JPH07297874A - ディジタル復調回路 - Google Patents

ディジタル復調回路

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JPH07297874A
JPH07297874A JP6086216A JP8621694A JPH07297874A JP H07297874 A JPH07297874 A JP H07297874A JP 6086216 A JP6086216 A JP 6086216A JP 8621694 A JP8621694 A JP 8621694A JP H07297874 A JPH07297874 A JP H07297874A
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディジタル復調回路において、広帯域に亘っ
て精度よく復調する可能とするとともに低コスト化及び
小型化する。 【構成】 象限判定回路23は直交復調信号の位相平面
上における象限を判定して、判定結果に応じたロードク
ロックを発生する。誤差検出回路27では、ロードクロ
ックに応じて直交復調信号の振幅値を格納して、振幅値
間の差値を直交乗算回路25における直交誤差として出
力する。搬送波再生回路26では、直交誤差に応じて基
準搬送波及び直交搬送波を再生搬送波として生成する。
複素乗算回路21は再生搬送波に基づいて準同期直交復
調信号を位相同期復調処理する。このようにして、広帯
域に亘って精度よく復調できるばかりでなく低コストで
しかも小型化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル無線通信に
用いられるディジタル復調回路に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル無線通信において用いられる
変調方式としてPSK(PhaseShift Key
ing)が知られている。そして、PSK信号として、
例えば、4PSK信号があり、この4PSK信号を復調
するためのディジタル復調回路では、直交乗算回路を備
えている。この直交乗算回路は、一般に、その直交性を
必要とする周波数帯域全般に亘って維持することが困難
であるため、直交性が保たれるように狭い周波数範囲で
使用されている。つまり、直交乗算回路に備えられたπ
/2移相回路の移相量を広帯域に亘ってπ/2に維持す
ることが困難であるため、直交乗算回路は直交性が保た
れる狭い周波数範囲で使用される。
【0003】ところで、広い周波数範囲に亘って正確に
復調動作を行うため、π/2移相回路の移相量を補正し
て、これによって、直交乗算回路の直交性を自動的に補
正するようにしたディジタル復調回路が知られている
(例えば、特開平2−149155号公報)。
【0004】ここで、図6を参照して、従来のディジタ
ル復調回路について概説する。
【0005】図示のディジタル復調回路は直交乗算回路
10を備えており、この直交乗算回路10には受信被変
調信号が与えられる。この受信被変調信号としては、例
えば、QAM信号又はPSK信号があるが、ここで、受
信被変調信号がPSK信号(4PSK信号)である場合
について説明する。
【0006】直交乗算回路10において、受信被変調信
号は乗算回路11及び12に与えられる。乗算回路11
にはシンセサイザー13から準同期搬送波信号が与えら
れる。この準同期搬送波信号は受信被変調信号の搬送波
に準同期した周波数を有する。乗算器11では受信被変
調信号と準同期搬送波信号との乗算を行って、つまり、
準同期直交復調を行って準同期復調信号Pを送出す
る。
【0007】前述の準同期搬送波信号ははπ/2移相回
路14に与えられ、ここで、π/2位相がずらされてπ
/2移相搬送波信号として可変移相回路15に与えられ
る。移相搬送波信号は後述するようにして可変移相回路
15において、位相制御されて制御搬送波信号として乗
算器12に与えられる。乗算器12では受信被変調信号
と制御搬送波信号との乗算を行って、つまり、準同期直
交復調を行って準同期復調信号Qを送出する。
【0008】これら準同期復調信号P及びQはそれ
ぞれ低域濾波回路16及び17を介してA/D変換回路
18及び19に与えられる。そして、準同期復調信号P
及びQはそれぞれA/D変換回路18及び19でデ
ィジタル信号に変換されて、搬送波再生復調回路20に
与えられる。
【0009】直交乗算回路10において、受信被変調信
号は乗算回路11及び12に与えられる。乗算回路11
にはシンセサイザー13から準同期搬送波信号が与えら
れる。この準同期搬送波信号は受信被変調信号の搬送波
に準同期した周波数を有する。乗算器11では受信被変
調信号と準同期搬送波信号との乗算を行って、つまり、
準同期直交復調を行って準同期復調信号Pを送出す
る。
【0010】前述の準同期搬送波信号ははπ/2移相回
路14に与えられ、ここで、π/2位相がずらされてπ
/2移相搬送波信号として可変移相回路15に与えられ
る。移相搬送波信号は後述するようにして可変移相回路
15において、位相制御されて制御搬送波信号として乗
算器12に与えられる。乗算器12では受信被変調信号
と制御搬送波信号との乗算を行って、つまり、準同期直
交復調を行って準同期復調信号Qを送出する。
【0011】搬送波再生復調回路20は複素乗算回路2
1及び搬送波再生回路22を備えており、複素乗算回路
21は、搬送波再生回路22からの再生搬送波信号に応
じてA/D変換回路18及び19から与えられるディジ
タル信号を同期復調して、直交復調信号P及びQを出力
する。そして、これら直交復調信号P及びQは、搬送波
再生のため搬送波再生回路22に与えられるとともに復
調信号として出力される。また、上述の直交復調信号P
及びQは象限判定回路23に与えられ、さらに、直交復
調信号Qは誤差検出回路24に与えられる。
【0012】象限判定回路23では、位相平面におい
て、直交復調信号P及びQで表される受信信号ベクトル
(信号点)が第1又は第2象限に属していると判定する
と、ロードクロックを誤差検出回路24に与える。具体
的には、信号点が第1の象限に属している際には、象限
判定回路23は第1のロードクロックを送出し、信号点
が第2の象限に属している際には、象限判定回路23は
第2のロードクロックを送出する。言い換えると、象限
判定回路23では、第1象限又は第2象限にある受信信
号ベクトルを判定して、両方象限における基準軸上の信
号点に対応したロードクロックを発生する。
【0013】ところで、誤差検出回路24は第1及び第
2のシフトレジスタ(図示せず)と減算回路(図示せ
ず)を備えており、第1及び第2のレジスタは直交復調
信号Qをそれぞれ第1及び第2のロードクロックに応じ
て格納する。基準軸がQ軸である場合には、第1及び第
2のシフトレジスタに格納される信号値(振幅値)は同
一であるが、基準軸がQ軸からずれてQ軸になると、
第1及び第2のシフトレジスタに格納される信号値は互
いに異なることになる。
【0014】減算回路では第1及び第2のシフトレジス
タの出力値間の差値を求める。この際、前述のように基
準軸がQ軸であれば、差値は零となる。一方、基準軸が
軸であれば、差値は零とはならない。つまり、直交
位相誤差があることになる。つまり、差値の大きさによ
って直交位相誤差の大きさが表されることになる。そし
て、上記の差値は誤差検出回路24から可変移相回路1
5に与えられる。可変移相回路15では差値に基づいて
π/2移相搬送波信号を位相制御して制御搬送波信号を
出力する。
【0015】ここで、可変移相回路15の動作について
さらに説明する。
【0016】いま、制御搬送波信号と準同期搬送波信号
との位相差がπ/2より小さいと、信号点が第1象限に
属する際の直交復調信号Qの振幅値をQ1、第2象限に
属する際の直交復調信号Qの振幅値をQ2とするした
際、Q1>Q2となる。この結果、誤差検出回路24は
正の差値を出力する。一方、制御搬送波信号と準同期搬
送波信号との位相差がπ/2より大きいと、Q1<Q2
となって、誤差検出回路24は負の差値を出力する。そ
して、制御搬送波信号と準同期搬送波信号との位相差が
π/2である場合には、直交誤差が零となって、Q1=
Q2となる。その結果、誤差検出回路24からの差値は
零となる。つまり、可変移相回路15は、誤差検出回路
24から出力される差値が零となるようにπ/2移相搬
送波信号の位相制御を行う。つまり、差値が正であれ
ば、可変移相回路15は、位相差を増加させるように移
相量を調整し、差値が負であれば、可変移相回路15
は、位相差を減少させるように移相量を調整する。そし
て、差値が零であると、可変移相回路15は、現在の移
相量を維持する。このようにして、直交乗算器における
直交誤差を自動的に零に補正するようにしている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図6に示す
ディジタル復調回路では、直交乗算回路が備えるπ/2
移相回路における移相量誤差を可変移相回路によってア
ナログ的に補正して、これによって、直交乗算回路の直
交性を維持する必要がある。このため、可変移相回路を
広帯域化しなければならず、加えて、誤差補正のため可
変移相回路を精度よく調整する必要がある。さらに、可
変移相回路はアナログ的に動作する関係上、誤差検出回
路からの出力をアナログに変換するためのアナログ回路
を誤差検出回路内に追加しなければならない。以上のよ
うな点から、従来のディジタル復調回路の場合、コスト
高になるとともに小型が難しいという問題点がある。
【0018】本発明の目的は広帯域に亘って精度よく復
調することができ、しかも低コストで小型のディジタル
復調回路を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、直交復
調を行う際に用いられ、受信信号を受け該受信信号を準
同期直交復調を行って準同期直交復調信号を生成する直
交乗算手段と、該準同期直交信号を再生搬送波信号に基
づいて同期復調処理して、直交復調信号を出力する搬送
波再生復調手段と、該直交復調信号を受けて信号位相平
面において前記直交復調信号がいずれの象限に属するか
判定して判定信号を生成する象限判定手段と、該判定信
号に基づいて前記直交復調信号の位相誤差を求める誤差
検出手段とを有し、前記搬送波再生復調手段には該位相
誤差と前記直交復調信号に応じて前記再生搬送信号を生
成する搬送波再生手段が備えられていることを特徴とす
るディジタル復調回路が得られる。
【0020】
【実施例】以下本発明について実施例によって説明す
る。
【0021】図1を参照して、図1に示すディジタル復
調回路おいて、図6に示すディジタル復調回路と同一の
構成要素については同一の参照番号を付す。
【0022】図示のディジタル復調回路は直交乗算回路
25を備えている。この直交乗算回路25は、可変移相
回路を備えておらず、他の構成要素については、図6に
示す直交乗算回路10と同一である。つまり、直交乗算
回路25においては、π/2移相回路14からの出力
(π/2移相搬送波信号)が直接、乗算回路12に与え
られる。
【0023】いま、π/2移相回路14の移相量をπ/
2−θとすると、低域濾波後の準同期復調信号P及び
は、それぞれ数1及び数2で表される。
【0024】
【数1】
【0025】
【数2】 なお、Δωは受信波の搬送波と準同期搬送波信号の角速
度の差を表す。
【0026】前述のように、低域濾波後の準同期復調信
号P及びQはA/D変換されて、ディジタル信号列
に変換される。これらディジタル信号列は、複素乗算器
21に与えられ、ここで、再生搬送波信号に基づいて、
数3及び数4で示す演算が行われて位相同期処理され、
直交復調信号P及びQとして出力される(なお、図1に
示す搬送波再生回路は図6に示す搬送波再生回路22と
はその機能が異なるので、ここでは、参照番号として2
6を用いる)。
【0027】
【数3】
【0028】
【数4】 なお、δは後述するアドレスシフト量に対応した移相量
を表す。
【0029】従って、直交復調信号P及びQは数1乃至
数4を用いて数5及び数6で表すことができる。
【0030】
【数5】
【0031】
【数6】 数5及び数6に示す直交復調信号P及びQは再生搬送波
信号に基づいて、δがθに等しくなるように、位相同期
処理される結果、実際には、数7及び数8で示すよう
に、符号間干渉が除去された状態で出力されることにな
る。
【0032】
【数7】
【0033】
【数8】 これら直交復調信号P及びQは象限判定回路23に与え
られ、さらに、直交復調信号P及びQが誤差検出回路2
7に与えられる。
【0034】ここで、図2を参照して、象限判定回路2
3及び誤差検出回路27について説明する。なお、この
例では、直交復調信号Pの誤差を検出する場合について
説明する。
【0035】象限判定回路23は極性判定回路23a及
び23bを備えており、極性判定回路23aには直交復
調信号Pが入力信号として与えられる。一方、極性判定
回路23bには直交復調信号Qが入力信号として与えら
れる。各及び23bは、その入力信号が正極性である
と、論理1を出力し、一方、入力信号が負極性である
と、論理0を出力する。
【0036】いま、P(t)=1,Q(t)=−1(つ
まり、第4象限に信号点がある場合)であると、極性判
定回路23aは論理1を出力し、極性判定回路23bは
論理0を出力する。図示のように、極性判定回路23a
はANDゲート23c及び23dに接続され、極性判定
回路23bはANDゲート23cに接続されるとともに
インバータ23eを介してANDゲート23dに接続さ
れているから、ANDゲート23dの出力が論理1とな
る。
【0037】一方、P(t)=1,Q(t)=1(つま
り、第1象限に信号点がある場合)であると、極性判定
回路23a及び23bともには論理1を出力する。この
結果、ANDゲート23cの出力が論理1となる。
【0038】誤差検出回路27はレジスタ27a及び2
7bと減算回路27cとを備えており、ANDゲート2
3cの出力が論理1であると、レジスタ27aには直交
復調信号P(t)の振幅値(ディジタルkビット)が格
納される。一方、ANDゲート23dの出力が論理1で
あると、レジスタ27bには直交復調信号P(t)の振
幅値(ディジタルkビット)が格納される。減算回路2
7cはレジスタ27a及び27bの出力を受け、これら
出力の減算を行い誤差(ΔP)を出力する。
【0039】上記の誤差(ΔP)は、数9で表される
(ただし、数9においては、p(t)及びq(t)は振
幅1とした。)
【0040】
【数9】 数9から明らかなように、誤差(ΔP)は一部の短い区
間を除いて正の値をとり、概ね、準同期復調信号の搬送
波の位相がnπ/2(n=1,3,5,…)の際、最大
値をとることがわかる。つまり、Δωt=nπ/2の際
には、数9は数10で表される。
【0041】
【数10】 数10から理解できるように、Δωt=nπ/2の場合
には、誤差検出回路27の出力は直交誤差を表し、それ
以外の位相においては、直交誤差が小さく見積もられる
ことになる。
【0042】なお、図示はしないが、同様にして、直交
復調信号Qの誤差を検出する場合についても図2に示す
例と同様に構成できる。この場合には、レジスタ27a
及び27bには直交復調信号Qが与えられることにな
る。この際、誤差検出回路27は、数11で示す誤差
(ΔQ)を出力する。
【0043】
【数11】 次に、図3を参照して、本発明で用いられる象限判定回
路23及び誤差検出回路27について説明する。
【0044】図3において、図2に示す構成要素と同一
の構成要素について、同一の参照番号を付す。図3にお
いて、象限判定回路23は、さらにANDゲート23f
及びインバータ23gを備えており、同様に、誤差検出
回路27は、さらにレジスタ27d及び27e、減算回
路27f、及び加算回路27gとを備えている。図示の
誤差検出回路27においては、レジスタ27a及び27
bと減算回路27cとによってP誤差検出部271が構
成され、レジスタ27d及び27eと減算回路27fと
によってQ誤差検出部272が構成される。
【0045】前述のように、P(t)=1,Q(t)=
−1であると、ANDゲート23dの出力が論理1とな
り、P(t)=1,Q(t)=1であると、ANDゲー
ト23cの出力が論理1となる。さらに、P(t)=−
1,Q(t)=1(つまり、第2象限に信号点がある
と)であると、ANDゲート23fの出力は論理1とな
る。
【0046】ANDゲート23cの出力が論理1となる
と、レジスタ27a及び27dにそれぞれ直交復調信号
P(t)及びQ(t)の振幅値が格納される。ANDゲ
ート23dの出力が論理1となると、レジスタ27b直
交復調信号P(t)の振幅値が格納される。そして、A
NDゲート23fの出力が論理1となると、レジスタ2
7e直交復調信号Q(t)の振幅値が格納される。減算
回路27cはレジスタ27a及び27bの出力を受け、
これら出力の減算を行い、誤差(ΔP)を出力する。同
様にして、減算回路27fはレジスタ27d及び27e
の出力を受け、これら出力の減算を行い、誤差(ΔQ)
を出力する。これら、誤差ΔP及びΔQは加算回路27
gに与えられ、ここで加算される。そして、加算回路2
7gからは差値として(ΔP+ΔQ)が出力され、搬送
波再生回路26に与えられる。つまり、図3に示す誤差
検出回路27からは、数12で表す差値が出力される。
【0047】
【数12】 このように、P(t)とQ(t)両者の誤差を加算する
ことによって、誤差検出回路27からの出力(差値)は
時間的に変化せず、すべての位相において直交誤差を表
すことになる。
【0048】図4を参照して、搬送波再生回路26につ
いて説明する。
【0049】搬送波再生回路26は、位相誤差検出回路
26aを備えており、位相誤差検出回路26aでは直交
復調信号P及びQを受けて、再生搬送波の位相に対応し
たアドレス(第1のアドレス)と再生搬送波の位相より
π/2遅れた位相に対応するアドレス(第2のアドレ
ス)とを交互にアドレス列として発生する。これらアド
レス列はマルチプレクサ26b及びアドレスシフト回路
26cに与えられる。
【0050】ここで、図5を参照して、アドレスシフト
回路26cは位相アドレス変換回路261を備えてお
り、位相アドレス変換回路261は誤差検出回路27か
らの差値を受けて、差値に対応するアドレスの差分(ア
ドレス差分値)に変換する。アキュームレータ262に
は、アドレスシフト量δが格納されており、加算回路2
63でアドレス差分値とアドレスシフト量が加算され、
この加算結果が再びアドレスシフト量としてアキューム
レータ262に格納される。加算回路264では、アキ
ュームレータ262からのアドレスシフト量と位相誤差
検出回路26aから与えられるアドレス列とを加算し
て、加算アドレス列としてマルチプレクサ26bに与え
られる。
【0051】アドレスシフト量δの更新は、数10及び
数12によって、次のようにして行う。
【0052】δ(更新後)=δ(更新前)+誤差検出回
路27の出力/2 マルチプレクサ26bではアドレス列及び加算アドレス
列を選択的に選択アドレス列として出力する。つまり、
マルチプレクサ26bからは所定のタイミングでアドレ
ス列及び加算アドレス列が選択的に出力されることにな
る。
【0053】上記の選択アドレス列はサイン/コサイン
ROM26dに与えられる。サイン/コサインROM2
6dには一周期を越えるサイン波形データ及びコサイン
波形データがそれぞれ個別にアドレスに対応して格納さ
れている。つまり、サイン/コサインROM26dは一
周期分のサイン波形データ及びコサイン波形データをそ
れぞれ個別のアドレスに対応させて格納するとともにア
ドレスシフトに対応するための波形データも格納されて
いる。
【0054】サイン/コサインROM26dからは選択
アドレス列に応じてサイン波形データ及びコサイン波形
データが選択的に読み出される。前述のように、アドレ
ス列には第1及び第2のアドレスが含まれており、これ
に対応して、加算アドレス列にも第1及び第2のシフト
アドレスが含まれることなる。この結果、サイン/コサ
インROM26dは第1乃至第4の再生搬送波データが
読み出されることになり、これらは、それぞれラッチ回
路26e乃至26hでラッチされ、再生搬送波信号とし
て複素乗算回路21に与えられる。そして、複素乗算回
路21では再生搬送波信号に基づいて位相処理を行い、
直交復調信号P及びQを出力する。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、直交
乗算回路の出力に直交誤差が生じても搬送波再生回路に
よって自動的に直交誤差が補正されて符号間干渉が除去
されるから、広帯域に亘って精度よく復調できるという
効果がある。
【0056】さらに、本発明では、直交乗算回路に可変
位相回路を備えることなく、また、補正をディジタル的
に行っているから、別にアナログ回路を備える必要がな
く、また、π/2移相回路の調整を厳密に行う必要がな
いから、低コストでしかも小型化を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるディジタル復調回路の一実施例を
示すブロックである。
【図2】図1に示す象限判定回路及び誤差検出回路の一
例を示すブロック図である。
【図3】図1に示す象限判定回路及び誤差検出回路の他
の例を示すブロック図である。
【図4】図1に示す搬送波再生回路の一例を示すブロッ
ク図である。
【図5】図4に示すアドレスシフト回路の一例を示すブ
ロック図である。
【図6】従来のディジタル復調回路を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
10,25 直交乗算回路 11,12 乗算回路 13 シンセサイザー 14 π/2移相回路 15 可変移相回路 16,17 低域濾波回路 18,19 A/D変換回路 20 搬送波再生復調回路 21 複素乗算回路 22,26 搬送波再生回路 23 象限判定回路 24,27 誤差検出回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年8月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】
【数9】 数9から明らかなように、誤差(ΔP)は一部の短い区
間を除いてθ−δの符号に応じて正又は負の値をとり、
概ね、準同期復調信号の搬送波の位相がnπ/2(n=
1,3,5,…)の際、その振幅が最大値をとることが
わかる。つまり、Δωt=nπ/2の際には、数9は数
10で表される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】ここで、図5を参照して、アドレスシフト
回路26cは位相アドレス変換回路261を備えてお
り、位相アドレス変換回路261は誤差検出回路27か
らの差値を受けて、差値に対応するアドレスの差分(ア
ドレス差分値)に変換する。アキュームレータ262に
は、前述δに対応したアドレスシフト量が格納されてお
り、加算回路263でアドレス差分値とアドレスシフト
量が加算され、この加算結果が再びアドレスシフト量と
してアキュームレータ262に格納される。加算回路2
64では、アキュームレータ262からのアドレスシフ
ト量と位相誤差検出回路26aから与えられるアドレス
列とを加算して、加算アドレス列としてマルチプレクサ
26bに与えられる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】以上により、前述δの更新は、数10及び
数12によって、次のようにして行う。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直交復調を行う際に用いられ、受信信号
    を受け該受信信号を準同期直交復調を行って準同期直交
    復調信号を生成する直交乗算手段と、該準同期直交信号
    を再生搬送波信号に基づいて同期復調処理して、直交復
    調信号を出力する搬送波再生復調手段と、該直交復調信
    号を受けて信号位相平面において前記直交復調信号がい
    ずれの象限に属するか判定して判定信号を生成する象限
    判定手段と、該判定信号に基づいて前記直交復調信号の
    位相誤差を求める誤差検出手段とを有し、前記搬送波再
    生復調手段には該位相誤差と前記直交復調信号に応じて
    前記再生搬送信号を生成する搬送波再生手段が備えられ
    ていることを特徴とするディジタル復調回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されたディジタル復調回
    路において、前記準同期直交信号をディジタル信号列に
    変換する変換手段を備えており、前記準同期直交信号は
    前記ディジタル信号列として前記搬送波再生復調手段に
    与えられるようにしたことを特徴とするディジタル復調
    回路。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載されたディジタル復調回
    路において、前記直交乗算手段は、搬送波周波数に準同
    期した準同期搬送波信号を発生する発振手段と、該準同
    期搬送波信号の位相をπ/2移相して移相搬送波信号を
    生成する移相手段と、前記受信信号及び前記準同期搬送
    波信号が与えられ前記準同期直交復調信号の第1の信号
    成分を生成する第1の乗算手段と、前記受信信号及び前
    記移相搬送波信号が与えられ前記準同期直交復調信号の
    第2の信号成分を生成する第2の乗算手段とを有するこ
    とを特徴とするディジタル復調回路。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載されたディジタル復調回
    路において、前記象限判定手段は、前記直交復調信号に
    応じて信号位相平面上の少なくとも第1象限と第2象限
    又は第1象限と第4象限のいずれか一方の組み合わせに
    係わる象限を判定して、該判定された組み合わせ象限に
    おける軸に投影された信号点に対応して前記判定信号と
    してロードクロック信号を発生するようにしたことを特
    徴するディジタル復調回路。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載されたディジタル復調回
    路において、前記誤差検出手段は、前記ディジタル信号
    列は第1及び第2の信号成分を備えており、該第1及び
    該第2の信号成分のうち少なくとも一方であって前記象
    限判定手段によって判定対象とされた前記組み合わせ象
    限における前記軸に対応した信号成分を受けて該軸に投
    影される各信号点の振幅値を前記ロードクロック信号に
    応じて格納振幅値として格納した後、該格納振幅値間の
    差値を求めて該差値に応じて前記位相誤差を生成するよ
    うにしたことを特徴とするディジタル復調回路。
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