JPH07310554A - クランクケース圧縮式２サイクルエンジン - Google Patents
クランクケース圧縮式２サイクルエンジンInfo
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- JPH07310554A JPH07310554A JP5348923A JP34892393A JPH07310554A JP H07310554 A JPH07310554 A JP H07310554A JP 5348923 A JP5348923 A JP 5348923A JP 34892393 A JP34892393 A JP 34892393A JP H07310554 A JPH07310554 A JP H07310554A
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- valve
- crankcase
- fuel
- cylinder
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- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01L—CYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
- F01L9/00—Valve-gear or valve arrangements actuated non-mechanically
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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- F01L9/00—Valve-gear or valve arrangements actuated non-mechanically
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B25/00—Engines characterised by using fresh charge for scavenging cylinders
-
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- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B25/00—Engines characterised by using fresh charge for scavenging cylinders
- F02B25/20—Means for reducing the mixing of charge and combustion residues or for preventing escape of fresh charge through outlet ports not provided for in, or of interest apart from, subgroups F02B25/02 - F02B25/18
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- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
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- F02B75/02—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
- F02B2075/022—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
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- Combustion & Propulsion (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
- Supercharger (AREA)
- Valve Device For Special Equipments (AREA)
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 比較的簡単な構造を以って、低燃費、低排ガ
ス濃度（低炭化水素）の性能を実現できるクランクケー
ス圧縮式２サイクルエンジンを提供する。 【構成】 クランクケース圧縮式２サイクルエンジンに
おいて、シリンダの下部にピストンにより開閉される排
気ポートを設けると共に、シリンダ上部に燃焼室側へ開
く茸形掃気弁を設け、同掃気弁をピストン下死点付近で
クランクケース内圧で開閉する弁開閉手段を設けたこと
を第１の特徴とする。前記弁開閉手段が、一面にばね圧
が働き、他面にクランクケース内圧が作用するダイヤフ
ラムアクチュエータであることを第２の特徴とする。弁
開閉手段にクランクケース内圧を導入する通路を掃気通
路に通じて設けたことを第３の特徴とする。
ス濃度（低炭化水素）の性能を実現できるクランクケー
ス圧縮式２サイクルエンジンを提供する。 【構成】 クランクケース圧縮式２サイクルエンジンに
おいて、シリンダの下部にピストンにより開閉される排
気ポートを設けると共に、シリンダ上部に燃焼室側へ開
く茸形掃気弁を設け、同掃気弁をピストン下死点付近で
クランクケース内圧で開閉する弁開閉手段を設けたこと
を第１の特徴とする。前記弁開閉手段が、一面にばね圧
が働き、他面にクランクケース内圧が作用するダイヤフ
ラムアクチュエータであることを第２の特徴とする。弁
開閉手段にクランクケース内圧を導入する通路を掃気通
路に通じて設けたことを第３の特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、クランクケース圧縮式
小形２サイクルガソリンエンジンに関する。
小形２サイクルガソリンエンジンに関する。
【０００２】
【従来の技術】図８に、従来のクランクケース圧縮式小
形２サイクルガソリンエンジンの１例を示す。
形２サイクルガソリンエンジンの１例を示す。
【０００３】図において１はシリンダ、２はピストン、
３はクランク軸、４はコネクティングロッド、５はクラ
ンクケース、６はシリンダ１に穿設された掃気孔、８は
シリンダヘッド、９は燃焼室、１２は点火プラグ、６１
はクランクケース５の内部と掃気孔６とを接続する掃気
通路である。尚排気ポートは図示していない。
３はクランク軸、４はコネクティングロッド、５はクラ
ンクケース、６はシリンダ１に穿設された掃気孔、８は
シリンダヘッド、９は燃焼室、１２は点火プラグ、６１
はクランクケース５の内部と掃気孔６とを接続する掃気
通路である。尚排気ポートは図示していない。
【０００４】前記従来の２サイクルエンジンにおいて、
燃焼室９内の爆発燃焼によるガス圧によりピストン２が
下方に押し下げられ、コネクチングロッド４を介してク
ランク軸３を回転させて出力を得る。ピストン２の下降
により排気孔（図示せず）が開孔し燃焼室９内の既燃ガ
スを排出すると共に、吸気孔（図示せず）から予めクラ
ンクケース５内に導入された混合気は圧縮され、排気孔
に続いて開孔する掃気孔６より燃焼室９内に流入し、既
燃ガスを掃気する。この掃気方式はシュニューレ方式と
称され、図９にそのガス交換のフローパターンが示され
ている。
燃焼室９内の爆発燃焼によるガス圧によりピストン２が
下方に押し下げられ、コネクチングロッド４を介してク
ランク軸３を回転させて出力を得る。ピストン２の下降
により排気孔（図示せず）が開孔し燃焼室９内の既燃ガ
スを排出すると共に、吸気孔（図示せず）から予めクラ
ンクケース５内に導入された混合気は圧縮され、排気孔
に続いて開孔する掃気孔６より燃焼室９内に流入し、既
燃ガスを掃気する。この掃気方式はシュニューレ方式と
称され、図９にそのガス交換のフローパターンが示され
ている。
【０００５】この方式では掃気孔と排気ポートが共にシ
リンダ側部にあり、近接しているために新気が掃気孔か
ら直接排気ポートに抜けてしまう傾向があり、特に気化
器により予め新気に燃料を混合する燃料供給方式では、
この吹き抜け新気の中に燃料成分も含まれるため燃費が
悪化するとともに、排ガス中の炭化水素（ＨＣ）濃度が
高いという欠点がある。しかしながらシュニューレ方式
では排気弁とこれを駆動するためのカムやロッカアーム
など動弁系が不要であり構造が簡単であることが特長で
ある。
リンダ側部にあり、近接しているために新気が掃気孔か
ら直接排気ポートに抜けてしまう傾向があり、特に気化
器により予め新気に燃料を混合する燃料供給方式では、
この吹き抜け新気の中に燃料成分も含まれるため燃費が
悪化するとともに、排ガス中の炭化水素（ＨＣ）濃度が
高いという欠点がある。しかしながらシュニューレ方式
では排気弁とこれを駆動するためのカムやロッカアーム
など動弁系が不要であり構造が簡単であることが特長で
ある。
【０００６】前記シュニューレ掃気方式のエンジンの欠
点である混合気の吹き抜けを低減した２サイクルエンジ
ンとしてユニフロー掃気式エンジンが提供されている。
図９に、前記ユニフロー掃気式２サイクルエンジンの１
例を示す。
点である混合気の吹き抜けを低減した２サイクルエンジ
ンとしてユニフロー掃気式エンジンが提供されている。
図９に、前記ユニフロー掃気式２サイクルエンジンの１
例を示す。
【０００７】図において１１はシンンダヘッド８に設け
られた排気弁で、クランク軸３に固着されたカム３６か
らタベット１３、プロシュロッド１４、ロッカーアーム
１５を介して駆動され、燃焼室９と排気ポート７との間
に開閉する。６は掃気孔であり、同掃気孔６からクラン
クケース５内の混合気をシリンダ内（燃焼室９内）に導
入し、燃焼室９内の既燃ガスを掃気して、排気弁１１か
ら排気ポート７に排出する。前記ユニフロー掃気式２サ
イクルエンジンのガス交換のフローパターンを図１１に
示す。
られた排気弁で、クランク軸３に固着されたカム３６か
らタベット１３、プロシュロッド１４、ロッカーアーム
１５を介して駆動され、燃焼室９と排気ポート７との間
に開閉する。６は掃気孔であり、同掃気孔６からクラン
クケース５内の混合気をシリンダ内（燃焼室９内）に導
入し、燃焼室９内の既燃ガスを掃気して、排気弁１１か
ら排気ポート７に排出する。前記ユニフロー掃気式２サ
イクルエンジンのガス交換のフローパターンを図１１に
示す。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】図８に示す従来のシュ
ニューレ方式の２サイクルエンジンは構造が簡単である
が燃費が悪く排ガス中の炭化水素濃度が高いがこれは燃
料を吸う新気に混合した混合気でシリンダ内を掃気する
ことに起因し、掃気の際に混合気の一部が燃焼ガスと共
に排気側に吹き抜けるためである。
ニューレ方式の２サイクルエンジンは構造が簡単である
が燃費が悪く排ガス中の炭化水素濃度が高いがこれは燃
料を吸う新気に混合した混合気でシリンダ内を掃気する
ことに起因し、掃気の際に混合気の一部が燃焼ガスと共
に排気側に吹き抜けるためである。
【０００９】混合気の吹き抜けを抑制する手段の１つと
して、図１０に示された排気弁をシリンダヘッドに設け
たユニフロー掃気方式エンジンが提供されているが、こ
のエンジンは動弁機構が必要であり、構造が複雑にな
る。また、前記のような燃料の吹き抜けを抑制するため
には排気ポート閉後シリンダ内（燃焼室９内）に直接燃
料を噴射することが最も有効であるが、この場合はシリ
ンダ内に速やかに混合気を形成させるため燃料を高圧で
噴射させる必要があり、この場合は、高圧噴射のための
カムや噴射ポンプが必要となり、構造が複雑になるとい
う問題点がある。
して、図１０に示された排気弁をシリンダヘッドに設け
たユニフロー掃気方式エンジンが提供されているが、こ
のエンジンは動弁機構が必要であり、構造が複雑にな
る。また、前記のような燃料の吹き抜けを抑制するため
には排気ポート閉後シリンダ内（燃焼室９内）に直接燃
料を噴射することが最も有効であるが、この場合はシリ
ンダ内に速やかに混合気を形成させるため燃料を高圧で
噴射させる必要があり、この場合は、高圧噴射のための
カムや噴射ポンプが必要となり、構造が複雑になるとい
う問題点がある。
【００１０】本発明の目的は、シュニューレ掃気式２サ
イクルエンジンの特徴である。簡単かつ軽量な構造を維
持しつつ、燃料の吹き抜けを防止するとともに、燃費の
向上及び排ガス中の炭化水素の低減等の排ガス特性の良
化をなし得た２サイクルエンジンを提供するにある。
イクルエンジンの特徴である。簡単かつ軽量な構造を維
持しつつ、燃料の吹き抜けを防止するとともに、燃費の
向上及び排ガス中の炭化水素の低減等の排ガス特性の良
化をなし得た２サイクルエンジンを提供するにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】本発明に係るクランクケ
ース圧縮式２サイクルエンジンは次のように構成したこ
とを特徴としている。 （１) シリンダ下部にピストン下死点前後でピストン自
身によって開閉される排気ポートを設けると共に、シリ
ンダ上部に燃焼室側に開く茸形掃気弁を設け、同掃気弁
をピストン下死点近傍におけるクランスケース内圧力で
押し開く弁開閉手段を設けたこと。
ース圧縮式２サイクルエンジンは次のように構成したこ
とを特徴としている。 （１) シリンダ下部にピストン下死点前後でピストン自
身によって開閉される排気ポートを設けると共に、シリ
ンダ上部に燃焼室側に開く茸形掃気弁を設け、同掃気弁
をピストン下死点近傍におけるクランスケース内圧力で
押し開く弁開閉手段を設けたこと。
【００１２】（２) 前記弁開閉手段１が一面にばね圧が
作用し他面にクランクケース内圧が作用し両圧力の巻圧
で作動するダイヤフラムを有するダイヤフラムアクチュ
エータよりなること。
作用し他面にクランクケース内圧が作用し両圧力の巻圧
で作動するダイヤフラムを有するダイヤフラムアクチュ
エータよりなること。
【００１３】（３) 前記弁開閉手段へクランクケース内
圧を導入する通路を、掃気通路に連通して設けたこと。
圧を導入する通路を、掃気通路に連通して設けたこと。
【００１４】（４) シリンダ下部にピストン下死点前後
でピストン自身によって開閉される排気ポート及び排気
孔を設けると共に、シリンダ頂部に形成される燃焼室と
クランクケース内部とを連通する掃気通路を設け、同掃
気通路をシリンダ頂部において開閉する掃気弁と、前記
掃気通路の掃気弁の上流側で同通路中に燃料を供給する
燃料供給装置を設けたこと。
でピストン自身によって開閉される排気ポート及び排気
孔を設けると共に、シリンダ頂部に形成される燃焼室と
クランクケース内部とを連通する掃気通路を設け、同掃
気通路をシリンダ頂部において開閉する掃気弁と、前記
掃気通路の掃気弁の上流側で同通路中に燃料を供給する
燃料供給装置を設けたこと。
【００１５】（５) 前記クランクケース内に空気のみを
吸入する吸気装置を設けたこと。
吸入する吸気装置を設けたこと。
【００１６】（６) 前記掃気弁を、クランク回転角を検
出するクランク角度センサと連動して励磁されるコイル
を備え、同コイルの電磁力によって開閉動作される電磁
式掃気弁となしたこと。
出するクランク角度センサと連動して励磁されるコイル
を備え、同コイルの電磁力によって開閉動作される電磁
式掃気弁となしたこと。
【００１７】（７) 前記掃気弁を、クランクケース内圧
力とばね力とが作用するダイヤフラムによって開閉動作
されるダイヤフラムアクチュエータ式掃気弁となしたこ
と。
力とばね力とが作用するダイヤフラムによって開閉動作
されるダイヤフラムアクチュエータ式掃気弁となしたこ
と。
【００１８】（８) 前記燃料供給装置を、リード弁を介
して掃気通路に連なる吸入通路を備えた気化器式燃料供
給装置となしたこと。
して掃気通路に連なる吸入通路を備えた気化器式燃料供
給装置となしたこと。
【００１９】（９) 前記燃料供給装置を、前記掃気通路
の掃気弁直上流側に設置された燃料弁と、同燃料弁に燃
料を圧送する燃料ポンプとより成る噴射式燃焼供給装置
となしたこと。
の掃気弁直上流側に設置された燃料弁と、同燃料弁に燃
料を圧送する燃料ポンプとより成る噴射式燃焼供給装置
となしたこと。
【００２０】（１０）シリンダ頂部に連通する前記掃気
通路中に絞り手段を設けたこと。
通路中に絞り手段を設けたこと。
【００２１】（１１) 前記掃気弁を複数個設けたこと。
【００２２】
【作用】請求項１ないし３の発明において、エンジンの
膨張行程の後期ピストンの下降の或る位置でシリンダの
排気ポートが開孔し、シリンダ内の既燃ガスが排気ポー
トから吹出し筒内の圧力が低下する一方、ピストンの下
降によりクランクケース内の混合気は圧縮される。この
混合気は掃気通路を通って掃気弁に導かれ、これの圧力
がダイヤフラムアクチュエータ等の弁開閉手段に作用し
て掃気弁を開きシリンダ内に導入される。一方、前記混
合気の流出によりクランクケース内の圧力が低下する。
次いでピストンが上昇に転じ排気ポートが閉となり、そ
の後燃焼室内の混合気が圧縮され圧力が高くなるので掃
気弁が閉じる。
膨張行程の後期ピストンの下降の或る位置でシリンダの
排気ポートが開孔し、シリンダ内の既燃ガスが排気ポー
トから吹出し筒内の圧力が低下する一方、ピストンの下
降によりクランクケース内の混合気は圧縮される。この
混合気は掃気通路を通って掃気弁に導かれ、これの圧力
がダイヤフラムアクチュエータ等の弁開閉手段に作用し
て掃気弁を開きシリンダ内に導入される。一方、前記混
合気の流出によりクランクケース内の圧力が低下する。
次いでピストンが上昇に転じ排気ポートが閉となり、そ
の後燃焼室内の混合気が圧縮され圧力が高くなるので掃
気弁が閉じる。
【００２３】請求項４、５、７の発明において、クラン
クケース内から掃気通路を経た空気中に、掃気弁の直上
流側において気化器等の燃料供給装置により燃料又は混
合気を供給し、この混合気をダイヤフラム式アクチュエ
ータにより駆動される掃気弁から燃焼室内に導入する。
クケース内から掃気通路を経た空気中に、掃気弁の直上
流側において気化器等の燃料供給装置により燃料又は混
合気を供給し、この混合気をダイヤフラム式アクチュエ
ータにより駆動される掃気弁から燃焼室内に導入する。
【００２４】請求項６の発明において、クランク回転角
の検出信号に連動した弁開閉信号が電磁コイルに与えら
れ、同電磁コイルの電磁力により（あるいは電磁力とば
ね力とにより）掃気弁名が開閉される。
の検出信号に連動した弁開閉信号が電磁コイルに与えら
れ、同電磁コイルの電磁力により（あるいは電磁力とば
ね力とにより）掃気弁名が開閉される。
【００２５】請求項８の発明において、気化器にて形成
された混合気はリード弁から掃気通路内に流出し、掃気
弁の開弁とともに燃焼室内に導入される。
された混合気はリード弁から掃気通路内に流出し、掃気
弁の開弁とともに燃焼室内に導入される。
【００２６】請求項９ないし１１の発明において、掃気
通路を経た圧縮空気中に燃料弁より燃料を噴射して混合
気を形成し、この混合気は１個または複数個の掃気弁よ
り燃焼室内に導入され、燃焼に供される。掃気通路の通
路面積は絞り手段の開度により調整される。
通路を経た圧縮空気中に燃料弁より燃料を噴射して混合
気を形成し、この混合気は１個または複数個の掃気弁よ
り燃焼室内に導入され、燃焼に供される。掃気通路の通
路面積は絞り手段の開度により調整される。
【００２７】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。図１、図２は本発明の第１実施例を示し、図１はシ
リンダ中心線に沿う断面図、図２はガス交換のフローパ
ターンを示す図である。
る。図１、図２は本発明の第１実施例を示し、図１はシ
リンダ中心線に沿う断面図、図２はガス交換のフローパ
ターンを示す図である。
【００２８】図１において、１はシリンダ、２はピスト
ン、３はクランク軸、４はコネクチングロッド、５はク
ランクケース、８はシリンダヘッド、９は燃焼室、１２
は点火プラグである。２１はシリンダヘッド８に装着さ
れた掃気弁で、燃焼室９側へ向けて開弁される茸形弁で
ある。
ン、３はクランク軸、４はコネクチングロッド、５はク
ランクケース、８はシリンダヘッド、９は燃焼室、１２
は点火プラグである。２１はシリンダヘッド８に装着さ
れた掃気弁で、燃焼室９側へ向けて開弁される茸形弁で
ある。
【００２９】前記掃気弁２１の上方にはダイヤフラムア
クチュエータ１００の加圧室３３及び弁室３２が形成さ
れ、両室はダイヤフラム３１にて仕切られている。２９
は掃気弁用のばねで、掃気弁２１が常時閉となるように
付勢する。
クチュエータ１００の加圧室３３及び弁室３２が形成さ
れ、両室はダイヤフラム３１にて仕切られている。２９
は掃気弁用のばねで、掃気弁２１が常時閉となるように
付勢する。
【００３０】２４はシリンダ１の下部に形成された掃気
孔、２６は下端がクランクケース５内に開口する掃気通
路であり、同掃気通路２３の上端は、後述するように、
前記加圧室３３及び掃気ポート２２に接続されている。
２７はバルブガイド、２８はばね受、３５は弁室３２と
外部（大気）とを連通する孔である。４０はシリンダ１
の下部に設けられた排気ポートである。
孔、２６は下端がクランクケース５内に開口する掃気通
路であり、同掃気通路２３の上端は、後述するように、
前記加圧室３３及び掃気ポート２２に接続されている。
２７はバルブガイド、２８はばね受、３５は弁室３２と
外部（大気）とを連通する孔である。４０はシリンダ１
の下部に設けられた排気ポートである。
【００３１】前記掃気通路２３は、シリンダの頂部にお
いて２つの通路に分岐され、その一方は作動空気通路２
３ａとなって前記加圧室３３に接続され、他方は掃気弁
２１に通ずる掃気ポート２２に接続されている。
いて２つの通路に分岐され、その一方は作動空気通路２
３ａとなって前記加圧室３３に接続され、他方は掃気弁
２１に通ずる掃気ポート２２に接続されている。
【００３２】次に前記実施例の作用を説明する。エンジ
ンの膨張行程でピストン２がある位置まで変位すると排
気ポート４０が開き、同排気ポート４０からシリンダ１
内の既燃ガスが排出される。一方、ピストン２の下降に
よりクランクケース５内に吸入通路（図示せず）から導
入されている混合気が圧縮される。
ンの膨張行程でピストン２がある位置まで変位すると排
気ポート４０が開き、同排気ポート４０からシリンダ１
内の既燃ガスが排出される。一方、ピストン２の下降に
よりクランクケース５内に吸入通路（図示せず）から導
入されている混合気が圧縮される。
【００３３】この混合気は掃気通路２３を経て、一部は
掃気ポート２２内に、残部は作動空気通路２３ａを経て
加圧室３３に夫々導かれる。ピストン２のさらなる下降
及び排気ポート４０の開孔により燃焼室９内の圧力が下
がるとともに、クランクケース５内の圧力が上昇する
と、加圧室３３内のダイヤフラム３１に働く混合気の圧
力がばね２９の弾力に打ち勝ち、同混合気により掃気弁
２１が燃焼室９側へ向けて押し開かれる。
掃気ポート２２内に、残部は作動空気通路２３ａを経て
加圧室３３に夫々導かれる。ピストン２のさらなる下降
及び排気ポート４０の開孔により燃焼室９内の圧力が下
がるとともに、クランクケース５内の圧力が上昇する
と、加圧室３３内のダイヤフラム３１に働く混合気の圧
力がばね２９の弾力に打ち勝ち、同混合気により掃気弁
２１が燃焼室９側へ向けて押し開かれる。
【００３４】これにより掃気ポート２２からの掃気が、
掃気弁２１から燃焼室９内に導入される。掃気弁２１か
ら燃焼室９内に導入された混合気は、シリンダ１内の上
部（掃気弁２１側）から排気ポート４０が設けられた下
部へ向かって流れ、既燃ガスを排気ポート４０から押し
出し、シリンダ１内を掃気する。
掃気弁２１から燃焼室９内に導入される。掃気弁２１か
ら燃焼室９内に導入された混合気は、シリンダ１内の上
部（掃気弁２１側）から排気ポート４０が設けられた下
部へ向かって流れ、既燃ガスを排気ポート４０から押し
出し、シリンダ１内を掃気する。
【００３５】一方、クランクケース５内への混合気の導
入作用は、前のサイクルの圧縮行程でピストン２の上昇
によりクランクケース５内の圧力が下がり、シリンダ１
の下部に設けられた吸入通路（図示せず）が開かれ、気
化器（図示せず）にて形成された混合気が導入されるこ
とによりなされる。
入作用は、前のサイクルの圧縮行程でピストン２の上昇
によりクランクケース５内の圧力が下がり、シリンダ１
の下部に設けられた吸入通路（図示せず）が開かれ、気
化器（図示せず）にて形成された混合気が導入されるこ
とによりなされる。
【００３６】この実施例におけるシリンダ１内ガスのフ
ローパターンは、図２に示すように、シリンダ上部の掃
気弁２１からシリンダ下部の排気ポート４０に向かう単
純な一方向流れ、即ち図１０に示すユニフロー掃気式エ
ンジンと同様で流れ方向が逆のユニフロー掃気であり、
は極めて少ない。
ローパターンは、図２に示すように、シリンダ上部の掃
気弁２１からシリンダ下部の排気ポート４０に向かう単
純な一方向流れ、即ち図１０に示すユニフロー掃気式エ
ンジンと同様で流れ方向が逆のユニフロー掃気であり、
は極めて少ない。
【００３７】図３〜図４に本発明の第２実施例を示す。
図において１はシリンダ、２はピストン、３はクランク
軸、４はコネクチングロッド、５はクランクケース、８
はシリンダヘッド、９は燃焼室、１２は点火プラグであ
る。前記シリンダ１の下部には排気ポート４０及び掃気
孔６が穿設されている。同掃気孔６は従来のものよりも
開孔面積が小さくなるように構成されている。
図において１はシリンダ、２はピストン、３はクランク
軸、４はコネクチングロッド、５はクランクケース、８
はシリンダヘッド、９は燃焼室、１２は点火プラグであ
る。前記シリンダ１の下部には排気ポート４０及び掃気
孔６が穿設されている。同掃気孔６は従来のものよりも
開孔面積が小さくなるように構成されている。
【００３８】クランクケース５には、リード弁５３ｂを
有する吸入通路５３１が開口され、外部空気をエアクリ
ーナ５１ｂ及びスロットル５５ｂを経て、吸入通路５３
１よりクランクケース５内に導入するようになってい
る。
有する吸入通路５３１が開口され、外部空気をエアクリ
ーナ５１ｂ及びスロットル５５ｂを経て、吸入通路５３
１よりクランクケース５内に導入するようになってい
る。
【００３９】２１はシリンダヘッド８に装着された掃気
弁であり、燃焼室９側へ向けて開弁される茸形弁であ
る。２３は下端がクランクケース５の内部に連通される
掃気通路で、同掃気通路２３の上端は、掃気弁２１に連
なる掃気ポート２２に連通されている。
弁であり、燃焼室９側へ向けて開弁される茸形弁であ
る。２３は下端がクランクケース５の内部に連通される
掃気通路で、同掃気通路２３の上端は、掃気弁２１に連
なる掃気ポート２２に連通されている。
【００４０】４１は前記掃気弁駆動用のソレノイド、４
２は同ソレノイド４１の駆動回路（電気回路）であり、
同駆動回路４２にはクランク角度センサ４３にて検出さ
れたエンジンのクランク角検出信号が入力される。
２は同ソレノイド４１の駆動回路（電気回路）であり、
同駆動回路４２にはクランク角度センサ４３にて検出さ
れたエンジンのクランク角検出信号が入力される。
【００４１】前記駆動回路４２は、前記掃気弁２１を、
掃気孔６の開口よりも僅か遅れたタイミングで開弁し、
排気ポート４０の閉塞とほぼ同時に閉弁するような操作
信号をソレノイド４１に送るようになっている。
掃気孔６の開口よりも僅か遅れたタイミングで開弁し、
排気ポート４０の閉塞とほぼ同時に閉弁するような操作
信号をソレノイド４１に送るようになっている。
【００４２】前記シリンダヘッド８の掃気通路２３の上
端近傍には燃料供給装置２００が設けられている。５３
ａは同燃料供給装置２００のリード弁、５１ａはエアク
リーナ、５５ａはスロットル、５２は気化器であり、同
気化器５２に生成された混合気がリード弁５３ａを介し
て掃気ポート２２内に導入されるようになっている。前
記２個のスロットル５５ａ，５５ｂは機械的に連動され
て、エンジン負荷の増減に応じて開度が変化するように
なっている。
端近傍には燃料供給装置２００が設けられている。５３
ａは同燃料供給装置２００のリード弁、５１ａはエアク
リーナ、５５ａはスロットル、５２は気化器であり、同
気化器５２に生成された混合気がリード弁５３ａを介し
て掃気ポート２２内に導入されるようになっている。前
記２個のスロットル５５ａ，５５ｂは機械的に連動され
て、エンジン負荷の増減に応じて開度が変化するように
なっている。
【００４３】次に図３〜図４を参照して前記第２実施例
の作用を説明する。図４には第２実施例のものにおける
シリンダ内の掃排気作用の状況が示されている。
の作用を説明する。図４には第２実施例のものにおける
シリンダ内の掃排気作用の状況が示されている。
【００４４】図において、ピストン２がコネクチングロ
ッド４を介してクランク軸３にトルクを発生させながら
下降し、シリンダ下部にさしかかると、先ず排気ポート
４０が開孔し、高圧の燃焼ガスＧが燃焼室９から外部
（マフラ）に排出される（図４の（Ａ）行程）。
ッド４を介してクランク軸３にトルクを発生させながら
下降し、シリンダ下部にさしかかると、先ず排気ポート
４０が開孔し、高圧の燃焼ガスＧが燃焼室９から外部
（マフラ）に排出される（図４の（Ａ）行程）。
【００４５】排気ポート４０に続いて掃気孔６が開孔す
ると、ピストン２の下降により圧縮されたクランクケー
ス５内の空気Ｈが掃気孔６から燃焼室９内に流入し、燃
焼ガスＧを押し出す掃気作用をなす（図４の（Ｂ）行
程）。
ると、ピストン２の下降により圧縮されたクランクケー
ス５内の空気Ｈが掃気孔６から燃焼室９内に流入し、燃
焼ガスＧを押し出す掃気作用をなす（図４の（Ｂ）行
程）。
【００４６】前記掃気孔６の開孔に僅か遅れて、駆動回
路４２及びソレノイド４１を介して掃気弁２１が開弁さ
れる。この状態では、燃焼室９内の圧力は排気ポート４
０の開孔により低くなっているので、掃気ポート２２の
入口にて燃料供給装置２００の気化器５２にて生成され
掃気ポート２２及び掃気通路２３に充てんされていた混
合気Ｊが掃気通路２３を経たクランクケース５内の空気
により圧送される形で掃気弁２１から燃焼室９内に流入
する。
路４２及びソレノイド４１を介して掃気弁２１が開弁さ
れる。この状態では、燃焼室９内の圧力は排気ポート４
０の開孔により低くなっているので、掃気ポート２２の
入口にて燃料供給装置２００の気化器５２にて生成され
掃気ポート２２及び掃気通路２３に充てんされていた混
合気Ｊが掃気通路２３を経たクランクケース５内の空気
により圧送される形で掃気弁２１から燃焼室９内に流入
する。
【００４７】このとき、掃気弁２１からの混合気は、シ
リンダ下部の掃気孔６から流入した空気Ｈと衝突するの
で、排気ポート４０からの混合気の吹き抜けが抑制され
る（図４の（Ｃ）行程）。
リンダ下部の掃気孔６から流入した空気Ｈと衝突するの
で、排気ポート４０からの混合気の吹き抜けが抑制され
る（図４の（Ｃ）行程）。
【００４８】クランク軸３の回転によりピストン２が上
昇行程（圧縮行程）に入ると、掃気孔６、排気ポート４
０及び掃気弁２１ともに閉じてシリンダ１内の混合気が
圧縮されるとともに、クランクケース５内、掃気通路２
３及び掃気ポート２２内の圧力は低下する。
昇行程（圧縮行程）に入ると、掃気孔６、排気ポート４
０及び掃気弁２１ともに閉じてシリンダ１内の混合気が
圧縮されるとともに、クランクケース５内、掃気通路２
３及び掃気ポート２２内の圧力は低下する。
【００４９】この圧力が一定値以下になると、燃料供給
装置２００側のリード弁５３ａ及び吸入通路側のリード
弁５３ｂがほぼ同時に開き、リード弁５３ａより気化器
５２にて生成された混合気が掃気通路２３及び掃気ポー
ト２２に導入されるとともに、リード弁５３ｂより空気
がクランクケース５内に導入される。この結果、掃気ポ
ート２２及び掃気通路２３には混合気Ｋが充てんされる
こととなる（図４の（Ｄ）行程）。
装置２００側のリード弁５３ａ及び吸入通路側のリード
弁５３ｂがほぼ同時に開き、リード弁５３ａより気化器
５２にて生成された混合気が掃気通路２３及び掃気ポー
ト２２に導入されるとともに、リード弁５３ｂより空気
がクランクケース５内に導入される。この結果、掃気ポ
ート２２及び掃気通路２３には混合気Ｋが充てんされる
こととなる（図４の（Ｄ）行程）。
【００５０】前記第２実施例において、潤滑油は通常の
分離潤滑の手法で、スロットル５５ｂの部分に供給し、
クランクケース５内に吹き込まれるようにしている。
分離潤滑の手法で、スロットル５５ｂの部分に供給し、
クランクケース５内に吹き込まれるようにしている。
【００５１】図５に本発明の第３実施例を示す。この実
施例の場合は、前記第２実施例における気化器５２付き
燃料供給装置に代えて、燃料弁６３と燃料ポンプ６１と
を備えた燃料供給装置を用いている。
施例の場合は、前記第２実施例における気化器５２付き
燃料供給装置に代えて、燃料弁６３と燃料ポンプ６１と
を備えた燃料供給装置を用いている。
【００５２】即ち図５において、６３は掃気ポート２２
内に燃料を噴射できる位置に設置された燃料弁、６１は
同燃料弁６３に燃料パイプ６４を介して燃料を送る燃料
ポンプである。
内に燃料を噴射できる位置に設置された燃料弁、６１は
同燃料弁６３に燃料パイプ６４を介して燃料を送る燃料
ポンプである。
【００５３】さらに、この実施例においては、前記燃料
弁６３における燃料噴射量及び噴射時期の調整は、掃気
弁２１駆動用のソレノイド４１を駆動する駆動回路４２
により掃気弁２１の開閉制御と連動して行うように構成
されるとともに、掃気通路２３中に絞り弁７０を設け
て、掃気通路２３の通路面積を調整している。その他の
構成は図３に示す第２実施例と同様であり、同一の部材
は同一の符号にて示す。
弁６３における燃料噴射量及び噴射時期の調整は、掃気
弁２１駆動用のソレノイド４１を駆動する駆動回路４２
により掃気弁２１の開閉制御と連動して行うように構成
されるとともに、掃気通路２３中に絞り弁７０を設け
て、掃気通路２３の通路面積を調整している。その他の
構成は図３に示す第２実施例と同様であり、同一の部材
は同一の符号にて示す。
【００５４】前記第３実施例において、ピストン２の下
降により圧縮されたクランクケース５内の空気は掃気通
路２３を通って掃気ポート２２に導かれ、ここでこの空
気中に燃料弁６３から適切なタイミングで燃料が噴射さ
れて混合気が形成される。この混合気は掃気弁２１の開
弁により燃焼室９内に導入される。
降により圧縮されたクランクケース５内の空気は掃気通
路２３を通って掃気ポート２２に導かれ、ここでこの空
気中に燃料弁６３から適切なタイミングで燃料が噴射さ
れて混合気が形成される。この混合気は掃気弁２１の開
弁により燃焼室９内に導入される。
【００５５】この実施例においては、掃気通路２３中に
絞り弁７０を設けているので、同絞り弁７０の開度を調
整することにより、掃気弁２１からシリンダ１内に流入
する混合気と掃気孔６からシリンダ１内に流入する空気
との流量比を制御することができる。
絞り弁７０を設けているので、同絞り弁７０の開度を調
整することにより、掃気弁２１からシリンダ１内に流入
する混合気と掃気孔６からシリンダ１内に流入する空気
との流量比を制御することができる。
【００５６】図６は本発明の第４実施例を示す。この実
施例の場合は、掃気弁２１を図１に示す第１実施例と同
様に、掃気通路２３を経て導かれたクランクケース５内
の空気により駆動するようにするとともに、図３に示す
第２実施例と同様に掃気ポート２２の近傍に気化器５２
付き燃料供給装置２００を設けている。
施例の場合は、掃気弁２１を図１に示す第１実施例と同
様に、掃気通路２３を経て導かれたクランクケース５内
の空気により駆動するようにするとともに、図３に示す
第２実施例と同様に掃気ポート２２の近傍に気化器５２
付き燃料供給装置２００を設けている。
【００５７】図６において、掃気通路２３は、シリンダ
頂部において作動空気通路２３ａと掃気ポート２２とに
分岐されている。前記作動空気通路２３ａはダイヤフラ
ムアクチュエータ１００の加圧室３３に連通され、クラ
ンクケース５内からの圧縮された空気がダイヤフラム３
１に作用する。
頂部において作動空気通路２３ａと掃気ポート２２とに
分岐されている。前記作動空気通路２３ａはダイヤフラ
ムアクチュエータ１００の加圧室３３に連通され、クラ
ンクケース５内からの圧縮された空気がダイヤフラム３
１に作用する。
【００５８】一方、掃気ポート２２は掃気弁２１に連通
されており、燃料供給装置２００の気化器５２にて生成
された混合気がリード弁５３ａが開弁されるとともに同
掃気ポート２２内に導かれるようになっている。
されており、燃料供給装置２００の気化器５２にて生成
された混合気がリード弁５３ａが開弁されるとともに同
掃気ポート２２内に導かれるようになっている。
【００５９】前記第４実施例において、ピストン２の下
降によりクランクケース５内の圧力が上昇し、これによ
り加圧された空気が掃気通路２３及び作動空気通路２３
ａを経て加圧室３３に導かれてダイヤフラム３１に作用
する。そして排気ポート４０の開孔後燃焼室９内の圧力
が下降し、加圧室３３内の圧力がばね２９の弾力及び燃
焼室９内の圧力に打ち勝つと掃気弁２１が開弁し、掃気
ポート２２内の混合気が燃焼室９内に導入される。
降によりクランクケース５内の圧力が上昇し、これによ
り加圧された空気が掃気通路２３及び作動空気通路２３
ａを経て加圧室３３に導かれてダイヤフラム３１に作用
する。そして排気ポート４０の開孔後燃焼室９内の圧力
が下降し、加圧室３３内の圧力がばね２９の弾力及び燃
焼室９内の圧力に打ち勝つと掃気弁２１が開弁し、掃気
ポート２２内の混合気が燃焼室９内に導入される。
【００６０】前記掃気弁２１を流れるガス流は、弁の周
長とリフトで決まる環状通路を流れる環状噴流であり、
この噴流の中心部は負圧になり、燃焼ガスが残りやす
い。さらに前記噴流の外側はシリンダに付着し易い傾向
にあるので掃気弁２１の後流に残留ガスが存在する傾向
は更に強くなる。
長とリフトで決まる環状通路を流れる環状噴流であり、
この噴流の中心部は負圧になり、燃焼ガスが残りやす
い。さらに前記噴流の外側はシリンダに付着し易い傾向
にあるので掃気弁２１の後流に残留ガスが存在する傾向
は更に強くなる。
【００６１】一方掃気弁２１を複数個とすれば、シリン
ダ中心部に噴流通路が形成され、流れの陰になる部分が
少なくなり、この部位に既燃ガスが残留する量は少なく
なる。
ダ中心部に噴流通路が形成され、流れの陰になる部分が
少なくなり、この部位に既燃ガスが残留する量は少なく
なる。
【００６２】さらに掃気弁２１の直径をＤ、周長さを
Ｌ、断面積をＳ／Ｌとすると Ｓ＝（Π／４）Ｄ2 Ｌ＝ΠＤ よって Ｓ＝Ｌ2 ／（４Π） の関係にあるから、断面積ＳはＬ2 に比例して大きくな
る。
Ｌ、断面積をＳ／Ｌとすると Ｓ＝（Π／４）Ｄ2 Ｌ＝ΠＤ よって Ｓ＝Ｌ2 ／（４Π） の関係にあるから、断面積ＳはＬ2 に比例して大きくな
る。
【００６３】一方噴流の断面積Ｓj は掃気弁２１のリフ
トをｈとすると、 Ｓｊ＝Ｌ・ｈ であるから、Ｌに比例して大きくなる。従って、掃気弁
２１の断面積が一定ならば小径化した弁を複数個設ける
方が噴流の断面積は増大し、吸入圧損等による性能低下
を防止できる。
トをｈとすると、 Ｓｊ＝Ｌ・ｈ であるから、Ｌに比例して大きくなる。従って、掃気弁
２１の断面積が一定ならば小径化した弁を複数個設ける
方が噴流の断面積は増大し、吸入圧損等による性能低下
を防止できる。
【００６４】以上のことから、掃気弁２１を複数個設け
ることも本発明に含まれる。図７に前記掃気弁２１を２
個設けた実施例を示す。図において、シリンダヘッド８
内に図１及び図６に示す第１，第４実施例と同様な掃気
弁２１及びダイヤフラムアクチュエータ１００が２組配
設されている。他は、第１，第４実施例と同様である。
ることも本発明に含まれる。図７に前記掃気弁２１を２
個設けた実施例を示す。図において、シリンダヘッド８
内に図１及び図６に示す第１，第４実施例と同様な掃気
弁２１及びダイヤフラムアクチュエータ１００が２組配
設されている。他は、第１，第４実施例と同様である。
【００６５】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、従来のユ
ニフロー掃気式エンジンのような複雑な動弁装置を要せ
ず、従来のシュニューレ掃気式エンジンに比較的簡単な
機構を附加するのみで、前記ユニフロー掃気式エンジン
と同様な吹き抜けの少ない２サイクルエンジンを得るこ
とができる。従って本発明によれば、構造が簡単で軽量
のシュニューレ式２サイクルエンジンの特徴を維持しつ
つ低燃費、低排ガス濃度（低炭化水素）の性能を実現で
きる２サイクルエンジンを提供できる。
ニフロー掃気式エンジンのような複雑な動弁装置を要せ
ず、従来のシュニューレ掃気式エンジンに比較的簡単な
機構を附加するのみで、前記ユニフロー掃気式エンジン
と同様な吹き抜けの少ない２サイクルエンジンを得るこ
とができる。従って本発明によれば、構造が簡単で軽量
のシュニューレ式２サイクルエンジンの特徴を維持しつ
つ低燃費、低排ガス濃度（低炭化水素）の性能を実現で
きる２サイクルエンジンを提供できる。
【００６６】また、特に請求項４ないし１１の発明によ
れば、簡易な構造の掃気弁をシリンダ上部に設置し、こ
の掃気弁に面した掃気ポートには燃料を含んだ混合気
を、クランクケースには燃料を含まない空気を充てん
し、燃焼後のシリンダ内を先ずシリンダ下部の掃気孔か
らクランクケース内の空気で掃気し、続いてシリンダ上
部の掃気弁から混合気をシリンダ内に導くことにより、
燃料の吹き抜けを大幅に減少させることができる。これ
により低燃費で炭化水素の発生量の少ない高性能の２サ
イクルエンジンを提供することができる。
れば、簡易な構造の掃気弁をシリンダ上部に設置し、こ
の掃気弁に面した掃気ポートには燃料を含んだ混合気
を、クランクケースには燃料を含まない空気を充てん
し、燃焼後のシリンダ内を先ずシリンダ下部の掃気孔か
らクランクケース内の空気で掃気し、続いてシリンダ上
部の掃気弁から混合気をシリンダ内に導くことにより、
燃料の吹き抜けを大幅に減少させることができる。これ
により低燃費で炭化水素の発生量の少ない高性能の２サ
イクルエンジンを提供することができる。
【図１】本発明の第１実施例に係るクランクケース圧縮
式２サイクルエンジンの概要断面図。
式２サイクルエンジンの概要断面図。
【図２】図１に示すエンジンのガス交換フローパターン
図。
図。
【図３】本発明の第２実施例に係る図１応当図。
【図４】本発明の第２実施例の作動説明図。
【図５】本発明の第３実施例に係る図１応当図。
【図６】本発明の第４実施例に係る図１応当図。
【図７】本発明の第５実施例に係るクランクケース圧縮
式２サイクルエンジン概略断面図。
式２サイクルエンジン概略断面図。
【図８】従来のシュニューレ掃気式２サイクルエンジン
の概要を示す断面図。
の概要を示す断面図。
【図９】図８に示すエンジンのガス交換フローパターン
図。
図。
【図１０】従来のユニフロー掃気式エンジンの概要断面
図。
図。
【図１１】図１０に示すエンジンのガス交換フローパタ
ーン図。
ーン図。
１…シリンダ、２…ピストン、５…クランクケース、９
…燃焼室、２１…掃気弁、２２…掃気ポート、２３…掃
気通路、２３ａ…作動空気通路、２４…掃気孔、２９…
ばね、１００…ダイヤフラムアクチュエータ、３１…ダ
イヤフラム、３２…弁室、３３…加圧室、４０…掃気ポ
ート、２００…燃料供給装置、５３１…吸入通路、５３
ａ，５３ｂ…リード弁、５５ａ，５５ｂ…スロットル、
５２…気化器、４１…ソレノイド、４２…駆動回路、４
３…クランク角度センサ、６１…燃料ポンプ、６３…燃
料弁、７０…絞り弁。
…燃焼室、２１…掃気弁、２２…掃気ポート、２３…掃
気通路、２３ａ…作動空気通路、２４…掃気孔、２９…
ばね、１００…ダイヤフラムアクチュエータ、３１…ダ
イヤフラム、３２…弁室、３３…加圧室、４０…掃気ポ
ート、２００…燃料供給装置、５３１…吸入通路、５３
ａ，５３ｂ…リード弁、５５ａ，５５ｂ…スロットル、
５２…気化器、４１…ソレノイド、４２…駆動回路、４
３…クランク角度センサ、６１…燃料ポンプ、６３…燃
料弁、７０…絞り弁。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成６年２月２３日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項４
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００６
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００６】前記シュニューレ掃気方式のエンジンの欠
点である混合気の吹き抜けを低減した２サイクルエンジ
ンとしてユニフロー掃気式エンジンが提供されている。
図１０に、前記ユニフロー掃気式２サイクルエンジンの
１例を示す。
点である混合気の吹き抜けを低減した２サイクルエンジ
ンとしてユニフロー掃気式エンジンが提供されている。
図１０に、前記ユニフロー掃気式２サイクルエンジンの
１例を示す。
【手続補正３】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００７
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００７】図において１１はシリンダヘッド８に設け
られた排気弁で、クランク軸３に固着されたカム３６か
らタペット１３、プロシュロッド１４、ロッカーアーム
１５を介して駆動され、燃焼室９と排気ポート７との間
に開閉する。６は掃気孔であり、同掃気孔６からクラン
クケース５内の混合気をシリンダ内（燃焼室９内）に導
入し、燃焼室９内の既燃ガスを掃気して、排気弁１１か
ら排気ポート７に排出する。前記ユニフロー掃気式２サ
イクルエンジンのガス交換のフローパターンを図１１に
示す。
られた排気弁で、クランク軸３に固着されたカム３６か
らタペット１３、プロシュロッド１４、ロッカーアーム
１５を介して駆動され、燃焼室９と排気ポート７との間
に開閉する。６は掃気孔であり、同掃気孔６からクラン
クケース５内の混合気をシリンダ内（燃焼室９内）に導
入し、燃焼室９内の既燃ガスを掃気して、排気弁１１か
ら排気ポート７に排出する。前記ユニフロー掃気式２サ
イクルエンジンのガス交換のフローパターンを図１１に
示す。
【手続補正４】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１２
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１２】（２）前記弁開閉手段１が一面にばね圧が
作用し他面にクランクケース内圧が作用し両圧力の差圧
で作動するダイヤフラムを有するダイヤフラムアクチュ
エータよりなること。
作用し他面にクランクケース内圧が作用し両圧力の差圧
で作動するダイヤフラムを有するダイヤフラムアクチュ
エータよりなること。
【手続補正５】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１４
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１４】（４）シリンダ下部にピストン下死点前後
でピストン自身によって開閉される排気ポート及び掃気
孔を設けると共に、シリンダ頂部に形成される燃焼室と
クランクケース内部とを連通する掃気通路を設け、同掃
気通路をシリンダ頂部において開閉する掃気弁と、前記
掃気通路の掃気弁の上流側で同通路中に燃料を供給する
燃料供給装置を設けたこと。
でピストン自身によって開閉される排気ポート及び掃気
孔を設けると共に、シリンダ頂部に形成される燃焼室と
クランクケース内部とを連通する掃気通路を設け、同掃
気通路をシリンダ頂部において開閉する掃気弁と、前記
掃気通路の掃気弁の上流側で同通路中に燃料を供給する
燃料供給装置を設けたこと。
【手続補正６】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００３６
【補正方法】変更
【補正内容】
【００３６】この実施例におけるシリンダ１内ガスのフ
ローパターンは、図２に示すように、シリンダ上部の掃
気弁２１からシリンダ下部の排気ポート４０に向かう単
純な一方向流れ、即ち図１０に示すユニフロー掃気式エ
ンジンと同様で流れ方向が逆のユニフロー掃気であり、
燃料成分の吹き抜けは極めて少ない。
ローパターンは、図２に示すように、シリンダ上部の掃
気弁２１からシリンダ下部の排気ポート４０に向かう単
純な一方向流れ、即ち図１０に示すユニフロー掃気式エ
ンジンと同様で流れ方向が逆のユニフロー掃気であり、
燃料成分の吹き抜けは極めて少ない。
【手続補正７】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図６
【補正方法】変更
【補正内容】
【図６】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｆ０２Ｂ 33/44 Ｄ Ｆ０２Ｍ 69/10 (72)発明者 高川 溥之 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道１番地 三菱重工業株式会社名古屋機器製作所内
Claims (11)
- 【請求項１】 クランクケース圧縮式２サイクルエンジ
ンにおいて、シリンダ下部にピストン下死点前後でピス
トン自身によって開閉される排気ポートを設けると共
に、シリンダ上部に燃焼室側に開く茸形掃気弁を設け、
同掃気弁をピストン下死点近傍におけるクランスケース
内圧力で押し開く弁開閉手段を設けてなることを特徴と
するクランクケース圧縮式２サイクルエンジン。 - 【請求項２】 前記弁開閉手段が一面にばね圧が作用し
他面にクランクケース内圧が作用し両圧力の差圧で作動
するダイヤフラムを有するダイヤフラムアクチュエータ
より成る請求項１記載のクランクケース圧縮式２サイク
ルエンジン。 - 【請求項３】 前記弁開閉手段へクランクケース内圧を
導入する通路を、掃気通路に連通して設けたことを特徴
とする請求項１記載のクランクケース圧縮式２サイクル
エンジン。 - 【請求項４】 クランクケース圧縮式２サイクルエンジ
ンにおいて、シリンダ下部にピストン下死点前後でピス
トン自身によって開閉される排気ポート及び排気孔を設
けると共に、シリンダ頂部に形成される燃焼室とクラン
クケース内部とを連通する掃気通路を設け、同掃気通路
をシリンダ頂部において開閉する掃気弁と、前記掃気通
路の掃気弁の上流側で同通路中に燃料を供給する燃料供
給装置を設けてなることを特徴とするクランクケース圧
縮式２サイクルエンジン。 - 【請求項５】 前記クランクケース内に空気のみを吸入
する吸気装置を設けてなることを特徴とする請求項４記
載のクランクケース圧縮式２サイクルエンジン。 - 【請求項６】 前記掃気弁を、クランク回転角を検出す
るクランク角度センサと連動して励磁されるコイルを備
え、同コイルの電磁力によって開閉動作される電磁式掃
気弁となしたことを特徴とする請求項４記載のクランク
ケース圧縮式２サイクルエンジン。 - 【請求項７】 前記掃気弁を、クランクケース内圧力と
ばね力とが作用するダイヤフラムによって開閉動作され
るダイヤフラムアクチュエータ式掃気弁となしたことを
特徴とする請求項４記載のクランクケース圧縮式２サイ
クルエンジン。 - 【請求項８】 前記燃料供給装置を、リード弁を介して
掃気通路に連なる吸入通路を備えた気化器式燃料供給装
置となしたことを特徴とする請求項４記載のクランクケ
ース圧縮式２サイクルエンジン。 - 【請求項９】 前記燃料供給装置を、前記掃気通路の掃
気弁直上流側に設置された燃料弁と、同燃料弁に燃料を
圧送する燃料ポンプとより成る噴射式燃料供給装置とな
したことを特徴とする請求項４記載のクランクケース圧
縮式２サイクルエンジン。 - 【請求項１０】 シリンダ頂部に連通する前記掃気通路
中に絞り手段を設けてなる請求項４記載のクランクケー
ス圧縮式２サイクルエンジン。 - 【請求項１１】 前記掃気弁を複数個設けてなる請求項
４記載のクランクケース圧縮式２サイクルエンジン。
Priority Applications (4)
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|---|---|---|---|
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| JP5094898A JPH06288238A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | ２サイクルエンジン |
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Publications (1)
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