JP2008155093A - 回転式のミスト処理板を備えたミストコレクタ装置 - Google Patents

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幹雄 古田
Kazunobu Tomita
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Abstract

【課題】従来のミスト処理装置において、フィルタが固定方式では、目詰まり発生の可能性、オイルミストの汚れの程度、オイルミストの量及び/又は処理の迅速化等を考慮した場合、対応できない虞がある。またミスト処理装置において、遠心力を利用した構造では、前記固定方式に対し、目詰まり頻度の低下に有効性はあるが、オイルミストの汚れの程度、オイルミストの量及び/又は処理の迅速化等を考慮した場合、改良の余地がある。
【構成】本発明は、開放型のケーシングと、ケーシングの吸込み側に回転自在に架承した一枚〜複数枚のミスト処理板と、ミスト処理板に無数開設した細孔と、ミスト処理板を回転する前記ケーシングに設けたモータと、ミスト処理板に対峙するように設けた吸込み手段とで構成した回転式のミスト処理板を備えたミストコレクタ装置である。従って、ミスト処理板の回転・遠心分離で、オイルと粒子との分離と、ミスト処理の効率化が図れる。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転式のミスト処理板を備えたミストコレクタ装置に関する。
従来、オイルミスト、溶接ヒューム等のオイルを含む汚染空気(浮遊汚染空気)等の捕集を意図した発明として、各種のミストコレクタ装置が提案されているので、その一例を説明する。
先ず、文献(1)は、特開2003−275524の「ミスト回収装置」であり、その要旨は、ケーシング内の排出側(吐出側)に設けたモータと、このモータの内側に内設、又は外側に囲繞するように設けた間隔調整用のメッシュフィルタと、前記モータの前方(吸込み側)にファンを設け、このファンの前方に複数枚のフィルタ(板材)と、衝突板を嵌入する構成であり、前記モータ、メッシュフィルタ、またフィルタ等を、取付け、取外し可能とし、大容量から小容量の機能(性能)に対応できる装置(大型化の装置から小型化の装置)を提供することを意図する。
次に、文献(2)は、特開2004−337716の「ミスト除去装置」であり、その要旨は、ケーシング内にファンを設け、このファンで、ケーシングに吸込んだオイルミストに旋回流を付与し(旋回オイルミスト)、この旋回オイルミストを、ケーシングの内外室に旋回流動し、オイルと粒子との分離を図り、さらにケーシングのスピンダクトを介して、この分離した流体とオイル粒子に旋回流し、旋回分離する構成であり、複数段の旋回流を利用して、分離とオイルの回収の効率化と、迅速化を図ることをも意図する。
また文献(3)は、特開2006−88050の「オイルミスト除去装置」であり、その要旨は、空気導入管と吐出口とを備えたケーシング内に設けた入側コレクタ(複数枚のフィルタ)と、吸込み用のファンとを配備するとともに、その下部にオイル溜部を設けた構成であり、この入側コレクタの構造の特性で、分離・捕捉効率の促進化と、目詰まり頻度の低下とを図ること、又はファンの吸込み圧損を回避すること等を意図する。
特開2003−275524 特開2004−337716 特開2006−88050
以上で説明した文献(1)、(3)は、原則的に、フィルタが固定方式のミスト除去装置であり、目詰まりの発生の可能性と、オイルミストの汚れの程度、このオイルミストの量及び/又は処理の迅速化等を考慮した場合に、対応できない虞があり、改良の余地がある。また文献(2)は、遠心力を利用したミスト除去装置であり、目詰まり頻度を低下することに有効性はあるが、オイルミストの汚れの程度、このオイルミストの量及び/又は処理の迅速化等を考慮した場合には、改良の余地がある。
そして、この文献(1)〜(3)を始めとして、この種のミスト除去装置は、連続稼動することが、必須の条件であるので、仮に、稼動中に故障でも発生した場合には、加工機等の装置全体の停止という思わぬ事態となり、困窮するものである。
上記に鑑み本発明は、フィルタレスを達成し、ミスト処理板の回転及び/又は遠心分離を利用し、オイルと粒子との分離を図るとともに、このミスト処理板の目詰まり解消を図ること、またこの目詰まり解消等を介してメンテナンスフリーを確保すること等を意図する。
そして、また本発明は、オイルミストの汚れの程度、このオイルミストの量に捉われずに、稼動ができる構造とすること、また処理の迅速化等を図り、しかも稼動中に故障がなく、連続稼動が可能なミストコレクタ装置を提供すること等を意図する。
請求項1の発明は、フィルタレスを達成し、ミスト処理板の回転及び/又は遠心分離を利用し、オイルと粒子との分離を図るとともに、このミスト処理板の目詰まり解消を図ること、またこの目詰まり解消等を介してメンテナンスフリーを確保すること等を意図する。
また請求項1の発明は、オイルミストの汚れの程度、このオイルミストの量に捉われずに、稼動ができる構造とすること、また処理の迅速化等を図り、しかも稼動中に故障がなく、連続稼動が可能なミストコレクタ装置を提供すること等を意図する。
さらに請求項1の発明は、全体を筒体とする構造であり、持運びが可能で、かつコンパクトなミストコレクタ装置を提供すること等を意図する。
請求項1は、開放型のケーシングと、このケーシングの吸込み側に回転自在に架承した一枚〜複数枚のミスト処理板と、このミスト処理板に無数開設した細孔と、前記ミスト処理板を回転する前記ケーシングに設けたモータと、このミスト処理板に対峙するように設けた吸込み手段とで構成した回転式のミスト処理板を備えた回転式のミスト処理板を備えたミストコレクタ装置である。
請求項2の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するために最適な吸込み手段及び/又はその配置構造を提供することを意図する。
請求項2は、請求項1に記載のミストコレクタ装置であって、
この吸込み手段は、前記ケーシングの吸込み側、又は排出側に設けたファンとする構成とした回転式のミスト処理板を備えたミストコレクタ装置である。
請求項3の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するために最適な吸込み手段及び/又はその機能の効果が図れる構造を提供することを意図する。
請求項3は、請求項1に記載のミストコレクタ装置であって、
この吸込み手段は、前記ケーシングの吸込み側と排出側の双方に設けたファンとする構成とした回転式のミスト処理板を備えたミストコレクタ装置である。
請求項4の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するために最適な吸込み手段及び/又はその吸込み量・スピードが調節可能な構造を提供することを意図する。
請求項4は、請求項1に記載のミストコレクタ装置であって、
この吸込み手段は、前記ケーシングの外付けとしたターボファン及び/又はサイクロンとする構成とした回転式のミスト処理板を備えたミストコレクタ装置である。
請求項5の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するために最適なケーシングと、吸込み手段の構造を提供することを意図する。
請求項5は、請求項1に記載のミストコレクタ装置であって、
このケーシングを筒体とし、この筒体に設けた吸込み手段は、前記ケーシングの吸込み側、又は排出側に設けたファンとする構成とした回転式のミスト処理板を備えたミストコレクタ装置である。
請求項6の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するために最適な吸込み手段及び/又はその吸込み量・スピードが調節可能な構造を提供することを意図する。
請求項6は、請求項1に記載のミストコレクタ装置であって、
この吸込み手段は、前記ケーシングの外付けとしたサイクロン及び/又はファンとする構成とした回転式のミスト処理板を備えたミストコレクタ装置である。
請求項7の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するために最適なミスト処理板の構造を提供することを意図する。
請求項7は、請求項1に記載のミストコレクタ装置であって、
このミスト処理板は、衝突板と、パンチング板と、デミスタが各一枚とするか、又はこれらの組合せとする構成とした回転式のミスト処理板を備えたミストコレクタ装置である。
請求項8の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するために最適なオイル集塵部の構造を提供することを意図する。
請求項8は、請求項1に記載のミストコレクタ装置であって、
このケーシングの吸込み側に、オイル集塵部を形成する構成とした回転式のミスト処理板を備えたミストコレクタ装置である。
請求項9の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するために最適なケーシングの構造を提供することを意図する。
請求項9は、請求項1に記載のミストコレクタ装置であって、
このケーシングの吸込み側及び/又は排出側に、収れん部を形成する構成とした回転式のミスト処理板を備えたミストコレクタ装置である。
請求項10・11の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するために最適なミスト処理板の構造を提供することを意図する。
請求項10は、請求項1に記載のミストコレクタ装置であって、
このミスト処理板に、羽根、突条、ブラシ等の撹拌手段を、一面又は両面に設ける構成とした回転式のミスト処理板を備えたミストコレクタ装置である。
請求項11は、請求項1に記載のミストコレクタ装置であって、
このミスト処理板に、凹凸形状、羽根形状、渦巻形状等の撹拌手段を、一面又は両面に設ける構成とした回転式のミスト処理板を備えたミストコレクタ装置である。
請求項1の発明は、開放型のケーシングと、ケーシングの吸込み側に回転自在に架承した一枚〜複数枚のミスト処理板と、ミスト処理板に無数開設した細孔と、ミスト処理板を回転するケーシングに設けたモータと、ミスト処理板に対峙するように設けた吸込み手段とで構成した回転式のミスト処理板を備えた回転式のミスト処理板を備えたミストコレクタ装置である。
従って、請求項1は下記の特徴を有する。
「1」 フィルタレスを達成し、ミスト処理板の回転及び/又は遠心分離を利用し、オイルと粒子との分離が図れるとともに、このミスト処理板の目詰まり解消が図れ、またこの目詰まり解消等を介してメンテナンスフリーが確保できる。
「2」 またオイルミストの汚れの程度、このオイルミストの量に捉われずに、稼動ができる構造となること、また処理の迅速化等が図れ、しかも稼動中に故障がなく、連続稼動が可能なミストコレクタ装置を提供できる。
「3」 さらに全体を筒体とする構造であり、持運びが可能で、かつコンパクトなミストコレクタ装置を提供できる。
請求項2の発明は、請求項1に記載のミストコレクタ装置であって、
吸込み手段は、ケーシングの吸込み側、又は排出側に設けたファンとする構成とした回転式のミスト処理板を備えたミストコレクタ装置である。
従って、請求項2は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するために最適な吸込み手段及び/又はその配置構造を提供できること等の特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1に記載のミストコレクタ装置であって、
吸込み手段は、ケーシングの吸込み側と排出側の双方に設けたファンとする構成とした回転式のミスト処理板を備えたミストコレクタ装置である。
従って、請求項3は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するために最適な吸込み手段及び/又はその機能の効果が図れる構造を提供できること等の特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1に記載のミストコレクタ装置であって、
吸込み手段は、ケーシングの外付けとしたターボファン及び/又はサイクロンとする構成とした回転式のミスト処理板を備えたミストコレクタ装置である。
従って、請求項4は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するために最適な吸込み手段及び/又はその吸込み量・スピードが調節可能な構造を提供できること等の特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1に記載のミストコレクタ装置であって、
ケーシングを筒体とし、筒体に設けた吸込み手段は、ケーシングの吸込み側、又は排出側に設けたファンとする構成とした回転式のミスト処理板を備えたミストコレクタ装置である。
従って、請求項5は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するために最適なケーシングと、吸込み手段の構造を提供できること等の特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項1に記載のミストコレクタ装置であって、
吸込み手段は、ケーシングの外付けとしたサイクロン及び/又はファンとする構成とした回転式のミスト処理板を備えたミストコレクタ装置である。
従って、請求項6は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するために最適な吸込み手段及び/又はその吸込み量・スピードが調節可能な構造を提供できること等の特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項1に記載のミストコレクタ装置であって、
ミスト処理板は、衝突板と、パンチング板と、デミスタが各一枚とするか、又はこれらの組合せとする構成とした回転式のミスト処理板を備えたミストコレクタ装置である。
従って、請求項7は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するために最適なミスト処理板の構造を提供できること等の特徴を有する。
請求項8の発明は、請求項1に記載のミストコレクタ装置であって、
ケーシングの吸込み側に、オイル集塵部を形成する構成とした回転式のミスト処理板を備えたミストコレクタ装置である。
従って、請求項8は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するために最適なオイル集塵部の構造を提供できること等の特徴を有する。
請求項9の発明は、請求項1に記載のミストコレクタ装置であって、
ケーシングの吸込み側及び/又は排出側に、収れん部を形成する構成とした回転式のミスト処理板を備えたミストコレクタ装置である。
従って、請求項9は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するために最適なケーシングの構造を提供できること等の特徴を有する。
請求項10の発明は、請求項1に記載のミストコレクタ装置であって、
ミスト処理板に、羽根、突条、ブラシ等の撹拌手段を、一面又は両面に設ける構成とした回転式のミスト処理板を備えたミストコレクタ装置である。
請求項11は、請求項1に記載のミストコレクタ装置であって、
ミスト処理板に、凹凸形状、羽根形状、渦巻形状等の撹拌手段を、一面又は両面に設ける構成とした回転式のミスト処理板を備えたミストコレクタ装置である。
従って、請求項10・11は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するために最適なミスト処理板の構造を提供できること等の特徴を有する。
本発明の一例を説明する。
先ず、図面の説明をすると、図1は浮遊する汚染空気(一例である)を捕捉及び/又は処理する使用状態の一例を示した模式図、図2−1は第一の実施例を示した全体の断面概念図、図2−2は第一の実施例の他の一例を示した全体の断面概念図、図2−3は第一の実施例のさらに他の一例を示した全体の断面概念図、図3はケーシング及びミスト処理板の第一の実施例を示した正面図、図4−1は第一の実施例の別の一例を示した全体の断面概念図、図4−2は図4−1の正面模式図、図5は第二の実施例を示した全体の断面概念図であり、一部を断面とした概念模式図、図6は第三の実施例を示した全体の断面概念図であり、一部を断面とした概念模式図、図7−1はミスト処理板の第二の実施例を示した正面図、図7−2は図7−1の一部省略の断面図、図8−1はミスト処理板の第三の実施例を示した正面図、図8−2は図8−1の一部省略の断面図、図9はミスト処理板の第四の実施例を示した一部省略の側面図、図10はミスト処理板の第五の実施例を示した一部省略の断面図である。
図1〜図4−2に示した第一の実施例を説明すると、図中1は略筒状のケーシングで、このケーシング1の吸込み側100には複数枚のミスト処理板2が回転自在に設けられており、このミスト処理板2はケーシング1の略中央に架承したモータ4の出力軸400に固止されており、このモータ4の出力軸400の回転を介して回転する構造である。そして、この回転を介して吸込んだオイルミストのオイルを、ケーシング1の内壁面1aに向って分離かつ飛散する(遠心分離)。そして、このミスト処理板2に設けた無数の細孔200を介して異物(浮遊ゴミ)の分離と、オイルの粒子化と、オイルと水との分離とを図る。そして、内壁面1aとミスト処理板2との間には、僅かな空間5を設けてあり、内壁面1aに付着したオイルの流路としての役割と、ミスト処理板2のスムーズな回転を保証する。
そして、このオイルの流れを模式的に示すと、回転(望ましくは高速回転)するミスト処理板2を介して、オイルをケーシング1の内周面1aに付着させるとともに、この内壁面1aに付着したオイルは、ミスト処理板2の中心の空気の流れと、内壁面1aの滞留空気との相関関係を介して、吸込み側100に誘導される。この誘導されたオイルの流れは後述する。
尚、このミスト処理板2は、この一例では、三枚構造であり、同じ構造のものを三枚組とするが、この枚数は限定されない。そして、この枚数を増減することで、前述したオイルミストの汚れの程度、このオイルミストの量や、処理の迅速化、経済性等を考慮する。またこのミスト処理板2は、その細孔200と、盲部201との可変的な組合せがあり、例えば、一枚のミスト処理板2の細孔200の後に、次のミスト処理板2の盲部201が、そして、次にミスト処理板2の細孔200が設けられる構造、また細孔200が連通する構造、細孔200の開口位置が偏倚する構造等の如く、多様な構造が採用できる装置となっている。そして、ミスト処理板2の先端(吸込み側100)にあるものを衝突板として利用すること、またミスト処理板2を山形形状とすること、細孔200を少なくするか、盲部201のみとするか等の構造も可能である。そして、このミスト処理板2の山形形状、また細孔200と、盲部201等の構造は、他のミスト処理板2にも採用し、多用途、多目的に利用することも可能である。
図中6は吸込み手段として機能するファンで、このファン6は、図2−1ではケーシング1の排出側101に設けられている。また図2−2では、吸込み側100に設けられている。さらに図2−3では、吸込み側100と排出側101とにそれぞれ設けられている。この各例において、ファン6を何れの方向に設置しても、その効果と特徴は略同じであるが、双方に設置する例では、その効果と特徴の拡充が期待できる。尚、この図2−1〜図2−3を選択することで、汎用性と、効率化、又はユーザの包括的な要望に応え得る利点がある。そして、このファン6はケーシング1に設けたモータ7で駆動される。図中700はモータ7の出力軸を示しており、この出力軸700にファン6が固止されている。
またこの第一の実施例では、図2−1〜図2−3に示したように、オイルの飛散防止を図る囲込み折曲げ鍔部1bを形成する構造と、図4−1に示すオイル溜部1cを設ける構造等が有効である。この構造の特徴を説明すると、図2−1〜図2−3に示した囲込み折曲げ鍔部1bを形成する構造では、吸込みオイルミストとの衝突を回避し、この箇所にオイルを捕捉すること、効率的な分離及び/又は捕捉が図れること等が考えられる。また図4−1に示したオイル溜部1cを設ける構造では、オイルの捕捉と、その誘導が図れること、又はこのオイル溜部1cを設ける一例では、ミスト処理板2の拡径を介して、分離効率の拡充と、効率化が図れること等の有益性を備えている。尚、このオイル溜部1cは、ケーシング1の全周に設ける構成だけでなく、部分的に設ける構成も採用できる。この部分的に設ける構造では、風の流れを確保でき、かつその風量確保に有益である。
次に、図5に示した第二の実施例では、ケーシング1の吸込み側100と排出側101に絞り部103、104を設け、ケーシング1内に、オイルミストを集中的に吸込み、ミスト処理板2への衝突の効率化、分離の効率化等を図るとともに、オイルミストをケーシング1内に留め置き、オイルの粒子化と、オイルと水又は異物との効率的で、適確な分離とを図ること等を意図する。そして、この例では、排出側101にはブロア10を設け、このブロア10を吸込み手段とする一例であり、その他及び/又は作用等は前述の例に準ずる。尚、図中206は、オイル溜り用の補助板を示す。この補助板206は、前述したオイル溜部1cと略同じ効果が期待できる。また部分的に設けることも可能であり、その効果は、前述の例に準ずる。
そして、図6に示した第三の実施例では、ケーシング1の吸込み側100と排出側101に絞り部103、104を設け、ケーシング1内に、オイルミストを集中的に吸込み、ミスト処理板2への衝突の効率化、分離の効率化等を図るとともに、オイルミストをケーシング1内に留め置き、オイルの粒子化と、オイルと水又は異物との効率的で、適確な分離とを図ること等を意図する。そして、この例では、排出側101にはサイクロン11及び/又はブロア10を設け、このサイクロン11及び/又はブロア10を吸込み手段とする一例であり、その他及び/又は作用等は前述の例に準ずる。そして、この例では、遠心分離を目的とするサイクロン11を配備することから、微細な異物及び/又は同ミストの分離の確実性と、清澄化の達成と、全てのオイルミストの条件に符合できる特徴とを有する有益性がある。
そして、図示しないが、ミスト処理板2の前後には、必要によりフィルタ、又はこれに類する処理部材を設ける構造もあり得る。この例では、加工機20に直接配管(図示せず)を介して直結方式で使用することも可能である。そして、この例では、前述のフィルタ、集塵手段等の処理部材を付設することで、切削屑、研磨屑、塵埃等の異物の分離・排除も可能である。
そして、図7−1〜図10は、ミスト処理板2の第二の実施例〜第五の実施例を示したものであり、図7−1、図7−2はミスト処理板2を凹凸の花弁形状202とした構造であり、この花弁形状202を撹拌手段として活用することで、例えば、ケーシング1の内壁面1aへの拡散、オイルミストの撹拌、又は吸込み力の強化等として有益である(第三、第四の実施例も同じ)。また図8−1、図8−2はミスト処理板2に、中心に向って低くなった(一例である)螺旋形状の羽根203を付設した構造であり、この羽根203を撹拌手段として活用する。さらに図9はミスト処理板2の全体を凹凸の曲面形状204とした構造であり、この曲面形状204を撹拌手段として活用する。さらに図10はミスト処理板2に、ブラシ205を植設した構造であり、このブラシ205を撹拌手段として活用するものであり、前述の第二〜第四の実施例に準ずる。またこのブラシ205は、オイル粒子の拡大にも活用する(他の実施例も同じと考えられる)。尚、上記図面では撹拌手段を一面に設けているが、両面に設ける構成とすることも可能である。
また本発明のミストコレクタ装置は、図1に示したように、例えば、加工機20の近傍又は所定の箇所に設置され、加工時に発生するオイルミスト、溶接ヒューム等のオイルを含む汚染空気等を捕集し、分離処理した後に、再利用する循環型のミストコレクタ装置である。そして、また場合により、切削屑、研磨屑、塵埃等の異物の分離・排除も可能である。
図中、矢印において、「イ」は空気の流れ、「ロ」はオイルの流れをそれぞれ示す。
図1は浮遊する汚染空気を捕捉及び/又は処理する使用状態の一例を示した模式図 図2−1は第一の実施例を示した全体の断面概念図 図2−2は第一の実施例の他の一例を示した全体の断面概念図 図2−3は第一の実施例のさらに他の一例を示した全体の断面概念図 図3はケーシング及びミスト処理板の第一の実施例を示した正面図 図4−1は第一の実施例の別の一例を示した全体の断面概念図 図4−2は図4−1の正面模式図 図5は第二の実施例を示した全体の断面概念図であり、一部を断面とした概念模式図 図6は第三の実施例を示した全体の断面概念図であり、一部を断面とした概念模式図 図7−1はミスト処理板の第二の実施例を示した正面図 図7−2は図7−1の一部省略の断面図 図8−1はミスト処理板の第三の実施例を示した正面図 図8−2は図8−1の一部省略の断面図 図9はミスト処理板の第四の実施例を示した一部省略の側面図 図10はミスト処理板の第五の実施例を示した一部省略の断面図
符号の説明
1 ケーシング
100 吸込み側
101 排出側
103 絞り部
104 絞り部
1a 内壁面
1b 折曲げ鍔部
1c オイル溜部
2 ミスト処理板
200 細孔
201 盲部
202 花弁形状
203 羽根
204 曲面形状
205 ブラシ
206 補助板
4 モータ
400 出力軸
5 空間
6 ファン
7 モータ
700 出力軸
10 ブロア
11 サイクロン
20 加工機

Claims (11)

  1. 開放型のケーシングと、このケーシングの吸込み側に回転自在に架承した一枚〜複数枚のミスト処理板と、このミスト処理板に無数開設した細孔と、前記ミスト処理板を回転する前記ケーシングに設けたモータと、このミスト処理板に対峙するように設けた吸込み手段とで構成した回転式のミスト処理板を備えたミストコレクタ装置。
  2. 請求項1に記載のミストコレクタ装置であって、
    この吸込み手段は、前記ケーシングの吸込み側、又は排出側に設けたファンとする構成とした回転式のミスト処理板を備えたミストコレクタ装置。
  3. 請求項1に記載のミストコレクタ装置であって、
    この吸込み手段は、前記ケーシングの吸込み側と排出側の双方に設けたファンとする構成とした回転式のミスト処理板を備えたミストコレクタ装置。
  4. 請求項1に記載のミストコレクタ装置であって、
    この吸込み手段は、前記ケーシングの外付けとしたターボファン及び/又はサイクロンとする構成とした回転式のミスト処理板を備えたミストコレクタ装置。
  5. 請求項1に記載のミストコレクタ装置であって、
    このケーシングを筒体とし、この筒体に設けた吸込み手段は、前記ケーシングの吸込み側、又は排出側に設けたファンとする構成とした回転式のミスト処理板を備えたミストコレクタ装置。
  6. 請求項1に記載のミストコレクタ装置であって、
    この吸込み手段は、前記ケーシングの外付けとしたサイクロン及び/又はファンとする構成とした回転式のミスト処理板を備えたミストコレクタ装置。
  7. 請求項1に記載のミストコレクタ装置であって、
    このミスト処理板は、衝突板と、パンチング板と、デミスタが各一枚とするか、又はこれらの組合せとする構成とした回転式のミスト処理板を備えたミストコレクタ装置。
  8. 請求項1に記載のミストコレクタ装置であって、
    このケーシングの吸込み側に、オイル集塵部を形成する構成とした回転式のミスト処理板を備えたミストコレクタ装置。
  9. 請求項1に記載のミストコレクタ装置であって、
    このケーシングの吸込み側及び/又は排出側に、収れん部を形成する構成とした回転式のミスト処理板を備えたミストコレクタ装置。
  10. 請求項1に記載のミストコレクタ装置であって、
    このミスト処理板に、羽根、突条、ブラシ等の撹拌手段を、一面又は両面に設ける構成とした回転式のミスト処理板を備えたミストコレクタ装置。
  11. 請求項1に記載のミストコレクタ装置であって、
    このミスト処理板に、凹凸形状、羽根形状、渦巻形状等の撹拌手段を、一面又は両面に設ける構成とした回転式のミスト処理板を備えたミストコレクタ装置。
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