JPH07297695A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

Info

Publication number
JPH07297695A
JPH07297695A JP9039694A JP9039694A JPH07297695A JP H07297695 A JPH07297695 A JP H07297695A JP 9039694 A JP9039694 A JP 9039694A JP 9039694 A JP9039694 A JP 9039694A JP H07297695 A JPH07297695 A JP H07297695A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control
terminal
semiconductor device
output terminal
common output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9039694A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Yamaguchi
厚司 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP9039694A priority Critical patent/JPH07297695A/ja
Publication of JPH07297695A publication Critical patent/JPH07297695A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Power Conversion In General (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】FWDの逆回復時に発生する高プラスdv/d
tにより誤動作しない過熱保護機能を備えた半導体装置
を提供する。 【構成】半導体装置がIGBT3およびFWD4の並列
回路をブリッジ結線したインテリジェントパワーモジュ
ールからなり、その下側アーム2の駆動回路を搭載した
制御用IC16が、IGBT3の過電流をその検出抵抗
7で検出する過電流保護回路、およびIGBT3の過熱
をサーミスタ8で検出する過熱保護回路を備えたものに
おいて、FWD4の逆回復時に発生する高プラスdv/
dtによりアラーム信号の共通出力端子A/Eに発生す
るサージ電圧を抑制するサージ電圧抑制手段として、例
えばアラーム信号の共通出力端子A/Eから制御電源2
1の入力端子Vccに向かう方向を順方向として端子間に
接続された順電圧降下の低い一方向性降伏ダイオード
(ショットキーダイオード)20を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、直流を入力として交
流出力を得るVVVFインバータなどの電力変換用の半
導体装置、ことに過電流保護機能,短絡保護機能,およ
び過熱保護機能を有するインテリジェントパワーモジュ
ールに関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の半導体装置を三相電力変換
器を例に簡略化して示す接続図、図5は従来の半導体装
置を三相電力変換器を例に模式化して示す平面図、図6
は従来の半導体装置を三相電力変換器を例に簡略化して
示す接続図である。図1において、三相電力変換器の主
回路は直流端子P−N間にアーム接続(三相ブリッジ結
線)された各相1対のスイッチング素子としてのIGB
T(ゲート絶縁型バイポーラトランジスタ)3と、その
コレクタ−エミッタ間に接続されたフリーホイーリング
ダイオード(FWD)4との並列回路からなり、上側ア
ーム(1A,1B,1C),および下側アーム(2A,
2B,2C)で構成され、上下アームの中間接続点から
交流出力端子U,V,Wが引き出される。また、上側ア
ームのIGBTそれぞれのゲートには上側アーム駆動回
路5A,5B,5Cが接続され、また下側アームのIG
BTそれぞれのゲートには下側アーム駆動回路6A,6
B,6Cが接続され、各駆動回路が図示しない駆動信号
発生回路からの指令に基づいて各アームのIGBTをス
イッチングすることにより、例えば交流負荷としての電
動機の可変速度制御が行われる。
【0003】また、図5に示すように、半導体装置10
はインテリジェントパワーモジュールとして構成され、
その方形容器19内には上側アーム1A,1B,1Cを
搭載したパワー基板部11A,11B,11B等11、
下側アーム2A,2B,2Cを搭載したパワー基板部1
2A,12B,12B等12、および上側アームの駆動
回路5A,5B,5Cを搭載した制御用IC15A,1
5B,15C,等15、下側アームの駆動回路6A,6
B,6Cを搭載した制御用IC16A,16B,16
C,等16とが収納され、方形容器19の枠状部分には
直流端子列16,交流端子列17,および制御端子列1
8が配列され、例えば各基板部のプリント配線14によ
り制御用IC15,16と制御端子列18との接続が行
われるとともに、方形容器内にゲル状樹脂を充填して封
止が行われる。
【0004】さらに、インテリジェントパワーモジュー
ルとして構成される半導体装置10は図6に示すよう
に、上側アーム1および下側アーム2がそれぞれIGB
T3のセンス端子とエミッタとの間に接続された過電流
検出抵抗7を備え、その検出電流値をO/S端子(過電
流入力端子)−GND端子間に受けた上側アームの駆動
回路5および下側アームの駆動回路6が、その内部に設
けられた図示しない過電流保護回路および短絡電流保護
回路により過電流または短絡電流の発生を判断してA/
E端子(アラーム信号の共通出力端子)からアラーム信
号を出力するよう構成される。さらにまた、下側アーム
2側のIGBT3に近接して配された負性抵抗素子8
(例えばサーミスタ)によりIGBT3の温度を監視
し、その検出信号を過熱検出信号の入力端子O/Hに受
けた下側アームの駆動回路6が、その内部に設けられた
図示しない過熱保護回路によりIGBTの過熱を判断
し、A/E端子(アラーム信号の共通出力端子)からア
ラーム信号を出力するよう構成される。
【0005】なお、過熱保護回路はサーミスタ8の抵抗
値が温度の上昇に逆比例して低下することを利用して、
抵抗値の低下を電圧低下に変換して基準電圧と比較し、
検出電圧が基準電圧以下に低下したとき過熱が生じたも
のと判断してアラームを出力するよう構成され、アラー
ムによってIGBTのスイッチング動作を停止させる過
熱保護機能が得られるとともに、IGBTの温度が低下
してその検出電圧が基準電圧を所定レベル上回ると保護
機能が解除され、半導体装置が動作を再開できるようヒ
ステリシス特性を持たせるよう構成したものが知られて
いる。また、A/E端子はプリント配線14によって制
御端子列18の1つに接続されるが、その出力側にはホ
トカプラを設けて外部回路と電気的に絶縁するととも
に、プリント配線14には直列にホトカプラ内ダイオー
ドに流れる電流の調節抵抗13が設けられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のようにインテリ
ジェントパワーモジュールとして構成された半導体装置
10には、過電流保護機能,短絡電流保護機能,および
過熱保護機能と、さらには制御電源電圧Vccの異常保護
機能が付加されてパワーモジュールの信頼性の向上が図
られており、過電流保護機能が過熱保護機能より速く作
動するよう過電流保護レベルおよび過熱保護レベルが設
定されて2重保護を行うのが一般的である。ところが、
定挌交流出力の1.125倍の過電流を流して半導体装
置の保護機能を評価したところ、過電流保護(OCトリ
ップ)が作動する前に過熱保護(OHトリップ)が作動
してしまうという異常が発見された。この異常動作の原
因分析を行った結果、過電流保護レベルおよび過熱保護
レベルの設定値そのものには異常が認められず、上下ア
ームのフリーホイーリングダイオード(FWD)4の逆
回復によってIGBT3に高いプラスdv/dtが印加
されると、IGBTの温度がその過熱保護レベルに到達
していないにも係わらず過熱を報知するアラームが出力
されてしまう過熱保護回路の誤動作が発生することが判
明した。
【0007】この発明の目的は、FWDの逆回復時に発
生する高プラスdv/dtにより誤動作しない過熱保護
機能を備えた半導体装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明によれば、スイッチング素子としてのIG
BTを搭載した複数のパワー基板部と、その駆動回路を
搭載した制御用IC基板とが方形容器に収納され、各相
一対のIGBTが直流ライン間にアーム接続されて直流
端子および交流端子が前記方形容器の枠状部分に配列さ
れるとともに、制御用ICがIGBTの過電流および短
絡電流検出信号の入力端子,IGBT側に配された負性
抵抗素子による過熱検出信号の入力端子と,駆動回路が
過電流,短絡電流,または過熱を検出して発するアラー
ム信号の共通出力端子とを備えたものにおいて、IGB
Tのスイッチングに伴って共通出力端子に生ずる過熱ア
ラーム信号の誤動作をサージ電圧の抑制によって阻止す
るサージ電圧抑制手段を制御用ICの共通出力端子側に
設けてなるものとする。
【0009】サージ電圧抑制手段が制御用ICのアラー
ム信号の共通出力端子から制御電源電圧入力端子に向か
う方向を順方向として接続された一方向性降伏ダイオー
ドからなり、その順電圧降下が制御用IC内寄生ダイオ
ードのそれ以下であると良い。サージ電圧抑制手段が制
御用ICのアラーム信号の共通出力端子とグランドライ
ン端子との間に接続されたコンデンサからなり、その静
電容量が0.6nF以上2nF以下であると良い。
【0010】サージ電圧抑制手段が制御用ICの共通出
力端子と方形容器の枠状部分に配列された制御端子列と
を結ぶ空中配線であると良い。
【0011】
【作用】この発明の構成は、過熱保護回路の誤動作の原
因が、FWDの逆回復時の急峻な電流変化によってモジ
ュール配線内に蓄積されたエネルギーが、パワー基板部
のグランドから制御用ICの電源グランドラインに流
れ、これが制御端子列に接続されたプリント配線を介し
てA/E端子側に電源電圧Vccより高いサージ電圧とし
て侵入するため、制御用IC内に逆向きの電流が瞬間的
に流れて基準電圧を変化させるので、ヒステリシスの領
域に入っている過熱保護回路が誤動作してアラームを出
力することによるとの検討結果に基づいてなされたもの
であり、IGBTのスイッチングに伴って共通出力端子
に生ずる過熱アラーム信号の誤動作をサージ電圧の抑制
によって阻止するサージ電圧抑制手段を制御用ICのア
ラーム信号の共通出力端子側に設けるよう構成したこと
により、共通出力端子におけるサージ電圧レベルを低減
し、過電圧サージにより制御用IC内に逆向きの電流が
瞬間的に流れるのを阻止するので、制御用IC内の基準
電圧の変化を抑制する機能が得られ、過熱保護回路の誤
動作を防止することができる。
【0012】例えば、サージ電圧抑制手段に制御用IC
のアラーム信号の共通出力端子から制御電源電圧入力端
子に向かう方向を順方向として接続された一方向性降伏
ダイオードを用い、その順電圧降下が制御用IC内寄生
ダイオードのそれ以下とすれば、FWDの逆回復時にグ
ランドラインを介してアラーム信号の共通出力端子に発
生するサージ電圧およびこれに伴って制御用IC内駆動
回路に生ずる基準電圧の変動を制御用IC内寄生ダイオ
ードが導通しない範囲に抑制できるので、制御用IC基
板内に逆向きの電流が流れるのを防ぎ、ヒステリシスの
領域に入っている過熱保護回路が誤動作してアラームを
出力することを回避する機能が得られる。
【0013】例えば、サージ電圧抑制手段を制御用IC
のアラーム信号の共通出力端子とグランドライン端子と
の間に接続されたコンデンサとし、その静電容量を0.
6nF以上2nF以下の範囲に設定すれば、FWDの逆
回復時にグランドラインを介してアラーム信号の共通出
力端子に侵入するサージ電圧をコンデンサが吸収し、サ
ージ電圧によって制御用IC内駆動回路に生ずる基準電
圧の変動を抑制するので、過熱保護回路の誤動作を防止
する機能が得られる。
【0014】例えば、サージ電圧抑制手段を制御用IC
の共通出力端子と方形容器の枠状部分に配列された制御
端子とを結ぶ空中配線とすれば、この空中配線と制御用
ICおよびパワー基板部にプリント配線として形成され
るグランドラインとの静電的結合を疎にできるので、F
WDの逆回復時の急峻な電流変化によってモジュール配
線内に蓄積されたエネルギーが、パワー基板部のグラン
ドから制御用ICの電源グランドラインに流れ、これが
制御端子列に接続されたプリント配線を介してA/E端
子側に電源電圧Vccより高いサージ電圧として侵入する
という従来の問題点を排除し、空中配線に発生するサー
ジ電圧を低減し、過熱保護回路の誤動作を防止する機能
が得られる。
【0015】
【実施例】以下、この発明を実施例に基づいて説明す
る。図1はこの発明の実施例になる半導体装置を三相電
力変換器を例に簡略化して示す要部の接続図であり、従
来技術と同じ構成部分には同一参照符号を付すことによ
り、重複した説明を省略する。図において、スイッチン
グ素子としてのIGBT3とフリーホイーリングダイオ
ード(FWD)4との並列回路からなる上側アーム1
A,1B,1C等1、および下側アーム2A,2B,2
C等2で構成される三相電力変換器の主回路は、それぞ
れの下側アーム2がIGBT3の電流センスに接続され
た過電流検出抵抗7およびIGBTの近傍に配された負
性抵抗素子としてのサーミスタ8を備え、それぞれの検
出信号が下側アーム2の駆動回路を搭載した制御用IC
16A,16B,16C等16のO/S端子およびOH
端子に入力されるとともに、IGBTに過電流,短絡電
流,または過熱が発生したときA/E端子からアラーム
信号を出力するよう構成される。また、制御用IC16
はそのアラーム信号の共通出力端子A/Eから制御電源
入力端子Vccに向かう方向を順方向として接続されたサ
ージ電圧抑制手段20としての一方向性降伏ダイオー
ド,例えばショットキーダイオード(SBD)20を備
える。
【0016】このように構成された実施例になる半導体
装置としての三相電力変換器において、下側アームのF
WD4の逆回復時に発生する急峻な電流変化により、モ
ジュール配線内に蓄積されたエネルギーが、パワー基板
部のグランドから制御用IC16の電源グランドライン
に流れ、これが制御端子列18に接続されたプリント配
線14をアンテナとしてA/E端子側にサージ電圧とし
て侵入した場合、ショットキーダイオード(SBD)2
0を介して制御電源21にサージ電流が流れてサージ電
圧を低減する。ことに、ショットキーダイオード(SB
D)20の順電圧降下は0.5V以下と制御用IC内寄
生ダイオードのそれより低いのでサージ電圧の抑制効果
が大きく、制御用IC内に逆向きの電流が流れて基準電
圧を変化させるという従来の問題点を回避でき、従っ
て、ヒステリシスの領域に入っている過熱保護回路が誤
動作してアラームを出力するという過熱保護回路の誤動
作を防止する効果が得られる。
【0017】また、過熱保護レベルを117°Cに設定
した実施例になる三相電力変換器について、パワー基板
部の温度を監視しつつ交流出力電流を徐々に増加し、過
熱保護回路の誤動作を過電流トリップが生ずる前に過熱
アラームが発生するか否かによって判定した。その結
果、パワー基板部の温度が115°Cに到達しても誤動
作せず、サージ電圧抑制手段20としてのショットキー
ダイオードを設けたことによって従来技術で問題となっ
た過熱保護回路の誤動作を高い精度で回避できることが
実証された。
【0018】図2はこの発明の異なる実施例になる半導
体装置を三相電力変換器を例に簡略化して示す要部の接
続図であり、サージ電圧抑制手段30を下側アームの制
御用IC16のアラーム信号の共通出力端子A/Eとグ
ランドライン端子GNDとの間に接続されたコンデンサ
とし、その静電容量を0.6nF以上2nF以下の範囲
に設定した点が前述の実施例と異なっている。このよう
に構成した三相電力変換器においては、FWD4の逆回
復時にグランドラインを介してアラーム信号の共通出力
端子に発生するサージ電圧をコンデンサ30が吸収し、
サージ電圧によって制御用IC内駆動回路に生ずる基準
電圧の変動を抑制するので、過熱保護回路の誤動作を防
止する効果が得られるとともに、ショットキーダイオー
ドに比べて安価なコンデンサをサージ電圧抑制手段に用
いることによる経済効果が得られる。
【0019】また、上述の過熱保護レベルを117°C
に設定した異なる実施例になる三相電力変換器につい
て、サージ電圧抑制手段としてのコンデンサ30の静電
容量を0.1nFから10nFの範囲で段階的に変え、
パワー基板部の温度を監視しつつ交流出力電流を徐々に
増加し、過熱保護回路の誤動作を過電流トリップが生ず
る前に過熱アラームが発生するか否かによって判定し
た。その結果、コンデンサ30の静電容量を0.56n
F以上とすれば、パワー基板部の温度が115°Cに到
達しても誤動作せず、サージ電圧抑制手段30としての
コンデンサを設けたことにより、従来技術で問題となっ
た過熱保護回路の誤動作を高い精度で回避できることが
実証された。なお、コンデンサ30の静電容量が大き過
ぎるとアラーム出力時の時間遅れを招くので静電容量の
上限を2nF程度に抑えることが好ましい。
【0020】図3はこの発明の他の実施例になる半導体
装置を三相電力変換器を例に模式化して示す平面図であ
る。図において、半導体装置10はインテリジェントパ
ワーモジュールとして構成され、その方形容器19内に
下側アーム2A,2B,2Cを搭載したパワー基板部1
2A,12B,12B等12とともに収納された下側ア
ームの制御用IC16A,16B,16C,等16は、
それぞれのアラーム信号の共通出力端子A/Eと制御端
子列18との間がサージ電圧抑制手段としての空中配線
34A,34B,34C等34によって接続された点が
従来技術と異なっている。また、空中配線34に直列接
続されるホトカプラ内ダイオード電流の調整抵抗33は
制御用IC16に面実装してもよく、空中配線と同様に
空中で空中配線(リード線)に接続し、しかる後方形容
器内に充填するゲル状樹脂中に埋設するよう構成しても
よい。
【0021】上述の空中配線によるサージ電圧の抑制効
果を検証するために、図1のようにA/E−Vcc端子間
にショットキーダイオード20を有する半導体装置10
に空中配線34を付加した半導体装置と、プリント配線
(配線パターンとも呼ぶ)14を付加した半導体装置と
を供試体として、パワー基板部の温度を監視しつつ交流
出力電流を徐々に増加し、過熱保護回路の誤動作を過電
流トリップが生ずる前に過熱アラームが発生するか否か
によって判定した。その結果、プリント配線を付加した
半導体装置ではパワー基板部の温度が95°C に到達し
た時点で誤動作したのに対して、空中配線を付加した半
導体装置ではパワー基板部の温度が115°Cに到達し
た時点でも誤動作せず、空中配線としてグランドライン
との静電的結合を疎にすることにより、サージ電圧の抑
制効果が得られるとともに、ショットキーダイオードま
たはコンデンサからなるサージ電圧抑制手段と組み合わ
せることにより、より安定化したサージ電圧の抑制効果
が得られることが実証された。
【0022】
【発明の効果】この発明は前述のように、IGBTのス
イッチングに伴ってアラーム信号の共通出力端子に生ず
る過熱アラーム信号の誤動作をサージ電圧の抑制によっ
て阻止するサージ電圧抑制手段を制御用ICの共通出力
端子側に設けるよう構成した。その結果、サージ電圧抑
制手段を制御用ICのアラーム信号の共通出力端子から
制御電源電圧入力端子に向かう方向を順方向として接続
された一方向性降伏ダイオード,例えばショットキーダ
イオードで構成しても、また、制御用ICのアラーム信
号の共通出力端子と接地端子との間に接続された静電容
量が0.6nF以上2nF以下のコンデンサで構成して
も、過電流トリップが生ずる前に過熱アラームが発生す
る過熱保護回路の誤動作を阻止することが可能となり、
従って信頼性の高い過電流保護機能,短絡電流保護機
能,および過熱保護機能を備えた半導体装置、ことにイ
ンテリジェントパワーモジュールを提供することができ
る。
【0023】また、下側アームの制御用ICのアラーム
信号の共通出力端子と制御端子列との間を空中配線を用
いて接続するよう構成してもサージ電圧抑制効果が得ら
れ、これと前述のショットキーダイオードまたはコンデ
ンサからなるサージ電圧抑制手段とを組み合わせること
により、より信頼性の高い過熱保護機能を有する半導体
装置,ことにインテリジェントパワーモジュールを提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例になる半導体装置を三相電力
変換器を例に簡略化して示す要部の接続図
【図2】この発明の異なる実施例になる半導体装置を三
相電力変換器を例に簡略化して示す要部の接続図
【図3】この発明の他の実施例になる半導体装置を三相
電力変換器を例に模式化して示す平面図
【図4】従来の半導体装置を三相電力変換器を例に簡略
化して示す接続図
【図5】従来の半導体装置を三相電力変換器を例に模式
化して示す平面図
【図6】従来の半導体装置を三相電力変換器を例に簡略
化して示す接続図
【符号の説明】
1 上側アーム(1A,1B,1C) 2 下側アーム(2A,2B,2C) 3 スイッチング素子(IGBT) 4 FWD 5 上側アームの駆動回路(5A,5B,5C) 6 下側アームの駆動回路(6A,6B,6C) 7 過電流検出抵抗 8 負性抵抗素子(サーミスタ) 10 半導体装置(インテリジェントパワーモジュー
ル) 11 上側アームを搭載したパワー基板部 12 下側アームを搭載したパワー基板部 13 ダイオード電流の調整抵抗 14 プリント配線(配線パターン) 15 上側アームの駆動回路を搭載した制御用IC 16 下側アームの駆動回路を搭載した制御用IC 17 交流端子列 18 制御端子列 19 方形容器 20 サージ電圧抑制手段(ショットキーダイオー
ド) 21 制御電源(Vcc) 30 サージ電圧抑制手段(コンデンサ) 33 ダイオード電流の調整抵抗 34 サージ電圧抑制手段(空中配線) Vcc 制御電源端子 O/S 過電流信号入力端子 OH 過熱検出信号入力端子 A/E アラーム信号の共通出力端子 GND グランドライン端子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スイッチング素子としてのIGBTを搭載
    した複数のパワー基板部と、その駆動回路を搭載した制
    御用ICとが方形容器に収納され、各相一対のIGBT
    が直流ライン間にアーム接続されて直流端子および交流
    端子が前記方形容器の枠状部分に配列されるとともに、
    制御用ICがIGBTの過電流および短絡電流検出信号
    の入力端子,IGBT側に配された負性抵抗素子による
    過熱検出信号の入力端子と,駆動回路が過電流,短絡電
    流,または過熱を検出して発するアラーム信号の共通出
    力端子とを備えたものにおいて、IGBTのスイッチン
    グに伴って共通出力端子に生ずる過熱アラーム信号の誤
    動作をサージ電圧の抑制によって阻止するサージ電圧抑
    制手段を制御用ICの共通出力端子側に設けてなること
    を特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】サージ電圧抑制手段が制御用ICのアラー
    ム信号の共通出力端子から制御電源電圧入力端子に向か
    う方向を順方向として接続された一方向性降伏ダイオー
    ドからなり、その順電圧降下が制御用IC内寄生ダイオ
    ードのそれ以下であることを特徴とする請求項1記載の
    半導体装置。
  3. 【請求項3】サージ電圧抑制手段が制御用ICのアラー
    ム信号の共通出力端子とグランドライン端子との間に接
    続されたコンデンサからなり、その静電容量が0.6n
    F以上2nF以下であることを特徴とする請求項1記載
    の半導体装置。
  4. 【請求項4】サージ電圧抑制手段が制御用ICの共通出
    力端子と方形容器の枠状部分に配列された制御端子列と
    を結ぶ空中配線からなることを特徴とする請求項1記載
    の半導体装置。
JP9039694A 1994-04-28 1994-04-28 半導体装置 Pending JPH07297695A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9039694A JPH07297695A (ja) 1994-04-28 1994-04-28 半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9039694A JPH07297695A (ja) 1994-04-28 1994-04-28 半導体装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07297695A true JPH07297695A (ja) 1995-11-10

Family

ID=13997429

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9039694A Pending JPH07297695A (ja) 1994-04-28 1994-04-28 半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07297695A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6215634B1 (en) 1998-04-10 2001-04-10 Fuji Electric Co., Ltd. Drive circuit for power device
JP2006166691A (ja) * 2004-11-10 2006-06-22 Mitsubishi Electric Corp 電力用半導体装置
US7312427B2 (en) 2003-04-22 2007-12-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. High-frequency dielectric heating device and printed board with thermistor
KR20190048707A (ko) * 2017-10-31 2019-05-09 현대오트론 주식회사 전력 반도체 칩
JP2021061750A (ja) * 2018-07-24 2021-04-15 広東美的制冷設備有限公司Gd Midea Air−Conditioning Equipment Co.,Ltd. インテリジェントパワーモジュールの駆動ic回路、インテリジェントパワーモジュール及びエアコン
US11456658B2 (en) 2018-07-24 2022-09-27 Gd Midea Air-Conditioning Equipment Co., Ltd. Driver IC circuit of intelligent power module, intelligent power module, and air conditioner

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6215634B1 (en) 1998-04-10 2001-04-10 Fuji Electric Co., Ltd. Drive circuit for power device
US7312427B2 (en) 2003-04-22 2007-12-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. High-frequency dielectric heating device and printed board with thermistor
JP2006166691A (ja) * 2004-11-10 2006-06-22 Mitsubishi Electric Corp 電力用半導体装置
US7538587B2 (en) 2004-11-10 2009-05-26 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Power semiconductor device
JP4682007B2 (ja) * 2004-11-10 2011-05-11 三菱電機株式会社 電力用半導体装置
KR20190048707A (ko) * 2017-10-31 2019-05-09 현대오트론 주식회사 전력 반도체 칩
JP2021061750A (ja) * 2018-07-24 2021-04-15 広東美的制冷設備有限公司Gd Midea Air−Conditioning Equipment Co.,Ltd. インテリジェントパワーモジュールの駆動ic回路、インテリジェントパワーモジュール及びエアコン
US11456658B2 (en) 2018-07-24 2022-09-27 Gd Midea Air-Conditioning Equipment Co., Ltd. Driver IC circuit of intelligent power module, intelligent power module, and air conditioner

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2960375B2 (ja) 電力モジュール
JP3448340B2 (ja) Igbt障害電流制限回路及び方法
US6744644B2 (en) Soft-start of DC link capacitors for power electronics and drive systems
US9094005B2 (en) Semiconductor element module and gate drive circuit
JP6742528B2 (ja) 電力変換装置
JP5940211B2 (ja) 半導体装置
JP2015032984A (ja) 半導体素子の駆動装置およびそれを用いた電力変換装置
CN110739941B (zh) 半导体装置
JPH0653795A (ja) 半導体装置
US5737200A (en) Semiconductor device protection method
JPH07297695A (ja) 半導体装置
US11183834B2 (en) Semiconductor module and power conversion apparatus having a diode bridge circuit and a protection circuit
Kowalsky et al. Surge current behaviour of different IGBT designs
KR101904682B1 (ko) 전류 차단 장치
US20220069735A1 (en) Semiconductor device
JP3710439B2 (ja) パワーモジュールのゲート駆動回路
CN112567619B (zh) 功率半导体装置
JPH10145206A (ja) 半導体装置の保護回路
JPH09130217A (ja) 半導体装置
JP3512426B2 (ja) Mosゲート型半導体素子を用いた電力変換装置
US11652402B2 (en) Switching apparatus and electric-power conversion apparatus
KR102219433B1 (ko) 전력반도체의 과전류 감지 회로
JPH09121553A (ja) インバータ駆動装置
JPH0918310A (ja) 絶縁ゲート半導体素子の過電流保護回路
Zhen et al. Research on Selection and Application Strategies of Intelligent Power Module based on Failure Mechanisms