JPH07295162A - ハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤

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JPH07295162A
JPH07295162A JP6091989A JP9198994A JPH07295162A JP H07295162 A JPH07295162 A JP H07295162A JP 6091989 A JP6091989 A JP 6091989A JP 9198994 A JP9198994 A JP 9198994A JP H07295162 A JPH07295162 A JP H07295162A
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JP
Japan
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processing agent
solid processing
silver halide
halide photographic
tablet
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JP6091989A
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Kenji Ishida
賢治 石田
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Publication date
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    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C5/00Photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents
    • G03C5/26Processes using silver-salt-containing photosensitive materials or agents therefor
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    • G03C5/265Supplying of photographic processing chemicals; Preparation or packaging thereof of powders, granulates, tablets
    • GPHYSICS
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 漂白剤の内容成分にバラツキがなく、かつ高
温低湿度、経時保存後、物性上問題のない良好な漂白能
を有するハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の提
供。 【構成】 少なくとも1種のアミノポリカルボン酸第2
鉄錯塩を含有し、かつ少なくとも1種の糖アルコール類
を含有することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料
用固体処理剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粉末状、顆粒状及び錠剤
状のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤(以下、単
に固体処理剤ともいう)に関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀カラー写真感光材料は、通
常、発色現像液、漂白液、漂白定着液、定着液及び安定
液等の処理液を使って現像処理が行われ、画像が得られ
る。ここで使用される各処理液は、濃厚液の形でプラス
チックボトルに入れられ、処理剤キットとしてユーザー
に供給されている。ユーザーはこれら処理剤キットを水
で希釈して、使用液(スタート液及び補充液)を作成
し、使用している。
【0003】しかし、処理剤キットの貯蔵には多くのス
ペースを要し、また、輸送コストもばかにならない。
【0004】貯蔵に要するスペースを少なくし、輸送コ
ストを軽減するためには、写真処理剤を粉剤化して供給
することが考えられるが、粉剤化した写真処理剤は、そ
の溶解時に微粉が舞い上がり作業者が吸い込んだりする
可能性があり、健康への影響が懸念されるばかりでな
く、舞い上がった処理剤成分が別の写真処理液に混入
し、これによって現像処理にトラブルが発生するという
問題が生じる。
【0005】一方、特開平3-39739号には、ある平均粒
径を有して再ハロゲン化剤を含有するアミノポリカルボ
ン酸第2鉄錯体の顆粒剤が開示されている。この方法に
よれば、一見、粉末ではないので前述の粉飛散は防止さ
れるものの、スケールアップして製造する際に顆粒内の
成分がアミノポリカルボン酸第2鉄錯体と再ハロゲン化
剤の結合力の違いによると思われるばらつきが発生し、
安定しないという欠点を有していることが判明した。
【0006】さらには、経時保存により顆粒の物性が変
化し、最終的には微粉成分が多量に発生してしまい顆粒
としての機能を失うという問題があることがわかった。
【0007】このため、前記顆粒を圧縮成形する際に
も、成分のバラツキが生じ、経時保存により圧縮成形し
た錠剤の径および厚みの膨張が発生し、錠剤硬度が著し
く劣化することがわかった。錠剤の膨張は商品価値の劣
化、錠剤硬度の劣化は輸送時の振動や衝撃により割れ、
カケが生じることとなり、性質上重大な問題となること
は言うまでもない。
【0008】また、特開平5-119454号や特開平6-19100
号には、アミノポリカルボン酸第2鉄錯体と再ハロゲン
化剤を含有している錠剤が開示されている。
【0009】また、特開平4-254853号にはアミノポリカ
ルボン酸第2鉄錯体とポリエチレングリコールを含有し
た顆粒剤が開示されている。
【0010】この方法であれば顆粒内の成分はポリエチ
レングリコールがバインダーとなり安定しているもの
の、経時保存による顆粒物性の変化に対して十分な解決
策に至っていないことが判った。また、前記顆粒を圧縮
成形されて錠剤にした場合につしても経時保存後の硬度
劣化は、ある程度改良されるものの、錠剤表面にヒビ割
れが発生し、さらに膨張が発生することが判明した。
【0011】また特開昭51-61837号にはアミノポリカル
ボン酸第2鉄錯体と乳糖を含有した錠剤が開示されてい
る。この方法においても錠剤の結合力がある程度上がる
が高温低湿度下における保存の問題に対する解決策は何
等とれていない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者等はア
ミノポリカルボン酸・第2鉄錯体を含有する固体処理剤
に関して検討を重ねた結果、糖アルコール類を含有させ
ることにより、スケールアップした際の内容成分のバラ
ツキが少なく、かつ、経時保存に対しても安定な顆粒物
性を有し、圧縮成形により成形した錠剤の膨張や硬度劣
化の発生しないハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤
が得られることを見出した。
【0013】本発明の目的は、漂白剤の内容成分にバラ
ツキがなく、かつ高温低湿度、経時保存後物性上問題の
ない良好な漂白能を有するハロゲン化銀写真感光材料用
固体処理剤の提供にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記構成により達成される。
【0015】1.少なくとも1種のアミノポリカルボン
酸第2鉄錯塩を含有し、かつ少なくとも1種の糖アルコ
ール類を含有することを特徴とするハロゲン化銀写真感
光材料用固体処理剤。
【0016】2.前記固体処理剤において、糖アルコー
ル含有率が0.5wt%以上30wt%以下であることを特徴と
する前記1記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理
剤。
【0017】3.前記固体処理剤において少なくとも1
種のアミノポリカルボン酸第2鉄錯体・含水塩を含有
し、かつ50℃における乾燥減量が0.1wt%以上10.0wt%
以下であることを特徴とする前記1または2記載のハロ
ゲン化銀写真感光材料用固体処理剤。
【0018】4.前記固体処理剤において、該固体処理
剤が圧縮成形により錠剤状にされていることを特徴とす
る前記1,2または3記載のハロゲン化銀写真感光材料
用固体処理剤。
【0019】以下、本発明について詳述する。
【0020】本発明者等は、固形化された漂白能を有す
るハロゲン化銀写真感光材料用処理剤に関し、多大な実
験を重ね、以下の事実を見出した。
【0021】アミノポリカルボン酸・第2鉄錯体(以下
APC-Feと略することもある)を固体処理剤に用いること
は公知であるが、本発明者等の検討で明らかになったこ
ととしてAPC-Feは結合性が非常に弱い性質を有し、顆粒
を作成する場合は微粉末の割合が多く存在し、溶解時に
微粉が舞い上がり作業上問題となり、錠剤を作成する場
合は、所望の硬度が得られず、輸送時の振動や衝撃によ
り錠剤が破壊するといった問題があった。
【0022】本発明者等はAPC-Feの結合力を高めるた
め、APC-Feの重量比率を低減させるため、他の素材の重
量比率を変化させることを試みたが、APC-Feの存在下で
は重量比率に大きく左右されず、同様の問題が発生する
ことが判り、さらにAPC-Feの重量比率の低減は処理剤の
容量をむやみに増大させるため、有効な対策とは言えな
かった。
【0023】また、本発明者等はAPC-Feの結合力を高め
るために水溶性ポリマー等の公知の結合剤の添加を試み
た。
【0024】確かに、乳糖やポリエチレングリコールな
どの水溶性ポリマーの使用により、ある程度結合力が高
まり、所望の強度を有する顆粒剤又は錠剤を得ることが
できるが、このような方法で得られた顆粒剤又は錠剤を
高温低湿度条件下の保存した場合に、顆粒剤において
は、保存後、結合力が失われ、微粉末が多量に発生し、
顆粒の流動性が劣化するため溶解時の作業性を悪化させ
る問題が発生した。
【0025】また、錠剤を保存した場合においては、錠
剤の径および厚み方向の膨張が発生し、商品価値を低下
させると共に、錠剤の硬度が劣化する問題が発生した。
【0026】ハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤は
一般に吸湿による内部反応を防止するため、防湿性のバ
リア包装内に充填させるため、包材内部は低湿度条件と
なり、低湿度に対する前述した様な問題は重大であっ
た。
【0027】また東南アジア地域のように、気温の高い
地域や、輸送時に直射日光を受けたりすることを考える
と、高温に対する問題も重要であった。
【0028】上記実験結果に対し、さらに検討を重ねた
ところ、アノミポリカルボン酸・第2鉄錯体を含有する
漂白能を有するハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤
において、糖アルコール類を含有することにより、低湿
度条件下に保存した場合においても微粉末の発生が最小
になる顆粒剤及び膨張が最小で且つ硬度の低下が最小で
ある錠剤を提供できることを見出した。
【0029】糖アルコール類から選ばれる添加剤が唯
一、APC-Feの結合力不足を補うことが可能となり、低湿
度保存に対して安定な性能を得られることは、驚くべき
効果であり、本発明者等の莫大な実験によって初めて得
られた事実であった。
【0030】本発明のハロゲン化銀写真感光材料用固体
処理剤は粉末状、顆粒状処理剤及び錠剤などの固体処理
剤であり、好ましくは顆粒状処理剤及び錠剤であり、本
発明の効果である錠剤の膨張及び硬度低下の観点から効
果を最も顕著に表すのは錠剤である。
【0031】本発明でいう粉末とは微粉結晶の集合体で
あり、顆粒とは、粉末を造粒したもので、粒径50〜5000
μmの粒状物の事をいい、微粉末による作業性の悪化の
観点により100〜2000μmのものが好ましく、より好まし
くは200〜1500μmである。
【0032】顆粒成形のための造粒方法は転動造粒、押
し出し造粒、圧縮造粒、解砕造粒、撹拌造粒、流動層造
粒、噴霧乾燥造粒等公知の方法を用いることができる。
【0033】本発明でいう錠剤とは、粉末又は顆粒を一
定の形状に圧縮成型したものをいうが、本発明の効果を
より発揮させるためには、打錠する際の原料の少なくと
も一部が造粒物であることが好ましく、さらに好ましく
は全てが造粒物である。
【0034】また、錠剤型固体処理剤は、公知の圧縮機
を用いて製造することができる。製造には、例えば油圧
プレス機,単発式打錠機,ロータリー式打錠機,ブリケ
ッティングマシンを用いることができる。錠剤型固体処
理剤は任意の形状をとることが可能であるが、生産性、
取り扱い性の点から円筒型のものが好ましい。
【0035】本発明のハロゲン化銀写真感光材料用固体
処理剤は、少なくとも1種のアミノポリカルボン酸第2
鉄錯体を含有するものであり、異なった種類のアミノポ
リカルボン酸第2鉄錯体を併用しても良い。
【0036】アミノポリカルボン酸第2鉄錯体として
は、以下の一般式〔I〕の遊離酸の鉄錯体の形として用
いられることが好ましく、前記第2鉄錯体とアミノポリ
カルボン酸の遊離酸を併用することがさらに好ましい。
特に好ましいのはアミノポリカルボン酸の遊離酸と同種
の遊離酸の第2鉄錯体である。
【0037】前記アミノポリカルボン酸第2鉄錯体はカ
リウム塩、ナトリウム塩、アンモニウム塩等の形で用い
ることができ、アミノポリカルボン酸の遊離酸はフリー
の酸、カリウム塩、ナトリウム塩等の形で用いることが
できる。
【0038】前記アミノポリカルボン酸の好ましい具体
例としては、以下の一般式〔I〕で表される化合物が挙
げられる。
【0039】
【化1】
【0040】R1〜R5は、水素原子、ヒドロキシ基、カ
ルボキシ基、スルホ基、カルバモイル基、ホスホノ基、
ホスホン基、スルファモイル基、スルホンアシド基、ア
シルアミノ基、ヒドロキサム基を表し、R1〜R5のうち
少なくとも1つはカルボキシ基である。
【0041】L1〜L7は置換、無置換のアルキレン基、
アリーレン基、アルケニレン基、シクロアルキレン基又
はアラルキレン基を表す。l1〜l7は、0〜6の整数を
表す。ただし、l5〜l6が同時に0になることはない。
【0042】本発明に係わるアミノポリカルボン酸第2
鉄錯体・含水塩を構成する一般式〔I〕で示されるアミ
ノポリカルボン酸の具体的例示化合物を下記に示す。
【0043】
【化2】
【0044】
【化3】
【0045】
【化4】
【0046】
【化5】
【0047】本発明の効果を良好にする化合物として
は、(I−1)〜(I−8)、(I−12)、(I−14)
〜(I−20)、(I−22)、(I−23)、(I−27)が
挙げられ、特に好ましい化合物としては、(I−1)、
(I−2)、(I−6)、(I−12)、(I−14)、
(I−15)、(I−17)が挙げられる。
【0048】本発明に係わるアミノポリカルボン酸第2
鉄錯体・含水塩の具体的例示化合物を下記に示す。
【0049】
【化6】
【0050】本発明のハロゲン化銀写真感光材料用固体
処理剤は、少なくとも1種の糖アルコール類を含有する
ものであり、異なった種類の糖アルコール類を併用して
も良い。
【0051】本発明の糖アルコール類とは、糖のアルデ
ヒド基及びケトン基を還元して各々第1,第2アルコー
ル基としたものに相当する多価アルコールの総称であ
る。
【0052】本発明の糖アルコール類の具体的な例示化
合物を次に示す。
【0053】(III−1) グリセリン (III−2) D-トレイット (III−3) L-トレイット (III−4) エリトリット (III−5) D-アラビット (III−6) L-アラビット (III−7) アドニット (III−8) キシリット (III−9) D-ソルビット (III−10) L-ソルビット (III−11) D-マンニット (III−12) L-マンニット (III−13) D-イジット (III−14) L-イジット (III−15) D-タリット (III−16) L-タリット (III−17) ズルシット (III−18) アロズルシット これら例示化合物のうち好ましく用いられるのは(III
−4),(III−9)〜(III−18)である。特に好まし
いのは(III−4),(III−9),(III−11)であ
る。
【0054】本発明において糖アルコールは本発明のハ
ロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の単位重量当たり
の含有率が0.5wt%以上であることが好ましく、より好
ましくは1.0wt%以上であり、また、30wt%以下である
ことが好ましく、より好ましくは20wt%以下である。
【0055】本発明のアミノポリカルボン酸第2鉄錯塩
を含有するハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤とし
ては漂白用固体処理剤、漂白定着用固体処理剤等が挙げ
られるが本発明においてはアミノポリカルボン酸第2鉄
錯塩を含有するハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤
全てに適用される。
【0056】
【実施例】以下、実施例にて本発明の詳細な説明をす
る。
【0057】実施例1 操作(1−1) 例示化合物の鉄錯体(表1記載) 1900g 上記例示化合物の遊離酸 100g 臭化カリウム 900g コハク酸 700g マレイン酸2ナトリウム・1水塩 300g アジピン酸 200g 添加剤−1(表1記載) 表1記載 上記原料をそれぞれハンマーミルを用いて平均粒径50μ
m以下に粉砕した後、混合し撹拌造粒機で水を噴霧しな
がら造粒した。
【0058】このときの水の添加量は100mlとした。こ
の造粒物を市販の流動層乾燥機を用いて60℃4時間乾燥
した。これを造粒物(a)とした。
【0059】操作(1−2) 作成した造粒物(a)に対し2wt%になる量のN-ラウロ
イルサルコシンナトリウムを添加して3分間混合した
後、得られた混合物を菊水製作所(株)製クリーンプレス
トコレクト18Kを改造した打錠機を用い1錠当たりの充
填量を11gとして、圧縮打錠を行い、直径30mmの漂白用
錠剤型処理剤を作成した。
【0060】作成した錠剤をバリア包装材料(アルミニ
ウム製)に密閉し、RH30%50℃のサーモに2週間保存し
た。
【0061】保存終了後、錠剤の直径及び厚みの増加量
を測定し膨張率を求めた。
【0062】さらに、岡田製工(株)製のスピードチェッ
カーを用いて錠剤の直径方向に対する破壊強度(硬度)
を測定した。
【0063】得られた結果を表1に示す。
【0064】
【表1】
【0065】表1より明らかなように、アミノポリカル
ボン酸第2鉄錯体を含有し、かつ糖アルコール類を含有
する本発明は比較例に比して、高温低湿保存後の錠剤の
膨張が少なく、かつ、硬度低下が少ないハロゲン化銀写
真感光材料用固体処理剤を得ることができる。
【0066】また、糖アルコール類の含有率は0.5wt%
以上が好ましく、(より好ましくは1.0wt%以上)30wt
%以下が好ましく、より好ましくは20wt%以下であるこ
とがわかる。
【0067】実施例2 実施例1において操作(1−1)で作成した造粒物(顆
粒)の各々を149μmのふるいを用いてふるい分け、149
μm以上の造粒物各々100gをバリア包装材料(アルミニ
ウム製)に密閉し、実施例1と同様にRH30%50℃のサー
モに2週間保存した。
【0068】保存終了後、各々の造粒物について、ID
EX社製バイブレーションテスターBF−UAを用いて
振動テスト(5〜67Hz/210secを30分)を行った。
【0069】振動テスト終了後、各々の造粒物について
100μmのふるいを用いて微粉末の発生の評価を行った。
【0070】結果を表2に示す。
【0071】評価については下記のように行った。
【0072】○○○ : 微粉発生率0〜10% ○○ : 微粉発生率10〜20% ○ : 微粉発生率20〜30% △ : 微粉発生率30〜50% × : 微粉発生率50〜70% ×× : 微粉発生率70〜100%
【0073】
【数1】
【0074】
【表2】
【0075】表2から明らかなように、本発明の顆粒剤
は比較例に比して本発明の糖アルコールを含有すること
により高温低湿保存後の微粉の発生が最小限にすること
ができることが分かる。
【0076】実施例3 実施例1の操作(1−2)において、1錠当たりの充填
量を1.7gとして直径15mmの漂白用錠剤型処理剤を作成
した以外は実施例1と同様の実験を行った結果、実施例
1と同様の結果を得ることができ、本発明の効果は錠剤
の直径に左右されないことが明らかになった。
【0077】実施例4 操作(4−1) 例示化合物の鉄錯体(表3記載) 720g 上記例示化合物の遊離酸 70g 添加剤−1(表3記載) 表3記載 炭酸ナトリウム・1水和物 70g 上記原料をそれぞれハンマーミルを用いて平均粒径50μ
m以下に粉砕した後、混合し撹拌造粒機で水を噴霧しな
がら造粒した。
【0078】このとき水の添加量は50mlとした。この造
粒物を市販の流動層乾燥機を用いて60℃3時間乾燥し
た。これを造粒物(b)とした。
【0079】 操作(4−2) チオ硫酸アンモニウム 800g 亜硫酸ナトリウム 160g 重亜硫酸ナトリウム 60g 添加剤−2(表3記載) 表3記載 上記原料をそれぞれハンマーミルを用いて平均粒径50μ
m以下に粉砕した後、混合し撹拌造粒機で水を噴霧しな
がら造粒した。
【0080】このとき水の添加量は50mlとした。この造
粒物を市販の流動層乾燥機を用いて60℃3時間乾燥し
た。これを造粒物(c)とした。
【0081】次に、作成した造粒物(b)と造粒物
(c)に0.5wt%になる量のN-ラウロイルサルコシンナ
トリウムを添加して3分間混合した後、得られた混合物
を実施例1と同様に1錠当たりの充填量を10gとして直
径30mmの漂白定着用錠剤型処理剤を作成した。
【0082】作成した錠剤をバリア包装材料(アルミニ
ウム製)に密閉し、実施例1と同様の実験を行った。
【0083】得られた結果を表3に示す。
【0084】
【表3】
【0085】表3から明らかなように本発明の効果は漂
白定着用錠剤においても同様な結果を得られることがわ
かり、試料No.3−3とNo.3−7の実験結果より2種類
以上の造立物の混合物であり、かつアミノポリカルボン
酸第2鉄錯塩を含有する錠剤の場合、本発明の糖アルコ
ールが少なくとも1種の造粒物中に含有されていること
で本発明の効果が得ることができ、好ましくはAPC−
Feを含有する造粒物に糖アルコールが含有することであ
ることが分った。
【0086】実施例5 実施例4の例示化合物をII−1,II−3,II−7,II−
9,II−10,II−14の鉄錯塩に変更し、実施例4と同様
に錠剤を作成し、同様の実験を行った結果、実施例4と
同等の本発明の効果が得られた。
【0087】実施例6 実施例4において作成した造粒物(b)と造粒物(c)
を3分間混合して得られた混合顆粒を149μmのふるいを
用いてふるい分け、149μm以上の造粒物100gをバリア
包装材料(アルミニウム製)に密閉し、実施例2と同様
の実験を行った。
【0088】結果を表4に示す。
【0089】
【表4】
【0090】表4から明らかなように、本発明の効果は
漂白定着用一剤顆粒においても同様な結果を得られるこ
とがわかる。
【0091】実施例7 実施例4において作成した造粒物(b)に0.5wt%にな
る量のN-ラウロイルサルコシンナトリウムを添加して3
分間混合した後、得られた混合物を実施例1と同様に1
錠当たりの充填量を10gとして直径30mmの漂白定着用漂
白剤錠剤を作成した。
【0092】作成した錠剤をバリア包装材料(アルミニ
ウム製)に密閉し、実施例4と同様の実験を行った。
【0093】結果、実施例4と同様な結果が得られ、本
発明の効果は漂白定着用漂白剤錠剤においても同様に得
られることがわかった。
【0094】実施例8 実施例4において作成した造粒物(b)のみを149μmの
ふるいを用いてふるい分け、149μm以上の造粒物100g
をバリア包装(アルミニウム製)を密閉し実施例2と同
様の実験を行った。
【0095】結果、実施例6と同様の結果が得られ、本
発明の効果は漂白定着用漂白剤顆粒剤においても同様に
得られることがわかる。
【0096】実施例9 実施例4において造粒物(b)作成時の水の添加量、乾
燥温度、乾燥時間を適宜調節して表5に示す造粒物を作
成した。
【0097】得られた混合物を実施例4と同様の方法で
造粒物(c)と混合した後、1錠当たりの充填量10g、
直径30mmの漂白定着用錠剤型処理剤を作成した。
【0098】作成した錠剤をバリア包装材料(アルミニ
ウム製)に密閉し、実施例4と同様の実験を行った。
【0099】結果を表5に示す。
【0100】
【表5】
【0101】表5より明らかなように本発明の効果はア
ミノポリカルボン酸第2鉄錯体・含水塩を含有し、かつ
50℃における乾燥減量が0.1wt%以上10.0wt%以下であ
る場合、顕著になることがわかる。
【0102】実施例10 実施例1において造粒物(a)作成時の水の添加量、乾
燥温度、乾燥時間を適宜調節して表6に示す造粒物を作
成した。得られた混合物を実施例1と同様の方法で1錠
当たり10g直径30mmの漂白用錠剤型処理剤を作成した。
【0103】作成した錠剤をバリア包装材料(アルミニ
ウム製)に密閉し、実施例1と同様の実験を行った。
【0104】結果を表6に示す。
【0105】
【表6】
【0106】表6から明らかなように本発明の効果は実
施例9と同様に漂白剤用錠剤においてもアミノポリカル
ボン酸第2鉄錯体・含水塩を含有し、かつ50℃における
乾燥減量が0.1wt%以上10.0wt%以下である場合、顕著
になることがわかる。
【0107】実施例11 実施例10において作成した造粒物各々を149μmのふるい
を用いてふるい分け149μm以上の造粒物各々100gをバ
リア包装材料(アルミニウム製)に密閉し、実施例2と
同様の実験を行った。
【0108】結果を表7に示す。
【0109】
【表7】
【0110】表7から明らかなように本発明の効果は漂
白用顆粒剤においてもアミノポリカルボン酸第2鉄錯体
・含水塩を含有し、かつ50℃における乾燥減量が0.1wt
%以上10.0wt%以下である場合、顕著になることがわか
る。
【0111】実験例12 実施例9において作成した造粒物の混合物を実施例11と
同様の方法で実験を行った結果、実施例11とほぼ同様の
結果を得ることができた。
【0112】
【発明の効果】本発明によるハロゲン化銀写真感光材料
用固体処理剤は、高温低湿度経時保存後、物性上問題の
ない良好な漂白能を有する。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1種のアミノポリカルボン酸
    第2鉄錯塩を含有し、かつ少なくとも1種の糖アルコー
    ル類を含有することを特徴とするハロゲン化銀写真感光
    材料用固体処理剤。
  2. 【請求項2】 前記固体処理剤において、糖アルコール
    含有率が0.5wt%以上30wt%以下であることを特徴とす
    る請求項1記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理
    剤。
  3. 【請求項3】 前記固体処理剤において少なくとも1種
    のアミノポリカルボン酸第2鉄錯体・含水塩を含有し、
    かつ50℃における乾燥減量が0.1wt%以上10.0wt%以下
    であることを特徴とする請求項1または2記載のハロゲ
    ン化銀写真感光材料用固体処理剤。
  4. 【請求項4】 前記固体処理剤において、該固体処理剤
    が圧縮成形により錠剤状にされていることを特徴とする
    請求項1,2または3記載のハロゲン化銀写真感光材料
    用固体処理剤。
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