JPH07291654A - 抗菌性ガラス粉末 - Google Patents

抗菌性ガラス粉末

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JPH07291654A
JPH07291654A JP8474494A JP8474494A JPH07291654A JP H07291654 A JPH07291654 A JP H07291654A JP 8474494 A JP8474494 A JP 8474494A JP 8474494 A JP8474494 A JP 8474494A JP H07291654 A JPH07291654 A JP H07291654A
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glass
antibacterial
glass powder
ions
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Yasushi Emura
靖 江村
Takashi Uchino
内野隆司
Yasukimi Nagashima
長嶋廉仁
Toshikazu Kondo
近藤敏和
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コーティング樹脂膜または樹脂成型品その他
の有機質材料または無機質材料の中に粉末状で添加した
ときに、変色しにくい銀入りホウケイ酸塩系抗菌性ガラ
ス粉末を提供すること。 【構成】 重量%で表わして、SiO2 25〜60、
B2O3 18〜60、Al2O3 0〜20、R2O
8〜30、 (R=Li,Na,K) R'O 0〜20、 (R’=Ca,Mg,
Zn,Ba) Ag2O 0.05〜2.0、 CeO2+TiO2
0.1〜2.0からなる組成を有する、有機質材料また
は無機質材料の中に添加するための抗菌性ガラス粉末で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抗菌性ガラス粉末、特に
各種の有機質材料または無機質材料の中に添加すること
により抗菌作用を付与させることの出来るガラス粉末に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から金属、ガラス、プラスチック、
木材等の表面に、抗菌性能を有する無機物質を含んだ有
機ないし無機系塗膜を形成し、その塗膜に抗菌力を発揮
させる試み、各種の樹脂、繊維に直接抗菌性能を有する
無機物質を含ませ、抗菌作用を発揮させる試み、および
石膏、モルタル、珪酸カルシウムなどで作られた壁材、
天井材、内装材などの建材や各種目地などの内部に抗菌
性能を有する無機物質の粉末を混合添加して抗菌性、抗
カビ性を付与する試みが提案されている。
【0003】このような抗菌作用を有する無機物質の代
表例として、銀イオンを担持させたゼオライトや銀イオ
ンを含有する溶出性ガラスが挙げられる。しかしゼオラ
イトやガラス中に含まれた銀イオンは樹脂等との共存
時、太陽光や熱により容易に還元されて金属銀になりや
すく、その結果コーティング膜や樹脂が変色(主に褐色
に変色)する場合が多かった。そこでこのような銀イオ
ンの還元による変色を抑制するガラスとして、アルカリ
含有量の少ないリン酸塩系ガラスが開示されている(特
開平4-338129)。しかし一般にリン酸塩ガラスの原料コ
ストはホウケイ酸塩ガラスよりも高く、さらに同濃度の
銀イオンを含有している場合、リン酸塩ガラスの抗菌力
は、ホウケイ酸塩ガラスの抗菌力よりも弱い。それゆえ
銀入りガラスの組成としてはリン酸塩系よりホウケイ酸
塩系の方が適していると考えられるが、ホウケイ酸塩系
ガラス組成で、銀による変色を抑える為の有効な組成が
開発された例は未だなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記した事情
を鑑み、各種の有機質材料または無機質材料の中に粉末
状で添加したときに、変色しにくい銀入りホウケイ酸塩
系抗菌性ガラス粉末の提供を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らはガラス組成
中に酸化セリウムまたは酸化チタンを加えることで、ガ
ラス中の銀は樹脂等との共存時においても熱または光に
より容易に金属銀に還元されることなく、イオン状態で
安定に存在することを見いだし本発明に到達した。
【0006】すなわち、本発明は、重量%で表わして、
SiO2 25〜60、B2O3 18〜60、Al
2O3 0〜20、R2O 8〜30、(R=L
i,Na,K) R'O 0〜20、(R’=Ca,Mg,Zn,
Ba) Ag2O 0.05〜2.0、CeO2+TiO2
0.1〜2.0からなる組成を有する、コーティング樹
脂膜および樹脂成形品中に添加するための抗菌性ガラス
粉末である。
【0007】本発明において、このような銀イオンに対
する酸化セリウムの効果の詳細は明かではないが、定性
的には次のように説明できる。Ag+イオン は太陽光照
射(主に近紫外線)によって金属Agに還元される。C
3+、Ce4+、Ti4+イオンはいずれも紫外光〜近紫外
光を吸収するので、Ag+イオン の近傍のCe3+、Ce
4+、Ti4+イオンの存在により、Ag+ イオンの還元は
抑制される。このように、酸化セリウムまたは酸化チタ
ンの存在は、太陽光照射によるAg+イオンの還元をも
抑制する効果があると考えられる。なおCe3+とAg+
の共存時 Ce3+ + Ag+ → Ce4+ + Ag の反応が長時間の紫外線照射によって起こることが知ら
れている。しかしこの反応は 200℃以上の高温で初めて
起きるものであるから、通常の使用条件下ではこの反応
によるAg+イオンの還元の影響はない。
【0008】また特に酸化第二セリウム(CeO2 )
は、ガラス溶融時に酸化剤として働き銀のイオン化を促
進するので、ガラス中のAg+イオン をイオン状態で安
定に保持する働きが特に強いものと推定される。
【0009】従って酸化セリウムまたは酸化チタンの共
存時のAg+イオン は、以上述べた効果が相乗的に働
き、結果的に容易に還元されにくい状態になっていると
考えられ、このことが樹脂等との複合時における変色を
抑制する原因になっているものと思われる。
【0010】次に本発明に用いた抗菌性銀入りガラス粉
末の組成について詳しく述べる。その組成は重量%で表
示してSiO2 25〜60、B2O3 18〜6
0、Al2O3 0〜20、R2O 8〜30、
(R=Li,Na,K) R'O 0〜20、(R’=Ca,Mg,Zn,
Ba) Ag2O 0.05〜2.0、CeO2+TiO2
0.1〜2.0である。このように組成を限定したのは
以下の理由による。
【0011】本発明において、SiO2 成分はガラスの
骨格をなすものであって、その含有率は25〜60重量%、
好ましくは30〜55重量%である。25重量%未満では A
+イオン及びガラスの成分の溶出量が多すぎて抗菌性
ガラス用粉末としての寿命(または耐久性)が極度に短
くなる。逆に60重量%を越えると粘性が増大してガラス
の溶融が困難になると共に、Ag+イオン の溶出量が少
なすぎて抗菌性能が十分でない。B2O3はガラス中から
のAgイオンの溶出を促進し、かつAg+イオン 安定化
に寄与するもので、18〜60重量%、好ましくは20〜55重
量%である。18重量%未満ではAg+イオン の溶出量が
少なすぎて抗菌性能が弱く、かつ金属銀がガラス溶融中
に析出しやすい。60重量%を越えるとガラスの溶出量が
多すぎて寿命が極端に短くなると共に、これ以上含有さ
せても Ag+イオン安定化にはあまり効果がない。
【0012】Al2O3 は必須成分ではないが、ガラス
の溶出し過ぎを抑制し、Ag+イオン安定化に寄与する
もので、0〜20重量%、好ましくは1〜10重量%である。
20重量%を越えるとガラスの溶出量が少なすぎて抗菌性
能が弱くなりまた粘性が増大してガラスも溶融しにく
い。
【0013】R2O(ここで RはLi、Na、Kを表
す)はガラスの溶融と溶出を促進するもので、Li2
O、Na2O、およびK2Oの合計の含有量は8〜30重量
%、好ましくは10〜20重量%である。 8重量%未満では
溶出促進の効果が少なく、30重量%を越えるとガラスの
溶出量が多すぎて耐久性に乏しい。
【0014】R'O(ここで R'は Ca、Mg、Zn、
Baを表す)は必須成分ではないが、R2O と同じくガ
ラスの溶融と溶出を促進するものであり、CaO、Mg
O、ZnO、およびBaOの合計量は0〜20重量%、好
ましくは0〜10重量%である。20重量%を越えると、R2
O との併用でガスの溶出量が多くなりすぎて耐久性に
乏しくなる。
【0015】Ag2Oはガラス中でAg+イオン となる
抗菌性に必須の成分で、0.05〜2.0重量%、好ましくは
0.1〜1.0重量%である。0.05重量%未満ではAg+イオ
ン の溶出が抑制されて抗菌性に乏しく、 2.0重量%を
越えると抗菌性が少なくかつ変色の原因となる金属銀の
析出がかなり多くなるだけでなく、かつガラス製造に要
する費用も高価になる。
【0016】CeO2およびTiO2はAg+イオン の還
元を抑制するのに必須の成分で、その合計で0.1〜
2.0重量%、好ましくは0.25〜1.0重量%であ
る。0.1%未満ではAg+イオンの安定化が十分でな
く、2.0%を越えると Ce4+、Ce3+、Ti4+によ
るガラスの黄色着色が顕著になると共に、ガラス製造に
要する費用も高価になる。またF2、Cl2、Br2 など
のハロゲンはガラス中でAgと反応してハロゲン化銀と
なり、金属銀に還元されやすくなるので、不純物として
含まれる以外はできるだけ含有しないことが好ましい。
【0017】本発明の抗菌性銀入りガラス粉末の粒径
は、あまり大き過ぎると相対的に表面積が小さくなって
抗菌性が小さくなり、逆に粒径があまり小さくしても抗
菌性はある限度以上には大きくならず粉砕作業に手間が
かかるので、ガラス粉末の平均粒径は2〜200μmの
範囲内にあることが好ましい。
【0018】また抗菌性銀入りガラス粉末は、通常は、
コーティング樹脂膜または樹脂成型品その他の有機質材
料または無機質材料の中に1〜50重量%含有されるよ
うに添加される。
【0019】
【実施例】以下に本発明によるガラス粉末の、変色試験
及び抗菌試験の実施例について述べる。 実施例1 SiO2 35重量%、Na2O 15重量%、B2O3 50重量%か
らなる混合物 100重量部に対してAg2Oを 1.0重量
部、CeO2 0.5重量部添加した原料を、電気炉にて110
0〜1300℃、2時間溶融後急冷させガラス化させた後、
ボールミルにて粒径38〜105μmに粉砕したものを実施
例1の試料とした。このガラス粉末に関し、以下の変色
及び抗菌試験を行った。
【0020】(変色試験) 1. 光変色試験 ガラス粉末試料を市販の架橋反応型オルガノポリシロキ
サン系コーティング剤(アトム化学塗料株式会社製アト
ムセラジオン#300。固形分29重量%)に1:0.1の重量
比で混合し、抗菌性コーティング剤を調製した。本コー
ティング剤をエアースプレーにて直径が約0.8μmのガ
ラス繊維を湿式抄造して作った厚み約0.5mmのガラス
繊維不織布を用いたエアーフィルター(5cm×5cm)の表
面に吹き付け、全膜厚約15μmのコーティング膜を作成
し、試験片とした。本試験片をサンシャインウェザーメ
ーターにて 350時間光照射し、その後のコーティング膜
の色調変化を観察した。その結果を表に示す。表に示す
ように本試験片は太陽光照射による変色がないことがわ
かった。
【0021】2. 熱変色試験 ガラス製ビーカーにポリエチレン樹脂粉末 2 gとガラス
粉末試料 2 gを添加、よく混合した後 200℃に加熱し
て、樹脂の変色を観察した。その結果を表に示す。表に
示すように本試験片は樹脂との混合、加熱による変色が
少ないことがわかった。
【0022】(抗菌試験) 1. 試料作成 ガラス粉末試料 1重量部に対し、アルミナ粉末を10重量
部の割合で混合する。これを直径12.2mmの円柱(厚み約
1.5mm)に約100kgf/cmの圧力でプレス成形し、抗菌試験
用の試験片とする。
【0023】2. 使用菌株 かび (a) Aspergillus niger (b) Cladosporium cladosporioides (c) Penicillium funiculosum 細菌 (d) Escherichi coil (大腸菌) (e) Staphylococcus aureus (黄色ブドウ球菌)
【0024】3. 試験方法 かび グルコース・ペプトン・寒天培地上に、抗菌試験用の試
験片を静置しその上から1×106個/mlとなるように
調製した胞子懸濁液をガラス製噴霧器にて約1ml噴霧し
た。これを28℃、7日間恒温槽中で培養し試験片の周囲
に出来た生育阻止帯(ハロー)の幅を観察した。その結
果を表に示す。但しハローの幅 W(mm)は以下によって定
める。 W = (T - D)/2 T: 試料とハローを併せた全体の直径 (mm) D: 試料の直径 (mm)
【0025】細菌 標準寒天培地上に、試験片を静置しその上から1×10
6 個/mlとなるように調製した菌液をガラス製噴霧器
にて約1ml噴霧した。これを恒温槽中37℃、2日間
培養し試験片の周囲に出来た生育阻止帯(ハロー)の幅
を観察した。その結果を表に示す。その結果を表に示
す。
【0026】
【表1】 表 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 試験項目 実施例1 実施例2 比較例1 比較例2 比較例3 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 変色試験 光照射 変化無し 変化無し 顕著に褐色変 顕著に褐色変 変化無し 樹脂との 加熱 極わずか 極わずか 顕著に黄変 顕著に黄変 変化無し に黄変 に黄変 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 抗菌試験(ハロー幅mm) Aspergillus niger 10以上 10以上 10以上 10以上 2以下 Cladosporium cladosporioides 10以上 10以上 10以上 10以上 2以下 Penicillium funiculosum 10以上 10以上 10以上 10以上 2以下 Escherichi coil 10以上 10以上 10以上 10以上 2以下 Staphylococcus aureus 10以上 10以上 10以上 10以上 2以下 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0027】表に示すように抗菌効果については後に述
べる比較例1と同等であることがわかった。このことは
CeO2を添加してもAg+イオンの抗菌効果は妨げられ
ないことを示している。
【0028】実施例2 SiO2 50重量%、Na2O 10重量%、B2O3 40
重量%からなる混合物100重量部に対してAg2Oを1.0重
量部、CeO2 1.0重量部添加した原料を、電気炉にて1
100〜1300℃、2時間溶融後急冷させガラス化させた
後、ボールミルにて粒径 38〜105μmに粉砕したものを
実施例1の試料とした。このガラス粉末に関し、実施例
1と同様の変色及び抗菌試験を行った。本実施例でも太
陽光照射、及び樹脂との混合、加熱による変色が少な
く、かつ抗菌力の強いガラス粉末が出来たことがわかっ
た。
【0029】比較例1 SiO2 35重量%、Na2O 15重量%、B2O3 50重量%か
らなる混合物 100重量部に対してAg2Oを1.0重量部、
CeO2 0.03重量部添加した原料を、電気炉にて1100〜
1300℃、2時間溶融後急冷させガラス化させた後、ボー
ルミルにて粒径38〜105μmに粉砕したものを実施例1
の試料とした。このガラス粉末に関し、実施例1と同様
の変色及び抗菌試験を行った。本実施例のサンプルは抗
菌力では実施例1と同等であるものの、太陽光照射、及
び樹脂との混合・加熱による変色が顕著であることがわ
かった。
【0030】比較例2 実施例1の組成からCeO2分を除いた原料を、電気炉
にて 1100〜1300℃、2時間溶融後急冷させガラス化さ
せた後、ボールミルにて粒径 38〜105μmに粉砕したも
のを比較例1の試料とした。このガラス粉末に関し、実
施例1と同様の抗菌及び変色試験を行った。その結果を
表に示す。変色試験の結果CeO2 を含まない本組成の
ガラスは、抗菌力では実施例1と同等であるものの、光
照射及び樹脂との混合による変色が顕著であることがわ
かった。
【0031】比較例3 P2O5 74.85重量%(50モル%)、MgO 18.70重量%
(44モル%)、Al2O3 6.45重量%(6モル%)からな
る混合物100重量部に対してAg2Oを1.0重量部添加し
た原料を、電気炉にて1100〜1300℃、2時間溶融後急冷
させガラス化させた後、ボールミルにて粒径 38〜105μ
mに粉砕したものを比較例2の試料とした。このガラス
粉末に関し、実施例1と同様の抗菌及び変色試験を行っ
た。その結果を表に示す。表に示すように本組成のリン
酸塩ガラスは、光照射および樹脂添加による変色はない
が、抗菌力においてホウケイ酸塩系ガラスに劣ることが
わかった。
【0032】実施例3 SiO2 35重量%、Na20 15重量%、B2O3 50重量%か
らなる混合物 100重量部に対してAg2Oを 1.0重量
部、TiO2 0.5重量部添加した原料を、電気炉にて110
0〜1300℃、2時間溶融後急冷させガラス化させた後、
ボールミルにて粒径38〜105μmに粉砕したものを実施
例1の試料とした。このガラス粉末に関し、実施例1と
同様の抗菌及び変色試験を行った。その結果を表に示
す。本実施例でも太陽光照射、及び樹脂との混合・加熱
による変色が少なく、かつ抗菌力の強いガラス粉末が出
来たことがわかった。
【0033】実施例4 SiO2 50重量%、Na20 10重量%、B2O3 40
重量%からなる混合物100重量部に対してAg2Oを1.0重
量部、TiO2 1.0重量部添加した原料を、電気炉に
て1100〜1300℃、2時間溶融後急冷させガラス化させた
後、ボールミルにて粒径 38〜105μmに粉砕したものを
実施例1の試料とした。このガラス粉末に関し、実施例
1と同様の抗菌及び変色試験を行った。その結果を表に
示す。本実施例でも太陽光照射、及び樹脂との混合・加
熱による変色が少なく、かつ抗菌力の強いガラス粉末が
出来たことがわかった。
【0034】実施例5 SiO2 35重量%、Na20 15重量%、B2O3 50
重量%からなる混合物100重量部に対してAg2Oを1.0重
量部、CeO2 0.3重量部、TiO2 0.3重量部
添加した原料を、電気炉にて1100〜1300℃、2時間溶融
後急冷させガラス化させた後、ボールミルにて粒径 38
〜105μmに粉砕したものを実施例1の試料とした。こ
のガラス粉末に関し、実施例1と同様の抗菌及び変色試
験を行った。その結果を表に示す。本実施例でも太陽光
照射、及び樹脂との混合・加熱による変色が少なく、か
つ抗菌力の強いガラス粉末が出来たことがわかった。
【0035】
【表2】
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明の抗菌性ガラ
ス粉末は、コーティング樹脂膜または樹脂成型品の中に
粉末状で添加したときに、太陽光照射及び加熱に伴う変
色がほとんどなく、かつ従来提案されていた難変色樹脂
添加用リン酸塩ガラスよりも抗菌力に優れているという
利点がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤敏和 大阪市中央区道修町3丁目5番11号 日本 板硝子株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で表わして、 SiO2 25〜60、 B2O3 18〜60、 Al2O3 0〜20、 R2O 8〜30、 (R=Li,Na,K) R'O 0〜20、 (R’=Ca,Mg,Zn,Ba) Ag2O 0.05〜2.0、 CeO2+TiO2 0.1〜2.0 からなる組成を有する、有機質材料または無機質材料の
    中に添加するための抗菌性ガラス粉末。
JP8474494A 1994-04-22 1994-04-22 抗菌性ガラス粉末 Pending JPH07291654A (ja)

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