JPH07291485A - 重送検知装置及びこれを装着した原稿搬送装置 - Google Patents

重送検知装置及びこれを装着した原稿搬送装置

Info

Publication number
JPH07291485A
JPH07291485A JP9224194A JP9224194A JPH07291485A JP H07291485 A JPH07291485 A JP H07291485A JP 9224194 A JP9224194 A JP 9224194A JP 9224194 A JP9224194 A JP 9224194A JP H07291485 A JPH07291485 A JP H07291485A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
document
double
double feed
roller
feed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9224194A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Mori
弘 森
Yasuhiro Hattori
康広 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP9224194A priority Critical patent/JPH07291485A/ja
Publication of JPH07291485A publication Critical patent/JPH07291485A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 原稿1枚毎に重送を判断するとともに貼付物
がある原稿に対する誤検知を防止してより信頼性の高い
重送検知装置を提供する。 【構成】 原稿が重送検知装置により検知されている間
の変位量は、原稿が1枚の正常な状態では変化(増加)
しない(a)。それに対し、重送原稿の場合は変位量が
増加する(b)。また、貼付物を伴う原稿の場合も変位
量が増加する(c)。ただし、その変位量が増加してい
る時間は、重送原稿のときの時間t0よりも貼付物のと
きの時間t1の方が短い。そこで、変位量が増加してい
る時間が予め設定した所定時間よりも短い場合は重送と
判定しないように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミリ
等の画像記録装置において、原稿等の重送を検知する重
送検知装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機、ファクシミリ等に装着され原稿
を自動的に読み取り位置まで搬送する自動原稿送り装置
(以下、ADFという)は従来より周知である。これら
の画像記録装置において、ADFを用いて原稿を自動搬
送したときに原稿が2枚以上重なって搬送される重送が
発生した場合、読み取りが行なわれない原稿が存在する
ことになり、情報(書類)の欠落が生ずることになる。
従って、ADFで重送が発生した場合には、情報の管理
保存や書類の作成という画像記録装置本来の目的が達成
されないことになる。
【0003】そのため、従来のADFにおいては、原稿
を1枚ずつ確実に搬送するために分離ローラあるいは摩
擦板等を用いている。しかし、原稿は、その厚さや腰の
強さ等多種多様であり、上記のような方法では重送を完
全に無くすことは非常に困難である。そこで、重送を完
全に無くすことはできなくとも、重送の発生を確認でき
れば、重送された原稿の読み取りを再度行なうことによ
り、情報の欠落防止が可能であるという考え方ができ
る。近年、この考え方のもとに、原稿の重送を検知する
重送検知装置を備えたADFが提案されている。
【0004】従来の重送検知装置としては、原稿の透過
光量を検出するようにしたものや、原稿が搬送ローラ対
を通過するときにローラ間に生じる機械的変位を差動ト
ランスの出力電圧に変換して検出するようにしたものが
提案されていた。しかし、これらは検出精度や信頼性に
おいて満足できるものではなかった。
【0005】そのため、原稿が搬送ローラ対を通過する
ときにローラ間に生じる変位量に対応する電気信号を出
力させ、搬送ローラの始動から所定時間経過してからそ
の出力信号のサンプリングを行ない、サンプリングされ
た出力信号に応じて重送を判別するようにした重送検知
装置が提案されている。
【0006】例えば、特開昭61−197348号公報
には、現在以前のサンプリングデータの平均値と現在
(最新)のデータとを比較して重送を判別することによ
り、出力信号の波形にその立上り初期に発生する過渡的
なリップルの影響を排するようにした重送検知装置が示
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載の重送検知装置においては、過去のデータの平
均値と最新のデータとを比較して重送を検知しているの
で、例えば、薄紙を連続して搬送した後に厚紙を搬送し
た場合には重送と誤検知してしまうという問題があっ
た。
【0008】また、従来の重送検知装置では、貼付物が
ある原稿の場合には重送と誤検知するという問題が有っ
た。
【0009】本発明は、従来の重送検知装置における上
述の問題を解決し、あくまで1枚毎に重送を判断しなが
ら誤検知を防止したより信頼性の高い重送検知装置を提
供することを課題とする。
【0010】また、本発明は、貼付物が有る原稿の場合
の誤検知を防止することも課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、本発明に
より、原稿を搬送するための搬送ローラと該搬送ローラ
に所定の付勢力で圧接されるとともに原稿厚さに応じて
変位可能な従動ローラとを有する原稿搬送機構に関連し
て配設され、前記両ローラにより挟持搬送される原稿に
よる前記従動ローラの変位量に基づいて原稿の重送を判
定する重送検知装置において、前記両ローラ間を原稿が
通過する間に検出した前記従動ローラの変位量の増加時
間が所定時間よりも短い場合は重送判定を禁止するよう
制御する制御手段を有することにより解決される。
【0012】また、本発明は、前記の課題を解決するた
めに、前記所定時間を調整可能なことを提案する。
【0013】さらに、本発明は、前記の課題を解決する
ために、原稿に貼付された貼付物の原稿上における原稿
搬送方向の位置を入力する貼付物位置入力手段を有し、
該入力手段により入力された位置では重送判定を禁止す
ることを提案する。
【0014】さらに、本発明は、前記の課題を解決する
ために、前記原稿搬送機構が原稿搬送方向と直角な方向
に移動可能に設けられ、該原稿搬送機構に関連して配設
される重送検知装置が該原稿搬送機構とともに一体とな
って移動可能に配設されることを提案する。
【0015】さらに、本発明は、前記の課題を解決する
ために、原稿を搬送するための搬送ローラと該搬送ロー
ラに所定の付勢力で圧接されるとともに原稿厚さに応じ
て変位可能な従動ローラとを有する原稿搬送機構を原稿
搬送方向と直角な方向に複数配置し、前記各原稿搬送機
構にそれぞれ関連して配設され前記両ローラにより挟持
搬送される原稿による前記従動ローラの変位量に基づい
て原稿の重送を判定する重送検知装置であって前記両ロ
ーラ間を原稿が通過する間に検出した前記従動ローラの
変位量の増加時間が所定時間よりも短い場合は重送判定
を禁止するよう制御する制御手段を有する複数の重送検
知装置を具備することを提案する。
【0016】さらに、本発明は、前記の課題を解決する
ために、前記各原稿搬送機構にそれぞれ関連して配設さ
れた前記複数の重送検知装置の全部が重送と判定した場
合に重送と判断することを提案する。
【0017】
【作用】先端がズレた重送原稿が搬送ローラと変位可能
な従動ローラの間を通過する際に、従動ローラの変位量
が増加する(1枚目の原稿により従動ローラが変位し、
重送原稿によりさらに変位量が増加する)。また、貼付
物がある原稿の場合も従動ローラの変位量が増加する
(原稿自身により従動ローラが変位し、その上の貼付物
によりさらに変位量が増加する)。しかし、貼付物が原
稿全長に渡ることはまれであり、貼付物により従動ロー
ラの変位量が増加している時間は、重送原稿により従動
ローラの変位量が増加している時間よりも短いと想定で
きる。そこで、原稿が搬送ローラと従動ローラの間を通
過する間(時間の間)に従動ローラの変位量が増加した
場合でも、その変位量が増加している時間が予め設定し
た所定時間よりも短い場合は重送の判定を禁止すること
により、貼付物を重送と判定する誤検知を防止する。
【0018】その他の作用については、以下の実施例の
説明で明らかとなるであろう。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0020】図5は、本発明の重送検知装置の一実施例
が装着されるADFを備えたスキャナ(画像読み取り装
置)の概略を示すものである。
【0021】この図に示すスキャナ1は、主として画像
読み取り部2とADF10から構成される。画像読み取
り部2には、原稿を照明する蛍光灯及び第1ミラーを移
動可能に支持する第1走行体3,第2及び第3ミラーを
移動可能に支持する第2走行体4,集光レンズ5,CC
D6等がコンタクトガラス7の下方に配置される。コン
タクトガラス7の上面には、原稿押さえ8が開放可能に
設置される。そして、画像読み取り部2の上部の装置一
端部側にADF10が装着されている。ADF10はそ
の内部に、原稿搬送路Rを挾んで分離ローラ対11,搬
送ローラ対12及び13が配設される。また、原稿挿入
口に原稿テーブル9が設置される。なお、原稿押さえ8
は、ADF10の原稿排紙テーブルを兼ねる。このスキ
ャナ1はブックモードとADFモードとを有している。
まず、ブックモードから説明する。
【0022】ブックモードのときは、原稿はその画像面
を下に向けて、原稿押さえ8の下のコンタクトガラス7
上に載置される。原稿の読み取り開始が指示されると、
第1及び第2走行体3,4が移動しながら原稿の走査が
行なわれ、蛍光灯に照明された原稿からの反射光が各ミ
ラーに反射して集光レンズ5を介してCCD6に入射さ
れる。CCD6は原稿からの反射光を光電変換し、その
アナログ電気信号は、図示しない画像処理部で信号増幅
及びデジタル変換された後、各種補正が施されてスキャ
ナ1が接続されるホストコンピュータ(図示せず)等に
出力される。
【0023】ADFモードのときは、複数枚の原稿をそ
の画像面を上に向けて原稿テーブル9上にセットする。
複数枚の原稿のうち、分離ローラ対11により1枚に分
離された最下位の原稿から順に搬送され、搬送ローラ対
12,13により原稿搬送路Rを通って一定速度で搬送
され排紙テーブルを兼ねる原稿押さえ8の上に排出され
る。この間に、所定の読み取り位置に停止した第1走行
体の蛍光灯から搬送される原稿に対して光が照射され、
原稿からの反射光が第1ミラー及び同じく所定位置に停
止している第2走行体の各ミラー及び集光レンズ5を介
してCCD6に入射する。その後の信号処理はブックモ
ードのときと同様である。
【0024】次に、スキャナ1のADF10に装着され
る重送検知装置について説明する。重送検知装置は、A
DF10の原稿搬送路R中に配置されるが、本実施例で
は分離ローラ対11のすぐ下流位置に配置されるものと
する。重送検知装置の詳細を図1及び図2を参照して説
明する。なお、図1では、分離ローラ対11を給紙コロ
14及び分離板15に置き換えて説明する。
【0025】図1に示す重送検知装置20おいて、AD
F10の原稿搬送路Rを挾んで搬送ローラ22とアイド
ルコロ23が配置されている。アイドルコロ23を支持
する支持部材24には板バネ25が固着されている。こ
の板バネ25はADF10のフレームに固定され、アイ
ドルコロ23を搬送ローラ22に圧接させている。そし
て、アイドルコロ23は、両ローラ間に進入する原稿の
厚さに応じて原稿搬送方向と直角な方向(矢印Sの方
向)に変位可能となっている。また、板バネ25の先端
部上面には白色シール26が貼付されている。さらに、
アイドルコロ23の上方には、光マイクロ変位センサ2
1が配置されている。光マイクロ変位センサ21は、図
示しないLED(発光ダイオード),PSD(シリコン
フォトダイオード)及びこれらを保持するとともにPS
Dを覆う遮光体とで構成されている。その遮光体には白
色シール26と対向する面にスリットが開けられ、LE
Dから出た光は白色シール26に反射し、その反射光の
一部がスリットを通ってPSDに入射する。PSDは、
光を受けると光起電力を生ずる光電素子であり、入射し
た光量に応じた電流を出力する。その出力電流はリード
線27を介して図示しないCPUに送られる。
【0026】ところで、搬送される原稿が搬送ローラ2
2とアイドルコロ23の間を通過するとき、アイドルコ
ロ23は上方に原稿の厚さと同じだけ変位する。それに
伴い、白色シール26もアイドルコロ23の変位量と同
じ量だけ同方向に変位する。白色シール26が変位する
と、その白色シール26に反射して図示しない遮光体の
スリットを通過してPSDに入射する光量が変化し、P
SDの出力が変化する。このときの光マイクロ変位セン
サ21すなわちそのPSDの出力波形を図に示すと図2
(a)のようになる。なお、図2ではPSDの出力を変
位量に置き換えて表している。この図からも判るよう
に、原稿が搬送ローラ22とアイドルコロ23の間に進
入した時点でPSDの出力が変化し、原稿後端が両ロー
ラ間を通過した時点でPSDの出力は元に戻っている
(その間の出力変化はない)。
【0027】通常、図1に示す原稿束Pは、その最下位
の原稿P1が給紙コロ及び分離板15により(図5のA
DFでは分離ローラ対11により)1枚に分離されて給
紙されるが、重送が発生した場合には複数枚の原稿が給
紙されてしまう。今、図1に示すような2枚の原稿が給
紙される重送が発生したとすると、最下位の原稿P1
ら少し後側にズレて2枚目の原稿P2が給紙される。こ
のときのPSDの出力波形は図2(b)のようになる。
すなわち、1枚目の原稿が搬送ローラ22とアイドルコ
ロ23の間に進入した時点でPSDの出力が変化し、つ
いで、2枚目の原稿が両ローラ間に進入した時点でさら
に出力変化が生じている。従来、PSDの出力変化が2
回有った時点で重送と判断することもできたが、例え
ば、原稿が正常に1枚給紙された場合でも、その原稿に
貼付物が有った場合には図2(c)に示すようにPSD
の出力変化が2回生じる。そのため、PSDの出力変化
が2回有った場合に重送と判定したときには、原稿に貼
付物が有った場合でも重送と誤検知してしまう。そこ
で、本発明においては、原稿が搬送ローラ22及びアイ
ドルコロ23の間を通過している間の変位量の増加時
間、すなわち実施例ではPSDの2回目の出力が変化し
ている時間に着目した。原稿が搬送ローラ22及びアイ
ドルコロ23の間を通過している時間内に限ってみれ
ば、原稿が重送でない場合は、図2(a)に示すように
変位量は増加しない(PSDの出力は変化しない)。そ
れに対して、重送原稿の場合は(b)に示すように変位
量が増加する(PSDの出力が変化する)。また、原稿
に貼付物が有る場合にも(c)に示すように変位量が増
加する。なお、原稿が搬送ローラ22及びアイドルコロ
23の間を通過している間というのは、PSDの出力値
が平常時から変化してまた元の平常時の出力値に戻る間
として判別できる。
【0028】ところで、一般的な重送において、1枚目
(正常給紙)の原稿と2枚目(重送)原稿とは搬送方向
に多少なりともズレていることが多い。しかし、そのズ
レ方は、図3(a)に示すように大きくズレることは少
なく、(b)に示すように重なり部分が大きい場合が多
い。これは、(a)の場合には上下の原稿の摩擦力が少
なく重送となりにくいからである。従って、一般的な重
送は(b)に示すように重なり部分が大きいと想定でき
る。このときの変位量の増加時間は、正常給紙の原稿上
に貼付物が有った場合の変位量の増加時間よりも長くな
る。それは、写真や印紙等に代表されるように貼付物は
比較的小さなものが多いからである。例え、かなり大き
なものが貼付されたとしても、原稿の全長に渡って貼付
物が付けられることはまれである。重送時と貼付物が有
った時の変位量の増加時間を図で比較すると、図2
(b)及び(c)のようになる。図2(b)に示すよう
に重送時の変位量の増加時間をt0とし、図2(c)に
示すように貼付物が有った場合の変位量の増加時間をt
1とすると、一般的にt0>t1と想定できる。そこで、
本発明においては、変位量の増加時間が所定値以下の場
合には、重送と判定しないように制御している。
【0029】つまり、実施例においては、PSDの出力
変化が2回有り、しかもその2回目の出力変化している
時間が所定時間を超えた場合に始めて重送と判定される
ものである。逆にいえば、PSDの出力変化が2回有っ
た場合でも、その2回目の出力変化している時間が所定
時間よりも短い場合には重送と判定しない。従って、原
稿に貼付物が有った場合でも、それを重送と判定する誤
検知を防止することができる。なお、PSDの出力変化
やその変化している時間の監視及びそれに基づく重送の
判定等は全てADFのCPUで行なう。
【0030】ところで、重送判定を禁止する所定時間を
大きく(長く)設定した場合には、貼付物が大きくなっ
ても重送と判定しないので、その誤検知は減少するが、
今度は、本当の重送を検知しないという誤検知が増加す
るという危険がある。そのため、本実施例においては、
重送判定を禁止する所定時間を使用者が設定できるよう
になっている。これにより、多様な原稿に対応してより
正確な重送検知を行なうことができる。その所定時間の
設定は、ADFの操作パネルあるいはADFに接続され
るホストコンピュータ等から設定してやればよい。
【0031】また、貼付物が決まった位置に貼り付けら
れているような原稿(例えば各種申請用紙や申込み用紙
など)の場合には、その貼付物の位置(搬送方向の位
置)を使用者が指示することにより誤検知を減少させる
ことができる。すなわち、本実施例においては、貼付物
の位置(搬送方向の位置)をADFの操作パネルあるい
はADFに接続されるホストコンピュータ等から設定し
てやり、その設定された位置において変位量の増加(P
SDの出力変化)があった場合には、重送と判定しない
ように制御している。
【0032】さらに、本実施例においては、図1に示す
重送検知装置20は、図4に示すように、原稿搬送方向
と直角な方向(原稿巾方向)に移動可能に設けられてい
る。そして、原稿P0が、前述した貼付物が決まった位
置に貼り付けられているような原稿の場合には、移動可
能な重送検知装置を貼付物を避けた位置に配置し、その
位置で検知動作を行なわせることにより、誤検知を防止
してより正確な重送検知を行なうことができる。
【0033】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。本実施例におけるADFの基本的構成は図5に示し
たスキャナ1のADF10と同様である。ただし、本実
施例においては、図6に示すように、原稿搬送方向と直
角な方向に並べた3つの重送検知手段20a,b,cを
備えている。各重送検知手段20a,b,cの構成は図
1〜5により説明した前記実施例の重送検知装置と同様
であるので、重複する説明は省略する。
【0034】図6に示すような貼付物がある原稿P0
搬送した場合の各重送検知手段20a,b,cの出力波
形を図7に示した。図7から判るように、貼付物がある
部分の重送検知手段20bの出力波形は、2段の出力変
化がある形となっている(図7−b)。これに対し、貼
付物がない部分の重送検知手段20a及びcの出力波形
には、それぞれ1段の出力変化が有るだけである(図7
a,c)。
【0035】一方、原稿が重送された場合には、図8に
示すように、3つの重送検知手段20a,b,cの出力
波形が同じようになり、それぞれ2段の出力変化がある
形となっている。
【0036】そこで、本実施例においては、3つの重送
検知手段20a,b,cのうち、1つでも重送と判定し
ない検知手段が有った場合には重送ではないと判断す
る。言い換えれば、3つの重送検知手段20a,b,c
が全て重送と判定したときに原稿が重送されたと判断す
るものである。なお、個々の重送検知手段における重送
判定は、前記実施例と同様に変位量の増加時間が所定値
を超えた場合に重送と判定するものである。個々の重送
検知手段における重送判定と3つの重送検知手段20に
よる重送判定とを組み合わせることにより、さらに精度
の高い重送検知を行なうことができる。例えば、原稿上
の貼付物が大きく、1つ又は2つの重送検知手段が重送
と判定しても、残る1つが重送と判定しない場合には重
送と判断されないので、誤検知を減少させることができ
る。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の重送検知
装置によれば、原稿が搬送ローラと従動ローラの間を通
過する間(時間の間)に従動ローラの変位量が増加した
場合でも、その変位量が増加している時間が予め設定し
た所定時間よりも短い場合は重送の判定を禁止するの
で、貼付物を重送と判定する誤検知を防止することがで
き、より正確な重送検知を行なうことができる。
【0038】請求項2の構成により、重送判定を禁止す
る所定時間が調整可能なので、多様な原稿に対応して確
実な重送検知を行なうことができる。
【0039】請求項3の構成により、原稿上の貼付物の
位置を入力して、その位置での重送判定を禁止するの
で、誤検知をより確実に防ぐことができる。
【0040】請求項4の構成により、重送検知装置が原
稿搬送方向と直角な方向に移動することができるので、
貼付物の位置を避けてより正確な重送検知を行なうこと
ができる。
【0041】請求項5の構成により、重送検知装置を原
稿搬送方向と直角な方向に複数配置したのでより正確な
重送検知を行なうことができる。
【0042】請求項6の構成により、複数配置した重送
検知装置が全て重送を判定したときに重送と判断するの
で、貼付物を重送と判定する誤検知をより確実に防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の重送検知装置の一実施例の構
成を示す側面図である。
【図2】図2は、その重送検知装置による検知出力の波
形を示す波形図であり、(a)は原稿が1枚のときの出
力波形を、(b)は原稿が重送した場合の出力波形を、
(c)は原稿に貼付物が有った場合の出力波形をそれぞ
れ示すものである。
【図3】図3は、重送される原稿の搬送状態を説明する
図であり、(a)は重なり部分の少ない重送原稿を、
(b)は重なり部分の大きい重送原稿をそれぞれ示すも
のである。
【図4】図4は、図1に示した重送検知装置が原稿搬送
方向と直角な方向に移動可能に設けられたことを示す平
面図である。
【図5】図5は、図1に示した重送検知装置が装着され
る原稿搬送機構を備えた画像読み取り装置を示す断面構
成図である。
【図6】図6は、重送検知手段を複数備えた原稿搬送装
置を説明する平面図である。
【図7】図7は、その原稿搬送装置における貼付物があ
る原稿の場合の各重送検知手段の出力波形を示す波形図
である。
【図8】図8は、その原稿搬送装置における重送原稿の
場合の各重送検知手段の出力波形を示す波形図である。
【符号の説明】
1 スキャナ 10 ADF 11 分離ローラ対 12,13 搬送ローラ対 20 重送検知装置 20a,b,c 重送検知手段 21 光マイクロ変位センサ 22 搬送ローラ 23 アイドルコロ 25 板バネ 26 白色シール P0,P1,P2 原稿 t0,t1 変位量増加時間

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を搬送するための搬送ローラと該搬
    送ローラに所定の付勢力で圧接されるとともに原稿厚さ
    に応じて変位可能な従動ローラとを有する原稿搬送機構
    に関連して配設され、前記両ローラにより挟持搬送され
    る原稿による前記従動ローラの変位量に基づいて原稿の
    重送を判定する重送検知装置において、前記両ローラ間
    を原稿が通過する間に検出した前記従動ローラの変位量
    の増加時間が所定時間よりも短い場合は重送判定を禁止
    するよう制御する制御手段を有することを特徴とする重
    送検知装置。
  2. 【請求項2】 前記所定時間を調整可能なことを特徴と
    する、請求項1に記載の重送検知装置。
  3. 【請求項3】 原稿に貼付された貼付物の原稿上におけ
    る原稿搬送方向の位置を入力する貼付物位置入力手段を
    有し、該入力手段により入力された位置では重送判定を
    禁止することを特徴とする、請求項1に記載の重送検知
    装置。
  4. 【請求項4】 前記原稿搬送機構が原稿搬送方向と直角
    な方向に移動可能に設けられ、該原稿搬送機構に関連し
    て配設される重送検知装置が該原稿搬送機構とともに一
    体となって移動可能に配設されたことを特徴とする、請
    求項1に記載の重送検知装置。
  5. 【請求項5】 原稿を搬送するための搬送ローラと該搬
    送ローラに所定の付勢力で圧接されるとともに原稿厚さ
    に応じて変位可能な従動ローラとを有する原稿搬送機構
    を原稿搬送方向と直角な方向に複数配置し、前記各原稿
    搬送機構にそれぞれ関連して配設され前記両ローラによ
    り挟持搬送される原稿による前記従動ローラの変位量に
    基づいて原稿の重送を判定する重送検知装置であって前
    記両ローラ間を原稿が通過する間に検出した前記従動ロ
    ーラの変位量の増加時間が所定時間よりも短い場合は重
    送判定を禁止するよう制御する制御手段を有する複数の
    重送検知装置を具備することを特徴とする原稿搬送装
    置。
  6. 【請求項6】 前記各原稿搬送機構にそれぞれ関連して
    配設された前記複数の重送検知装置の全部が重送と判定
    した場合に重送と判断することを特徴とする、請求項5
    に記載の原稿搬送装置。
JP9224194A 1994-04-28 1994-04-28 重送検知装置及びこれを装着した原稿搬送装置 Pending JPH07291485A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9224194A JPH07291485A (ja) 1994-04-28 1994-04-28 重送検知装置及びこれを装着した原稿搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9224194A JPH07291485A (ja) 1994-04-28 1994-04-28 重送検知装置及びこれを装着した原稿搬送装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07291485A true JPH07291485A (ja) 1995-11-07

Family

ID=14048946

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9224194A Pending JPH07291485A (ja) 1994-04-28 1994-04-28 重送検知装置及びこれを装着した原稿搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07291485A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007039242A (ja) * 2005-07-08 2007-02-15 Ricoh Printing Systems Ltd 重送検知装置、重送判断方法及び画像形成装置
JP2013149018A (ja) * 2012-01-18 2013-08-01 Oki Electric Ind Co Ltd 厚み検出装置
JP2015078039A (ja) * 2013-10-16 2015-04-23 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 シート搬送装置、原稿搬送装置および画像形成装置
JP2017075035A (ja) * 2015-10-15 2017-04-20 セイコーエプソン株式会社 画像読取装置
US10432810B2 (en) 2017-11-20 2019-10-01 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Scanner and non-transitory computer-readable recording medium for image processing device
WO2022085071A1 (ja) * 2020-10-20 2022-04-28 株式会社Pfu 媒体搬送装置、制御方法及び制御プログラム
WO2022153408A1 (ja) * 2021-01-13 2022-07-21 株式会社Pfu 媒体搬送装置、制御方法及び制御プログラム
US11807489B2 (en) 2021-02-18 2023-11-07 Pfu Limited Medium conveying apparatus to change determination threshold for multi-feed of medium according to size of overlap area in medium
US11820624B2 (en) 2021-03-04 2023-11-21 Pfu Limited Medium conveying apparatus to detect multi-feed based on continuous overlap portion
US11891266B2 (en) 2021-02-18 2024-02-06 Pfu Limited Medium conveying apparatus to determine whether multi-feed has occurred based on whether outer shape of object area in input image is rectangular

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007039242A (ja) * 2005-07-08 2007-02-15 Ricoh Printing Systems Ltd 重送検知装置、重送判断方法及び画像形成装置
JP4669817B2 (ja) * 2005-07-08 2011-04-13 株式会社リコー 重送検知装置、重送判断方法及び画像形成装置
JP2013149018A (ja) * 2012-01-18 2013-08-01 Oki Electric Ind Co Ltd 厚み検出装置
JP2015078039A (ja) * 2013-10-16 2015-04-23 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 シート搬送装置、原稿搬送装置および画像形成装置
JP2017075035A (ja) * 2015-10-15 2017-04-20 セイコーエプソン株式会社 画像読取装置
US10432810B2 (en) 2017-11-20 2019-10-01 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Scanner and non-transitory computer-readable recording medium for image processing device
WO2022085071A1 (ja) * 2020-10-20 2022-04-28 株式会社Pfu 媒体搬送装置、制御方法及び制御プログラム
WO2022153408A1 (ja) * 2021-01-13 2022-07-21 株式会社Pfu 媒体搬送装置、制御方法及び制御プログラム
US11807489B2 (en) 2021-02-18 2023-11-07 Pfu Limited Medium conveying apparatus to change determination threshold for multi-feed of medium according to size of overlap area in medium
US11891266B2 (en) 2021-02-18 2024-02-06 Pfu Limited Medium conveying apparatus to determine whether multi-feed has occurred based on whether outer shape of object area in input image is rectangular
US11820624B2 (en) 2021-03-04 2023-11-21 Pfu Limited Medium conveying apparatus to detect multi-feed based on continuous overlap portion

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7425001B2 (en) Sheet handling apparatus and image reading apparatus
JPH06219600A (ja) 自動原稿搬送装置
US11451682B2 (en) Sheet feeding apparatus, image reading apparatus, and image forming apparatus
JP2004297780A (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JPH07291485A (ja) 重送検知装置及びこれを装着した原稿搬送装置
EP0348488B1 (en) Bottom scuff sheet separating device
TW201036905A (en) Auto document processing mechanism
JP3930291B2 (ja) 給紙装置、画像読取装置
US7922166B2 (en) Image reader
JP4387650B2 (ja) 画像読取装置
EP0353270A1 (en) SHEET SEPARATOR.
JP3139577B2 (ja) 給紙装置
JP4690520B2 (ja) 原稿搬送装置
JPH07172631A (ja) 原稿重送検知装置
JP3328446B2 (ja) 原稿重送検知装置
JPH0543091A (ja) 画像読取り装置の原稿重送検知装置
JP3297719B2 (ja) 原稿読取装置
JPH06298405A (ja) 重送検知機構
JPH07228389A (ja) 画像読取装置の原稿重送検知装置
JP3172205B2 (ja) 画像読取装置
JP3270259B2 (ja) 原稿重送検知装置
JPS62185656A (ja) シ−ト有無検知装置
JP2000134409A (ja) 自動原稿搬送装置
JP3323757B2 (ja) シート斜行状態矯正装置及びシート処理装置
JP2000314991A (ja) 原稿送り装置