JPH07301377A - ハウジング型継手 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 配管同志を狭い場所でも、容易に所定の接続
作業を行なうことができるだけでなく、配管の蛇行によ
る心ずれなどの発生を防止して確実かつ見栄えのよい接
続状態を得ることができるようにする。 【構成】 フレア加工された両配管１，１の端部１ａ，
１ａをリング状ガスケット２を介在させて同心状に突き
合わせるとともに、これら両配管１，１のフレア端部１
ａ，１ａ間に跨がって、管軸方向の対向幅が内径側から
外径側に至るほど漸次小さくなるように傾斜した両側面
部３ａ，３ｂを有して縦断面略門型に形成された一対の
半円状ハウジング３，３を被せ、このハウジング３，３
の傾斜両側面部３ａ，３ｂと配管１，１のフレア端部１
ａ，１ａとの間には、硬質リング６Ａ，６Ｂを埋設した
リング状弾性スペーサ５，５を介在させてなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えば消火設備用配管
などの接続施工時に使用される管継手で、端部を互いに
同心状に突き合わせた両配管の端部同志を一体的に接続
するためのハウジング型継手に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】例えば消火設備用配管などの継手として
は、一般的に、溶接継手やフランジ継手が多用されてい
る。そのうち溶接継手は、溶接部の仕上がり具合にばら
つきを生じやすくて、品質的に問題が多い上に、作業環
境の悪化や作業上の安全性にも問題があり、さらに目視
できない箇所での作業は非常に困難である。一方、フラ
ンジ継手は、図７に示すように、両配管１０１，１０１
のフランジ１０２，１０２同志の溶接に関して、上記溶
接継手の場合と同様な問題があり、さらに天井壁Ｗから
垂下された梁部Ｓに貫設した配管挿通孔Ｈのスリーブ径
が小さい場合、一方のフランジ１０２付き配管１０１の
挿通が困難で、所定の接続作業が行なえないケースが考
えられる。

【０００３】また、図８に示すように、両配管１０１，
１０１の端部をフレア加工したものでは、一方の配管１
０１にルーズフランジ１０３を通した上で端部１０１ａ
をフレア加工し、端部をフレア加工した他方の配管１０
１を上記天井壁Ｗにおける梁部Ｓの配管挿通孔Ｈから引
き出し、径方向に分割した割フランジ１０４をフレア端
部に当接させて、パッキンを挟んで上記ルーズフランジ
１０３との間をボルト・ナットで締結するといった具合
に、ルーズフランジ１０３と割フランジ１０４との使い
分けが必要で、接続作業が非常に煩雑になる問題があ
る。

【０００４】上記のような問題を解消するものとして、
従来から既に、グルーブ式のハウジング型継手が提案さ
れている。このグルーブ式ハウジング型継手は、図９お
よび図１０に示すように、両配管１０１，１０１の端部
１０１ａ，１０１ａを互いに同心状に突き合わせるとと
もに、これら両配管１０１，１０１の突き合わせ端部１
０１ａ，１０１ａの外周面間に亘ってリング状ガスケッ
ト１０５を外嵌させ、このリング状ガスケット１０５の
外側に両配管１０１，１０１の端部１０１ａ，１０１ａ
間を跨ぐ状態で、かつ、管軸方向の両端部を両配管１０
１，１０１の外周面に形成したグルーブ１００，１００
に嵌入させる状態で、径方向に分割された一対の略半円
状のハウジング１０６，１０６を被せ、これら一対の半
円状ハウジング１０６，１０６の両端部１０６ａ，１０
６ａ同志をそれぞれボルト１０７ａおよびナット１０７
ｂからなる連結具１０７により締付け連結することによ
り、上記両配管１０１，１０１を接続するようにしたも
のである。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記したような構成の
従来のハウジング型継手においては、一対の半円状ハウ
ジング１０６，１０６が両配管１０１，１０１の端部１
０１ａ，１０１ａ間に跨がって締付け固定されているだ
けであって、両配管１０１，１０１を同心状に保持する
力が比較的弱い。即ち、継手自体に多少のルーズがあ
り、接続箇所に可撓性があるために、配管１０１，１０
１が蛇行して全体としてつづら折れ状になり、心ずれな
どを生じやすいばかりでなく、見栄えも非常に悪いもの
になるという欠点があった。

【０００６】本発明は上記のような実情に鑑みてなされ
たもので、場所的な制約条件を受けず、狭い場所などに
おいても容易に所定の接続作業を行なうことができるだ
けでなく、配管の蛇行による心ずれなどの発生を防止し
て確実かつ見栄えのよい接続状態を得ることができ、ま
た、肉厚の異なる複数種の管の接続にも経済性有利に適
用することができるハウジング型継手を提供することを
目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るハウジング型継手は、フレア加工され
た端部間にリング状ガスケットを介在させて互いに同心
状に突き合わせた両配管の上記フレア端部間に跨がっ
て、管軸方向の対向幅が内径側から外径側に至るほど漸
次小さくなるように傾斜した両側面部を有し縦断面略門
形に形成された一対の略半円状ハウジングが径方向の両
側から被せられ、このハウジングの傾斜両側面部と上記
両配管のフレア端部との間にそれぞれリング状弾性スペ
ーサが介在され、これらリング状弾性スペーサには、上
記一対の半円状ハウジング同志が連結具により互いに締
付け連結されたとき、上記傾斜両側面部と配管のフレア
端部とにそれぞれ圧接される硬質リングが径方向に少な
くとも１つ埋設されているものである。

【０００８】上記構成のハウジング継手における上記硬
質リングとしては、請求項２のように、断面円形で、上
記リング状弾性スペーサの径方向に間隔を隔てて複数個
埋設され、径方向の外側に位置する硬質リングほど小径
断面に形成されていることが望ましい。

【０００９】また、上記構成のハウジング型継手におい
て、上記一対の半円状ハウジングとしては、請求項３の
ように、それらの周方向の一端部が管軸と直交する面内
に沿って互いに回動可能に枢支連結されているととも
に、周方向の他端部同志が連結具により締付け連結され
るように構成されているものを使用してもよい。

【００１０】さらに、上記構成のハウジング型継手にお
いて、上記リング状ガスケットの外周縁に、管軸方向に
沿って延び、両配管の接続時に一方の配管のフレア端部
の外周端面に係止保持される突片が一体形成されている
構成のものが好ましい。

【００１１】

【作用】本発明によれば、フレア加工された端部間にリ
ング状ガスケットを介在させて互いに同心状に突き合わ
せた両配管それぞれに、上記フレア端部に当接させる状
態でリング状弾性スペーサを外嵌させた上、両配管のフ
レア端部およびリング状弾性スペーサ間に跨がって一対
の半円状ハウジングを被せ、その後、上記一対の半円状
ハウジング同志を連結具により互いに締付け連結するこ
とにより、所定の接続が行なえる。このように溶接など
が一切不要であるとともに、ルーズフランジと割フラン
ジとの使い分けなども要らないので、接続作業が簡単容
易かつ安全であり、また、目視できないような場所での
作業も可能である。特に、上記一対のハウジングの締付
け連結にともない、弾性スペーサに埋設された硬質リン
グがハウジングの傾斜両側面部と上記両配管のフレア端
部とにそれぞれ圧接されて楔作用を発揮することになる
ため、ハウジングに対する両配管の動きが規制されて配
管の蛇行接続および心ずれが確実に防止される。これに
よって、両配管を剛体的に強固に接続することが可能で
あり、外観的な見栄えも良好なものとなる。

【００１２】特に、請求項２のように、断面円形で径方
向の外側に位置するものほど小径断面の複数個の硬質リ
ングを埋設した弾性スペーサを用いる場合は、ハウジン
グに対する両配管の動きの規制が強力で、配管の蛇行接
続防止を一層効果的に行なえる。

【００１３】また、請求項３のように、それらの周方向
の一端部が管軸と直交する面内に沿って互いに回動可能
に枢支連結されている一対のハウジングを用いる場合
は、これら一対のハウジングを周方向の他端部側で締付
け連結するだけでよいから、ハウジングの組付け、ひい
ては所定の配管接続の作業手間が少なくなり、作業能率
の向上が図れる。この形式は、特に小径配管の接続に有
効に適用することができる。

【００１４】さらに、請求項４のように、その外周縁に
管軸方向に沿って延び、両配管の接続時に一方の配管の
フレア端部の外周端面に係止保持される突片が一体形成
されているリング状ガスケットを使用する場合は、配管
接続時にリング状ガスケットを一方の配管側に同心状態
で脱落のないように係止保持させておくことが可能であ
るから、接続作業を行ないやすい。

【００１５】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面にもとづいて説
明する。図１および図２はそれぞれ本発明の一実施例に
よるハウジング型継手による配管接続状態を示す側面図
および縦断面図であって、互いに接続される、例えばＳ
ＧＰ製の両配管１，１の端部１ａ，１ａはそれぞれフレ
ア加工により径方向の外方に略直角に折曲げられてお
り、これらフレア端部１ａ，１ａは両者間にリング状ガ
スケット２を介在させて互いに同心状に突き合わせられ
ている。

【００１６】３，３は一対の略半円状ハウジングであ
り、これら半円状ハウジング３，３は、管軸方向の対向
幅が内径側から外径側に至るほど漸次小さくなるように
傾斜した両側面部３ａ，３ｂを外周面部３ｃの両側に連
設して、縦断面略門形に形成されている。これら一対の
ハウジング３，３は径方向の両側から上記両配管１，１
のフレア端部１ａ，１ａ間に跨がるように被せられてい
る。４，４は上記一対の半円状ハウジング３，３の周方
向の一端部３ｄ，３ｄ同志および周方向の他端部３ｅ，
３ｅ同志をそれぞれ締付け連結する連結具であって、ボ
ルト４ａとナット４ｂとからなる。

【００１７】５，５は上記各ハウジング３，３における
傾斜両側面部３ａ，３ｂと両配管１，１のフレア端部１
ａ，１ａとの間にそれぞれ介在された、例えばゴムなど
からなるリング状の弾性スペーサであり、これらリング
状弾性スペーサ５，５には、図３に明示のように、上記
一対のハウジング３，３が連結具４，４により互いに締
付け連結されたとき、上記ハウジング３，３の傾斜両側
面部３ａ，３ｂと上記配管１，１のフレア端部１ａ，１
ａとにそれぞれ圧接される断面円形で、径方向の外側の
方が小径断面の大小２つの硬質リング、例えば金属製リ
ング６Ａ，６Ｂがそれぞれ埋設されている。

【００１８】上記のような構成からなるハウジング型継
手において、両配管１，１を接続するにあたっては、こ
れら両配管１，１にそれぞれ弾性スペーサ５，５を外嵌
させた状態で、フレア端部１ａ，１ａをその間にリング
状ガスケット２を介在させて同心状に突き合わせた後、
一対のハウジング３，３を径方向の両側から上記両配管
１，１のフレア端部１ａ，１ａを跨ぐように被せる。こ
の状態で、上記一対のハウジング３，３の周方向の一端
部３ｄ，３ｄ同志および周方向の他端部３ｅ，３ｅ同志
をそれぞれボルト４ａとナット４ｂからなる連結具４に
より締付け連結することによって、両ハウジング３，３
が上記弾性スペーサ５，５を圧縮しながら堅固に結合さ
れ、その結果、弾性スペーサ５，５の弾性力で両配管
１，１のフレア端部１ａ，１ａ同志がガスケット２を挟
着する状態になり、両配管１，１間のシール性が確実に
保持される。

【００１９】このように、弾性スペーサ５，５を予め両
配管１，１に外嵌保持させておくことにより、施工現場
においては、フレア端部１ａ，１ａをその間にガスケッ
ト２を介在させて同心状に突き合わせるとともに、一対
のハウジング３，３を合体させるだけの簡単な作業を行
なうだけで、両配管１，１を適正に接続し、また目視で
きないような狭い場所での接続作業も可能である。

【００２０】特に、上記弾性スペーサ５，５には金属製
リング６Ａ，６Ｂがそれぞれ埋設されているとともに、
一対のハウジング３，３の両側面部３ｂ，３ｂが外径側
ほど対向幅の大きい傾斜面に形成されているので、これ
ら一対のハウジング３，３を互いに締付け連結したと
き、上記金属製リング６Ａ，６Ｂが両ハウジング３，３
の傾斜両側面部３ｂ，３ｂと上記両配管１，１のフレア
端部１ａ，１ａとにそれぞれ圧接されて楔作用を発揮す
ることになるため、ハウジング３，３に対する両配管
１，１の動きが規制されて配管１，１の蛇行接続および
心ずれが確実に防止され、両配管１，１を剛体的に強固
に接続することが可能であるとともに、つづら折れ状の
変形がなく、外観的な見栄えも良好になる。

【００２１】なお、上記リング状ガスケット２として
は、図３に示すように、全体が平坦な形状のものであっ
てもよいが、図４に示すように、その外周縁に、管軸方
向に沿って管軸方向の一方に延出する突片２ａが周方向
に連続的もしくは周方向に間欠的に一体形成されたガス
ケット２を使用することが好ましい。このようなガスケ
ット２を使用する場合は、両配管１，１の接続時に上記
突片２ａを一方の配管１のフレア端部１ａの外周端面に
係止させることによって、リング状ガスケット２を一方
の配管１側に同心状態で脱落のないように保持させてお
くことが可能であるから、接続作業を行ないやすい。

【００２２】また、上記実施例では、ＳＧＰ製で肉厚が
同一の両配管１，１の接続について説明したが、例えば
図５に示すように、一方の配管１１がＳＧＰ製の厚肉で
あり、他方の配管１１がＳＵＳ製の薄肉である場合で
も、その他方の配管１１のフレア端部１１ａとハウジン
グ３の傾斜側面部３ｂとの間に大径の金属製リング１６
Ａ，１６Ｂを埋設した厚肉用の弾性スペーサ１５に取替
え使用するだけで、ハウジング３，３としては同一品を
使用して所定の接続を行なえ、部品種類数をできるだけ
少なくしながら、多種の肉厚の配管の接続に適用するこ
とが可能である。

【００２３】さらに、上記実施例では、一対のハウジン
グ３，３の周方向の両端部３ｄ，３ｄおよび３ｅ，３ｅ
同志をボルト４ａとナット４ｂからなる連結具４を介し
て締付け連結するようにしたもので説明したが、図６に
示すように、一対のハウジング３，３の周方向の一端部
３ｄ，３ｄ同志をピン６１を介して管軸と直交する面内
に沿って互いに回動可能に枢支連結し、周方向の他端部
３ｅ，３ｅにおいてのみ連結具４により締付け連結する
ようにしてもよく、この場合は、一対のハウジング３，
３を一体物として取り扱えるとともに、ハウジング３，
３の組付け、ひいては所定の配管接続の作業手間が少な
くなり、作業能率の向上が図れる。この形式は、特に小
径配管の接続に有効に適用することができる。

【００２４】さらにまた、上記実施例では、リング状の
弾性スペーサ５，５を予め両配管１，１に外嵌保持させ
ておく場合の施工要領について説明したが、このリング
状弾性スペーサ５，５を施工現場においても、両配管
１，１のフレア端部１ａ，１ａを乗り越えさせてこれら
両配管１，１に簡単に外嵌保持させることができるよう
にするために、各リング状弾性スペーサ５，５の周方向
の１箇所を径方向に切断しておき、その切断部に沿って
スペーサ５，５を開いて弾性変形させることで、先に加
工されているフレア端部１ａ，１ａを乗り越えさせて両
配管１，１に外嵌保持させることが可能である。

【００２５】

【発明の効果】以上のように、本発明によれば、フレア
加工された端部間にリング状ガスケットを介在させて互
いに同心状に突き合わせた両配管それぞれに、上記フレ
ア端部に当接させる状態でリング状弾性スペーサを外嵌
させた上、両配管のフレア端部およびリング状弾性スペ
ーサ間に跨がって一対の半円状ハウジングを被せ、この
一対の半円状ハウジング同志を連結具により互いに締付
け連結するといった簡単な作業により、所定の接続が行
なえるもので、溶接などが一切不要であるとともに、ル
ーズフランジと割フランジとの使い分けなども要らない
ので、接続作業を簡単容易かつ安全に行なうことがで
き、また、目視できないような狭い場所での接続にも適
用することができる。特に、上記一対のハウジングの締
付け連結にともない、弾性スペーサに埋設された硬質リ
ングがハウジングの傾斜両側面部と上記両配管のフレア
端部とにそれぞれ圧接されて楔作用を発揮することにな
るため、ハウジングに対する両配管の動きが規制されて
配管の蛇行接続および心ずれを確実に防止でき、これに
よって、両配管を剛体的に強固に接続することができる
とともに、外観的にも折れ曲りのない見栄えの良好なも
のにできる。

【００２６】特に、請求項２のように、断面円形で径方
向の外側に位置するものほど小径断面の複数個の硬質リ
ングを埋設した弾性スペーサを用いる場合は、ハウジン
グに対する両配管の動きの規制が強力で、配管の蛇行接
続防止を一層効果的に行なえる。

【００２７】また、請求項３のように、それらの周方向
の一端部が管軸と直交する面内に沿って互いに回動可能
に枢支連結されている一対のハウジングを用いる場合
は、これら一対のハウジングを周方向の他端部側で締付
け連結するだけでよいから、ハウジングの組付け、ひい
ては所定の配管接続の作業手間が少なくなり、作業能率
の向上を図ることができる。

【００２８】さらに、請求項４のように、その外周縁に
管軸方向に沿って延び、両配管の接続時に一方の配管の
フレア端部の外周端面に係止保持される突片が一体形成
されているリング状ガスケットを使用する場合は、配管
接続時にリング状ガスケットを一方の配管側に同心状態
で脱落のないように係止保持させておくことが可能であ
るから、接続作業を行ないやすい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例によるハウジング型継手の側
面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線に沿った縦断正面図である。

【図３】同上実施例によるハウジング型継手の要部の拡
大縦断正面図である。

【図４】リング状ガスケットの変形例を示す要部の拡大
縦断正面図である。

【図５】肉厚の異なる配管の接続に使用した状態を示す
要部の拡大縦断正面図である。

【図６】本発明の他の実施例によるハウジング型継手
で、一対のハウジングの締付け連結構造の概要を示す側
面図である。

【図７】従来一般のフランジ継手による接続状況を示す
側面図である。

【図８】フレア加工配管の接続用フランジ継手の接続状
況を示す側面図である。

【図９】従来のハウジング型継手の側面図である。

【図１０】図９のＢ−Ｂ線に沿った縦断正面図である。

【符号の説明】

１，１１ 配管 １ａ，１１ａ フレア端部 ２ リング状ガスケット ２ａ ガスケットの突片 ３ 半円状ハウジング ３ａ，３ｂ ハウジングの傾斜両側面部 ４ 連結具 ５，１５ 弾性スペーサ ６Ａ，６Ｂ，１６Ａ，１６Ｂ 金属製リング（硬質リン
グ） ６１ 枢支連結用ピン

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 フレア加工された端部間にリング状ガス
   ケットを介在させて互いに同心状に突き合わせた両配管
   の上記フレア端部間に跨がって、管軸方向の対向幅が内
   径側から外径側に至るほど漸次小さくなるように傾斜し
   た両側面部を有し縦断面略門形に形成された一対の略半
   円状ハウジングが径方向の両側から被せられ、このハウ
   ジングの傾斜両側面部と上記両配管のフレア端部との間
   にそれぞれリング状弾性スペーサが介在され、これらリ
   ング状弾性スペーサには、上記一対の半円状ハウジング
   同志が連結具により互いに締付け連結されたとき、上記
   傾斜両側面部と配管のフレア端部とにそれぞれ圧接され
   る硬質リングが径方向に少なくとも１つ埋設されている
   ことを特徴とするハウジング型継手。
2. 【請求項２】 上記硬質リングは、断面円形で、上記リ
   ング状弾性スペーサの径方向に間隔を隔てて複数個埋設
   されており、径方向の外側に位置する硬質リングほど小
   径断面に形成されている請求項１のハウジング型継手。
3. 【請求項３】 上記一対の半円状ハウジングが、それら
   の周方向の一端部において管軸と直交する面内に沿って
   互いに回動可能に枢支連結されているとともに、周方向
   の他端部同志において連結具により締付け連結されるよ
   うに構成されている請求項１のハウジング型継手。
4. 【請求項４】 上記リング状ガスケットの外周縁には、
   管軸方向に沿って延び、両配管の接続時に一方の配管の
   フレア端部の外周端面に係止保持される突片が一体形成
   されている請求項１，２，３のいずれかのハウジング型
   継手。