JPH07295940A

JPH07295940A - 電子機器

Info

Publication number: JPH07295940A
Application number: JP6083517A
Authority: JP
Inventors: Isamu Haneda; 勇羽田
Original assignee: Sharp Corp
Current assignee: Sharp Corp
Priority date: 1994-04-21
Filing date: 1994-04-21
Publication date: 1995-11-10
Also published as: US5890178A

Abstract

(57)【要約】【目的】操作性に優れた小型の電子機器を提供する。【構成】電子機器１は、比較的小さい面積の表示領域
１４を有し、電子機器１が備える複数のデータファイル
作成機能の実行を指示する機能選択キー部３が設けられ
る。表示パネル２の上にタブレット１３が配置され、表
示パネル２およびタブレット１３の予め定められる領域
が前記表示領域１４とされる。タブレット１３は、直交
座標が予め設定された入力面を備え、予め定める入力ペ
ン５で指示された座標位置を表す信号を出力する。たと
えば、レポート機能で作成したデータファイルには、手
書きメモ機能で作成したデータファイルの貼込みを示す
貼込指示データが書込まれ、表示領域１４には前記貼込
指示データが書込まれたデータファイルが表示される。
前記貼込指示データの表示位置が入力ペン５で指示され
ると、前記貼込指示データによって指定されるデータフ
ァイルが読出されて表示される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複数のデータファイル
作成機能を有し、入力および表示手段を備えた携行可能
な電子機器に関する。

【０００２】

【従来の技術】パーソナルコンピュータおよびワードプ
ロセッサなどの電子機器は、予め定めるフォーム（形
式）に従ってデータファイルを作成するデータファイル
作成手段を備えている。たとえば、電話帳、スケジュー
ル、レポートおよび手書きメモなどを作成するフォーム
が予め記憶され、それぞれのフォームに基づくデータフ
ァイルが作成される。また、電子機器の利便性を向上す
るという点から、前記電子機器には、たとえば電話帳の
フォームに従って作成したデータファイルをスケジュー
ルのフォームに従って作成したデータファイルに挿入す
る、いわゆる貼込機能が備えられる。貼込みを行ったデ
ータファイルは、たとえば電子機器が備える表示手段に
表示される。

【０００３】図３５は、従来の電子機器において、貼込
みを行ったデータファイルを表示した際の表示画像１２
１の一例を示す平面図である。これは、レポートを作成
するフォームに従って「ＦＡＸ送付状」というデータフ
ァイルを作成し、該データファイルに手書きメモを作成
するフォームに従って作成した「案内図」というデータ
ファイルを貼込んだ場合の表示画像の例を示している。
「ＦＡＸ送付状」というデータファイルは、文字コード
などの文字データによって構成され、「案内図」という
データファイルは手書き入力された地図などのイメージ
データによって構成される。このような文字データとイ
メージデータとを１つのデータファイル作成手段で作成
することは困難であり、上述したようにそれぞれ異なる
データファイル作成手段によって作成し、貼込みという
機能によってデータの挿入が行われる。

【０００４】パーソナルコンピュータやワードプロセッ
サなどのように比較的大きな表示画面を備える電子機器
では、図示されるように、「ＦＡＸ送付状」というデー
タファイルの表示画像１２２中に、「案内図」というデ
ータファイルの表示画像１２３が挿入された表示画像１
２１が表示される。また、貼込みを行ったデータファイ
ルは、１件のデータファイルとして新たに記憶される。

【０００５】また、パーソナルコンピュータやワードプ
ロセッサなどの比較的大型の電子機器には、キーボード
などの入力手段が設けられており、キーボードに備えら
れる複数のキーから入力が行われる。一方、電子手帳な
どの携行可能な電子機器では、機器の小型化を図るため
に、前記キーボードに代わって、タブレットやタッチパ
ネルなどの入力手段が表示手段上に積層して設けられ
る。表示手段には、機器が実行する処理の種類に対応し
た複数の画像（以下、「キー」という）が表示され、操
作者は、予め定められる入力ペンで前記キーに対応した
入力手段の入力面を触れることによって、入力を行う。
表示されるキーに対応した入力手段の入力面を入力ペン
で触れると、触れた位置が検出され、該位置を含んで表
示されるキーに対応した処理が実行される。

【０００６】さらに、タブレットやタッチパネルなどを
用いた電子機器には、文字を手書き入力できるものがあ
る。手書き入力された文字は、一旦イメージデータとし
て記憶され、予め定める手順によって文字認識されて認
識した文字を表すコードとして記憶される。このような
電子機器の例は、たとえば特開平４−９６８８６に開示
されている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】比較的小さい表示画面
を備える小型の電子機器において、大型の電子機器と同
様の表示を行うことは視認性などの点から困難であり、
大型の電子機器で表示される表示画像が分割して表示さ
れる。たとえば、前述したように貼込みを行ったデータ
ファイルの表示についても同様であり、図３５に示され
る表示画像１２１は、いくつかの領域に分割されて表示
される。ここで、たとえば「案内図」というデータファ
イルの表示画像１２３のみが表示された場合、レポート
を作成するデータファイル作成手段を実行しているにも
かかわらず、他のデータファイル作成手段によって作成
されたデータファイルが表示されることとなるので、表
示の一覧性が損なわれ、操作者は表示画像を見るだけで
実行中のデータファイル作成手段を認識することができ
ないという不都合が生じ、電子機器の操作性が悪いとい
う問題が生じる。

【０００８】また、タブレットやタッチパネルを用いた
電子機器において、表示手段に表示されるキーは固定さ
れており、電子機器の実行内容によっては表示されたキ
ーが必要でないこともある。不必要なキーを表示する
と、キー以外の表示が行われる表示面積が小さくなるの
で、視認性が低下する。また、１つのキーに対する表示
面積が小さくなるという問題が生じ、電子機器の操作性
が著しく損なわれる。

【０００９】さらに、文字認識の方法としては、１文字
ずつ文字入力を行い、入力する毎に文字認識する方法
と、すべての文字入力を行い、さらに指定した領域の文
字を認識する方法とがある。前者は、１文字を入力する
毎に認識を行うので、連続して文字入力を行うことは困
難である。イメージデータとしてのみ記憶するのであれ
ば連続して文字入力することは可能であるけれども、イ
メージデータを他の機能で利用するには複雑なデータ処
理が必要となる。一方、後者は連続して文字入力するこ
とが可能であり、前記特開平４−９６８８６は後者に対
応している。該公報にはすべての文字入力を行った後、
１文字ずつ領域を指定して文字認識を行う例が記載され
ている。この例では、文字認識の領域を１文字ずつ指定
しなければならないという不都合が生じる。また、入力
した文字に対して指定した領域が適切でないと、文字認
識ができないという不都合が生じる。

【００１０】本発明の目的は、操作性に優れた小型の電
子機器を提供することである。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明は、直交座標が予
め設定された入力面を備え、予め定める指示手段で指示
された座標点を表す信号を出力し、透光性を有する入力
手段と、表示手段と、前記入力手段の出力に基づいて所
定の形式のデータファイルを作成する複数のデータファ
イル作成手段と、前記データファイルを格納するデータ
ファイル格納手段と、前記データファイル格納手段に格
納されたデータファイルを読出して前記表示手段に表示
するデータファイル読出手段とを備え、前記入力手段は
前記表示手段の表示面上に配置され、前記データファイ
ル作成手段は、実行すべき処理の種類を示す複数のキー
を前記表示手段に表示させ、前記入力手段によって指示
された位置に表示されているキーの種類を認識して当該
キーに対応した処理を行う電子機器において、前記デー
タファイル作成手段は、他のデータファイル作成手段に
よって作成されたデータファイルの貼込みを示す貼込指
示データを、データファイル内に書込み、前記データフ
ァイル読出手段は、前記貼込指示データを含むデータフ
ァイルが表示手段に表示されているときに、貼込指示デ
ータの表示位置が入力手段によって指示されると、前記
貼込指示データによって指定されるデータファイルを前
記データファイル格納手段から読出して表示手段に表示
することを特徴とする電子機器である。

【００１２】また本発明は、直交座標が予め設定された
入力面を備え、予め定める指示手段で指示された座標点
を表す信号を出力し、透光性を有する入力手段と、表示
手段と、前記入力手段の出力に基づいて所定の形式のデ
ータファイルを作成する複数のデータファイル作成手段
と、前記データファイルを格納するデータファイル格納
手段と、前記データファイル格納手段に格納されたデー
タファイルを読出して前記表示手段に表示するデータフ
ァイル読出手段とを備え、前記入力手段は前記表示手段
の表示面上に配置され、前記データファイル作成手段
は、実行すべき処理の種類を示す複数のキーを前記表示
手段に表示させ、前記入力手段によって指示された位置
に表示されているキーの種類を認識して当該キーに対応
した処理を行う電子機器において、前記データファイル
作成手段は、表示するキーの種類をデータファイル作成
手段が実行している処理に対応して切換えることを特徴
とする電子機器である。

【００１３】また本発明は、直交座標が予め設定された
入力面を備え、予め定める指示手段で指示された座標点
を表す信号を出力し、透光性を有する入力手段と、表示
手段と、前記入力手段の出力に基づいて所定の形式のデ
ータファイルを作成する複数のデータファイル作成手段
と、前記データファイルを格納するデータファイル格納
手段と、前記データファイル格納手段に格納されたデー
タファイルを読出して前記表示手段に表示するデータフ
ァイル読出手段とを備え、前記入力手段は前記表示手段
の表示面上に配置され、前記データファイル作成手段
は、実行すべき処理の種類を示す複数のキーを前記表示
手段に表示させ、前記入力手段によって指示された位置
に表示されているキーの種類を認識して当該キーに対応
した処理を行う電子機器において、前記複数のデータフ
ァイル作成手段のうちの１つは、前記入力手段が出力す
る信号に基づいて、前記入力面に設定された座標点の集
合であるイメージデータを作成するイメージデータ作成
手段であり、前記イメージデータ作成手段は、予め定め
る手順に従って前記イメージデータを１文字単位のイメ
ージデータに分割する分割手段と、予め記憶される文字
候補データ群の中から、分割された１文字単位のイメー
ジデータと類似した文字候補データを選択して文字認識
を行う文字認識手段とを含むことを特徴とする電子機器
である。

【００１４】

【作用】本発明に従えば、電子機器は、透光性を有する
入力手段、表示手段、複数のデータファイル作成手段、
データファイル格納手段およびデータファイル読出手段
を備える。前記入力手段は、直交座標が予め設定された
入力面を備え、予め定める指示手段で指示された座標位
置を表す信号を出力し、前記表示手段の表示面上に配置
される。該入力手段の出力に基づいて所定の形式のデー
タファイルを作成するデータファイル作成手段は、実行
すべき処理の種類を示す複数のキーを前記表示手段に表
示させ、前記入力手段によって指示された位置に表示さ
れているキーの種類を認識して当該キーに対応した処理
を行う。前記データファイル格納手段は、データファイ
ル作成手段で作成したデータファイルを格納し、前記デ
ータファイル読出手段は、データファイル格納手段に格
納されたデータファイルを読出して、前記表示手段に表
示する。

【００１５】前記データファイル作成手段は、他のデー
タファイル作成手段によって作成されたデータファイル
の貼込みを示す貼込指示データを、データファイル内に
書込み、前記データファイル読出手段は、前記貼込指示
データを含むデータファイルが表示手段に表示されてい
るときに、貼込指示データの表示位置が入力手段によっ
て指示されると、前記貼込指示データによって指示され
るデータファイルを前記データファイル格納手段から読
出して表示手段に表示する。

【００１６】たとえば文字データによって構成されるデ
ータファイルと、イメージデータによって構成されるデ
ータファイルとを同一のデータファイル作成手段で作成
することは、データの処理が複雑となることなどから困
難であり、互いに異なるデータファイル作成手段で作成
され、たとえば文字データによって構成されるデータフ
ァイル中にイメージデータによって構成されるデータフ
ァイルを挿入する、いわゆる貼込機能によって１つのデ
ータファイルが作成される。

【００１７】比較的大きな表示画面を備える電子機器
で、前記貼込機能によって作成されたデータファイルを
表示する場合、表示画面が大きいことから、文字データ
によって構成されるデータファイルと、貼込まれたイメ
ージデータによって構成されるデータファイルとを１つ
の画面上に表示することができる。

【００１８】一方、比較的小さな表示画面を備える電子
機器では、上述したのと同様な表示を行うことは、視認
性が低下するなどという不都合が生じるため困難であ
る。このため、いくつかの領域に分割して表示される。
しかしながら、分割して表示する際に、たとえばイメー
ジデータによって構成されるデータファイルのみが表示
されると、実行中のデータファイル作成手段に対応した
表示ではないことから、操作者が実行中のデータファイ
ル作成手段を認識することができないという不都合が生
じる。

【００１９】本発明では、表示手段に表示されるデータ
ファイルには、他のデータファイル作成手段によって作
成されたデータファイルの貼込みを示す貼込指示データ
が表示される。このため、表示手段上に入力手段を設け
るなどして機器の小型化を図った電子機器において、表
示の一覧性が向上し、操作者は表示画像を見るだけで実
行中のデータファイル作成手段を認識することができ
る。表示手段に表示された貼込指示データの位置を入力
手段で指示することによって、前記貼込指示データによ
って指定されるデータファイルを表示手段に表示するこ
とができるので、貼込むデータファイルの確認を行うこ
とも可能である。また、貼込指示データが入力されたデ
ータファイルが格納されるので、貼込むデータを入力し
たデータファイルを格納するのと比較すると、データの
格納領域を少なくすることができる。

【００２０】また本発明に従えば、前記データファイル
作成手段は、表示手段に表示するキーの種類をデータフ
ァイル作成手段が実行している処理に対応して切換える
ことが可能である。また、好ましくは前記データファイ
ル作成手段は、第１の処理と前記第１の処理に従属する
複数の第２の処理群を有し、前記第２の処理群の各処理
に対応してキーの種類を切換えることが可能である。

【００２１】したがって、実行中の処理において不必要
なキーを表示することはなくなり、表示するキーの種類
が少なくなる。このため、キー以外の表示を行う表示画
面の面積が大きくなり、視認性が向上する。また、１つ
のキーに対する表示面積が大きくなり、操作性が向上す
る。なお、前記データファイル作成手段が有する第２の
処理群とは、たとえばワードプロセッサ機能において実
行される処理であり、たとえばひらがなによる文字入力
の際に実行される処理と、ひらがな入力された文字を漢
字変換したときに実行される処理とが挙げられる。

【００２２】さらに本発明に従えば、前記複数のデータ
ファイル作成手段のうちの１つは、イメージデータ作成
手段であり、前記入力手段が出力する信号に基づいて前
記入力面に設定された座標点の集合であるイメージデー
タを作成する。前記イメージデータ作成手段は、分割手
段と文字認識手段とを含み、前記分割手段は、予め定め
る手順に従って前記イメージデータを１文字単位のイメ
ージデータに分割する。前記文字認識手段は、予め記憶
される文字候補データ群の中から、分割された１文字単
位のイメージデータと類似した文字候補データを選択し
て文字認識を行う。

【００２３】したがって、前述した表示手段に表示され
るキーからの入力以外に、操作者の手書きによる文字入
力を行うことが可能となる。手書きによって入力された
文字はイメージデータとして記憶され、前記イメージデ
ータが１文字単位のイメージデータに分割されて文字認
識が行われるので、操作者は、複数の文字を続けて入力
することができ、また１文字単位のイメージデータの領
域を指定しなければならないなどという煩雑な操作をな
くすことができる。

【００２４】また好ましくは、前記分割手段は、文字認
識できなかった１文字単位のイメージデータを、前記予
め定める手順とは異なる手順に従って、２以上の新たな
１文字単位のイメージデータに分割することが可能であ
る。したがって、イメージデータがさらに分割されて文
字認識されるので、イメージデータの文字認識率を向上
することができる。

【００２５】また好ましくは、前記イメージデータ作成
手段には、認識した文字の変更が指示されたときに、変
更すべき文字候補データを、予め記憶される文字候補デ
ータ群の中から指定された文字候補データに変更する変
更手段を含ませることができるので、認識した文字が不
適切である場合に、文字候補データを所望の文字候補デ
ータに変更することが可能となる。

【００２６】

【実施例】図１は、本発明の一実施例である電子機器１
の外観を示す正面図である。電子機器１は、たとえば１
５０ｍｍ×９０ｍｍのケース１ａの中央部に表示手段で
ある表示パネル２が配置され、その左右に機能選択キー
部３およびメニューキー４などが配置されている。表示
パネル２は、たとえば液晶素子で実現され、たとえば２
４０ドット×１７０ドットの予め定められる表示領域１
４を備えている。また、表示パネル２の上には後述する
入力手段であるタブレット１３が積層されており、表示
パネル２の表示領域１４に表示されるアイコン、キーお
よびボタンを入力ペン５で指示することによって各種入
力が行われる。なお、前記機能選択キー部３およびメニ
ューキー４からの入力も前記タブレットを用いることに
よって入力ペン５で実施することが可能である。

【００２７】本実施例の電子機器１は、データファイル
作成機能としてスケジュール機能、電話帳機能、レポー
ト機能および手書きメモ機能を備えており、機能選択キ
ー部３が前記機能にそれぞれ対応したスケジュールキー
３ａ、電話帳キー３ｂ、レポートキー３ｃおよび手書き
メモキー３ｄから構成される。本実施例では、機能選択
キー部３が４種類のキーから構成される例を説明するけ
れども、前記キーは４個に限定されるものではなく、電
子機器１が備える機能の種類に応じてキーの数が選ばれ
る。

【００２８】図２は、前記電子機器１の電気的構成を示
すブロック図である。電子機器１は、前述の表示パネル
２、機能選択キー部３とメニューキー４とを含んで構成
されるキーボード、および入力ペン５の他に、中央演算
処理装置（以下、「ＣＰＵ」という）６、リードオンリ
メモリ（以下、「ＲＯＭ」という）７、ランダムアクセ
スメモリ（以下、「ＲＡＭ」という）８、Ｉ／Ｏ（入力
／出力）ポート９、表示用メモリ１０、制御回路１１、
Ａ／Ｄ（アナログ／デジタル）変換器１２およびタブレ
ット１３を含んで構成される。

【００２９】ＣＰＵ６は、ＲＯＭ７に書込まれているプ
ログラムに従って電子機器１の動作を制御する。ＲＯＭ
７には、前述したアイコン、キーおよびボタンなどに対
応した動作プログラムが予め記憶されている。ＲＡＭ８
は、読み書き自在のメモリで、ＣＰＵ６の内部処理用ワ
ーク領域およびデータ格納メモリなどとして使用され
る。Ｉ／Ｏポート９は、前述の機能選択キー部３および
メニューキー４を含んで構成されるキーボードとＣＰＵ
６との間に介在され、前記キーの押圧状況などをＣＰＵ
６に伝達する。

【００３０】表示用メモリ１０には、表示パネル２に表
示すべきデータが書込まれる。制御回路１１は、表示パ
ネル２の上に積層されるタブレット１３に印加する電圧
の制御を行う。タブレット１３は、たとえば透光性を有
する抵抗膜式のものが選ばれ、入力面に予め設定される
直交座標上のＸ軸方向およびＹ軸方向にそれぞれ所定の
電圧が印加され、予め定める指示手段である入力ペン５
で指示した座標点を表すアナログ座標信号を出力する。
Ａ／Ｄ変換器１２は、前記アナログ座標信号を、ＣＰＵ
６が処理可能なデジタル信号に変換する。

【００３１】本実施例での操作者の行う入力動作は、特
に断りのない限り前記入力ペン５でタブレット１３の入
力面を指示することによって行われる。前記透光性を有
する抵抗膜式のタブレット１３は、たとえば可撓性を有
する一対の透光性基板上にＩＴＯ（インジウム錫酸化
物）などで実現される抵抗膜を形成し、該抵抗膜が対向
するようにして、かつ互いに間隔をあけて配置して構成
されるものである。一方の抵抗膜には、所定の電圧が印
加されている。該印加電圧は、入力端部側から出力端部
側へ連続的に変化する。他方の抵抗膜は、接地されず、
電圧の検出が行われる。

【００３２】前記入力ペン５でタブレット１３に触れる
と、触れた位置の抵抗膜同士が互いに接触し、他方の抵
抗膜側から電圧が検出される。該電圧は、前記一方の抵
抗膜の入力および出力端部方向を、たとえば直交座標上
のＸ軸方向とすると、Ｘ軸方向の座標点を表す値とな
る。同様に、他方の抵抗膜の前記Ｘ軸方向とは直交する
Ｙ軸方向に所定の電圧を印加し、一方の抵抗膜側から電
圧の検出を行うと、Ｙ軸方向のペン入力による座標点を
得ることができる。

【００３３】上述したような動作を予め定められるタイ
ミングで切換えて行うことによって、ペン入力による座
標点が随時検出される。ＣＰＵ６は、検出した座標点を
含んで表示されるアイコン、キーあるいはボタンに対応
した処理を実行する。なお、本実施例では抵抗膜式のタ
ブレット１３の例を説明したけれども、タブレット１３
は抵抗膜式に限定されるものではなく、たとえば電磁誘
導式また静電誘導式を採用することも可能である。

【００３４】続いて、電子機器１の基本的な操作方法に
ついて説明する。図３は、議事録を作成する際に表示さ
れる表示画像を段階的に示す平面図である。前記電子機
器１は、スケジュールの記録を行うスケジュール機能
と、電話番号の記録を行う電話帳機能と、レポートの作
成を行うレポート機能と、イラストや図形などの作成を
行う手書きメモ機能とを備えており、所望の機能が前記
機能選択キー部３の中から選択される。議事録の作成を
行うためには、レポートキー３ｃが選ばれて図３（１）
に示されるような表示画像１４ａが表示される。この表
示画像１４ａは、登録されているファイルリストを示す
画像であり、図示されるものは登録されているファイル
がないことを示している。

【００３５】前記表示画像１４ａの新規入力／用紙選択
ボタン１５を入力ペン５で指示すると、図３（２）に示
されるような表示画像１４ｂが表示される。この表示画
像１４ｂは、レポートのフォーム（形式）を選択するた
めの画像であり、たとえば図示されるように議事録，日
報，出張報告，…などのフォームを表すアイコン１６
ａ，１６ｂ，１６ｃ，…がそれぞれ表示される。前記ア
イコンとは、予め設定される様々な処理をわかりやす
く、たとえば図形化して示すものであり、所望のアイコ
ンを入力ペン５で指示することによって処理の選択を行
うことができる。

【００３６】前記アイコン１６ａ，１６ｂ，１６ｃ，…
の中から、議事録のアイコン１６ａを選択すると議事録
を作成するための画像が表示される。たとえば、図３
（３）に示されるように、予め設定されている複数の項
目として、登録名，報告日，印字タイトル，…などの項
目を有する画像が表示され、操作者は、これらの項目に
適当なデータ入力を行い、議事録を作成する。データの
入力が終了すると、登録ボタン１７を入力ペン５で指示
する。登録ボタン１７が指示されると、作成されたデー
タファイルが記憶される。図示されるものは、登録名
「愛鳥ＣＦ企画」として記憶される。なお、編集ボタン
１９を選ぶと、入力したデータの移動、複写あるいは削
除などの編集処理が実行される。また、中止ボタン２０
を選ぶと、実行されている処理が中止される。

【００３７】登録が終了すると、図３（４）に示される
ような表示画像１４ｄ、すなわち登録されているファイ
ルリストを示す画像が表示される。図示される左側のリ
スト欄１８ａには登録されているファイルを大別したフ
ァイル名が表示される。また大別したファイルの詳細が
右側のリスト欄１８ｂに表示される。図示されるもの
は、「議事録」として大別され、登録されているデータ
ファイルが、「湖畔ロケ打ち合」と「愛鳥ＣＦ企画」と
であることを示している。なお、ファイル名変更ボタン
２１を選ぶと、登録名を変更するための処理が実行され
る。

【００３８】図４は、前記ＲＡＭ８の構成を示す図であ
る。ＲＡＭ８は、電子機器１のデータファイル作成機能
に対応したスケジュールデータ格納領域２２、電話帳デ
ータ格納領域２３、レポートデータ格納領域２４および
手書きメモデータ格納領域２５の他に、空き領域２６、
内部処理用ワーク領域２７およびＣＰＵスタック領域２
８を備える。

【００３９】たとえばスケジュールデータ格納領域２２
には、１件のデータ格納領域として、どのデータファイ
ル作成機能によって作成されたデータファイルであるの
かを表すアプリケーション名を記憶する領域２２ａ、デ
ータ格納サイズを記憶する領域２２ｂ、次のデータ格納
領域の先頭番地を記憶する領域２２ｃおよびデータファ
イルを記憶する領域２２ｄがこの順に設けられており、
格納される複数のデータファイルは前記領域２２ａ〜２
２ｄを１単位としてそれぞれ順番に記憶される。また、
電話帳データ格納領域２３、レポートデータ格納領域２
４および手書きメモデータ格納領域２５についても同様
である。したがって、前述した「愛鳥ＣＦ企画」として
登録されたデータファイルは、レポートデータ格納領域
２４の、前記領域２２ａ〜２２ｄにそれぞれ対応した領
域２４ａ〜２４ｄを１単位として記憶される。

【００４０】図５は、登録したデータファイルを読出す
際に表示される表示画像を段階的に示す平面図である。
たとえば、前述した「議事録」として大別されている
「愛鳥ＣＦ企画」という登録名のデータファイルを読出
す場合について説明する。まず、前記機能選択キー部３
の中のレポートキー３ｃが選ばれて、図５（１）に示さ
れるような表示画像１４ｅが表示される。該表示画像１
４ｅは、登録されているファイルリストを大別するファ
イル名を示すものであり、該ファイル名がリスト欄１８
ａに表示される。このとき、たとえばＲＡＭ８のレポー
トデータ格納領域２４に記憶されている全データが表示
用メモリ１０に読出される。

【００４１】次に、リスト欄１８ａの「議事録」という
表示を含む領域を入力ペン５で指示すると、図５（２）
に示されるような表示画像１４ｆが表示される。すなわ
ち、前記表示用メモリ１０に読出されたデータの中か
ら、「議事録」として大別され、登録されているデータ
ファイルの登録名が右側のリスト欄１８ｂにすべて表示
される。

【００４２】さらに、リスト欄１８ｂの「愛鳥ＣＦ企
画」という表示を含む領域を入力ペン５で指示すると、
図５（３）に示されるような表示画像１４ｇが表示され
る。すなわち、表示用メモリ１０に読出されたデータの
中から「愛鳥ＣＦ企画」として記憶されているデータフ
ァイルが読出されて表示される。ここで、たとえば図示
される修正ボタン２９を指示すると、データの修正を行
うための処理が実行される。また、新規入力ボタン３０
を指示すると議事録の新規入力を行うための初期画像が
表示される。また、タイトルリストボタン３１を指示す
ると、たとえば図５（２）に示されるような表示画像１
４ｆが表示され、ファイルリストボタン３２を指示する
と、前記表示画像１４ｆでは表示されていないもう少し
詳しい内容、たとえば報告日などが表示される。

【００４３】図６は、入力ボードを用いた文字入力の方
法を説明するための表示画像を段階的に示す平面図であ
り、図７は入力ボード３４を段階的に示す平面図であ
る。ここでは、登録名の項目に「愛鳥」と入力を行う例
について説明するけれども、その他の文字入力について
も同様の方法で入力される。

【００４４】図６（１）に示されるように登録名の項目
の先頭にはカーソル３３が表示される。このカーソル３
３の位置に文字が入力される。文字入力の際には、図７
に示される入力ボード３４が、たとえば表示画像１４ｈ
の下半分に表示される。入力ボード３４の表示は、たと
えばＣＰＵ６の判断によって自動的に行ってもよいし、
操作者の指示に基づいて行ってもよい。入力ボード３４
には、たとえばひらがなで示される５０音入力キー、句
読点入力キー、半角、小文字、ひらがなおよびカタカナ
などでの入力を指示するキー、後退、音訓変換、スペー
ス、漢字変換、削除、改行、採用および入力などを指示
するキー、および前記キーから入力された文字が表示さ
れる表示ボード３５の他に、たとえば図示される５０音
入力ボード３４以外に備えられるタイプライタ入力ボー
ドおよび句点入力ボードなどの入力ボードの切換えを指
示する文字キー、記号入力ボードの表示を指示する記号
キー、および数字入力ボードの表示を指示する数字キー
が備えられている。

【００４５】たとえばひらがなでの入力を選択し、５０
音入力キーおよび半角キーなどを利用して「あいちょ
う」と入力すると、図７（１）に示されるように表示ボ
ード３５に入力した文字が表示される。次に、入力した
「あいちょう」の漢字変換を変換キー３６によって指示
すると、「あいちょう」という読み方で登録されている
漢字が図７（２）に示されるように表示ボード３５に表
示される。表示された「愛鳥」の採用を採用キー３７に
よって指示すると、前述したカーソル３３の位置から図
面上の右方向に「愛鳥」と入力され、図６（２）に示さ
れるような表示画像１４ｉが表示される。

【００４６】図８および図９は、前記電子機器１が備え
る入力ボードを示す平面図である。図８および図９に
は、５種類の入力ボードを表示しているけれども、入力
ボードの種類はこれだけに限るものではなく、たとえば
使用頻度の高い言葉などを入力する常用語ボード、操作
者自身で登録した語句を入力するユーザー辞書ボードな
どが設けられている。

【００４７】図８（１）は、前述した５０音入力ボード
３４を示す平面図である。５０音の読みで入力ペン５で
５０音入力キーを指示することによって、ひらがな、カ
タカナおよび漢字などを入力することができる。入力し
た文字は表示ボード３５に表示される。

【００４８】図８（２）は、タイプライタ入力ボード３
８を示す平面図である。英文タイプライタと同様にして
アルファベット入力キーが配列されており、ローマ字入
力で、ひらがな、カタカナ、漢字、英字、数字などを入
力することができる。入力した文字は、前記入力ボード
３４と同様の表示ボード３５に表示される。

【００４９】図８（３）は、句点入力ボード３９を示す
平面図である。ＪＩＳ第１水準、第２水準の２バイト漢
字、記号およびギリシャ文字などを各文字に対応して予
め定められる句点コードによって入力することができ
る。入力した句点コードは、句点コード表示用ボード４
０に表示される。

【００５０】図８（４）は、数字入力ボード４１を示す
平面図である。該入力ボード４１は、大型の電子機器で
用いられているテンキーの機能を備え、数字や時刻など
を入力することができる。また、時間帯を容易に入力す
ることができる表示ボード４２を備えている。

【００５１】図９は、手書き入力ボード４３を示す平面
図である。前述した入力ボード３４，３８，３９，４１
は、入力キーから読みを入力する、あるいは句点コード
を入力するなどの方法で文字入力を行うものである。手
書き入力ボード４３を用いると、入力ペン５を用いて入
力したい文字を手書きで入力することができる。手書き
入力ボード４３には、記入枠４４が設けられており、こ
の枠内に入力したい文字を記入する。認識キー４５を指
示すると、手書き入力した文字に対応した文字認識が実
行される。手書き入力した文字に対応した候補文字は、
たとえば図示される候補文字表示ボード４６に表示さ
れ、この表示された文字の中から所望の文字を選択する
と、選択された文字が表示ボード４７に表示される。

【００５２】本発明において、注目すべきは、データフ
ァイル作成手段によって作成されたデータファイルを他
のデータファイル作成手段によって作成されたデータフ
ァイルの中に貼込む機能、実行している処理に対応して
入力ボードのキーを自動的に切換える機能、および手書
き入力によるイメージデータを自動的に文字認識する機
能を備えていることである。以下、これらの３つの機能
について詳しく説明する。

【００５３】本発明の第１の機能である貼込機能とは、
前述したようにデータファイル作成機能によって作成さ
れたデータファイルを他のデータファイル作成機能によ
って作成されたデータファイルに貼込む機能であり、こ
こでは、一例としてイラストや図形などを作成する手書
きメモ機能で作成した「案内図」というデータファイル
を、レポート機能で作成した「ＦＡＸ送付状」というデ
ータファイルに貼込む例について説明する。

【００５４】図１０は、手書きメモ機能で「案内図」を
作成する際に表示される表示画像を段階的に示す平面図
である。前記機能選択キー部３の中の手書きメモキー３
ｄが選ばれて、図１０（１）に示されるような表示画像
１４ｊが表示される。この表示画像１４ｊは、手書きメ
モ入力を行うための初期画面を示している。前記表示画
像１４ｊの新規入力ボタン５１を入力ペン５で指示する
と、図１０（２）に示されるような表示画像１４ｋが表
示される。この表示画像１４ｋは、新規入力を行う画面
を示しており、描線の太さを指定する鉛筆アイコン５
２、直線を指定する定規アイコン５３、描線の消去を指
定する消しゴムアイコン５４、建物などを表す図形の入
力を指定するスタンプアイコン５５および入力した図形
や文字の移動または複写を指定する編集枠アイコン５６
などが表示される。操作者は、これらのアイコン５２〜
５６を用いてイラストや図形を作成する。たとえば、図
１０（３）に示されるような地図を作成し、タイトル欄
５７に「案内図」と文字入力して、登録ボタン５８を入
力ペン５で指示すると、作成した地図が「案内図」とい
う登録名で記憶され、図１０（３）に示されるような表
示画像１４ｍが表示される。このようにして手書きメモ
入力されたデータは、前記ＲＡＭ８の手書きメモデータ
格納領域２５に「案内図」という登録名の１件のデータ
ファイルとして記憶される。

【００５５】図１１は、前記「案内図」というデータフ
ァイルを「ＦＡＸ送付状」というデータファイルに貼込
む際に表示される表示画像を段階的に示す平面図であ
る。まず、図１１（１）に示されるように前述した手順
で作成した「案内図」というデータファイルを表示させ
る。これは、前述した登録したデータファイルの読出手
順に従って読出され、表示される。次に、各表示画像に
応じて表示されるボタンの処理以外の処理を示すメニュ
ーキー４を指示する。メニューキー４を指示することに
よって、図１１（２）に示されるようなメニュー画面５
９が前記表示画像１４ｍ上に表示されて、表示画像１４
ｎとなる。メニュー画面５９には、削除、カット（切
取）、コピー（複写）、ペースト（貼込）ボタンなどが
表示されており、所望のボタンを入力ペン５で指示する
ことによって各ボタンの処理が実行される。貼込み時に
は、まずコピー（複写）ボタン６０が選ばれる。

【００５６】続いて、前記「案内図」というデータファ
イルを貼込む「ＦＡＸ送付状」というデータファイルを
表示させる。「ＦＡＸ送付状」というデータファイル
は、前述したのと同様にしてレポート作成機能によって
作成されたものであり、前述した登録したデータファイ
ルの読出し手順に従って読出されて表示される。修正ボ
タンから修正を指示した後、さらに作成した「ＦＡＸ送
付状」の、「案内図」を挿入すべき位置にカーソル３３
を表示させ、図１１（３）に示される表示画像１４ｐと
する。本実施例では、前記カーソル３３はメモという項
目６７に表示される。さらに、図１１（４）の表示画像
１４ｑに示されるように、前記メニューキー４を指示し
て前記メニュー画面５９を表示させて、ペースト（貼
込）ボタン６１を選択すると、前記カーソル３３の位置
から図面上の右方向に「案内図」というデータファイル
が貼込まれることを表す貼込指示データが入力される。
さらに登録ボタン６２から登録を指示すると、貼込指示
データが入力された「ＦＡＸ送付状」というデータファ
イルが新たに記憶される。このとき、貼込指示データが
入力されずに記憶されている先の「ＦＡＸ送付状」とい
うデータファイルは消去される。操作者は、上述したよ
うな操作を行って貼込みを行う。

【００５７】図１２は、上述した手順によって貼込みを
行った後に得られる表示画像１４ｒを示す平面図であ
る。貼込み動作が終了すると、前記カーソル３３の位置
から図面上の右方向に貼込指示データ６８が表示された
表示画像１４ｒが得られる。前記貼込指示データ６８
は、特定の処理（ここでは、貼込処理）を表すキャラク
タ６８ａ（ここでは、「＊」）と、貼込むデータファイ
ルがどのデータファイル作成機能によって作成されたか
を表すキャラクタ６８ｂ（ここでは、「ＰＩＣＴＵＲ
Ｅ」）と、貼込むデータファイルを表す登録名６８ｃ
（ここでは、「案内図」）とを含んで構成される。前記
貼込指示データ６８の表示によって手書きメモ機能によ
って作成された「案内図」というデータファイルが貼込
まれることがわかる。前記貼込指示データ６８は、後述
する貼込み動作によって自動的に入力される。このよう
に本実施例では、貼込みを行った位置に貼込みされるこ
とを示す貼込指示データ６８が入力されるので、表示の
一覧性が損なわれるということはなく、操作者は、画面
を見るだけで現在実行中の機能（ここでは、レポート機
能）を容易に認識することができる。

【００５８】図１３は、貼込んだ「案内図」というデー
タファイルを表示させた際の表示画像１４ｓを示す平面
図である。前記入力ペン５で貼込指示データ６８の表示
を含む領域を指示することによって、前記表示画像１４
ｒ上に「案内図」というデータファイルが表示された表
示画像１４ｓが得られる。また、このとき入力ペン５
で、表示されている「案内図」というデータファイル以
外の画像を指示することによって、「案内図」というデ
ータファイルの表示が消去されて、図１２に示される表
示画像１４ｒが表示される。

【００５９】図１４は、複写バッファ６３の構成を示す
図である。複写バッファ６３は、前記ＲＡＭ８の、たと
えば内部処理用ワーク領域２７に設定され、該複写バッ
ファ６３に記憶されるデータは、複写の種類を表す識別
コード、アプリケーション名、および複写データから構
成される。前記識別コードは、識別コード記憶領域６４
に記憶され、たとえば「００Ｈ」というコードは複写デ
ータがないことを表し、「０１Ｈ」というコードは１件
のデータファイルを複写することを表し、さらに「０２
Ｈ」あるいはそれ以上のコードは文字列データを複写す
ることを表す。なお、前記「Ｈ」は１６進数であること
を示している。前記アプリケーション名は、アプリケー
ション名記憶領域６５に記憶される。この記憶領域６５
は、１件のデータファイルを複写する場合にのみ設定さ
れ、文字列データを複写する場合には設けられない。た
とえば、「ＳＣＨＥＤＵＬＥ」は複写するデータファイ
ルがスケジュール機能によって作成されたものであるこ
とを表し、「ＴＥＬ」は電話帳機能によって作成された
ものであることを表し、「ＲＥＰＯＲＴ」はレポート機
能によって作成されたものであることを表し、「ＰＩＣ
ＴＵＲＥ」は手書きメモ機能によって作成されたもので
あることを表す。前記複写データは、複写データ記憶領
域６６に記憶される。

【００６０】手書きメモ機能によって作成した「案内
図」というデータファイルを貼込む場合、複写バッファ
６３は、図１５に示されるようになる。すなわち、識別
コード記憶領域６４に「０１Ｈ」が、アプリケーション
名記憶領域６５に「ＰＩＣＴＵＲＥ」が、複写データ記
憶領域６６に「案内図」のデータファイルがそれぞれ記
憶される。

【００６１】図１６は、貼込み動作を示すフローチャー
トである。ステップａ１では、貼込むデータファイル、
すなわち前記「案内図」というデータファイルがＲＡＭ
８から読出され、図１１（１）に示される表示画像１４
ｍが表示される。このとき、操作者は、前述した登録し
たデータファイルの読出し手順に従ってデータファイル
を読出す。ステップａ２では、図１１（２）に示される
表示画像１４ｎのコピー（複写）ボタン６０が指示され
たかどうかが判断される。コピーボタン６０が指示され
て複写であると判断するとステップａ３に移り、コピー
ボタン６０が指示されず複写でないと判断するとステッ
プａ２で待機する。複写が指示されると、前記「案内
図」というデータファイルが複写バッファ６３に記憶さ
れる。ステップａ３では、貼込まれるデータファイル、
すなわち前記「ＦＡＸ送付状」というデータファイルが
ＲＡＭ８から読出される。このとき操作者は、前述した
登録したデータファイルの読出し手順に従ってデータフ
ァイルを読出す。さらに、図１１（３）に示されるよう
にカーソル３３を表示させる。ステップａ４では、図１
１（４）に示される表示画像１４ｑのペースト（貼込）
ボタン６１が指示されたかどうかが判断される。ペース
トボタン６１が指示されて貼込みであると判断するとス
テップａ５に移り、ペーストボタン６１が指示されず貼
込みでないと判断するとステップａ４で待機する。ステ
ップａ５では、貼込むデータファイルが１件のデータフ
ァイルであるかどうかが判断される。１件のデータファ
イルであると判断するとステップａ６に移り、１件のデ
ータファイルでない、すなわち文字列の貼込みであると
判断するとステップａ１４に移り、文字列の貼込みを行
う。

【００６２】貼込むデータファイルが、１件のデータフ
ァイルであるかあるいは文字列データであるかの判断
は、前記識別コードによって行われるが、この識別コー
ドは、前記ステップａ２において、操作者がコピー（複
写）を指示する前に、貼込みを行う文字列を指定したか
否かによって選択される。文字列の指定を行ってコピー
（複写）を指示した場合は貼込むデータが文字列データ
であると判断し、「０２Ｈ」と入力される。また、文字
列の指定を行わずにコピー（複写）を指示した場合は貼
込むデータが１件のデータファイルであると判断し、
「０１Ｈ」と入力される。

【００６３】ステップａ６では、前記カーソル３３の位
置に特定の処理を表すキャラクタ６８ａ、すなわち貼込
処理を表す「＊」が入力される。ステップａ７では、前
記キャラクタ６８ａに続いて、貼込むデータファイルが
どのデータファイル作成機能によって作成されたかを表
わすキャラクタ６８ｂ、すなわち「ＰＩＣＴＵＲＥ」が
入力される。ステップａ８では、前記キャラクタ６８ｂ
に続いて「（」が入力される。ステップａ９では、
「（」に続いて貼込むデータファイルの登録名６８
ｃ、すなわち「案内図」が入力される。ステップａ１０
では、前記登録名６８ｃに続いて「）」が入力され
る。前記ステップａ６〜ａ１０の動作によって貼込指示
データ６８が入力される。この動作は、ＣＰＵ６の制御
によって自動的に行われ、操作者が文字入力を行う必要
はない。

【００６４】ステップａ１１では、操作者によって図１
１（４）に示される登録ボタン６２が指示されて、登録
が指示されたかどうかが判断される。登録が指示された
と判断するとステップａ１２に移り、登録が指示されて
いないと判断すると他の動作に移る。ステップａ１２で
は、操作者の登録の指示に基づいてデータが記憶され
る。すなわち、貼込指示データ６８が入力されたデータ
ファイルが、新たに「ＦＡＸ送付状」という登録名でＲ
ＡＭ８に記憶される。ステップａ１３では、登録された
データファイルが表示され、図１２に示される表示画像
１４ｒが表示される。

【００６５】図１７は、貼込み動作終了後、新たに「Ｆ
ＡＸ送付状」として記憶されたデータの一部を示す図で
ある。前述した実施例に基づくと、図１７（１）に示さ
れるように、「メモ」という文字コード１１０の後に、
予め定める文字数だけ空欄を設けるよう指示するタブデ
ータ１１１、「ＰＩＣＴＵＲＥ」というキャラクタ６８
ｂを表す文字コード１１２、「（」を表す文字コード１
１３、「案内図」という登録名６８ｃを表す文字コード
１１４、および「）」を表す文字コード１１５が、この
順に入力される。ＣＰＵ６は、タブデータ１１１と、
「（」を表す文字コード１１３との間に入力される文字
コード１１２が、ＲＡＭ８のデータ格納領域２２〜２５
の領域２２ａ〜２５ａに入力された各アプリケーション
名を表す文字コードと一致しているかどうかを判断し、
一致していると判断するとデータファイルが貼込まれる
ことを認識するとともに、貼込むデータファイルがどの
機能によって作成されたものであるかを認識する。ま
た、「（」を表わす文字コード１１３と「）」を表わす
文字コード１１５との間の文字データ１１４を登録名と
判断する。一方、一致していなければ、データファイル
の貼込みでないと判断する。また、キャラクタ６８ｂの
文字数を予め定められる数、たとえば１０文字以内と設
定しておき、タブデータ１１１の後から１０文字以内に
「（」を表す文字コード１１３があるかどうかを判断
し、文字コード１１３がない場合にはデータファイルの
貼込みでないと認識することもできる。

【００６６】なお、前記「ＰＩＣＴＵＲＥ」というキャ
ラクタ６８ｂを表す文字コード１１２を省略することも
可能であり、この場合、図１７（２）に示されるような
データとなる。すなわち、「メモ」という文字コード１
１０の後に、タブデータ１１１、「（」を表す文字コー
ド１１３、「案内図」という登録名６８ｃを表す文字コ
ード１１４、「）」を表す文字コード１１５、およ
び「，」を表す文字コード１１６が、この順に入力され
る。このときＣＰＵ６は、タブデータ１１１と、「，」
を表す文字コード１１６との間にある文字コード１１３
〜１１５から貼込むデータファイルの登録名を認識す
る。また、画面上には、「（案内図）」と表示される。

【００６７】このように貼込動作終了後に記憶されるデ
ータは、貼込指示データ６８のみを含むものであるの
で、貼込むデータを全て記憶する場合と比較すると、デ
ータファイル格納手段であるＲＡＭ８に記憶するデータ
量が少なくなることから記憶領域の低減を図ることが可
能となる。

【００６８】図１８は、各アプリケーションと、それに
対応する貼込みを表す表示とを示す図である。前述した
例は、手書きメモ機能で作成したデータファイルを貼込
む例であるけれども、その他のアプリケーション、すな
わちスケジュール、電話帳およびレポート機能で作成し
たデータファイルを貼り込んだ場合、キャラクタ６８ｂ
は、図示されるように「ＰＩＣＴＵＲＥ」に代わって、
「ＳＣＨＥＤＵＬＥ」、「ＴＥＬ」あるいは「ＲＥＰＯ
ＲＴ」となり、カッコ内には貼込むデータファイルの登
録名が表示される。

【００６９】図１９は、貼込動作終了後、貼込んだデー
タファイルを表示する際の動作を示すフローチャートで
ある。ステップｂ１では、前述した貼込み動作によっ
て、異なるデータファイル作成機能によって作成された
データファイルが貼込まれることを表す貼込指示データ
６８が入力されたデータファイル、すなわち新たに「Ｆ
ＡＸ送付状」として登録されたデータファイルが図１２
に示されるように表示される。ステップｂ２では、入力
ペン５からの入力があったかどうかが判断され、ありと
判断するとステップｂ３に移り、なしと判断するとステ
ップｂ１に戻る。ステップｂ３では、前記入力ペン５か
ら入力された位置が検出される。ステップｂ４では、前
記検出位置に基づいて入力ペン５からの指示が貼込デー
タの消去であるかどうかが判断される。貼込データの消
去であると判断すると、ステップｂ１２に進み、図１３
に示されるように表示されている貼込データを消去し
て、図１２に示される表示画像１４ｒを表示した後、ス
テップｂ１に戻る。貼込データの消去でないと判断する
と、ステップｂ５に移り、前記入力ペン５で入力した位
置に文字データがあるかどうかが判断される。文字デー
タがあると判断するとステップｂ８に移り、文字データ
がないと判断するとステップｂ１３に移り、指示した位
置にカーソル３３を移動させてステップｂ１に戻る。

【００７０】ステップｂ８では、入力された位置の文字
データが貼込みを表わすデータであるかどうかが判断さ
れる。貼込みを表すデータであると判断するとステップ
ｂ９に移り、貼込みを表すデータでないと判断すると他
の動作を行う。ステップｂ９では、貼込んだデータファ
イルが読出される。すなわち、前記「案内図」という登
録名で登録されているデータファイルが読出される。ス
テップｂ１０では、読出した「案内図」にデータがある
かどうかが判断され、データがあると判断するとステッ
プｂ１１に移り、ないと判断するとステップｂ１に戻
る。ステップｂ１１では、読出されたデータファイルが
表示され、図１３に示される表示画像１４ｓが表示され
る。ステップｂ１１の動作が終了するとステップｂ１に
戻る。

【００７１】なお、貼込んだデータファイルの表示の指
示は、貼込指示データ６８の表示を含む予め定められる
領域の任意の点を、入力ペン５で指示することによって
行うことができる。また、前記予め定められる領域を直
線的に入力ペン５で指示することによっても行うことが
できる。また、これ以外の方法によって指示することも
可能であり、たとえばメモという項目６７を入力ペン５
で指示することによって行うことも可能である。この場
合、ＣＰＵ６は項目６７に対応した領域に貼込指示デー
タ６８があるかどうかを判断し、貼込指示データ６８が
あれば貼込むデータがあると判断して、貼込んだデータ
ファイルを読出し、表示させる。一方、貼込指示データ
６８がなければ貼込むデータがないと判断して、表示は
行わない。

【００７２】なお、本実施例の電子機器１に印画出力手
段を接続することによって、入力したデータを印画出力
することが可能となる。上述した貼込処理を行ったデー
タも同様に印画出力することができ、この場合、貼込ん
だデータファイルの印画出力は、出力するかしないかを
選択するキーを設けることによって、操作者の指示に基
づいて行うことができる。たとえば、前記「案内図」の
場合、印画出力すると指示を行うと、ＣＰＵ６は貼込指
示データ６８の前で改行を行い、続いて「案内図」とい
うデータファイルを読出して印画出力する。「案内図」
の出力が終了すると、改行を行い、貼込指示データ６８
の後の内容を印画する。また、印画出力しないと指示を
行うと、カッコ内の「案内図」とのみ印画出力する。

【００７３】続いて、本発明の第２の機能について説明
する。第２の機能は、実行している処理に対応して入力
ボードのキーの種類を自動的に切換える機能である。以
下に、一例として、タイプライタ入力ボード３８を用い
て文字入力を行う際のキーの自動切換えについて説明す
る。

【００７４】図２０は、タイプライタ入力ボード３８を
用いた文字入力の際に表示される表示画像を段階的に示
す平面図である。カーソル３３の位置に「商談」と入力
する場合、たとえば前述したタイプライタ入力ボード３
８を表示画像の下半分に表示させて、図２０（１）に示
される表示画像１４ｔを表示させる。タイプライタ入力
ボード３８には、表示ボード３５および複数のアルファ
ベット入力キーの他に、後退キー７２、削除キー７３、
音訓キー７４、改行キー７５、スペースキー７６、採用
キー７７、変換キー７８および入力キー７９が配置され
ている。また、後退キー７２およびスペースキー７６に
切換えて、取消キー８０および前候キー８１が配置され
る。表示ボード３５には、カーソル７１が表示される。

【００７５】ローマ字入力で「ＳＨＯＵＤＡＮ」と入力
すると、図２０（２）に示されるように表示ボード３５
のカーソル７１の位置から図面上の右方向に「しょうだ
ん」と表示された表示画像１４ｕが表示される。このと
き、たとえば後退キー７２を入力ペン５で指示すると、
「しょうだん」の後に表示されているカーソル７１が、
「ん」の下に移動し、「ん」に代わって新たな入力を行
うことができる。また、スペースキー７６を入力ペン５
で指示すると、カーソル７１が１文字分だけ右に移動
し、「ん」の後に空白が挿入される。変換キー７８を指
示すると、入力した「しょうだん」が漢字変換され、図
２０（３）に示されるように表示ボード３５に「２商
談」と表示された表示画像１４ｖが表示される。数字の
「２」は、「しょうだん」という読みで登録されている
漢字が２候補あることを表している。漢字変換後は、前
記後退キー７２およびスペースキー７６は使用すること
はないので、これらのキー７２，７６に代わって取消キ
ー８０および前候キー８１が表示される。たとえば、前
候キー８１を入力ペン５で指示すると、他の候補が「商
談」に代わって表示される。また、取消キー８０を指示
すると、「２商談」という表示が消え、図２０（１）に
示される表示画像１４ｔとなる。採用キー７７を指示す
ると、「商談」が前記カーソル３３の位置に入力され、
表示ボード３５にはカーソル７１のみが表示された図２
０（４）に示される表示画像１４ｗとなる。この際、前
記取消キー８０および前候キー８１は、再び後退キー７
２およびスペースキー７６となる。

【００７６】このように、本実施例の電子機器１の入力
ボードのキーの種類は、実行している処理に対応して自
動的に切換えられる。したがって、表示されるキーの種
類を少なくすることができ、キー以外の表示を行う表示
画面の面積を大きくすることができ視認性が向上する。
また、１つのキーに対する表示面積を大きくすることが
でき、操作性が向上する。

【００７７】図２１は、文字変換用バッファ８２の構成
を示す図である。文字変換用バッファ８２は、前記ＲＡ
Ｍ８のたとえば内部処理用ワーク領域２７に設けられ、
該文字変換用バッファ８２に記憶されるデータは、入力
文字データＡ、文字列変換データＢおよび変換状態を示
すデータＣを含んで構成される。入力文字データＡは入
力文字データ記憶領域８３に記憶され、文字列変換デー
タＢは文字列変換データ記憶領域８４に記憶され、変換
状態を示すデータＣは変換状態記憶領域８５に記憶され
る。

【００７８】図２２は、前述したように「商談」と文字
入力を行う際の前記文字変換用バッファ８２を示す図で
ある。図２０（１）に示されるように何も文字入力を行
っていない初期状態では、図２２（１）に示されるよう
に、各領域８３〜８５に「００Ｈ」が入力される。図２
０（２）に示されるように「しょうだん」と入力する
と、図２２（２）に示されるように領域８３に入力文字
データＡとして「しょうだん００Ｈ」が入力される。漢
字変換を１回行って、図２０（３）に示されるように
「商談」と表示したときには、図２２（３）に示される
ように領域８４に文字列変換データＢとして「商談００
Ｈ」と入力され、領域８５に変換状態を示すデータＣと
して「０１Ｈ」と入力される。表示された漢字を採用
し、図２０（４）に示されるように表示ボード３５を初
期化すると、文字変換用バッファ８２は、図２２（１）
に示されるように各領域８３〜８５に「００Ｈ」が入力
される。なお、漢字変換をさらにもう１回行うと、図２
２（４）に示されるように領域８４に文字変換データＢ
として次の候補である「章段００Ｈ」が入力され、領域
８５の変換状態を示すデータＣとして「０２Ｈ」と入力
される。データＣは変換を行う毎に「１」が加算され、
前候キー８１によって前の候補の表示が指示されると
「１」が引き算される。

【００７９】なお、１回目の変換時に変換文字数を前記
バッファ８２内の領域８３〜８５以外に設定される領域
に記憶しておき、以下のようにして候補文字を表示させ
ることができる。たとえば、全候補文字数を１０とし、
バッファ８２内に全候補文字数記憶領域を設定して該領
域に「０ＡＨ」と記憶する。この全候補文字数記憶領域
に記憶されるデータと前記データＣとを比較し、このデ
ータがともに「０ＡＨ」であったときに変換が指示され
ると、データＣを「０１Ｈ」として１番目の候補文字を
表示させる。また、データＣが「０１Ｈ」であったとき
に前候補文字の表示が指示されると、データＣを「０Ａ
Ｈ」として１０番目の候補文字を表示させる。

【００８０】なお、図２２には、「しょうだん」，「商
談」，「章段」と記載しているけれども、実際には前記
文字に対応した文字コードがデータＡあるいデータＢと
して入力されている。

【００８１】図２３は、実行している処理に対応したキ
ーの自動切換動作を示すフローチャートである。ステッ
プｃ１では、前記データＡ，Ｂ，Ｃの初期化が行われ、
それぞれのデータ記憶領域８３〜８５に「００Ｈ」が入
力される。ステップｃ２では、キー入力があったかどう
かが判断される。キー入力がありと判断するとステップ
ｃ３に移り、キー入力がなしと判断するとステップｃ２
で待機する。ステップｃ３では、前記キー入力が文字入
力であるかどうかが判断される。文字入力であると判断
するとステップｃ４に移り、文字入力でないと判断する
と各キーに対応した処理を行う。

【００８２】ステップｃ４では、データＣが「００Ｈ」
でないかどうかが判断される。データＣが「００Ｈ」で
ないと判断するとステップｃ５に移り、データＣが「０
０Ｈ」であると判断するとステップｃ１２に移る。ステ
ップｃ５では、データＢを画面データとする。ステップ
ｃ６では、データＡ，Ｂ，Ｃを「００Ｈ」とする。ステ
ップｃ７では、入力される文字データＡが領域８３に記
憶される。ステップｃ８では、前記画面データが表示さ
れる。

【００８３】ステップｃ９では、データＣが「００Ｈ」
であるかどうかが判断される。データＣが「００Ｈ」で
あると判断するとステップｃ１０に移り、データＣが
「００Ｈ」でないと判断するとステップｃ１１に移る。
ステップｃ１０では、後退キー７２、スペースキー７６
が入力ボード３８に表示される。ステップｃ１１では、
取消キー８０および前候キー８１が入力ボード３８に表
示される。ステップｃ１０およびステップｃ１１が終了
するとステップｃ２に戻る。前記ステップｃ４でデータ
Ｃが「００Ｈ」であると判断してステップｃ１２に移る
と、入力された文字データＡが領域８３に記憶される。
ステップｃ１２の動作が終了するとステップｃ９に移
る。

【００８４】前記ステップｃ３で文字入力でないと判断
した場合、たとえば変換キーから変換が指示された場
合、ステップｃ１３に移り、データＣが「００Ｈ」であ
り、かつデータＡが「００Ｈ」のみであるかどうかが判
断される。前記条件を満たすと判断した場合、ステップ
ｃ２へ戻る。前記条件を満たさないと判断するとステッ
プｃ１４に移る。ステップｃ１４では、データＣが「０
０Ｈ」であり、かつデータＡが「００Ｈ」のみでないか
どうかが判断される。前記条件を満たすと判断するとス
テップｃ１５に移る。また、前記条件を満たさないと判
断するとステップｃ２０に移る。ステップｃ１５では、
入力された文字が変換される。ステップｃ１６では、全
候補文字数が記憶される。ステップｃ１７では、全候補
文字数が０でないかどうかが判断される。全候補文字数
が０でないと判断するとステップｃ１８に移る。全候補
文字数が０であると判断すると、ステップｃ２に戻る。
ステップｃ１８では、先頭の候補文字列をデータＢとし
て領域８４に記憶する。ステップｃ１９では、データＣ
を「０１Ｈ」とする。ステップｃ１９の動作が終了する
と前記ステップｃ９に移る。

【００８５】ステップｃ２０では、次の候補文字列をデ
ータＢとして領域８４に記憶する。ステップｃ２１で
は、データＣに１が加算される。ステップｃ２１での動
作が終了するとステップｃ９に移る。

【００８６】図２４は、採用キー７７、前候キー８１、
取消キー８０および後退キー７２を選んだ際の動作を示
すフローチャートである。前記ステップｃ３で文字入力
でないと判断され、採用キー７７から採用が指示された
場合、ステップｃ２２に移り、データＣが「００Ｈ」で
あり、かつデータＡが「００Ｈ」のみであるかどうかが
判断される。前記条件を満たすと判断すると、前記ステ
ップｃ２に戻る。また、判断前記条件を満たさないと判
断するとステップｃ２３に進む。ステップｃ２３では、
データＣが「００Ｈ」であり、データＡが「００Ｈ」の
みでないかどうかが判断される。前記条件を満たすと判
断するとステップｃ２４に移る。また、前記条件を満た
さないと判断するとステップｃ２６に移る。ステップｃ
２４では、データＡを画面データとする。ステップｃ２
５では、データＡ，Ｂ，Ｃが初期化される。ステップｃ
２６では、データＢを画面データとする。ステップｃ２
７では、データＡ、Ｂ、Ｃが初期化される。ステップｃ
２５およびステップｃ２７での動作が終了すると、前記
ステップｃ８に戻る。

【００８７】前候キー８１からの指示であった場合、ス
テップｃ２８に移り、前の候補文字列をデータＢとして
記憶する。ステップｃ２９ではデータＣから１が引き算
される。ステップｃ２９の動作が終了すると、前記ステ
ップｃ９に戻る。

【００８８】取消キー８０からの指示であった場合、ス
テップｃ３０に移り、データＢ，Ｃを「００Ｈ」とす
る。ステップｃ３０の動作が終了すると、前記ステップ
ｃ９に戻る。

【００８９】後退キー７２からの指示であった場合、ス
テップｃ３１に移り、データＡが「００Ｈ」のみである
かどうかが判断される。データＡが「００Ｈ」のみであ
ると判断するとステップｃ３２に移り、データＡが「０
０Ｈ」のみでないと判断するとステップｃ３３に移る。
ステップｃ３２では、画面データが削除される。ステッ
プｃ３３では、入力された文字データが削除される。前
記ステップｃ３２の動作が終了すると、前記ステップｃ
８に戻る。ステップｃ３３の動作が終了すると、前記ス
テップｃ９に戻る。

【００９０】なお、本実施例のキーの自動切換機能は、
自動切換利用キーおよび自動切換禁止キーを設けること
によって、操作者の指示に基づいて行うことができる。
たとえば、前記文字変換用バッファ８２に１バイトのワ
ーク領域を設定し、自動切換利用キーから切換機能の実
行が指示されると、前記ワーク領域に「００Ｈ」を入力
する。また、自動切換禁止キーから切換機能の禁止が指
示されると、前記ワーク領域に「０１Ｈ」を入力する。
ＣＰＵ６は、前記ワーク領域内のデータによってキー自
動切換機能を実行するかいなかを判断する。キーの自動
切換機能を実行しない場合、キーは常に固定され、たと
えば前記後退キー７２およびスペースキー７６は表示さ
れず、該キー７２，７６に代わって取消キー８０および
前候キー８１が表示される。

【００９１】続いて、本発明の第３の機能について説明
する。第３の機能は、手書き入力された文字を自動的に
文字認識する機能であり、文字認識率の向上を図るもの
である。本実施例において、文字の手書き入力は、前述
した手書きメモ機能を用いて行われる。また、文字認識
は、周知の方法によって行われるが、本実施例では後述
するストローク情報によって文字認識を行う例について
説明する。なお、前記ＲＯＭ７には、本機能における手
書き入力、表示、文字認識および入力データの記憶／表
示などの動作を制御するプログラムが記憶される。ま
た、表示する文字のフォントや文字認識パターンのデー
タなども記憶される。

【００９２】図２５は、手書き入力の際に表示される表
示画像を段階的に示す平面図である。前記機能選択キー
部３の中の手書きメモキー３ｃが選ばれて、図２５
（１）に示されるような表示画像１４ｘが表示される。
新規入力ボタン５１を入力ペン５で指示すると、新規入
力画面が得られ、この画面に操作者が入力ペン５で文字
を手書き入力する。たとえば、図２５（２）に示される
ようにアルファベットや、数字などを入力した場合の文
字認識について説明する。なお、文字は表示画面に対し
て左から右へ向かってほぼ水平に入力される。

【００９３】手書き入力された文字の座標点は、予め定
められる時間毎に検出されて、ＲＡＭ８に記憶される。
また、手書き入力された内容が、表示画面に表示され
る。前記座標点は、たとえばタブレット１３の左上端を
原点として、原点からの相対的な距離を求めることによ
って得られる。この座標点は、前記Ａ／Ｄ変換器１２で
変換されて記憶される。手書き入力された内容の表示
は、前記Ａ／Ｄ変換器１２で変換された座標点に対応す
る表示パネル２の位置に対して行われる。

【００９４】また、座標点の他に、ＰＥＮＵＰ情報やＰ
ＥＮＤＯＷＮ情報が検出される。ＰＥＮＵＰ情報とは、
入力ペン５がタブレット１３の入力面から離れたことを
表す情報である。また、ＰＥＮＤＯＷＮ情報とは、入力
ペン５がタブレット１３の入力面に接触したことを表す
情報である。ＰＥＮＵＰ情報およびＰＥＮＤＯＷＮ情報
と、前記座標点とを含んでストローク情報が構成され、
該ストローク情報が、手書き入力した文字に応じて複数
得られる。本実施例ではストローク情報によって文字認
識が行われる。また、検出された座標点が、前回の検出
時と同じであった場合には、このデータは記憶されずこ
れによってデータの圧縮を図ることができる。

【００９５】図２６は、手書き入力された文字を認識す
る際に表示される表示画像を段階的に示す平面図であ
る。手書き入力後、前述したメニューキー４を選択する
ことによって、図２６（１）に示されるような文字認識
選択画面９１が表示されて、表示画像１４ａａとなる。
なお、手書き認識した文字は、たとえば白色表示中に黒
色で表示される。文字認識選択画面９１には、行単位認
識ボタン９２および選択単位認識ボタン９３などが表示
される。行単位認識ボタン９２は、文字認識を行単位で
行うものであり、操作者は該ボタン９２を選択した後、
文字認識を行う行を指定する。また、選択単位認識ボタ
ン９３は、領域を指定して文字認識を行うものであり、
操作者は該ボタン９３を選択した後、文字認識を行う領
域を指定する。

【００９６】たとえば、行単位認識ボタン９２を選択
し、行１０１を指定すると、行１０１に入力された文字
の座標点に基づいて、イメージデータＤが作成され、該
データＤが記憶される。イメージデータＤとは、タブレ
ット１３の出力に基づく座標点の集合である。イメージ
データＤは、予め定める手順に従って１文字単位のイメ
ージデータＤに分割され、図２６（２）に示されるよう
に、行１０１の文字が白黒反転して表示された表示画像
１４ａｂとなる。すなわち、行１０１の文字は、特定の
領域を黒色表示した中に白色で表示される。この特定の
領域が、分割された１文字単位のイメージデータＤの領
域である。なお、図２６および後述する図２９，３０，
３１，３２で斜線で示される領域は、白黒反転して表示
されていることを表している。

【００９７】続いて、分割されたイメージデータＤを用
いて、予め定める手順に従って文字認識が行われる。候
補文字データ群の中から、第１候補文字が図２６（３）
に示される第１候補文字表示領域１０２に表示され、か
つ認識された文字の白黒反転した表示が元に戻り、表示
画像１４ａｃが得られる。なお、候補文字データがない
場合には、前記第１候補文字表示領域１０２の対応した
領域の表示が候補文字データがないことを表わすキャラ
クタ１１８、たとえば「◆」となり、かつ手書き入力文
字が白黒反転したまま表示される。図示されるものは、
「ｇ」と手書き入力された文字が認識できなかったこと
を表している。また、第１候補文字表示領域１０２に
は、カーソル１０３が表示されている。

【００９８】認識できなかった文字は、たとえば後述す
る手順で再認識され、また誤認識された文字も後述する
手順で修正される。このとき、修正ボタン９４によって
修正が指示される。正しい文字認識結果が得られると、
タイトル欄５７に「ノート」と入力した後に登録キー５
８から登録が指示される。登録が指示されると、認識し
た文字を表わす文字コードが記憶され、手書き入力され
た文字に代って、文字コードによって表わされる文字が
表示されて図２６（４）に示されるような表示画像１４
ａｄが表示される。

【００９９】図２７は、文字認識用バッファ９５の構成
を示す図である。該文字認識用バッファ９５は、前記Ｒ
ＡＭ８の、たとえば内部処理用ワーク領域２７に設けら
れ、該文字認識用バッファ９５に記憶されるデータは、
手書き入力文字のイメージデータＤ、認識後の第１候補
文字列データＥおよび認識後の候補文字列データ群Ｆを
含んで構成される。イメージデータＤはイメージデータ
記憶領域９６に記憶され、第１候補文字列データＥは第
１候補文字列データ記憶領域９７記憶され、候補文字列
データ群Ｆは候補文字列データ群記憶領域９８に記憶さ
れる。

【０１００】図２８は、前述した文字認識の際の前記文
字認識用バッファ９５を示す図である。前記文字認識選
択画面９１から文字認識を指示するまでは、図２８
（１）に示されるように領域９６には何も記憶されてお
らず、領域９７，９８には「００Ｈ」が入力されてい
る。前述したように行単位認識を選択すると、指示した
行１０１の文字がイメージデータＤとして領域９６に記
憶される。続いて、記憶されたイメージデータＤを用
い、予め定める手順に従って文字認識が行われ、第１候
補文字列データＥが領域９７に記憶され、候補文字列デ
ータ群Ｆが領域９８に記憶される。すなわち、図２８
（２）に示されるように、領域９７には、「ａ，ｂ，
ｃ，ｄ，ｅ，ｆ，◆，ｈ，ｉ，ｊ，ｋ，ｌ，ｍ，ｎ，０
０Ｈ」と入力され、領域９８には手書き入力された
「ａ」の候補文字である全角小文字の「ａ」、半角小文
字の「a」、全角ひらがなの「ひ」、全角小文字の
「ｃ」、半角小文字の「c」がこの順番に入力され、こ
れに続いて「０３Ｈ」が入力され、さらに続いて手書き
入力された「ｂ」、「ｃ」、…の候補文字と「０３Ｈ」
とが繰り返し入力され、最後に「００Ｈ」が入力され
る。候補文字としては、たとえば相似形の文字や類似形
の文字が選ばれる。

【０１０１】文字認識は、前記イメージデータＤを予め
定める手順に従って１文字単位のイメージデータＤに分
割し、さらに予め記憶される候補文字列データ群の中か
ら分割された１文字単位のイメージデータＤと類似した
候補文字データを選択することによって行われる。この
際に、前記ストローク情報が利用される。

【０１０２】図２９は、イメージデータＤを１文字単位
のイメージデータＤに分割する手順を説明するための図
である。前述したように文字認識選択画面９１の行単位
認識ボタン９２あるいは選択単位認識ボタン９３のいず
れか一方を選択した後、文字認識を行う行あるいは領域
を指定する。たとえば行指定を行う際に、図示される指
示位置１０６を指示した場合について説明する。まず、
指示位置１０６の座標点が検出され、検出した座標点に
最も近い手書き入力文字の座標位置が検出される。図２
９では、手書き入力した「ｂ」という文字の座標位置が
検出される。次に、検出した「ｂ」という文字の座標位
置を基準として、ＰＥＮＵＰ情報およびＰＥＮＤＯＷＮ
情報によってイメージデータＤを１文字単位ずつ逆上
り、先頭文字、すなわち手書き入力した「ａ」という文
字の座標位置を検出する。さらに、検出した先頭文字の
座標位置から、イメージデータＤを１文字単位のイメー
ジデータＤに分割する。図示される１文字領域１０７〜
１０９は、分割されたイメージデータＤの領域を表して
おり、該領域１０７〜１０９の表示が白黒反転される。
すなわち、黒色表示中に手書き入力された文字「ａ」，
「ｂ」，「ｃ」が、白色で表示される。

【０１０３】文字認識は、たとえば前記ストローク情報
から得られる筆順によって行われる。すなわち、前記分
割された１文字単位のイメージデータＤが切出され、切
出されたイメージデータＤに対応したストローク情報か
ら得られる筆順と、前記ＲＯＭ７に予め記憶される筆順
とが比較され、前記切出されたイメージデータＤの筆順
に近い筆順の候補文字が、たとえば１０文字だけ選ばれ
る。さらに、最も近いものが第１候補文字とされる。

【０１０４】なお、ＲＯＭ７には、１つの文字に対して
複数の筆順が記憶されており、たとえば間違った筆順で
入力される文字、略字、あるいはくずれ字などについて
も文字認識を行うことができる。

【０１０５】図３０は、誤認識された文字を修正する際
の表示画像１４ａｅを示す平面図である。第１候補文字
表示領域１０２に表示されるカーソル１０３を移動させ
ると、移動させた位置の文字に対する候補文字が表示さ
れる。たとえば、「ａ」の下に移動すると、「ａ」に対
する候補文字が候補文字表示領域１０５に表示される。
操作者は、表示された候補文字の中から所望の文字を選
択して入力ペン５で指示すると、領域１０２に表示され
た文字に代わって新たに表示される。

【０１０６】図３１は、認識できなかった文字を再認識
する際の表示画像１４ａｆを示す平面図である。第１候
補文字表示領域１０２に表示されるカーソル１０３を候
補文字データがないことを表わすキャラクタ１１８であ
る「◆」の下に移動すると、文字入力ボード１０４が表
示される。文字入力ボード１０４には、たとえば前述し
たタイプライタ入力ボード３８と同様のキーが設けられ
ており、所望の文字を指示すると、前記キャラクタ１１
８である「◆」に代わって表示される。

【０１０７】図３２は、再認識する際の他の表示画像を
段階的に示す平面図である。図３２（１）に示される表
示画像１４ａｇは、「図１２Ａ」と入力した文字のう
ち、「１２」の認識ができなかったことを示しており、
第１候補表示領域１０２には「１２」に対応する位置に
候補文字データがないことを表わすキャラクタ１１８、
すなわち「◆」が表示される。再認識時において、操作
者は入力ペン５で「１２」の「１」と「２」とのほぼ中
心点９９を指示する。ＣＰＵ６は、指示された点９９の
座標点に基づいて、前記イメージデータＤを新たに１文
字単位に分割し、分割した１文字領域１００ａ，１００
ｂの文字認識を行う。すなわち、手書き入力された「１
２」を、「１」と「２」とに分割して文字認識で行われ
る。１文字領域１００ａ，１００ｂは、文字が白黒反転
して表示されている領域に対応している。入力された
「１２」に対して１文字単位の分割が行われ、文字認識
が行われると、図３２（２）に示されるような表示画像
１４ａｈとなる。すなわち前記キャラクタ１１８である
「◆」に代わって「１２」が表示され、手書き入力され
て白黒反転して表示されていた文字が元に戻り、白色表
示中に黒色で表示される。

【０１０８】以上のように本実施例では、手書き入力に
よるイメージデータＤを自動的に１文字単位に認識して
文字認識を行うので、操作者の煩雑な操作が低減する。
また、認識した文字を文字コードとして記憶するので、
手書き入力した文字を他の機能で容易に利用することが
できる。さらに、文字認識の状況が画面上に表示される
とともに、誤認識された文字の修正および認識できなか
った文字の再認識を容易に行うことができ、電子機器１
の操作性が向上する。

【０１０９】図３３は、イメージデータＤを分割する際
の動作を示すフローチャートである。ステップｄ１で
は、入力ペン５で指示した座標点が検出される。ステッ
プｄ２では、前記入力ペン５で指示した座標点に最も近
い文字の座標点位置が検出される。また、前記文字が手
書き入力文字の中の何番目の文字であるかが判断され
る。すなわち、検出した座標位置から入力された文字の
イメージデータＤをさかのぼり、ＰＥＮＵＰ情報ＰＥＮ
ＤＯＷＮ情報を探し出す。これによって、イメージデー
タＤの中の前記文字の位置が求められる。

【０１１０】ステップｄ３では、前記文字の１つ前の文
字の座標位置が検出される。ステップｄ４では、前記文
字が先頭の文字であるかどうかが判断される。先頭文字
であると判断した場合にはステップｄ５に移り、先頭文
字でないと判断した場合にはステップｄ３に戻る。ステ
ップｄ５では、１行の先頭から１文字と思われる単位で
イメージデータＤを分割する。このとき、手書き入力し
た文字は、白黒反転して表示される。ステップｄ６で
は、入力した全文字において分割が終了したかどうかが
判断される。全文字が分割されたと判断すると次の動作
を行う。入力された全文字が分割されていないと判断す
るとステップｄ５に戻る。

【０１１１】図３４は、文字認識する際の動作を示すフ
ローチャートである。ステップｅ１では、データＥおよ
びデータＦが初期化され、前記領域９７，９８に「００
Ｈ」が入力される。ステップｅ２では、領域９６に記憶
されたイメージデータＤの中から１文字分のイメージデ
ータを分割して切出し、文字認識を行う。ステップｅ３
では、文字認識の結果、候補文字がなかったかどうかが
判断される。候補文字がなしと判断するとステップｅ８
に移り、候補文字がありと判断するとステップｅ４に移
る。ステップｅ４では、第１候補文字列データが領域９
７にデータＥとして入力される。ステップｅ５では、候
補文字列データ群が領域９８にデータＦとして入力さ
れ、さらに領域９８の候補文字列データ群の後に「０３
Ｈ」が入力される。ステップｅ６では、白黒反転されて
表示されている文字が元に戻される。ステップｅ７で
は、指定した領域の文字認識が終了したかどうかが判断
され、指定した領域が終了したと判断すると次の動作を
行う。指定した領域が終了していないと判断するとステ
ップｅ２に戻る。

【０１１２】ステップｅ８では、領域９７にデータＥと
してキャラクタ１１８を表わすデータを入力し、領域９
８に「０３Ｈ」を入力する。ステップｅ８の動作が終了
するとステップｅ７に移る。

【０１１３】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、表示手段
に表示されるデータファイルには、他のデータファイル
作成手段によって作成されたデータファイルの貼込みを
示す貼込指示データが表示される。したがって、表示画
面の面積が比較的小さい小型の電子機器において、表示
手段には実行中のデータファイル作成手段によるデータ
ファイルが表示され、操作者は表示画像を見るだけで実
行中のデータファイル作成手段を認識することができ
る。また、前記貼込みを示す貼込指示データの位置を入
力手段によって指示するだけで、前記貼込指示データに
よって指定されるデータファイルを確認することができ
る。さらに、貼込指示データが入力されたデータファイ
ルが格納されるので、貼込むデータを入力したデータフ
ァイルを格納するのと比較すると、データの格納領域の
低減を図ることが可能となる。

【０１１４】また本発明によれば、表示手段に表示され
るキーは、データファイル作成手段が実行している処理
に対応して切換えられ、好ましくはデータファイル作成
手段が有し、第１の処理に従属する複数の第２の処理群
の各処理に対応して切換えられる。したがって、不必要
なキーを表示することがなくなって表示するキーの種類
が少なくなり、キー以外の表示を行う表示画面の面積が
大きくなって視認性が向上する。また、１つのキーに対
する表示面積が大きくなり、操作性が向上する。

【０１１５】さらに本発明によれば、入力手段の出力に
基づいてイメージデータが作成され、該イメージデータ
が１文字単位のイメージデータに分割されて文字認識が
行われる。したがって、操作者の手書きによる文字入力
が可能となり、また操作者は複数の文字を続けて入力す
ることができ、さらに１文字単位のイメージデータの領
域を指定しなければならないなどという煩雑な操作をな
くすことができる。また、文字認識できなかった１文字
単位のイメージデータを２以上の新たな１文字単位のイ
メージデータに分割して文字認識することができるの
で、イメージデータの文字認識率が向上する。また、認
識した文字候補データを指定された文字候補データに変
更することができるので、認識した文字が不適切であっ
た場合に、所望の文字に変更することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例である電子機器１の外観を示
す正面図である。

【図２】前記電子機器１の電気的構成を示すブロック図
である。

【図３】議事録を作成する際に表示される表示画像を段
階的に示す平面図である。

【図４】ＲＡＭ８の構成を示す図である。

【図５】登録したデータファイルを読出す際に表示され
る表示画像を段階的に示す平面図である。

【図６】入力ボードを用いた文字入力の方法を説明する
ための表示画像を段階的に示す平面図である。

【図７】入力ボード３４を示す平面図である。

【図８】前記電子機器１が備える入力ボードを示す平面
図である。

【図９】手書き入力ボード４３を示す平面図である。

【図１０】手書きメモ機能で「案内図」を作成する際に
表示される表示画像を段階的に示す平面図である。

【図１１】前記「案内図」というデータファイルを「Ｆ
ＡＸ送付状」というデータファイルに貼込む際に表示さ
れる表示画像を段階的に示す平面図である。

【図１２】貼込みを行った後に得られる表示画像１４ｒ
を示す平面図である。

【図１３】貼込んだ「案内図」というデータファイルを
表示させた際の表示画像１４ｓを示す平面図である。

【図１４】複写バッファ６３の構成を示す図である。

【図１５】前記手書きメモ機能によって作成した「案内
図」というデータファイルを貼込む場合の複写バッファ
６３を示す図である。

【図１６】貼込み動作を示すフローチャートである。

【図１７】貼込み動作終了後、新たに「ＦＡＸ送付状」
として記憶されたデータの一部を示す図である。

【図１８】各アプリケーションと、それに対応する貼込
みを表す表示を示す図である。

【図１９】貼込み動作終了後、貼込みデータファイルを
表示する際の動作を示すフローチャートである。

【図２０】タイプライタ入力ボード３８を用いた文字入
力の際に表示される表示画像を段階的に示す平面図であ
る。

【図２１】文字変換用バッファ８２の構成を示す図であ
る。

【図２２】「商談」と文字入力を行う際の前記文字変換
用バッファ８２を示す図である。

【図２３】実行している処理に対応したキーの自動切換
動作を示すフローチャートである。

【図２４】採用キー７７、前候キー８１、取消キー８０
および後退キー７２を選んだ際の動作を示すフローチャ
ートである。

【図２５】手書き入力の際に表示される表示画像を段階
的に示す平面図である。

【図２６】手書き入力された文字を認識する際に表示さ
れる表示画像を段階的に示す平面図である。

【図２７】文字認識用バッファ９５の構成を示す図であ
る。

【図２８】文字認識の際の前記文字認識用バッファ９５
を示す図である。

【図２９】イメージデータＤを１文字単位のイメージデ
ータＤに分割する手順を説明するための図である。

【図３０】誤認識された文字を修正する際の表示画像１
４ａｅを示す平面図である。

【図３１】認識できなかった文字を再認識する際の表示
画像１４ａｆを示す平面図である。

【図３２】再認識する際の他の表示画像を示す平面図で
ある。

【図３３】イメージデータＤを分割する際の動作を示す
フローチャートである。

【図３４】文字認識する際の動作を示すフローチャート
である。

【図３５】従来の電子機器において貼込みを行ったデー
タファイルを表示した際の表示画像１２１の一例を示す
平面図である。

【符号の説明】

１電子機器２表示パネル３機能選択キー部５入力ペン６中央演算処理装置（ＣＰＵ）７リードオンリメモリ（ＲＯＭ）８ランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）１３タブレット

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】直交座標が予め設定された入力面を備
え、予め定める指示手段で指示された座標点を表す信号
を出力し、透光性を有する入力手段と、表示手段と、前
記入力手段の出力に基づいて所定の形式のデータファイ
ルを作成する複数のデータファイル作成手段と、前記デ
ータファイルを格納するデータファイル格納手段と、前
記データファイル格納手段に格納されたデータファイル
を読出して前記表示手段に表示するデータファイル読出
手段とを備え、前記入力手段は前記表示手段の表示面上に配置され、前記データファイル作成手段は、実行すべき処理の種類
を示す複数のキーを前記表示手段に表示させ、前記入力
手段によって指示された位置に表示されているキーの種
類を認識して当該キーに対応した処理を行う電子機器に
おいて、前記データファイル作成手段は、他のデータファイル作
成手段によって作成されたデータファイルの貼込みを示
す貼込指示データを、データファイル内に書込み、前記データファイル読出手段は、前記貼込指示データを
含むデータファイルが表示手段に表示されているとき
に、貼込指示データの表示位置が入力手段によって指示
されると、前記貼込指示データによって指定されるデー
タファイルを前記データファイル格納手段から読出して
表示手段に表示することを特徴とする電子機器。
【請求項２】直交座標が予め設定された入力面を備
え、予め定める指示手段で指示された座標点を表す信号
を出力し、透光性を有する入力手段と、表示手段と、前
記入力手段の出力に基づいて所定の形式のデータファイ
ルを作成する複数のデータファイル作成手段と、前記デ
ータファイルを格納するデータファイル格納手段と、前
記データファイル格納手段に格納されたデータファイル
を読出して前記表示手段に表示するデータファイル読出
手段とを備え、前記入力手段は前記表示手段の表示面上に配置され、前記データファイル作成手段は、実行すべき処理の種類
を示す複数のキーを前記表示手段に表示させ、前記入力
手段によって指示された位置に表示されているキーの種
類を認識して当該キーに対応した処理を行う電子機器に
おいて、前記データファイル作成手段は、表示するキーの種類を
データファイル作成手段が実行している処理に対応して
切換えることを特徴とする電子機器。
【請求項３】直交座標が予め設定された入力面を備
え、予め定める指示手段で指示された座標点を表す信号
を出力し、透光性を有する入力手段と、表示手段と、前
記入力手段の出力に基づいて所定の形式のデータファイ
ルを作成する複数のデータファイル作成手段と、前記デ
ータファイルを格納するデータファイル格納手段と、前
記データファイル格納手段に格納されたデータファイル
を読出して前記表示手段に表示するデータファイル読出
手段とを備え、前記入力手段は前記表示手段の表示面上に配置され、前記データファイル作成手段は、実行すべき処理の種類
を示す複数のキーを前記表示手段に表示させ、前記入力
手段によって指示された位置に表示されているキーの種
類を認識して当該キーに対応した処理を行う電子機器に
おいて、前記複数のデータファイル作成手段のうちの１つは、前
記入力手段が出力する信号に基づいて、前記入力面に設
定された座標点の集合であるイメージデータを作成する
イメージデータ作成手段であり、前記イメージデータ作成手段は、予め定める手順に従っ
て前記イメージデータを１文字単位のイメージデータに
分割する分割手段と、予め記憶される文字候補データ群
の中から、分割された１文字単位のイメージデータと類
似した文字候補データを選択して文字認識を行う文字認
識手段とを含むことを特徴とする電子機器。