JPH07288437A - バイアス回路 - Google Patents

バイアス回路

Info

Publication number
JPH07288437A
JPH07288437A JP6075855A JP7585594A JPH07288437A JP H07288437 A JPH07288437 A JP H07288437A JP 6075855 A JP6075855 A JP 6075855A JP 7585594 A JP7585594 A JP 7585594A JP H07288437 A JPH07288437 A JP H07288437A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
bias
voltage
converter
bias circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6075855A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3296079B2 (ja
Inventor
Osamu Taketoshi
修 竹歳
Tsuguyasu Hatsuda
次康 初田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP07585594A priority Critical patent/JP3296079B2/ja
Publication of JPH07288437A publication Critical patent/JPH07288437A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3296079B2 publication Critical patent/JP3296079B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Analogue/Digital Conversion (AREA)
  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はフィードバック系のバイアス回路の
改良を目的とし、特にバイアス回路の発振現象の抑制す
る。 【構成】 基準電圧と内部電圧を比較しバイアス電圧を
生成するサーボアンプ10と、前記バイアス電圧から内
部電圧を生成するレプリカ回路40と、サーボアンプ1
0の出力とレプリカ回路40の出力との間に接続されか
つ位相補償をするための位相補償手段50とを具備する
バイアス回路である。 【効果】 発振現象を抑制でき、安定なバイアス電圧を
供給が可能となる。またD/A変換器とオンチップで構成
することにより、バイアス回路の外付け位相補償素子が
不要となるためコストの低減を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バイアス回路に関する
もので、例えば定電流源を使用したD/A変換器のバイア
ス回路に利用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フィードバック制御を利用したバイアス
回路は、高精度の基準電流源が実現できるため、電流源
を使用した高精度のD/A変換器のバイアス回路に用いら
れている。
【0003】以下図面を参照しながら、D/A変換器のバ
イアス回路部の一例について説明する。 図5は従来の
D/A変換器のバイアス回路のブロック図を示すものであ
る。図5について、バイアス電圧生成部110cはサー
ボアンプ10、基準電流源トランジスタ20、カレント
ミラートランジスタ30から構成される。まずサーボア
ンプ10により基準電圧VREFと内部電圧VCOMPの電圧レ
ベルが比較され、電圧レベルの差に準じた制御電圧が出
力される。この制御電圧は基準電流源トランジスタ20
の電流を制御し、更にカレントミラートランジスタ30
によりこの電流に準じたバイアス電圧VBIASが供給され
る。そしてこのバイアス電圧VBIASにより、D/A変換器6
0が精度良く制御される。またバイアス電圧VBIASに従
いD/A変換器60と相似な構成を持つレプリカ回路40
により内部電圧VCOMPが生成され、サーボアンプ10の
入力電圧となる。バイアス回路200cは、レプリカ回
路40を含めたフィードバック系で基準電圧VREFと内部
電圧VCOMPの電圧レベルが一致するよう負帰還がかかり
所定のバイアス電圧を生成するよう働く。こうしたバイ
アス回路を用いたD/A変換器の回路例については、信学
技報ICD88-6,pp.39-46のD/A変換器がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記のよ
うなフィードバック系を含んだバイアス回路において、
位相遅れ要素を回路内部に持つため位相が反転し易くな
り、例えばノイズが回路に混入することによってフィー
バック系が正帰還となり発振し易くなるという問題が生
じる。そのためこの発振現象を防止するための外付け容
量が必要となり、例えばD/A変換器のような他の回路要
素とこのバイアス回路をオンチップで構成した場合など
では、外付け容量用の外部ピンが更に必要なことからコ
スト的にも不利となる。
【0005】この発明の目的は、発振現象を抑制し、安
定な電圧を生成するオンチップ構成に好適なバイアス回
路を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記問題点を解決するた
め第一の発明のバイアス回路では、バイアス回路のフィ
ードバック系に位相補償素子を設けた。つまり、基準電
圧と内部電圧の電位を比較して制御電圧を形成する比較
回路と、前記制御電圧に基づきバイアス電圧を生成をす
る基準電流源と、前記バイアス電圧に従い内部電圧を生
成する、バイアス電圧の供給先の回路と相似なレプリカ
回路と、レプリカ回路と並列に接続される位相進み素子
とを具備する構成とする。
【0007】また第二の発明のバイアス回路では、第一
の発明の構成に加えて動作不要時にはバイアス回路の動
作を停止させるための構成を設けた。つまり、基準電圧
と内部電圧の電位を比較して制御電圧を形成する比較回
路と、前記制御電圧に基づきバイアス電圧を生成をする
基準電流源と、前記バイアス電圧に従い内部電圧を生成
する、バイアス電圧の供給先の回路と相似なレプリカ回
路と、レプリカ回路と並列に接続される位相進み素子
と、動作を停止させる手段とを具備する構成とする。
【0008】
【作用】本発明の第一では、前記の構成によってフィー
ドバック系全体の位相補償を行なうことでバイアス回路
の発振現象を抑制でき、速やかに安定なバイアス電位を
供給することができる。またD/A変換器とバイアス回路
をオンチップで構成した場合、バイアス回路の位相補償
用外付け素子及び外付けピンが不要となるためコストを
低減させることができる。
【0009】更に前記第一の発明の作用に加えて、第二
の発明では、バイアス回路の動作を必要に応じて停止さ
せることにより省電力化を図ることができる。また速や
かに停止状態から通常動作状態に復帰できるため、通常
動作状態から停止状態、停止状態からの通常動作状態へ
の遷移が頻繁となる間欠動作に対応できる。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例のバイアス回路につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0011】(実施例1)図1は本発明の一実施例にお
けるバイアス回路のブロック図で、図2はレプリカ回路
及びD/A変換器内部の回路例を示している。また図3は
従来の構成によるバイアス回路と本実施例におけるバイ
アス回路のバイアス電圧のシミュレーション結果を示し
たものである。図3(a)は従来の構成によるバイアス回
路におけるバイアス電圧の初期動作の過渡特性を、図3
(b)は本実施例におけるバイアス電圧の初期動作の過渡
特性を示している。以下図1、図2、図3を用いて各素
子の構成と働きについて説明する。本発明の特徴は、レ
プリカ回路を用いたバイアス回路のフィードバック系に
位相補償素子を付加するということである。
【0012】図1において、バイアス電圧生成部110
aはサーボアンプ10、基準電流源20、カレントミラ
ートランジスタ30から構成される。
【0013】サーボアンプ10は、基準電圧VREFと後述
する内部電圧VCOMPの電圧レベルを比較し、後述する基
準電流源トランジスタ20の電流が所定の電流値になる
よう制御電圧を与えバイアスをかける。
【0014】基準電流源20は、サーボアンプ10の制
御電圧に基づき一定電流を生成する。またカレントミラ
ートランジスタ30は、基準電流源20と等しい電流を
流すようバイアス電圧VBIASを供給する。この基準電流
源20及びカレントミラートランジスタ30の構成によ
りサーボアンプ10の出力である制御電圧をレベルシフ
トし、バイアス電圧VBIASを生成する。この構成の利点
として、位相遅れ成分を余分に含むことになるが、基準
電流源20、カレントミラートランジスタ30とからな
る増幅段をもつため、サーボアンプの出力である制御電
圧をバイアス電圧VBIASより低く抑えることが可能とな
る。そのため例えば電源電圧が低い場合でもサーボアン
プ10の入出力ダイナミックレンジを広くとることがで
きる。
【0015】40はレプリカ回路で、バイアス電圧BIAS
が供給される後述のD/A変換器60の内部回路と相似な
回路で構成され、D/A変換器60の内部状態を反映して
いる。本実施例では、図2のようにバイアス電圧BIASに
より制御される電流源200と負荷抵抗210により構
成している。負荷抵抗210により電流源の電流を内部
電圧VCOMPとしてとりだす。このレプリカ回路を含んだ
バイアス回路のフィードバック動作によりD/A変換器6
0が精度よく動作するようバイアス電圧が供給される。
D/A変換器との相関関係については後でのべる。
【0016】50は位相補償素子で、本実施例では抵
抗、容量で位相進み要素として構成し、バイアス回路の
フィードバック系の位相補償を行なう。
【0017】60はD/A変換器であり、基準電流源20
から供給されるバイアス電圧VBIASによりD/A変換器内部
の定電流源の電流値が制御される。D/A変換器の精度を
補償するためには、極めて安定なバイアス電圧が必要で
あり、フィードバック構成によるバイアス回路200a
により精度が補償される。本実施例ではD/A変換器60
の内部構成を図2のような構成とした。すなわちバイア
ス電圧BIASにより電流値が制御される電流源220とD/
A変換器の出力DAOUTを電圧として取り出すための負荷抵
抗 230より構成される。また先にも述べたようにレ
プリカ回路40も同じ構成としており、これによりD/A
変換器60の出力が常に所望の出力となるようフィード
バック制御がかかることで、D/A変換器60の精度が補
償される。
【0018】次にD/A変換器60とレプリカ回路40の
相関関係について説明する。いま例えば、D/A変換器6
0内でm個(mは正の整数)の電流源がオンしており、負荷
抵抗230によりこの電流値に比例した電圧DAOUTが出
力されていると仮定する。一方、レプリカ回路40では
D/A変換器60内の電流源220と同じ構成の電流源がn
個(nは正の整数)オンしており、負荷抵抗210により
この電流値に比例した内部電圧VCOMPを出力していると
仮定する。
【0019】いま、1個の電流源の電流値をIとし、負
荷抵抗210、230の抵抗値を各々RL、Routとすれ
ば、先の関係からD/A変換器出力DAOUT及び内部信号VCOM
Pは各々(数1)と表せる。
【0020】
【数1】
【0021】
【数2】
【0022】
【数3】
【0023】ところで定常状態では基準電圧VREFと内部
電圧VCOMPとの間で(数2)であるから、(数1)からI
を消去すると、(数3)で表せる。したがって、(数
3)からわかるようにD/A変換器60の出力DAOUTはレプ
リカ回路40との比率(Rout:RL, m:n)と基準電圧VREF
により決められる。このことは第一にD/A変換器60の
出力が負荷抵抗Rout、RLの絶対精度ではなく比精度で決
まるということを意味し、バイアス回路とD/A変換器を
オンチップで構成した場合などプロセスばらつきの影響
を受けにくく所望の特性を容易に得ることが可能とな
る。また第二に基準電圧VREFによってもD/A変換器60
の出力が決まり、基準電圧VREFを設定することで、D/A
変換器60のフルスケール電圧を所望の電圧値に精度よ
く設定できるということを意味している。
【0024】次に本実施例における効果について説明す
る。本バイアス回路では、フィードバック系の応答は、
サーボアンプ10、基準電流源20、レプリカ回路40
を経て、フィードバックされる。しかし以上の要素は位
相遅れの原因ともなる。
【0025】また構成上の位相遅れ要素に加えて、供給
先の負荷による影響も生じる。すなわち通常バイアス電
圧VBIASの供給先であるD/A変換器60内の電流源220
は定電流性の補償のためにトランジスタのチャネル長L
が大きくとられる。そのため必然的にD/A変換器60の
電流源220の入力容量は大きくなり、これが負荷とし
てバイアス回路に影響を与える。このため供給先の負荷
が更なる位相遅れの要因となるとともにこの負荷の影響
が支配的となる。
【0026】これら位相遅れ要素の影響により、例えば
電源電圧が供給されてからバイアス電圧が確定するまで
の初期動作時やまた通常動作時でもなんらかのノイズが
バイアス回路に混入した場合においてバイアス回路のフ
ィードバック系が正帰還となり易く、そのため発振現象
を起こし易くなる。
【0027】通常この対策として、サーボアンプ10の
回路内部の位相補償容量を大きくとりサーボアンプ10
の位相余裕を大きくし、更に外付け容量をつけることで
発振を抑制する方法及び基準電流源20、カレントミラ
ートランジスタ30の並列数を増やし、バイアス電圧VB
IASの供給先の負荷による位相遅れの影響を小さくする
方法で対応する。しかし前者の方法では、供給先の負荷
が大きくなった場合サーボアンプ内部の位相補償容量だ
けでは補償しきれなくなり、単体の位相特性の改善だけ
では限界が生じてしまう。つまり系全体での位相特性の
改善が必要となる。そして外付け容量を設ける場合につ
いても外付け用の端子が余分に必要となり、コスト的に
不利になる。また後者の方法では応答速度を速くし、負
荷による位相遅れを緩和する効果をもたらすが、半面消
費電流の増加を意味し、省電力を目的とした回路には不
向きである。
【0028】そこで本発明では以上の問題を解決する手
段として図1のようにバイアス回路のフィードバック系
に位相進みを生じさせる位相補償素子を加える。これに
よりフィードバック系全体の位相補償を行ない、バイア
ス回路の発振現象を抑制する。本発明の効果を示したの
が図3である。
【0029】図3(a)のように従来の回路構成の場合、
位相反転による発振現象によりバイアス電圧が揺らいで
いるのに対して、同じ条件でも本発明の実施例では図3
(b)に示すように速やかに安定する。このことは従来の
回路方式でバイアス回路が発振している条件下でも、第
一にオペアンプの特性の改善を必要とせず発振現象が抑
制できたこと、第二に基準電流源20、カレントミラー
トランジスタ30の並列数をそのままで抑えられたこ
と、すなわち従来の改善方法に比べて消費電流が抑えら
れたことを意味している。更にオペアンプの特性の改善
を必要とせず発振現象が抑制でき、そのため例えばD/A
変換器とバイアス回路をオンチップで実現する場合でも
外付けの位相補償素子が不要になる。これにより従来の
回路構成に比べてコストの低減を図ることができる。
【0030】以上のことから本実施例は、バイアス回路
のフィードバック系に位相補償素子50を設ける。そし
てこれにより、フィードバック系全体の位相遅れを補償
することができるため、発振現象の抑制を図ることがで
きる。また増幅段の並列数を増やすことなく発振が抑制
できるため、従来構成に比べて省電力化を図ることがで
きる。更にD/A変換器とバイアス回路をオンチップで実
現する場合、外付けの位相補償素子が不要になるためコ
ストの低減を図ることができる。
【0031】尚、第一の発明について実施例に基づき具
体的に説明したが、この発明は上記実施例に限定される
ものではなく、その主旨を逸脱しない範囲で種々変更可
能であることはいうまでもない。例えば本実施例におい
て基準電流源トランジスタをn-MOSトランジスタ、カレ
ントミラートランジスタをp-MOSトランジスタで構成し
たが、基準電流源トランジスタをp-MOSトランジスタ
で、カレントミラートランジスタをn-MOSトランジスタ
というように逆構成にしてもよく、この場合バイアス回
路の電源、グランドも逆に設定し、バイアス電圧の供給
先の回路、本実施例ではD/A変換器もn-MOSトランジス
タ、p-MOSトランジスタともに逆構成となる。
【0032】またサーボアンプ出力を基準電流源トラン
ジスタ、カレントミラートランジスタを介して増幅し、
バイアス電圧として供給したが、バイアス回路をカレン
トミラートランジスタ、定電流源トランジスタを含まな
い構成にして直接サーボアンプよりバイアス電圧を供給
してもよい。
【0033】(実施例2)図4は本発明の一実施例にお
けるバイアス回路のブロック図である。以下図4を用い
て各素子の構成と働きについて説明する。本発明の特徴
は、第一の発明での特徴に加えて、動作不要時には回路
動作を止める構成を持たせるという点である。これによ
り省電力化を図ることができる。
【0034】図4において、20、30、40、50、
60はそれぞれ基準電流源トランジスタ、カレントミラ
ートランジスタ、レプリカ回路、位相補償素子、D/A変
換器で、実施例1と同じ構成である。バイアス電圧生成
部110bはサーボアンプ70、基準電流源20、カレ
ントミラートランジスタ30から構成される。動作停止
制御回路部120はプルアップトランジスタ80、プル
ダウントランジスタ90、インバータ100から構成さ
れる。
【0035】サーボアンプ70は、基準電圧VREFと後述
する内部電圧VCOMPの電圧レベルを比較し、基準電流源
トランジスタ20の電流が所定の電流値になるようバイ
アスをかける。また動作停止の回路を内蔵し、外部制御
信号STBYにより動作・停止状態が制御される。
【0036】プルアップトランジスタ80は、外部制御
信号STBYに従ってバイアス電圧 VBIASを電源電圧まで
引き上げる。例えば、外部制御電圧STBYが"L"レベルの
時は、プルアップトランジスタ80はオンし、バイアス
電圧VBIASを電源電圧まで引き上げ、バイアス電圧VBIAS
の供給先であるD/A変換器60の動作を停止させる。ま
た外部制御電圧STBYが"H"レベルの時、プルアップトラ
ンジスタ80はオフし、バイアス電圧VBIASは所定の電
圧が供給される。
【0037】プルダウントランジスタ90は、後述のイ
ンバータ100により反転された外部制御信号STBYに従
って定電流源トランジスタ20のゲート電圧をグランド
電位まで引き下げ、定電流源トランジスタ20をオフに
する。例えば、外部制御電圧STBYが"L"レベルの時は、
プルダウントランジスタ90はオンし、定電流源トラン
ジスタ20のゲート電圧をグランド電位まで引き下げ、
定電流源トランジスタ20をオフにする。また外部制御
電圧STBYが"H"レベルの時、プルダウントランジスタ9
0はオフし、定電流源トランジスタ20へはサーボアン
プ70から所定の電圧が供給される。
【0038】インバータ100は外部制御信号STBYの反
転信号を生成する。この反転信号に従ってプルダウント
ランジスタ90は制御される。
【0039】以上のように構成されたバイアス回路20
0bにおいて、動作不要時には外部制御信号 STBYを"
L"にすることでサーボアンプ70、プルアップトランジ
スタ80、プルダウントランジスタ90はそれぞれバイ
アス回路を停止させるよう働き、すみやかに動作停止の
スタンバイ状態となる。このようにバイアス回路の動作
不要時には、外部制御信号STBYにより回路動作を停止さ
せることで省電力化を図ることができる。
【0040】また通常動作時は外部制御信号STBYを"H"
に設定することで動作制御を行なうが、この場合停止状
態から動作状態への遷移が重要となる。発振現象の抑制
とともに速やかにバイアス電圧VBIASが安定することが
望まれるためである。
【0041】停止状態から動作状態への遷移は初期動作
と同じであるため本実施例においても、実施例1での初
期動作と同じく図3のように停止状態から動作状態への
遷移は速やかに行なわれ、位相補償素子50により発振
現象が抑制されかつ極めて高速にバイアス電圧が安定す
る。このように速やかに停止状態から通常動作状態に復
帰できるため、通常動作状態から停止状態、停止状態か
ら通常動作状態への遷移が頻繁となる間欠動作でも十分
対応できる。
【0042】また更に実施例1と同様に例えばD/A変換
器と本実施例のバイアス回路をオンチップで実現する場
合、外付けの位相補償素子が不要になるためコストの低
減を図ることができる。
【0043】以上のことから本実施例は、実施例1の構
成に加えて、回路に動作を停止させる機能を持たせるこ
とにより、動作不要時には回路を停止させて省電力化を
図ることができる。また速やかに停止状態から通常動作
状態に復帰できるため、通常動作状態から停止状態、停
止状態から通常動作状態への遷移が頻繁となる間欠動作
に十分対応できる。更に実施例1の長所(発振現象の抑
制、コストの低減)を備えていることはいうまでもな
い。
【0044】尚、第二の発明について実施例に基づき具
体的に説明したが、この発明は上記実施例に限定される
ものではなく、その主旨を逸脱しない範囲で種々変更可
能であることはいうまでもない。
【0045】例えば本実施例において基準電流源トラン
ジスタをn-MOSトランジスタ、カレントミラートランジ
スタをp-MOSトランジスタで構成したが、基準電流源ト
ランジスタをp-MOSトランジスタで、カレントミラート
ランジスタをn-MOSトランジスタというように逆構成に
してもよく、この場合バイアス回路の電源、グランドも
逆に設定し、バイアス電圧の供給先の回路、本実施例で
はD/A変換器もn-MOSトランジスタ、p-MOSトランジスタ
ともに逆構成となる。
【0046】またカレントミラートランジスタを介して
バイアス電圧を供給したが、バイアス回路をカレントミ
ラートランジスタ、定電流源トランジスタを含まない構
成にして直接サーボアンプよりバイアス電圧を供給して
もよい。
【0047】バイアス回路の動作停止の制御信号として
外部制御信号STBYのみを用いたが、更に外部制御信号ST
BYの反転信号を加えた2相の制御信号を与えて制御を行
なってもよい。この場合、外部制御信号STBYの反転信号
を生成するためのインバータは不要となる。
【0048】
【発明の効果】以上のように第一の発明においては、位
相補償素子を用い、バイアス回路のフィードバック系の
位相遅れを補償することにより、バイアス回路の発振現
象を抑制でき、安定なバイアス電圧を供給することが可
能となる。またバイアス回路の出力先の負荷が大きい場
合でもバイアス回路の駆動能力を増やすことなく、位相
遅れを補償することが可能となるため、省電力化を図る
ことができる。更にD/A変換器とオンチップで実現した
場合、バイアス回路の位相補償用の外付け素子が不要と
なり、チップコストの低減を図ることができる。
【0049】第二の発明においては、バイアス回路の動
作を必要に応じて停止させることにより省電力化を図る
ことができる。また速やかに停止状態から通常動作状態
に復帰できるため、通常動作状態から停止状態、停止状
態から通常動作状態への遷移が頻繁となる間欠動作に対
応できる。他の効果については、第一の発明の効果と同
様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例におけるバイアス回路の
ブロック図
【図2】同実施例におけるレプリカ回路とD/A変換器の
内部構成図
【図3】(a)は従来のバイアス回路の過渡特性のシミュ
レーション結果を示した図(b)は本発明の第一の実施例
のバイアス回路の過渡特性のシミュレーション結果を示
した図
【図4】本発明の第二の実施例におけるバイアス回路の
ブロック図
【図5】従来のバイアス回路のブロック図
【符号の説明】
10 サーボアンプ 20 基準電流源トランジスタ 30 カレントミラートランジスタ 40 レプリカ回路 50 位相補償素子 60 D/A変換器 70 サーボアンプ2 80 プルアップトランジスタ 90 プルダウントランジスタ 100 インバータ 110 バイアス電圧生成部 120 動作停止制御回路部 200 バイアス回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第一の信号と第二の信号の電圧を比較しバ
    イアス電圧を生成する第一の生成手段と、 前記バイアス電圧から第二の信号を生成する第二の生成
    手段と、 前記第一の生成手段の出力と前記第二の生成手段の出力
    との間に接続されかつ位相補償をするための位相補償手
    段とを具備すること特徴とするバイアス回路。
  2. 【請求項2】外部からの制御信号に基づき前記第一の生
    成手段と第二の生成手段の動作状態を停止または可動状
    態に制御するための制御手段を有したことを特徴とする
    請求項1記載のバイアス回路。
  3. 【請求項3】第二の生成手段は、バイアス電圧が供給さ
    れる側の回路と相似な構成であることを特徴とする請求
    項1叉は2記載のバイアス回路。
JP07585594A 1994-04-14 1994-04-14 バイアス回路 Expired - Fee Related JP3296079B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07585594A JP3296079B2 (ja) 1994-04-14 1994-04-14 バイアス回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07585594A JP3296079B2 (ja) 1994-04-14 1994-04-14 バイアス回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07288437A true JPH07288437A (ja) 1995-10-31
JP3296079B2 JP3296079B2 (ja) 2002-06-24

Family

ID=13588269

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07585594A Expired - Fee Related JP3296079B2 (ja) 1994-04-14 1994-04-14 バイアス回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3296079B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010288132A (ja) * 2009-06-12 2010-12-24 Mitsubishi Electric Corp 電源制御増幅器
JP2012528509A (ja) * 2009-05-27 2012-11-12 インディアン インスティテュート オブ サイエンス 低雑音増幅器およびミキサ
JP2014514855A (ja) * 2011-04-13 2014-06-19 アナログ ディヴァイスィズ インク 自己タイミング型デジタル/アナログ変換器

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012528509A (ja) * 2009-05-27 2012-11-12 インディアン インスティテュート オブ サイエンス 低雑音増幅器およびミキサ
US8442464B2 (en) 2009-05-27 2013-05-14 Indian Institute of Science Bangalore Low noise amplifier and mixer
JP2010288132A (ja) * 2009-06-12 2010-12-24 Mitsubishi Electric Corp 電源制御増幅器
JP2014514855A (ja) * 2011-04-13 2014-06-19 アナログ ディヴァイスィズ インク 自己タイミング型デジタル/アナログ変換器

Also Published As

Publication number Publication date
JP3296079B2 (ja) 2002-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6194887B1 (en) Internal voltage generator
US5552697A (en) Low voltage dropout circuit with compensating capacitance circuitry
US10061335B2 (en) Voltage regulator
US20060001407A1 (en) Voltage regulator
JP2001282371A (ja) ボルテージレギュレータ
KR20080023133A (ko) 차동 증폭 회로, 차동 증폭 회로를 사용한 전압 레귤레이터및 차동 증폭 회로의 동작 제어 방법
KR100761369B1 (ko) 온도변화 적응형 내부 전원 발생 장치
JP2002328732A (ja) 基準電圧発生回路
US6806692B2 (en) Voltage down converter
JP2001216035A (ja) 内部電圧発生回路
KR101274280B1 (ko) 전압 조정기
JPS61212907A (ja) 半導体集積回路
US10656664B1 (en) Voltage generator
JPH02165216A (ja) マイクロコンピュータ
KR102215287B1 (ko) 전압 제너레이터
CN113485514A (zh) 一种ldo过流保护电路
US7289308B2 (en) Overcurrent protection circuit
US6028458A (en) Differential amplifier with input signal determined standby state
JP2000181554A (ja) 基準電圧発生回路のスタートアップ回路
JP3296079B2 (ja) バイアス回路
US20060186865A1 (en) Voltage regulator
US4959621A (en) Differential amplifier having externally controllable power consumption
JP2001042830A (ja) 電源装置、及びこれを用いた液晶表示装置
US5907255A (en) Dynamic voltage reference which compensates for process variations
US7196505B2 (en) Device and method for low-power fast-response voltage regulator with improved power supply range

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees