JPH07286437A - 構造材連結具 - Google Patents

構造材連結具

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JPH07286437A
JPH07286437A JP10235194A JP10235194A JPH07286437A JP H07286437 A JPH07286437 A JP H07286437A JP 10235194 A JP10235194 A JP 10235194A JP 10235194 A JP10235194 A JP 10235194A JP H07286437 A JPH07286437 A JP H07286437A
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JP
Japan
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structural material
brace
horizontal
main rod
protrusions
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JP10235194A
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English (en)
Inventor
Keiji Matsumoto
啓二 松本
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Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Construction Co Ltd
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Publication date
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  • Mutual Connection Of Rods And Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】パイプサポート等の構造材を簡単且つ確実に複
数連結する。 【構成】パイプサポート7が挿通自在な挿通部120が
形成されて、ボルト17、ナット19によるクランプ手
段が設けられた開閉自在な本体12の上下に突出する形
で第1突起131、132を、水平ブレース10Aを繋着
するために設け、また、本体12の側面に第2突起1
5、補助第2突起16を左右間ブレース10B、列間ブ
レース10Cをそれぞれ繋着するために設けて複合クラ
ンプ11等の構造材連結具を構成する。 【効果】本発明を上下2か所に取り付けたパイプサポー
ト7を複数立設し、突起13、15、16を用いてブレ
ース10をそれぞれ配設したものをスラブ型枠足場にす
れば、作業空間が広く開放される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スラブ型枠を支持する
足場を組立てる際に用いるに好適な構造材連結具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、スラブ型枠を支持する足場は、所
謂BT式の枠組み足場を、該スラブ型枠の下方にある打
設構築済みスラブ上(即ち下層階のスラブ上)に、所定
のピッチで並べた形で用いる。こういった枠組み足場
は、その組立てのために用いられるブレースの長さによ
って、簡単に支柱が所定のピッチをなすよう組み立てる
ことが出来るように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このため、構
築済みのスラブ上には枠組み足場が、ブレースによって
連結された支柱が所定のピッチ毎に多数立設された形に
なり、この結果、スラブ型枠と構築済みのスラブの間の
空間は、該枠組み足場によって塞がれる形になってしま
って、ここに必要とされる作業スペースを十分確保する
ことが出来ない、という不都合がある。特に最近は、構
造物の構造体にプレファブ部材或いはプレキャストコン
クリート部材を用いて、こういった部材を施工現場にお
いて他の構造部材や現場打設コンクリート等と接続一体
化する形での、所謂半PC工法と呼称されるような各種
の複合構築施工方法が採用されることが侭あり、こうい
った施工方法では構築済みスラブ上に出来るだけ広い作
業スペースが確保されていることが望ましい。そこで、
スラブ型枠をパイプサポートを用いて支持させれば、構
築済みスラブ上に出来るだけ有効な作業空間を残すこと
が出来るが、パイプサポートは複数連結しなければ強度
が出ないので、これには、多くの金具を用いて、横方向
に伸延する形の単管をクランプしたり、ブレースを結束
したりしなければならず、これに関する作業手間が非常
に煩雑になる、という欠点があった。そこで本発明は、
上記事情に鑑み、パイプサポート等の構造材を簡単に複
数連結し得るようにした、構造材連結具を提供するもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、開閉自在
な本体(12)を有し、前記本体(12)内部に主杆材
(7)が挿通自在な主杆材挿通部(120)を設け、前
記本体(12)にクランプ手段(17、19)を、前記
主杆材挿通部(120)に挿通される主杆材(7)を把
持解放自在に設け、前記本体(12)に水平斜材繋着手
段(13)を設けて、構成される。また、請求項2記載
の発明では、前記水平斜材繋着手段(13)は、前記主
杆材挿通部(120)の軸心(CT1)と平行な第1の
方向(矢印E、F方向)に突出する第1突起(131
132、133、134)であるようにして、構成され
る。さらに、請求項3記載の発明では、水平斜材繋着手
段(13)が第1突起(131、132、133、134
である場合において、該第1突起(131、132)は、
前記本体(12)の上下に突出する形で植設されたこと
を特徴として、構成される。さらにまた、請求項4記載
の発明では、前記第1突起(133、134)は、前記主
杆材挿通部(120)の軸心(CT1)に対して異なる
角度位置に設けられた2ヶの突起であるようにして、構
成される。また、請求項5記載の発明では、前記本体
(12)に垂直斜材繋着手段(15)、(16)を設け
て、構造材連結具(11)が構成される。さらに、請求
項6記載の発明では、前記本体(12)に垂直斜材繋着
手段(15)、(16)が設けられた場合において、該
垂直斜材繋着手段(15)、(16)は前記主杆材挿通
部(120)の軸心(CT1)に対して直角な第2の方
向(矢印A、B方向、矢印C、D方向)に突出する第2
突起であるようにして、構成される。さらにまた、請求
項7記載の発明では、前記第2突起(15)、(16)
は互いに直交する方向(矢印A、B方向)、(矢印C、
D方向)に突出するよう設けられた2ヶの突起であるよ
うにして、構成される。なお、( )内の番号等は、図
面における対応する要素を示す、便宜的なものであり、
従って、本記述は図面上の記載に限定拘束されるもので
はない。以下の作用の欄についても同様である。
【0005】
【作用】上記した構成により、本発明は、主杆材(7)
に取り付けられた状態で、水平斜材繋着手段(13)に
水平斜材(10A)を繋着させるように作用する。ま
た、請求項2記載の発明では、水平斜材(10A)の両
端部に形成した孔(10s)を第1突起(131、1
2、133、134)に嵌め込む形で、該水平斜材(1
0A)を繋着させるように作用する。さらに、請求項3
の発明では、本体(12)を上下逆向きに反転させても
同じ側に第1突起(131、132)が存在するように作
用する。さらにまた、請求項4記載の発明では、異なる
角度位置に設けられた2ヶの突起のうちのいずれか一方
に、水平斜材(10A)を繋着するように作用する。ま
た、請求項5記載の発明では、水平斜材(10A)と垂
直斜材(10B)、(10C)を同時に繋着させるよう
に作用する。また、請求項6記載の発明では、垂直斜材
(10B)、(10C)の両端部に形成した孔(10
s)に第2突起を差し込む形で、該垂直斜材(10
B)、(10C)を垂直斜材繋着手段(15)、(1
6)に繋着させるように作用する。さらにまた、請求項
7記載の発明では、2ヶの突起による第2突起(1
5)、(16)には、伸延方向の異なる2種類の垂直斜
材(10B)、(10C)を繋着出来るように作用す
る。
【0006】
【実施例】図1は構造物中に組み立てられた型枠足場の
一例を示す正面図、図2は図1のII、II矢視図、図3は
図1のIII矢視拡大図、図4は図3のIV矢視部に示す本
発明による構造材連結具の一実施例を示す平面図、図5
は図4に示す構造材連結具の断側面図、図6は本発明に
よる構造材連結具の別の実施例を示す平面図、図7は本
発明による構造材連結具にブレースを繋着した状態の一
例を示す斜視図である。
【0007】構築中の構造物1は、図1又は図2に示す
ように、構築済スラブ2を有しており、構築済みスラブ
2は、該構造物1における図1又は図2下方側の図示し
ない構築済み部分に支持された形で、該構造物1のN階
を形成する形になっている。構築済みスラブ2は、プレ
キャストコンクリート部材であるオムニア板21と、該
オムニア板21上に現場打設されたコンクリート躯体2
2が一体に接合されたことによって構成されており、構
築済みスラブ2を構成しているオムニア板21の下側
は、構造物1におけるN−1階(図示せず)になってい
る。構築済みスラブ2上の所定の位置には、現場打設コ
ンクリートによる壁3が、該構築済みスラブ2が形成し
ているN階より上層階のN+1階のスラブ2’を構築す
るに先立って、既に打設構築されており、N階上には、
N+1階のスラブ2’との間に、該N階を形成する構築
済スラブ2上に立設された壁3によって包囲された形
で、実施例においては略直方体状をなすようにスペース
5が形成されている。スペース5には、N+1階のスラ
ブ2’を構築するための型枠足場6が、N階を形成して
いる構築済みスラブ2上に組み立てられた形で配設され
ており、型枠足場6上には、N+1階のスラブ2’を構
築するための型枠を兼用する形で板状に形成されて、そ
の上側にスラブ打設空間20を形成し得るオムニア板2
1が搭載支持されている。
【0008】型枠足場6は、図1又は図2に示すよう
に、その各々が図1矢印E、F方向に示す上下方向に伸
延する形で構築済みスラブ2上に設置された主杆材であ
るパイプサポート7を複数有しており、パイプサポート
7は、図1矢印A、B方向即ち左右方向に所定のピッチ
L1をなし、該矢印A、B方向に交差する方向である図
2矢印C、D方向に所定の間隔L2をなす形で2列に並
設されている。各パイプサポート7の下端部には脚部7
1が、前記スラブ2のコンクリート躯体22に支持され
た形で設けられており、また、各パイプサポート7の高
さ方向(矢印E、F方向)真中付近には、レベル合わせ
機構72が、該レベル合わせ機構72のそれぞれに設け
られたハンドル73を回転させることによって、各パイ
プサポート7の高さ(即ち矢印E、F方向の長さ)を調
整し得る形で設けられている。複数のパイプサポート7
上には図1矢印A、B方向に伸延する形の端太角材25
が、矢印A、B方向に並ぶ複数のパイプサポート7上に
懸架された形で、矢印C、D方向に2列をなすよう設け
られており、端太角材25上には、前記N+1階のオム
ニア板21が載戴されている。
【0009】各パイプサポート7には、図1又は図2に
示すように、構造材連結具である複合クランプ11が、
該パイプサポート7の高さ方向真中付近と下部の2か所
において上下方向である矢印E、F方向に所定の間隔L
3をなす形で、該パイプサポート7にそれぞれ嵌合装着
されており、複数のパイプサポート7の各複合クランプ
9相互間には、所定長さの杆状に形成された斜材である
ブレース10が、その各々の伸延方向をパイプサポート
7に対して斜めに向けた形で、該複数のパイプサポート
7を相互に連結するよう複数配設されている。即ち、複
数のブレース10は、図3に示すように、図3矢印A
D、BC方向又は矢印AC、BD方向に対向する複合ク
ランプ11、11相互間を水平面に沿って斜め方向に接
続するよう設けられた水平ブレース10Aと、図1に示
すように、図1矢印AE、BF方向又は矢印AF、BE
方向に対向する複合クランプ11、11相互間を垂直面
に沿って斜め左右方向に接続するよう設けられた左右間
ブレース10Bと、図2に示すように、図2矢印CE、
DF方向又は矢印CF、DE方向に対向する複合クラン
プ11、11相互間を垂直面に沿って斜め奥行き方向に
接続するよう設けられた列間ブレース10Cによって構
成されている。これ等、水平ブレース10A、左右間ブ
レース10B、列間ブレース10Cによる複数のブレー
ス10は、複数のパイプサポート7を相互に連結する形
で、これ等複数のパイプサポート7による型枠足場6を
補強する形になっている。また、水平ブレース10A、
左右間ブレース10B、列間ブレース10Cの各長さ
は、先に述べたパイプサポート7の配設ピッチL1、L
2と複合クランプ11、11の上下間隔L3に基づい
て、予め所定長さに決められている。
【0010】各ブレース10の材軸方向両端部には、図
4又は図7に示すように、複合クランプ11に繋着自在
な繋着孔10s、10sが穿設されており、ブレース1
0は、各繋着孔10sに複合クランプ11の突起13、
15、16のいずれかを嵌合繋着させた形で、該複合ク
ランプ11を介してパイプサポート7、7間に懸架され
た形で該パイプサポート7、7を連結している。即ち、
複合クランプ11は、図4又は図5に示すように、その
内周12aが前記パイプサポート7の外周形状に沿った
形で略円環状に形成された本体12を有しており、本体
12の内部には主杆材挿通部である挿通部120が、前
記パイプサポート7が挿通自在な形で設けられている。
本体12は、略半割円環状に形成された半割リング12
Aと、該半割リング12Aにピン121を介して枢支さ
れた半割リング12Bによって開閉自在に構成されてお
り、半割リング12A、12Bは互いに対して図4矢印
K、M方向に回動自在になっている。また、本体12の
半割リング12A、12Bには、図4に示すようにボル
ト17が、ピン171を介して図4一点鎖線で示すよう
に矢印I、J方向に揺動自在な形で且つ、ナット19を
介して該半割リング12A、12Bを締着自在な形でこ
こに枢着されており、これによって、該ボルト17とナ
ット19は、本体12の挿通部120に挿通されるパイ
プサポート7を把持或いは解放自在な形で、クランプ手
段になっている。
【0011】さらに、複合クランプ11の本体12に
は、図4又は図5に示すように、前記水平ブレース10
Aを繋着支持するための水平斜材繋着手段である第1突
起13が、図4紙面と交差方向に示す上下方向(図5矢
印E、F方向であり、前記挿通部120の軸心CT1と
平行な第1の方向即ち垂直方向)に突出する形で設けら
れており、第1突起13は、前記ブレース10の繋着孔
10sに対応した径D1をなし、所定長さの軸状に形成
された形で本体12の上下に設けられている。即ち、第
1突起13は、図5に示すように、本体12の上下に突
出する形でこれに植設された突起131、132によって
構成されている。また、本体12の第1突起13から水
平方向に略180度をなす位置には、前記左右間ブレー
ス10Bを繋着支持するための垂直斜材繋着手段である
第2突起15が、該本体12の側面部分から水平方向即
ち第1突起13の伸延方向と交差する方向であり矢印
C、D方向に沿った方向に突出する形で設けられてお
り、また、本体12の第1突起13から水平方向に90
度をなす位置(即ち第1突起13と第2突起15の間)
には、前記列間ブレース10Cを繋着支持するための垂
直斜材繋着手段である補助第2突起16が、該本体12
の側面部分から矢印A、B方向に沿った水平方向に突出
する形で設けられている。なお、これら第2突起15と
補助第2突起16は、共に、第1突起13と同様の径D
1をなす軸状に形成されて、前記挿通部120に対して
直角な第2の方向である水平方向に突出する形で、第2
突起を構成する形になっており、従って、垂直斜材繋着
手段としての第2突起は、互いに対して直交する方向に
それぞれ突出する形の2ヶの突起である第2突起15と
補助第2突起16によって、それぞれ構成されている。
【0012】従って、複数のクランプ11のうちパイプ
サポート7の中間部に設けられた複合クランプ11は、
図7に示すように、その本体12の半割リング12A、
12Bを介して該パイプサポート7を把持した形で、第
1突起13、第2突起15、補助第2突起16を介し
て、2本の水平ブレース10A、10Aと、2本の左右
間ブレース10B、10Bと、1本の列間ブレース10
Cを繋着支持する形になっている。また、パイプサポー
ト7の下部に設けられた複合クランプ11相互間には、
図1に示すように、水平ブレース10Aが懸架されてい
ない。なお、複数の複合クランプ11のうち、図3上部
(矢印D方向側の列)に位置するパイプサポート7に装
着された複合クランプ11と、図3下部(矢印C方向側
の列)に位置するパイプサポート7に装着された複合ク
ランプ11は、同一のものであるが、これをパイプサポ
ート7に嵌合装着するときにその配設方向を上下逆向き
に反転させた状態で用いたものである。
【0013】構造物1と型枠足場6及びこれに用いられ
る複合クランプ11は以上のような構成を有しているの
で、該構造物1を構築する際には、そのN階の構築済み
スラブ2を打設構築完了したところで、図1又は図2に
示すように、N階に形成されたスペース5を用いて、こ
こで作業を行う形で、壁3を打設すると共に、N+1階
のスラブ2’を構築するための型枠足場6を該N階のス
ペース5に組み立てていく。これには、まず、各パイプ
サポート7の所定レベル位置に2ヶの複合クランプ1
1、11を、該複合クランプ11、11間の間隔がL3
をなすように嵌着する。この際、複数のパイプサポート
7のうち、図3矢印C方向側の列に並べる為のパイプサ
ポート7と、図3矢印D方向側の列に並べる為のパイプ
サポート7とでは、図3に示すように複合クランプ11
の装着様態を上下逆向きに反転させた形(勝手違い)に
して、それぞれ、その挿通部120にパイプサポート7
を挿通させ、この状態でボルト17、ナット19を介し
て該パイプサポート7をクランプする。すると、複合ク
ランプ11には第1突起13が、本体12の上下に突出
する突起131、132の形で設けられているので、これ
を利用すれば、図3に示すように、各複合クランプ11
を、その第1突起13と第2突起15と補助第2突起1
6が各ブレース10の繋着に適した位置に配置するよう
に、各パイプサポート7に嵌着出来る。
【0014】このように、それぞれのパイプサポート7
に複合クランプ11、11を嵌着した状態にし、そし
て、複数のパイプサポート7を、該複合クランプ11を
用いて各パイプサポート7、7同士をブレース10で連
結していくことによって、構築済みスラブ2上に立設し
ていく。すると、ブレース10の水平ブレース10Aと
左右間ブレース10Bと列間ブレース10Cの各長さは
予め所定長さに決められているので、該ブレース10
A、10B、10Cを各パイプサポート7の所定位置に
嵌着された複合クランプ11、11相互間に懸架してい
くことによって、複数のパイプサポート7を、矢印A、
B方向ピッチがL1をなし、矢印C、D方向ピッチがL
2をなすように、構築済みスラブ2上のスペース5に建
て込んでいくことが簡単に出来る。
【0015】ところで、このように各パイプサポート7
の複合クランプ11相互間に各ブレース10を懸架して
いく際、該パイプサポート7に嵌着された複合クランプ
11には、図4に示すように、本体12の上下に突出す
る形の第1突起13(131、132)と、本体12の側
面から突出する形の第2突起15、補助第2突起16
が、その各々の突出方向を各ブレース10A、10B、
10Cの繋着に適した向きで配置される形になる。そこ
で、該突起13、15、16を用いて、各ブレース10
の繋着孔10s、10sを嵌め込むようにすれば、各複
合クランプ11、11相互間に該ブレース10を懸架す
ることが手間なく簡単に出来る。このようにすれば、複
合クランプ11以外の他の金物、締結線等の部材を用い
る必要なく、簡単且つ確実にブレース10を所定の位置
に、所定の向きで配設することが出来る。即ちこれによ
って、簡単に複数のパイプサポート7を連結し得る。な
お、こうして各ブレース10を複合クランプ11相互間
に懸架する際に、ブレース10が繋着されない突起1
3、15、16も出て来るが、該突起13、15、16
は選択的に用いれば余っていても構わない。こうして所
定本数のパイプサポート7間に所定本数のブレース10
を配設すると、これによって型枠足場6が組立て完了さ
れる。
【0016】このようにして組立て完了した型枠足場6
は、N+1階に打設構築されるスラブ2’の重量を、ブ
レース10を介して連結一体化された形の複数のパイプ
サポート7の強度で以って支持せんとするよう設計され
たものであるところから、該パイプサポート7の配設本
数は、実施例以外の型枠足場として通常用いられる枠組
足場の支柱の本数よりも遥かに少なくてすむ。また、パ
イプサポート7及び各ブレース10は杆状の部材である
ところから、型枠足場6が組み立てられたN階上のスペ
ース5を占有することがなく、該スペース5には、作業
資材を置いたり、或いはここにおいて作業をするだけの
十分なる空間が確保される。従って、スペース5を有効
に用いて、効率的にN+1階のスラブ2’を施工してい
くことが出来る。
【0017】そこで、スペース5を利用して、ここにお
いて各パイプサポート7に設けられたレベル合わせ機構
72のハンドル73を回すことによって、それぞれのパ
イプサポート7の高さを所定のレベルに調整してから、
複数のパイプサポート7上に懸架する形で端太角材25
を搭載し、該端太角材25を介して型枠足場6上にオム
ニア板21を設置する。すると、該オムニア板21は、
N+1階のスラブ2’面と整合する形のスラブ打設空間
20をここに形成するので、該スラブ打設空間20にコ
ンクリートを現場打設して該コンクリートとオムニア板
21を接合一体化すれば、簡単且つ適格にN+1階のス
ラブ2’を構築完了することが出来る。従って、型枠足
場6を用いれば、N階上のスペース5に先に述べたよう
に十分なる作業空間が確保されることによって、構築物
1を各階毎に積層施工していくことが施工性良く短い工
期で出来る。
【0018】なお、上述した実施例においては、複合ク
ランプ11の第1突起13が、本体12の上下に突出す
る形で植設された突起131、132である例を述べた
が、第1突起13は、図6に示すように、本体12の2
か所に設けられている突起133、134であっても構わ
ない。即ち、図6に示す例においては、ブレース10A
が繋着自在な水平材繋着手段である第1突起13が、挿
通部120の軸心CT1に対して異なる角度位置に設け
られた2ヶの突起133、134によって構成されてい
る。すると、該2ヶの突起133、134のうちのいずれ
か一方が、水平斜材を繋着すべき第1突起になるので、
先に述べたように水平ブレース10Aをパイプサポート
7、7間に懸架する際には、これ等2ヶの突起133
134のうちのいずれか一方を選択的に用いる形で、該
水平ブレース10Aの各繋着孔10sを繋着させること
が出来る。即ち、型枠足場6に用いられる複数の複合ク
ランプ11は、先に述べたように、図3上側に示す列の
パイプサポート7に取り付けられるものと、図3下側に
示す列のパイプサポート7に取り付けられるものとで、
水平ブレース10Aを繋着すべき位置が異なることにな
る。しかし、図6に示す複合クランプ13の本体12に
は、突起133、134が、2か所に設けられているの
で、第2突起15及び第3突起16をどちらの方向に向
けた場合でも、図3上側と下側の複合クランプ11、1
1の各突起133又は134が対向することが出来る。し
たがって、該突起133、134を利用して水平ブレース
10Aを好適に2ヶの複合クランプ11、11間に懸架
出来る。
【0019】なお、上述した実施例においては、複数の
パイプサポート7のそれぞれの中間高さ位置に取り付け
た複合クランプ11と、下部に取り付けた複合クランプ
11を利用して、水平ブレース10Aと左右間ブレース
10Bと列間ブレース10Cを、全てのパイプサポート
7の複合クランプ11相互間に配した例を述べたが、各
ブレース10の配設方法はこれに限定されるものではな
く、複数のパイプサポート7を所定の連結状態にし得る
ものであれば、任意である。また、実施例においては、
本発明の構造材連結具を、複合クランプ11として、パ
イプサポート7を複数連結するのに用いた例を述べた
が、該構造材連結具は、その他の構造材を主杆材とし
て、該主杆材を複数連結するのに用いても構わない。ま
た、実施例においては、水平斜材繋着手段や垂直斜材繋
着手段が、同一の径D1をなす軸状に形成された第1突
起13、第2突起15、補助第2突起16等である例を
述べたが、こうした突起の形状は必ずしも軸状になって
いなくても構わない。さらに、水平斜材繋着手段や垂直
斜材繋着手段は、必ずしも、突起でなくても差し支えな
い。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、開
閉自在な本体12を有し、前記本体12内部にパイプサ
ポート7等の主杆材が挿通自在な挿通部120等の主杆
材挿通部を設け、前記本体12にボルト17、ナット1
9等のクランプ手段を、前記主杆材挿通部に挿通される
主杆材を把持解放自在に設け、前記本体12に第1突起
13等の水平斜材繋着手段を設けて構成したので、複合
クランプ11等の構造材連結具は、前記主杆材に取り付
けられた状態で、水平斜材繋着手段に水平ブレース10
A等の水平斜材を繋着させることが出来る。従って、主
杆材挿通部に挿通させた主杆材をクランプ手段で把持す
る形で、該主杆材に本体12を取付けたものを、複数立
設しておけば、各水平斜材繋着手段相互間に水平斜材を
繋着懸架する形で、該複数の主杆材を相互に連結するこ
とが簡単に出来る。そこで、複数のパイプサポート7の
ような主杆材を用いてスラブ型枠を支持したいという場
合等には、本発明による構造材連結具を上述したように
用いれば、多くの金具を用いて単管を横方向に配したり
ブレースを結束したりする手間なく、簡単に複数の主杆
材を連結して所定強度にすることが出来る。これを行え
ば、少ない作業手間で、簡単に、主杆材と水平斜材によ
るスラブ型枠支持足場を組立て立設することが出来る。
すると、該主杆材と水平斜材によるスラブ型枠支持足場
は場所をとらないので、構築済みスラブ上に有効な作業
空間が十分に残る。この結果、スラブ施工を効率的に進
行させることが可能となるので、大きな効果が得られ
る。
【0021】また、本発明において、前記第1突起13
等の水平斜材繋着手段は、前記挿通部120等の主杆材
挿通部の軸心CT1と平行な第1の方向(矢印E、F方
向)に突出する第1突起131、132、133、134
あるように、構成すると、複合クランプ11等の構造材
連結具は、水平ブレース10A等の水平斜材の両端部に
形成した繋着孔10s等の孔を第1突起131、132
133、134に嵌め込む形で、該水平斜材を繋着させる
ことが出来る。従って、一層簡単に主杆材等の構造材を
連結することが出来る。また、主杆材を立設した状態に
したとき、これに挿着された構造材連結具の軸心CT1
は、垂直方向に向くため、第1突起131、132、13
3、134は垂直方向に沿った第1の方向に突出する形に
なり、これによって複数の主杆材相互間を水平面に沿っ
た斜め方向に接続する形の水平斜材は、該垂直方向に向
いた第1突起にそれぞれ確実に繋着支持された形にな
る。よって、水平斜材が主杆材に対して離脱する危険性
が減り、この結果、複数の主杆材が一層確実に連結され
ることが可能となる。
【0022】さらに、上述のように、前記水平斜材繋着
手段が前記主杆材挿通部の軸心CT1と平行な第1の方
向に突出する第1突起131、132、133、134であ
る場合において、該第1突起131、132は、前記本体
12の上下に突出する形で植設されたことを特徴とし
て、本発明の構造材連結具を構成すると、本体12を上
下逆向きに反転させても同じ側に第1突起131、132
が存在することが出来る。従って、必要に応じて、又
は、構造材連結具の上下方向を気にすることなく、構造
材連結具を上下逆向きにして主杆材に取り付けた形で用
いることが出来る。これは、後述する垂直斜材繋着手段
が水平斜材繋着手段と共に設けられた構造材連結具の場
合、構造材連結具を反転させることにより、各繋着手段
の位置関係を容易に勝手違いとすることが出来るので、
水平斜材繋着手段の配設位置が異なる幾種類かの構造材
連結具を準備しておかなくても、1種類の構造材連結具
を上下反転させて用いて、複数の主杆材相互間に水平斜
材及び垂直斜材を懸架することが簡単に出来る。従っ
て、施工時に構造材連結具の管理が簡単である。
【0023】さらにまた、本発明において、前記第1突
起133、134は、前記挿通部120等の主杆材挿通部
の軸心CT1に対して異なる角度位置に設けられた2ヶ
の突起であるように構成すると、異なる角度位置に設け
られた2ヶの突起のうちのいずれか一方に水平斜材を繋
着することが出来る。これにより、構造材連結具の主杆
材への装着を、その水平斜材繋着手段の主杆材に対する
位置をそれ程気にすることなく装着することが出来作業
が容易となる。また、後述する垂直斜材繋着手段かつ水
平斜材繋着手段と共に設けられた構造材連結具の場合、
構造材連結具を所定角度軸心CT1に対して回転させる
だけで、各繋着手段の位置関係を容易に勝手違いするこ
とが出来るので、本体12の上下に突出する形で植設さ
れた上記第1突起131、132の場合と同様に、水平斜
材繋着手段の配設位置が異なる幾種類かの構造材連結具
を準備しておかなくても、1種類の構造材連結具のいず
れかの第1突起133、134を選択してこれを用いる形
で、水平斜材及び垂直斜材を繋着することが出来る。従
って、施工時に構造材連結具の管理が簡単である。
【0024】また、本発明において、前記本体12に第
2突起15、補助第2突起16等の垂直斜材繋着手段を
設けて構成すると、複合クランプ11等の構造材連結具
は、水平ブレース10A等の水平斜材と、左右間ブレー
ス10B、列間ブレース10C等の垂直斜材を同時に繋
着させることが出来る。すると、先に述べたようにクラ
ンプ手段により本体12の主杆材挿通部に挿通させた主
杆材を把持させる形で、該主杆材の上下2か所に構造材
連結具を取付けたものを、複数立設しておけば、前記水
平斜材繋着手段と上記垂直斜材繋着手段を利用して、複
数の主杆材相互間に水平斜材と垂直斜材を架け渡すこと
が容易に出来る。これを行うことによって、複数立設さ
れた主杆材を一層堅固に連結することが出来る。する
と、複数の主杆材の連結体を、先に述べたようにスラブ
型枠支持足場に用いる場合には、該スラブ型枠支持足場
の強度が向上するので、主杆材及び水平斜材と垂直斜材
の配設本数を減らすことが出来、これによって、前述し
た作業空間を一層広く開放することが可能となる。
【0025】さらに、本発明において、前記第2突起1
5、補助第2突起16等の垂直斜材繋着手段が設けられ
た場合に、該垂直斜材繋着手段は前記挿通部120等の
主杆材挿通部の軸心CT1に対して直角な第2の方向
(矢印A、B方向、矢印C、D方向)に突出する第2突
起であるように構成すると、前記左右間ブレース10
B、列間ブレース10C等の垂直斜材の両端部に形成し
た繋着孔10s等の孔に第2突起を差し込む形で、該垂
直斜材を垂直斜材繋着手段に繋着させることが出来る。
従って、上述したように複数の主杆材相互間に垂直斜材
を架け渡し、該主杆材を連結することが、一層簡単に出
来る。また、複数の主杆材相互間を垂直面に沿った斜め
方向に接続する形の垂直斜材は、主杆材が立設されたこ
とによって垂直方向に伸延する形になった主杆材挿通部
の軸心CT1に対して直角な第2の方向(即ち水平方向
に沿った方向)に突出する第2突起に繋着支持された形
になるので、該垂直斜材が主杆材に対して離脱する危険
性が減り、この結果、複数の主杆材が一層確実に連結さ
れることが可能となる。
【0026】さらにまた、本発明において、前記第2突
起15、補助第2突起16等の第2突起は互いに直交す
る方向(矢印A、B方向)、(矢印C、D方向)に突出
するよう設けられた2ヶの突起であるように構成する
と、2ヶの突起による第2突起には、左右間ブレース1
0Bと列間ブレース10C等の、伸延方向の異なる2種
類の垂直斜材を繋着出来る。従って、先に述べたように
複数の主杆材相互間に水平斜材を架け渡すと同時に、伸
延方向の異なる2種類の垂直斜材を架け渡すことが、簡
単且つ確実に出来るので、複数の主杆材をさらに一層堅
固に連結することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】構造物中に組み立てられた型枠足場の一例を示
す正面図である。
【図2】図1のII、II矢視図である。
【図3】図1のIII矢視拡大図である。
【図4】図3のIV矢視部に示す本発明による構造材連結
具の一実施例を示す平面図である。
【図5】図4に示す構造材連結具の断側面図である。
【図6】本発明による構造材連結具の別の実施例を示す
平面図である。
【図7】本発明による構造材連結具にブレースを繋着し
た状態の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
7……主杆材(パイプサポート) 11……構造材連結具(複合クランプ) 12……本体 120……主杆材挿通部(挿通部) CT1……軸心 13(131、132、133、134)……水平斜材繋着
手段(第1突起) 15……垂直斜材繋着手段(第2突起) 16……垂直斜材繋着手段(補助第2突起) 17……クランプ手段(ボルト) 19……クランプ手段(ナット)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開閉自在な本体を有し、 前記本体内部に主杆材が挿通自在な主杆材挿通部を設
    け、 前記本体にクランプ手段を、前記主杆材挿通部に挿通さ
    れる主杆材を把持解放自在に設け、 前記本体に水平斜材繋着手段を設けて構成した、構造材
    連結具。
  2. 【請求項2】前記水平斜材繋着手段は、前記主杆材挿通
    部の軸心と平行な第1の方向に突出する第1突起であ
    る、請求項1記載の構造材連結具。
  3. 【請求項3】前記第1突起は、前記本体の上下に突出す
    る形で植設されたことを特徴とする、請求項2記載の構
    造材連結具。
  4. 【請求項4】前記第1突起は、前記主杆材挿通部の軸心
    に対して異なる角度位置に設けられた2ヶの突起であ
    る、請求項2記載の構造材連結具。
  5. 【請求項5】前記本体に垂直斜材繋着手段を設けて構成
    した、請求項1記載の構造材連結具。
  6. 【請求項6】前記垂直斜材繋着手段は前記主杆材挿通部
    の軸心に対して直角な第2の方向に突出する第2突起で
    ある、請求項5記載の構造材連結具。
  7. 【請求項7】前記第2突起は互いに直交する方向に突出
    するよう設けられた2ヶの突起である、請求項6記載の
    構造材連結具。
JP10235194A 1994-04-15 1994-04-15 構造材連結具 Pending JPH07286437A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100337003C (zh) * 2005-12-22 2007-09-12 成志全 插扣卡型多功能脚手架

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