JPH07304298A - 可動式消しゴム - Google Patents

可動式消しゴム

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JPH07304298A
JPH07304298A JP9654894A JP9654894A JPH07304298A JP H07304298 A JPH07304298 A JP H07304298A JP 9654894 A JP9654894 A JP 9654894A JP 9654894 A JP9654894 A JP 9654894A JP H07304298 A JPH07304298 A JP H07304298A
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JP
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eraser
rod
tip
barrel
core body
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JP9654894A
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Inventor
Shohei Toyama
松平 外山
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Zebra Pen Corp
Original Assignee
Zebra Pen Corp
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Publication date
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  • Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 用紙面に対する押し付け力の大小に関係な
く、誤記を消しやすい程度まで繰出し突出させた状態で
その突出する消しゴムの変形を防ぐことである。 【構成】 軸筒1内に棒状芯体4を同軸状に挿入内在さ
せ、該芯体4に棒状消しゴム2を貫通状に支持させて同
消しゴム2を軸筒1内に先端繰出し口3から出没出し入
れ自在に装入する。そして、棒状芯体4を硬質部材にて
軸筒略全長に亘る長さに形成して、他端側を軸筒1の後
端に支持させることで、その一端側を軸筒1の先端繰出
し口3から所望な突出量Lにて突出存在させる。更に、
棒状消しゴム2の軸芯には前端部より後端部に向けて貫
通させた前記棒状芯体4を貫通状に挿通する軸孔2-1 を
設ける。それにより、軸筒1の先端繰出し口3から繰出
し突出された消しゴム2を同じく突出する棒状芯体4に
より内部から保持させることで、用紙面Aに対する押し
付け力により消しゴム2が変形しない様にしたことであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可動式消しゴムに関
し、詳しくは棒状消しゴムを軸筒内に、先端繰出し口か
ら出没出し入れ自在に装入(収容)してなるペンタイプ
の可動式消しゴムに関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】従来、この種のペンタイ
プの可動式消しゴムとしては例えば図8に例示したノッ
ク可動式の消しゴムが知られている。このノック可動式
消しゴムは軸筒30のアウターパイプ30-1内に、スプリン
グ31により後退方向に弾発的に付勢させた状態で進退自
在に装入内在させたインナーパイプ30-2内に棒状消しゴ
ム32を装入し、アウターパイプ30-1の後端から突出する
インナーパイプ30-2後端のノック操作部33を通常のノッ
ク式筆記具と同様に親指操作で繰り返し押動せしめるこ
とで、アウターパイプ30-1の先端繰出し口34内に推進自
在に嵌装着されている締付けスリーブ35との係脱自在な
係合により消しゴム32を掴持するインナーパイプ30-2先
端のチャック36により消しゴム32が先端繰出し口34から
段階的に繰り出される様になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、使用者の個
人差による取扱いによって異なるものの、用紙面に押し
付けて誤記を消しやすい程度の突出状態まで消しゴム32
を繰出し口34から繰出し突出させて用紙面Aに押し付け
て誤記部分を消す場合、消しゴム32はその材質上からど
うしても図示した様に折れる如くフラフラと変形してし
まうことから、従来では用紙面Aに対する消しゴム32の
押し付け力を加減しながら使わなければならなかった。
即ち誤記をスムーズに消す上で必要とする用紙面Aとの
摩擦力を加減しながら使わなければならいと言った取扱
い上の不具合を有し、そのために誤記をスムーズに消す
ことができない。又、加減しないで使用していると完全
に折れてしまって無駄になることがあった。尚、上記し
た問題を解決する方法として、棒状消しゴムの太さをも
っと太く形成して変形しない様にすることも考えられる
が、軸筒自体も消しゴムが太くなった分それに合わせて
太く形成しなければならないことから、生産コストの高
騰を招くことになる。
【0004】本発明はこの様な従来事情に鑑みてなされ
たもので、第1の目的として用紙面に対する押し付け力
の大小に関係なく、誤記を消しやすい程度まで繰出し突
出させた状態でその突出する消しゴムの変形を防ぐこと
ができる様に、第2の目的として消しゴムの繰出し突出
量の目安として利用できる様に、更に第3の目的として
消す操作を繰り返している途中で消しゴムが磨り減って
もその消す操作に邪魔にならない様に改良した可動式消
しゴムを提供することにある。
【0005】
【課題を達成するための手段】上記目的を達成するため
に本発明が講じる技術的手段は、棒状消しゴムを軸筒内
に、同軸筒の先端繰出し口から出没出し入れ自在に装入
してなる可動式消しゴムに於いて、前記軸筒内に棒状芯
体を同軸状に挿入内在させ、該芯体に棒状消しゴムを貫
通状に支持させて同消しゴムを軸筒内に先端繰出し口か
ら出没出し入れ自在に装入してなり、棒状芯体は硬質部
材にて軸筒略全長に亘る長さに形成して、その一端を軸
筒の先端繰出し口から所望な突出量にて突出存在させる
と共に他端側を軸筒の後端に支持させる一方、棒状消し
ゴムは軸芯に前端部より後端部に向けて貫通する前記芯
体挿通用の軸孔を設けたことを要旨とする。又、上記棒
状芯体を軸筒内に進退自在に挿入内在させると共に同芯
体の他端側を軸筒の後端から突出させて同後端に対して
接離動自在に衝合係止せしめる一方、軸筒の後端には尾
栓を冠装着せしめて同尾栓内に芯体を前進方向に弾発的
に付勢する用紙面に対する消しゴムの押し付け力よりも
小さく設定したスプリングを弾装したことを要旨とす
る。
【0006】
【作 用】而して、上記した本発明の請求項1に記載
の技術的手段によれば、棒状消しゴムを軸筒の先端繰出
し口から突出させると、消しゴムの突出部分は繰出し口
から突出存在している棒状芯体により内部から保持され
ることから、用紙面に押し付けて誤記を消す場合に必要
以上押し付けても折れる如く変形することはない。そし
て、先端繰出し口からの棒状芯体の突出量を、誤記をス
ムーズに消すことができる最良の消しゴムの繰出し突出
量に合わせて設定しておくことで、使用者は棒状芯体の
突出状態を目安にして消しゴムを軸筒から繰出し突出さ
せることができ、使用者は誤記を消しやすい常に最良
(一定)の突出状態に消しゴムを突出させて使用するこ
とができる。又、請求項2に記載の技術的手段によれ
ば、軸筒の先端繰出し口から突出させた消しゴムを用紙
面に押し付けて誤記を消している過程で消しゴムが磨り
減ってきても、その減り状態に応じて棒状芯体の先端繰
出し口からの突出状態もスプリングの弾発力に抗して後
退変位することから、棒状芯体が消す操作に邪魔になっ
たり、用紙面を傷つける等の虞れはない。
【0007】
【実 施 例】本発明の実施の一例を図面に基づいて以
下説明すると、図1乃至図5はスライド操作により軸筒
1内に出没出し入れ自在に装入した棒状消しゴム2を、
その先端繰出し口3から段階的に繰出し突出させる様に
構成したスライド可動式消しゴム(以下、単にスライド
式消しゴムと称す)を示し、先端繰出し口3から所望の
突出量にて一端(先端)を突出存在させて、同繰出し口
3から繰出し突出された棒状消しゴム2の突出部分の折
れ変形を防ぐ棒状芯体4を軸筒1内に同軸状に挿入内在
させ、該芯体4に棒状消しゴム2を貫通状に支持させて
同消しゴム2を軸筒1内に先端繰出し口3から出没出し
入れ自在に装入してなる。
【0008】軸筒1は、熱可塑性プラスチック等の硬質
樹脂によって適宜太さの丸形中空状に成形され、同じく
丸形で軸芯に前端部より後端部に向けて貫通する芯体挿
通用の軸孔2-1 を設けた棒状消しゴム2を遊嵌状に装入
し得る様になっており、その先端に消しゴム2の繰出し
口3を設けると共に、後端には棒状芯体4の他端側を定
着支持させる後端開口を設けて、この後端開口に尾栓5
を冠装着することで棒状芯体4の他端側を定着支持し得
る様にしてある。そして、軸筒1の筒壁にはその筒方向
に鋸刃状(ギザギザ)に連設させて開口した誘導溝6を
設けてこの誘導溝6に、棒状消しゴム2の後端を嵌着連
結させて同消しゴム2を先端繰出し口3から段階的に繰
出し突出させる操作を行うスライド操作部7を弾発的に
係合せしめて同操作部7を軸筒1内に筒方向に進退自在
に装着する様にしてある。
【0009】ちなみに、本実施例スライド式消しゴムの
スライド操作部7は適宜の合成樹脂材を用いて軸筒1の
誘導溝6の凸凹連設部6-1 に対して弾発的に係合する弾
発部8を一体に設けた一体成形品である。詳しく説明す
ると、棒状消しゴム2の後端を接続支持させて軸筒1内
に筒方向摺接動自在に嵌装着する筒体7-1 の筒壁一か所
を筒方向に向けた平面略U字形に開口することで、その
開口部一辺より筒方向に一体に突出させて軸芯方向に弾
性可能とした突片8-1 と、この突片8-1 上に適宜の高さ
にて一体に突出させた上端に誘導溝6から筒外に突出存
在させるクリップ7-2 を一体に有する起立部7-3 の基部
両側に一体に設けて前記凸凹連設部6-1に前記突片8-1
の弾性作用により弾発係脱自在に係合させる係合部8-2
とからなる弾発部8を一体に設けてなる。そして、この
一体成形のスライド操作部7を軸筒1に装着するスリッ
ト9を軸筒1の後端開口から誘導溝6に亘り設けて、こ
のスリット9からスライド操作部7を軸筒1に簡単に組
み付け装着し得る様にしてある(図3参照)。
【0010】従って、本発明においては発明が解決しよ
うとする課題の欄に記載した目的の他に第4の目的とし
て、軸筒1の誘導溝6の凸凹連設部6-1 に対するスライ
ド操作部7の弾発的な係合を、従来のスライド式消しゴ
ムの様に別形成の板バネ等を用いることなく可能とす
る。即ちパーツの削減と、軸筒1に対するスライド操作
部7の組み立て手間の簡素化により生産性の向上を図
り、スライド式消しゴムを安価に提供することである。
【0011】棒状芯体4は、軸筒1内に先端繰出し口3
から出没出し入れ自在に装入されている棒状消しゴム2
を同筒1内に貫通状に支持すると共に、先端繰出し口3
から繰出し突出された消しゴム2の突出部分が用紙面A
に対する押し付け力により折れる如くフラフラと変形等
を起こさない様に同突出部分を内部から保持する働きを
成すもので、金属や硬質樹脂材等の硬質部材にて軸筒1
略全長に亘る長さで、太さを棒状消しゴム2の軸芯軸孔
2-1 に遊嵌状に挿入し得る程度に形成し、その一端(先
端)を球面状に形成すると共に、他端(後端)には軸筒
1の後端開口縁に当接させて尾栓5により圧接定着せし
める鍔4-1 を設けて、軸筒1の後端開口から先端繰出し
口3に向けて挿入せしめた後、後端鍔4-1 を後端開口縁
に当接させて同開口に尾栓5をねじ込み又は嵌め込みに
より冠装着せしめることで、図では軸筒1の後端開口の
外側に設けたねじ部10にねじ込み冠装着せしめること
で、後端鍔4-1 を軸筒1の後端開口に定着せしめて同筒
1内に同軸状に且つ球面先端4-2 側を繰出し口3から所
望な突出量Lにて突出存在させた状態で軸筒1に装着し
得る様になっている。
【0012】尚、上記した所望な突出量Lとは軸筒1の
先端繰出し口3から繰出し突出させた消しゴム2を用紙
面Aに押し付けて誤記を消す際に、繰出し口3の口縁が
用紙に接触する(引っ掛かる)ことなく誤記をスムーズ
に消すことができる程度の突出状態を言う。即ちこの種
のペンタイプのスライド式消しゴムは用紙面Aに対して
通常の筆記具と同様に適宜の角度を付けた状態で軸筒1
を持って使用することと、誤記をスムーズに消すのに必
要な力にて用紙面Aに押し付けると、消しゴム2はその
材質上、弾性のもとで縮む性質があることから、これら
の使用条件において繰出し口3の口縁が用紙に絶対に接
触することなく、突出する消しゴム2のみが用紙に触れ
て誤記を消すことができる程度の突出状態を言う。従っ
て、棒状芯体4の球面先端の繰出し口3から突出量Lは
上記した使用条件を考慮した突出状態が最も好ましい。
換言すれば、繰出し口3からの消しゴム2の繰出しは上
記した突出量Lが最も好ましい。
【0013】従って、以上の如く構成した本実施例スラ
イド式消しゴムによれば、軸筒1の先端繰出し口3から
突出する棒状芯体4の球面先端4-2 の突出状態がスライ
ド操作部7により先端繰出し口3から突出させる棒状消
しゴム2の目安となることから、使用者は棒状芯体4の
球面先端4-2 の突出状態に合わせて棒状消しゴム2を繰
出すことで、誤記を消しやすい常に最良(一定)の突出
状態に棒状消しゴム2を繰出し口3から突出させて使用
することができる。そして、繰出し口3から突出された
棒状消しゴム2の突出部分は棒状芯体4の球面先端4-2
部位により内部から保持されていることから、用紙面A
への押し付け力の大小、特に押し付け力が大きくても折
れる如くフラフラと変形する心配もない。それにより、
使用者は用紙面Aに消しゴム2を十二分に押し付けなが
ら誤記をスムーズに消すことができる(図2参照)。し
かも、折れて無駄になることなく棒状消しゴム2を軸筒
1内から段階的に繰出し突出させながら使用することが
できる。
【0014】図4乃至図5はスライド式消しゴムの他の
実施例を示し、斯る実施例においては先端繰出し口3か
ら突出させた消しゴム2を用紙面Aに押し付けて誤記を
消している過程で消しゴム2が磨り減ってきても、その
減り状態に応じて棒状芯体4の球面先端4-2 側の繰出し
口3からの突出状態が軸筒1内へと後退変位する様に構
成して、棒状芯体4の球面先端4-2 が外部に露出して消
す作業に邪魔になったり、用紙に強く当たって同用紙を
傷つける等の虞れがない様にしたものであり、基本構成
としては上述した構成と変わりないことから同じ構成部
分においては同じ符号を用いることでそれらの説明は省
略し、構成上の違う部分において以下に説明する。
【0015】上記した棒状芯体4を軸筒1内に進退自在
に挿入内在させると共に同芯体4の後端鍔4-1 を軸筒1
の後端開口縁に対して接離動自在に衝合係止せしめる一
方、該後端開口には同開口縁から適宜の寸法L-1 の空間
が確保される、即ち軸筒1の先端繰出し口3から突出す
る棒状芯体4の球面先端4-2 の突出量Lに相当する寸法
L-1 の空間が確保される長さ(大きさ)に形成した尾栓
5を冠装着せしめて同尾栓5内に、芯体4を前進方向に
弾発的に付勢する如くスプリング12を弾装し、このスプ
リング12の弾発力により軸筒1の先端繰出し口3からの
棒状芯体4の球面先端4-2 の突出状態を保持させ、そし
て球面先端4-2 に負荷が掛った場合にはスプリング12の
弾発力に抗して同球面先端4-2 が軸筒1内に没入後退す
る様にしてなる。
【0016】尾栓5は、軸筒1後端に完全に冠装着せし
めた状態でその後端開口縁に衝合係止する棒状芯体4の
後端鍔4-1 との間に、同芯体4の球面先端4-2 が軸筒1
内に略完全に没入後退し得るその後退に必要な寸法L-1
の空間が確保される筒長さに熱可塑性プラスチック等の
硬質樹脂を用いて形成すると共に、棒状芯体4の後端鍔
4-1 に対面する栓底には同鍔4-1 に設けた凸部13と同様
にスプリング12の端部を係止させる凸部14を設けて、こ
の凸部14と前記凸部13とに亘りスプリング12を弾装する
ことにより、棒状芯体4を前進方向に弾発的に付勢す
る。尚、尾栓5の軸筒1後端への冠装着は同後端部に設
けたの嵌合段部10-1に嵌め込むことで行なう構成として
ある。
【0017】スプリング12は、その弾発力が用紙面Aに
対する消しゴム2の押し付け力よりも小さく設定され、
繰出し口3から突出させた消しゴム2を用紙面Aに押し
付けて誤記を消している過程で消しゴム2が磨り減って
きて内部の球面先端4-2 が用紙面Aに接触した時点で、
同球面先端4-2 が軸筒1内へと後退没入する様に棒状芯
体4をその前進方向に弾発的に付勢するものである。即
ち、球面先端4-2 の繰出し口3から突出量が消しゴム2
の減り状態に応じて後退変位する様になっている。
【0018】従って、以上の如く構成した本実施例スラ
イド式消しゴムによれば、軸筒1の先端繰出し口3から
最良の突出状態にて繰出し突出させた消しゴム2を、用
紙面Aに押し付けて誤記を消しているその作業中に消し
ゴム2が磨り減ってくると、その減り状態に応じて棒状
芯体4がスプリング12の弾発力に抗して後退せしめて繰
出し口3から球面先端4-2 の突出量Lを変位せしめるこ
とから、球面先端4-2が消し作業に邪魔になったり、用
紙面Aに引っ掛かって同用紙に傷を付けることはない
(図5参照)。
【0019】図6乃至図7は軸筒15を繰出し口16を有す
るアウターパイプ15-1と、このパイプ15-1内にスプリン
グ17により後退方向に弾発的に付勢させた状態で進退自
在に装入されて筒内に棒状消しゴム2とこの消しゴム2
を貫通状に支持させる棒状芯体4とを同軸状に挿入内在
するインナーパイプ15-2とで構成し、アウターパイプ15
-1の後端から突出するインナーパイプ15-2後端のノック
操作部18により同パイプ15-2を前記スプリング17の弾発
力に抗して通常のノック式筆記具と同様に親指操作で繰
り返し押動せしめてインナーパイプ15-2を往復進退せし
めることで、アウターパイプ15-1の先端繰出し口16内に
摺動自在に嵌装着されている締付けスリーブ19との係脱
自在な係合(協同)により消しゴム2を掴持するインナ
ーパイプ15-2先端のチャック20により同消しゴム2を先
端繰出し口16から段階的に繰出し突出させる様に構成し
たノック可動式消しゴム(以下、単にノック式消しゴム
と称す)を示す。
【0020】アウターパイプ15-1及びインナーパイプ15
-2は、熱可塑性プラスチック等の硬質樹脂によって成形
され、アウターパイプ15-1は先端繰出し口16の奥側内周
面に締付けスリーブ19の軸方向の摺動自在な進退範囲を
規制する凹み21がリング状に設けられており、この凹み
21に締付けスリーブ19の後端係止鍔19-1を内在させた状
態で同スリーブ19は繰出し口16に軸方向に摺動自在に嵌
装着されて、後端係止鍔19-1が凹み21の後側段部21-1に
衝合することでその後退が規制され、凹み21の前側段部
21-2に衝合することでその前進が規制される様になって
いる。即ち後述する如く締付けスリーブ19の後端係止鍔
19-1が凹み21の前側段部21-2に衝合せしめた時点でイン
ナーパイプ15-2先端のチャック20との協同で消しゴム2
を繰出し口16から繰り出すその動作が解除される様にな
っている。又、前記凹み21より更に奥側の内周面にはス
プリング17の一端側を係止する係止段部22が形成されて
おり、この係止段部22から後端開口に至る内径(内形)
を同一径とするストレートに形成され、その後端側外側
にはクリップ23が一体に備えられている。一方、インナ
ーパイプ15-2は先端側に周方向に分割させて形成したチ
ャック20を一体に備え、その筒方向略中等部外側には前
記スプリング17の他端側を係止させる係止段部24を形成
されており、更に後端開口の外側にはアウターパイプ15
-1の後端開口から突出させた状態で尾栓27をねじ込み冠
装着するねじ部25が形成されている。
【0021】而して、軸芯に貫通軸孔2-1 を有する棒状
消しゴム2をアウターパイプ15-1内に進退自在に装入組
み込まれているインナーパイプ15-2の後端開口から同パ
イプ15-2内に挿入内在させた後、棒状消しゴム2の貫通
軸孔2-1 を貫通する様に同じく後端開口から先端チャッ
ク20に向けて棒状芯体4を挿入せしめてその後端鍔4-1
を後端開口縁に当接させて同開口にノック操作部18とな
る尾栓27を冠装着せしめることで、インナーパイプ15-2
の後端開口に棒状芯体4の後端鍔4-1 を定着せしめて同
パイプ15-2内に棒状消しゴム2を貫通状に支持させた状
態で同軸状に且つ球面先端4-2 側を、インナーパイプ15
-2先端のチャック20端部が突出するアウターパイプ15-1
の先端繰出し口16から所望な突出量Lにて突出存在させ
た状態で棒状芯体4をインナーパイプ15-2に装着し得
る。
【0022】従って、以上の如く構成した本実施例ノッ
ク式消しゴムによれば、上記したスライド式消しゴムと
同様に、軸筒15を構成するアウターパイプ15-1の先端繰
出し口16から突出する棒状芯体4の球面先端4-2 の突出
状態がノック操作部18により先端繰出し口16からチャッ
ク20と締付けスリーブ19との協同で繰出し突出させる棒
状消しゴム2の目安となることから、使用者は棒状芯体
4の球面先端4-2 の突出状態に合わせて棒状消しゴム2
を繰出すことで、誤記を消しやすい常に最良(一定)の
突出状態に棒状消しゴム2を繰出し口16から突出させて
使用することができる。そして、繰出し口16から突出さ
れた棒状消しゴム2の突出部分は棒状芯体4の球面先端
4-2 部位により内部から保持されていることから、用紙
面Aへの押し付け力の大小、特に押し付け力が大きくて
も折れる如くフラフラと変形する心配もない。それによ
り、使用者は用紙面Aに消しゴム2を十二分に押し付け
ながら誤記をスムーズに消すことができる、しかも折れ
て無駄になることなく棒状消しゴム2を軸筒15内から段
階的に繰出し突出させながら使用することができる。
【0023】図7はノック式消しゴムの他の実施例を示
し、斯る実施例においては先端繰出し口16から突出させ
た消しゴム2を用紙面Aに押し付けて誤記を消している
過程で消しゴム2が磨り減ってきても、その減り状態に
応じて棒状芯体4の球面先端4-2 側の繰出し口16からの
突出状態がインナーパイプ15-2内へと後退変位する様に
構成して、棒状芯体4の球面先端4-2 が外部に露出して
消す作業に邪魔になったり、用紙に強く当たって同用紙
を傷つける等の虞れがない様にしたものであり、基本構
成としては上述した構成と変わりないことから同じ構成
部分においては同じ符号を用いることでそれらの説明は
省略し、構成上の違う部分において以下に説明する。
【0024】上記した棒状芯体4をインナーパイプ15-2
内に進退自在に挿入内在させると共に同芯体4の後端鍔
4-1 を同パイプ15-2の後端開口縁に対して接離動自在に
衝合係止せしめる一方、該後端開口には同開口縁から適
宜の寸法L-1 の空間が確保される長さ(大きさ)に形成
した尾栓27を冠装着せしめて同尾栓27内に、芯体4を前
進方向に弾発的に付勢する如くスプリング26を弾装し、
このスプリング26の弾発力によりアウターパイプ15-1の
先端繰出し口16からの棒状芯体4の球面先端4-2 の突出
状態を保持させ、そして球面先端4-2 に負荷が掛った場
合にはスプリング26の弾発力に抗して同球面先端4-2 が
インナーパイプ15-2内に没入後退する様にしてなる。
【0025】スプリング26は、その弾発力が用紙面Aに
対する消しゴム2の押し付け力よりも小さく設定され、
繰出し口16から突出させた消しゴム2を用紙面Aに押し
付けて誤記を消している過程で消しゴム2が磨り減って
きて内部の球面先端4-2 が用紙面Aに接触した時点で、
同球面先端4-2 がインナーパイプ15-2内へと後退没入す
る様に棒状芯体4をその前進方向に弾発的に付勢するも
のである。即ち、球面先端4-2 の繰出し口16から突出量
Lが消しゴム2の減り状態に応じて後退変位する様にし
てある。
【0026】尚、インナーパイプ15-2の後端開口縁に衝
合係止する棒状芯体4の後端鍔4-1との間に、同芯体4
の球面先端4-2 がインナーパイプ15-2内に略完全に没入
後退し得るその後退に必要な寸法L-1 の空間が確保され
る筒長さに形成した尾栓27の栓底には棒状芯体4の後端
鍔4-1 に設けた凸部28と同様にスプリング26の端部を係
止させる凸部29を設けて、この凸部29と前記凸部28とに
亘りスプリング26を弾装することにより、棒状芯体4を
前進方向に弾発的に付勢する。尚、尾栓27のインナーパ
イプ15-2後端への冠装着は同後端部に設けたの嵌合段部
25-1に嵌め込むことで行なう構成としてある。
【0027】従って、以上の如く構成した本実施例ノッ
ク式消しゴムによれば、アウターパイプ15-1の先端繰出
し口16から最良の突出状態にて繰出し突出させた消しゴ
ム2を、用紙面Aに押し付けて誤記を消しているその作
業中に消しゴム2が磨り減ってくると、上記したスライ
ド式消しゴムと同様にその減り状態に応じて棒状芯体4
がスプリング26の弾発力に抗して後退せしめて繰出し口
16からの球面先端4-2の突出量Lを変位せしめることか
ら、球面先端4-2 が消し作業に邪魔になったり、用紙面
Aに引っ掛かって同用紙に傷を付けることはない。
【0028】
【発明の効果】本発明の可動式消しゴムは叙上の如く構
成してなるから、下記の作用効果を秦する。 .棒状消しゴムを軸筒の先端繰出し口から突出させる
と、消しゴムの突出部分は繰出し口から突出存在してい
る棒状芯体により内部から保持されることから、用紙面
に押し付けて誤記を消す場合に必要以上押し付けても折
れる如くフラフラと変形することはない。そして、先端
繰出し口からの棒状芯体の突出量を、誤記をスムーズに
消すことができる最良の消しゴムの繰出し突出量に合わ
せて設定しておくことで、使用者は棒状芯体の突出状態
を目安にして消しゴムを軸筒から繰出し突出させること
ができ、使用者は誤記を消しやすい常に最良(一定)の
突出状態に消しゴムを突出させて使用することができ
る。 .軸筒の先端繰出し口から突出させた消しゴムを用紙
面に押し付けて誤記を消している過程で消しゴムが磨り
減ってきても、その減り状態に応じて棒状芯体の先端繰
出し口からの突出状態もスプリングの弾発力に抗して後
退変位することから、棒状芯体が消す操作に邪魔になっ
たり、用紙面を傷つける等の虞れはない。
【0029】従って、本発明の可動式消しゴムによれ
ば、軸筒の先端繰出し口から繰出し突出させた消しゴム
がフラフラと変形することがないことから、用紙面に対
する押し付け力に関係なく消しゴムを用紙面に自由に押
し付けて誤記をスムーズに消すことができる。しかも、
先端繰出し口から突出する棒状芯体の突出部分が消しゴ
ムを繰り出す目安となり、使用者は誤記をスムーズに消
すことができる最良の突出状態に消しゴムを突出させて
使用することができる。更には消しゴムの変形を防ぐ棒
状芯体の先端繰出し口から突出量が消しゴムの減りに応
じて後退変位することから、誤記を消している途中で消
す操作に邪魔になったり、用紙面に強く当たって傷つけ
る等の虞れもない、等の数々の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 スライド式消しゴムの実施の一例を示し、
(イ)は縦断側面図、(ロ)は同正面図、(ハ)は
(ロ)のハーハ線に沿わせ拡大断面図
【図2】 使用状態を示した正面図で、一部を切欠して
示す
【図3】 スライド式消しゴムのスライド操作部を示し
た斜視図
【図4】 スライド式消しゴムの他の実施例を示した縦
断側面図
【図5】 その使用状態を示した縦断側面図
【図6】 ノック式消しゴムの実施の一例を示した縦断
面図
【図7】 ノック式消しゴムの他の実施例を示した縦断
面図
【図8】 従来例を示した縦断面図
【符号の説明】
1,15…軸筒 2…棒状
消しゴム 2-1 …軸孔 3,16…先端繰
出し口 4…棒状芯体 12,26…スプリン
グ A…用紙面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒状消しゴムを軸筒内に、同軸筒の先端
    繰出し口から出没出し入れ自在に装入してなる可動式消
    しゴムに於いて、 前記軸筒内に棒状芯体を同軸状に挿入内在させ、該芯体
    に棒状消しゴムを貫通状に支持させて同消しゴムを軸筒
    内に先端繰出し口から出没出し入れ自在に装入してな
    り、棒状芯体は硬質部材にて軸筒略全長に亘る長さに形
    成して、その一端を軸筒の先端繰出し口から所望な突出
    量にて突出存在させると共に他端側を軸筒の後端に支持
    させる一方、棒状消しゴムは軸芯に前端部より後端部に
    向けて貫通する前記芯体挿通用の軸孔を設けたことを特
    徴とする可動式消しゴム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の可動式消しゴムにおい
    て、 棒状芯体を軸筒内に進退自在に挿入内在させると共に同
    芯体の他端側を軸筒の後端から突出させて同後端に対し
    て接離動自在に衝合係止せしめる一方、軸筒の後端には
    尾栓を冠装着せしめて同尾栓内に芯体を前進方向に弾発
    的に付勢すると共にその弾発力を用紙面に対する消しゴ
    ムの押し付け力よりも小さく設定したスプリングを弾装
    したことを特徴とする可動式消しゴム。
JP9654894A 1994-05-10 1994-05-10 可動式消しゴム Pending JPH07304298A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008105359A (ja) * 2006-10-27 2008-05-08 Micro Kk 回転繰出式消ゴム装置
JP4634533B1 (ja) * 2010-03-23 2011-02-23 将大 吉永 消しゴム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008105359A (ja) * 2006-10-27 2008-05-08 Micro Kk 回転繰出式消ゴム装置
JP4634533B1 (ja) * 2010-03-23 2011-02-23 将大 吉永 消しゴム
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