JPH07310918A - 比例弁付き燃焼器具およびその比例弁調整装置 - Google Patents

比例弁付き燃焼器具およびその比例弁調整装置

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JPH07310918A
JPH07310918A JP12814194A JP12814194A JPH07310918A JP H07310918 A JPH07310918 A JP H07310918A JP 12814194 A JP12814194 A JP 12814194A JP 12814194 A JP12814194 A JP 12814194A JP H07310918 A JPH07310918 A JP H07310918A
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良彦 田中
Nobuhiro Tsuchiya
順裕 土屋
Yuichi Hagiwara
祐市 萩原
Tatsushi Oikawa
達志 及川
Takashi Kaneko
隆 金子
Masahiko Sumida
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 短時間で正確に燃焼器具の比例弁調整を行う
ことができる燃焼器具の比例弁調整装置を提供する。 【構成】 給湯器10の仕様データを仕様データ入力部1
に入力し、データベース5の初期設定データと最大およ
び最小燃焼熱量の公差範囲をデータ読み込み部2により
読み込み、初期設定データに基づいて比例弁15の弁駆動
電流を設定して給湯器10の燃焼運転を行う。そして、ガ
ス流量センサ13のガス流量検出値に基づいて、最大燃焼
能力での燃焼運転時の燃焼熱量と最小燃焼能力での燃焼
運転時の燃焼熱量とをインプット演算部9によりそれぞ
れ演算し、その演算値が前記データベース5から読み込
んだ最大および最小燃焼熱量の公差範囲内に入るように
弁駆動電流を調整設定し、公差範囲に入ったときの弁駆
動電流を最大開弁駆動電流および最小開弁駆動電流とし
て弁駆動電流設定部6により設定し、給湯器10の比例弁
駆動電流メモリ部20に書き込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、給湯器等の燃焼器具の
ガス比例弁の最大開弁量と最小開弁量を調整する燃焼器
具の比例弁調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10には、比例弁付き燃焼器具の1つで
ある給湯器の模式図が示されている。同図において、給
湯器10には、バーナ14と熱交換器11が設けられており、
バーナ14に燃料ガスを供給するガス管54には、バーナ14
に供給する供給ガス量を制御する比例弁15が介設されて
いる。また、給湯器10には燃焼制御部12が設けられてお
り、燃焼制御部12にはリモコン21が接続されており、リ
モコン21により、給湯器10で作り出す湯の温度等を設定
できるようになっている。
【0003】この種の給湯器10では、入水電磁弁23が開
けられて給水管から一定水量の水が熱交換器11側に送り
込まれると、ガス管54から導入される燃料ガスと、図示
されていない燃焼ファンにより送り込まれる空気とがバ
ーナ14に導入されてバーナ燃焼が行われ、それにより、
熱交換器11を通る水が加熱されて湯になり、出湯される
ようになっており、このとき、燃焼制御部12により比例
弁15の開弁量や燃焼ファン(図示せず)の回転制御等が
行われてリモコン21で設定した設定温度の湯が作り出さ
れ、その湯が出湯される。
【0004】ところで、給湯器10等の燃焼器具は、個々
の燃焼器具により予め最大燃焼能力と最小燃焼能力とが
定められており、給湯器10等は、図11に示すような、燃
焼器具の最大燃焼能力に対応する比例弁15の最大開弁量
Aと最小燃焼能力に対応する比例弁15の最小開弁量Bと
の範囲内で比例弁15を制御することにより、バーナ14に
供給する供給ガス量を制御し、それにより、前記予め定
められた最大燃焼能力と最小燃焼能力との間の範囲内で
燃焼運転を行うようになっている。
【0005】そして、図12に示すように、比例弁15の開
弁量は、比例弁15を開閉するための弁駆動電流に比例す
るようになっているために、前記比例弁15の最大開弁量
Aに対応する最大開弁駆動電流と最小開弁量Bに対応す
る最小開弁駆動電流の各値とを設定することにより、上
記最大開弁量Aと最小開弁量Bを調整している。ただ
し、この弁駆動電流と比例弁15の開弁量との関係は、個
々の比例弁15ごとにばらつきがあるために、個々の比例
弁15ごと、すなわち、個々の給湯器10ごとに比例弁15の
最大開弁駆動電流と最小開弁駆動電流とを設定する必要
があり、従来は次のようにして最大開弁駆動電流と最小
開弁駆動電流の設定を行っていた。
【0006】まず、バーナ14側に供給される供給ガスの
圧力と給湯器10の燃焼能力との関係を予め実験等により
調べておく。そして、例えば、図10の点線部分に示すよ
うに、検圧口60に圧力計58を接続し、比例弁15の調整を
行う作業者が圧力計58の圧力を見ながら燃焼制御部12に
ある比例弁15の弁駆動電流のボリュームを調整し、前記
ガス圧と給湯器10の燃焼能力のデータに基づいて、バー
ナへの供給ガスの圧力が、例えば、115 mmAqになった
ときには給湯器10の最大燃焼能力での燃焼が行われると
判断してこのときのボリューム位置で固定することによ
り、燃焼制御部12はこの抵抗値から導かれる弁駆動電流
を最大開弁駆動電流とし、前記ガス圧が15mmAqになっ
たときには給湯器10の最小燃焼能力での燃焼が行われる
と判断して、このときのボリューム位置で固定すること
により、燃焼制御部12はこの抵抗値から導かれる弁駆動
電流を最小開弁駆動電流としていた。
【0007】なお、給湯器10には、比例弁15の最大開弁
量を設定する最大開弁量設定モードと、比例弁15の最小
開弁量を設定する最小開弁量設定モードと、最大開弁量
と最小開弁量との範囲内で比例弁15の開弁量を制御して
燃焼運転を行う運転モードとの切り替えを手動によって
行うモード切替スイッチ63を備えており、前記最大開弁
駆動電流の設定のときには、手動によりモード切替スイ
ッチ63を最大開弁量設定モードとして前記ボリューム調
整操作を行い、最小開弁駆動電流の設定のときには、手
動によりモード切替スイッチ63を最小開弁量設定モード
に切り替えて前記ボリューム調整を行う。
【0008】そして、通常の燃焼運転の際には、手動に
よりモード切替スイッチ63を運転モードに切り替えて、
前記燃焼制御部12により最大開弁駆動電流と最小開弁駆
動電流との範囲内で比例弁15の開弁駆動電流を制御する
ことにより、比例弁15の開弁量を制御して給湯器10の燃
焼運転を行う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、給湯器
10等の燃焼運転中は、給湯器10に供給される供給ガスの
圧力は比例弁15の開弁量を調整するごとに変化するため
に不安定であり、供給ガスの圧力を圧力計58で見ながら
給湯器10に供給される供給ガスの圧力調整と比例弁15の
弁駆動電流のボリュームとを人手によって調整し、比例
弁15の開弁量を調整する作業には熟練が必要であり、し
かも、非常に時間がかかるといった問題があった。
【0010】本発明は、上記従来の課題を解決するため
になされたものであり、その目的は、熟練した技術を必
要とせず、しかも短時間で給湯器等の燃焼器具の比例弁
調整を行うことができる燃焼器具の比例弁調整装置を提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のように構成されている。すなわち、本
発明の比例弁付き燃焼器具の比例弁調整装置は、燃焼器
具のバーナに供給する供給ガス量を最大燃焼能力に対応
する最大開弁量と最小燃焼能力に対応する最小開弁量と
の範囲内で制御する燃焼器具の比例弁の調整装置であっ
て、調整対象の燃焼器具の仕様データを入力する仕様デ
ータ入力部と;各仕様に応じた燃焼器具における比例弁
の少なくとも最大開弁量に対応する最大開弁駆動電流と
最小開弁量に対応する最小開弁駆動電流の初期設定デー
タが与えられているデータベースと;比例弁に供給され
るガス供給量を検出するガス流量センサと;前記初期設
定データを与えてのバーナ燃焼時のガス流量センサのガ
ス流量検出値に基づき燃焼熱量を演算するインプット演
算部と;調整対象燃焼器具の仕様値の最大燃焼能力に対
応する最大燃焼熱量および最小燃焼能力に対応する最小
燃焼熱量と前記インプット演算部の演算結果とを比較し
て比例弁の開弁駆動電流を可変調整しインプット演算値
が仕様値の最大燃焼熱量の公差範囲に入ったときの開弁
駆動電流を最大開弁駆動電流として設定し、インプット
演算値が仕様値の最小燃焼熱量の公差範囲に入ったとき
の開弁駆動電流を最小開弁駆動電流として設定する能力
設定部と;を有することを特徴として構成されている。
【0012】また、本発明の比例弁付き燃焼器具は、バ
ーナに供給する供給ガス量を器具の最大燃焼能力に対応
する最大開弁量と最小燃焼能力に対応する最小開弁量と
の範囲内で制御する比例弁を有し、該比例弁の最大開弁
量を設定する最大開弁量設定モードと比例弁の最小開弁
量を設定する最小開弁量設定モードと最大開弁量と最小
開弁量との範囲内で比例弁の開弁量を制御して燃焼運転
を行う運転モードとの切り替えを行うモード切替スイッ
チを備え、請求項1記載の比例弁調整装置に信号接続さ
れる燃焼器具であって、比例弁調整装置側から加えられ
るモード自動切替信号により前記モード切替スイッチを
自動的に切り替えるモード切替手段を設けたことを特徴
として構成されている。
【0013】さらに、前記比例弁調整装置の能力設定部
により設定された最大開弁駆動電流の値と最小開弁駆動
電流の値を格納する開弁駆動電流メモリ部を備えたこと
も本発明の比例弁付き燃焼器具の特徴的な構成とされて
いる。
【0014】
【作用】上記構成の本発明において、仕様データ入力部
により調整対象の比例弁付き燃焼器具の仕様データが入
力され、各仕様に応じた燃焼器具における比例弁の最大
および最小開弁駆動電流を含む初期設定データが与えら
れてバーナ燃焼が行われ、バーナ燃焼時のガス供給量が
ガス流量センサにより検出され、このガス流量検出値に
基づきインプット演算部により燃焼熱量が演算され、設
定能力部により、このインプット演算値が仕様値の最大
燃焼熱量の公差範囲に入るように比例弁の開弁駆動電流
が自動的に調整され、調整後の開弁駆動電流が最大開弁
駆動電流として設定され、同様に、前記インプット演算
値が仕様値の最小燃焼熱量の公差範囲に入るように比例
弁の開弁駆動電流が自動的に調整され、調整後の開弁駆
動電流が最小開弁駆動電流として設定される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、本実施例の説明において、従来例と同一名
称部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
図2には、本発明に係る比例弁付き燃焼器具である給湯
器と、この給湯器の比例弁調整装置の実施例の要部構成
が示されている。同図において、給湯器10の比例弁の調
整を行う比例弁調整装置24は、給湯器10の比例弁15に供
給されるガス供給量を検出するガス流量センサ13と、給
湯器10の比例弁の調整制御を行うコンピュータ16と、コ
ンピュータ16の指示に従い、ガス種等を切り換えて給湯
器10に燃料ガスを供給するガス種等切替供給手段17と、
ガス種読取手段18と、圧力計58を有して構成されてい
る。なお、ガス流量センサ13は、非常に正確に較正され
たセンサであり、基準となるマスタセンサにより構成さ
れている。
【0016】給湯器10は図10に示した給湯器とほぼ同様
に構成されており、本実施例の給湯器10は、図1に示す
ように、比例弁15、燃焼制御部12、比例弁駆動電流メモ
リ部20、モード切替スイッチ63、モード切替手段64を有
して構成されている。また、給湯器10には、図2,4に
示すように、IDカード等のメモリカード19が貼付られ
ており、メモリカード19には、給湯器10の機種および号
数、使用ガス種、仕向先、排気バリエーション等のデー
タが予め入力されている。
【0017】図1に示すように、比例弁調整装置24のコ
ンピュータ16は、仕様データ入力部1、データ読み込み
部2、データベース5、能力設定部8、インプット演算
部9、モード切替信号出力部を有して構成されており、
データベース5は初期設定データメモリ部3、公差メモ
リ部4を有して構成されており、能力設定部8は、弁駆
動電流設定部6、熱量比較判断部7を有して構成されて
いる。
【0018】モード切替信号出力部62は、給湯器10に設
けられているモード切替スイッチ63を切り替えるための
モード自動切り替え信号を出力するものであり、このモ
ード自動切り替え信号を給湯器10側のモード切替手段64
に加える。
【0019】仕様データ入力部1は、給湯器10の仕様デ
ータ、すなわちメモリカード19に入力されている使用ガ
ス種等のデータを入力するものであり、入力した仕様デ
ータをデータ読み込み部2に加える。
【0020】データベース5の初期設定データメモリ部
3には、各仕様に応じた給湯器10における比例弁15の最
大開弁量に対応する最大開弁駆動電流と、比例弁15の最
小開弁量に対応する最小開弁駆動電流と、給湯器10の燃
焼運転開始時の比例弁駆動電流が予め入力されており、
例えば、給湯器10の使用ガス種が13Aの標準排気仕様で
給湯器10の最大燃焼能力に対応する最大燃焼熱量が3000
0 kcalのときには比例弁15の最大開弁駆動電流が110 m
Aであり、給湯器10の最小燃焼能力に対応する最小燃焼
熱量が4500kcalのときには最小開弁駆動電流が12mAで
あるといったように、各仕様ごとのデータが入力されて
いる。データベース5の公差メモリ部4には、給湯器10
の各仕様ごとの最大燃焼熱量の公差範囲と最小燃焼熱量
の公差範囲とが予め入力されており、例えば、給湯器10
の使用ガス種が13Aのときには最大燃焼熱量の公差範囲
が±1000kcalであり、最小燃焼熱量の公差範囲が±400
kcalといったように各仕様ごとに入力されている。
【0021】前記データ読み込み部2は、前記仕様デー
タ入力部1から調整対象の給湯器10の仕様データが加え
られたときには、その仕様データに対応する初期設定デ
ータを初期設定データメモリ部3から読み込み、仕様デ
ータに対応する最大燃焼熱量の公差範囲と最小燃焼熱量
の公差範囲とを公差メモリ部4から読み込むものであ
り、読み込んだ初期設定データを弁駆動電流設定部6に
加え、読み込んだ最大および最小燃焼熱量の公差範囲の
データを熱量比較判断部7に加える。
【0022】弁駆動電流設定部6は、給湯器10の比例弁
15の弁駆動電流を設定し、設定した弁駆動電流を燃焼制
御部12に加えるものであり、データ読み込み部2から給
湯器10の仕様に対応した初期設定データが加えられたと
きには、最大開弁駆動電流の初期設定値および最小開弁
駆動電流の初期設定値を給湯器10の燃焼制御部12に加え
る。
【0023】前記熱量比較判断部7にはデータ読み込み
部2からの最大および最小燃焼熱量の公差範囲のデータ
と共にインプット演算部9からの演算データが加えられ
るようになっており、インプット演算部9は、前記弁駆
動電流設定部6により燃焼制御部12に初期設定データを
与えて給湯器10のバーナ14の燃焼を行っているときの前
記ガス流量センサ13のガス流量検出値に基づき、燃料ガ
スのガス比重およびガス温度、大気圧等によりカロリー
演算を行い、燃焼熱量を演算し、演算結果を熱量比較判
断部7に加える。
【0024】熱量比較判断部7は、インプット演算部9
から加えられる演算データと前記データ読み込み部2か
ら加えられる最大燃焼熱量の公差範囲およひ最小燃焼熱
量の公差範囲とを比較し、例えば、給湯器10の最大燃焼
能力での燃焼運転時(バーナ燃焼時)のインプット演算
値と最大燃焼熱量の公差範囲とを比較してインプット演
算値が最大燃焼熱量の公差範囲を越えて大きい値である
ときには給湯器10の比例弁15の開弁量を小さくする方向
に弁駆動電流を設定すように弁駆動電流設定部6に判断
信号を加え、その逆にインプット演算値が最大燃焼熱量
の公差範囲を越えて小さいときには比例弁15の開弁量を
大きくする方向に弁駆動電流を設定するように弁駆動電
流設定部6に判断信号を加える。そして、インプット演
算値が最大燃焼熱量の公差範囲に入ったときは、熱量比
較判断部7はそのときの比例弁15の弁駆動電流を最大開
弁駆動電流として設定するように弁駆動電流設定部6に
判断結果(最大開弁駆動電流設定判断信号)を加える。
【0025】また、熱量比較判断部7は、上記と同様
に、給湯器10の最小燃焼能力での燃焼運転時におけるイ
ンプット演算値が最小燃焼熱量の公差範囲を越えて大き
いときには比例弁15の開弁量を大きくする方向に弁駆動
電流を設定するように判断信号を加え、インプット演算
値が最小燃焼熱量の公差範囲を越えて小さいときには比
例弁15の開弁量を大きくする方向に弁駆動電流設定部6
に判断信号を加え、インプット演算値が最小燃焼熱量の
公差範囲に入ったときには、そのときの比例弁15の開弁
駆動電流を最小開弁駆動電流として設定するように弁駆
動電流設定部6に判断結果(最小開弁駆動電流設定判断
信号)を加える。
【0026】前記弁駆動電流設定部6は、熱量比較判断
部7からの判断結果を受けたときには、その判断結果に
基づき、例えば比例弁15の開弁量を大きくしたいときに
は先に設定した弁駆動電流を増加させて補正設定し、比
例弁15の開弁量を小さくしたいときには先に設定した弁
駆動電流を減少させて補正設定し、これらの設定した弁
駆動電流を燃焼制御部12に加えると共に、熱量比較判断
部7から前記最大開弁駆動電流設定判断信号が加えられ
たときには最大開弁駆動電流の設定信号を燃焼制御部12
に加え、同様に、熱量比較判断部7から最小開弁駆動電
流設定判断信号が加えられたときには最小開弁駆動電流
の設定信号を燃焼制御部12に加える。
【0027】なお、上記のように、弁駆動電流設定部6
と熱量比較判断部7を有して構成される能力設定部8
は、調整対象燃焼器具の仕様値の最大燃焼能力に対応す
る最大燃焼熱量および最小燃焼能力に対応する最小燃焼
熱量とインプット演算部9の演算結果とを比較して、燃
焼器具である給湯器10の比例弁15の開弁駆動電流を可変
調整し、インプット演算値が仕様値の最大燃焼熱量の公
差範囲に入ったときの開弁駆動電流を最大開弁駆動電流
として設定し、インプット演算値が仕様値の最小燃焼熱
量の公差範囲に入ったときの開弁駆動電流を最小開弁駆
動電流として設定するようになっている。
【0028】給湯器10の比例弁駆動電流メモリ部20は、
前記比例弁調整装置24の能力設定部8により設定された
最大開弁駆動電流の値と最小開弁駆動電流の値を格納す
る開弁駆動電流メモリ部として機能するものであり、比
例弁調整装置24の弁駆動電流設定部6から比例弁15の弁
駆動電流設定信号が燃焼制御部12に加えられたときに
は、弁駆動電流の値を記憶する。例えば、弁駆動電流設
定部6から最大開弁駆動電流初期設定値が燃焼制御部12
に加えられたときにはその値を記憶し、その後、比例弁
調整装置24により比例弁15の弁駆動電流の調整が行われ
て最大開弁駆動電流の補正が行われたときには補正され
た最大開弁駆動電流を記憶し、その後、最終的に最大開
弁駆動電流が設定されたときには最終的な最大開弁駆動
電流を記憶する。また、最小開弁駆動電流についても同
様に、最小開弁駆動電流の初期設定値およひ補正値およ
び最終的な設定値の記憶を逐次行い、最終的には最小開
弁駆動電流の最終設定値を記憶する。
【0029】給湯器10のモード切替手段64は、前記比例
弁調整装置24のモード切替信号出力部62から加えられる
モード自動切替信号により、モード切替スイッチ63を自
動的に切り替えるものである。すなわち、モード切替信
号出力部62からのモード自動切替信号を受けて、例え
ば、給湯器10の通常の燃焼運転を行うときには運転モー
ド切替スイッチ63を自動的に運転モード(運転指示)と
し、一方、給湯器10の比例弁15の最大開弁駆動電流の調
整および設定のときには、運転モード切替スイッチを自
動的に最大開弁量設定モード(以下、最大モード指示ま
たはMAX指示という)とし、給湯器10が最大燃焼能力
で燃焼を行うようにして最大開弁駆動電流を調整設定
し、比例弁15の最小開弁駆動電流の調整および設定のと
きには、運転モード切替スイッチ63を自動的に最小開弁
量設定モード(以下、最小モード指示またはMIN指示
という)として給湯器10の最小燃焼能力での燃焼が行わ
れるようにして、最小開弁駆動電流の設定を行うように
している。
【0030】図3には、比例弁調整装置24のガス種等切
替供給手段17が示されている。本実施例のガス種等切替
供給手段17は給湯器10の仕様に対応するようにガス種13
Aのガス供給ライン25とプロパン、ブタン、空気の各ガ
ス供給ライン26〜28を有しており、各ガス供給ライン25
〜28には、それぞれ、安全用バルブ31〜34およびフィル
タ35〜38、バルブGS1〜GS4、ガバナGR1〜GR
4、ガスフローメータ41〜44、逆止弁45〜48が介設され
ており、これらのガス供給ライン25〜28はガス管51を介
して、比例弁最小開弁量調整ライン53と比例弁最大開弁
量調整ライン52に接続されており、比例弁最大開弁量調
整ライン52、比例弁最小開弁量調整ライン53はガス管54
を介して給湯器10に接続されている。なお、ガス管54に
は前記ガス流量センサ13と配管パージ用のバルブGS7
と圧力計58(GP1)が介設されている。
【0031】本実施例では、圧力計58により検出される
供給ガスのガス圧(1次圧)はコンピュータ16により常
に監視されるようになっており、比例弁15の最大開弁量
を調整するときには、比例弁最大開弁量調整ライン52の
バルブGS6を開けて比例弁最小開弁量調整ライン53の
バルブGS5を閉じた状態とし、圧力計58により検出さ
れるガス圧が、例えば、13Aガス種の場合200 mmAq、
6Aガス種の場合150mmAq、4Aガス種の場合100 mm
Aq、プロパンガス種の場合280 mmAqとなるように、
コンピュータ16によるガバナGS6の調整が行われ、同
様に、比例弁15の最小開弁量を調整するときには、比例
弁最小開弁量調整ライン53のバルブGS5を開けて比例
弁最大開弁量調整ライン52のバルブGS6を閉じ、比例
弁最小開弁量調整ライン53のガバナGR5を調整して圧
力計58の圧力が一定となるように調整が行われるように
なっている。
【0032】なお、給湯器10の仕様に応じて、例えば13
Aのガスを給湯器10に供給するときには、13Aのガス供
給ライン25のバルブGS1を開け、ガバナGR1を調整
して、13Aのガスをガス管51を介して比例弁最大開弁量
調整ライン52又は比例弁最小開弁量調整ライン53側に供
給するようになっており、同様に、調整対象となる給湯
器10の使用ガス種に対応させて各供給ガスのガス供給ラ
イン25〜28のバルブGS1〜GS4やガバナGR1〜G
R4を操作することにより所望のガスを給湯器10側に供
給できるようになっている。
【0033】また、例えば、使用ガス種が6Aの場合に
は、ブタンと空気の組み合わせにより4Aのガスを供給
できるようになっており、そのときにはブタンのガス供
給ライン27のガバナGR3をガスフローメータ43により
検出されるガスの流量を参照しながら調整し、空気のガ
ス供給ライン28のガバナGR4をガスフローメータ44に
より検出されるガス流量を参照しながら調整することに
よりブタンと空気の割合を調整して6Aのガスを作り出
し供給することが可能であり、同様に、6Bや6Cとい
った様々なガス種のガスを供給できるようになってい
る。
【0034】本実施例は以上のように構成されており、
次にその動作について図5〜図7に示すフローチャート
および図1〜図4に基づいて説明する。まず、図2,4
に示すように、メモリカード19が貼付られた調整対象の
給湯器10と比例弁調整装置24とを図5のステップ101 で
作業者がコネクタ接続し、図1,2に示すように、比例
弁調整装置24のコンピュータ16と給湯器10の燃焼制御部
12を接続状態とし、さらに、給湯器10の比例弁15側に比
例弁調整装置24のガス種等切替供給手段17からガスを供
給できるようにする。
【0035】次に、図5のステップ102 で、給湯器10に
貼付られたメモリカード19に入力されている給湯器10の
使用ガス種をガス種読取手段18により読み取り、給湯器
10の使用ガス種を確認し、ステップ103 でコンピュータ
16のキーボードをオンとし、ステップ104 でパスワード
を送信し、通常運転のシーケンスプログラム動作とは異
なる検査シーケンスプログラムを受け入れる状態とし
て、コンピュータ16の制御による給湯器10の比例弁調整
動作を開始する。なお、ガス種読取手段18により読み取
られた使用ガス種のデータは自動的にコンピュータ16に
加えられ、仕様データ入力部1に入力される。
【0036】次に、ステップ105 で、メモリカード19に
入力されている給湯器10のガス種以外の仕様データを仕
様データ入力部1に入力すると共に、入力した仕様デー
タに基づきチェックコマンドを送信して給湯器10の機種
等を確認する。次に、ステップ106 で給湯器10の使用ガ
ス種に対応する、例えば13Aといった設定ガスをガス種
等切替供給手段17により作成し、図3に示した比例弁最
大開弁量調整ライン52のバルブGS6を開ける。すなわ
ち、設定ガスが13Aの場合には、13Aのガス供給ライン
25のバルブGS1、ガバナGR1を開けて13Aのガスを
比例弁最大開弁量調整ライン52側に供給し、ガス管54に
供給する。次にステップ107 でガス管54の配管用のバル
ブGS7をオンとし、配管パージを行う。
【0037】次に、ステップ108 で、給湯器10の運転ス
イッチをオンとし、ステップ109 で、比例弁調整装置24
のモード切替信号出力部62から給湯器10のモード切替手
段64にモード自動切替信号を加えて、モード切替手段64
により運転モード切替スイッチ63を自動的に最小モード
指示(MIN指示)に切り替え、ステップ110 で、コン
ピュータ16のデータ読み込み部2によりデータベース5
の初期設定メモリ部3から給湯器10の仕様に応じた最小
開弁量に対応する最小開弁駆動電流の初期設定値を読み
込み、その値を弁駆動電流設定部6に加え、弁駆動電流
設定部6から給湯器10の燃焼制御部12に加え、比例弁駆
動電流メモリ部20に最小開弁駆動電流初期設定値の書き
込みを行い、記憶させる。
【0038】次に、ステップ111 で、モード切替信号出
力部62からモード自動切替信号をモード切替手段64に加
えて、モード切替手段64により運転モード切替スイッチ
63を自動的に最大モード指示(MAX指示)に切り替
え、前記と同様に、データベース5の初期設定データメ
モリ部3に入力されている給湯器10の最大開弁駆動電流
の初期設定データをデータ読み込み部2により読み込
み、弁駆動電流設定部6に加え、弁駆動電流設定部6か
ら燃焼制御部12に加え、比例弁駆動電流メモリ部20に最
大開弁駆動電流初期設定値として書き込み、記憶させ
る。
【0039】次に、ステップ113 で、前記と同様に、モ
ード切替信号出力部62の出力(モード自動切替信号)に
従い、モード切替手段64によって運転モード切替スイッ
チ63を自動的に運転指示に切り替え、ステップ114 で、
給湯器10の燃焼制御部12により入水電磁弁23をオンとし
て給湯器10の燃焼運転を開始する。なお、このとき、給
湯器10にガス漏れ等の異常がないかどうかを確認する。
【0040】次に、ステップ115 で運転モード切替スイ
ッチ63を前記と同様にして自動的にMAX指示に切り替
え、このように、運転モード切替スイッチをMAX指示
とすることで、給湯器10を最大燃焼能力で運転させる。
そして、ステップ116 で、比例弁最大開弁量調整ライン
52のガバナGR6の開度調整を行い、それにより、圧力
計58(GP1)により検出されるガス圧(1次圧)の値
をフィードバック(FB)し、その値が200 mmAqとな
るように設定する。そして、図6のステップ117 で、比
例弁調整装置24のインプット演算部9により、ガス流量
センサ13のガス流量検出値に基づき、給湯器10の最大燃
焼能力での燃焼運転時の燃焼熱量をインプット演算し、
その演算結果がデータベース5の公差メモリ部4から読
み出した給湯器10の仕様値の最大燃焼熱量の公差範囲内
であるかどうかを熱量比較判断部7により判断し、イン
プット演算値が最大燃焼熱量の公差範囲内に入るまで弁
駆動電流設定部6により設定される弁駆動電流を逐次補
正しながら調整して比例弁15の開弁量を可変調整し、イ
ンプット演算値が最大燃焼熱量の公差範囲内に入ったと
きに、そのときの弁駆動電流を、ステップ118 で最大開
弁駆動電流として設定し、給湯器10の比例弁駆動電流メ
モリ部20に書き込み、記憶させる。なお、このような弁
駆動電流調整中(比例弁15の開弁量調整中)は、圧力計
58の検出値は変化するが、この値が常に200 mmAqとな
るようにガバナGR6の開度調整を行いながら上記最大
開弁駆動電流の調整を行う。
【0041】次に、ステップ119 で、モード切替信号出
力部62の出力に従い、モード切替手段64によって運転モ
ード切替スイッチ63を自動的にMIN指示とする。な
お、このように、運転モード切替スイッチをMIN指示
にすることにより、給湯器10は最小燃焼能力での燃焼を
行うようになる。そして、ステップ120 で、比例弁最小
開弁量調整ライン53のバルブGS5を開けてから比例弁
最大開弁量調整ライン52のバルブGS6を閉じ、ステッ
プ121 で、圧力計58の圧力が200 mAqとなるように比
例弁最小開弁量調整ライン53のガバナGR5の開度調整
を行う。
【0042】そして、ステップ122 で、ガス流量センサ
13により検出されるガス流量検出値に基づいてインプッ
ト演算部9により給湯器10の最小燃焼能力での燃焼運転
時の燃焼熱量を演算し、この演算値がデータベース5の
公差メモリ部4から読み込まれた給湯器10の仕様値の最
小燃焼熱量の公差範囲に入ったかどうかを熱量比較判断
部7により比較判断し、インプット演算値が最小燃焼熱
量の公差範囲に入るまで弁駆動電流設定部6により設定
される弁駆動電流を逐次補正しながら調整して比例弁15
の開弁量を可変調整し、インプット演算値が最小燃焼熱
量の公差範囲に入ったときにそのときの弁駆動電流をス
テップ123 で最小開弁駆動電流として設定し、給湯器10
の比例弁駆動電流メモリ部20に書き込み、記憶させる。
なお、このときも、上記と同様に、弁駆動電流調整中
(比例弁15の開弁量調整中)は、圧力計58の検出値は変
化するが、この値が常に200 mmAqとなるようにガバナ
GR5の開度調整を行いながら上記最小開弁駆動電流の
調整を行う。
【0043】次に、ステップ124 で、比例弁最大開弁量
調整ライン52のバルブGS6を開けてから比例弁最小開
弁調整ライン53のバルブGS5を閉じ、ステップ125
で、モード切替信号出力部62の出力に従い、モード切替
手段64により運転モード切替スイッチ63を再び自動的に
MAX指示とし、給湯器10が最大燃焼能力で燃焼するよ
うにする。そして、ステップ126 で、圧力計58により検
出されるガス圧が一定となるように上記と同様に比例弁
最大開弁量調整ライン52のバルブGS6を開度調整し、
ステップ127 で、給湯器10が最大燃焼能力で燃焼運転を
行うときに、前記比例弁駆動電流メモリ部20に記憶され
ている最大開弁駆動電流に基づいて設定した比例弁15の
開弁量で運転が行われるかどうかをガス流量センサ13の
流量により確認し、設定どおり運転が行われないときに
はステップ117 に戻り、ステップ117 からステップ127
までの動作を繰り返す。
【0044】また、ステップ127 で設定どおり給湯器10
の運転が行われたことが確認されたときには、ステップ
129 で比例弁最小開弁量調整ライン53のバルブ5を開け
てから比例弁最大開弁量調整ライン52のバルブGS6を
閉じ、ステップ130 で、モード切替信号出力部62の出力
に従い、モード切替手段64により運転モード切替スイッ
チ63を自動的にMIN指示とし、ステップ131 で供給ガ
スの一次圧が一定となるようにガバナGR5の開度調整
を行う。そして、ステップ132 で、給湯器10の最小燃焼
能力での燃焼運転時に設定どおりの最小開弁駆動電流
で、設定どおりの比例弁15の開弁量で燃焼運転が行われ
るかどうかを確認し、設定どおり燃焼運転が行われない
ときにはステップ122 に戻ってステップ122 からステッ
プ132 までの動作を繰り返し、設定どおり燃焼運転が行
われたときには、図7のステップ133 に進む。
【0045】なお、このように、ステップ118 で最大開
弁駆動電流を設定し、ステップ123で最小開弁駆動電流
を設定した後に、ステップ127 およびステップ132 で、
前記設定した開弁駆動電流に基づいて燃焼運転が行われ
たかどうかを確認することにより、たとえ最大開弁駆動
電流と最小開弁駆動電流の一方側を調整するときに他方
側の調整がずれてしまったとしても、そのときには再度
調整を行って正確に最大および最小開弁駆動電流の設定
を行えるようにしている。
【0046】そして、上記動作により、給湯器10の最大
燃焼能力での運転を行ったときのインプット演算値が、
給湯器10の仕様値の最大燃焼熱量の公差範囲に入るよう
に比例弁15の最大開弁駆動電流が設定され、設定された
最大開弁駆動電流に基づいて比例弁15の最大開弁量が制
御されて最大燃焼能力での燃焼運転が行われ、同様に、
給湯器10の最小燃焼能力での運転を行ったときのインプ
ット演算値が、給湯器10の仕様値の最小燃焼熱量の公差
範囲に入るように比例弁15の最小開弁駆動電流が設定さ
れ、設定した最小開弁駆動電流に基づいて比例弁15の開
弁量が制御されて最小燃焼能力での燃焼運転が行われる
ことが確認されたときには、図7のステップ133 で、前
記と同様に、モード切替手段64により運転モード切替ス
イッチ63を運転指示に切り替える。
【0047】そして、ステップ134 で給湯器10の入水電
磁弁23をオフとし、ステップ135 で比例弁調整装置のガ
ス種等切替供給手段17のバルブGS1〜GS7をオフと
し、ステップ136 で給湯器10と比例弁調整装置24とを接
続していたコネクタを取り外し、比例弁の調整操作を終
了する。なお、上記比例弁調整操作を繰り返し行っても
設定した通りに給湯器10の燃焼運転が行われないときに
は、その給湯器に異常があると判断され、異常個所の点
検等が行われる。
【0048】本実施例によれば、上記動作により、ま
ず、調整対象の給湯器の仕様データに基づいて、自動的
にデータベース5の初期設定データにより給湯器10の比
例弁が調整されて燃焼運転が行われ、その後、給湯器10
の仕様値の最大燃焼能力に対応する最大燃焼熱量が、予
め与えられた給湯器10の最大燃焼熱量の公差範囲に入る
ように比例弁15の最大開弁駆動電流が自動的に調整設定
され、同様に、給湯器10の仕様値の最小燃焼能力に対応
する最小燃焼熱量が予め与えられた給湯器10の最小燃焼
熱量の公差範囲に入るように比例弁15の最小開弁駆動電
流が自動的に調整設定されるために、短時間で、しかも
正確に給湯器10の比例弁15の最大開弁駆動電流と最小開
弁駆動電流とを調整設定することができる。
【0049】また、この調整操作は、ガス流量センサ13
のガス流量検出値に基づいてインプット演算部9により
演算された燃焼熱量に基づいて行われるために、従来の
ように、作業者が圧力計58により検出されるガス圧を見
ながら比例弁15の弁駆動電流のボリウム調整を行う場合
とはことなり、安定したガスの流量に基づいて、迅速
に、しかも正確に比例弁駆動電流の調整を行うことが可
能となり、熟練した技術も必要はない。
【0050】また、上記実施例では、データベース5の
公差メモリ部4には、給湯器10の仕様値の最大燃焼熱量
の公差範囲が例えば、±1000kcalといった値で入力され
ており、給湯器10の仕様値の最小燃焼熱量の公差範囲が
例えば±400 kcalといった値で入力されていたが、公差
メモリ部4に入力される公差範囲は特に限定されるもの
ではなく、例えば、給湯器10の仕様値の最大および最小
燃焼熱量に対して、それぞれ±10%といったパーセンテ
ージにより与えられていても構わない。また、公差範囲
は零でも構わない。
【0051】さらに、上記実施例では、比例弁調整装置
24にガス種読取手段18を設けて給湯器10側のメモリカー
ド19に入力されている使用ガス種をガス種読取手段18を
介してコンピュータ16の仕様データ入力部1に入力する
ようにしたが、ガス種読取手段18を省略して、給湯器10
の使用ガス種のデータをメモリカード19から直接コンピ
ュータ16の仕様データ入力部1に入力するようにしても
構わない。
【0052】さらに、上記実施例では、比例弁駆動電流
メモリ部20を給湯器10に設けて、比例弁調整装置24の弁
駆動電流設定部6により設定した比例弁駆動電流を比例
弁駆動電流メモリ部20に逐次入力するようにしたが、比
例弁駆動電流メモリ部20の一部を比例弁調整装置24内に
設けて弁駆動電流設定部6による弁駆動電流を記憶し、
比例弁の調整を行い、調整終了後に設定した最終的な最
大開弁駆動電流値と最小開弁駆動電流値を給湯器10側に
加えて最終的な各電流値を比例弁駆動電流メモリ部20に
入力設定するようにしても構わない。
【0053】さらに、上記実施例では、メモリカード19
はIDカード等により構成して、メモリカード19に入力
されている仕様データを比例弁調整装置24のコンピュー
タ16により自動的に読み取ることができるようにした
が、メモリカード19は、バーコード等のカードとしても
よく、作業者がバーコードに入力されている仕様データ
をコンピュータ16に入力する操作を行うようにしてもよ
いし、メモリカード19を用いずに、作業者がキーボード
等により仕様データ入力を行ったりしてもよい。
【0054】さらに、図8,9に示すように、比例弁調
整装置24のガス流量センサ13とインプット演算部9を省
略し、熱量比較判断部7の代わりにガス圧比較判断部を
設け、圧力計58により検出されるガス圧に基づいてバー
ナ14に供給されるガスの流量を、予め実験等により求め
たガス圧とガスの流量との関係データ等から推定し、さ
らに、圧力計58により検出したガス圧の値と公差メモリ
部4に入っている公差ガス圧とを前記ガス圧比較判断部
により比較して、検出ガス圧値が公差ガス圧に入るよう
にガス圧に基づいて、上記実施例と同様にして比例弁15
の最大開弁駆動電流と最小開弁駆動電流とを自動的に設
定しても構わない。
【0055】さらに、本発明の燃焼器具の比例弁調整装
置は、上記実施例のように給湯器10の比例弁の調整装置
とは限らず、給湯器以外の様々な燃焼器具の比例弁調整
装置として適用されるものである。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、各仕様に応じた燃焼器
具における比例弁の最大開弁量に対応する最大開弁駆動
電流と最小開弁量に対応する最小開弁駆動電流の初期設
定データに基づいてバーナ燃焼が行われ、供給ガスのガ
ス流量検出値に基づき最大燃焼能力でのバーナ燃焼時の
燃焼熱量がインプット演算され、そのインプット演算値
が予め与えられた燃焼器具の仕様値の最大燃焼熱量の公
差範囲に入るように最大開弁駆動電流が調整設定され、
一方、最小燃焼能力でのバーナ燃焼時の燃焼熱量のイン
プット演算値が予め与えられた燃焼器具の仕様値の最小
燃焼熱量の公差範囲に入るように最小開弁駆動電流が調
整設定されるために、最大および最小開弁駆動電流の設
定を短時間で、しかも正確に行うことができる。
【0057】また、上記最大および最小開弁駆動電流の
調整設定は自動的に行われ、従来のように比例弁調整操
作に熟練した技術は必要なく、誰でも簡便に比例弁調整
操作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る燃焼器具の比例弁調整装置の一実
施例の制御部要部構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の燃焼器具の比例弁調整装置の一実施例
の要部構成を調整対象の給湯器10と共に示す構成図であ
る。
【図3】上記実施例のガス種等切替供給手段17を示す説
明図である。
【図4】上記実施例により行われる比例弁調整方法の概
要を示す説明図である。
【図5】上記実施例の動作を具体的に示すフローチャー
トである。
【図6】図5に続く上記実施例の動作を具体的に示すフ
ローチャートである。
【図7】図6に続く上記実施例の動作を具体的に示すフ
ローチャートである。
【図8】本発明の燃焼器具の比例弁調整装置の他の実施
例を示す説明図である。
【図9】図8に示した燃焼器具の比例弁調整装置におけ
るガス種等切替供給手段17を示す説明図である。
【図10】従来の給湯器および給湯器の比例弁調整方法を
示す説明図である。
【図11】給湯器のガス供給量と燃焼能力との関係を示す
グラフである。
【図12】比例弁駆動電流と比例弁の開弁量との関係を示
すグラフである。
【符号の説明】
1 仕様データ入力部 5 データベース 7 熱量比較判断部 8 能力設定部 9 インプット演算部 13 ガス流量センサ 24 比例弁調整装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 萩原 祐市 神奈川県大和市深見台3丁目4番地 株式 会社ガスター内 (72)発明者 及川 達志 神奈川県大和市深見台3丁目4番地 株式 会社ガスター内 (72)発明者 金子 隆 神奈川県大和市深見台3丁目4番地 株式 会社ガスター内 (72)発明者 澄田 昌彦 神奈川県大和市深見台3丁目4番地 株式 会社ガスター内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼器具のバーナに供給する供給ガス量
    を最大燃焼能力に対応する最大開弁量と最小燃焼能力に
    対応する最小開弁量との範囲内で制御する燃焼器具の比
    例弁の調整装置であって、調整対象の燃焼器具の仕様デ
    ータを入力する仕様データ入力部と;各仕様に応じた燃
    焼器具における比例弁の少なくとも最大開弁量に対応す
    る最大開弁駆動電流と最小開弁量に対応する最小開弁駆
    動電流の初期設定データが与えられているデータベース
    と;比例弁に供給されるガス供給量を検出するガス流量
    センサと;前記初期設定データを与えてのバーナ燃焼時
    のガス流量センサのガス流量検出値に基づき燃焼熱量を
    演算するインプット演算部と;調整対象燃焼器具の仕様
    値の最大燃焼能力に対応する最大燃焼熱量および最小燃
    焼能力に対応する最小燃焼熱量と前記インプット演算部
    の演算結果とを比較して比例弁の開弁駆動電流を可変調
    整しインプット演算値が仕様値の最大燃焼熱量の公差範
    囲に入ったときの開弁駆動電流を最大開弁駆動電流とし
    て設定し、インプット演算値が仕様値の最小燃焼熱量の
    公差範囲に入ったときの開弁駆動電流を最小開弁駆動電
    流として設定する能力設定部と;を有する比例弁付き燃
    焼器具の比例弁調整装置。
  2. 【請求項2】 バーナに供給する供給ガス量を器具の最
    大燃焼能力に対応する最大開弁量と最小燃焼能力に対応
    する最小開弁量との範囲内で制御する比例弁を有し、該
    比例弁の最大開弁量を設定する最大開弁量設定モードと
    比例弁の最小開弁量を設定する最小開弁量設定モードと
    最大開弁量と最小開弁量との範囲内で比例弁の開弁量を
    制御して燃焼運転を行う運転モードとの切り替えを行う
    モード切替スイッチを備え、請求項1記載の比例弁調整
    装置に信号接続される燃焼器具であって、比例弁調整装
    置側から加えられるモード自動切替信号により前記モー
    ド切替スイッチを自動的に切り替えるモード切替手段を
    設けたことを特徴とする比例弁付き燃焼器具。
  3. 【請求項3】 バーナに供給する供給ガス量を器具の最
    大燃焼能力に対応する最大開弁量と最小燃焼能力に対応
    する最小開弁量との範囲内で制御する比例弁を有し、該
    比例弁の最大開弁量を設定する最大開弁量設定モードと
    比例弁の最小開弁量を設定する最小開弁量設定モードと
    最大開弁量と最小開弁量との範囲内で比例弁の開弁量を
    制御して燃焼運転を行う運転モードとの切り替えを行う
    モード切替スイッチを備え、請求項1記載の比例弁調整
    装置に信号接続される燃焼器具であって、比例弁調整装
    置の能力設定部により設定された最大開弁駆動電流の値
    と最小開弁駆動電流の値を格納する開弁駆動電流メモリ
    部を備えた比例弁付き燃焼器具。
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