JPH07314412A - 家具の鏡板の製造方法 - Google Patents
家具の鏡板の製造方法Info
- Publication number
- JPH07314412A JPH07314412A JP10984594A JP10984594A JPH07314412A JP H07314412 A JPH07314412 A JP H07314412A JP 10984594 A JP10984594 A JP 10984594A JP 10984594 A JP10984594 A JP 10984594A JP H07314412 A JPH07314412 A JP H07314412A
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- JP
- Japan
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- particle board
- veneer
- wood
- furniture
- wood veneer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 パーティクルボードを基材として用い、表面
に薄板を貼り付けて製造する家具において、表面に彫刻
を施しても生地のパーティクルボードの素材が現れず、
高級な天然木のイメージを損なうことのない製造方法を
提供する。 【構成】 所定の形状に成形したパーティクルボード１
の必要個所に木単板２を貼り合わせ、前記パーティクル
ボード１と木単板２の全体の表面に木製の薄板からなる
突板３を接着し、接着後、前記木単板２の部分に所定の
彫刻４を施し、その後、表面の研磨、着色、塗装を行う
ことを特徴とする家具の鏡板の製造方法。
に薄板を貼り付けて製造する家具において、表面に彫刻
を施しても生地のパーティクルボードの素材が現れず、
高級な天然木のイメージを損なうことのない製造方法を
提供する。 【構成】 所定の形状に成形したパーティクルボード１
の必要個所に木単板２を貼り合わせ、前記パーティクル
ボード１と木単板２の全体の表面に木製の薄板からなる
突板３を接着し、接着後、前記木単板２の部分に所定の
彫刻４を施し、その後、表面の研磨、着色、塗装を行う
ことを特徴とする家具の鏡板の製造方法。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、基材がパーティクルボ
ード（ファイバーボードを含む）で表面に突板を貼り付
けた家具において、深い凹凸模様を形成することのでき
る鏡板の製造方法に関する。
ード（ファイバーボードを含む）で表面に突板を貼り付
けた家具において、深い凹凸模様を形成することのでき
る鏡板の製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】現今の木工産業においては、家具などの
材料となる原木の入手が困難となってきたことと、森林
乱伐に対する世界的な非難が高まっていることで、ムク
の木材を全体に使用することは難しい。しかしながら、
天然材である木材に対する消費者の指向は却って高まっ
ている。
材料となる原木の入手が困難となってきたことと、森林
乱伐に対する世界的な非難が高まっていることで、ムク
の木材を全体に使用することは難しい。しかしながら、
天然材である木材に対する消費者の指向は却って高まっ
ている。
【０００３】そこで、従来より、安価な木材や集成材を
基材として使用し、表面に高級材の薄板（例えば０．２
ｍｍ厚のもの）を貼り合わせて、一見、一枚板を加工し
たかのように見える木工品が製造されている。しかし、
これは基材である木材が反ったり、集成材を構成してい
る木片の膨張率の違いでひびが入ったりするので、寿命
が短いという問題があった。
基材として使用し、表面に高級材の薄板（例えば０．２
ｍｍ厚のもの）を貼り合わせて、一見、一枚板を加工し
たかのように見える木工品が製造されている。しかし、
これは基材である木材が反ったり、集成材を構成してい
る木片の膨張率の違いでひびが入ったりするので、寿命
が短いという問題があった。
【０００４】最近では、基材として、パーティクルボー
ドを使用したものが主流を占めるようになっている。パ
ーティクルボードは、木材の細片（木くず）に特定の接
着剤を加えて圧縮成型した板である。なお、植物繊維を
主原料として成型したファイバーボードという類似の材
料もあるが、本明細書ではファイバーボードも含めてパ
ーティクルボードということにする。
ドを使用したものが主流を占めるようになっている。パ
ーティクルボードは、木材の細片（木くず）に特定の接
着剤を加えて圧縮成型した板である。なお、植物繊維を
主原料として成型したファイバーボードという類似の材
料もあるが、本明細書ではファイバーボードも含めてパ
ーティクルボードということにする。
【０００５】パーティクルボードは、成型が可能で、難
燃性を付与することもでき、従来は、凹凸模様を形成し
た家具の鏡板の基材として使用されている。このパーテ
ィクルボードの表面に天然材の薄板を貼り付け、パーテ
ィクルボードの表面に形成した凹凸に合うように薄板を
プレスすると、全体が天然材で形成したような外観が得
られる。
燃性を付与することもでき、従来は、凹凸模様を形成し
た家具の鏡板の基材として使用されている。このパーテ
ィクルボードの表面に天然材の薄板を貼り付け、パーテ
ィクルボードの表面に形成した凹凸に合うように薄板を
プレスすると、全体が天然材で形成したような外観が得
られる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、パーテ
ィクルボードを基材として用いた場合、基材の凹凸に合
うように薄板をプレスして変形させるには、凹凸の深さ
や模様に限界がある。凹部には、薄板にしわがよって、
凹部の底まで薄板が入り込まないためである。また、薄
板を貼り付けた後に凹凸模様を彫刻すると、生地のパー
ティクルボードの素材が表面に現れ、薄板と色が異なっ
たり、木目がなかったりするので、木製家具としての価
値が著しく損なわれる。
ィクルボードを基材として用いた場合、基材の凹凸に合
うように薄板をプレスして変形させるには、凹凸の深さ
や模様に限界がある。凹部には、薄板にしわがよって、
凹部の底まで薄板が入り込まないためである。また、薄
板を貼り付けた後に凹凸模様を彫刻すると、生地のパー
ティクルボードの素材が表面に現れ、薄板と色が異なっ
たり、木目がなかったりするので、木製家具としての価
値が著しく損なわれる。
【０００７】本発明が解決すべき課題は、パーティクル
ボードを基材として用い、表面に薄板を貼り付けて製造
する家具において、表面に彫刻を施しても生地のパーテ
ィクルボードの素材が現れず、高級な天然木のイメージ
を損なうことのない製造方法を提供することにある。
ボードを基材として用い、表面に薄板を貼り付けて製造
する家具において、表面に彫刻を施しても生地のパーテ
ィクルボードの素材が現れず、高級な天然木のイメージ
を損なうことのない製造方法を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の家具の鏡板の製造方法は、所定の形状に成
形したパーティクルボードの必要個所に木単板を貼り合
わせ、前記パーティクルボードと木単板の全体の表面に
木製の薄板からなる突板を接着し、接着後、前記木単板
の部分に所定の彫刻を施し、その後、表面の研磨、着
色、塗装を行うことを特徴とするものである。
め、本発明の家具の鏡板の製造方法は、所定の形状に成
形したパーティクルボードの必要個所に木単板を貼り合
わせ、前記パーティクルボードと木単板の全体の表面に
木製の薄板からなる突板を接着し、接着後、前記木単板
の部分に所定の彫刻を施し、その後、表面の研磨、着
色、塗装を行うことを特徴とするものである。
【０００９】
【作用】表面に彫刻を施す部分を木単板で形成している
ため、どんなに深い彫刻でも、木単板の厚みまでは自由
に加工でき、天然木のイメージを損なうことがない。
ため、どんなに深い彫刻でも、木単板の厚みまでは自由
に加工でき、天然木のイメージを損なうことがない。
【００１０】
【実施例】以下、本発明を実施例を参照しながら具体的
に説明する。
に説明する。
【００１１】図１は本発明の実施例の方法による製造工
程の手順を示すものである。 まず、所定の大きさのパーティクルボード１、例え
ば中比重繊維板ＭＤＦを用意する（図１（ａ）参照）。 次いで、必要な所に木単板２、例えば１〜５ｍｍ厚
のものを接着剤等で貼り合わせる（図１（ｂ）参照）。
このとき、木単板２の材質は、後で貼り付ける突板と同
じ材質が好ましい。ただし、突板よりも質は低くてもよ
い。 パーティクルボード１を所定の形状に成形し、また
木単板２の角をとるなどの成形加工をＮＣ機械等で行う
（図１（ｃ）参照）。 パーティクルボード１と木単板２の表面全体にボン
ド等の接着剤を塗布する。また、貼り付けようとする突
板（薄板）の裏面にも接着剤を塗布する。 パーティクルボード１と木単板２の表面に突板３、
例えば０．１２〜０．５ｍｍの薄板を和紙貼りしたもの
を貼り付ける（図１（ｄ）参照）。このとき、角部や隅
の部分はアイロンで押さえて成形し、最後に突板３の密
着性を高めるために真空プレス機で完全に突板３を密着
させる。 ＮＣ機械あるいは彫刻刀等を用いて、木単板２の部
分に彫刻４を施す（図１（ｅ）参照）。 彫刻の部分を研磨仕上げする。 製品に着色、塗装を施して仕上げる。
程の手順を示すものである。 まず、所定の大きさのパーティクルボード１、例え
ば中比重繊維板ＭＤＦを用意する（図１（ａ）参照）。 次いで、必要な所に木単板２、例えば１〜５ｍｍ厚
のものを接着剤等で貼り合わせる（図１（ｂ）参照）。
このとき、木単板２の材質は、後で貼り付ける突板と同
じ材質が好ましい。ただし、突板よりも質は低くてもよ
い。 パーティクルボード１を所定の形状に成形し、また
木単板２の角をとるなどの成形加工をＮＣ機械等で行う
（図１（ｃ）参照）。 パーティクルボード１と木単板２の表面全体にボン
ド等の接着剤を塗布する。また、貼り付けようとする突
板（薄板）の裏面にも接着剤を塗布する。 パーティクルボード１と木単板２の表面に突板３、
例えば０．１２〜０．５ｍｍの薄板を和紙貼りしたもの
を貼り付ける（図１（ｄ）参照）。このとき、角部や隅
の部分はアイロンで押さえて成形し、最後に突板３の密
着性を高めるために真空プレス機で完全に突板３を密着
させる。 ＮＣ機械あるいは彫刻刀等を用いて、木単板２の部
分に彫刻４を施す（図１（ｅ）参照）。 彫刻の部分を研磨仕上げする。 製品に着色、塗装を施して仕上げる。
【００１２】本発明により製造した鏡板の例を図２に示
す。
す。
【００１３】図３は本発明の他の実施例の製造工程の手
順を示すものである。 まずパーティクルボード（ＭＤＦ）１を用意する
（図３（ａ）参照）。 パーティクルボード１を必要な面形状に、ＮＣ機械
等で成形する（図３（ｂ）参照。 パーティクルボード１の表面に合わせて、薄手の木
単板２を貼り付ける（図３（ｃ）参照）。 木単板２の上に突板３を貼り付ける（図３（ｄ）参
照。 突板３の上から彫刻を施す（図３（ｅ）参照）。 なお、詳細工程は図１の実施例と同様であるので説明を
省略する。
順を示すものである。 まずパーティクルボード（ＭＤＦ）１を用意する
（図３（ａ）参照）。 パーティクルボード１を必要な面形状に、ＮＣ機械
等で成形する（図３（ｂ）参照。 パーティクルボード１の表面に合わせて、薄手の木
単板２を貼り付ける（図３（ｃ）参照）。 木単板２の上に突板３を貼り付ける（図３（ｄ）参
照。 突板３の上から彫刻を施す（図３（ｅ）参照）。 なお、詳細工程は図１の実施例と同様であるので説明を
省略する。
【００１４】このようにして、色々なパーティクルボー
ドに木単板を貼り合わせ、その上に突板を貼り合わせる
ことにより、木単板までの深さの彫刻を施すことが可能
となる。
ドに木単板を貼り合わせ、その上に突板を貼り合わせる
ことにより、木単板までの深さの彫刻を施すことが可能
となる。
【００１５】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば下記の
効果を奏する。
効果を奏する。
【００１６】 パーティクルボードと木単板との貼り
合わせ部分は突板で覆われているため、全体が一枚板か
ら製造されているように見え、高級感を与えることがで
きる。
合わせ部分は突板で覆われているため、全体が一枚板か
ら製造されているように見え、高級感を与えることがで
きる。
【００１７】 木単板部に施された彫刻の深さは、突
板の層より下になるが、生地が天然木であるため、ムク
の板に彫刻されたように見える。彫刻は、ＮＣ機械等に
より、どんな模様でも加工することができる。
板の層より下になるが、生地が天然木であるため、ムク
の板に彫刻されたように見える。彫刻は、ＮＣ機械等に
より、どんな模様でも加工することができる。
【００１８】 彫刻を施す部分だけを天然木としてい
るが、薄板のような高級木目である必要はなく、安価な
端材を使用でき、また基材はパーティクルボードである
ので、コスト的に安価である。
るが、薄板のような高級木目である必要はなく、安価な
端材を使用でき、また基材はパーティクルボードである
ので、コスト的に安価である。
【図１】 本発明の実施例の方法による製造工程の手順
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図２】 本発明により製造した鏡板の例を示す斜視図
である。
である。
【図３】 本発明の他の実施例による製造工程の手順を
示す説明図である。
示す説明図である。
１ パーティクルボード（基材）、２ 木単板、３ 突
板（薄板）、４ 彫刻部
板（薄板）、４ 彫刻部
Claims (1)
- 【請求項１】 所定の形状に成形したパーティクルボー
ドの必要個所に木単板を貼り合わせ、前記パーティクル
ボードと木単板の全体の表面に木製の薄板からなる突板
を接着し、接着後、前記木単板の部分に所定の彫刻を施
し、その後、表面の研磨、着色、塗装を行うことを特徴
とする家具の鏡板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10984594A JPH07314412A (ja) | 1994-05-24 | 1994-05-24 | 家具の鏡板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10984594A JPH07314412A (ja) | 1994-05-24 | 1994-05-24 | 家具の鏡板の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07314412A true JPH07314412A (ja) | 1995-12-05 |
Family
ID=14520661
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10984594A Pending JPH07314412A (ja) | 1994-05-24 | 1994-05-24 | 家具の鏡板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07314412A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100710243B1 (ko) * | 2005-07-14 | 2007-04-20 | 이정우 | 천연무늬목을 가지는 가구용 소재의 제조방법 및 그 물품 |
| JP2011093100A (ja) * | 2009-10-27 | 2011-05-12 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 化粧部材固定方法 |
| CN104015239A (zh) * | 2014-05-19 | 2014-09-03 | 金寨县冠友盆景园艺有限公司 | 一种利用木材制作雕刻素材的方法 |
| CN106003349A (zh) * | 2016-07-14 | 2016-10-12 | 武侯区华聚家私经营部 | 一种阻燃家具木板制作工艺 |
-
1994
- 1994-05-24 JP JP10984594A patent/JPH07314412A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100710243B1 (ko) * | 2005-07-14 | 2007-04-20 | 이정우 | 천연무늬목을 가지는 가구용 소재의 제조방법 및 그 물품 |
| JP2011093100A (ja) * | 2009-10-27 | 2011-05-12 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 化粧部材固定方法 |
| CN104015239A (zh) * | 2014-05-19 | 2014-09-03 | 金寨县冠友盆景园艺有限公司 | 一种利用木材制作雕刻素材的方法 |
| CN106003349A (zh) * | 2016-07-14 | 2016-10-12 | 武侯区华聚家私经营部 | 一种阻燃家具木板制作工艺 |
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