JPH10103299A - フィルタ付送風機 - Google Patents

フィルタ付送風機

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JPH10103299A
JPH10103299A JP26071396A JP26071396A JPH10103299A JP H10103299 A JPH10103299 A JP H10103299A JP 26071396 A JP26071396 A JP 26071396A JP 26071396 A JP26071396 A JP 26071396A JP H10103299 A JPH10103299 A JP H10103299A
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filter
hollow air
blower
air passage
output shaft
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JP26071396A
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Tadao Totsuka
忠男 戸塚
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来よりも圧損の少なくかつ再利用可能なこ
と。 【解決手段】 この送風機は、吸気通路内に配置されか
つ駆動モータの出力軸に出力軸に近い部分でかつ出力軸
の周囲を囲むように形成された吸気口と、この吸気口に
一端が臨みかつ他端に向かって回転方向と逆の方向に湾
曲した放射流弧線状の形状を持って出力軸の周囲に配列
された多数の中空空気通路と、これらの空気通路の周り
を取り囲み全体として少なくとも一つの面を構成する部
材とを備え、中空空気通路は吸気口側から外方に向かう
にしたがって断面積が大きくなりかつ回転方向に曲げら
れて形成されている面フィルタを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルタ付送風機
に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の電子計算機のような高性能電子機
器においては、所定の特性を維持するために送風機を用
いて強制的に換気するのが一般的である。この場合、塵
埃,空気中に浮遊する微粒子上の油(ミスト)等が電子
機器の内部に侵入するのを防ぐために、塵埃除去手段と
して面フィルタを用い、これによって機器内に取り込ま
れる空気中の塵埃、ミストなどを除去し、清浄な空気の
供給を行っている。
【0003】図10は、このようなフィルタ付送風機の
従来例を示すものであり、このフィルタ付送風機は、駆
動モータ1の出力軸3に装置内部に空気を送り込むため
の羽根2が取り付けられ、この羽根2の前面には、装置
の吸込口6を覆うように面フィルタ5が固定的に配置さ
れている。この場合、面フィルタ5は、一般にろ紙,ろ
布,発泡樹脂等を用いて製作されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成の従来のフィルタ付送風機は、上述したように
面フィルタ5をろ紙,ろ布,樹脂等で構成しているため
に、空気流とともに運ばれる塵埃7,微粒子上の油等が
面フィルタ5に一旦付着して目詰まりを起こすと、洗浄
して再使用することができず、不経済であった。
【0005】そこで、このような問題を解決する方法と
して、本出願人は多数の細い金属線を放射状に重ねて形
成した面フィルタを備えたフィルタ付送風機を提案した
(実願平5−73346号)。このようなフィルタ付送
風機においては、面フィルタが目詰まりした場合、圧搾
空気もしくは水を吹き付けることで、簡単に元の綺麗な
状態に戻り、再使用することが可能であるという利点を
有するものの、金属線が空気流に対して障害物となるた
め、圧損が大きく、送風性能が低いという問題があっ
た。
【0006】また、他の方法として本出願人は、図11
に示すように、円板11と、この円板11の前面に内端
側開口部12aが回転中心13から離間してかつ放射状
に配設された複数個のパイプ12とで構成された面フィ
ルタ15を持ったフィルタ付送風機を提案した(特願平
6−105052号)。このような構成のフィルタ付送
風機は、洗浄による再使用が可能で経済性に富んでお
り、塵埃除去性能も従来の構造より高いなどの種々の効
果を奏するが、パイプ12の前面に配置された前板17
の中央に開けられた空気取入口17aから取り込まれた
空気流は、図12に示されるように、2度直角に折り曲
げられた空気通路を経て装置内に導かれ、しかもパイプ
12の径が長さ方向に一律であるために、パイプ12内
でかなりの圧力損失を受け、希望する送風性能を得るこ
とができなかった。
【0007】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、その目的とするところは、強制空冷
とフィルタ効果の両方の効率を従来よりも高め、面フィ
ルタによる圧力損失を極力少なくするとともに、フィル
タを洗浄して何度でも使用することができ、経済性に富
んだフィルタ付送風機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明では、吸気通路内に配置されかつ駆動モータ
とこの駆動モータの出力軸に取り付けられた面フィルタ
とを備え、面フィルタは、駆動モータの出力軸に近い部
分でかつ出力軸の周囲を囲むように形成された吸気口
と、この吸気口に一端が臨みかつ他端に向かって回転方
向と逆の方向に湾曲した放射流弧線状の形状を持って出
力軸の周囲に配列された多数の中空空気通路と、これら
の中空空気通路の周りを取り囲み全体として少なくとも
一つの面を構成する部材とを備え、中空空気通路は吸気
口側から外方に向かうにしたがって断面積が大きくなり
かつ回転方向に曲げられて形成されていることを特徴と
するフィルタ付送風機が提供される。
【0009】このような構成にすれば、吸気口から取り
込まれた空気は、中空空気通路内に取り込まれた後、断
面積が次第に大きくなるにつれて流速が遅くなり、周縁
では回転方向に放出されるため、中空空気通路内および
この部分での圧力損失も軽減できる効果を奏する。ま
た、中空空気通路の一端まで空気流を案内するガイド部
材を吸気口に設ければ吸気口部分での乱流を防ぐことが
でき、この部分での圧力損失も減少することができる。
【0010】また、この面フィルタを構成する中空空気
通路は、一つの板材に型抜き等の方法で形成されたもの
でもよく、また対向する面に溝を作って張り合わせたと
きに中空空気通路を形成するような板材の積層構造であ
ってもよい。また、中空空気通路の断面形状は、楕円,
円形,三角形,矩形あるいは任意の形状あるいはこれら
の形状を長さ方向に組み合わせた形状であってもよいこ
とはもちろんである。
【0011】また、本発明のフィルタ付送風機を用いれ
ば、空気や洗浄水を吹き付けることにより中空空気通路
を簡単に掃除することが可能で、何度でも使用すること
ができ、経済的である。また、本発明によれば、ファン
ケースの内面にミスト回収溝を設けることにより、微粒
子状の油等を確実に回収することができる。さらに、円
形以外の断面形状を有する中空空気通路は、通路内での
空気流を乱流することを助長し、塵埃、油等が中空空気
通路の内周面に当たる頻度を増大させるため、塵埃除去
性能を向上させる。さらに、通路内に突起あるいは螺旋
板を設けることによって通路内の空気流を強制的に乱流
にすることができる等の種々の効果を奏することができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明による
フィルタ付送風機の一実施の形態を示し、図2(a)〜
図2(c)は、図1に示される面フィルタの一例を示し
ている。これらの図において、20は、ファンケースで
あり、このファンケース20は、図2(a)によく示さ
れるように、水平に配置され、樹脂,金属のような公知
の材料によって作られた外筒体20Aと内筒体20Bと
を一体にして2重円筒体を構成している。外筒体20A
は、前面が開放する筒状体であり、その前端部は、装置
本体のような基板21の吸込口21aにはめ込まれ、前
端部の前面外周部に全周にわたって一体に形成された取
付フランジ部22が複数個のボルト(図示せず)によっ
て基板21に固定されている。外筒体20Aの内周面下
部には、半円形あるいはその他の形状のミスト回収溝2
3が軸線方向全長にわたって形成され、さらにこのミス
ト回収溝23には下方に突き出したミストドイン24が
接続されている。このミストドレン24には、装置外部
に連絡したパイプ25の上端が接続されており、ミスト
回収溝23に溜められた塵埃7あるいは油等がミストド
レイン24を介して送出されるように構成されている。
また、内筒体20Bは、外筒体20Aより短い背面側に
開放する筒状体であり、後端部において前述した外筒体
20Bの後端部と連結板26を介して接続されている。
この連結板26には、装置内部とファンケース20の内
部を連通させる複数個の通気孔27が同一円周上に等配
あるいは適当な間隔で形成されている。この通気孔27
の形状は、円形,楕円形その他の任意の形状である。ま
た、内筒体20Bの内部には駆動モータ1が後方から挿
入配置されかつ適当な方法で固定されている。
【0013】この駆動モータ1の出力軸3は、内筒体2
0Bの前面板28の中央に設けられた挿通孔29を貫通
して外筒体20A内に突出しており、その突出した駆動
モータ1の出力軸3の端部に本発明によって特徴づけら
れる面フィルタ30が差し込まれ、固定具32Aによっ
て出力軸3にしっかりと固定されている。この面フィル
タ30は、前後に所要の間隔を保って平行に対向する前
板31および後板32と、前板31と後板32との間で
放射状に多数の中空空気通路33あるいは中空空気通路
33を形成した部材が配置されている。前板31は、リ
ング状に形成されて中央に空気取入口35を有する。後
板32は、円板状に形成されて前板31と略同一の外径
を有し、中央に前述した駆動モータ1の出力軸3が差し
込まれあるいはねじ込まれる孔32Bが形成されてい
る。また、面フィルタ30を構成する前板31と後板3
2は、全体をプラスチックのような絶縁材あるいはアル
ミニュウムのような金属材によって形成され、前述した
多数の中空空気通路33は、それぞれをプラスチックの
ような絶縁材あるいはアルミニュウムのような金属材に
よって形成されている。中空空気通路33のそれぞれを
パイプ材に形成した場合は、パイプ材の周囲を充填材あ
るいは接着剤で埋める。また板材から形成する場合は、
型抜きのような公知の手法を用いて板材の板面方向に中
空空気通路33を形成する。
【0014】各中空空気通路33は、図2の(a),
(b),(c)によってよく示されるように、空気取入
口35に近い部分から外周に向かうにしたがって徐々に
断面形状(断面積)が大きくなり、外周縁で最大となっ
て外方に臨んでいる。また、各中空空気通路33は、一
端が空気取入口35に臨みかつ他端に向かって回転方向
Rと逆の方向に湾曲した放射流弧線状の形状となるよう
に形成されている。図2(b),(c)に示される実施
の形態では、断面形状を円形から楕円形に変形している
例を示したが、図3(a),(b)に示されるように円
形から三角形,方形(矩形)のような他の断面形状に変
形させるようにしてもよい。また、中空空気通路33の
空気取り入れ口に近い部分の形状も円形に限らず、楕円
形,三角形,方形(矩形)等の任意の形状にすることが
できる。なお、図3(a),(b)に示される図は、二
つの中空空気通路を代表的に取り上げて全体の形状がわ
かるように示してあることを理解してもらいたい。ま
た、一つの形状、たとえば円形のままで出口方向に向か
って次第に径を大きくするようにしてもよい。この中空
空気通路の形状を総括すると、断面形状が空気取入口の
面フィルタ30の回転中心から外方に向かって大きくな
り、しかも平面的形状が回転方向と逆の方向に湾曲した
放射流弧線状であればどのような形状の組み合わせであ
ってもよいことになる。
【0015】また、面フィルタ30を構成する中空空気
通路33は、図2(b),(c)に示されるように、多
層に形成されるのが一般的であるが、その断面配置は、
厚み方向に整列しないランダム配置であってもよいこと
はもちろんである。また、中空空気通路33としては、
前述したように円形、三角形、方形(矩形)等適宜な断
面形状のものを使用することが可能であるが、面フィル
タ30の塵埃除去性能を高めるためには円形以外の断面
形状を有するものを使用することが望ましい。その理由
は、断面形状が円形以外のものでは、円形のものに比べ
て中空空気通路33内に流入した空気流を内部で乱流に
し易く、乱流にすると、相流に比べて、空気流中に含ま
れている塵埃7、ミスト等が中空空気通路33の内壁面
に当たる頻度が増加するためである。また、乱流にする
ためには、図4に示されるように、中空空気通路33の
内周面に複数個の突起40を規則的もしくは不規則に突
設したり、あるいはまた図5に示すように螺旋板41を
挿入するようにしてもよい。螺旋板41の場合は、その
面に沿って空気流が螺旋状に流れるため、乱流にはなら
ないが、遠心力が働くため、空気流中に含まれている塵
埃7等が外側に寄せられて中空空気通路33の内周面に
当たるため、この場合も面フィルタ30の塵埃除去性能
を高めることが可能である。
【0016】また、図1から明らかなように、この実施
の形態では、ファンケース20の前面にはカバー43が
取り付けられている。このカバー43は、外周部が外筒
体20Aの取付部22の前面に固定されたリング状の円
板44と、この円板44の中央孔に固定された筒体45
とで構成され、筒体45の内径は、面フィルタ30を構
成する前板31の空気取入口35の穴径と略等しいかこ
れより大きく設定されている。
【0017】このような構成のフィルタ付送風機の駆動
モータ1を駆動すると、この駆動モータ1の出力軸3の
回転に伴ってこの出力軸3に取り付けられた面フィルタ
30も回転する。このとき、面フィルタ30を構成する
中空空気通路33の外周側が回転により負圧となり、こ
れにより装置外部の空気50が空気流となってファンケ
ース20内に吸い込まれることになる。この吸い込まれ
た空気流50は、面フィルタ30の前板31の空気取入
口35から中空空気通路33内に導かれ、さらに、中空
空気通路33内を進行して半径方向外方に排出される。
このとき、中空空気通路33内に入った塵埃7,ミスト
等を含む空気流50は、断面形状が次第に大きくなりか
つ回転方向と逆の方向に湾曲した放射流弧線状の形状に
沿って半径方向に移動し、外周端から接線方向に放出さ
れることになる。上述した形状の中空空気通路33内を
空気流50が通過するため、従来の等断面形状の通路よ
りも圧力損失を受けることなく外周端から接線方向に放
出され、塵埃7,ミスト等は通路壁に衝突しながら空気
流50の流れの速さよりも減速され、自重による遠心力
により外周端から半径方向に放出されることになる。
【0018】空気流50と塵埃7,ミスト等は面フィル
タ30の外周端からの放出方向が異なることを利用して
塵埃7,ミスト等のみが空気流から分離される。分離さ
れた塵埃7,ミストから得られた微粒子状の油等は、外
筒体20に内壁に衝突しながらかつ円周方向に旋回しな
がらミスト回収溝23に導かれる。また、面フィルタ3
0から放出された空気流50は、外筒体20に衝突しな
がら旋回移動してファンケース20を構成する外筒体2
0Aと内筒体20Bとの間の空間を後部方向に流れ、通
気孔27から空気流50’として装置内部に導かれる。
【0019】また、中空空気通路33内に導かれた塵埃
7,微粒子状の油等は、中空空気通路33の内周面に付
着することがある。しかし、そのような塵埃7等は、そ
の厚みないし量が一定量(面フィルタ30の回転速度と
塵埃等の重量によって決まる)になると、遠心力によっ
てその接線方向に飛散除去され、ファンケース20内に
落下する。したがって、面フィルタ30の目詰まりが少
なく、また、中空空気通路33の断面積が吸気口から放
出口に向かうにしたがって大きくなっているので圧損も
少なく、送風機の送風性能を向上させることができる。
また、本発明による面フィルタ30は、従来のろ紙,ろ
布,樹脂等からなる面フィルタと同等の塵埃除去性能を
得ることができることを確認した。
【0020】ファンケース20の内周面に付着した微粒
子状の油は内周面に沿って滑り落ち、ミスト回収溝23
に回収され、さらにミストドレン24およびパイプ25
を通りファンケース20の外部に排出される。
【0021】面フィルタ30の掃除が必要な場合は、面
フィルタ30を駆動モータ1から取り外し、圧搾空気ま
たは洗浄水によって中空空気通路33内をきれいに掃除
すればよく、洗浄後は再取り付けして再使用をすること
が可能となる。
【0022】なお、上述した実施の形態は、面フィルタ
30のみによって空気流50を形成するようにしたけれ
ども空気流を強制的に作り出す羽42と組み合わせて図
6に示されるように用いてもよいことはもちろんであ
る。
【0023】本実施の形態では、中空空気通路23の吸
入口側は、前板31の空気取入口35に連なるリング上
の空間に臨んでいるだけであるが、この空間に図7
(a),(b)に示されるように前板31の空気取入口
35から中空空気通路33に向かって円滑に空気を導く
円弧状の通路を形成するガイド部材61,62を配置す
るようにしてもよい。ガイド部材61は、多層配置され
た中空空気通路33の各層ごとに設けられており、ガイ
ド部材62は、中空空気通路33の最下段(後板32に
近い部分)にのみ設けられている。このようにすれば、
中空空気通路33の入り口部分での乱流が少なくなり、
空気流50を有効にフィルタ機能を持った中空空気通路
33の内部に導くことができる。
【0024】なお、上記実施の形態はファンケース20
の内面下部にミスト回収溝23を軸線方向に形成した場
合について説明したが、これに限らず例えばケース内周
面に編み目状とか、斜めにかつ環状に溝を形成し、ケー
ス内周面に付着した油をこの溝を介してミストドレン2
4に導くようにしてもよい。
【0025】さらにまた、上記実施の形態はファンケー
ス20に面フィルタ30を組み込んだ場合について説明
したが、基本的にはファンケース20を必ずしも必要と
せず、その場合には、面フィルタ30を駆動モータ1の
出力軸3に配設したものをユニットとして使用すること
になる。このときの面フィルタ30の構成としては、前
板31は必ずしも必要ではなく、後板32に相当する円
板と、この円板の前面全体もしくは一部に、内端側開口
部を回転中心から離間させて放射状に、少なくとも1段
配設された複数個の中空空気通路を持った部材とで構成
すればよい。このような構成においても、駆動モータ1
の駆動によって出力軸3を回転させると、遠心力によっ
て中空空気通路内の空気が外側開口部から外部に放出さ
れることで中空空気通路の内部が負圧となり、中空空気
通路内に流れ込む空気流を発生させるので、面フィルタ
自体にファンとしての機能を持たせることが可能であ
る。
【0026】図8は、面フィルタ30の他の実施の形態
を示しており、この実施の形態においては、5枚の円板
70a〜70eを同軸に積層して面フィルタ30を構成
している。この面フィルタ30は、前面中央部に設けら
れた空気取入口72と、放射状に形成され内側開口端が
空気取入口72にそれぞれ連通し外側開口端が面フィル
タ30の外周に開口する多数の通路73を備えている。
4枚の円板70a〜70dの内径は、同一であり、この
部分が空気取入口72を形成している。また、円板70
a〜70dの接合面には、図9によく示されるように、
中空空気通路33を形成する一部が放射方向にかつ吸気
口側から外方に向かうにしたがって断面積が大きくなり
かつ回転方向に曲げられてそれぞれ形成されている。残
りの円板70eは溝を有さず、内側面中央に駆動モータ
1の出力軸に嵌合するボス部77が一体に突設されてい
る。
【0027】このような構造からなる面フィルタ30に
おいても、上述した実施の形態における面フィルタと同
様に送風機能と集塵機能を持たせることができる。すな
わち、面フィルタ30を回転させると、中空空気通路3
3内の空気が遠心力によって接線方向に放出されるた
め、空気吸込口72の内部が負圧になり、外部の空気が
空気吸込口72に吸い込まれ、中空空気通路33を通っ
て接線方向に放出される。中空空気通路33を通る際、
空気中に含まれている塵埃7、油等は、中空空気通路3
3の内面に付着するか、あるいは半径方向に放出され、
自重によりミスト回収溝に回収される。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるフィ
ルタ付送風機によれば、駆動モータの出力軸に近い部分
でかつ出力軸の周囲を囲むように形成された吸気口と、
この吸気口に一端が臨みかつ他端に向かって回転方向と
逆の方向に湾曲した放射流弧線状の形状を持って出力軸
の周囲に配列された多数の中空空気通路と、これらの空
気通路の周りを取り囲み全体として少なくとも一つの面
を構成する部材とを備え、中空空気通路は吸気口側から
外方に向かうにしたがって断面積が大きくなりかつ回転
方向に曲げられて形成されている面フィルタを備えてい
るため、吸気口から取り込まれた空気は、中空空気通路
内に取り込まれた後、断面積が次第に大きくなるにつれ
て流速が遅くなり、周縁では回転方向に放出されるた
め、中空空気通路の出口部分での乱流は発生しなくな
り、この部分および中空空気通路内での圧力損失も軽減
できる効果を奏する。また、中空空気通路の一端まで空
気流を案内するガイド部材を吸気口に設ければ吸気口部
分での乱流を防ぐことができ、この部分での圧力損失を
減少することができる。
【0029】また、本発明のフィルタ付送風機を用いれ
ば、空気や洗浄水を吹き付けることにより中空空気通路
を簡単に掃除することが可能で、何度でも使用すること
ができ、経済的である。また、本発明によれば、ファン
ケースの内面にミスト回収溝を設けているので、微粒子
状の油等を確実に回収することができる。さらに、円形
以外の断面形状を有する中空空気通路は、通路内での空
気流を乱流することを助長し、塵埃、油等が中空空気通
路の内周面に当たる頻度を増大させるため、塵埃除去性
能を向上させる。さらに、通路内に突起あるいは螺旋板
を設けることによって通路内の空気流を強制的に乱流に
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるフィルタ付送風機の一実施の形
態を示す断面図である。
【図2】 (a),(b),(c)は、図1に示される
面フィルタの一例の具体的な構造を示す一部破断平面
図、要部正面図、要部背面図である。
【図3】 (a),(b)は、中空空間通路の変形例を
示す図である。
【図4】 面フィルタの他の変形例を示す断面図であ
る。
【図5】 面フィルタの他の変形例を説明する斜視図で
ある。
【図6】 本発明の他の変形例を示す断面図である。
【図7】 (a),(b)は、面フィルタの他の例を示
す断面図である。
【図8】 面フィルタの他の変形例を示す斜視図であ
る。
【図9】 図8の要部拡大断面図である。
【図10】 従来のフィルタ付送風機の側面図である。
【図11】 従来のフィルタ付送風機に使用される面フ
ィルタの他の例を示す一部切欠き平面図である。
【図12】 図11の動作を説明するための図である。
【符号の説明】
1…駆動モータ、2…羽根、3…出力軸、4…送風機、
7…塵埃、20…ファンケース、20A…外筒体、20
B…内筒体、21…基板、21a…吸込口、22…取付
フランジ部、23…ミスト回収溝、24…ミストドレイ
ン、26…連結板、28…前面板、30…面フィルタ、
31…前板、32…後板、32A…固定具、32B…
孔、33…中空空気通路、35…空気取入口、40…突
起、41…螺旋板、42…羽根、43…カバー、44…
円板、45…筒体、50,50’…空気流、61,62
…ガイド部材、70a〜70e…円板、72…空気取入
口、73…通路。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気通路内に配置されかつ駆動モータの
    出力軸に取り付けられた面フィルタを備え、この面フィ
    ルタは、前記駆動モータの出力軸に近い部分でかつ出力
    軸の周囲を囲むように形成された吸気口と、この吸気口
    に一端が臨みかつ他端に向かって回転方向と逆の方向に
    湾曲した放射流弧線状の形状を持って出力軸の周囲に配
    列された多数の中空空気通路と、これらの空気通路の周
    りを取り囲み全体として少なくとも一つの面を構成する
    部材とを備え、中空空気通路は、吸気口側から外方に向
    かうにしたがって断面積が大きくなりかつ回転方向に曲
    げられて形成されていることを特徴とするフィルタ付送
    風機。
  2. 【請求項2】 前記各中空空気通路は、少なくとも2層
    の重ね合わされた板材によって構成され、各板材の対向
    面には前記中空空気通路を構成する溝あるいはパターン
    がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1記
    載のフィルタ付送風機。
  3. 【請求項3】 前記各中空空気通路は、型抜きによって
    形成されていることを特徴とする請求項1記載のフィル
    タ付送風機。
  4. 【請求項4】 前記中空空気通路は、面フィルタの厚み
    方向に積層されて形成されていることを特徴とする請求
    項1,2または3記載のフィルタ付送風機。
  5. 【請求項5】 前記中空空気通路は、円形以外の断面形
    状であることを特徴とする請求項1記載のフィルタ付送
    風機。
  6. 【請求項6】 前記中空空気通路は、内部に螺旋板が配
    置されていることを特徴とする請求項1,2または3記
    載のフィルタ付送風機。
  7. 【請求項7】 前記空気通路は、入口から出口側に向か
    って断面形状が連続的に変化することを特徴とする請求
    項1,2または3記載のフィルタ付送風機。
  8. 【請求項8】 前記駆動モータの出力軸には、前記面フ
    ィルタに加えて羽根が取り付けられていることを特徴と
    する請求項1,2または3記載のフィルタ付送風機。
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