JPH07314444A - 長繊維強化熱可塑性樹脂構造体およびその製造方法 - Google Patents

長繊維強化熱可塑性樹脂構造体およびその製造方法

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JPH07314444A
JPH07314444A JP13100094A JP13100094A JPH07314444A JP H07314444 A JPH07314444 A JP H07314444A JP 13100094 A JP13100094 A JP 13100094A JP 13100094 A JP13100094 A JP 13100094A JP H07314444 A JPH07314444 A JP H07314444A
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fibers
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美充 白井
Takeshi Amaike
武志 天池
Hiroshi Noda
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 補強用繊維の含有量が多くても、繊維の毛羽
立ちがなく、均質な長繊維強化熱可塑性樹脂構造体を製
造する。 【構成】 溶融樹脂の含浸効率を高めるため、1000
m当りの重量が50〜4400g(50〜4400TE
X)の繊維束を、開繊手段により幅/厚さの割合35〜
750に開繊して、溶融樹脂を含浸させ、長繊維強化熱
可塑性樹脂構造体を得る。この構造体は、長手方向に実
質的に平行に、かつ前記構造体と実質的に同じ長さで配
列した補強用繊維を10〜80重量%含む。構造体の長
さは3〜100mmであり、充填率10容量%の割合で
構造体を含む容器を、60回/分の速度で500回交互
に180°回転させる振盪試験において、前記構造体か
ら解離する繊維が1000ppm以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形などの成形法
により成形品を得る上で有用な繊維強化熱可塑性樹脂構
造体、特に、長繊維で強化された熱可塑性樹脂構造体お
よびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】補強用繊維と熱可塑性樹脂とを含むペレ
ット状構造体のうち、繊維を高濃度で含み、かつ射出成
形時の分散性が良好な構造体は、成形品を得る上で有用
である。このような構造体は、通常、連続した強化用繊
維束を引取りながら、クロスヘッドにおいて熱可塑性樹
脂の溶融物を含浸させ、賦形ダイにより賦形する引抜き
成形法(プルトルージョン法)により製造されている。
【0003】しかし、補強用繊維の濃度が大きくなるに
つれて、樹脂の含浸性および繊維の分散性が低下すると
共に、繊維の毛羽立ちや折損が生じる。従って、構造体
の内部において繊維同士が集合し易く、射出成形におい
て、補強用繊維を所定の繊維長に維持できず、成形品の
補強性を高めるのが困難である。また、毛羽立ったペレ
ット状構造体は、外観及び商品価値を損うだけでなく、
ホッパ内でブリッジング現象が生じ易く、成形機へ円滑
に供給できなくなる。さらに、折損した繊維が賦形ダイ
を閉塞し、構造体を連続的に得ることが困難となる場合
がある。
【0004】特開平3−7307号公報には、熱可塑性
樹脂30〜80重量%と、該熱可塑性樹脂中に均一に分
散し、繊維長3〜20mmの補強用繊維70〜20重量
とを含むペレット構造体が開示されている。しかし、こ
の構造体は、不織布と同様の製造法又は抄紙法により、
熱可塑性樹脂と補強用繊維とを含むシートを作製し、ホ
ットプレスした後、ペレット化するため、生産性を高め
るには限界がある。
【0005】特開平3−188131号公報には、ペレ
ットの長さ方向に延びたフィラメントを30重量%以上
含み、かつフィラメントの少なくとも50重量%が長さ
2mm以上である繊維強化成形品が開示されている。
【0006】しかし、前記フィラメントを濡らすために
は、熱可塑性樹脂の溶融粘度を30Ns/m2 以下、好
ましくは1〜10Ns/m2 とする必要がある。そのた
め、溶融粘度の高い熱可塑性樹脂を用いる場合には、高
温で熱可塑性樹脂を溶融して溶融粘度を下げる必要があ
るだけでなく、熱可塑性樹脂が分解して劣化する。
【0007】また、特開平1−214408号公報に
は、軸方向に略平行に連続した繊維補強材を50〜90
重量%含み、単繊維の90%以上の表面が熱可塑性樹脂
により被覆されている成形用材料が開示されている。
【0008】前記成形用材料は、溶融樹脂を塗布した下
ベルトと上ベルトとの間で繊維シートを挾み、ローラ間
を通過させてシート状複合体とし、この複合体を切断す
ることにより得られる。しかし、前記繊維シートとし
て、多数の短繊維からなる多数のロービングを一方向に
整列させたシートを一対のベルト間に通して溶融樹脂を
含浸するため、溶融樹脂の含浸効率がさほど高くない。
【0009】さらに、連続した強化用繊維を引取りなが
ら、クロスヘッドダイにおいて熱可塑性樹脂の溶融物を
含浸させる方法を改善するため、本出願人は、特開平3
−272830号公報において、強化用繊維束に第1の
熱可塑性樹脂の溶融物を含浸させ、次いで第2の熱可塑
性樹脂の溶融物で被覆する引抜き成形法を提案した。ま
た、本出願人は、特願平3−230128号において、
補強用繊維のロービングに溶融した樹脂を含浸させ、ノ
ズルで過剰量の樹脂を絞る工程、この工程で得られたス
トランドをリボン状に押圧する工程、および押圧された
ストランドを賦形ノズルに通して形状を整える工程を含
む製造方法について提案した。
【0010】本発明は、これらの方法をさらに改善し、
優れた特性を有する複合体を得るものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、本発明の目
的は、補強用繊維の含有量が多くても、繊維の毛羽立ち
がなく、長繊維とマトリックスとの密着性の高い均質な
長繊維強化熱可塑性樹脂構造体を提供することにある。
【0012】本発明の他の目的は、溶融粘度の高い熱可
塑性樹脂であっても、溶融樹脂の含浸効率を高め、前記
の如き優れた特性を有する長繊維強化熱可塑性樹脂構造
体を効率よく製造できる方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するため鋭意検討の結果、繊維束を特定の開繊度
に開繊し、溶融樹脂を含浸させると、補強用繊維の含有
量が40重量%以上であっても、フィラメントを損傷す
ることなく溶融樹脂の含浸効率を高めることができ、毛
羽立ちがなく、繊維とマトリックスとの密着性の高い均
質な構造体が得られることを見いだし、本発明を完成し
た。
【0014】すなわち、本発明は、構造体の長手方向に
実質的に平行に、かつ前記構造体と実質的に同じ長さで
配列した補強用繊維を10〜80重量%含む、長さ3〜
100mmの繊維強化構造体であって、充填率10容量
%の割合で構造体を含む容器を、60回/分の速度で5
00回交互に180°回転させる振盪試験において、前
記構造体から解離する繊維が1000ppm以下の長繊
維強化熱可塑性樹脂構造体を提供する。
【0015】また、本発明の方法では、1000m当り
の重量が50〜4400g、すなわち50〜4400T
EXの繊維束を引抜きながら溶融樹脂と接触させて複合
化する方法であって、幅/厚さの割合を35〜750に
開繊させた繊維束に溶融樹脂を接触させ、長繊維強化熱
可塑性樹脂構造体を製造する。
【0016】なお、本明細書において、構造体の「長手
方向」とは繊維束の引取り方向を意味する。また、「含
浸」とは繊維束内に樹脂を含浸させる場合に限らず、繊
維の表面を被覆する場合も含む意味に用いる。
【0017】以下に、必要に応じて添付図面を参照しつ
つ、本発明をより詳細に説明する。なお、添付図面は、
本発明の方法の一例を示すものであり、添付図面の方法
により本発明が限定されるものではない。
【0018】前記熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重
合体などのオレフィン系ポリマー;ポリスチレン、ゴム
強化ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共重合
体、アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン共重合体
などのスチレン系ポリマー;ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル;
ナイロン6、ナイロン66、ナイロン11、ナイロン1
2、ナイロン610、ナイロン612などのポリアミ
ド;熱可塑性ポリウレタン;ポリフェニレンオキサイ
ド、変性ポリフェニレンオキサイドなどのポリエーテル
樹脂、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリフェニ
レンサルファイド、ポリスルホン、ポリサルホン、ポリ
エーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルホン、ポリ
エーテルアミド、ポリエーテルイミドなどの耐熱性樹脂
などが例示される。これらの熱可塑性樹脂は一種又は二
種以上使用することができる。
【0019】これらの熱可塑性樹脂のなかで、オレフィ
ン系ポリマー、ポリエステル、ポリアミド、ポリエーテ
ル、ポリカーボネート、ポリフェニレンサルファイドな
どを使用する場合が多い。
【0020】補強用繊維としては、前記熱可塑性樹脂よ
りも高い弾性率を有する繊維が使用される。このような
繊維としては、熱可塑性樹脂の種類に応じて、例えば、
ガラス繊維、炭素繊維、セラミック繊維、鉱物繊維など
の無機繊維;ステンレスなどの金属繊維;超高分子量ポ
リエチレン、ポリビニルアルコール、芳香族ポリエステ
ル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレートなどのポリエステル、芳香族ポリアミド、ポリ
アクリロニトリルなどの高分子繊維から適当に選択でき
る。補強用繊維も、一種又は二種以上組合せて使用でき
る。
【0021】これらの補強繊維のうち、ガラス繊維、炭
素繊維、セラミック繊維などの無機繊維、金属繊維、芳
香族ポリエステルや芳香族ポリアミド繊維などの高融点
又は高軟化点の繊維を使用する場合が多い。
【0022】補強用繊維の繊維径は、適当に選択でき、
例えば、5〜30μm程度である。補強用繊維の形態は
特に制限されず、短繊維(ステープル)、長繊維(フィ
ラメント)、ロービング、ヤーンであってもよい。補強
用繊維は、通常、ロービングやヤーンなどの繊維束とし
て使用する場合が多い。ロービングにおけるフィラメン
ト数は、例えば、1000〜50000本、好ましくは
2000〜30000本程度である。
【0023】なお、前記繊維は、例えば、シランカップ
リング剤、アルキルチタネートなどの慣用の表面処理剤
により表面処理されていてもよい。
【0024】本発明の構造体の長さは、通常、3〜10
0mm、好ましくは5〜50mm程度であり、構造体の
長手方向に実質的に平行に、かつ前記構造体と実質的に
同じ長さで補強用繊維が配列している。なお、構造体に
おいて繊維の配列は略平行であればよく、繊維は部分的
に湾曲していてもよく絡み合っていてもよい。また、構
造体の長さは、5〜30mm程度である場合が多い。
【0025】補強用繊維と熱可塑性樹脂との割合は、例
えば、補強用繊維/熱可塑性樹脂=10〜80/90〜
20(重量%)、好ましくは20〜70/80〜30
(重量%)、さらに好ましくは30〜70/70〜30
(重量%)程度である。補強用繊維の割合が10重量%
未満では、高い補強性を付与できない場合があり、80
重量%を越えると、繊維の分散性が低下し、繊維同士が
集合し易くなるとともに、成形加工上不都合が生じる場
合がある。なお、本発明の構造体は、構造体全体に対す
る補強用繊維の含有量が40重量%以上であっても、均
質であるという特色がある。補強用繊維の含有量は、構
造体全体に対して40〜80重量%、好ましくは50〜
80重量%程度である場合が多い。
【0026】構造体は、成形加工性、機械的特性などを
損わない範囲であれば、必要に応じて種々の添加剤、例
えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤などの劣化防止剤、充
填剤、帯電防止剤、潤滑剤、湿潤剤、可塑剤、離型剤、
難燃剤、難燃助剤、結晶化促進剤、染料や顔料などの着
色剤などを含んでいてもよい。
【0027】本発明の構造体は、長繊維を多量に含んで
いても、補強用繊維が高度に分散され、表面平滑性が高
く毛羽立ち、および繊維の折損が顕著に抑制されている
という特色がある。そのため、構造体は高い機械的特
性、衝撃強度を有している。このような構造体の特性
は、強度振盪試験において評価できる。なお、従来、構
造体の特性を、圧潰強度、滑り性などで評価することが
行なわれているが、本発明の構造体は、欠陥部があった
としても微視的であるため、上記のような評価方法で
は、ばらつきが大きい。
【0028】前記振盪試験は、充填率10容量%の割合
で構造体を容器内に収容し、容器の長手方向の中点を中
心として、60回/分の速度で500回交互に180°
回転させることにより行なうことができる。この試験に
おいて、容器としては、内径50mmφ、長さ350m
mの容器が使用される。
【0029】このような振盪試験において、構造体から
解離する繊維の割合は、1000ppm以下、好ましく
は500ppm以下、さらに好ましくは300ppm以
下、特に100ppm以下である。また、補強用繊維含
有量40重量%のペレット状構造体を振盪試験に供した
とき、構造体から解離する繊維は500ppm以下、好
ましくは300ppm以下である場合が多い。
【0030】本発明の構造体の形状は、繊維が一方向に
配列可能である限り特に制限されず、例えば、リボン
状、テープ状、シート状などの面状、ストランド状、角
柱状、円柱状などの棒状であってもよく、通常、角柱状
や円柱状ペレットである場合が多い。
【0031】本発明の構造体は、種々の方法、例えば、
連続した補強用繊維束を引取りながら、溶融した熱可塑
性樹脂を含浸させる引抜き成形法により製造できる。
【0032】前記補強用繊維束としては、ブッシングか
らの多数の単繊維を処理剤、例えばサイジング剤、水性
エマルジョンなどで処理した後、集束した繊維束が使用
できる。このような繊維束としては、集束して円筒状に
巻き取って乾燥させた繊維束の捲体(ダイレクトロービ
ングのパッケージ)、実質的に端面のない形状に巻き取
って乾燥した繊維束の捲体(ケーキ巻き捲体)などが挙
げられる。なお、繊維束の本数は特に制限されないが、
通常、複数の繊維束を用いる場合が多い。
【0033】好ましい方法には、1000m当りの重量
が50〜4400g(50〜4400TEX)、好まし
くは100〜4000TEX、さらに好ましくは150
〜3500TEX程度の繊維束を引抜きながら溶融樹脂
と接触させて複合化する本発明の方法が含まれる。この
方法において、幅/厚さの割合(W/T=開繊度)を3
5〜750、好ましくは40〜500、さらに好ましく
は50〜300程度に開繊した繊維束を溶融樹脂と接触
させると、フィラメントを損傷することなく溶融樹脂の
含浸効率を向上させることができ、毛羽立ちのない均質
な構造体が得られる。前記繊維束の開繊度が、35〜2
50(例えば、35〜100程度や40〜75程度)で
あっても、通常、溶融樹脂を十分に含浸できる場合が多
い。前記繊維束において、溶融樹脂の含浸効率は、溶融
樹脂の溶融粘度、繊維との親和性などにより変動する
が、繊維束の厚みを、例えば、0.2mm以下、好まし
くは0.15mm以下とすることにより、樹脂の含浸効
率を顕著に改善できる。
【0034】なお、開繊ローラなどを用いて溶融樹脂を
含浸させる方法において、繊維束の開繊度を大きくする
方が溶融樹脂の含浸効率を高める上で有用であると思わ
れる。しかし、開繊度を余りに大きくすると、フィラメ
ントや繊維束が損傷し、均質性が低下するためか、構造
体から解離又は脱落する繊維量が多くなる。
【0035】図1は本発明の方法を説明するための概略
工程図である。この方法は、連続した複数の繊維束1を
整列させながら、開繊ローラ2、バーなどの複数の開繊
手段により各繊維束1を開繊する開繊工程と、溶融押出
し機5などにより溶融した熱可塑性樹脂を、クロスヘッ
ドダイ4などにより含浸させる含浸工程とを含む方法が
含まれる。
【0036】また、溶融した熱可塑性樹脂の含浸効率を
高めるため、上記含浸工程に先立って、繊維束及び/又
は開繊した繊維束1を、予熱部3などにより予熱する予
熱工程を設けるのが好ましい。さらに、樹脂を均一に含
浸させるため、上記含浸工程の後、絞り手段により過剰
量の樹脂を、賦形ダイ6などにより絞りながら連続的に
引取る絞り工程を採用するのが好ましい。なお、前記繊
維束1は引取りベルト7により、繊維束1に張力を作用
させながら引取られ、ペレタイザなどのカッティングマ
シン8により所定の大きさに切断している。
【0037】前記開繊工程において、開繊手段は、繊維
束を開繊する種々の手段、例えば、繊維束の進行方向に
対して交差する方向に並設された複数のテンションロー
ラ又はバーなどの開繊ローラ(又はバー)であってもよ
い。開繊ローラは、通常、回転が規制されているか回転
不能である。そのため、複数の開繊ローラに繊維束を掛
渡し、張力を作用させながら繊維束を引取ると、繊維束
の進行に伴なって繊維束が順次拡がって開繊され、最終
的には帯状となる。
【0038】開繊ローラ2は断面円筒状であってもよい
が、軸方向に散在して凸部が形成された開繊ローラ又は
バーであるのが好ましい。図2は開繊ローラの他の例を
示す概略正面図、図3は図2に示す開繊ローラによる開
繊状態を示す概略側面図、図4は図2に示す開繊ローラ
による開繊状態を示す概略平面図である。
【0039】上記開繊ローラ12には、軸方向に散在し
て凸部13が形成されている。また、繊維束11の進行
方向に対して交差する方向(例えば、直交する方向)に
複数の開繊ローラ12が並設されており、隣設する開繊
ローラ12の凸部13は、軸方向の位置を互いに異にし
ている。この例では、一方の開繊ローラ12の凸部13
間に他方の開繊ローラ12の凸部13が部分的に重複す
る位置に形成されている。さらに、隣設する開繊ローラ
12において、一方のローラ12には上部に凸部13が
形成され、他方のローラ12には下部に凸部13が形成
されている。
【0040】開繊ローラ12には、連続した複数の繊維
束11を整列させかつ接触させながら供給される。すな
わち、繊維束11は前記複数の開繊ローラ12に上下交
互に掛渡されて供給される。このような方法では、繊維
束11を構成する繊維を凸部13の両側の傾斜面に沿っ
て移動させて拡げることができる。しかも、複数の開繊
ローラ12に形成された凸部13の軸方向の位置が異な
るため、繊維束11を幅方向に異なる位置で順次開繊す
ることができ、繊維の開繊効率が高い。
【0041】なお、開繊ローラに形成された凸部の形状
は、糸切れを防止できる限り、特に制限されず、例え
ば、頂部が鋭角な断面三角形状などであってもよいが、
山型状、膨出状などのように頂部に湾曲面が形成され、
繊維束の進行方向に対して、頂部から延びる両側部に傾
斜面が形成されているのが好ましい。また、凸部は、繊
維束との接触部位に形成されていればよく、ローラの軸
方向に所定間隔毎に散在し、かつ周面に形成されていて
もよい。
【0042】凸部の軸方向の幅は、凸部の軸方向の密
度、ロービングの幅などに応じて適当に選択でき、例え
ば、ロービングの幅の0.3〜5倍、好ましくは0.5
〜2.5倍、さらに好ましくは0.7〜1.5倍程度で
ある。また、隣設する開繊ローラにおいて、凸部の位置
は軸方向に異なっているのが好ましく、前段の開繊ロー
ラの凸部の中間部に対応する部位に、後続する開繊ロー
ラの凸部が形成されていてもよい。凸部の頂部の高さ
は、複数の開繊ローラにおいて同一又は異なっていても
よく、後続する開繊ローラにおける頂部を順次高くし、
開繊効率を高めてもよい。
【0043】さらに、開繊手段は、繊維束の進行方向に
対して交差する方向に配設された複数の櫛歯状部材であ
ってもよい。この櫛歯状部材は、整列した複数の繊維束
の進行方向に対して交差する方向に配設された複数の支
持部材と、この支持部材に形成され、前記繊維束内に侵
入又は貫通可能な複数のピンなどで形成された櫛歯とで
構成することができる。その際、位置を異にする支持部
材、例えば、隣接する支持部材において軸方向に位置を
異にして櫛歯を形成した複数の櫛歯状部材を用いると、
繊維束の進行に伴なって、繊維を効率よく開繊できる。
【0044】複数の櫛歯状部材は、整列した複数の繊維
束の面に対して進退動可能であってもよい。このような
複数の櫛歯状部材を、整列した複数の繊維束の面に対し
て同時又は順次進退動させることにより、繊維束の移送
抵抗を抑制しつつ、繊維をさらに効率よく開繊できる。
【0045】前記開繊手段は、繊維束の進行方向に対し
て交差する方向に配設されていればよく、通常、繊維束
の進行方向に対して直交する方向に配設する場合が多
い。
【0046】繊維束の開繊には、少なくとも1つの開繊
手段を用いればよいが、効率よく開繊するため、複数、
例えば、3〜10程度の開繊手段を用いるのが好まし
く、通常、3〜7程度の開繊手段を用いる場合が多い。
複数の開繊手段を用いる場合、種類の異なる開繊手段、
例えば、櫛歯状部材と凸部を有する開繊ロールとを組合
せてもよい。
【0047】繊維束及び/又は開繊した繊維束を予熱部
3で予熱する予熱工程において、繊維の種類および熱可
塑性樹脂の溶融温度などに応じて、予熱温度は適当に選
択できるが、例えば、75〜350℃、好ましくは10
0〜300℃程度である。予熱工程においては、少なく
とも開繊した繊維束を予熱するのが好ましい。なお、含
浸工程への移行過程で開繊した繊維束が冷却されるのを
抑制するため、例えば、前記開繊ロールとしてヒータが
埋設されたロールを用いてもよい。
【0048】含浸工程において、開繊した繊維束は、慣
用の方法、例えば、クロスヘッドダイ4や含浸浴を用い
る方法などにより、溶融した熱可塑性樹脂を含浸でき
る。好ましい方法には、作業効率の高いクロスヘッドダ
イ4を用いる方法が含まれる。
【0049】開繊された繊維束は、クロスヘッドダイ4
内部に導かれ、溶融押出し機5からの供給される溶融樹
脂が含浸される。前記クロスヘッドダイ内において、特
開平3−272830号公報に開示されているように、
繊維束の引取り方向と交差する方向に交互に突出する複
数の凸条障壁を設け、これらの障壁により、繊維束をダ
イ内で開繊して樹脂の含浸効率をさらに高めてもよい。
前記凸条障壁は、繊維束との接触面が湾曲面である場合
が多い。
【0050】樹脂が含浸した繊維束は、絞り工程におい
て、賦形ダイ6により過剰量の樹脂を絞りながら連続的
に引取られ賦形される。前記絞り工程において、樹脂が
含浸された繊維束は、前記帯状に開繊した繊維束の見掛
け断面積よりも小さな、賦形ダイ6のノズルから引取っ
てもよい。このようなノズルから繊維束を引取ると、ノ
ズルを通過する過程で繊維束及び含浸樹脂に剪断力が作
用し、樹脂の含浸効率が高まる場合がある。
【0051】前記賦形ダイ6のノズルの形状は、賦形さ
れた繊維束の形状の応じて適当に選択でき、例えば、断
面円形状、断面楕円状、断面多角形状、断面異形状、ス
リット状などであってもよい。なお、スリット状ノズル
を用いると、繊維の損傷を抑制しつつ、円滑にノズルか
らから繊維束を引取ることができる。絞り工程により賦
形された繊維束の形状は、ストランド状、棒状、リボン
状、テープ状、シート状などのいずれであってもよい。
【0052】本発明の長繊維強化熱可塑性樹脂構造体
は、種々の成形品、例えば、一般雑貨、自動車、電気・
電子部品のハウジングやケーシングなどの広い用途の成
形品を製造する上で有用である。
【0053】
【発明の効果】本発明の長繊維強化熱可塑性樹脂構造体
は、振盪試験において、解離する繊維の割合が著しく少
なく、補強用繊維の含有量が多くても、繊維の毛羽立ち
がなく、長繊維とマトリックスとの密着性が高く均質で
ある。
【0054】本発明の方法によれば、繊維束を高度に開
繊して溶融した熱可塑性樹脂を含浸するので、溶融粘度
の高い熱可塑性樹脂であっても、溶融樹脂の含浸効率を
高め、前記の如き優れた特性を有する構造体を効率よく
製造できる。
【0055】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定され
るものではない。
【0056】なお、実施例および比較例における開繊度
は、次のようにして測定した。すなわち、使用前の補強
用繊維のロービングの幅と厚みを測定することにより、
ロービングの見掛けの断面積を予め算出した。また、樹
脂含浸の際に、クロスヘッドダイに入る直前のロービン
グの幅Wを測定するとともに、前記見掛け断面積の値か
ら厚みTを算出し、開繊度=幅W/厚さTとして算出し
た。
【0057】実施例1 図1に示す装置を用い、ガラス繊維(GF)のロービン
グ(2200TEX)を、円柱状の開繊ローラに掛け渡
して連続的に引取りながら開繊度43に開繊させ、クロ
スヘッドダイ内でポリプロピレン(PP)の溶融物(2
65℃)を含浸させた。次いで、賦形ダイを通過させて
ストランドとして引取ることにより、ガラス繊維含有率
60重量%、長さ12mmのペレット状構造体を得た。
【0058】比較例1 ガラスロービングを開繊ローラに掛け渡すことなく、実
施例1と同様にしてペレット状構造体を得た。ロービン
グの開繊度は12.5であった。
【0059】実施例2 実施例1の開繊ローラに代えて、軸方向に複数の凸部が
形成された開繊ローラを用い、ガラスロービングを開繊
度57に開繊させる以外、実施例1と同様にしてペレッ
ト状構造体を得た。
【0060】実施例3 ポリプロピレン(PP)に代えて、ポリエチレンテレフ
タレート(PET)を用いる以外、実施例1と同様にし
てペレット状構造体を得た。ロービングの開繊度は41
であった。
【0061】比較例2 ポリプロピレン(PP)に代えて、ポリエチレンテレフ
タレート(PET)を用いる以外、比較例1と同様にし
てペレット状構造体を得た。ロービングの開繊度は1
2.5であった。
【0062】実施例4 ポリプロピレン(PP)に代えて、ポリアミド66(P
A66)を用い、実施例2の開繊ローラにより開繊する
以外、実施例1と同様にしてペレット状構造体を得た。
ロービングの開繊度は55であった。
【0063】比較例3 ポリプロピレン(PP)に代えて、ポリアミド66(P
A66)を用いるとともに、実施例2の開繊ローラを用
い、開繊度1100でロービングを開繊する以外、実施
例1と同様にしてガラス繊維含有率58重量%のペレッ
ト状構造体を得た。
【0064】そして、上記実施例および比較例で得られ
たペレット状構造体を充填率10容量%の割合で円筒状
容器(内径50mmφ、長さ350mm)に収容し、容
器の長手方向の中心部を軸として、60回/分の速度で
500回交互に180°回転させて振盪した。次いで、
水で洗浄しながら開離したガラス繊維とペレットとを分
離し、開離したガラス繊維を乾燥して、重量を測定し、
振盪試験前のペレット構造体の重量に対する開離ガラス
繊維の割合を算出した。結果を表に示す。
【0065】
【表1】 表より明らかなように、実施例で得られたペレット状構
造体は、補強用繊維の含有量が多いにも拘らず、開離す
る補強用繊維の割合が極めて少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の方法を説明するための概略工程
図である。
【図2】図2は開繊ローラの他の例を示す概略正面図で
ある。
【図3】図3は図2に示す開繊ローラによる開繊状態を
示す概略側面図である。
【図4】図4は図2に示す開繊ローラによる開繊状態を
示す概略平面図である。
【符号の説明】
1,11…繊維束 2,12…開繊ローラ 3…予熱部 4…クロスヘッドダイ 5…押出し機 6…賦形ダイ 13…凸部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造体の長手方向に実質的に平行に、か
    つ前記構造体と実質的に同じ長さで配列した補強用繊維
    を10〜80重量%含む、長さ3〜100mmの繊維強
    化構造体であって、充填率10容量%の割合で構造体を
    含む容器を、60回/分の速度で500回交互に180
    °回転させる振盪試験において、前記構造体から解離す
    る繊維が1000ppm以下である長繊維強化熱可塑性
    樹脂構造体。
  2. 【請求項2】 構造体全体に対する補強用繊維の含有量
    が30〜80重量%である請求項1記載の長繊維強化熱
    可塑性樹脂構造体。
  3. 【請求項3】 補強用繊維を40〜80重量%含む、長
    さ5〜50mmの繊維強化構造体であって、振盪試験に
    おいて、前記構造体から解離する繊維が500ppm以
    下である長繊維強化熱可塑性樹脂構造体。
  4. 【請求項4】 補強用繊維含有量40重量%のペレット
    状構造体を振盪試験に供したとき、構造体から解離する
    繊維が300ppm以下である長繊維強化熱可塑性樹脂
    構造体。
  5. 【請求項5】 1000m当りの重量が50〜4400
    gの繊維束を引取りながら溶融樹脂と接触させて複合化
    する方法であって、幅/厚さの割合を35〜750に開
    繊させた繊維束に溶融樹脂を接触させる長繊維強化熱可
    塑性樹脂構造体の製造方法。
  6. 【請求項6】 連続した複数の繊維束を整列させなが
    ら、複数の開繊手段により各繊維束を開繊し、溶融した
    熱可塑性樹脂を含浸させ、絞り手段により過剰量の樹脂
    を絞りながら繊維束を連続的に引取る請求項5記載の長
    繊維強化熱可塑性樹脂構造体の製造方法。
  7. 【請求項7】 繊維束の進行方向に対して交差する方向
    に並設され、かつ軸方向に位置を異にして湾曲面を有す
    る凸部が形成された複数のローラ又はバーに、連続した
    複数の繊維束を整列させかつ掛渡して引取りながら開繊
    する請求項6記載の長繊維強化熱可塑性樹脂構造体の製
    造方法。
  8. 【請求項8】 繊維束に溶融した熱可塑性樹脂を含浸さ
    せ、補強用繊維の含有量40〜80重量%のペレット状
    構造体を得る請求項7記載の長繊維強化熱可塑性樹脂構
    造体の製造方法。
  9. 【請求項9】 1000m当りの重量が100〜400
    0gの複数の繊維束を整列させながら、複数の開繊手段
    により、幅/厚さの割合を40〜500に開繊させ、開
    繊した繊維束に溶融樹脂を含浸させ、絞り手段により過
    剰量の樹脂を絞りながら繊維束を連続的に引取ることに
    より、補強用繊維含有量40〜80重量%、長さ5〜5
    0mmの構造体であり、かつ充填率10容量%の割合で
    構造体を含む容器を、60回/分の速度で500回交互
    に180°回転させる振盪試験において、構造体から解
    離する繊維が500ppm以下の繊維強化構造体を得る
    長繊維強化熱可塑性樹脂構造体の製造方法。
  10. 【請求項10】 補強用繊維含有量40重量%のペレッ
    ト状構造体を振盪試験に供したとき、構造体から解離す
    る繊維が300ppm以下である繊維強化構造体を得る
    請求項9記載の長繊維強化熱可塑性樹脂構造体の製造方
    法。
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