JPH07304530A - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JPH07304530A
JPH07304530A JP9942994A JP9942994A JPH07304530A JP H07304530 A JPH07304530 A JP H07304530A JP 9942994 A JP9942994 A JP 9942994A JP 9942994 A JP9942994 A JP 9942994A JP H07304530 A JPH07304530 A JP H07304530A
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JP
Japan
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sheet
paper
roller
pick roller
cassette tray
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JP9942994A
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Hideyo Hashimoto
英世 橋本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空気の吸引機構を用いることなく用紙の送り
出しを確実に行うことのできる給紙装置を実現する。 【構成】 給紙装置41のカセットトレイ42の底板に
は、板バネ43が配置されており、用紙45の送り出し
を行うときにこれをピックローラ44に押しつけるよう
になっている。ピックローラ44はその外周の一部が吸
着性のある材質で構成されており、その回転時に最上層
の用紙45を吸着して持ち上げるようにして搬送する
か、吸着による強力な搬送力で確実な搬送を実現する。
この吸着性のある材質の部分は交換することによってそ
の能力を回復させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真装置やファクシ
ミリ装置あるいはプリンタのように裁断された用紙を使
用する情報処理装置に使用される用紙の供給のための給
紙装置に係わり、特に裁断された用紙をローラによって
1枚ずつ情報処理装置内部に給送するようにした給紙装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真装置やレーザプリンタのような
情報処理装置の多くは、画像の記録を行うために用紙を
使用している。このような用紙としては、ロール紙や、
所定のサイズに予め裁断した用紙(カット紙)が存在す
る。ロール紙の場合には情報処理装置内で、あるいは装
置から排出された後に裁断を必要とし、裁断後の用紙サ
イズに多少のバラツキが発生する。したがって、ファイ
リングに不便であるという問題がある。そこで、多くの
情報処理装置は裁断された用紙(以下単に用紙とい
う。)を使用している。このような用紙は、給紙トレイ
内に積層され、情報処理装置内部に所定のタイミングで
1枚ずつ送り込まれるようになっている。
【0003】図7は、情報処理装置の一例としての電子
写真装置の概略構成を表わしたものである。この電子写
真装置は、装置本体11の上部に所定サイズの透明なプ
ラテンガラス12を載置しており、その直下には水平方
向に往復動自在の露光ランプ13、可動ミラー14、光
学レンズ15ならびに光学レンズ15を経た光線を感光
体ドラム16の所定の露光位置に結像させるための固定
されたミラー17が配置されている。なお、光学系の配
置は実際にはこれよりも複雑なことが多い。感光体ドラ
ム16は図示しない駆動源により矢印18方向に定速回
転をするようになっており、プラテンガラス12上に載
置された図示しない原稿上の画像が感光体ドラム16上
に結像することになる。
【0004】ところで、感光体ドラムの周囲には、ドラ
ム表面を一様に帯電させるための帯電コロトロン19
や、この帯電後の前記した露光によって形成された静電
潜像の現像を行う現像装置21や、現像によって得られ
たトナー像を用紙22に転写する転写コロトロン23
や、この転写後に感光体ドラム16に残ったトナーを回
収するクリーニング装置24が配置されている。
【0005】用紙22は所定のサイズに裁断されて給紙
トレイ26内に積層されている。給紙トレイ26の感光
体ドラム16に近い用紙先端側には、ピックローラ(送
り出しローラ)27が配置されている。ピックローラ2
7は、所定のタイミングで用紙22の最上層と転接し、
図示しない駆動源によって回転される。これによって送
り出された用紙22は、搬送路28にそって搬送され、
その先端が一対のレジストローラ29に挟まれた時点で
搬送を停止される。そして、感光体ドラム16上に作成
されたトナー像が用紙22の正規の位置に転写される所
定のタイミングでレジストローラ29によって送り出さ
れ、転写コロトロン23の直上を通過する時点でトナー
像の転写が行われる。
【0006】用紙22はこの後も搬送路28にそって搬
送され、定着器31を通過する際にトナー像の転写が行
われる。転写の終了した用紙22は排出ローラ32によ
って機外の排出トレイ33上に排出されることになる。
【0007】このような電子写真装置では、搬送路28
に一度送り出された用紙22はそれぞれ対のローラによ
って挟まれて搬送されるので、搬送動作は安定してい
る。ところが、給紙トレイ26から最初に用紙22を送
り出すときには、ピックローラ27の接触摩擦によって
送り出しを行うので、用紙22の状態や特性あるいはピ
ックローラ27の表面状態によって安定した送り出しが
実現できなくなることが多い。特に用紙22は、その表
面が滑りやすいかとか、吸湿しているかとか、厚さとか
サイズとか、用紙22同志の摩擦の状態とか、最下層の
用紙22を送り出すときにはその用紙22と給紙トレイ
26の摩擦の状態によって、送り出しがスムーズに行わ
れるかどうかが大きく左右される。特に、梅雨時期等の
多湿の環境下で湿気を防止するための梱包用紙から取り
出して長時間放置した用紙は、水分を多く含み、ピック
ローラ27による送り出しをスムーズに開始できないと
いう問題があった。
【0008】そこで、図7に示した電子写真装置では、
ピックローラ27による用紙22の送り出しを実際に必
要とされるタイミングよりも若干早く開始させ、レジス
トローラ29で時間調整を行って再度送り出しを行うこ
とで、画像と用紙22の記録位置を正確に合わせるよう
にしている。すなわち、ピックローラ27による用紙2
2の送り出しの際にスリップが発生して、実際に送り出
しが開始されるタイミングが多少遅れても、レジストロ
ーラ29による一時停止の時間をその分だけ短くするこ
とで、画像の位置合わせに影響が生じないようにしてい
る。
【0009】しかしながら、このような措置を採ったと
しても、ピックローラ27の摩耗等によってこの許容時
間内に用紙22の送り出しが成功しない場合がある。こ
のような場合には、感光体ドラム16上に画像が形成さ
れたにもかかわらず、記録を行うことができないので、
装置によってはアラームを発生させ、その動作を停止さ
せてオペレータやサービスマンに装置の障害を取り除か
せることになった。
【0010】また、装置によってはピックローラ27の
摩耗等が原因でこのような許容時間経過後ではあるが用
紙22に対する搬送制御が停止する前に、ピックローラ
27が用紙22を送り出してしまうこともあった。この
場合にはレジストローラ29に到達した用紙22をその
まま一時停止することなく送り出したとしても、用紙2
2の送り出しの開始が遅れてしまっているので、画像の
位置合わせを行うことができない。そこでこの用紙22
はレジストローラ29の位置から感光体ドラム16の方
に送り出すことができない。しかしながら、この送り出
された用紙22をそのまま一時停止させておくと、ピッ
クローラ27との関係で次の送り出しのときに搬送上の
障害が発生する場合がある。そこで、従来ではこのよう
にタイミングがずれて用紙22の送り出しが行われた場
合にもアラームを発生させ、送り出した用紙22をジャ
ムとして取り除かせるようにしていた。
【0011】一方、このような用紙22の送り出し時の
スリップを軽減させるための工夫も各種行われている。
例えば特開昭63−143131号公報では、ピックロ
ーラに空気を吸引する吸引装置を接続し、このローラの
一部に配置された吸着口から用紙の吸引を行うようにし
ている。また、実開平2−137340号公報では、半
月状のローラの内部に配置された内パイプに複数の孔部
を配置しておき、ここから空気を吸引すようにしてい
る。また、このようにローラとしての構成を有していな
いが、カセットトレイ内に収容された用紙の最上層に位
置するものを、1枚ずつ吸引装置によって空気で吸引し
て持ち上げ、搬送路上にこれを運び込むようにした給紙
装置も存在する。
【0012】このように空気を使用して用紙の吸引を行
ってその送り出しを行う給紙装置は、吸引によって用紙
を確実に送り出すことができると共に、最上層の用紙の
みを吸引するので、用紙の2枚以上を同時に搬送すると
いった重送という問題が生じにくいという利点がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、提案された
このような従来の給紙装置では、空気を吸引する機構が
必要であり、装置が大型化すると共に、コストアップす
るといった問題があった。また、空気の吸引が行われる
際に音が発生し、事務環境を悪化させるという問題もあ
った。
【0014】そこで本発明の目的は、空気の吸引機構を
用いることなく用紙の送り出しを確実に行うことのでき
る給紙装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)裁断された用紙を積層するカセットトレイ
と、(ロ)このカセットトレイから送り出された用紙に
対して画像の転写を行う転写手段と、(ハ)カセットト
レイ内の最上層の用紙と転接しこの用紙を所定のタイミ
ングで前記転写手段に向けて送り出すための円筒状の部
材から成り、その表面の一部が吸着性を有する吸着性部
材によって構成されているピックローラとを給紙装置に
具備させる。
【0016】すなわち請求項1記載の発明では、カセッ
トトレイ内の最上層の用紙と転接する円筒状のピックロ
ーラの一部を吸着性部材によって構成し、用紙をこれに
吸着させて持ち上げた形で送り出しを開始させるか、吸
着力を利用して強力にその搬送を開始させることができ
る。後者の場合には、一度送り出しが開始すると残りの
部分としての通常のローラ部分で送り出しが続行するの
で、前者の場合と同様に前記した目的を達成することが
できる。
【0017】請求項2記載の発明では、(イ)裁断され
た用紙を積層するカセットトレイと、(ロ)このカセッ
トトレイから送り出された用紙に対して画像の転写を行
う転写手段と、(ハ)カセットトレイ内の最上層の用紙
と転接しこの用紙を所定のタイミングで転写手段に向け
て送り出すための断面が半月状のローラから成り、その
表面の一部が吸着性を有する吸着性部材によって構成さ
れているピックローラとを給紙装置に具備させる。
【0018】すなわち請求項2記載の発明では、カセッ
トトレイ内の最上層の用紙と転接する半月状のピックロ
ーラの一部を吸着性部材によって構成し、用紙をこれに
吸着させて持ち上げた形で送り出しを開始させるか、吸
着力を利用して強力にその搬送を開始させることができ
る。後者の場合には、一度送り出しが開始すると残りの
部分としての通常のローラ部分で送り出しが続行するの
で、前者の場合と同様に前記した目的を達成することが
できる。
【0019】請求項3記載の発明では、請求項1または
請求項2記載の吸着性部材をピックローラ本体に対して
着脱自在に配置することにし、吸着能力が低下した場合
でも交換によりその能力を発揮させることができるよう
にしている。
【0020】請求項4記載の発明では、ピックローラの
吸着性部材が用紙の送り出し開始時に最上層の用紙とほ
ぼ対向する位置に配置されているようにし、用紙の吸着
あるいは送り出しが直ちに行われるようにしている。
【0021】請求項5記載の発明では、ピックローラの
吸着性部材は、吸着性の薄膜が1枚ずつ剥がせる状態で
積層された構成となっている。したがって、用紙を1枚
ずつ吸着する力がなくなりかけたときには、現在使用し
ている薄膜を剥がし次の薄膜を露出させることで、吸着
性を回復させることができる。
【0022】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0023】図1は本発明の一実施例における給紙装置
の要部の断面を表わしたものである。この給紙装置は、
図7に示した電子写真装置の給紙トレイ26およびピッ
クローラ27を本実施例のものに置き換えた構成となっ
ている。本実施例の給紙装置を構成する給紙装置41
は、カセットトレイ42と、その底部で用紙の後端に位
置する部分に配置された板バネ43と、その上部に配置
された上下動自在のピックローラ44とから構成されて
いる。カセットトレイ42には、このサイズに対応した
用紙45が複数枚積層されている。
【0024】図2は、この給紙装置におけるピックロー
ラを拡大してその断面を表わしたものである。ピックロ
ーラ44は、図示しない駆動源によって回転させられる
シャフト51と、ゴムローラを構成する通常のゴム材か
らなる第1のローラ部52と、その一部に設けられた凹
部に嵌合して全体としてゴムローラを形成する第2のロ
ーラ部53とによって構成されている。第2のローラ部
53は、粘性あるいは吸着性の高いプラスチックゴムか
ら構成されており、第1のローラ部52よりも摩耗しや
すいので、使用によってその吸着の能力が低下したり、
摩耗によってその部分の径が小さくなってきたときに
は、新しいものと交換できるようになっている。
【0025】また、図1に示した板バネ43は図示しな
い機構によって通常は圧縮しており、用紙45の送り出
しが行われる初期状態では図1に示したようにバネの力
によって用紙45の後端をピックローラ44に押しつけ
るようになっている。このような機構は、例えば板バネ
43の上端を電磁石を通電してカセットトレイ42の底
板方向に吸引したり、通電を停止して板バネ43の上端
をピックローラ44に押しつけることで実現することが
できる。
【0026】このように用紙の送り出しを開始させるた
めの信号がこの給紙装置に送られてくると、板バネ43
によって最上層の用紙45が第2のローラ部53に押し
当てられ、このとき吸着が行われる。この後、板バネ4
3は元の位置に下降し、これと共にピックローラ44が
回転を開始する。このとき、ピックローラ44には1枚
の用紙45のみが吸着している。ピックローラ44の回
転で、これに吸着した用紙45の先端部分はカセットト
レイ42の出口側に配置された壁の上方を通過して図示
しない電子写真装置内部へと送り出される。すなわち、
用紙45の腰の作用によって第2のローラ部53から用
紙45の表面が剥がされ、電子写真装置内部に送り出さ
れた用紙45は図示しないローラによって捕獲されて、
更に搬送されていく。
【0027】このようにピックローラ44は用紙45を
実際に吸引する必要は必ずしもなく、その吸引性あるい
は粘着性に富んだ第2のローラ部53で、これに接触し
た用紙部分を強力に搬送するようにしてもよい。図2に
示したピックローラ44の第2のローラ部53は、第1
のローラ部52とその外周が同一の径の円を描くような
形状に加工されているが、この後者の例の場合には、こ
れよりも短い径の円を描くような形で、その中央が凸状
に出っ張った形となっていてもよい。
【0028】図3は、このような形状の第2のローラ部
を備えたピックローラの要部を表わしたものである。第
2のローラ部53′は破線で示した第1のローラ部52
の外周と同一半径の円弧55よりも外側に膨らんだ形状
となっている。第2のローラ部53′の外周部分56に
は細かな溝が刻まれており、吸着性の材料と相俟って用
紙の搬送を確実にしている。
【0029】なお、図3に示したピックローラ44′は
使用によって次第に第2のローラ部53′が磨耗し、図
2に示したピックローラ44と同一またはこれに似た外
形形状に変化する。ユーザは、図3に示した第2のロー
ラ部53′あるいは図2に示した第2のローラ部53を
新品と交換することで、ピックローラ44′あるいは4
4全体を交換することなく、用紙の吸着能力あるいは搬
送能力を回復させることができる。
【0030】なお、図1に示したようにピックローラ4
4は搬送開始前において第2のローラ部53、53′が
用紙45と対向している。したがって、図示しない駆動
源によってピックローラ44が回転されると、直ちに用
紙45の接触部分が吸引され、あるいは吸引されるよう
な高い摩擦力で前方に搬送を開始される。後者の例の場
合には、この後は、第1のローラ部52が用紙45と転
接して引き継いでその搬送を行うことになる。この後者
の例の場合には、図1に示したカセットトレイ42の図
示した壁の部分がトレイの後端側となる。
【0031】図4は、本発明の給紙装置の他の例を示し
たものである。給紙装置61のカセットトレイ42に
は、その後端近傍の底部に所定の厚さのフェルト材から
なる用紙止め62が配置されており、トレイ内に積層さ
れた用紙45の全体が不用意に前方(この例の場合は前
記した後者の例と同一で、カセットトレイ42の壁の側
が後方となる)に移動するのを防止している。その上方
には、上下動自在のピックローラ44が配置されてお
り、搬送開始時にカセットトレイ42の最上層の用紙4
5と接触して、これを1枚ずつ図示しない電子写真装置
内部に送り出すようになっている。
【0032】図5は、ピックローラの他の例を表わした
ものである。このピックローラ71は、いわゆる半月ロ
ーラと呼ばれるものであり、シャフト51に取り付けら
れた第1のローラ部72の一部に第2のローラ部73が
着脱自在に組み込まれており、全体として半月状ローラ
を構成している。このピックローラ71も、従来から使
用されている半月ローラと同様に用紙の送り出しを行う
ために使用される。第2のローラ部73の材質は、先に
示したプラスチックゴムあるいは通常のゴムの表面に吸
着性あるいは粘着性のある物質を塗布したもので、用紙
を引っつけるようにして1枚ずつ搬送させるようになっ
ている。
【0033】なお、各種の実施例で説明した第2のロー
ラ部53、53′、73は必ずしも第1のローラ部5
2、72に対して着脱自在に配置されている必要はな
い。
【0034】また、実施例では給紙装置を電子写真装置
に使用する場合として説明したが、ファクシミリ装置、
プリンタ等のように裁断された用紙を使用する情報処理
装置全体に使用することができることは当然である。
【0035】更に実施例では第2のローラ部を交換自在
のものとしたが、吸着性の薄膜を多層に積層したものと
してもよい。この場合には、吸着性が低下したときにこ
れを1枚ずつ剥がしていくことで、そのたびに吸着性を
回復させることができる。
【0036】図6は、このような変形例における給紙装
置のピックローラの断面構造を表わしたものである。こ
のピックローラ81は、図2に示したピックローラ44
と同様にシャフト51に第1のローラ部52を取り付け
ており、その一部に第2のローラ部82を着脱自在に組
み込んでいる。
【0037】第2のローラ部82は、第1のローラ部5
2の切り欠きと勘合するローラ基部83と、この上に多
層に配置された吸着シート層84とから構成されてい
る。吸着シート層84は、用紙に繰り返し吸着すること
のできる吸着性あるいは粘着性の表面をもったシートを
多数積層したもので、これらのシートは1枚ずつ剥がす
ことができるようになっている。すなわち、このピック
ローラ81を使用していて、用紙の吸着力が落ちてくる
ようになったら、その最上層のシートを他の粘着テープ
を接触させる等によって剥がし、新しいシート表面を露
出させることで、吸着力を回復させることができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように請求項1または請求
項2記載の発明によれば、カセットトレイ内の最上層の
用紙と転接する円筒状あるいは半月状のピックローラの
一部を吸着性部材によって構成し、用紙をこれに吸着さ
せて、あるいは吸着させるように高い粘性でその送り出
しを開始させることにした。前者の場合には、用紙の最
上層を1枚ずつ吸着することになるので、ピックローラ
を用紙の表面に押し当てるだけで給紙を行うことがで
き、しかもピックローラをその後ある角度だけ回転させ
ることでこの用紙をローラから離し後段の他の搬送手段
に受け渡すことができる。しかも、用紙を摩擦させなが
ら前方に送り出す従来の給紙装置と異なり、用紙の重送
を完全に防止することができる。
【0039】また、ピックローラが後者の機能をもつ場
合には、吸着力あるいは粘性の高いローラ部分で一度送
り出しが開始すると用紙の摩擦抵抗は減少し、残りの部
分としての通常のローラ部分で送り出しが続行するの
で、用紙の確実な送り出しが可能になる。また、この場
合であっても円筒状あるいは半月状のピックローラの一
部を吸着性部材によって構成されているので、ピックロ
ーラを用紙に軽く接触させるだけで用紙の最上層に大き
な搬送力が作用することになり、重送の発生を大幅に防
止あるいは軽減させることができる。
【0040】また、請求項3記載の発明によれば、吸着
性部材をピックローラ本体に対して着脱自在に配置する
ことにしたので、吸着能力が低下したときにこれを交換
して能力の完全な回復を図ることができる。また、ピッ
クローラ全体を交換するのに比べて費用を軽減させるこ
とができるばかりでなく、シャフトの交換を要しないの
で、装置のユーザでも簡単に交換が可能になり、対処が
容易であるという利点もある。
【0041】更に、請求項4記載の発明によれば、ピッ
クローラの吸着性部材が用紙の送り出し開始時に最上層
の用紙とほぼ対向する位置に配置されているようにした
ので、用紙の吸引あるいは送り出しが直ちに行われるよ
うになる。すなわち、これにより、レジストローラの部
分での用紙を待機するための余裕時間の幅をより短く設
定することができ、搬送に要する全体的な所要時間の短
縮化を図ることができる。
【0042】また、請求項5記載の発明によれば、ピッ
クローラの吸着性部材は、吸着性の薄膜が1枚ずつ剥が
せる状態で積層された構成となっているので、用紙を1
枚ずつ吸着する力がなくなりかけたときには、現在使用
している薄膜を剥がし次の薄膜を露出させることで、吸
着性を簡単に回復させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における給紙装置の要部の断
面図である。
【図2】図1に示した給紙装置におけるピックローラの
拡大断面図である。
【図3】図1に示した給紙装置に使用できるピックロー
ラの他の例の要部を示す断面図である。
【図4】本発明の給紙装置の他の例を示した要部断面図
である。
【図5】本発明の給紙装置に使用することのできる半月
形状のピックローラの断面図である。
【図6】本発明の変形例として吸着性の薄膜を多層に形
成したピックローラの構成の概要を示す断面図である。
【図7】給紙装置を使用した従来の電子写真装置の概要
を示す概略構成図である。
【符号の説明】
41、61 給紙装置 42 カセットトレイ 43 板バネ 44、44′、71、81 ピックローラ 45 用紙 51 シャフト 52、72 第1のローラ部 53、53′、73、82 第2のローラ部 83 ローラ基部 84 吸着シート層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裁断された用紙を積層するカセットトレ
    イと、 このカセットトレイから送り出された用紙に対して画像
    の転写を行う転写手段と、 前記カセットトレイ内の最上層の用紙と転接しこの用紙
    を所定のタイミングで前記転写手段に向けて送り出すた
    めの円筒状の部材から成り、その表面の一部が吸着性を
    有する吸着性部材によって構成されているピックローラ
    とを具備することを特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】 裁断された用紙を積層するカセットトレ
    イと、 このカセットトレイから送り出された用紙に対して画像
    の転写を行う転写手段と、 前記カセットトレイ内の最上層の用紙と転接しこの用紙
    を所定のタイミングで前記転写手段に向けて送り出すた
    めの断面が半月状のローラから成り、その表面の一部が
    吸着性を有する吸着性部材によって構成されているピッ
    クローラとを具備することを特徴とする給紙装置。
  3. 【請求項3】 前記吸着性部材はピックローラ本体に対
    して着脱自在に配置されていることを特徴とする請求項
    1または請求項2記載の給紙装置。
  4. 【請求項4】 前記ピックローラの吸着性部材が用紙の
    送り出し開始時に前記最上層の用紙とほぼ対向する位置
    に配置されていることを特徴とする請求項1または請求
    項2記載の給紙装置。
  5. 【請求項5】 前記ピックローラの吸着性部材は、吸着
    性の薄膜が1枚ずつ剥がせる状態で積層された構成とな
    っていることを特徴とする請求項4記載の給紙装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014122095A (ja) * 2012-12-21 2014-07-03 Hitachi Omron Terminal Solutions Corp 紙幣取扱装置
JP2017007827A (ja) * 2015-06-23 2017-01-12 カシオ計算機株式会社 給紙ローラ、給紙搬送装置、及び画像形成装置
WO2023226244A1 (zh) * 2022-05-25 2023-11-30 江苏科技大学 自动更换可降解过滤介质的真空抽滤泥浆脱水***及方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014122095A (ja) * 2012-12-21 2014-07-03 Hitachi Omron Terminal Solutions Corp 紙幣取扱装置
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