじナット50Aは、ナット本体(ねじ側ナット本体)51とナット本体の両端面に取り付けられたエンドキャップ(ねじ側エンドキャップ)52A,52Bとを備える。なお、図2では、エンドキャップ52Bは図示されておらず、エンドキャップ52Bが取り付けられるキャップ取り付け部68が示されている。また、本実施形態においても、従来のボールねじナット50と同様に、エンドキャップ52A、52Bの軸方向外側に、蓋部材53が設けられても良い。
略円筒状のナット本体51は、鋼製(金属製)であり、ねじ軸1が挿通するねじ軸孔58の内周面には、螺旋状のボールねじ溝54が形成されている。前述したように、ボールねじ溝54は、ねじ軸1のボールねじ溝1aと協働して、多数のねじ用ボール6を転動させるボール転動路57を形成する。
また、ナット本体51には、軸方向に貫通する貫通孔59が形成されると共に、ナット本体51の外周面には、軸方向右端部から軸方向中間部まで、貫通孔59の中心位置付近の外径寸法まで切り欠かれた切り欠き部(ねじ側切り欠き部)65が形成されている。即ち、ナット本体51は、貫通孔59である断面円形の第1ボール循環路60と、貫通孔59の内径側部分である断面略半円状の内径側ボール循環溝61とを有する。さらに、ナット本体51には、第1ボール循環路60が形成される部分(図中左側部分)の外周面に、玉軸受2の内輪溝3cが形成されている。
一方、エンドキャップ52Aは、合成樹脂製であり、略円盤状の蓋部66と、該蓋部66の外周部から軸方向に延設された円筒状の筒状部(ねじ側筒状部)67とを備える。即ち、エンドキャップ52Aでは、筒状部67が一体に形成される。筒状部67の内周面には、ナット本体51の内径側ボール循環溝61に対向する断面略半円状の外径側ボール循環溝62が形成されている。
筒状部67は、ナット本体51の切り欠き部65に嵌合し、ナット本体51の内径側ボール循環溝61と筒状部67の外径側ボール循環溝62とにより断面円形の第2ボール循環路63を形成する。即ち、ナット本体51の第1ボール循環路60と、ナット本体51の内径側ボール循環溝61及び筒状部67の外径側ボール循環溝62で形成される第2ボール循環路63とによりボール循環路(ねじ側ボール循環路)56が形成される。
エンドキャップ52Aの蓋部66には、ボール転動路57とボール循環路56とを連絡するように湾曲形成された連絡通路55が形成されている。エンドキャップ52Aは、筒状部67がナット本体51の切り欠き部65に嵌合してナット本体51の端面(図中右端面)に、位置決めピン69により固定されている。
蓋部66を位置決めピン69によりナット本体51の端面に固定することで、内径側ボール循環溝61と外径側ボール循環溝62との相対位置を精度よく位置決めすることができ、ボール循環路56内をねじ用ボール6が滑らかに移動可能となる。
これにより、ボール転動路57、エンドキャップ52Aの連絡通路55、ボール循環路56及びエンドキャップ52Bの連絡通路は、ねじ用ボール6をボール転動路57から受け取り、再びボール転動路57に戻して循環させる循環路を形成する。
上記した様に、本実施形態のスプライン付きボールねじ10によれば、ボールねじナット50Aの基本的な構造は従来通りとしつつ、ボールねじナット50Aのボール循環路56を、金属部と樹脂部の2部品で形成する。即ち、ボールねじナット50Aの負荷の掛からない外径側部分を樹脂製として、軽量化することでボールねじナット50Aを高速で作動できる。また、これにより、スプライン付きボールねじ10の自重に起因して駆動モータ仕様に要求される制約を低減でき、モータコストを削減できる。また、それ以外の部分は金属製であるので、ボールねじナット50Aの剛性及び耐久性は確保される。
尚、本発明は、前述した各実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
例えば、上記実施形態では、本発明がボールスプラインナット又はボールねじナットのいずれか一方に適用された実施形態について説明したが、ボールスプラインナット及びボールねじナットの両方に同時に適用されてもよい。
また、上記実施形態では、ボールスプラインナットのエンドキャップと筒状部とを別体として形成しているが、エンドキャップと筒状部は一体に形成されてもよい。また、ボールねじナットのエンドキャップと筒状部は一体に形成されているが、エンドキャップと筒状部は別体として形成されてもよい。
以上の通り、本明細書には次の事項が開示されている。
(1) 外周面に螺旋状のボールねじ溝と直線状のボールスプライン溝とを有するねじ軸と、
内周面に前記ねじ軸の前記ボールねじ溝と対向する螺旋状のボールねじ溝を有するボールねじナットと、
前記ねじ軸の前記ボールねじ溝と前記ボールねじナットの前記ボールねじ溝間に形成されたボール転動路に転動自在に配設された多数のねじ用ボールと、
内周面に前記ねじ軸の前記ボールスプライン溝と対向する直線状のボールスプライン溝を有するボールスプラインナットと、
前記ねじ軸の前記ボールスプライン溝と前記ボールスプラインナットの前記ボールスプライン溝間に形成されたボール転動路に転動自在に配設された多数のスプライン用ボールと、
を備えたスプライン付きボールねじであって、
前記ボールスプラインナットは、略円筒状に形成された金属製のナット本体と、前記ナット本体の両端面に取り付けられた樹脂製のエンドキャップとを備えるとともに、前記ボール転動路を転動した前記ボールを初期位置に戻すための直線状のボール循環路を有し、
前記ボールスプラインナットでは、前記ナット本体の外周面に軸方向一端部から切り欠かれた切り欠き部が形成されると共に、前記切り欠き部には、前記ナット本体に形成された内径側ボール循環溝と共に前記ボール循環路を形成する外径側ボール循環溝を有する樹脂製の筒状部が設けられる、
スプライン付きボールねじ。
この構成によれば、剛性及び耐久性を確保しつつ、軽量化を行うことで、高速で作動することができる。
(2)前記ボールねじナットは、略円筒状に形成された金属製のナット本体と、前記ナット本体の両端面に取り付けられた樹脂製のエンドキャップとを備えるとともに、前記ボール転動路を転動した前記ボールを初期位置に戻すための直線状のボール循環路を有する、
前記ボールねじナットでは、前記ナット本体の外周面に軸方向一端部から切り欠かれた切り欠き部が形成されると共に、前記切り欠き部には、前記ナット本体に形成された内径側ボール循環溝と共に前記ボール循環路を形成する外径側ボール循環溝を有する樹脂製の筒状部が設けられる、(1)に記載のスプライン付きボールねじ。
この構成によれば、剛性及び耐久性を確保しつつ、軽量化を行うことで、高速で作動することができる。
(3) 前記ボール循環路は、前記ナット本体のみによって形成される第1ボール循環路と、前記ナット本体の内径側ボール循環溝と前記筒状部の外径側ボール循環溝とによって形成される第2ボール循環路とを有する、(1)又は(2)に記載のスプライン付きボールねじ。
この構成によれば、ボール循環路の一部が金属部のみから形成されるので、ボール循環路の剛性及び耐久性を確保しつつ、軽量化を行うことで、高速で作動することができる。
(4) 前記ナット本体は、前記第1ボール循環路が形成される部分の外周面に、玉軸受の内輪溝が形成される、(3)に記載のスプライン付きボールねじ。
この構成によれば、ボールねじナット及びボールスプラインナットを玉軸受で回動自在に支持することができ、また、玉軸受の内輪溝の剛性を確保することができる。
(5) 前記筒状部と前記エンドキャップとは一体に形成される、(1)~(4)のいずれかに記載のスプライン付きボールねじ。
この構成によれば、ボールねじナット及びボールスプラインナットの少なくとも一方の部品点数を削減できる。
1 ねじ軸
1a、54 ボールねじ溝
1b、23 ボールスプライン溝
2 玉軸受
3c 内輪溝
5 スプライン用ボール
6 ねじ用ボール
10 スプライン付きボールねじ
20、20A ボールスプラインナット
21、51 ナット本体
22A、22B、52A、52B エンドキャップ
24、55 連絡通路
25、56 ボール循環路
26、57 ボール転動路
30、60 第1ボール循環路
31、61 内径側ボール循環溝
32、62 外径側ボール循環溝
33、63 第2ボール循環路
36 筒状部
50、50A ボールねじナット

Claims (5)

  1. 外周面に螺旋状のボールねじ溝と直線状のボールスプライン溝とを有するねじ軸と、
    内周面に前記ねじ軸の前記ボールねじ溝と対向する螺旋状のボールねじ溝を有するボールねじナットと、
    前記ねじ軸の前記ボールねじ溝と前記ボールねじナットの前記ボールねじ溝間に形成されたボール転動路に転動自在に配設された多数のねじ用ボールと、
    内周面に前記ねじ軸の前記ボールスプライン溝と対向する直線状のボールスプライン溝を有するボールスプラインナットと、
    前記ねじ軸の前記ボールスプライン溝と前記ボールスプラインナットの前記ボールスプライン溝間に形成されたボール転動路に転動自在に配設された多数のスプライン用ボールと、
    を備えたスプライン付きボールねじであって、
    前記ボールスプラインナットは、略円筒状に形成された金属製のナット本体と、前記ナット本体の両端面に取り付けられた樹脂製のエンドキャップとを備えるとともに、前記ボール転動路を転動した前記ボールを初期位置に戻すための直線状のボール循環路を有し、
    前記ボールスプラインナットでは、前記ナット本体の外周面に軸方向一端部から切り欠かれた切り欠き部が形成されると共に、前記切り欠き部には、前記ナット本体に形成された内径側ボール循環溝と共に前記ボール循環路を形成する外径側ボール循環溝を有する樹脂製の筒状部が設けられる、
    スプライン付きボールねじ。
  2. 前記ボールねじナットは、略円筒状に形成された金属製のナット本体と、前記ナット本体の両端面に取り付けられた樹脂製のエンドキャップとを備えるとともに、前記ボール転動路を転動した前記ボールを初期位置に戻すための直線状のボール循環路を有すし、
    前記ボールねじナットでは、前記ナット本体の外周面に軸方向一端部から切り欠かれた切り欠き部が形成されると共に、前記切り欠き部には、前記ナット本体に形成された内径側ボール循環溝と共に前記ボール循環路を形成する外径側ボール循環溝を有する樹脂製の筒状部が設けられる、
    ことを特徴とした請求項1に記載のスプライン付きボールねじ。
  3. 前記ボール循環路は、前記ナット本体のみによって形成される第1ボール循環路と、前記ナット本体の内径側ボール循環溝と前記筒状部の外径側ボール循環溝とによって形成される第2ボール循環路とを有する、請求項1に記載のスプライン付きボールねじ。
  4. 前記ナット本体は、前記第1ボール循環路が形成される部分の外周面に、玉軸受の内輪溝が形成される、請求項3に記載のスプライン付きボールねじ。
  5. 前記筒状部と前記エンドキャップとは一体に形成される、請求項1~4のいずれか1項に記載のスプライン付きボールねじ。
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