JPH07299630A - スクロール部材の成形方法 - Google Patents

スクロール部材の成形方法

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JPH07299630A
JPH07299630A JP6088922A JP8892294A JPH07299630A JP H07299630 A JPH07299630 A JP H07299630A JP 6088922 A JP6088922 A JP 6088922A JP 8892294 A JP8892294 A JP 8892294A JP H07299630 A JPH07299630 A JP H07299630A
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幸雄 山口
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順一 飯尾
Goji Mikami
剛司 三上
Masaaki Shiotani
正明 塩谷
Michio Suzuki
教夫 鈴木
Yukihisa Tsuchimoto
幸久 土本
Yasuhiro Miura
康弘 三浦
Tomoki Ono
友己 大野
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 渦巻部に対するシール溝とその開口端縁の面
取部の加工作業を迅速に行うことができ、シール溝と面
取部の加工精度を向上することができるスクロール部材
の成形方法を提供する。 【構成】 スクロール部材の渦巻部の端面に円柱状刃体
24とテーパー状刃体26を形成した工具21によりシ
ール溝9とその溝の開口端縁の面取部11とを同時に加
工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は圧縮機、膨張機等とし
て用いられるスクロール型流体機械のスクロール部材の
成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のスクロール型圧縮機のスクロール
部材として、図14及び図15に示すものが一般的に用
いられている。図示しないハウジングに固定されるスク
ロール部材1は円板状の基板2と、その基板2に一体に
形成した渦巻部3とから構成されている。又、可動スク
ロール部材4は基板5とそれに一体に形成した渦巻部6
とから構成されている。両スクロール部材1,4は渦巻
部3,6の位相が相対的に180°ずれた状態で、その
側面が相互に接触され、かつ各渦巻部3,6の渦巻状の
端面が相手側の基板4,2の内面にごく近接する状態に
噛み合わされている。そして、両部材を相対的に公転円
運動させることにより、一対のスクロール部材1,4の
噛み合いによって形成される密閉状の圧縮室7を渦巻部
3,6の中心方向へ移動させながら、その容積を減少し
つ圧縮室7内のガスを圧縮し、中心部の吐出ポート8か
ら吐出するようになっている。
【0003】前記渦巻部3(6)の先端面にはシール溝
9が形成され、該溝9にシール10が収容されている。
又、図16に示すようにシール溝9の開口端縁には面取
部11が形成されている。この面取部11によりシール
溝9の底面とシール10の背面との隙間に冷媒ガスを導
き該シール10をシール溝9内で浮上させて、シール1
0を他のスクロール部材の基板2に摺接させ、圧縮室7
相互間のシールを行なうようになっている。又、前記渦
巻部6の外側端縁にも面取部12が形成されている。こ
れは他方の渦巻部3の基端付け根に強度を増大するため
に形成された円弧状の面取部13に渦巻部6の端縁が干
渉しないようにするためである。
【0004】前記シール溝9の加工は従来、図17に示
すように円柱状の工具(エンドミル)51によって行わ
れる。又、シール溝9の開口端縁の面取部11は図18
に示すように別のテーパー状の工具52によって行われ
る。さらに、渦巻部3(6)の外側の面取部12も工具
52によって形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
シール溝9及び面取部11の加工方法は、二種類の工具
51,52によってシール溝9と面取部11とを別々に
加工するため、加工時間が長くなるとともに、シール溝
9と面取部11の加工精度を維持するために両工具5
1,52のプリセットが必要になり、加工作業が非常に
面倒であるという問題があった。又、シール溝9と面取
部11との芯出し作業や面取部11の深さ調節等が実際
には非常に難しく、溝9及び面取部11の加工精度が低
下する。
【0006】又、従来の加工方法では複数の工具が必要
であるため、加工装置の主軸数の増加あるいは自動工具
交換機能を追加する等の設備費のアップと、それに伴う
アイドルタイムの増大が避けられない。
【0007】この発明の第1の目的はシール溝及びその
開口端縁の面取り加工を容易に行い加工精度を向上する
ことができるスクロール部材の成形方法を提供すること
にある。
【0008】又、この発明の第2の目的は、上記目的に
加えて渦巻部の側壁端縁の面取り加工を容易に行い加工
精度を向上することができるスクロール部材の成形方法
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
基板の片面に渦巻部を有するスクロール部材の成形方法
において、渦巻部の端面にシール溝を形成する工程と、
該シール溝の両側開口端縁を面取り加工する工程とを円
柱状刃体及びテーパー状刃体を有する工具により同時に
行なうという手段をとっている。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1において
工具のテーパー状刃体により渦巻部の側壁端縁の面取り
を行なうという手段をとっている。請求項3記載の発明
は、請求項2において渦巻部の側壁端縁の面取り加工
を、工具のテーパー状刃体の傾斜角の異なるテーパー状
刃体によって行うという手段をとっている。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項3におい
て、工具のテーパー状刃体を円弧状に形成し、該円弧状
刃体により渦巻部の側壁端縁を円弧状に面取り加工する
という手段をとっている。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれか1項において、スクロール部材を成形装置のワー
クチャックにより把持した状態で、スクロール部材をそ
の中心軸線の周りで回転しつつ、スクロール部材と工具
を前記軸線に対しそれぞれ直交するX軸及びY軸方向へ
の数値制御によって相対移動してシール溝及び面取り加
工を行うという手段をとっている。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明は、工具の先端部に形成し
た円柱状刃体とテーパー状刃体とにより渦巻部に対する
シール溝とその開口端縁の面取りの加工が同時に行われ
るので、その加工作業が迅速となる。又、同一の工具を
使用してシール溝と面取部を同時加工するため、芯出し
作業等の面倒な作業が不要となり、シール溝と面取部の
加工精度が向上する。
【0014】又、請求項2記載の発明では、同一の工具
のテーパー状刃体により渦巻部の側壁端縁の面取部の加
工が行われるので、その加工作業が迅速に行われ、加工
精度も向上する。
【0015】又、請求項3記載の発明では、工具のテー
パー状刃体の傾斜角が異なっているので、シール溝側の
面取部と渦巻部の側壁端縁の面取部とが異なる角度に加
工される。
【0016】さらに、請求項4記載の発明では、工具の
一対のテーパー状刃体の少なくとも一方の刃体が円弧状
に形成されているので、シール溝に連なる面取部又は渦
巻部の側壁端縁の面取部が円弧状に加工される。
【0017】請求項5記載の発明では、スクロール部材
をその中心軸線の回りで回転しつつスクロール部材と工
具を数値制御によりX軸及びY軸方向に相対移動するの
で、シール溝及び面取部の加工が精度よく円滑に行われ
る。
【0018】
【実施例】以下、この発明を具体化した第1実施例を図
1〜図6に基づいて説明する。このスクロール部材の成
形方法に使用される工具21は、図5に示すように構成
されている。その本体22の先端部には一対の切削刃2
3を有する円柱状の刃体24が形成され、本体22と刃
体24との間には一対の切削刃25を有するテーパー状
刃体26が形成されている。又、各切削刃23、25に
は逃し溝27,28がそれぞれ形成され、切削屑を該溝
に沿って外側方に排出可能になっている。
【0019】次に、前記工具21を使用して、スクロー
ル部材1,4の成形を行なう装置について説明する。図
6に示すようにベット31の上面には一対のX軸スライ
ド32が平行に固定され、このX軸スライド32にはX
軸テーブル33がX軸方向の往復動可能に支持されてい
る。又、X軸テーブル33には可動支持体34が固着さ
れ、該支持体34には複数の主軸ユニット35がそれぞ
れ水平に支持されている。このユニットの一つには前記
工具21が挟着されている。
【0020】前記ベット31の上面には前記X軸スライ
ド32と直交するように一対(一つのみ図示)のZ軸ス
ライド36が互いに平行にかつ水平に固着され、両Z軸
スライド36にはZ軸テーブル37がZ軸方向に往復動
可能に支持されている。又、Z軸テーブル37の上面に
はコラム38が固着され、該コラム38の前面にはY軸
スライド39が互いに平行にかつ垂直方向に支持されて
いる。このY軸スライド39にはY軸テーブル40がY
軸方向の往復動可能に支持されている。又、Y軸テーブ
ル40の前面にはスクロール部材1,4を挟着固定する
ワークチャック41が回転テーブル44によって回転可
能に支持されている。前記主軸ユニット35の軸線とワ
ークチャック41の中心軸線O(スクロール部材1,4
の中心軸線と同じ)とは互いに平行であり、回転テーブ
ル44は軸線Oを中心としてT方向に往復回転可能であ
る。
【0021】前記工具21のX軸方向の往復動制御、ワ
ークチャック41(スクロール部材1,4)のY軸及び
Z軸方向の往復動制御並びにT方向への往復回転制御
は、それらの駆動機構を制御装置に予め記憶したプログ
ラムによりそれぞれ独立して数値制御することにより行
われる。
【0022】次に、前記のように構成したスクロール部
材の成形装置及び工具21を使用して、渦巻部3,6の
シール溝9及び面取部11,12を加工する方法につい
て説明する。
【0023】図3は成形装置のワークチャック41によ
り把持された加工前の固定スクロール部材1Aを示し、
この部材1Aの静止状態において、渦巻部3外側寄りの
シール溝の加工開始位置P1に予め回転している工具2
1を対向させる。次に、スクロール部材1AをZ軸方向
(紙面と直交する方向)にスクロール部材1Aを移動さ
せて工具21により渦巻部3の端面に所定深さのシール
溝9の始点を加工する。
【0024】次に、制御装置(図示略)に予め記憶され
たプログラムに基づいて工具21をX軸方向に数値制御
動作するとともに、スクロール部材1AをY軸方向に数
値制御動作し、かつ中心軸線Oの周りでT方向に数値回
転制御動作する。この各動作により工具21が渦巻部3
の端面のスクロール形状に沿って移動され、シール溝9
及び面取部11が同時に加工される。すなわち、図1に
示すように工具21の先端部に形成した円柱状刃体24
によりシール溝9が形成されるとともに、テーパー状刃
体26によりシール溝9の開口端縁の面取部11が同時
に形成される。
【0025】このため、シール溝9と面取部11が同一
の工具21により同時に成形され、加工作業が能率良く
行われるとともに、シール溝9と面取部11との加工精
度が向上する。すなわち、シール溝9の中心と、両面取
部11の中心との関係は常に一定であり、シール溝9の
深さ及び面取部11の大きさが一定となる。
【0026】なお、図4に示すように、渦巻部3の内端
部側において幅が大きくなっているシール溝9の加工
は、幅広のシール溝9を加工するように予め設定された
数値制御動作により行われる。
【0027】次に、シール溝9の加工が終了すると、図
3において位置P2に示すように工具21を渦巻部3の
外端内側に対応させ、図2に示すように渦巻部3の内側
壁端縁の面取部12の加工を開始する。そして、前述し
た制御装置(図示略)による工具21のX軸方向への数
値制御動作、スクロール部材1AのY軸方向への数値制
御動作、及び中心軸線Oの周りでのT方向への数値回転
制御動作により面取部12の加工を行なう。工具21が
渦巻部3の内端位置P3まで相対移動された状態で、ス
クロール部材1Aを逆T方向に回転しつつ渦巻部3の外
側壁端縁の面取部12の加工を前述したX軸及びY軸方
向への数値制御動作により行う。そして工具21が渦巻
部3の外端位置P4点に相対移動されると、面取部12
の加工が終了する。
【0028】前記工具21によるシール溝9と面取部1
1の加工は、渦巻部3,6の中心部から外端部に向かっ
て行っても良い。又、面取部12の加工も、渦巻部3,
6の中心部から外端部に向かって行っても良い。さら
に、面取部12の加工を終了した後、シール溝9の加工
を行っても良い。
【0029】さらに、前記実施例では工具21とスクロ
ール部材1,4とを、X軸方向、Y軸方向及びT方向へ
それぞれ往復動作することにより、シール溝9等の加工
を行うようにしたが、X軸方向とY軸方向のみにより加
工するようにしても良い。面取部11,12の加工は、
テーパー状刃体26の切削刃25の異なる部分で加工
し、偏摩耗を防ぐと良い。
【0030】このようにしてスクロール部材1の渦巻部
3にはシール溝9と面取部11,12が同一の工具21
によって加工されるので、溝9及び面取部11,12の
加工作業の能率をアップすることができるとともに、加
工精度が向上する。
【0031】又、この実施例ではX軸、Y軸及びT回転
方向への数値制御により渦巻部3,6の形状に沿ってシ
ール溝9と面取部11,12の加工を行うので、その加
工が円滑に、しかも精度良く行われる。すなわち、工具
21の中心と切削点を結ぶ直線が切削点を通る接線に対
し常に垂直になるように工具21とスクロール部材とを
相対移動することができ、加工精度が向上する。
【0032】この実施例ではスクロール部材1,4の材
質として高シリコンアルミニウム合金や鋳物が使用され
ている場合に、超硬合金(例えばタングステン・カーバ
イト)製の工具21を使用するのが望ましい。又、工具
21の回転数を毎分3万回転、加工速度を1000mm
/minに設定すると加工が円滑に行える。
【0033】次に、この発明の第2実施例を図7及び図
8により説明する。この実施例においては工具21のテ
ーパー状刃体26を第1テーパー状刃体42と第2テー
パー状刃体43とに分割形成している。そして両刃体4
2,43の傾斜角を相違させている。従って、この実施
例ではシール溝9の開口端縁の面取部11が第1テーパ
ー状刃体42によって加工された後、図8に示すように
第2テーパー状刃体43により渦巻部3の側壁端縁の面
取部12を異なる傾斜角に加工することができる。
【0034】次に、この発明の第3実施例を図9及び図
10により説明する。この実施例では工具21のテーパ
ー状刃体26を、第1テーパー状刃体42と、円弧状の
第2テーパー状刃体43とにより形成している。このた
め、この実施例では面取部12を円弧状に加工すること
ができる。
【0035】なお、この発明は前記実施例に限定される
ものではなく、次のように具体化することもできる。 (1)図11に示すように工具21のテーパー状刃体2
6を第1テーパー状刃体42の水平線に対する傾斜角α
よりも第2テーパー状刃体43の同じ角βを大きく形成
すること。
【0036】(2)図12に示すように工具21のテー
パー状刃体26のうち第1テーパー状刃体42を円弧状
に、第2テーパー状刃体43を平面状に形成すること。 (3)図13に示すように工具21の第1及び第2テー
パー状刃体42,43をともに円弧状に形成すること。
この場合には面取部11,12をともに円弧状に形成す
ることができる。
【0037】(4)前述した各実施例のテーパー状刃体
26、42の傾斜角αは、例えば45度であるが、この
角度は30度から60度の範囲に設定される。又、第2
テーパー状刃体43の傾斜角βも40度から70度の範
囲に設定されるが、第1テーパー状刃体42の傾斜角α
が45度の場合には、傾斜角βが例えば55度でも良
く、30度でも良い。
【0038】上記実施例から把握できる請求項以外の技
術思想について、以下にその効果とともに記載する。請
求項3において、シール溝9の開口端縁の面取部11
は、工具21の第1円弧状刃体42により行われ、渦巻
部3,6の側壁端縁の面取部12は第2円弧状刃体43
により加工されるスクロール部材の成形方法。
【0039】この方法の場合にはスクロール部材の渦巻
部3,6の二箇所の面取部11,12を異なる曲率又は
同じ曲率の円弧状に加工することができる。又、この明
細書において、円柱状刃体とは、側面が互いにほぼ平行
なシール溝9を加工することができる刃体であれは、刃
体の形状は必ずしも円柱状である必要はない。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明は特許請
求の範囲のように構成したので、以下のような効果があ
る。
【0041】請求項1記載の発明は、渦巻部に対するシ
ール溝とその開口端縁の面取部の加工作業を迅速に行う
ことができ、シール溝と面取部の加工精度を向上するこ
とができる。
【0042】請求項2記載の発明は、同一の工具のテー
パー状刃体により渦巻部の側壁端縁の面取部の加工が行
われるので、その加工作業を迅速に行い、加工精度を向
上することができる。
【0043】請求項3記載の発明は、工具のテーパー状
刃体の傾斜角が異なっているので、シール溝側の面取部
と渦巻部の側壁端縁の面取部とを異なる角度に加工する
ことができる。
【0044】請求項4記載の発明は、工具の一対のテー
パー状刃体の少なくとも一方の刃体が円弧状に形成され
ているので、シール溝に連なる面取部又は渦巻部の側壁
端縁の面取部を円弧状に加工することができる。
【0045】請求項5記載の発明は、スクロール部材を
その中心軸線の回りで回転しつつスクロール部材と工具
を数値制御によりX軸及びY軸方向に相対移動するの
で、シール溝及び面取部の加工を円滑かつ精度良く行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明を具体化したシール溝及び面取部の
加工方法を示す断面図である。
【図2】 渦巻部の側壁端縁の面取部の加工方法を示す
断面図である。
【図3】 加工前のスクロール部材の正面図である。
【図4】 加工後のスクロール部材の正面図である。
【図5】 シール溝及び面取部を加工する工具を示す斜
視図である。
【図6】 スクロール部材の成形装置を示す斜視図であ
る。
【図7】 第2実施例のシール溝と面取部の加工方法を
示す断面図である。
【図8】 第2実施例の加工方法を示す断面図である。
【図9】 第3実施例のシール溝及び面取部の加工方法
を示す断面図である。
【図10】 第3実施例の面取部の加工方法を示す断面
図である。
【図11】 工具の別例を示す正面図である。
【図12】 工具の別例を示す正面図である。
【図13】 工具の別例を示す正面図である。
【図14】 圧縮機の固定スクロール部材と可動スクロ
ール部材の組合せを示す断面図である。
【図15】 固定スクロール部材と可動スクロール部材
の噛み合わせ状態を示す縦断面図である。
【図16】 シール付近の拡大断面図である。
【図17】 従来のシール溝の加工方法を示す断面図で
ある。
【図18】 従来の面取部の加工方法を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1…固定スクロール部材、2…基板、3…渦巻部、4…
可動スクロール部材、6…渦巻部、9…シール溝、1
1,12…面取部、21…工具、23…切削刃、24…
円柱状刃体、25…切削刃、26…テーパー状刃体、4
2…第1テーパー状刃体、43…第2テーパー状刃体。
フロントページの続き (72)発明者 三上 剛司 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装 株式会社内 (72)発明者 塩谷 正明 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装 株式会社内 (72)発明者 鈴木 教夫 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装 株式会社内 (72)発明者 土本 幸久 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 三浦 康弘 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 大野 友己 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の片面に渦巻部を有するスクロール
    部材の成形方法において、渦巻部の端面にシール溝を形
    成する工程と、該シール溝の両側開口端縁を面取り加工
    する工程とを円柱状刃体及びテーパー状刃体を有する工
    具により同時に行なうことを特徴とするスクロール部材
    の成形方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において工具のテーパー状刃体
    により渦巻部の側壁端縁の面取りを行なうことを特徴と
    するスクロール部材の成形方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において渦巻部の側壁端縁の面
    取り加工を、工具のテーパー状刃体の傾斜角の異なるテ
    ーパー状刃体によって行うことを特徴とするスクロール
    部材の成形方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、工具のテーパー状刃
    体は円弧状に形成され、該円弧状刃体により渦巻部の側
    壁端縁を円弧状に面取り加工することを特徴とするスク
    ロール部材の成形方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項において、
    スクロール部材を成形装置のワークチャックにより把持
    した状態で、スクロール部材をその中心軸線の周りで回
    転しつつ、スクロール部材と工具を前記軸線に対しそれ
    ぞれ直交するX軸及びY軸方向への数値制御によって相
    対移動してシール溝及び面取り加工を行うことを特徴と
    するスクロール部材の成形方法。
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