JPH07294094A - 冷却貯蔵庫 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は本体の背面と壁との間に風路を確保
し、本体と床面との間に仕切りを設けて、凝縮排風の高
い温度の空気によるショ−トサイクルを防止し凝縮器の
熱交換効率を低下させないことを目的とする。 【構成】 本体１の下面に設けた仕切り板１９と、本体
１の背面に設けた凸部、１６と、本体１の背面に設けた
風路１７とから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、冷蔵庫、ショ−ケ−ス
等の冷却貯蔵庫に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、冷却貯蔵庫は熱交換を良くするた
め、強制通風式のフィンアンドチューブ式の凝縮器を用
いている。

【０００３】以下、図面を参照しながら上記従来の冷却
貯蔵庫を説明する。図５は、従来の冷却貯蔵庫の断面図
である。図５において、１は貯蔵庫の本体であり、この
本体１は、外箱２と内箱３及び断熱材４より成り、この
本体１の前面は食品などの収納及び取り出し用の開口部
５を有し、前記開口部５に開閉自在なる開動式の断熱扉
６を設けている。

【０００４】又前記本体１の下部には前面に複数のル−
バ−開口を有する前部カバ−７を設け、内部に冷凍装置
用の機械室８を形成している。この機械室８に設けた冷
凍装置９は、前記前面カバ−７側に凝縮器１０を設け、
その後方に強制通風式で吸い込み用の送風機１１を設け
ている。さらにその後方に圧縮機１２を設けている。尚
機械室８の背面は開口している。また前記貯蔵庫の本体
１内部には蒸発器１３を備えている。

【０００５】そして、圧縮機１２、凝縮器１０、蒸発器
１３は絞り装置（図示せず）を含めて配管接続されてい
る。又本体１の下面には、本体１を支える４本の脚１４
を設けている。

【０００６】以上のように構成された冷却貯蔵庫につい
て、以下にその動作について説明する。

【０００７】まず、本体１下部の機械室８に設けた冷凍
装置９により冷凍サイクルが行われ、庫内側に設けた蒸
発器１３で熱交換が行われ庫内が冷却される。一方凝縮
器１０で熱交換された高い温度の外気は吸い込み用の送
風機１１により、本体１前面側より吸い込まれ、風下側
の圧縮機１２に送風され更に本体１の背面外部に排気さ
れる。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら，上記従
来の構成では、本体の両側及び背面に壁があり３方が囲
まれた場所に設置されたとき、凝縮器用の送風機１１に
より前面より吸い込まれた外気は、凝縮器で熱交換され
て高い温度の空気となり、機械室８の背面から本体の下
面に排気され、高い温度の外気がもう一度前面側に戻り
ショ−トサイクルが起き、凝縮器の熱交換効率を低下さ
せるという欠点があった。

【０００９】本発明は、従来の課題を解決するもので、
本体の背面と壁の間に風路を確保し、本体と床面との間
に仕切りを設けて、高い温度の空気によるショ−トサイ
クルを防止し、凝縮器の熱交換効率を低下させないこと
を目的としている。

【００１０】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明の冷却貯蔵庫は、本体の背面下部に設けた凸部
と、本体の下面に設けた左右に帯状の仕切り板から構成
されている。

【００１１】

【作用】本発明の冷却貯蔵庫は、本体の背面と壁の間に
風路を確保し、前面から吸い込んだ空気を本体の背面か
ら上方の１方向に排気できることとなる。

【００１２】また、仕切り板を排熱の温度差により風路
の隙間をコントロ−ルさせることにしたので、低い温度
のときはショ−トサイクルを繰り返して凝縮器の熱交換
効率を高めることができる。

【００１３】

【実施例】以下、本発明の第１の実施例の冷却貯蔵庫に
ついて図面を参照しながら説明する。尚、従来と同じ構
成については、同一符号を付して詳細な説明を省略す
る。

【００１４】図１は、本発明の第１の実施例による冷却
貯蔵庫の断面図である。図２は、同実施例の冷却貯蔵庫
の背面斜視図である。図３は同実施例の冷却貯蔵庫の機
械室の平面図である。

【００１５】図１から図３において、本体１下部は冷凍
装置用の機械室８を形成している。前記機械室８の前面
には、吸い込み用の開口部を有する前面カバ−７を設
け、内部には冷凍装置９が配置されている。

【００１６】この機械室８に設けた冷凍装置９は、前記
前面カバ−７側に凝縮器１０を設け、その凝縮器１０の
左右には本体との間に遮蔽板１５Ａ，１５Ｂを設け、吸
い込み空気を直接凝縮器１０に吸い込める様に設けてい
る。

【００１７】その凝縮器１０の後方には、強制通風式で
吸い込み用の送風機１１を設けている。更にその後方に
圧縮機１２を設けている。そして前記本体１下部の背面
の左右に凸部１６Ａ，１６Ｂを設け、本体背面に排気用
の風路１７を確保している。

【００１８】又、本体１下面の任意の位置には、長辺側
の一端を押え板１８にて固定した可撓性の帯状より成る
仕切り板１９を設けている。この仕切り板１９の長辺側
の他端は床面に密着するように設けてある。またこの帯
状の仕切り板１９の取付け部と、本体１下面に両面接着
テ−プ２０を介在させある。

【００１９】また前記押え板１８の長辺側の両端を曲げ
て、ねじ（図示せず）締付けによりその曲げ部が帯状の
仕切り板１９を確実に押さえ込む様に形成している。

【００２０】以上のように構成された冷却貯蔵庫につい
て、以下にその動作を説明する。

【００２１】まず、本体１下部の機械室８に設けた冷凍
装置９により冷凍サイクルが行われ、庫内側に設けた蒸
発器１３で熱交換が行われ庫内が冷却される。一方本体
１前面側より吸い込まれた外気は、遮蔽板１５Ａ，１５
Ｂにて凝縮器に導かれ凝縮器１０で熱交換され高い温度
の空気となって吸い込み用の送風機１１により、風下側
の圧縮機１２に送風され圧縮機１２の熱を奪って更に本
体１の背面に設けた排気用の風路１７に排気される。

【００２２】本体１下面の脚１４部の隙間に排気された
高い温度の空気は、本体１下面に設けた仕切り板１９に
て遮断され、行き止まりとなって逆流し本体１背面に排
気される。

【００２３】以上のように本実施例によれば、本体１下
部の背面の左右に凸部１６Ａ、１６Ｂを設けることによ
り排気用の風路１７を確保することとなる。また、本体
１下面の隙間に設けた仕切り板１９にて前面への排気が
遮断され、排気は本体１背面の風路１７に排気される。

【００２４】次に、本発明による冷却貯蔵庫の第２の実
施例について、図面を参照しながら説明する。尚、第１
の実施例と同一構成については、同一符号を付して詳細
な説明を省略する。

【００２５】図４は、本発明の第２の実施例による冷却
貯蔵庫の断面図である。図４において、２０は高温に成
るほど軟化する帯状の仕切り板である。

【００２６】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、本体の下
面に仕切り板を取り付けたことにより空気の流れが遮断
でき、本体の背面に凸部を設けたことで排熱の風路が形
成できる。

【００２７】また、仕切り板の材質をゴムにすることで
取付け部から先端が自重でたわみ、先端が床面と密着す
る。そして運搬などで本体の下面にリフトの爪を差し込
んでもゴムがめくれ上がり破損することがない。

【００２８】さらに、仕切り板が高温で軟化しやすいの
で、風路の確保が必要なときに、床面との接触が増して
シ−ル性が向上するので、冷却システムの能力低下を起
こさない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例における冷却貯蔵庫の縦
断面図

【図２】同実施例の冷却貯蔵庫における送風制御装置の
背面斜視図

【図３】同実施例の冷却貯蔵庫における機械室の平面図

【図４】本発明の第２の実施例における冷却貯蔵庫の縦
断面図

【図５】従来の冷却貯蔵庫の縦断面図

【符号の説明】

７ 前部カバ− １１ 送風機 １５Ａ，１５Ｂ 遮蔽板 １６Ａ，１６Ｂ 凸部 １７ 風路 １８ 押え板 １９ 仕切り板 ２０ 仕切り板

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体下部の前面に吸い込み用の開口を有
   する前部カバ−と、凝縮器の左右に設けた遮蔽板と、凝
   縮器の後方に設けた吸い込み用の送風機と、本体下部の
   背面の左右に設けた排気用の風路を確保する凸部と、本
   体下面に長辺側の一端を押え板にて固定した可撓性の帯
   状より成り、前記帯状の長辺側の他端部が床面に密着す
   る仕切り板とを備えたことを特徴とする冷却貯蔵庫。
2. 【請求項２】 帯状の仕切り板の材質が、高温に成るほ
   ど軟化することを特徴とする請求項１記載の冷却貯蔵
   庫。