JPH07298554A - フィルタ付送風機 - Google Patents

フィルタ付送風機

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JPH07298554A
JPH07298554A JP10505294A JP10505294A JPH07298554A JP H07298554 A JPH07298554 A JP H07298554A JP 10505294 A JP10505294 A JP 10505294A JP 10505294 A JP10505294 A JP 10505294A JP H07298554 A JPH07298554 A JP H07298554A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
pipe
fan case
drive motor
pipes
Prior art date
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Pending
Application number
JP10505294A
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English (en)
Inventor
Tadao Totsuka
忠男 戸塚
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Original Assignee
Individual
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧損が少なく、塵埃等を除去し、清浄な空気
を送給する。 【構成】 ファンケース10の内筒体10B内に駆動モ
ータ1を配設し、面フィルタ26を羽根20に組み込
む。羽根20は、前板21、後板22、これら両板間に
放射状に配設された複数個の仕切板とで構成されてい
る。面フィルタ26は、仕切板によって仕切られた複数
個の空間のうち1つおきの空間に収納配置された複数個
のパイプ27で構成されている。駆動モータ1の駆動に
より空気流40は、パイプ27内に吸い込まれ、半径方
向外側に排出される。この時、空気流40中の塵埃等
は、パイプ内周面に当たって付着、除去される。パイプ
27は、圧損が小さく、また目詰まりが少なく、簡単に
掃除することができ、再使用を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフィルタ付送風機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】送風機により送風する場合、特に塵埃の
侵入を嫌う電子計算機等の各種電気機器、装置、制御装
置においては、塵埃除去手段として面フィルタを用い、
これによって機器、装置内に取り込まれる空気中の塵
埃、空気中に浮遊する微粒子状の油などを除去し、清浄
な空気の供給を行っている。
【0003】図6はこのようなフィルタ付送風機の従来
例を示すもので、1は駆動モータ、2は駆動モータ1の
出力軸3に取り付けられた羽根で、これらによって送風
機4を構成している。5は装置の吸込口6を覆う如く送
風機4の前方に配置された面フィルタである。この面フ
ィルタ5は一般にろ紙,ろ布,発泡樹脂等で製作されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のフィルタ付送風機にあっては、上記した通り
面フィルタ5として一般にろ紙,ろ布,樹脂等で製作さ
れたフィルタを使用しているので、塵埃7、油等がフィ
ルタ5に一旦付着して目詰まりを起こすと、洗浄して再
使用することができず、不経済であった。
【0005】そこで、このような問題を解決する方法と
して、本出願人は多数の細い金属線を放射状に重ねて形
成した面フィルタを配設してなるフィルタ付送風機を提
案した(実願平5−73346号)。このようなフィル
タ付送風機においては、面フィルタが目詰まりした場
合、圧搾空気もしくは水を吹き付けることで、簡単に元
の綺麗な状態に戻り、再使用することが可能であるとい
う利点を有するものの、金属線が空気流に対して障害物
となるため、圧損が大きく、送風性能が低いという問題
があった。
【0006】本発明は上記したような従来の問題点に鑑
みてなされたもので、その目的とするところは、洗浄に
よる再使用が可能で経済性に富み、また圧損が少なく、
送風性能および塵埃除去性能の高いフィルタ付送風機を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の発明は、ファンケースと、このファンケ
ース内に配設された駆動モータと、この駆動モータの出
力軸に配設された面フィルタとを備えてなり、この面フ
ィルタは、円板と、この円板の前面に内端側開口部を回
転中心から離間させて放射状に配設された複数個のパイ
プとで構成されていることを特徴とする。請求項2記載
の発明は、ファンケースと、このファンケース内に配設
された駆動モータと、この駆動モータの出力軸に配設さ
れた面フィルタとを備え、前記ファンケースの内面にミ
スト回収溝を形成し、前記面フィルタは、円板と、この
円板の前面に内端側開口部を回転中心から離間させて放
射状に配設された複数個のパイプとで構成されているこ
とを特徴とする。請求項3記載の発明は、請求項1又は
2記載の発明において、前記パイプが円形以外の断面形
状を有していることを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明において、駆動モータの駆動によって出
力軸を回転させると、遠心力によってパイプ内の空気が
外側開口部から外部に放出されることでパイプの内部は
負圧となり、パイプ内に流れ込む空気流を発生させる。
そして、パイプ内に流れ込んだ空気流はパイプ内壁に沿
って進み、空気中の塵埃、油等はパイプ内壁に当たって
付着、除去される。ミスト回収溝は、パイプ内壁面に付
着した微粒子状の油等を回収する。円形以外の断面形状
を有するパイプは、空気流を乱流とし、塵埃、油等がパ
イプ内周面に当たる頻度を増大させる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。図1は本発明に係るフィルタ付送風機
の一実施例を示す断面図、図2は羽根の一部破断正面
図、図3(a),(b),(c)はそれぞれパイプの実
施例を示す断面図、図4はパイプの斜視図、図5は同送
風機の背面図である。なお、図中図3と同一構成部品の
ものに対しては同一符号をもって示し、その説明を省略
する。これらの図において、10は送風機4が組み込ま
れるファンケースで、このファンケース10は、樹脂、
金属板等によって2重円筒体に形成されることにより、
外筒体10Aと、内筒体10Bとを一体に有している。
前記外筒体10Aは、前面が開放する筒状体に形成され
て、前端部が装置本体11の吸込口6にはめ込まれ、か
つ前面外周部に全周にわたって一体に設けた取付部12
が複数個のボルト(図示せず)によって前記装置本体1
1に固定されている。外筒体10Aの内周面下部には半
円形等からなるミスト回収溝13が軸線方向全長にわた
って形成され、さらに外側面下部には前記ミスト回収溝
13に連通するミストドイン14が一体に突設され、こ
のミストドレン14にパイプ15の上端が接続されてい
る。前記内筒体10Bは、外筒体10Aより短い背面側
に開放する筒状体に形成されて、その内部に駆動モータ
1が後方から挿入配置されている。内筒体10Bと前記
外筒体10Aの後端間は連結板16によって閉塞されて
おり、この連結板16には装置内部とファンケース内部
を連通させる複数個の通気孔17が同一円周上に形成さ
れている。
【0010】前記駆動モータ1の出力軸3は、前記内筒
体10Bの前面板18の中央に形成された挿通孔19を
貫通して外筒体10A内に突出し、その突出端に羽根2
0が配設されている。羽根20は、前後に所要の間隔を
保って平行に対向する前板21および後板22と、前板
21と後板22との間に放射状に配設されることにより
両板間を複数個の空間24に仕切る複数個の仕切板23
とで構成されている。前板21は、リング状に形成され
ることにより中央に空気取入口25を有する。後板22
は円板状に形成されて前板21と略同一の外径を有し、
前記出力軸3に固定されている。仕切板23は、前後端
が前記前板21と後板22に接続固定されることにより
これら両板を互いに連結している。連結板23によって
仕切られた空間24は1つおきに間隔を異ならせて配列
されることにより、三角形状の空間24aと、矩形の空
間24bとからなり、この矩形空間24bに面フィルタ
26がそれぞれ配設されている。なお、三角形状の空間
24aはファンとして機能するため、面フィルタ26が
配置されない。
【0011】前記面フィルタ26は、樹脂等によって形
成され前記各矩形空間24b内にそれぞれ複数個ずつ収
納配置された両端開放のパイプ27で構成されている。
パイプ27は、適宜な外径と内径を有して、内端が前記
前板21の空気取入口25の孔壁と略一致し、外端が羽
根20の外周と略一致するよう、羽根20の半径方向
(放射状)に、かつ送風機の軸線方向に、例えば4段に
重ねて収納配置されており、掃除時に前記前板21を取
り外すと、空間24bから簡単に取り出せるようになっ
ている。パイプ27としては、図3(a),(b),
(c)に示すように円形、三角形、方形(矩形)等適宜
な断面形状のものを使用することが可能である。特に、
面フィルタ26の塵埃除去性能を高めるためには円形以
外の断面形状を有するパイプを使用することが望まし
い。その理由は、断面円形以外のパイプは、円形のもの
に比べてパイプ内に流入した空気流を乱流にし易く、乱
流にすると、相流に比べて、空気流中に含まれている塵
埃、油等がパイプ内壁面に当たる頻度が増加するためで
ある。また、乱流にするためには、例えばパイプ27の
内周面に複数個の突起30を規則的もしくは不規則に突
設したり、あるいはまた図4に示すように螺旋板31を
挿入するとよい。螺旋板31の場合は、その面に沿って
空気流が螺旋状に流れるため、乱流にはならないが、遠
心力が働くため、空気流中に含まれている塵埃等が外側
に寄せられてパイプ内周面に当たるため、この場合も面
フィルタ26の塵埃除去性能を高めることが可能であ
る。
【0012】前記ファンケース10の前面にはカバー3
3が取り付けられている。カバー33は、外周部が前記
外筒体10Aの取付部12の前面に固定されたリング状
の円板34と、円板34の中心孔に嵌合固定された筒体
35とで構成され、この筒体35の内径は、前記前板2
1の空気取入口25の穴径と略等しいかこれより大きく
設定されている。
【0013】このような構成からなるフィルタ付送風機
において、駆動モータ1の駆動によって羽根20を回転
させると、パイプ27が配設されていない空間24a内
の空気は遠心力によって半径方向外方に放出されるため
空間24a内が負圧になり、これにより装置外部の空気
40が空気流となってファンケース10内に吸い込まれ
る。この吸い込まれた空気流40は前板21の空気取入
口25を通り、パイプ27内を進行して半径方向外方に
排出される。この時、パイプ27内に入った空気流40
は羽根2の回転による遠心力を受けると共に、パイプ自
体の形状により乱流となって進むか、もしくは図3に示
す螺旋板31を組み込んだ場合は螺旋状の空気流となっ
て進むため、空気20中に含まれている塵埃7、微粒子
状の油等はパイプ27の内周面に当たって付着、除去さ
れる。また、パイプ27を通過した塵埃7、微粒子状の
油等の一部は、ファンケース10の内面に当たって付
着、除去される。したがって、清浄な空気40’を通気
孔17より装置内部に送給することができる。
【0014】パイプ27の内周面に付着した塵埃7等
は、その厚みないし量が一定量(羽根20の回転速度と
塵埃等の重量によって決まる)になると、遠心力によっ
てその接線方向に飛散除去され、ファンケース10内に
落下する。したがって、面フィルタ26の目詰まりが少
なく、また中空パイプを用いているので圧損も少なく、
送風機の送風性能を向上させることができる。また、本
発明による面フィルタ26は、従来のろ紙,ろ布,樹脂
等からなる面フィルタと同等の塵埃除去性能を得ること
ができることを確認した。
【0015】ファンケース10の内周面に付着した微粒
子状の油は内周面に沿って滑り落ち、ミスト回収溝13
に回収され、さらにミストドレン14およびパイプ15
を通りファンケース10の外部に排出される。
【0016】面フィルタ26を掃除する際には、面フィ
ルタ26を羽根20と共に駆動モータ1から取り外し、
さらに前板21を仕切板23から外してパイプ27を空
間24bから取り出し、圧搾空気または洗浄水によって
パイプ27を綺麗に掃除すればよく、再使用が可能であ
る。
【0017】なお、上記実施例はファンケース10の内
面下部にミスト回収溝13を軸線方向に形成した場合に
ついて説明したが、これに限らず例えばケース内周面に
編み目状とか、斜めにかつ環状に形成し、ケース内周面
に付着した油をミストドレン14に導くようにしてもよ
い。また、上記実施例はパイプ27を駆動モータ1の軸
線方向に4段に重ねて配設した場合を示したが、何段で
もよい。さらにまた、上記実施例はファン20に面フィ
ルタ26を組み込んだ場合について説明したが、基本的
にはファン20を必ずしも必要とせず、その場合には面
フィルタ26を直接駆動モータ1の出力軸3に配設すれ
ばよい。この時の面フィルタの構成としては、上記した
前板21は必ずしも必要ではなく、後板22に相当する
円板と、この円板の前面全体もしくは一部に、内端側開
口部を回転中心から離間させて放射状に、少なくとも1
段配設された複数個のパイプとで構成すればよい。この
ような構成においても、駆動モータ1の駆動によって出
力軸3を回転させると、遠心力によってパイプ内の空気
が外側開口部から外部に放出されることでパイプの内部
が負圧となり、パイプ内に流れ込む空気流を発生させる
ので、面フィルタ自体にファンとしての機能を持たせる
ことが可能である。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るフィル
タ付送風機によれば、ファンケースと、このファンケー
ス内に配設された駆動モータと、この駆動モータの出力
軸に配設された面フィルタとを備えてなり、この面フィ
ルタは、円板と、この円板の前面に内端側開口部を回転
中心から離間させて放射状に配設された複数個のパイプ
とで構成したので、圧損および面フィルタの目詰まりが
少なく、送風効率を向上させることができる。またパイ
プは空気や洗浄水を吹き付けることにより簡単に掃除す
ることが可能で、何度でも使用することができ、経済的
である。また、ファンケースの内面にミスト回収溝を設
けているので、パイプ内周面に付着した微粒子状の油等
を確実に回収することができる。さらに、円形以外の断
面形状を有するパイプは、空気流を乱流とし、塵埃、油
等がパイプ内周面に当たる頻度を増大させるため、塵埃
除去性能を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るフィルタ付送風機の一実施例を
示す断面図である。
【図2】 羽根の一部破断正面図である。
【図3】 (a),(b),(c)はそれぞれパイプの
実施例を示す断面図である。
【図4】 パイプの斜視図である。
【図5】 同送風機の背面図である。
【図6】 従来のフィルタ付送風機の側面図である。
【符号の説明】
1…駆動モータ、2…羽根、3…出力軸、4…送風機、
5…面フィルタ、6…吸込口、7…塵埃、10…ファン
ケース、11…機器本体、13…ミスト回収溝、20…
羽根、21…前板、22…後板、23…仕切板、24
a,24b…空間、25…空気取入口、26…面フィル
タ、27パイプ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファンケースと、このファンケース内に
    配設された駆動モータと、この駆動モータの出力軸に配
    設された面フィルタとを備えてなり、この面フィルタ
    は、円板と、この円板の前面に内端側開口部を回転中心
    から離間させて放射状に配設された複数個のパイプとで
    構成されていることを特徴とするフィルタ付送風機。
  2. 【請求項2】 ファンケースと、このファンケース内に
    配設された駆動モータと、この駆動モータの出力軸に配
    設された面フィルタとを備え、前記ファンケースの内面
    ミスト回収溝を形成し、前記面フィルタは、円板と、こ
    の円板の前面に内端側開口部を回転中心から離間させて
    放射状に配設された複数個のパイプとで構成されている
    ことを特徴とするフィルタ付送風機。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のフィルタ付送風機
    において、 前記パイプが円形以外の断面形状を有していることを特
    徴とするフィルタ付送風機。
JP10505294A 1994-04-21 1994-04-21 フィルタ付送風機 Pending JPH07298554A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005075799A1 (en) * 2004-02-07 2005-08-18 Jangshik Yun Wet type purification apparatus utilizing a centrifugal impeller
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KR101578044B1 (ko) * 2015-06-10 2015-12-16 구기승 천정 카세트 에어컨 실내기 부착용 자가 발전식 복합 기능 기류 확산 팬

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