JPH07293025A - 垂直循環式立体駐車装置 - Google Patents

垂直循環式立体駐車装置

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JPH07293025A
JPH07293025A JP9101594A JP9101594A JPH07293025A JP H07293025 A JPH07293025 A JP H07293025A JP 9101594 A JP9101594 A JP 9101594A JP 9101594 A JP9101594 A JP 9101594A JP H07293025 A JPH07293025 A JP H07293025A
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rows
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JP9101594A
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Kazumi Hiraiwa
一美 平岩
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Fine Mec KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 垂直循環式立体駐車装置に関し、敷地面積当
たりの駐車台数およびオペレーター1人当たりの駐車台
数を大幅に増大させて、駐車車両1台当たりの土地代と
建設費および管理コストを下げることを目的としてい
る。 【構成】 上下のスプロケット16,14間を循環する
チェーン20に駆動されて動く車載パレット50を有す
る垂直循環式立体駐車装置において、垂直方向に3列
(A列,B列,C列)または4列の車載パレットの循環
列を有し、該循環列のうち2列を選択する選択手段11
6を備えるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チェーンとスプロケッ
トを用いて、主として垂直方向に循環可能な多数の車載
パレットを有する垂直循環式立体駐車装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の垂直循環式立体駐車装置として
は、いわゆるメリーゴーランド型と呼ばれるものがあ
り、この装置は上下2個のスプロケット間でチェーンを
循環させ、チェーンに設けたアームの先端に吊り下げた
多数の車載パレットに駐車するもので実用化されてい
る。
【0003】この立体駐車装置においては、ビル内や鉄
塔内に垂直方向に2列の車載パレット循環列を有し、ま
た、乗入れ部にターンテーブルを内蔵しているものもあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の垂直循環式立体駐車装置にあっては、垂直方
向のパレット列の数を2列しか設けることができなかっ
たため、例えば地上高さ31メートルの場合には駐車台
数は34台程度が限界であった。そのため、敷地面積当
たりの駐車台数およびオペレーター1人当たりの駐車台
数が少なく、土地の使用効率やオペレーターの管理効率
が悪いという問題がある。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、垂直方向のパレット列を3列
ないし4列設け、うち2列を選択的にチェーンに係合し
て循環させることにより、敷地面積当たりの駐車台数お
よびオペレーター1人当たりの駐車台数を大幅に増大さ
せて、駐車車両1台当たりの土地代と建設費および管理
コストを下げることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、上下のスプロケット間を循環するチェー
ンに駆動されて動く車載パレットを有する垂直循環式立
体駐車装置において、垂直方向に3列または4列の車載
パレットの循環列を有し、該循環列のうち2列を選択す
る選択手段を備えたことを特徴とする。
【0007】また、本発明は、前記選択手段が、前記チ
ェーンのアームに回転可能に支持され、移動により前記
車載パレットの支持棒と係合し、他の支持棒との係合が
外れて車載パレットのアームからの着脱を可能とする着
脱手段と、アームから外した車載パレットを駐車塔に保
持する保持手段と、前記駐車塔に固定した固定ガイドレ
ールと移動可能な可動ガイドレールよりなり前記車載パ
レットをガイドするガイド手段を有することを特徴とす
る。
【0008】また、本発明は、前記脱着手段が、前記ア
ームに回転可能に支持されたアウタービームと、該アウ
タービームに移動可能に嵌合したインナービームよりな
ることを特徴とする。また、本発明は、前記アウタービ
ームに対して前記車載パレットの左右方向の位置を固定
する第1の固定手段と、前記車載パレットと前記アウタ
ービームとの平行を維持するための第2の固定手段を備
えたことを特徴とする。
【0009】また、本発明は、前記アウタービームの一
端を支持するサブチェーンを設けたことを特徴とする。
【0010】
【作用】このような構成を備えた本発明の循環式立体駐
車装置によれば、垂直方向のパレット循環列を3列また
は4列設け、選択手段により2列を選択して、チェーン
に係合して循環させるようにしたため、例えば3列のパ
レット列を有する例では、地上高さ31メートルの場合
に46台もの駐車が可能になり、駐車車両1台当たりの
土地代と建設費および管理コストを下げることができ
る。
【0011】すなわち、前記選択手段は、チェーンのア
ームに回転可能に支持され、移動により車載パレットの
支持棒と係合し、他の支持棒との係合が外れて車載パレ
ットのアームからの着脱を可能とする着脱手段と、アー
ムから外した車載パレットを駐車塔に保持する保持手段
と、駐車塔に固定した固定ガイドレールと移動可能な可
動ガイドレールよりなり車載パレットをガイドするガイ
ド手段を有し、循環列のうち2列を選択して循環させる
ようにしたため、所要敷地面積がほぼ同じでありなが
ら、従来の循環式立体駐車装置に較べて飛躍的に駐車可
能台数を増大させることができ、地上高さを31メート
ルとすると、従来は駐車台数34台程度が限界であった
のに対して、46台まで増えることになり、それだけ敷
地面積当たりの駐車台数が増大して1台当たりの土地代
が安くなるとともに、オペレーターを増やす必要はない
ので、オペレーター1人当たりの駐車台数も増え、1台
当たりの管理コストを引き下げることになる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図8は本発明の第1実施例を示す図であ
る。図1は本発明の第1実施例に係る垂直循環式立体駐
車装置の全体を示したもので、上下方向の循環列がA
列,B列,C列の3列構成になっている。ここで、C列
は必ず循環する循環列であるが、A列とB列は選択的に
どちらか一方が循環するように構成されている。
【0013】すなわち、A列を選択した場合にはA列と
C列の車載パレット50が循環し、その場合にはB列の
車載パレット50は駐車塔10に保持(固定)される。
また、B列を選択した場合にはB列とC列の車載パレッ
ト50が循環し、A列の車載パレット50は駐車塔10
に保持されるようになっている。駐車塔10の上下には
図示しないモータにより駆動されるスプロケット軸1
2,14が設けられ、スプロケット軸12,14にはス
プロケットホイール16,18が結合され、スプロケッ
トホイール16,18の間にチェーン20が循環可能に
装着されている。
【0014】なお、駐車塔10の最下端にある車載パレ
ット50の位置をここではE位置とする。矢印Xは出入
り口を示し、矢印Yは前面空き地を示す。ここで、図1
の左側から駐車装置を見た場合に、図2のように前記ス
プロケットホイール16,18をはじめ、各部の構造は
左右対象に構成されているが、以下の説明はその右側
(図1に示した側)のみで進める。
【0015】なお、図2において、112は自動車を示
し、自動車112は車載パレット50内に駐車するよう
になっている。図1において、前記チェーン20は多数
のリンク22を連接したもので、リンク22のうち所々
のリンク22Dにはアーム24が一体となって設けられ
ている。
【0016】アーム24はリンク22Dの循環方向に対
して直角方向に伸びている。それぞれのアーム24の先
端には図3,図6のようにピン26を介してビーム30
が回転可能に嵌合している。ビーム30はスプロケット
ホイール16,18の中心を結んだ線の右側にあっては
後述するK位置でC列の車載パレット50を吊り下げ、
左側にあっては後述するように両端部のLおよびM位置
でA列またはB列の車載パレット50の一方を選択的に
吊り下げる。
【0017】車載パレット50はチェーン20とともに
循環するが、自動車112の入出庫および循環列の選択
(切り替え)のために、いずれかひとつの車載パレット
50が最下端E位置にある状態でチェーン20の循環を
停止することができる。ここで、説明の都合上、各循環
列における車載パレット50の位置範囲(支持棒52の
位置で表示)を図8に示すように、F,G,H,Jと規
定する。すなわち、Fの範囲においてはA列とB列に分
かれており、選択されたどちらかの列が循環する範囲で
あり、Jは従来の垂直循環型駐車装置と同様に単列で循
環する範囲である。そして、GおよびHはJ範囲の単列
からF範囲のA列,B列へ切り替わるか、またはその逆
にA列,B列から単列に切り替わる範囲である。
【0018】今後、車載パレット50およびそれに係わ
る部分の番号の後に、前記A,B,Cの列名やF,G,
H,Jの範囲名をつけて呼称する場合がある。着脱手段
としてのビーム30は図3に示すような構造で、図4に
示す車載パレット50と図5,図6のように係合してい
る。すなわち、ビーム30は、図3〜6に示すようにア
ーム24に回転可能に支持されたアウタービーム32
と、該アウタービーム32に移動可能に嵌合したインナ
ービーム34とから構成されている。
【0019】図5,6に示すようにインナービーム34
には車載パレット50の支持棒52がローラー54を介
して係合しており、アーム24はビーム30およびロー
ラー54、さらには支持棒52を介して車載パレット5
0を吊り下げている。図3に示すように、アウタービー
ム32には支持ピン38が設けられ、前記G,F,Hの
範囲においてサブーンチェーン104の爪106と係合
する。サブーンチェーン104はサブスプロケット10
0,102の間を循環するもので、チェーン20と連動
して循環する(図1、参照)。従って、アウタービーム
32はG,F,Hの範囲にあってはチェーン20のアー
ム24の先端に設けたピン26とサブーンチェーン10
4の爪106とによって水平を維持しながら循環するこ
とになる。
【0020】アウタービーム32の長さはA列とB列と
の間の距離よりやや短く設定され、インナービーム34
の長さはアウタービーム32よりやや長く設定されてい
る。インナービーム34に設けられたスライドピン46
が、図7(A),(B)に示すように、アウタービーム
32の長穴44から外側に出て駐車塔10に設けられた
ビームガイド60の溝62に係合している。ビームガイ
ド60は前記F,G,Hの範囲にあって左右に動くこと
ができ、後述のように揺動ガイドレール90,92,9
4,96等と連動して左または右に選択的に移動する。
なお、図7(B)は図7(A)の矢視図である。
【0021】なお、スライドピン46は前記Jの範囲に
あってはビームガイド60から外れ、自由になる。図3
に示すように、前記Fの範囲内においてインナービーム
34が右側に移動してアウタービーム32より右にやや
突き出るとB列にある支持棒52Bと係合し、A列の支
持棒52Aはインナービーム34との係合は外れる。逆
に左側に移動してアウタービーム32より左にやや突き
出るとA列にある支持棒52Aと係合し、B列にある支
持棒52Bはインナービーム34との係合が外れる。
【0022】車載パレット50の支持棒52の先端部近
くには図4のようにアーム56が設けられ、位置決めピ
ン58N,58Pが装着されており、この位置決めピン
58N,58Pは後述のように第1,第2固定手段とし
てのストライカー40,42と係合する。アウタービー
ム32には図3のようにストライカー40,42が装着
されている。ストライカー40はアウタービーム32に
対して車載パレット50の左右方向の位置を固定するも
ので、ストライカー40Q,40R,40Sの3カ所に
設けてあり、前述の位置決めピン58N,58Pと係合
する。
【0023】すなわち、ストライカー40は図5に示す
ようにアウタービーム32に揺動可能に装着され、3個
のストライカー40Q,40R,40Sは図示は省略す
るが連動して同じ動きをする。つまり前記F,Jの範囲
において駐車塔10に設けられた制御レール64の溝6
4Tとストライカー40の一端に設けたピン41が係合
し、チェーン20の循環とともにストライカー40Q,
40R,40Sが揺動して前記車載パレット50の位置
決めピン58N,58Pのいずれかと係合する。
【0024】車載パレット50がK位置にある場合は位
置決めピン58Nがストライカー40Rと、L位置にあ
る場合にはピン58Pがストライカー40Qと、M位置
にある場合にはピン58Nがストライカー40Sと、そ
れぞれ係合し、アウタービーム32に対して支持棒52
の左右方向の移動を阻止する。一方、G,Hの範囲にお
いては前記制御レール64の作用でストライカー40
Q,40R,40Sは揺動して支持棒52の固定を解除
するので、車載パレット50はアウタービーム32に対
して移動可能になる。
【0025】ストライカー42は車載パレット50とア
ウタービーム32との平行を維持するためのもので、K
位置において図6のように位置決めピン58Pと係合す
る。すなわち、インナービーム34と車載パレット50
とは前記ローラー54と係合し、ストライカー42と位
置決めピン58Pとが係合するので、J範囲においては
アウタービーム32と車載パレット50との平行関係が
保たれ、車載パレット50の自重により水平が維持され
る。
【0026】なお、前記K,L,Mの各位置においてロ
ーラー54がインナービーム34から外れるのを防止す
るために、インナービーム34の要所に図6に示すよう
な突起34Uが設けられている。図1に示すように、駐
車塔10には前記Fの範囲内の車載パレット数に応じた
保持アーム66,68が設置され、揺動することにより
それぞれ対応した車載パレット50の支持棒52を駐車
塔10に保持することができる。また、保持手段として
の保持アーム66,68は前記インナービーム34の移
動と連動して揺動するようになっている。
【0027】すなわち、保持アーム68がA列にある車
載パレット50Aを駐車塔10に保持(固定)するとイ
ンナービーム34が右側へ移動してA列にあるローラー
54Aとの係合が外れ、続いて保持アーム66がB列に
ある車載パレット50Bを駐車塔10に保持(固定)す
る。つまり、保持アーム66,68の揺動とインナービ
ーム34の移動により、A列およびB列の支持棒52
A,52Bはビーム30との係合を選択されることにな
る。
【0028】駐車塔10には上部にガイド手段としての
固定ガイドレール70,72が、下部に固定ガイドレー
ル74,76がそれぞれ設けられており、また固定ガイ
ドレール70,72,74,76の近傍に支持ピン8
0,82,84,86が設けられ、ガイド手段としての
揺動ガイドレール90,92,94,96を揺動可能に
支持している。
【0029】揺動ガイドレール90,92,94,96
は前述の保持アーム66,68およびインナービーム3
4と連動して左右に揺動するように構成されている。す
なわち、上部の固定ガイドレール70と揺動ガイドレー
ル92は対になっており、揺動ガイドレール90と揺動
ガイドレール92が連動して右側に揺動した状態では揺
動ガイドレール92と固定ガイドレール70とで支持棒
52を挟んでガイドし、チェーン20が循環すると支持
棒52は揺動ガイドレール92と固定ガイドレール70
とに沿ってビーム30上を移動しながら循環する。
【0030】と同時に、下部の揺動ガイドレール94,
96も連動して右側に揺動した状態にあるので、揺動ガ
イドレール96は固定ガイドレール74とで支持棒52
をガイドし、前述の保持アーム66,68およびインナ
ービーム34の作動とあいまって車載パレット50の循
環はB列とC列との間で行われることになる。逆に、揺
動ガイドレール90,92,94,96を左側に揺動さ
せると、上部においては揺動ガイドレール90と固定ガ
イドレール72とが対になって支持棒52をガイドし、
下部においては揺動ガイドレール94と固定ガイドレー
ル76とが対になって支持棒52をガイドするので、保
持アーム66,68およびインナービーム34の連動と
あいまって、車載パレット50の循環はA列とC列との
間で行われることになる。
【0031】駐車塔10の下部にはターン装置110が
設けられ、最下端にある車載パレット50Eを回転させ
ることができるようになっている。車載パレット50E
は最下端にある場合のみ前記ストライカー40を揺動さ
せることで、ビーム30に対する固定が解除されターン
が可能になる。なお、着脱手段としてのアウタービーム
32、インナービーム34、保持手段としての保持アー
ム66,68およびガイド手段としての固定ガイドレー
ル70,72,74,76、揺動ガイドレール90,9
2,94,96が全体として、3列の車載パレット循環
列のうち2列(C列とB列、またはC列とA列)を選択
する選択手段116を構成している。
【0032】次に、作用を説明する。図1ではひとつの
車載パレット50Eが最下端にあって、チェーン20の
循環は停止している。この状態では前述のようにストラ
イカー40を解除してターン装置110を作動させて車
載パレット50Eをターンさせることができ、出庫およ
び入庫が可能である。
【0033】図1の状態においては、保持アーム68
は、B列の車載パレット50Bの支持棒52Bとの係合
が外れている。また、図3に示すように、インナービー
ム34が右側に移動して、B列の支持棒52Bと係合
し、A列の支持棒52Aとの係合が外れている。また、
図3に示すように、アウタービーム32は支持ピン38
を介してG,F,Hの範囲においてサブーンチェーン1
04の爪106と係合する。サブーンチェーン104は
サブスプロケット100,102の間を循環するもの
で、チェーン20と連動して循環する。従って、アウタ
ービーム32はG,F,Hの範囲にあってはチェーン2
0のアーム24の先端に設けたピン26とサブーンチェ
ーン104の爪106とによって水平を維持しながら循
環することになる。
【0034】また、インナービーム34と車載パレット
50とはローラー54と係合し、ストライカー42と位
置決めピン58Pとが係合するので、J範囲において
は、アウタービーム32と車載パレット50との平行関
係が保たれ、車載パレット50の自重により水平が維持
される。また、図7に示すように、インナービーム34
に設けられたスライドピン46がアウタービーム32の
長穴44から外側に出て駐車塔10に設けられたビーム
ガイド60の溝62に係合しており、インナービーム3
4はガイド60とともに移動する。
【0035】また、ビームガイド60はG,F,Hの範
囲にあって、移動ガイドレール90,92,94,96
などと連動して左または右に移動する。また、図5に示
すように、F,Jの範囲において駐車塔10に設けられ
た制御レール64の溝64Tとストライカー40の一端
に設けたピン41が係合し、チェーン20の循環ととも
にストライカー40Q,40R,40Sが揺動して車載
パレット50の位置決めピン58N,58Pと係合す
る。
【0036】車載パレット50がK位置にある場合は位
置決めピン58Nがストライカー40Rと、M位置にあ
る場合にはピン58Nがストライカー40Sと、それぞ
れ係合し、アウタービーム32に対して支持棒52の左
右方向の移動を阻止する。一方、G,Hの範囲において
は制御レール64の作用でストライカー40Q,40
R,40Sは揺動して支持棒52の固定を解除するの
で、車載パレット50はアウタービーム32に対して移
動可能になる。
【0037】この状態において、揺動ガイドレール9
0,92,94,96が右側に揺動しており、G範囲に
おいては揺動ガイドレール92が車載パレット50Gの
支持棒52Gを右側に移動させて固定ガイドレール70
に沿って循環できる。H範囲においては同様に、揺動ガ
イドレール96が車載パレット50Hの支持棒52Hを
右側に移動させて固定ガイドレール74に沿って循環で
きる。
【0038】次に、図1の状態から循環列の選択をB列
からA列に切り替える動作を説明する。まず、保持アー
ム68が揺動してB列の車載パレット50Bの支持棒5
2Bと係合し保持する。続いてインナービーム34が左
側に移動してB列の支持棒52Bとの係合が外れ、逆に
A列の支持棒52Aとインナービーム34とが係合す
る。次に保持アーム66が揺動してA列の支持棒52A
との係合が外れる。
【0039】さらに、これらと連動して揺動ガイドレー
ル90,92,94,96が左側に揺動する。従って、
G範囲においては揺動ガイドレール90が車載パレット
50Gの支持棒52Gを左側に移動させて固定ガイドレ
ール72に沿って循環できるようになる。H範囲におい
ては同様に、揺動ガイドレール94が車載パレット50
Hの支持棒52Hを左側に移動させて固定ガイドレール
76に沿って循環できるようになる。
【0040】ここで、前述したように、G,Hの範囲に
おいては、制御レール64の作用でストライカー40
Q,40R,40Sは揺動して支持棒52の固定を解除
するので、車載パレット50はアウタービーム32に対
して移動可能となっている。また、車載パレット50が
F範囲においてL位置にある場合にはピン58Pがスト
ライカー40Qと係合し、アウタービーム32に対して
支持棒52の左右方向の移動を阻止するようになってい
る。
【0041】この一連の動作により、B列からA列に選
択が切り替わることになり、以降はA列の車載パレット
50Aがチェーン20とともに循環し、B列の車載パレ
ット50Bは駐車塔10に保持(固定)される。すなわ
ち、A,B,Cの3列の車載パレット循環列のうち常に
2列を選択して循環することになる。また、この切り替
え動作はE位置の車載パレット50における自動車の出
庫や入庫の動作と平行して行うことができるので、連続
して入出庫を繰り返す場合でも切り替えにより動作時間
が伸びることにはならない。
【0042】本実施例における駐車可能台数は、図1で
上下方向の車載パレット50の段数をNとした場合に、
下から3段目までの部分には5台の駐車が可能であり、
上から3段目までの部分にも5台の駐車ができ、さらに
上下各3段を除いた部分には1段当たり3台ずつの駐車
が可能であるので、全体の駐車可能台数Zは、 Z=(N−6)×3+10 ・・・となる。
【0043】従って、Nを18とした場合には合計で4
6台の駐車可能台数になる。従来の垂直循環式駐車装置
の場合は18段で34台であったのに対して、本実施例
においては12台も多く駐車できることになる。以上の
説明では、一部の連動機構の構造を省略したが、チェー
ンやリンク等を使って機械的に連動させてもよいし、油
圧あるいは空気圧または電気的なアクチュエータ等を用
いても連動が可能であることは言うまでもない。
【0044】次に、図9は第2実施例を示し、この第2
実施例では下段部分を示す。本実施例は、アウタービー
ム32Vをチェーン20のリンク22Dと一体に構成し
ている。チェーン20がスプロケットホイール18(お
よびスプロケットホイール16)に巻きついた位置にア
ウタービーム32Vの向きが第1実施例と異なり、特に
最上段および最下段では垂直方向になるので、アウター
ビーム32Vに対して車載パレット50の位置決めをよ
り確実にする必要があるが、前記F範囲においては第1
実施例と同じ向きになるので、前記実施例と同様な切り
替えが可能であり、同様の効果が得られる。
【0045】次に、図10は第3実施例を示し、この第
3実施例では垂直方向の循環列を4列とした場合の車載
パレットの並び方のみを示す。図10において、車載パ
レット50の循環列としてA列,B列,C列に加えてD
列が設けられている。50は車載パレット、20はチェ
ーン、114は車載パレット50の支持棒52の軌跡を
表わす。
【0046】本実施例は循環列が4列であるので、左右
の各2列のどちらかを選択して常に2列が循環するよう
に構成されている。そのため循環列の選択機構が2基必
要になることを除けば第1実施例と同じであり、前記実
施例よりも多くの駐車台数を確保することができる。以
上の説明で駐車可能台数が大幅に増大することが明らか
になったが、大都市にあっては30台以上の駐車が可能
な立体駐車装置は、法規制で駐車場の入り口に自動車が
2台置ける程度の前面空き地を設けることが義務づけら
れている。
【0047】本発明の第1実施例は図1の左側を駐車車
両の出入り口Xとするなら、3列に増えた循環列の1列
(A列)は前記前面空き地Yの上部に設けることになる
ので、前面空き地Yを含めると実質的に従来の2列型と
ほぼ同じ敷地面積で3列型が実現できることになる。ま
た、立体駐車装置にあっては入出庫の能率も大事な要素
である。その一例として出入り口から最も遠い車載パレ
ット50にある自動車112を出庫させる場合の所要時
間について説明すると、本発明の実施例にあってはA列
を選択した状態にあって、B列のF範囲最上段にある車
載パレット50に載っている自動車112を出庫させる
場合がこれにあたる。この場合は、循環列をA列からB
列に切り替える必要があるが、出入り口から当該車載パ
レット50までの距離は従来の2列型と殆ど同じである
ので、循環列切り替えのための時間だけ多く必要となる
が、駐車台数が増えた割合に比して出庫所要時間の増大
比率は小さい。
【0048】本実施例は循環列を選択するようにしたた
め、入庫した自動車112がどの位置にある車載パレッ
ト50に載っているかを把握する必要がある。特に図に
は示してないが、例えば各車載パレット50に磁気的に
ON,OFFの信号を出す6ビット程度の要素を設け、
駐車塔側に磁気センサーを設ければ、容易に個々の車載
パレット位置の割り出しが可能になる。
【0049】また、別々の循環列にある複数の自動車1
12を連続して出庫させる場合、最も短時間に出庫させ
るための循環方向や循環列切り替えタイミングをコンピ
ューターで自動的に判断し、制御することなども容易に
できる。その他、特に例示はしないが、本発明は当業者
の一般的な知識に基づいて、必要な誤操作防止機構や安
全装置、警報装置などを追加したりなど種々の変更、改
良を加えた態様で実施することができる。
【0050】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、垂直方向に3列または4列の車載パレット循
環列を有し、循環列のうち2列を選択して循環させるよ
うにしたため、所要敷地面積がほぼ同じでありながら、
従来の循環式立体駐車装置に較べて飛躍的に駐車可能台
数を増大させることができる。
【0051】従って、地上高さを31メートルとする
と、従来は駐車台数34台程度が限界であったのに対し
て、46台まで増えることになり、それだけ敷地面積当
たりの駐車台数が増大して1台当たりの土地代が安くな
るとともに、オペレーターを増やす必要はないので、オ
ペレーター1人当たりの駐車台数も増え、1台当たりの
管理コストを引き下げることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す全体図
【図2】図1の最下段部を左側から見た図
【図3】ビームまわりを示す図
【図4】車載パレットの支持棒を示す図
【図5】ビームと支持棒の係合状態を示す図
【図6】ビームと支持棒の他の係合状態を示す図
【図7】ビームとビームガイドを示す図
【図8】車載パレットの循環位置範囲を区分けして示す
【図9】第2実施例を示す図
【図10】第3実施例を示す図
【符号の説明】
10:駐車塔 12,14:スプロケット軸 16,18:スプロケットホイール 20:チェーン 22,22D:リンク 24:アーム 26:ピン 30:ビーム 32,32V:アウタービーム 34:インナービーム 34U:突起 38:支持ピン 40,40Q,40R,40S:ストライカー(第1の
固定手段) 41:ピン 42:ストライカー(第2の固定手段) 44:長穴 46:スライドピン 50:車載パレット 52:支持棒 54:ローラー 56:アーム 58,58N,58P:位置決めピン 60:ビームガイド 62:溝 64:制御レール 64T:溝 66,68:保持アーム(保持手段) 70,72,74,76:固定ガイドレール 80,82,84,86,:支持ピン 90,92,94,96:揺動ガイドレール 100,102:サブスプロケット 104:サブチェーン 106:爪 110:ターン装置 112:自動車 114:支持棒が動く軌跡 116:選択手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下のスプロケット間を循環するチェーン
    に駆動されて動く車載パレットを有する垂直循環式立体
    駐車装置において、 垂直方向に3列または4列の車載パレットの循環列を有
    し、該循環列のうち2列を選択する選択手段を備えたこ
    とを特徴とした垂直循環式立体駐車装置。
  2. 【請求項2】前記選択手段は、前記チェーンのアームに
    回転可能に支持され、移動により前記車載パレットの支
    持棒と係合し、他の支持棒との係合が外れて車載パレッ
    トのアームからの着脱を可能とする着脱手段と、 アームから外した車載パレットを駐車塔に保持する保持
    手段と、 前記駐車塔に固定した固定ガイドレールと移動可能な可
    動ガイドレールよりなり前記車載パレットをガイドする
    ガイド手段を有することを特徴とする請求項1記載の垂
    直循環式立体駐車装置。
  3. 【請求項3】前記脱着手段は、前記アームに回転可能に
    支持されたアウタービームと、該アウタービームに移動
    可能に嵌合したインナービームよりなることを特徴とす
    る請求項2記載の垂直循環式立体駐車装置。
  4. 【請求項4】前記アウタービームに対して前記車載パレ
    ットの左右方向の位置を固定する第1の固定手段と、 前記車載パレットと前記アウタービームとの平行を維持
    するための第2の固定手段を備えたことを特徴とする請
    求項2,3記載の垂直循環式立体駐車装置。
  5. 【請求項5】前記アウタービームの一端を支持するサブ
    チェーンを設けたことを特徴とする請求項2,3記載の
    垂直循環式立体駐車装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106481117A (zh) * 2016-12-19 2017-03-08 山东九路泊车设备股份有限公司 一种可模块化组装的垂直循环立体车库架体

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