JPH07289347A - ヘアードライヤ - Google Patents

ヘアードライヤ

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JPH07289347A
JPH07289347A JP7098434A JP9843495A JPH07289347A JP H07289347 A JPH07289347 A JP H07289347A JP 7098434 A JP7098434 A JP 7098434A JP 9843495 A JP9843495 A JP 9843495A JP H07289347 A JPH07289347 A JP H07289347A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 最適な心地良さを得るように温度と流速とが
同時に制御される温風の流れを得る。 【構成】 空気入口11及び空気出口12を有するハウジン
グ10と、前記の空気入口及び空気出口間に配置され空気
循環手段13及び空気加熱手段14を有する温風流発生手段
と、頭髪８から放出される放射を測定する検出手段20と
を具えるヘアードライヤ５において、前記の空気循環手
段13と前記の空気加熱手段14とに同時に作用し、温風の
流れを放出された放射の測定値の関数として調整する制
御手段18が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、空気入口及び空気出口
を有するハウジングと、前記の空気入口及び空気出口間
に配置され空気循環手段及び空気加熱手段を有する温風
流発生手段と、頭髪から放出される放射を測定する検出
手段とを具えるヘアードライヤに関するものである。
【０００２】頭髪の乾燥は頭髪についている水分を温風
の流れにより蒸発させるものである。この温風の流れ
は、ファンにより空気の流れを生ぜしめ、この空気の流
れを加熱素子に接触するように通して加熱することによ
り得られる。この蒸発過程の開始時には、頭髪に付着し
た水分が、頭髪又は頭皮を傷めたり燃やしたりするのを
防止する熱遮蔽を構成する。水分が蒸発するのに比例し
て、遮蔽力が弱まり、頭髪の傷みや頭髪が燃えた感覚が
生じ、頭髪が実際に燃えてしまったりもする。
【０００３】頭髪や頭皮が乾燥過程中に過大温度にさら
されるのを防止するために、頭髪の温度を測定する考え
がある。
【０００４】
【従来の技術】頭髪と直接接触することのない検出器を
用いる既知の方法の１つは、英国特許公開第２０９３３
４３号明細書に開示されている方法である。この方法の
場合、ヘアードライヤ本体の外部に配置した赤外線検出
器によりある距離から頭髪温度を測定している。光学系
が、乾燥されている頭髪の位置への焦合を可能にしてい
る。赤外線検出器は所定の温度を越えた際に加熱手段に
作用する。
【０００５】これにより、乾燥中空気の流れの温度が周
囲温度に逐次近づくようになる。一方、最初湿ってい
た、従って重く且つ堅かった頭髪が逐次軽く且つなびき
やすくなり、従って空気の流れにより極めて容易にかく
乱されるおそれがあり、これにより頭髪を傷めたり、不
快感を生ぜしめる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、頭髪
の傷みを回避するとともにユーザの心地良さを高めるこ
とにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、空気入口及び
空気出口を有するハウジングと、前記の空気入口及び空
気出口間に配置され空気循環手段及び空気加熱手段を有
する温風流発生手段と、頭髪から放出される放射を測定
する検出手段とを具えるヘアードライヤにおいて、前記
の空気循環手段と前記の空気加熱手段とに同時に作用
し、温風の流れを放出された放射の測定値の関数として
調整する制御手段が設けられていることを特徴とする。
【０００８】本発明によれば、最初、頭髪がその湿気の
ために熱遮蔽を成して、頭髪が燃えたり不快感を生ぜし
めたりするおそれが無く、温風の流れにより乾燥過程が
行われ、その後乾燥過程の途中で逐次減少する流速及び
減少する温度の空気が吹出され、これにより、より良好
な乾燥過程に導き、頭髪のかく乱及び傷みを無くし、ユ
ーザの心地良さを高める。更に、空気循環手段により生
ぜしめられる雑音の減少により、乾燥過程の進行状況、
特に乾燥過程の終了をユーザに知らせる。この点は、乾
燥動作を第三者が行う場合に有効なことである。
【０００９】空気の流れの流速及び温度の同時変化はユ
ーザの耳及び皮膚にとって同様に良好に認識しうる為、
ユーザに乾燥過程の終了が知らされる。乾燥過程のこの
終了は、空気の流れの影響を受け検出手段により温度が
測定されている頭髪の領域に関するものであるというこ
とをも示す必要がある。これにより、ヘアードライヤを
他の頭髪領域に移動しうるということがユーザに知らさ
れる。ユーザに対するこの音響的な警報システムは、ユ
ーザの頭皮のすぐそばに位置しない長い頭髪の一部を乾
燥している場合にも同様に有効である。
【００１０】
【実施例】図１は本発明によるヘアードライヤ５を示
し、このヘアードライヤはハウジング１０を有し、その
空気入口１１と空気出口１２との間に空気循環手段１３
と、これに後続し、循環空気を加熱する手段１４とが設
けられている。空気循環手段１３は例えばファンを以っ
て構成する。空気循環手段１３及び加熱手段１４は制御
手段１８(CONTROL) を経て電源１６に接続される。これ
により、空気を加熱し、ヘアードライヤの外部に送給し
うる。ヘアードライヤを使用するには、ユーザが空気出
口１２から出る温風流１７を頭髪８に向ける。
【００１１】本発明によれば、頭髪により放出される熱
放射を測定する手段２０、例えば赤外線検出器を用い
る。赤外線検出器２０は制御手段１８に接続され、頭髪
の測定温度に応じて空気循環手段１３及び加熱手段１４
を調整する。この調整を達成するために、制御手段１８
が温度と空気の流速との組合せに自動変化を導入する。
【００１２】これらの自動変化を表わす一例を図２に示
す。この図２には、ヘアードライヤが頭髪の同じ領域に
永続的に向けられている場合が示されている。
【００１３】曲線２０は空気出口１２から約９cmの位置
における空気の温度Ｔa の時間ｔに対する変化を示す。
【００１４】曲線２２は検出器２０により測定された頭
髪温度Ｔh の時間ｔに対する変化を示す。
【００１５】曲線２４は加熱手段１４で消費される電力
Ｐの時間ｔに対する変化を示す。
【００１６】曲線２６は空気出口１２から約９cmの位置
における空気の速度Ｓの時間に対する変化を示す。
【００１７】この場合、温度Ｔh ＝２０℃の湿った頭髪
及びＰ＝１３００Ｗ，Ｓ＝１２ｍ／秒，Ｔa ＝７５℃の
開始特性を有するヘアードライヤを以って乾燥動作を開
始した場合を考慮した。
【００１８】本発明によれば、制御手段１８が、開始時
の強力な乾燥から逐次ゆるやかな乾燥に変化し、サイク
ルの終了時に弱い乾燥効果で終了するようにヘアードラ
イヤの設定値を自動的に変化させる。
【００１９】ユーザの心地良さを達成するためには、例
えば、乾燥過程の終了時に頭髪温度が多くとも４０℃と
なるようにするのが望ましい。これを達成するために、
ヘアードライヤから放出される空気の温度を例えばＴa
＝７５℃からＴa ＝４５℃に逐次減少させる。Ｔa とＴ
h との間にはわずかな差を与える必要がある。頭髪は乾
燥過程中逐次なびきやすくなる為、制御手段１８はこれ
に対応して空気の流速を例えば１２ｍ／秒から６ｍ／秒
まで減少させ、頭髪が空気の流れによりあまり乱れない
ようにする。加熱電力も例えば１３００Ｗから４００Ｗ
まで減少させる。実際、空気の流れが減少している間こ
の電力を減少させ、ヘアードライヤを損傷しないように
するのが好ましい。
【００２０】以下の表１は本発明により達成する心地良
さ及び安全性の条件を得る制御データの一例を示す。
【００２１】
【表１】
【００２２】図３は、加熱電力の変化を表わす曲線２５
と、適切に供給しうる空気の流速の曲線２７とを、検出
器２０により検出された頭髪８の温度の関数として示し
ている。これらの曲線は、所定時の乾燥過程の影響を受
ける頭髪領域に関連するものである。
【００２３】制御手段１８は例えば図４に示すものとす
る。この制御手段は信号増幅器１９とこれに続く２つの
アナログ回路２１及び２３とを有し、これらアナログ回
路がそれぞれ図３に示す特性曲線２５及び２７に応じて
適切なトランジスタ又はトライアック電力回路３１及び
３３を介して一方では加熱電力を、他方では空気の流速
を制御する。これらの特性曲線は図３に示すように非直
線とするのが好ましい。これらの特性曲線の形状は他の
形状にすることができる。他の実施例では、アナログ回
路の代わりに、アナログ−デジタル変換器と、特性曲線
２５及び２７を生じるデジタル変換表と、上述した電力
回路を制御するデジタル−アナログ変換器とを有するデ
ジタル処理回路を用いる。
【００２４】ユーザがヘアードライヤを、依然として湿
った、従って依然としてつめたい領域に移動させると、
温度検出器２０が低い頭髪温度を検出し、制御手段１８
が直ちに図３の曲線に応じて加熱電力及び空気の流れを
再調整する。
【００２５】頭髪から放出される赤外線を測定しうるい
かなる検出器をも用いることができる。この検出器は英
国特許公開第２０９３３４３号明細書に記載された検出
器とするか或いは他のいかなる検出器とすることもでき
る。熱−電気出力を発生する複数のセルより成る検出器
を用いるのが好ましい。各セルは、導体及び半導体層の
双方又はいずれか一方の積層体を以って構成し、セルが
熱流に応答して電位差を誘起するようにする。このよう
な検出器は例えは、フランス国特許公開第２４７１０５
５号及び第２５９８８０３号明細書に開示されている。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明によるヘアードライヤの一実施例を示す
構成図である。
【図２】ヘアードライヤの動作時における空気温度、頭
髪温度、空気の流速及び加熱素子で消費される電力の自
動変化の一例を示すグラフ線図である。
【図３】加熱素子で消費される電力の変化及びファンに
より生ぜしめられる空気の流速の変化を頭髪の温度の関
数として表わす代表的な曲線を示すグラフ線図である。
【図４】空気の温度及び流速に対する自動制御手段を示
すブロック線図である。
【符号の説明】
５ ヘアードライヤ ８ 頭髪 １０ ハウジング １１ 空気入口 １２ 空気出口 １３ 空気循環手段 １４ 加熱手段 １６ 電源 １７ 温風流 １８ 制御手段 １９ 信号増幅器 ２０ 熱放射測定手段（赤外線検出器） ２１，２３ アナログ回路 ３１，３３ トランジスタ又はトライアック電力回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジャン−ピエール ハザン フランス国 94370 スシ リュ ドゥ ヴェル ギャラン 34 (72)発明者 ジャン−ルイ ナジェル フランス国 94453 リメイユ−ブルヴァ ンヌ リュ ピエール キュリ ４

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 空気入口（１１）及び空気出口（１２）
    を有するハウジング（１０）と、前記の空気入口及び空
    気出口間に配置され空気循環手段（１３）及び空気加熱
    手段（１４）を有する温風流発生手段と、頭髪（８）か
    ら放出される放射を測定する検出手段（２０）とを具え
    るヘアードライヤ（５）において、 前記の空気循環手段（１３）と前記の空気加熱手段（１
    ４）とに同時に作用し、温風の流れを放出された放射の
    測定値の関数として調整する制御手段（１８）が設けら
    れていることを特徴とするヘアードライヤ。
  2. 【請求項２】 請求項１に記載のヘアードライヤにおい
    て、前記の制御手段（１８）が、前記の空気循環手段
    （１３）と前記の空気加熱手段（１４）とを前記の放射
    の測定値の関数として制御するアナログ回路（２１，２
    ３）を具えていることを特徴とするヘアードライヤ。
  3. 【請求項３】 請求項１に記載のヘアードライヤにおい
    て、前記の制御手段（１８）が、前記の空気循環手段
    （１３）及び前記の空気加熱手段（１４）を前記の放射
    の測定値の関数として制御するデジタル変換表（２１，
    ２３）を有していることを特徴とするヘアードライヤ。
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