JPH07296076A - 生産計画システムにおける資源利用順序修正システムおよび方法 - Google Patents

生産計画システムにおける資源利用順序修正システムおよび方法

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JPH07296076A
JPH07296076A JP10506194A JP10506194A JPH07296076A JP H07296076 A JPH07296076 A JP H07296076A JP 10506194 A JP10506194 A JP 10506194A JP 10506194 A JP10506194 A JP 10506194A JP H07296076 A JPH07296076 A JP H07296076A
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JP
Japan
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production
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time
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JP10506194A
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English (en)
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Koji Soma
宏司 相馬
Masaki Hori
正樹 堀
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]
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    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

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  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Automatic Assembly (AREA)
  • Multi-Process Working Machines And Systems (AREA)
  • General Factory Administration (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 生産計画システムにおいて作成される生産計
画の生産時間を短くなるように資源利用順序データを自
動的に修正する。 【構成】 製造関連データがデータ記憶メモリ24に記憶
される。生産計画システムにより作成された生産計画に
関する生産計画関連データがデータ記憶メモリ24に記憶
される。生産計画が要求される生産時間を満たし,か
つ,仕事の作業順序が入れ替わらないように,同一の資
源を利用する一の作業工程と他の作業工程との順序を入
れ換えることにより生産時間が長くならないかどうかが
判断知識を用いて判断される。生産時間が長くならない
と判定されたときにその判定の基となった資源利用順序
によって修正された資源利用順序データが作成される。
生産計画システムは修正された資源利用順序データに基
づいて生産計画を作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】この発明は,製造関連データに基づいて複
数の仕事について生産計画を作成する生産計画システム
において,生産時間が短くなるように資源利用順序デー
タを修正する資源利用順序修正システムおよび方法に関
する。
【0002】
【背景技術】生産現場,開発現場等においては,複数の
仕事(ジョブ,タスク)が並行して行われる。複数の仕
事のそれぞれは,1または複数の作業工程(アクティビ
ティ)からなる。作業工程では,1または複数の資源
(生産ライン,生産機械,コンピュータ等)を用いて作
業が行われる。資源は,一般に複数の仕事の複数の作業
工程で共用される。
【0003】この複数の仕事に関するデータには,作業
時間データ,資源データ,工程繋がりデータおよび納期
データがある。これらのデータを総称して製造関連デー
タという。作業時間データは,各作業工程について,そ
の作業に要する時間に関するデータである。資源データ
は,各作業工程が用いる資源に関するデータである。工
程繋がりデータは,各作業工程について,その作業工程
の前後の繋がりに関するデータである。納期データは,
各仕事の納期に関するデータである。納期は,それまで
に作業が終了するように要請された作業終了時間であ
る。
【0004】生産計画システムは,製造関連データに基
づいて複数の仕事について生産計画,開発計画等を作成
する。
【0005】複数の仕事についての生産計画,開発計画
等を作成する場合,各資源が複数の仕事の中でどの仕事
のどの作業工程から作業を開始するか(資源利用順序)
が重要になる。
【0006】まず,生産計画システムは,各作業工程の
資源利用順序を決定し,資源利用順序データを作成す
る。資源利用順序は,総当たり法による順序,最早投入
順序,作業時間順序等がある。
【0007】総当たり法は,生産計画が作成される多数
の仕事のすべての作業工程について,起こり得るすべて
の資源利用順序の組合わせの中で,最適な資源利用順序
を選択することにより,各作業工程について資源利用順
序を決定するものである。
【0008】総当たり法においては,仕事数および各仕
事を構成する作業工程数が増えると,資源利用順序の組
合わせが膨大になるため実用的ではない。このため,一
般には,最早投入順序,作業時間順序等が用いられる。
【0009】最早投入順序は,各作業工程について,そ
の次工程の作業開始時刻が最も早い作業工程を優先して
資源利用順序を決定するものである。
【0010】作業時間順序は,作業時間が長い作業工程
(または作業時間が短い作業工程)を優先して資源利用
順序を決定するものである。
【0011】オペレータが資源利用順序を決定する場合
もある。
【0012】生産計画システムは,資源利用順序を決定
して資源利用順序データを作成すると,製造関連データ
および資源利用順序データに基づいて,生産計画シミュ
レーションを行って生産計画を作成する。
【0013】最早投入順序または作業時間順序によって
決定された資源利用順序は最適な資源利用順序でないた
め,上述の納期等の所要の条件を満たす生産計画が得ら
れるとは限らない。このような場合には,オペレータが
生産時間が短くなるように資源利用順序を変更しなけれ
ばならず,オペレータの作業が煩雑であった。
【0014】
【発明の開示】この発明は,生産計画システムによって
作成される生産計画の生産時間が短くなるように資源利
用順序データを自動的に修正する資源利用順序修正シス
テムおよび方法を提供することを目的としている。
【0015】この発明による生産計画システムにおける
資源利用順序修正システムは,製造関連データに基づい
て複数の仕事について生産計画を作成する生産計画シス
テムであり,上記複数の仕事のそれぞれが1または複数
の作業工程からなり,上記作業工程に1または複数の資
源を用いて作業を行うものがあり,上記資源は上記複数
の仕事に含まれる複数の作業工程で共用され,上記製造
関連データが,上記作業工程のそれぞれについて,その
作業に要する時間に関する作業時間データ,その作業工
程が用いる資源に関する資源データ,および作業工程の
前後の繋がりに関する工程繋がりデータ,ならびに上記
各仕事の納期に関する納期データを含み,上記製造関連
データに基づいて,1つの資源を共用する複数の作業工
程について,各作業工程が上記1つの資源を用いる順序
を表す資源利用順序データを作成し,上記製造関連デー
タおよび上記資源利用順序データに基づいて,各作業工
程について作業開始時刻および作業終了時刻を決定する
ことにより生産計画を作成し,上記生産計画にしたがっ
て仕事が遂行されたときに上記複数のすべての仕事が終
了するのに要する生産時間を含む評価データと,上記各
作業工程の作業開始時刻および作業終了時刻に関するス
ケジュール・データとを含む生産計画関連データを作成
する生産計画システムにおいて,上記生産計画システム
から出力される製造関連データおよび生産計画関連デー
タを取込み,上記生産時間が短くなる方向に資源利用順
序の少なくとも一部を修正することにより資源利用順序
修正データを作成し,この作成した資源利用順序修正デ
ータを上記生産計画システムに出力する資源利用順序修
正システムであり,上記生産計画システムから取込んだ
製造関連データおよび生産計画関連データを記憶するデ
ータ記憶手段,資源利用順序を変更することにより生産
時間が長くなるかどうかを判断するための判断知識をあ
らかじめ記憶した判断知識記憶手段,ならびに上記デー
タ記憶手段に記憶された製造関連データおよび生産計画
関連データを参照して,生産計画が要求される生産時間
を満たし,かつ,上記繋がりデータによって表される仕
事の作業順序が入れ替わらないように,同一の資源を利
用する一の作業工程と他の作業工程との順序を入れ換え
ることにより生産時間が長くならないかどうかを,上記
判断知識記憶手段に記憶された判断知識を用いて判断
し,生産時間が長くならないと判定されたときにその判
定の基となった資源利用順序によって修正された資源利
用順序修正データを作成する順序修正手段を備えてい
る。
【0016】この発明によると,生産計画システムから
出力される製造関連データおよび生産計画関連データが
データ記憶手段に記憶される。データ記憶手段に記憶さ
れた製造関連データおよび生産計画関連データを参照し
て,生産計画が要求される生産時間を満たし,かつ,上
記繋がりデータによって表される仕事の作業順序が入れ
替わらないように,同一の資源を利用する一の作業工程
と他の作業工程との順序を入れ換えることにより生産時
間が長くならないかどうかが,上記判断知識記憶手段に
記憶された判断知識を用いて判断される。生産時間が長
くならないと判定されるとその判定の基となった資源利
用順序によって修正された資源利用順序修正データが作
成される。作成された資源利用順序データが生産計画シ
ステムに出力される。生産計画システムがその資源利用
順序データに基づいて生産計画を再び作成する。
【0017】したがって,資源利用順序が自動的に修正
されるので,オペレータの煩雑な作業が軽減される。判
断知識を用いて資源利用順序を修正してよいかどうかを
判断しているので,生産時間が長くならないように資源
利用順序を修正することができる。
【0018】この発明の好ましい実施態様においては,
上記順序修正手段が資源利用順序修正データの修正を行
わなかったときには資源利用順序修正データの修正が起
こりやすくなるように上記判断知識を修正し,上記順序
変更手段が資源利用順序修正データを修正することによ
って生産時間が長くなったときには資源利用順序修正デ
ータの修正が起こりにくくなるように上記判断知識を修
正する判断知識修正手段をさらに備えている。
【0019】この実施態様によると,資源利用順序修正
データの修正を行わなかったときには資源利用順序修正
データの修正が起こりやすくなるように上記判断知識が
修正される。資源利用順序修正データを修正することに
よって生産時間が長くなったときには資源利用順序修正
データの修正が起こりにくくなるように上記判断知識が
修正される。
【0020】したがって,判断知識における判断基準が
厳しすぎると資源利用順序が修正されず,判断基準が緩
やか過ぎると生産時間が長くなるので,このようなとき
に判断知識が修正されるから適正な判断知識を得ること
ができる。この適正な判断知識を用いて資源利用順序の
修正が行える。
【0021】この発明の他の実施態様においては,上記
順序修正手段は,第1回目に作成された生産計画につい
ては,上記複数の仕事のそれぞれの最終工程の作業開始
時刻を,上記データ記憶メモリに記憶された生産計画関
連データのスケジュール・データから読出し,上記最終
工程の作業開始時刻の中で最も遅い作業開始時刻を選択
し,上記最終工程の作業開始時刻をそれぞれ,選択され
た作業開始時刻に相当する時間遅らせることにより,上
記最終工程の資源利用順序によって修正された資源利用
順序修正データを作成し,第2回目以降に作成された生
産計画については,生産計画が要求される生産時間を満
たし,かつ,上記繋がりデータによって表される仕事の
作業順序が入れ替わらないように,同一の資源を利用す
る一の作業工程と他の作業工程との順序を入れ換えるこ
とにより生産時間が長くならないかどうかを,上記判断
知識記憶手段に記憶された判断知識を用いて判断し,生
産時間が長くならないと判定されたときにその判定の基
となった資源利用順序によって修正された資源利用順序
修正データを作成するものである。
【0022】この実施態様によると,第1回目に作成さ
れた生産計画については,上記複数の仕事のそれぞれの
最終工程の作業開始時刻を,最終工程の作業開始時刻の
中で最も遅い作業開始時刻に相当する時間遅らせること
により,最終工程の資源利用順序によって修正された資
源利用順序修正データが作成される。第2回目以降に作
成された生産計画については,生産計画が要求される生
産時間を満たし,かつ,上記繋がりデータによって表さ
れる仕事の作業順序が入れ替わらないように,同一の資
源を利用する一の作業工程と他の作業工程との順序を入
れ換えることにより生産時間が長くならないかどうか
が,上記判断知識記憶手段に記憶された判断知識を用い
て判断される。生産時間が長くならないと判定されると
その判定の基となった資源利用順序によって修正された
資源利用順序修正データが作成される。
【0023】したがって,同一の資源において一の仕事
の最終工程が他の仕事の中間に行われる作業工程よりも
作業が早く行われるような生産計画では,一の仕事の最
終工程を遅らせることにより,他の仕事の中間作業工程
が早くなりこの他の仕事の作業終了時刻が早くなる。す
なわち,生産時間が早くなる。
【0024】この発明の他の実施態様において好ましく
は,第2回目以降に作成された生産計画について,上記
順序修正手段が資源利用順序修正データの修正を行わな
かったときには資源利用順序修正データの修正が起こり
やすくなるように上記判断知識を修正し,上記順序変更
手段が資源利用順序修正データを修正することによって
生産時間が長くなったときには資源利用順序修正データ
の修正が起こりにくくなるように上記判断知識を修正す
る判断知識修正手段をさらに備えている。
【0025】この実施態様によると,第2回目以降に作
成された生産計画について,資源利用順序修正データの
修正を行わなかったときには資源利用順序修正データの
修正が起こりやすくなるように上記判断知識が修正され
る。資源利用順序修正データを修正することによって生
産時間が長くなったときには資源利用順序修正データの
修正が起こりにくくなるように上記判断知識が修正され
る。
【0026】したがって,2回目以降の生産計画におい
て,判断知識における判断が厳しすぎると資源利用順序
が修正されず,判断が緩やか過ぎると生産時間が長くな
るので,このようなときに判断知識が修正されるから適
正な判断知識を得ることができる。この適正な判断知識
を用いて資源利用順序の修正が行える。
【0027】
【実施例】
第1実施例 図1は,生産計画システムおよび資源利用順序修正シス
テムの構成を示す機能ブロック図である。
【0028】生産計画システム10および資源利用順序修
正システム20はともに,コンピュータ・システム上で動
作するソフトウェアによって実現される。生産計画シス
テム10は公知のシステムである。
【0029】生産計画システム10は,複数の仕事(ジョ
ブ,タスク)についての生産計画を作成するものであ
る。
【0030】複数の仕事のそれぞれは,1または複数の
作業工程(アクティビティ)からなる。各作業工程は,
1または複数の資源(生産機械,生産ライン,コンピュ
ータ・システム等)を利用して作業を行うものがある。
【0031】図2は,生産計画システム10によって生産
計画が作成される複数の仕事の一例を示す。
【0032】図2においては,仕事a,b,c,d,e
およびfの6つの仕事がある。
【0033】仕事aは,作業工程a1,a2,a3,a
4,a5およびa6からなる。
【0034】仕事bは,作業工程b1,b2およびb3
からなる。
【0035】仕事cは,作業工程c1,c2,c3,c
4,c5,c6およびc7からなる。
【0036】仕事dは,作業工程d1,d2およびd3
からなる。
【0037】仕事eは,作業工程e1,e2,e3,e
4,e5およびe6からなる。
【0038】仕事fは,作業工程f1のみからなる。
【0039】複数の仕事に関するデータには,作業時間
データ,資源データ,工程繋がりデータ,納期データが
ある。これらのデータを総称して「製造関連データ」と
いう。
【0040】作業時間データは,各作業工程について,
その作業に要する時間に関するデータである。
【0041】図3は,図2に示す例の作業時間データで
ある。
【0042】仕事aを構成する作業工程a1,a2,a
3,a4,a5およびa6の作業時間はそれぞれ,7
[h] ,8[h] ,9[h] ,10[h] ,1[h] および5[h]
である。
【0043】仕事bを構成する作業工程b1,b2およ
びb3の作業時間はそれぞれ,17[h] ,11[h] および4
[h] である。
【0044】仕事cを構成する作業工程c1,c2,c
3,c4,c5,c6およびc7の作業時間はそれぞ
れ,1[h] ,10[h] ,8[h] ,6[h] ,5[h] ,3[h]
および5[h] である。
【0045】仕事dを構成する作業工程d1,d2およ
びd3の作業時間はそれぞれ,1[h] ,13[h] および2
[h] である。
【0046】仕事eを構成する作業工程e1,e2,e
3,e4,e5およびe6の作業時間はそれぞれ,4
[h] ,2[h] ,2[h] ,3[h] ,4[h] および2[h] で
ある。
【0047】仕事fを構成する作業工程f1の作業時間
は,18[h] である。
【0048】資源データは,各作業工程が利用する資源
(生産機械,生産ライン,コンピュータ・システム等)
に関するデータである。資源データには,作業工程毎に
その作業工程に利用される資源名とその資源が利用され
る台数を表す利用個数とがある。
【0049】図4は,図2に示す例についての資源デー
タである。
【0050】仕事aを構成する作業工程a1,a2,a
3,a4,a5およびa6が利用する資源はそれぞれ,
m1,m2,m6,m3,m4およびm5である。これ
らの作業工程の利用個数はすべて「1」である。仕事a
は,作業工程毎にそれぞれ異なる資源を利用する。
【0051】仕事bを構成する作業工程b1,b2およ
びb3が利用する資源はそれぞれ,m1,m4およびm
6である。これらの作業工程の利用個数はすべて「1」
である。仕事bは,作業工程毎にそれぞれ異なる資源を
利用する。
【0052】仕事cを構成する作業工程c1,c2,c
3,c4,c5,c6およびc7が利用する資源はそれ
ぞれ,m1,m2,m3,m6,m4,m5およびm3
である。これらの作業工程の利用個数はすべて「1」で
ある。仕事cは,作業工程c3およびc7はともに資源
m3を共用し,その他の作業工程はそれぞれ異なる資源
を利用する。
【0053】仕事dを構成する作業工程d1,d2およ
びd3が利用する資源はそれぞれ,m3,m1およびm
2である。これらの資源の利用個数はすべて「1」であ
る。仕事dは,作業工程毎にそれぞれ異なる資源を利用
する。
【0054】仕事eを構成する作業工程e1,e2,e
3,e4,e5およびe6が利用する資源はそれぞれ,
m1,m3,m4,m2,m6およびm3であり,これ
らの作業工程の利用個数はすべて「1」である。仕事e
は,作業工程e2およびe6はともに資源m3を共用
し,その他の作業工程はそれぞれ異なる資源を用いる。
【0055】仕事fを構成する作業工程f1が利用する
資源は,m5である。この作業工程の利用個数は「1」
である。
【0056】図4に示す資源データから分かるように,
各資源は複数の仕事の作業工程に共用される。
【0057】資源m1は,作業工程a1,b1,c1,
d2およびe1に共用される。
【0058】資源m2は,作業工程a2,c2,d3お
よびe4に共用される。
【0059】資源m3は,作業工程a4,c3,c7,
e2およびe6に共用される。
【0060】資源m4は,作業工程a5,b2,c5お
よびe2に共用される。
【0061】資源m5は,作業工程a6,c6およびf
1に共用される。
【0062】資源m6は,作業工程a3,b3,c4お
よびe5に共用される。
【0063】仕事cについては作業工程c3およびc7
が資源m3を共用し,仕事cについては作業工程e2お
よびe6が資源m3を共用するものもある。
【0064】工程繋がりデータは,各仕事について,作
業工程の作業の順序を表すデータである。工程繋がりデ
ータは前工程と次工程との対から構成され,必ず先に行
われる作業工程が前工程であり,前工程の後に行われる
作業工程が次工程である。
【0065】図5は,図2に示す例についての工程繋が
りデータである。
【0066】仕事aについては,前工程および次工程が
それぞれ,作業工程a1およびa2,a2およびa3,
a3およびa4,a4およびa5,ならびにa5および
a6である。仕事aは,作業工程a1,a2,a3,a
4,a5,a6の順序で作業が行われることになる。
【0067】仕事bについては,前工程および次工程が
それぞれ,作業工程b1およびb2,ならびにb2およ
びb3である。仕事bは,作業工程b1,b2,b3の
順序で作業が行われることになる。
【0068】仕事cについては,前工程および次工程が
それぞれ,作業工程c1およびc2,c2およびc3,
c3およびc4,c4およびc5,c5およびc6,な
らびにc6およびc7である。仕事cは,作業工程c
1,c2,c3,c4,c5,c6,c7の順序で作業
が行われることになる。
【0069】仕事dについては,前工程および次工程が
それぞれ,作業工程d1およびd2ならびにd2および
d3である。仕事dは,作業工程d1,d2,d3の順
序で作業が行われることになる。
【0070】仕事eについては,前工程および次工程が
それぞれ,作業工程e1およびe2,e2およびe3,
e3およびe4,e4およびe5,ならびにe5および
e6である。したがって,仕事eは,作業工程e1,e
2,e3,e4,e5,e6の順序で作業が行われるこ
とになる。
【0071】仕事fについては,1つの作業工程f1の
みからなるので,前工程および次工程に関するデータは
ない。
【0072】納期データは,各仕事について,それまで
に作業が終了するように要請された期限(納期)に関す
るデータである。以下,単に「納期」という。
【0073】図6は,図2に示す例についての納期デー
タを示す。
【0074】仕事a,b,c,d,eおよびfの納期は
それぞれ,55[h] ,55[h] ,50[h],50[h] ,40[h] お
よび50[h] である。
【0075】これらのデータ(製造関連データ)から分
かるように,複数の仕事のそれぞれを構成する1または
複数の作業工程はそれぞれ,資源を利用して作業が行わ
れる。1つの資源が複数の仕事のいくつかの作業工程に
共用される。また,1つの仕事を構成する複数の作業工
程が同一の資源を共用することもある。このような複数
の仕事について,最適な生産計画を作成することは容易
ではない。
【0076】生産計画システム10は,作業時間データ,
資源データ,工程繋がりデータおよび納期データを含む
製造関連データ用いて,生産計画シミュレーションを行
うための資源利用順序データを作成する。
【0077】資源利用順序データは,各仕事の複数の作
業工程について,各資源について作業順番を表す資源利
用順序に関するデータである。資源利用順序は,総当た
り法による順序,最早投入順序,作業時間順序等があ
る。
【0078】総当たり法は,生産計画が作成される複数
の仕事のすべての作業工程について,起こり得るすべて
の資源利用順序の組合わせの中で,最適な資源利用順序
を選択することにより,各作業工程の資源利用順序を決
定するものである。
【0079】総当たり法においては,仕事数および各仕
事を構成する作業工程数が増えると,資源利用順序の組
合わせが膨大になるので実用的ではない。このため,最
早投入順序,作業時間順序等によって資源利用順序が決
定される。
【0080】最早投入順序は,各作業工程について,そ
の次工程の作業開始時刻が最も早い作業工程を優先する
ようにして資源利用順序を決定するものである。資源利
用順序は,作業開始時刻によって表される。この作業開
始時刻が早いほど資源利用順序が早いことになる。
【0081】図7は,図2に示す例について,最早投入
順によって決定された資源利用順序データである。
【0082】作業工程の次工程の中で作業開始時刻が最
も早いのは,図2から分かるように作業開始時刻が1
[h] の作業工程c2およびd2である。作業工程c1お
よびd1が利用する資源はそれぞれ,資源m1およびm
3である。作業工程c1およびd1の資源利用順序はも
とに,0[h] になる。
【0083】次に,作業工程の次工程の中で作業開始時
刻が早いのは,作業開始時刻が4[h] の次工程e2であ
る。作業工程e1が利用する資源は,資源m1である。
資源m1は先に作業工程c1に利用されるため,作業工
程e1は作業工程c1の後に作業が行われることにな
る。作業工程c1が作業終了時刻は1[h] であるから,
作業工程e1の資源利用順序は1[h] となる。
【0084】さらに,次工程の作業開始時刻が早いもの
は,仕事eの作業工程e2である。この作業工程e2が
利用する資源は,資源m3である。資源m3には既に作
業工程d1がある。作業工程d1の作業終了時刻は1
[h] である。作業工程e2の前工程である作業工程e1
の作業終了時刻は,作業工程c1の作業終了後さらに作
業工程e1が行われた後になるから5[h] となる。した
がって,作業工程e2の資源利用順序は5[h] となる。
【0085】このように,次工程の作業開始時刻が早い
順に,作業工程の資源利用順序が決定される。
【0086】作業時間順序は,作業工程の作業時間が長
いもの(または各作業工程の作業時間が短いもの)を優
先して資源利用順序を決定するものである。
【0087】図2に示す例では,まず,各仕事について
最先の作業工程の作業時間が最も長いものは,仕事fの
作業工程f1である。次に作業時間が長いものは作業工
程b1である。このように,作業工程の作業時間が長い
順に資源利用順序を決定される。
【0088】オペレータが各作業工程の資源利用順序を
指定することにより資源利用順序データを作成する場合
もある。
【0089】生産計画システム10は,製造関連データお
よび資源利用順序データに基づいて,次のようにして生
産計画シミュレーションを行って複数の仕事について生
産計画を作成する。
【0090】各仕事の作業可能な作業工程が抽出され
る。抽出された作業工程の中で資源利用順序が最も高い
作業工程(資源利用順序の小さい作業工程)が資源毎に
時刻が早い順に割付けられる。
【0091】作業開始可能な作業工程の抽出と,資源利
用順序が最も高い作業工程の割付とが繰返されることに
より,生産計画シミュレーションが行われる。
【0092】図8は,図2に示す例について,図3〜図
6に示す製造関連データと,図7に示す資源利用順序デ
ータとに基づいて,生産計画システム10が生産計画シミ
ュレーションを行った生産計画である。
【0093】生産計画シミュレーションにより得られた
生産計画は,表示装置(図示略)に表示される。
【0094】生産計画システム10は,生産計画シミュレ
ーションを行うことにより生産計画関連データを作成す
る。生産計画関連データには,スケジュール・データ,
生産時間,納期遵守率が含まれる。以下,生産時間およ
び納期遵守率をまとめて,「評価データ」という
【0095】スケジュール・データは,生産計画シミュ
レーションにより得られた生産計画について,各作業工
程の作業開始時刻および作業終了時刻である。
【0096】図9は,図8に示す生産計画の例につい
て,生産計画シミュレーションにより得られたスケジュ
ール・データである。
【0097】生産時間は,生産計画シミュレーションに
より得られた生産計画の中で,最も遅い作業終了時刻で
ある。
【0098】図8に示す生産計画の例では,生産時間
は,図10に示すように,62[h] である。
【0099】納期遵守率は,生産計画シミュレーション
により得られた生産計画において,各仕事の作業終了時
刻がそれぞれの納期を遵守している割合を表す。各仕事
の最後に行われる作業工程(以下,単に「最終工程」と
いう)の作業終了時刻が納期より短ければ納期を遵守し
ていることになる。納期遵守率は,納期を遵守している
仕事総数と生産計画が作成される仕事の総数との比によ
って表される。
【0100】図8に示す生産計画の例では,仕事a,
b,c,d,eおよびfのそれぞれの最終工程a6,b
3,c7,d3,e6およびf1の作業終了時刻はそれ
ぞれ,図9に示すスケジュール・データから,62[h] ,
53[h] ,46[h] ,43[h] ,29[h] および18[h] である。
また,各仕事a,b,c,d,eおよびfの納期ははそ
れぞれ,図6に示す納期データから,55[h] ,55[h] ,
50[h] ,50[h] ,40[h]および50[h] である。納期を遵
守している仕事は,仕事b,c,d,eおよびfであ
る。この生産計画についての納期遵守率は,図10に示す
ように,「5/6」となる。
【0101】生産計画システム10による生産計画シミュ
レーションでは,図8に示すように,すべての仕事が納
期を満たす生産計画は得られないことが多い。このよう
な場合,資源利用順序修正システム20は,生産計画シス
テム10から出力される製造関連データおよび生産計画関
連データに基づいて,納期を満たすように生産時間を短
縮するように資源利用順序データを修正するものであ
る。
【0102】資源利用順序修正システム20は,入力処理
21,順序修正処理22,出力処理23,データ・ベース24お
よび判断知識記憶メモリ25からなる。各処理はそれぞ
れ,プログラム・ルーチンである。
【0103】図11は生産計画システム10の全体的な処理
手順を示すフロー・チャートであり,図12は資源利用順
序修正システム20の全体的な処理手順を示すフロー・チ
ャートである。
【0104】生産計画システム10が起動されると,これ
と同時に資源利用順序修正システム20が起動される。資
源利用順序修正システム20は,資源利用順序データを修
正するために必要な製造関連データを生産計画システム
10に出力させる。
【0105】生産計画システム10は,製造関連データを
資源利用順序修正システム20に出力する(図11;ステッ
プ101 )。資源利用順序修正システム20は,生産計画シ
ステム10から出力される製造関連データを取込む(図1
2;ステップ111 )。資源利用順序修正システム20は,
取り込んだ製造関連データを入力処理21を介してデータ
記憶メモリ24に記憶する。
【0106】たとえば,図3に示す作業時間データ,図
4に示す資源データ,図5に示す工程繋がりデータおよ
び図6に示す納期データを含む製造関連データが,資源
利用順序修正システム20に出力される。
【0107】生産計画システム10は,製造関連データに
基づいて資源利用順序データを作成する(図11;ステッ
プ102 )。
【0108】たとえば,図7に示す資源利用順序データ
が作成される。
【0109】生産計画システム10は,製造関連データお
よび資源利用順序データに基づいて生産計画シミュレー
ションを行って生産計画を作成する(図11;ステップ10
3 )。生産計画シミュレーションによって得られた生産
計画は,表示装置(図示略)に表示される。
【0110】たとえば,図3〜図6に示す製造関連デー
タと,図7に示す資源利用順序データとに基づいて生産
計画シミュレーションが行われると,図8に示す生産計
画が得られ,図9に示すスケジュール・データおよび図
10に示す評価データを含む生産計画関連データが作成さ
れる。
【0111】生産計画システム10は,生産計画シミュレ
ーションにより得られた生産計画関連データを,資源利
用順序修正システム20に出力する(図11;ステップ104
)。資源利用順序修正システム20は,生産計画システ
ム10から出力される生産計画関連データを取込む(図1
2;ステップ112 )。資源利用順序修正システム20は,
取込んだ生産計画関連データを入力処理21を介してデー
タ記憶メモリ24に記憶する。
【0112】たとえば,図9に示すスケジュール・デー
タおよび図10に示す評価データを含む生産計画関連デー
タが,資源利用順序修正システム20に出力される。
【0113】資源利用順序修正システム20は,製造関連
データおよび生産計画関連データに基づいて,生産時間
が短くなるように資源利用順序データを修正する(図1
2;ステップ113 )。
【0114】資源利用順序修正システム20は,スケジュ
ール・データの各作業工程の作業開始時刻を資源利用順
序とし,この資源利用順序を修正することにより,資源
利用順序データを作成する。
【0115】上述のように,生産計画システム10は作業
開始可能な作業工程を資源利用順序の高い順に割付けて
生産計画を作成するので,資源利用順序データに含まれ
る一部の作業工程の資源利用順序を修正することよって
その資源利用順序が修正された作業工程以降において前
回の生産計画と異なる生産計画が作成される。
【0116】図13,図14,図15および図16は,資源利用
順序修正システム20内の順序修正処理22における処理手
順を示すフロー・チャートである。
【0117】順序修正処理22は,生産計画シミュレーシ
ョンにより得られた生産計画について,納期遵守率を向
上するように資源利用順序データを修正するか,または
生産時間を短縮するように資源利用順序データを修正す
るかを判断する(ステップ120 )。
【0118】生産計画関連データの納期データの納期遵
守率が「1」未満のとき,納期が遵守されていない仕事
が存在することになるから,納期遵守率向上のための資
源利用順序データの修正が行われる。
【0119】生産計画関連データの納期データの納期遵
守率が「1」のとき,すべての仕事の納期が遵守されて
いることになるから,生産時間短縮のための資源利用順
序データの修正が行われる。
【0120】納期遵守向上かまたは生産時間短縮かの判
定は,オペレータが行うようにしてもよい。
【0121】図8に示す生産計画の例では,納期遵守率
は,図10に示す評価データから,「5/6」であるか
ら,納期遵守のための資源利用順序データの修正を行う
ことになる。
【0122】順序修正処理22は,ステップ121 におい
て,納期遵守率向上と判定すると,納期遅れ時間を算出
する(図13;ステップ122 )。
【0123】順序修正処理22は,各仕事の納期遅れ時間
を次のようにして算出する。
【0124】まず,各仕事の納期が納期データから読出
される。各仕事の最終工程の作業終了時刻がスケジュー
ル・データから読出される。納期から最終工程の作業終
了時刻までの時間差が,仕事毎に算出される。この時間
差が納期遅れ時間である。
【0125】図8に示す生産計画の例では,仕事a,
b,c,d,eおよびfの納期はそれぞれ,図6に示す
納期データから,55[h] ,55[h] ,50[h] ,50[h] ,40
[h] および50[h] である。仕事a,b,c,d,eおよ
びfのそれぞれの最終工程a6,b3,c7,d3,e
6およびf1の作業終了時刻はそれぞれ,図9に示すス
ケジュール・データから,62[h] ,53[h] 46[h] ,43
[h] ,29[h] および18[h]である。仕事a,b,c,
d,eおよびfの納期遅れ時間はそれぞれ,−7[h],
2[h] ,9[h] ,7[h] ,11[h] および22[h] となる。
この時間差が負に大きいほど納期が遅れていることにな
る。
【0126】このようにして各仕事の納期遅れ時間が算
出される。
【0127】順序修正処理22は,納期遅れ時間を算出す
ると,その中で納期遅れ時間が最も大きい仕事の最終工
程を選択し,この最終工程を注目工程とする(図13;ス
テップ123 )。
【0128】注目工程とは,資源利用順序の修正の対象
となる作業工程をいう。
【0129】図8に示す生産計画の例では,仕事a,
b,c,d,eおよびfの納期遅れ時間はそれぞれ,−
7[h] ,2[h] ,9[h] ,7[h] ,11[h] および22[h]
であるから,納期遅れ時間が最も大きい仕事は,納期遅
れ時間が−7[h] の仕事aである。この仕事aの最終工
程である作業工程a6が注目工程となる。
【0130】ステップ121 において,順序修正処理22は
生産時間短縮であると判定すると,作業終了時刻の最も
遅い作業工程を注目工程とする(図13;ステップ124
)。
【0131】図8に示す生産計画の例では,作業終了時
刻が最も遅い作業工程は,図9に示すスケジュール・デ
ータから,作業終了時刻が62[h] の作業工程a6であ
る。この作業工程a6が注目工程となる。
【0132】順序修正処理22は,注目工程を選択する
と,この注目工程が工程集団の最も前にあるかどうかを
判断する(図13;ステップ125 )。
【0133】工程集団は,同一の資源において,作業が
連続して行われる1または複数の作業工程によって形成
される集団をいう。図8に示す生産計画の例では,資源
m3において作業工程c7およびa4は連続して作業が
行われるので,これらの2つの作業工程c7およびa4
は1つの工程集団を形成することになる。また,資源m
5において作業工程a6はその作業工程のみが単独で作
業が行われるので,この作業工程a6は,この1つの作
業工程のみで1つの工程集団を形成することになる。
【0134】順序修正処理22は,注目工程が工程集団の
最も前にあるかどうかを,次のようにして判定する。
【0135】注目工程が利用する資源と同一の資源を利
用する作業工程(以下,単に「同資源工程」という。)
が資源データから読出される。この同資源工程の作業終
了時刻がスケジュール・データから読出される。注目工
程の作業開始時刻がスケジュール・データから読出され
る。同資源工程の作業終了時刻の中に,注目工程の作業
開始時刻と一致する同資源工程があるかどうかが判断さ
れる。
【0136】一致する同資源工程があると判定される
と,その同資源工程と注目工程が連続して作業が行われ
ることになるから,注目工程は工程集団の最も前にない
と判定される。すなわち,ステップ125 においてNOと判
定されることになる。
【0137】一致する同資源工程がないと判定される
と,注目工程の直前に連続して作業が行われる同資源工
程はないことになるから,注目工程は工程集団の最も前
にあると判定される。すなわち,ステップ125 において
YES と判定される。
【0138】このようにして注目工程が工程集団が最も
前にあるかどうかが判定される。
【0139】図8に示す生産計画の例では,注目工程が
作業工程a6のとき,注目工程a6が利用する資源は,
図4に示す資源データから,資源m5である。この資源
m5を利用する作業工程は,資源データから,作業工程
c6およびf1である。これらの作業工程c6およびf
1の作業終了時刻はそれぞれ,図9に示すスケジュール
・データから,41[h] および18[h] である。注目工程a
6の作業開始時刻は,図9に示すスケジュール・データ
から,57[h] である。注目工程の作業開始時刻と一致す
る同資源工程の作業終了時刻はないから,注目工程は工
程集団の最も前にあることになる。これは,図8に示す
生産計画からも明かである。注目工程が作業工程a6の
ときには,ステップ125 においてNOと判定されることに
なる。
【0140】順序修正処理22は,注目工程が工程集団の
最も前にあると判定すると(ステップ125 でYES ),工
程繋がりデータを参照して,その注目工程に前工程があ
るかどうかを判断する(図13;ステップ126 )。
【0141】工程繋がりデータは前工程と次工程とが対
になっている。このため,注目工程が次工程として工程
繋がりデータに存在すると,その注目工程には前工程が
存在することになる。一方,注目工程が次工程として工
程繋がりデータに存在しないときには,その注目工程に
は前工程がないことになる。
【0142】図8に示す生産計画の例では,注目工程が
作業工程a6のとき,この注目工程a6は,工程集団の
最も前にあり,図5に示す工程繋がりデータから前工程
a5があるから,注目工程には前工程があることにな
る。
【0143】順序修正処理22は,注目工程に前工程があ
ると判定すると(ステップ126 でYES ),その前工程を
注目工程に変更する(図13;ステップ127 )。その後,
順序修正処理22はステップ125 に戻る。
【0144】図8に示す生産計画の例では,注目工程が
作業工程a6のとき,この注目工程a6は前工程a5が
あるから,注目工程が作業工程a6から作業工程a5に
変更される。また,注目工程が作業工程a5のときも,
この注目工程a5も作業工程a6と同様に工程集団の最
も前にあり,かつ,前工程a4があるから,注目工程が
さらに作業工程a5の前工程a4に変更されることにな
る。
【0145】順序修正処理22は,注目工程に前工程がな
いと判定すると(ステップ126 でNO),資源利用順序を
修正できるものがないから処理を終了する。
【0146】図8に示す生産計画の例では,注目工程が
作業工程a1,b1,c1,d1,e1またはf1のい
ずれかであるとき,これらの作業工程には前工程がない
から,ステップ126 でNOと判定されることになる。
【0147】ステップ125 において,順序修正処理22
は,注目工程が工程集団の最も前にないと判定すると
(ステップ125 でNO),注目工程が属する工程集団の作
業開始時刻を算出する(図14;ステップ128 )。
【0148】工程集団の作業開始時刻は,1つの工程集
団を形成する作業工程の中で最も前にある作業工程の作
業開始時刻である。
【0149】順序修正処理22は,工程集団の作業開始時
刻を次のようにして算出する。
【0150】注目工程の作業開始時刻がスケジュール・
データから読出される。注目工程が利用する資源と同一
の資源を利用する同資源工程が,資源データから読出さ
れる。これらの同資源工程の作業終了時刻および作業終
了時刻がスケジュール・データから読出される。
【0151】注目工程の作業開始時刻と,同資源工程の
作業終了時刻とが一致するかどうかが判断される。一致
する同資源工程があると,その同資源工程の作業開始時
刻と,その他の同一資源工程の作業終了時刻とが一致す
るかどうかが判断される。このように,同資源工程を順
次更新しながら,注目工程の前に連続して作業が行われ
る同資源工程を抽出する。一の同資源工程(または注目
工程)の作業開始時刻と他の同資源工程の作業終了時刻
とが一致しないと,その一の同資源工程(注目工程)は
工程集団の最も前にある作業工程である。
【0152】このようにして注目工程が属する工程集団
の作業開始時刻が算出される。
【0153】図8に示す生産計画の例では,注目工程が
作業工程a4であるとき,この注目工程a4の作業開始
時刻は,図9に示すスケジュール・データから,46[h]
である。注目工程a4が利用する資源は,図4に示す資
源データから資源m3である。この資源m3を利用する
同資源工程は作業工程c3,c7,d1,e2およびe
6である。同資源工程c3,c7,d1,e2およびe
6の作業開始時刻はそれぞれ,図9に示すスケジュール
・データから,11[h] ,41[h] ,0[h] ,5[h] および
27[h] である。同資源工程c3,c7,d1,e2およ
びe6の作業終了時刻はそれぞれ,19[h] ,46[h] ,1
[h] ,7[h] および29[h] である。注目工程a4の作業
開始時刻46[h] と一致する作業終了時刻の同資源工程は
作業工程c7である。この同資源工程c7の作業開始時
刻41[h] と一致する作業終了時刻をもつ同資源工程な
い。したがって,注目工程a4が属する工程集団を形成
する最も前にある作業工程c7の作業開始時刻41[h]
が,工程集団の作業開始時刻となる。
【0154】順序修正処理22は,注目工程が属する工程
集団の作業開始時刻を算出すると,注目工程の前工程の
作業開始時刻を算出する(図14;ステップ129 )。
【0155】注目工程の前工程が工程繋がりデータから
読出される。この前工程の作業終了時刻を,スケジュー
ル・データから読出される。注目工程に前工程がないと
きには前工程の作業終了時刻を0[h] とする。
【0156】図8に示す生産計画の例では,注目工程が
作業工程a4のとき,注目工程a4の前工程は,図5に
示す工程繋がりデータから,作業工程a3である。この
前工程a3の作業終了時刻は,図9に示すスケジュール
・データから,42[h] である。したがって,注目工程a
4の前工程a3の作業終了時刻は,42[h] となる。
【0157】順序修正処理22は,注目工程の前工程の作
業終了時刻が,注目工程が属する工程集団の作業開始時
刻より早いかどうかを判断する(図14;ステップ130
)。
【0158】図8に示す生産計画の例では,注目工程が
作業工程a4のとき,この注目工程a4の前工程a3の
作業終了時刻は42[h] であり,注目工程a4が属する工
程集団の作業開始時刻41[h] である。したがって,この
注目工程a4の前工程a3の作業終了時刻が,注目工程
a4が属する工程集団の作業開始時刻よりも遅いので,
ステップ130 においてはNOと判定されることになる。
【0159】順序修正処理22は,注目工程の前工程の作
業終了時刻が,その注目工程が属する工程集団の作業開
始時刻より遅いと判定すると(ステップ130 でNO),同
資源前工程であるかどうかを判断する(図14;ステップ
133 )。
【0160】同資源前工程は,同資源工程の中で注目工
程の直前に行われる作業工程である。
【0161】ステップ133 においては,後述するステッ
プ138 の処理を行うことによって,注目工程が同資源前
工程に更新されたかどうかが判断される。
【0162】順序修正処理22は,注目工程が同資源前工
程であると判定すると(ステップ129 でNO),注目工程
をその同資源前工程と交換した場合,その同資源前工程
の後ろ下がり量を算出する(図15;ステップ134 )。
【0163】注目工程と同資源前工程とを交換すると,
注目工程は前に出た時間だけ作業開始時刻が早くなる
が,同資源前工程は注目工程の作業時間だけ作業開始時
刻が遅れることになる。同資源前工程の作業開始時刻が
遅れると,この同資源前工程の次工程の作業開始時刻が
遅れることになる。この次工程の作業が遅れる時間が,
後ろ下がり量である。
【0164】順序修正処理22は,同資源前工程の後ろ下
がり量を,次のようにして算出する。
【0165】ステップ128 において工程集団の作業開始
時刻を算出するときに抽出された同資源工程の中で,注
目工程の直前に作業が行われる同資源工程が同資源前工
程である。この同資源工程の作業開始時刻を同資源前工
程の作業開始時刻になる。
【0166】ステップ129 において算出した注目工程の
前工程の作業終了時刻と,同資源前工程の作業開始時刻
とが比較される。
【0167】注目工程の前工程の作業終了時刻が,同資
源前工程の作業開始時刻より遅い場合には,注目工程の
前工程の作業終了時刻が注目工程の作業開始時刻にな
る。注目工程と同資源前工程とを交換したときの同資源
前工程の作業開始時刻は注目工程の作業終了時刻であ
る。注目工程の作業時間が作業時間データから読出さ
れ,注目工程の前工程の作業終了時刻に注目工程の作業
時間を加算した時間が同資源前工程の作業開始時刻とな
る。交換される前の同資源前工程の作業開始時刻と,交
換された後の同資源前工程の作業開始時刻との時間差が
算出される。この時間差を,同資源前工程の遅れ時間と
いう。
【0168】注目工程の前工程の作業終了時刻が,同資
源前工程の作業開始時刻より早い場合には,同資源前工
程の作業終了時刻が注目工程の作業開始時刻になる。注
目工程と同資源前工程とを交換したとき,同資源前工程
の作業開始時刻は注目工程の作業終了後である。注目工
程の作業時間が作業時間データから読出され,注目工程
の作業終了時刻に注目工程の作業時間を加算した時間が
同資源前工程の作業開始時刻となる。すなわち,同資源
前工程の遅れ時間は,注目工程の作業時間に等しいこと
になる。
【0169】次に,同資源前工程の作業終了時刻がスケ
ジュール・データから読出される。同資源前工程の次工
程が工程繋がりデータから読出され,その次工程の作業
開始時刻がスケジュール・データから読出される。同資
源前工程の作業終了時刻と,同資源前工程の次工程の作
業開始時刻との時間差が算出される。この時間差を次工
程までの余裕という。同資源前工程の次工程がない場
合,次工程までの余裕は0[h] である。
【0170】同資源前工程の遅れ時間から,次工程まで
の余裕を減算することにより,同資源前工程の後ろ下が
り量が算出される。
【0171】このようにして,同資源前工程の後ろ下が
り量が算出される。
【0172】図8に示す生産計画の例では,注目工程が
作業工程a4であると仮定したとき,注目工程a4の同
資源前工程は作業工程c7である。同資源前工程c7の
作業開始時刻は41[h] であり,注目工程a4の前工程a
3の作業終了時刻は42[h] であるから,同資源前工程c
7の作業開始時刻が注目工程a4の前工程a3の作業終
了時刻より早い。注目工程の作業時間は,図3に示す作
業時間データから,10[h] である。資源前工程の遅れ時
間は11[h] となる。同資源前工程c7の作業終了時刻
は,図9に示すスケジュール・データから,46[h] であ
る。同資源前工程c7の次工程はないから,同資源前工
程c7とその次工程までの余裕は,0[h]である。同資
源前工程c7の後ろ下がり量は11[h] となる。
【0173】順序修正処理22は,同資源前工程の後ろ下
がり量を算出すると,その工程集団に属する作業工程の
仕事の納期余裕を算出する(図15;ステップ135 )。
【0174】順序修正処理22は,同資源前工程の納期余
裕を次のようにして算出する。
【0175】同資源前工程が属する仕事の納期が納期デ
ータから読出され,同資源前工程の最終工程の作業終了
時刻がスケジュール・データから読出される。その仕事
の納期,最終工程の作業終了時刻を減算することによ
り,同資源前工程が属する仕事の納期余裕を算出する。
【0176】このようにして同資源前工程が属する仕事
の納期余裕が算出される。
【0177】図8に示す生産計画の例では,注目工程が
作業工程a4であると仮定したとき,同一資源工程は作
業工程c7である。同資源前工程c7の納期は,図6に
示す納期データから,50[h] である。同資源前工程c7
の最終工程の作業終了時刻は,図9に示すスケジュール
・データから,41[h] である。仕事cの遅れ時間は50
[h] −41[h] =9[h] となる。
【0178】順序修正処理22は,後ろ下がり量と納期余
裕とに基づいて,生産計画が長くなるかどうかを判断す
る(図15;ステップ136 )。
【0179】順序修正処理22は,後ろ下がり量および納
期余裕に基づいて,判断知識記憶メモリ25にあらかじめ
記憶された判断知識にしたがって,生産計画が長くなる
かどうかを判定するための評価値をファジィ推論により
算出する。
【0180】判断知識記憶メモリ25にあらかじめ記憶さ
れた判断知識のファジィ・ルールにはたとえば,次のよ
うなものがある。
【0181】 R1:IF 後ろ下がり量=Zero THEN 評価値=Zero R2:IF 後ろ下がり量=Small AND 納期余裕=Large THEN 評価値=Small R3:IF 後ろ下がり量=Small AND 納期余裕=Small THEN 評価値=Midium R4:IF 後ろ下がり量=Large AND 納期余裕=Large THEN 評価値=Midium R5:IF 後ろ下がり量=Large AND 納期余裕=Small THEN 評価値=Large
【0182】図17は,判断知識のファジィ・ルールの前
件部変数および後件部変数のメンバーシップ関数の一例
を示す。
【0183】図17(A) は,判断知識のファジィ・ルール
の前件部変数「後ろ下がり量」に関して言語情報「Zer
o」,「Small 」および「Large 」を表す3つのメンバ
ーシップ関数の一例である。
【0184】図17(B) は,判断知識のファジィ・ルール
の前件部変数「納期余裕」に関して言語情報「Small 」
および「Large 」を表す2つのメンバーシップ関数の一
例である。
【0185】図17(C) は,判断知識のファジィ・ルール
の前件部変数「評価値」に関して言語情報「Zero」,
「Small 」,「Midium」および「Large 」を表す4つの
シングルトンの一例である。
【0186】順序修正処理22は,この判断知識ににした
がって算出した評価値があらかじめ設定された判定閾値
と比較される。判断閾値はたとえば,「0.3 」である。
順序修正処理22は,評価値が判断閾値より大きいとステ
ップ136 でYES と判定し,評価値が判断閾値より小さい
とステップ136 でNOと判定する。
【0187】順序修正処理22は,ステップ136 でYES と
判定すると,ステップ139 に進み,ステップ136 でYES
と判定すると,ステップ137 に進む。
【0188】ステップ133 において,順序修正処理22
は,注目工程が同資源前工程でないと判定すると(ステ
ップ133 でNO),注目工程に同資源前工程があるかどう
かを判断する(図15;ステップ137 )。
【0189】順序修正処理22は,注目工程の同資源前工
程があると判定すると(ステップ136 でYES ),その同
資源前工程を注目工程とする(図15;ステップ138 )。
すなわち,注目工程が同資源前工程に変更される。その
後,順序修正処理22は,ステップ125 に戻る。
【0190】図8に示す生産計画の例では,注目工程が
作業工程a4のとき,この注目工程a4には同資源前工
程c7があるから,注目工程が作業工程a4から作業工
程c7に更新される。この注目工程c7は工程集団の最
も前にあり,その前工程c6があるから,注目工程が作
業工程c7からc6に変更される。また,注目工程c6
も工程集団の最も前にあり,その前工程c5があるか
ら,注目工程が作業工程c6から作業工程c5に変更さ
れる。さらに注目工程c5が工程集団の最も前にあり,
その前工程c4があるから,注目工程が作業工程c5か
らc4に変更されることになる。
【0191】ステップ136 において,順序修正処理22
は,注目工程の同資源前工程がないと判定すると(ステ
ップ136 でNO),資源利用順序を変更できるものがない
から処理を終了する。
【0192】図8に示す生産計画の例では,注目工程が
c1,c2,d1,f1,e3またはe5のいずれかで
あるとき,これらは同資源前工程がないから,順序修正
処理22は処理を終了する。
【0193】ステップ130 において,順序修正処理22
は,注目工程の前工程の作業終了時刻が,注目工程が属
する工程集団の作業開始時刻より早いと判定すると(ス
テップ130 でYES ),注目工程をその工程集団の最も前
に出した場合,注目工程が属する工程集団を形成する他
の作業工程について後ろ下がり量を算出する(図14;ス
テップ131 )。
【0194】注目工程を工程集団の前に出すと,注目工
程は前に出た時間だけ作業開始時刻が早くなるが,注目
工程の前にある工程集団を構成する同資源工程の作業開
始時刻が遅れることになる。同資源工程の作業開始時刻
が遅れると,その同資源前工程の次工程の作業開始時刻
が遅れることになる。この次工程の遅れる時間が,後ろ
下がり量である。
【0195】工程集団を形成する他の作業工程の後ろ下
がり量は次のようにして算出される。
【0196】注目工程が属する工程集団より前に行われ
る作業工程の作業終了時刻が算出される。
【0197】注目工程と同一の資源を利用する同資源工
程が,資源データから読出される。ステップ128 におい
て算出した工程集団の作業開始時刻より前であって,こ
の工程集団の作業開始時刻に最も近い,同資源工程の作
業終了時刻がスケジュール・データから読出される。該
当する作業終了時刻がないときには,0[h] である。注
目工程が属する工程集団の直前の作業工程を,以下「工
程集団前工程」という。
【0198】ステップ129 において算出された注目工程
の前工程の作業終了時刻と,工程集団前工程の作業終了
時刻とが比較される。
【0199】注目工程の前工程の作業終了時刻が,工程
集団前工程の作業終了時刻より早い場合,工程集団前工
程の作業終了時刻を工程集団の前に出したときの注目工
程の作業開始時刻とする。注目工程の作業時間が作業時
間データから読出される。この注目工程の作業開始時刻
に注目工程の作業時間を加算し,注目工程の作業終了時
刻とする。注目工程の作業終了時刻と工程集団の作業開
始時刻との時間差が遅れ時間として算出される。
【0200】次に,注目工程が属する工程集団を形成す
る作業工程の中で,注目工程の前にある同資源工程と,
その次工程までの余裕が算出される。注目工程の前にあ
る同資源前工程は,ステップ128 において工程集団の作
業開始時刻を算出するときに抽出された同資源工程であ
る。
【0201】同資源工程の作業終了時刻がスケジュール
・データから読出される。これらの同資源工程の次工程
が工程繋がりデータから抽出され,これらの次工程の作
業開始時刻がスケジュール・データから読出される。各
同資源前工程について,同資源前工程の次工程の作業開
始時刻から同資源工程の作業終了時刻を減算することの
より,次工程までの余裕が算出される。同資源前工程に
次工程がない場合には,次工程までの余裕は0[h] であ
る。
【0202】各同資源工程について,遅れ時間から次工
程までの余裕を減算するにより後ろ下がり量が算出され
る。
【0203】このようにして,同資源前工程の後ろ下が
り量が算出される。
【0204】図8に示す生産計画の例では,注目工程が
作業工程c4のとき,注目工程c4の前工程c3の作業
終了時刻は19[h] である。工程集団前工程はないから,
工程集団前工程の作業終了時刻は0[h] である。注目工
程c4を前に出したときの注目工程c4の作業開始時刻
は19[h] になる。注目工程c4の作業時間は,図3に示
す作業時間データから6[h] である。注目工程c4の作
業終了時刻は,19[h]+6[h] =25[h] とする。遅れ時
間は,注目工程の作業終了時刻が25[h] であり,工程集
団の作業開始時刻が23[h] であるから,25[h] −23[h]
=2[h] である。注目工程c4が属する工程集団を形成
する作業工程の中で,その前にある作業工程は作業工程
e5である。この作業工程e5の作業終了時刻は,図9
に示すスケジュール・データから27[h] である。作業工
程e5の次工程e6の作業開始時刻は,図9に示すスケ
ジュール・データから27[h] である。作業工程e5の作
業終了時刻23と,その次工程e6の作業開始時刻の時間
差は,0[h] である。作業工程e5の後ろ下がり量は,
2[h] −0[h] =2[h] となる。
【0205】順序修正処理22は,工程集団に属する作業
工程の後ろ下がり量を算出すると,その工程集団に属す
る作業工程の仕事の納期余裕を算出する(図14;ステッ
プ132 )。
【0206】同資源工程が属する仕事の納期が納期デー
タから読出される。作業工程の最終工程の作業終了時刻
がスケジュール・データから読出される。各仕事の納期
からその最終工程の作業終了時刻を減算することによ
り,納期余裕が算出される。
【0207】図8に示す生産計画の例では,注目工程が
作業工程c4のとき,同資源工程は作業工程e5であ
る。この作業工程e5が属する仕事eの納期は,図6に
示す納期データから,50[h] である。仕事eの最終工程
e7の作業終了時刻は,図9に示すスケジュール・デー
タから,29[h] である。仕事eの納期余裕は50[h] −29
[h] =21[h] となる。
【0208】ステップ136 において,生産計画が長くな
るかどうかが判断される。注目工程が作業工程c4のと
き,注目工程a4の同資源工程e4の後ろ下がり量は2
[h]であり,その仕事eの納期余裕は21[h] である。こ
の場合には,生産計画が長くならないと判定され,ステ
ップ136 でYES となる。
【0209】ステップ136 において,順序修正処理22
は,生産計画が長くならないと判定すると(ステップ13
6 でNO),ステップ136 の判断の基となった注目工程が
工程集団の最も前に出したか,すなわち,ステップ131
処理を行ったかどうかを判断する(図16;ステップ139
)。
【0210】順序修正処理22は,注目工程をその工程集
団の最も前に出したと判定すると(ステップ139 でYES
),注目工程の資源利用順序を,ステップ131 におい
て注目工程を前に出したときの注目工程の作業開始時刻
とする(図16;ステップ140 )。
【0211】ステップ139 において,順序修正処理22
は,注目工程を工程集団の最も前に出していない,すな
わち,ステップ131 の処理ではなく,ステップ134 の処
理を最近行ったと判定すると(ステップ139 でNO),注
目工程の資源利用順序を,同資源前工程の作業開始時刻
とし,同資源前工程の資源利用順序を注目工程の作業開
始時刻とする(図16;ステップ141 )。すなわち,順序
修正処理22は,同一の資源おいて注目工程の前の工程集
団の作業開始時刻と,注目工程の作業開始時刻と交換し
ている。
【0212】図8に示す生産計画の例では,注目工程c
4を前に出したときの作業開始時刻は,19[h] であるか
ら,資源利用順序は19[h] となる。
【0213】順序修正処理22は,資源利用順序を修正す
ると順序修正フラグを立て(ステップ141 ),その後処
理を終了する。
【0214】このようにして,順序修正処理22におい
て,資源利用順序が修正される。
【0215】図8に示す生産計画について資源利用順序
データの修正が行われると,図18に示す資源利用順序デ
ータが得られる。この資源利用順序データは,各作業工
程の資源利用順序は,スケジュール・データの作業開始
時刻であり,その中で作業工程e4の資源利用順序が19
[h] に修正されている。
【0216】資源利用順序修正システム20は,修正した
資源利用順序データを出力処理23を介して生産計画シス
テム10に出力する(図12;ステップ114 )。生産計画シ
ステム10は,資源利用順序修正システム20から出力され
る資源利用順序データを取込む(図11;ステップ105 )
資源利用順序修正システム20は,資源利用順序修正デー
タを出力すると,生産計画システム10に生産計画シミュ
レーションの実行を指示する。
【0217】生産計画システム10は,資源利用順序修正
システム20によって変更された資源利用順序データに基
づいて生産計画シミュレーションを行う(図11;ステッ
プ106 )。生産計画シミュレーションにより得られた生
産計画は,表示装置(図示略)に表示され,オペレータ
に提示される。
【0218】たとえば,図18に示す資源利用順序データ
にしたがって生産計画シミュレーションを行うと,図19
に示す生産計画が得られる。この生産計画シミュレーシ
ョンでは,資源利用順序が修正された作業工程c4が作
業工程e5よりも早く作業が行われる。図20は図19に示
す例のスケジュール・データがであり,図21は評価デー
タである。
【0219】生産計画シミュレーションにより得られた
生産計画関連データは,ステップ104 と同様に資源利用
順序修正システム20に出力され,資源利用順序修正シス
テム20は入力される生産計画関連データを取込む(図1
2;ステップ115 )。
【0220】生産計画システム10は,生産計画シミュレ
ーションにより得られた生産計画が条件を満たしている
かどうか判断をする(図11;ステップ108 )。ステップ
108における判定は,表示装置に表示された生産計画に
よってオペレータが判定するようにしてもよい。
【0221】得られた生産計画が条件を満たしているな
らば(ステップ108 でYES ),処理を終了する。生産計
画システム10が処理を終了すると(ステップ116 でYES
),資源利用順序修正システム20も処理を終了する。
【0222】資源利用順序修正システム20は,生産計画
システム10が処理を続行するならば(ステップ108 でN
O),ステップ113 に戻り,再びステップ115 で取込ん
だ生産計画関連データについて資源利用順序の変更を行
い,生産計画システム10はステップ105 に戻り,資源利
用順序修正システム20から入力される資源利用順序デー
タを取込み,再度生産計画シミュレーションを行うこと
になる。
【0223】生産計画シミュレーションによる生産計画
が条件を満たすまで,生産計画システム10はステップ10
5 〜107 の処理,資源利用順序修正システム20はステッ
プ113 〜114 の処理をそれぞれ,繰返し行う。
【0224】図19に示す生産計画の例では,図21の評価
データから納期遵守率が「6/6」=「1」であるか
ら,すべての仕事が納期を遵守してしているので,生産
計画システム10は処理を終了する。
【0225】第2実施例
【0226】図22は,第2実施例における生産計画シス
テムおよび資源利用順序修正システムの構成を示す機能
ブロック図である。図1と同一物には同一符号を付し,
詳細な説明を省略する。
【0227】資源利用順序修正システム20Aは,入力処
理21,順序修正処理22,出力処理23,データ記憶メモリ
24,判断知識記憶メモリ25および判断知識修正処理26か
らなる。第2実施例における資源利用順序修正システム
20Aは,第1実施例における資源利用順序修正システム
20に比較すると,判断知識修正処理26をさらに備えてい
る。
【0228】順序修正処理22に用いられる判断知識およ
び評価閾値が不適正である場合,順序修正処理22が資源
利用順序データを修正することによって,資源利用順序
データが修正される前よりも生産計画の生産時間が長く
なることがある。または資源利用順序データを修正する
ことができるにも関わらず,順序修正処理22は全く資源
利用順序データの変更を行わないことがある。
【0229】このような場合,判断知識修正処理26は,
判断知識記憶メモリ25にあらかじめ記憶された判断知識
を修正する。
【0230】図23は,資源利用順序修正システム20Aの
全体的な処理手順を示すフロー・チャートである。図12
に示す処理と同一処理には同一符号を付し,詳細な説明
を省略する。
【0231】また,生産計画システム10の処理手順は,
第1実施例と同一である,すなわち,図11に示すフロー
・チャートの処理手順にしたがって処理を行う。
【0232】順序修正処理22は,資源利用順序データの
変更を行うと,資源利用順序データを生産計画システム
10に出力する(図23;ステップ115A)。このとき,順序
修正処理22は,順序修正フラグを判断知識修正処理26に
出力する。
【0233】資源利用順序修正システム20は,生産計画
システム10が処理を終了しなければ(図23;ステップ11
6 でNO),ステップ117 に進み,判断知識修正処理26が
必要に応じて判断知識の修正を行う。
【0234】図24は,判断知識修正処理26における処理
手順を示すフロー・チャートである。
【0235】判断知識修正処理26は,順序修正処理22か
ら入力される資源利用順序修正フラグによって,資源利
用順序データが変更されたかどうかを判断する(図24;
ステップ151 )。
【0236】判断知識修正処理26は,資源利用順序デー
タの変更がないと判定すると(ステップ151 でYES ),
順序修正処理22における資源利用順序データの変更が起
こりやすいよに判断知識を修正する(図24;ステップ15
6 )。
【0237】判断知識修正処理26は,判断知識を次のよ
うに修正する。
【0238】前件部変数「後ろ下がり量」に関して言語
情報「Small 」および「Large 」を表すメンバーシップ
関数の頂点をそれぞれ,「0.5 」大きくする前件部変数
「納期余裕」に関して言語情報「Small 」および「Larg
e 」を表すメンバーシップ関数の頂点をそれぞれ,「1.
0 」大きくする判断閾値を,「0.1 」大きくする
【0239】図25は,図17に示すメンバーシップ関数
を,判断知識修正処理26により修正したメンバーシップ
関数を示す。
【0240】ステップ151 において,判断知識修正処理
26が資源利用順序データが変更されたと判定すると(ス
テップ151 でYES ),データ記憶メモリ24に記憶された
今回と前回の生産時間および納期遵守率をそれぞれ比較
する(図24;ステップ152)。
【0241】判断知識修正処理26は,生産計画が悪化し
たかどうかを判断する(図24;ステップ153 )。
【0242】判断知識修正処理26は,今回の生産時間が
前回の生産時間よりも遅くなったとき,または今回の納
期遵守率が前回の納期遵守率より小さくなったとき,生
産計画が悪化したと判定する。
【0243】判断知識修正処理26は,生産計画が悪化し
ていないと判定すると(ステップ153 でNO),判断知識
は適正であり修正する必要がないから処理を終了する。
【0244】判断知識修正処理26は,生産計画が悪化し
たと判定すると(ステップ153 でNO),資源利用順序デ
ータの変更が起こりにくくなるように判断知識を修正す
る(図24;ステップ154 )。
【0245】判断知識修正処理26は,判断知識を次のよ
うに修正する。
【0246】前件部変数「後ろ下がり量」に関して言語
情報「Small 」および「Large 」を表すメンバーシップ
関数の頂点をそれぞれ,「0.5 」小さくする前件部変数
「納期余裕」に関して言語情報「Small 」および「Larg
e 」を表すメンバーシップ関数の頂点をそれぞれ,「0.
5 」小さくする判断閾値を,「0.1 」小さくする
【0247】判断知識修正処理26は,生産計画が悪化す
る前のスケジュール・データを用いて資源利用順序デー
タの修正を行うように,順序修正処理22に指示する(図
24;ステップ155 )。
【0248】以上のようにして,判断知識修正処理26
は,資源利用順序データの変更が全く行われないとき,
または,生産計画が長くなったときに判断知識を修正す
る。
【0249】順序修正処理22は,判断知識修正処理26に
よよる判断知識修正処理の後に,順序修正処理を行う。
また,ステップ154 において,判断知識修正処理26から
前回の生産計画シミュレーションによって得られたスケ
ジュール・データを用いるように指示があると,前回の
生産計画シミュレーションによって得られたスケジュー
ル・データを用いて資源利用順序データの修正処理を行
うことになる。
【0250】第3実施例 図26は,第3実施例における生産計画システムおよび資
源利用順序修正システムの構成を示す機能ブロック図で
ある。図1と同一物には同一符号を付し,詳細な説明を
省略する。
【0251】資源利用順序修正システム20Bは,入力処
理21,順序修正処理22A,出力処理23,データ記憶メモ
リ24および判断知識記憶メモリ25からなる。第3実施例
における資源利用順序修正システム20Bは,第1実施例
における資源利用順序修正システム20に比較すると,順
序修正処理22Aが第1実施例と異なる処理を行う。
【0252】図27は,資源利用順序修正システム20Bの
全体的な処理手順を示すフロー・チャートである。図12
に示す処理と同一の処理には同一符号を付し,詳細な説
明を諸略する。また,生産計画システム10は,図11に示
す第1実施例のフロー・チャートにしたがって処理を行
う。
【0253】順序修正処理22Aは,第1回の生産計画シ
ミュレーションにより得られた生産計画について,第1
実施例と異なる方法により資源利用順序データを変更を
行い,2回目以降の生産計画シミュレーションにより得
られた生産計画については第1実施例(図13〜図16に示
すフロー・チャート)と同様の方法により資源利用順序
データの変更を行う。
【0254】資源利用順序修正システム20は,生産計画
システム10から入力される第1回目の生産計画シミュレ
ーションにより得られた生産計画関連データを取込むと
(図27;ステップ112 ),そ資源利用順序の変更を行う
(図27;ステップ113A)。
【0255】図28は,順序修正処理22における第1回目
の生産計画シミュレーションにより得られた生産計画に
ついての資源利用順序修正の処理手順を示すフロー・チ
ャートである。
【0256】順序修正処理22Aは,データ記憶メモリ24
に記憶されたスケジュール・データを参照して,各仕事
の最終工程の作業開始時刻を読出す(図28;ステップ16
1 )。
【0257】図8に示す生産計画の例では,各仕事の最
終工程a6,b3,c7,d3,e6およびf1の作業
開始時刻はそれぞれ,図9に示すスケジュール・データ
から57[h] ,49[h] ,41[h] ,41[h] ,27[h] および0
[h] である。
【0258】順序修正処理22Aは,最終工程の中で最も
遅い作業開始時刻を選択する(図28;ステップ162 )。
【0259】図8に示す生産計画の例では,各仕事の最
終工程a6,b3,c7,d3,e6およびf1の作業
開始時刻はそれぞれ,57[h] ,49[h] ,41[h] ,41[h]
,27[h] および0[h] であるから,この中で最も遅い
作業開始時刻は,作業工程a6の57[h] である。
【0260】順序修正処理22Aは,各仕事の最終作業工
程の作業開始時刻に,最も遅い作業開始時刻を加えて,
各仕事の最終作業工程の資源利用順序とする(図28;ス
テップ163 )。
【0261】順序修正処理22は,ステップ163 の処理が
すべての仕事について行われると処理を終了する(図2
8;ステップ164 )。
【0262】図8に示す生産計画の例では,各仕事の最
終工程a6,b3,c7,d3,e6およびf1の作業
開始時刻はそれぞれ,57[h] ,49[h] ,41[h] ,41[h]
,27[h] および0[h] である。最も遅い作業開始時刻
は,作業工程a6の57[h] である。したがって,各仕事
の最終工程a6,b3,c7,d3,e6およびf1の
資源利用順序はそれぞれ,114[h],106[h],98[h] ,98
[h] ,84[h] および57[h] となる。
【0263】図29は,図8に示すスケジュール・データ
を用いて資源利用順序が変更された資源利用順序データ
を示す。
【0264】資源利用順序修正システム20は,順序修正
処理22Aにより変更された資源利用順序データを生産計
画システム10に出力する(図27;ステップ114 )。
【0265】生産計画システム10において変更された資
源利用順序データを用いて生産計画シミュレーションに
より得られた生産計画が所要の条件を満たしていなけれ
ば,ステップ104 に戻り,資源利用順序修正システム20
はステップ113 の処理に移る。資源利用順序修正システ
ム20の順序修正処理22は,図13から図16に示すフロー・
チャートにしたがって資源利用順序データの変更を行う
ことになる。
【0266】第4実施例 図30は,第4実施例における生産計画システムおよび資
源利用順序修正システムの構成を示す機能ブロック図で
ある。図20および図24示す物と同一物には同一符号を付
し,詳細な説明を省略する。
【0267】資源利用順序修正システム20Cは,入力処
理21,順序修正処理22A,出力処理23,データ記憶メモ
リ24,判断知識記憶メモリ25および判断知識修正処理26
からなる。第3実施例における資源利用順序修正システ
ム20Cは,第3実施例における資源利用順序修正システ
ム20に比較すると,判断知識修正処理26をさらに備えて
いる。
【0268】図31は,資源利用順序修正システム20Cの
全体的な処理手順を示すフロー・チャートである。図12
に示す処理と同一の処理には同一符号を付し,詳細な説
明を諸略する。また,生産計画システム10は,図11に示
す第1実施例のフロー・チャートにしたがって処理を行
う。
【0269】資源利用順序修正システム20は,生産計画
システム10から入力される第1回目の生産計画シミュレ
ーションにより得られた生産計画関連データを取込むと
(図31;ステップ112 ),資源利用順序の変更を行う
(図31;ステップ113A)。
【0270】順序修正処理22Aは,図26に示すフロー・
チャートにしたがって,第1回目の生産計画シミュレー
ションにより得られた生産計画について,資源利用順序
を変更し,資源利用順序データを作成する。
【0271】順序修正処理22Aは,第1回目の資源利用
順序データの変更のみ第1実施例と異なる変更方法によ
り資源利用順序データを変更し,2回目以降においては
第1実施例と同様の変更方法により資源利用順序データ
を変更する。
【0272】資源利用順序修正システム20Cは,順序修
正処理22Aにより変更された資源利用順序データを生産
計画システム10に出力する(図31;ステップ114 )。
【0273】生産計画システム10において変更された資
源利用順序データを用いて生産計画シミュレーションに
より得られた生産計画が所要の条件を満たしていなけれ
ば,ステップ104 に戻り,資源利用順序修正システム20
はステップ118 の処理に移る。
【0274】判断知識修正処理26は,順序修正処理22A
がステップ113Aの処理を行ったかどうかを判断する(図
31;ステップ118 )。
【0275】ステップ113Aの処理は,判断知識を用いた
順序修正処理を行わないので,判断知識を修正する必要
がない。
【0276】判断知識修正処理26は,ステップ113 の処
理が行われたと判定すると,判断知識の修正処理を行う
(図31;ステップ117 )。その後,順序修正処理22A
は,図13〜図16に示すフロー・チャートにしたがって資
源利用順序の変更処理を行うことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例における生産計画システムおよび資
源利用順序修正システムの構成を示す機能ブロック図で
ある。
【図2】生産計画を作成する複数の仕事の一例を示す。
【図3】作業時間データの一例を示す。
【図4】資源データの一例を示す。
【図5】工程繋がりデータの一例を示す。
【図6】納期データの一例を示す。
【図7】生産計画システムによって作成された資源利用
順序データの一例を示す。
【図8】第1回目の生産計画シミュレーションにより得
られた生産計画を示す。
【図9】第1回目の生産計画シミュレーションにより得
られた生産計画のスケジュール・データの一例を示す。
【図10】第1回目の生産計画シミュレーションにより
得られた生産計画の評価データの例を示す。
【図11】各実施例に共通の生産計画システムの全体的
な処理手順を示すフロー・チャートである。
【図12】第1実施例における資源利用順序修正システ
ムの全体的な処理手順を示すフロー・チャートである。
【図13】第1実施例における順序修正処理の手順を示
すフロー・チャートである。
【図14】第1実施例における順序修正処理の手順を示
すフロー・チャートである。
【図15】第1実施例における順序修正処理の手順を示
すフロー・チャートである。
【図16】第1実施例における順序修正処理の手順を示
すフロー・チャートである。
【図17】判断知識記憶メモリにあらかじめ記憶された
判断知識のファジィ・ルールの前件部変数および後件部
変数のメンバーシップ関数の一例を示し,(A) は前件部
変数「後ろ下がり量」に関して言語情報「Zero」,「Sm
all 」および「Large 」を表す3つのメンバーシップ関
数を示し,(B) は前件部変数「納期余裕」に関して言語
情報「Small 」および「Large 」を表す2つのメンバー
シップ関数を示し,(C) は前件部変数「評価値」に関し
て言語情報「Zero」,「Small 」,「Midium」および
「Large 」を表す4つのシングルトンを示す。
【図18】第1実施例における順序修正処理により変更
された資源利用順序データの一例を示す。
【図19】第2回目の生産計画シミュレーションにより
得られた生産計画を示す。
【図20】第2回目の生産計画シミュレーションにより
得られた生産計画のスケジュール・データの一例を示
す。
【図21】第2回目の生産計画シミュレーションにより
得られた生産計画の評価データの例を示す。
【図22】第2実施例における生産計画システムおよび
資源利用順序修正システムの構成を示す機能ブロック図
である。
【図23】第2実施例における資源利用順序修正システ
ムの全体的な処理手順を示すフロー・チャートである。
【図24】第2実施例における判断知識変更処理の手順
を示すフロー・チャートである。
【図25】判断知識変更処理により変更された判断知識
のファジィ・ルールの前件部変数および後件部変数のメ
ンバーシップ関数の一例を示し,(A) は前件部変数「後
ろ下がり量」に関して言語情報「Zero」,「Small 」お
よび「Large 」を表す3つのメンバーシップ関数を示
し,(B) は前件部変数「納期余裕」に関して言語情報
「Small 」および「Large 」を表す2つのメンバーシッ
プ関数を示し,(C) は前件部変数「評価値」に関して言
語情報「Zero」,「Small 」,「Midium」および「Larg
e 」を表す4つのシングルトンを示す。
【図26】第3実施例における生産計画システムおよび
資源利用順序修正システムの構成を示す機能ブロック図
である。
【図27】第3実施例における資源利用順序修正システ
ムの全体的な処理手順を示すフロー・チャートである。
【図28】第3実施例における順序修正処理の手順を示
すフロー・チャートである。
【図29】第3実施例における順序修正処理により変更
された資源利用順序データを示す。
【図30】第4実施例における生産計画システムおよび
資源利用順序修正システムの構成を示す機能ブロック図
である。
【図31】第4実施例における資源利用順序修正システ
ムの全体的な処理手順を示すフロー・チャートである。
【符号の説明】
10 生産計画システム 20,20A,20B,20C 資源利用順序修正システム 21 入力処理 22,22A 順序修正処理 23 出力処理 24 データ記憶メモリ 25 判断知識記憶メモリ 26 判断知識修正処理
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B23Q 41/08 A G06F 15/21 L

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製造関連データに基づいて複数の仕事に
    ついて生産計画を作成する生産計画システムであり,上
    記複数の仕事のそれぞれが1または複数の作業工程から
    なり,上記作業工程に1または複数の資源を用いて作業
    を行うものがあり,上記資源は上記複数の仕事に含まれ
    る複数の作業工程で共用され,上記製造関連データが,
    上記作業工程のそれぞれについて,その作業に要する時
    間に関する作業時間データ,その作業工程が用いる資源
    に関する資源データ,および作業工程の前後の繋がりに
    関する工程繋がりデータ,ならびに上記各仕事の納期に
    関する納期データを含み,上記製造関連データに基づい
    て,1つの資源を共用する複数の作業工程について,各
    作業工程が上記1つの資源を用いる順序を表す資源利用
    順序データを作成し,上記製造関連データおよび上記資
    源利用順序データに基づいて,各作業工程について作業
    開始時刻および作業終了時刻を決定することにより生産
    計画を作成し,上記生産計画にしたがって仕事が遂行さ
    れたときに上記複数のすべての仕事が終了するのに要す
    る生産時間を含む評価データと,上記各作業工程の作業
    開始時刻および作業終了時刻に関するスケジュール・デ
    ータとを含む生産計画関連データを作成する,生産計画
    システムにおいて,上記生産計画システムから出力され
    る製造関連データおよび生産計画関連データを取込み,
    上記生産時間が短くなる方向に資源利用順序の少なくと
    も一部を修正することにより資源利用順序修正データを
    作成し,この作成した資源利用順序修正データを上記生
    産計画システムに出力する資源利用順序修正システムで
    あり,上記生産計画システムから取込んだ製造関連デー
    タおよび生産計画関連データを記憶するデータ記憶手
    段,資源利用順序を変更することにより生産時間が長く
    なるかどうかを判断するための判断知識をあらかじめ記
    憶した判断知識記憶手段,ならびに上記データ記憶手段
    に記憶された製造関連データおよび生産計画関連データ
    を参照して,生産計画が要求される生産時間を満たし,
    かつ,上記繋がりデータによって表される仕事の作業順
    序が入れ替わらないように,同一の資源を利用する一の
    作業工程と他の作業工程との順序を入れ換えることによ
    り生産時間が長くならないかどうかを,上記判断知識記
    憶手段に記憶された判断知識を用いて判断し,生産時間
    が長くならないと判定されたときにその判定の基となっ
    た資源利用順序によって修正された資源利用順序修正デ
    ータを作成する順序修正手段,を備えた生産計画システ
    ムにおける資源利用順序修正システム。
  2. 【請求項2】 上記順序修正手段が資源利用順序修正デ
    ータの修正を行わなかったときには資源利用順序修正デ
    ータの修正が起こりやすくなるように上記判断知識を修
    正し,上記順序変更手段が資源利用順序修正データを修
    正することによって生産時間が長くなったときには資源
    利用順序修正データの修正が起こりにくくなるように上
    記判断知識を修正する判断知識修正手段をさらに備え
    た,請求項1に記載の生産計画システムにおける資源利
    用順序修正システム。
  3. 【請求項3】 上記順序修正手段は,第1回目に作成さ
    れた生産計画については,上記複数の仕事のそれぞれの
    最終工程の作業開始時刻を,上記データ記憶メモリに記
    憶された生産計画関連データのスケジュール・データか
    ら読出し,上記最終工程の作業開始時刻の中で最も遅い
    作業開始時刻を選択し,上記最終工程の作業開始時刻を
    それぞれ,選択された作業開始時刻に相当する時間遅ら
    せることにより,上記最終工程の資源利用順序によって
    修正された資源利用順序修正データを作成し,第2回目
    以降に作成された生産計画については,生産計画が要求
    される生産時間を満たし,かつ,上記繋がりデータによ
    って表される仕事の作業順序が入れ替わらないように,
    同一の資源を利用する一の作業工程と他の作業工程との
    順序を入れ換えることにより生産時間が長くならないか
    どうかを,上記判断知識記憶手段に記憶された判断知識
    を用いて判断し,生産時間が長くならないと判定された
    ときにその判定の基となった資源利用順序によって修正
    された資源利用順序修正データを作成するものである,
    請求項1に記載の生産計画システムにおける資源利用順
    序修正システム。
  4. 【請求項4】 第2回目以降に作成された生産計画につ
    いて,上記順序修正手段が資源利用順序修正データの修
    正を行わなかったときには資源利用順序修正データの修
    正が起こりやすくなるように上記判断知識を修正し,上
    記順序変更手段が資源利用順序修正データを修正するこ
    とによって生産時間が長くなったときには資源利用順序
    修正データの修正が起こりにくくなるように上記判断知
    識を修正する判断知識修正手段をさらに備えた,請求項
    3に記載の生産計画システムにおける資源利用順序修正
    システム。
  5. 【請求項5】 製造関連データに基づいて複数の仕事に
    ついて生産計画を作成する生産計画システムであり,上
    記複数の仕事のそれぞれが1または複数の作業工程から
    なり,上記作業工程に1または複数の資源を用いて作業
    を行うものがあり,上記資源は上記複数の仕事に含まれ
    る複数の作業工程で共用され,上記製造関連データが,
    上記作業工程のそれぞれについて,その作業に要する時
    間に関する作業時間データ,その作業工程が用いる資源
    に関する資源データ,および作業工程の前後の繋がりに
    関する工程繋がりデータ,ならびに上記各仕事の納期に
    関する納期データを含み,上記製造関連データに基づい
    て,1つの資源を共用する複数の作業工程について,各
    作業工程が上記1つの資源を用いる順序を表す資源利用
    順序データを作成し,上記製造関連データおよび上記資
    源利用順序データに基づいて,各作業工程について作業
    開始時刻および作業終了時刻を決定することにより生産
    計画を作成し,上記生産計画にしたがって仕事が遂行さ
    れたときに上記複数のすべての仕事が終了するのに要す
    る生産時間を含む評価データと,上記各作業工程の作業
    開始時刻および作業終了時刻に関するスケジュール・デ
    ータとを含む生産計画関連データを作成する,生産計画
    システムにおいて,上記生産計画システムから出力され
    る製造関連データおよび生産計画関連データに基づい
    て,上記生産時間が短くなる方向に資源利用順序の少な
    くとも一部を修正することにより資源利用順序修正デー
    タを作成する方法であり,資源利用順序を変更すること
    により生産時間が長くなるかどうかを判断するための判
    断知識をメモリにあらかじめ記憶しておき,上記製造関
    連データおよび上記生産計画関連データを参照して,生
    産計画が要求される生産時間を満たし,かつ,上記繋が
    りデータによって表される仕事の作業順序が入れ替わら
    ないように,同一の資源を利用する一の作業工程と他の
    作業工程との順序を入れ換えることにより生産時間が長
    くならないかどうかを,上記判断知識記憶手段に記憶さ
    れた判断知識を用いて判断し,生産時間が長くならない
    と判定されたときにその判定の基となった資源利用順序
    によって資源利用順序修正を修正する,生産計画システ
    ムにおける資源利用順序修正方法。
  6. 【請求項6】 資源利用順序修正データの修正を行い得
    なかったときに,資源利用順序修正データの修正が起こ
    りやすくなるように上記判断知識を修正し,資源利用順
    序修正データを修正することによって生産時間が長くな
    ったときに,資源利用順序修正データの修正が起こりに
    くくなるように上記判断知識を修正する,請求項5に記
    載の生産計画システムにおける資源利用順序修正方法。
  7. 【請求項7】 第1回目に作成された生産計画について
    は,上記複数の仕事のそれぞれの最終工程の作業開始時
    刻を,上記生産計画関連データのスケジュール・データ
    から読出し,上記最終工程の作業開始時刻の中で最も遅
    い作業開始時刻を選択し,上記最終工程の作業開始時刻
    をそれぞれ,選択された作業開始時刻に相当する時間遅
    らせることにより,上記最終工程の資源利用順序を修正
    し,第2回目以降に作成された生産計画については,生
    産計画が要求される生産時間を満たし,かつ,上記繋が
    りデータによって表される仕事の作業順序が入れ替わら
    ないように,同一の資源を利用する一の作業工程と他の
    作業工程との順序を入れ換えることにより生産時間が長
    くならないかどうかを,上記判断知識記憶手段に記憶さ
    れた判断知識を用いて判断し,生産時間が長くならない
    と判定されたときにその判定の基となった資源利用順序
    を修正する,請求項5に記載の生産計画システムにおけ
    る資源利用順序修正方法。
  8. 【請求項8】 第2回目以降に作成された生産計画につ
    いて,資源利用順序修正データの修正を行わなかったと
    きに,資源利用順序修正データの修正が起こりやすくな
    るように上記判断知識を修正し,資源利用順序修正デー
    タを修正することによって生産時間が長くなったとき
    に,資源利用順序修正データの修正が起こりにくくなる
    ように上記判断知識を修正する,請求項7に記載の生産
    計画システムにおける資源利用順序修正方法。
JP10506194A 1994-04-21 1994-04-21 生産計画システムにおける資源利用順序修正システムおよび方法 Pending JPH07296076A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005339552A (ja) * 2004-05-27 2005-12-08 Palo Alto Research Center Inc 時間的拘束条件利用型複数プラニングセッション協調システム、方法及び製造物
JP2009042904A (ja) * 2007-08-07 2009-02-26 Kobe Steel Ltd 生産順序決定装置および生産順序決定方法

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JP2005339552A (ja) * 2004-05-27 2005-12-08 Palo Alto Research Center Inc 時間的拘束条件利用型複数プラニングセッション協調システム、方法及び製造物
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