JPH07285693A - 給紙方法及び給紙装置 - Google Patents

給紙方法及び給紙装置

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JPH07285693A
JPH07285693A JP8194494A JP8194494A JPH07285693A JP H07285693 A JPH07285693 A JP H07285693A JP 8194494 A JP8194494 A JP 8194494A JP 8194494 A JP8194494 A JP 8194494A JP H07285693 A JPH07285693 A JP H07285693A
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roll
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upper roll
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Masanori Mochizuki
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Abstract

(57)【要約】 【目的】積層状態にあるワーク(W) 群の最上層のワーク
(W) を各別に給紙ローラ(3) に投入して積層位置から後
続セクションに移送する給紙方法又は給紙装置におい
て、積層位置にて吸着装置(2a)によって2枚のワーク
(W) を一度に吸着保持した場合でも、最上層のワーク
(W) のみを後続セクションに移送できるようにするこ
と。 【構成】上ロール(3a)と下ロール(3b)の夫々の表面を摩
擦係数の大きな表面とし、吸着装置(2a)によって吸着保
持されたワーク(W) の端縁部が上ロール(3a)と下ロール
(3b)の間に投入された初期に、上ロール(3a)を逆転阻止
状態として下ロール(3b)側を一時的に逆転させ、その後
に上ロール(3a)と下ロール(3b)を正転させる構成とした
こと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、給紙方法及びこれを実
施する給紙装置に関するものであり、特に、積層状態に
ある紙葉を一枚づつ連続的に給紙する方法及び装置に関
するものである。
【0002】
【従来技術及び課題】この種の給紙装置としては、図1
に示すように、積層状態にあるワーク(W) 群としての紙
葉やシートを所定のタイミングで一定ストローク持ち上
げるリフタ(1) と、このリフタ(1) の最上層のワーク
(W) を吸着してその先端部を後述の給紙ローラ(3) に投
入する為の吸着移送装置(2) と、前記リフタ(1) の近傍
に設置されると共に相互に平行に対接する上ロール(3a)
及び下ロール(3b)とを具備する給紙ローラ(3) とからな
るものが知られている。
【0003】前記吸着移送装置(2) は、吸着装置(2a)と
移送装置(2b)とから構成され、前記吸着装置(2a)には最
上層のワーク(W) に対して昇降駆動される吸盤(21)が装
備され、他方の移送装置(2b)は、この吸盤(21)によるワ
ーク(W) の吸着と連動して給紙ローラ(3) に対して所定
のタイミングで進退する。そして、通常は、所定枚数の
ワーク(W) が給紙ローラ(3) 側に投入される度に、又
は、最上層のワーク(W)の高さが略一定度合い低くなる
度に、前記リフタ(1) が作動して積層されたワーク(W)
群を一定ストローク持ち上げる。
【0004】上記給紙装置は、この給紙ローラ(3) の下
流側に設けられる打ち抜き装置やその他の装置と組み合
わされて使用される。そして、従来の上記給紙装置は、
前記給紙ローラ(3) の上ロール(3a)及び下ロール(3b)が
共に送り方向に回転駆動され、リフタ(1) によって持ち
上げられたワーク(W) 群の最上層のワーク(W) のみが吸
着装置(2a)の吸盤(21)によって吸着されて、移送装置(2
b)の移送動作によりワーク(W) の端縁部が給紙ローラ
(3) の上ロール(3a)と下ロール(3b)との対接部に投入さ
れ、吸着保持されたワーク(W) が常時回転駆動状態にあ
る上ロール(3a)と下ロール(3b)とによって下流側の加工
装置等に投入される。
【0005】この後、吸着装置(2a)は移送装置(2b)によ
って給紙ローラ(3) から退避した初期位置に復帰駆動さ
れて、所定のタイミングで前記動作を繰り返す。これに
より、リフタ(1) に積層状態に支持されたワーク(W) 群
の最上層のワーク(W) が順次給紙ローラ(3) を介して加
工装置等に送り込まれる。また、所定枚数のワーク(W)
(W)の給紙が完了する度に、又は、給紙によって最上層
の高さが一定度合い低くなる度に、リフタ(1) が所定の
タイミングで所定のストロークだけワーク(W) 群を持ち
上げる。これにより、リフタ(1) に支持された全てのワ
ーク(W)(W)が連続的に且所定のタイミングで給紙される
こととなる。
【0006】ところが、この従来のものでは、給紙ミス
が生じ易い。ワーク(W) の種類及び吸盤(21)の吸着圧力
の設定によっては、積層状態にあるワーク(W) 群の最上
層のワーク(W) を吸着するとき、一度に2枚のワーク
(W) を吸着することがあり、このような場合には、2枚
のワーク(W)(W)を給紙ローラ(3) 側に投入してしまうこ
ととなるからである。
【0007】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり『積層状態にあるワーク(W)群の最上層のワーク
(W) を吸着装置(2a)によって吸着保持して一対の上ロー
ル(3a)と下ロール(3b)からなる給紙ローラ(3) に投入し
てその後に前記吸着を解くことにより各ワーク(W) を積
層位置から後続セクションに移送する給紙方法又は給紙
装置』において、積層位置にて吸着装置(2a)によって2
枚のワーク(W) を一度に吸着保持した場合でも、最上層
のワーク(W) のみを後続セクションに移送できるように
して移送ミスを解消することをその課題とする。
【0008】[請求項1の発明]
【0009】
【技術的手段】上記課題を解決するための本発明の技術
的手段は、『上ロール(3a)と下ロール(3b)の夫々の表面
を摩擦係数の大きな表面とし、吸着装置(2a)によって吸
着保持されたワーク(W) の端縁部が上ロール(3a)と下ロ
ール(3b)の間に投入された初期に、上ロール(3a)を逆転
阻止状態として下ロール(3b)側を一時的に逆転させ、そ
の後に上ロール(3a)と下ロール(3b)を正転させる構成と
した』ことである。
【0010】
【作用】上記技術的手段は次のように作用する。吸着装
置(2a)によってワーク(W) が上ロール(3a)と下ロール(3
b)間に投入された状態で、上ロール(3a)を逆転阻止状態
として下ロール(3b)が一時的に逆転すると、2枚のワー
ク(W)(W)が投入された場合、上ロール(3a)、下ロール(3
b)の表面の摩擦係数が大きいことから、夫々は接触して
いる上ロール(3a)又は下ロール(3b)の回転状態又は回転
方向と一致したものとなる。従って、上ロール(3a)に接
触する上方のワーク(W) は停止し、下ロール(3b)に接触
する下方のワーク(W) は積層位置に復帰する傾向とな
る。
【0011】一方、2枚のワーク(W)(W)相互の摩擦抵抗
は比較的少ないことから、下方のワーク(W) は積層位置
に復帰されて上方のワーク(W) はその投入位置に維持さ
れる。そして、この後、上ロール(3a)と下ロール(3b)の
間には1枚のワーク(W) のみが挟持された状態となる。
その後両方のロールが正転状態に切り替わると、前記ワ
ーク(W) が後続セクションに給紙される。
【0012】
【効果】一度に2枚のワーク(W)(W)が投入されると、給
紙ローラ(3) によって下方のワーク(W) が積層位置に復
帰されて上方のワーク(W) のみが後続セクションに移送
されるから一度に2枚のワーク(W)(W)を給紙する不都合
が解消される。 [請求項2の発明]この発明は、吸着移送装置(2) によ
って投入されるワーク(W) を確実に上ロール(3a)と下ロ
ール(3b)との間に挟圧できるようにするものであり、こ
のために採用される技術的手段は、『ワーク(W) が上ロ
ール(3a)と下ロール(3b)との間に投入されるときこれら
ロールが離反しており、ワーク(W) の端縁部が上ロール
(3a)と下ロール(3b)との間に侵入した時点で、前記上ロ
ール(3a)と下ロール(3b)がワーク(W) を挟圧した状態と
なると共に少なくとも下ロール(3b)が駆動状態となる構
成とした』ことである。
【0013】このものでは、ワーク(W) の投入時点では
上ロール(3a)と下ロール(3b)が開放しているからワーク
(W) の先端部は円滑に投入され、ワーク(W) の端縁部が
少しだけ一定長さ投入されると、上ロール(3a)と下ロー
ル(3b)によって挟圧され、その後、上記請求項1の発明
と同様に給紙動作が実行される。従って、一度に2枚の
ワーク(W)(W)が投入された時にも下方のワーク(W) は下
ロール(3b)によって積層位置に確実に復帰され、その後
に、上ロール(3a)と下ロール(3b)の正転によって後続セ
クションに移送される。
【0014】[請求項3の発明]この発明は、2枚のワ
ーク(W)(W)が投入された場合、下方のワーク(W) を一層
確実に積層位置に復帰させるようにするものであり、こ
のために採用される技術的手段は『ワーク(W) が上ロー
ル(3a)と下ロール(3b)との間に投入された後、下ロール
(3b)が逆転駆動状態となった時点以後一定時間ワーク
(W) に於ける投入側端部近傍に下方から積層位置に向か
う風圧による付勢力を作用させる構成とした』ことであ
る。
【0015】これによれば、下ロール(3b)の逆転によっ
て積層位置側に復帰移動された下方のワーク(W) がその
後風圧によって積層位置側に戻されることとなり、2枚
送りされたサーク(W)(W)の内の下方のワークが確実に積
層位置に復帰される。なお、1枚送りの場合には、給紙
ローラ(3) によって挟圧保持されているから、前記風圧
が作用してもこれの移送(給紙)に影響を及ぼさない。
【0016】[請求項4の発明]この発明は上記請求項
2の発明を実施する装置の発明であり、この為に採用さ
れる手段は『前記ワーク(W) 群の最上層のワーク(W) の
端縁近傍に設け且上下に並設された一対の上ロール(3a)
と下ロール(3b)を具備する給紙ローラ(3) と、上ロール
(3a)と上ロール(3a)を相互に対接した状態とこれらが一
時的に離反した状態とに駆動する接離駆動装置(30)と、
前記給紙ローラ(3) の下方の下ロール(3b)を正転駆動さ
せると共に上ロール(3a)と下ロール(3b)とが対接した初
期に一時的に下ロール(3b)を逆転駆動する正逆駆動装置
(31)と、上ロール(3a)の回転軸とその支持部材との間に
介装し且上ロール(3a)の逆転を阻止するワンウエイクラ
ッチ(32)と、最上層のワーク(W) の端縁から一定距離内
側を吸着して上ロール(3a)と下ロール(3b)とが離反して
いるときにこれらの間に当該ワーク(W) の端縁部を投入
した後復帰するように動作する吸着移送装置(2) とを具
備させた』ことである。
【0017】この装置では、吸着移送装置(2) は、最上
層のワーク(W) の端縁から一定距離内側を吸着して上ロ
ール(3a)と下ロール(3b)とが離反しているときにこれら
の間に当該ワーク(W) の端縁部を投入する。そして、そ
の後にワーク(W) の積層位置に復帰するように動作す
る。従って、接離駆動装置(30)によって駆動される上ロ
ール(3a)と下ロール(3b)との接離動作と連動してワーク
(W) が投入され、ワーク(W) の端縁が上ロール(3a)と下
ロール(3b)によって挟圧された状態にて吸着移送装置
(2) が復帰するから、積層状態にあるワーク(W) が確実
に上ロール(3a)と下ロール(3b)の間に投入される。
【0018】この後、下ロール(3b)が正逆駆動装置(31)
によって一時的に逆転駆動されるが、上ロール(3a)には
逆転を阻止するワンウエイクラッチ(32)がその軸支持部
との間に介装されている。従って、1枚のワーク(W) が
投入された場合には、逆転駆動される下ロール(3b)によ
ってはこのワーク(W) が積層位置には復帰されず、その
後、下ロール(3b)が正逆駆動装置(31)によって正転駆動
されると後続セクションに送られる。
【0019】そして、2枚のワーク(W) が同時に投入さ
れた場合には、下ロール(3b)の前記逆転によって下方の
ワーク(W) は積層位置に復帰され、その後の下ロール(3
b)の正転によって上方のワーク(W) が後続セクションに
送り込まれる。尚、以上の給紙が繰り返し実行されて積
層されたワーク(W) が一定レベル減る度に、積層状態に
あるワーク(W) を一定ストローク持ち上げるリフタ(1)
を具備させると、継続的に給紙が行われ、リフタ(1) に
支持されたワーク(W) 群の全てが後続セクションに移送
されることとなる。
【0020】以上により、請求項1の発明の方法が円滑
に実施される。 [請求項5の発明]この発明は、上記請求項4の発明の
給紙ローラ(3) の動作の円滑さを確保すると共に、これ
に過負荷が加わる不都合を解消するものである。このた
めに採用される技術的手段は『下ロール(3b)と正逆駆動
装置(31)との伝動部に設定トルク以上のトルク伝達状態
となるトルクリミッタ(33)を介装した』ことである。
【0021】この場合、上ロール(3a)と下ロール(3b)の
間に1枚のワーク(W) だけが投入された状態で、下ロー
ル(3b)が逆転駆動されたとき、他方の上ロール(3a)はワ
ンウエイクラッチ(32)によって逆転阻止状態に支持され
ているから、逆転駆動力が作用する下ロール(3b)には大
きな回転阻止力が作用した状態となることもあるが、か
かる場合には、トルクリミッタ(33)によって正逆駆動装
置(31)と下ロール(3b)との伝動部に滑りが生じることと
なり、下ロール(3b)や正逆駆動装置(31)に大きな負荷が
かかる心配がない。
【0022】[その他の発明]『積層位置から給紙ロー
ラ(3) へのワーク(W) の投入経路の下方の給紙ローラ
(3) の近傍に設けられ且下ロール(3b)が逆転駆動状態と
なた時点以後一定時間空気吐出状態となる逆風吐出装置
(7) を設け、前記逆風吐出装置(7) の空気吐出方向をワ
ーク(W) の積層位置の上方に向けた』ものでは、上記請
求項3の発明と同様の作用及び効果が得られる。
【0023】また、請求項7に記載のリフタ(1) を採用
するものでは、リフタ(1) に積層したワーク(W)(W)の全
てが継続的に移送できる。
【0024】
【実施例】次に、上記した本発明の実施例を図面に従っ
て詳述する。図2〜図9に示す実施例は、本発明をプリ
ペイドカードやキャッシュカードなどの打抜き装置に実
施したものであり、図2に示すように、リフタ(1) にて
積層状態に支持された合成樹脂シートからなるワーク
(W) 群を、前記積層位置(A) から中継セクション(B) を
介して打抜きセクション(C) に間欠的に移送し、この打
抜きセクション(C) にて前記ワーク(W) からプリペイド
カードやキャッシュカードを打抜くものである。
【0025】[リフタ(1) について]リフタ(1) は、矩
形のシートに形成されたワーク(W) を昇降台(11)に積層
し、この昇降台(11)を間欠的に持ち上げるようにした構
成であり、中継セクション(B) のフレームの側壁から突
出させた一対の枠体(10)(10)のそれぞれに設けた一対の
昇降チェーン(12)(12)により前記昇降台(11)の両端が夫
々2か所で支持されている。
【0026】そして、前記昇降チェーン(12)(12)は各枠
体(10)の上下に設け且回転軸に一対のスプロケットを所
定の間隔で配置した構成のギヤ装置(13)(13)間に張設さ
れ、前記ギヤ装置(13)(13)の回転軸はグレーキモータ(1
4)の出力軸(15)に共に歯車伝動させている。尚、上記出
力軸(15)と上記回転軸との歯車伝動機構は、傘歯車伝動
としてあり、出力軸(15)の傘歯車がギヤ装置(13)(13)の
回転軸の傘歯車に対して共に内側に位置させたことか
ら、昇降台(11)の両側に配される昇降チェーン(12)(12)
相互が対称に回転走行され、その内側の走行域、つま
り、昇降台(11)の両側の支持部は同期的に且同方向に昇
降駆動されることとなる。しかも、これらの昇降動作が
一つのブレーキモータ(14)によって駆動されることとな
る。
【0027】又、積層状態にあるワーク(W) の上端部に
一致し且ワークの移送方向の後端に一致する位置には位
置決め板(71)(71)が、後述の支持桟(22)(22)から後方に
突出する一対の保持棒(72)(72)の後端部から垂下してい
る。この位置決め板(71)(71)はその下端部で後方に斜め
に屈曲しており、昇降台(11)の間欠上昇によって積層さ
れたワーク(W) が持ち上げられると、これらが前記屈曲
部によって案内されて適正な位置にそろえられる。な
お、この実施例では、給紙ローラ(3) 側にも当て板(73)
(73)が設けられ、上層部のワーク(W) の前方端の位置が
これによって位置決めされる。従って、前記当て板(73)
(73)と位置決め板(71)(71)とによって上方に持ち上げら
れたワーク(W) の前後の位置が位置決めされる。
【0028】[吸着移送装置(2) について]吸着移送装
置(2) は、上記枠体(10)(10)の上端部間に架設した一対
の支持桟(22)(22)に設けられる。吸着装置(2a)は、図
3、図4及び図5に示すように、前記支持桟(22)(22)の
中央部にこれらを貫通するように設けた一対のガイド軸
(23)(23)の先端部(後述の給紙ローラ(3) 側の先端部)
をつなぐ取付け板(24)に支持させた揺動腕(25)と、この
揺動腕(25)の先端に設けた吸盤(21)と、前記揺動腕(25)
を所定のタイミングで揺動させる為に前記取付け板(24)
に設けてその出力軸を前記揺動腕(25)に連結したエアー
シリンダ(26)とからなる。なお、前記出力軸の直線運動
によって揺動腕(25)を揺動させるために、エアーシリン
ダ(26)は、取付け板(24)に設けたブラケットにより首振
自在に保持されている。また、前記吸盤(21)には吸引装
置(211) から延びる柔軟な吸引回路が接続されており、
ワーク(W) を吸着保持するときにこの吸引装置(211) が
作動状態となる。
【0029】移送装置(2b)は、前記ガイド軸(23)(23)
と、支持桟(22)に取付けて当該支持桟(22)を貫通させた
出力軸を上記取付け板(24)に連結させたエアーシリンダ
(27)とから構成され、このエアーシリンダ(27)の動作に
応じて取付け板(24)が給紙ローラ(3) に対して進退す
る。なお、この実施例のエアーシリンダ(27)の出力軸の
進退ストロークは予め一定ストロークに設定されてお
り、正駆動時の始点位置では、前記出力軸に連結した吸
着装置(2a)の吸盤(21)が積層状態にあるワーク(W) の移
送方向の前方端部から一定の距離後方位置の上方にあ
り、この位置から最進出した位置では、前記吸盤(21)に
よって保持されたワーク(W) の先端が給紙ローラ(3) 内
に一定距離侵入した状態となる。そして、このエアーシ
リンダ(27)は、正駆動信号入力により前記始点位置から
最進出位置まで移動して停止し、逆駆動信号入力により
前記最進出位置から始点位置まで復帰移動して停止す
る。
【0030】なお、積層位置に於ける最上層のワーク
(W) の位置は既述のように位置決めされているから、吸
盤(21)による吸着位置も正確なものとなる。 [給紙ローラ(3) について]給紙ローラ(3) は、図5、
図6、図7に詳細に示すように、中継セクション(B) の
フレームの上面の前記リフタ(1) 側の端縁にて上下に並
設され且夫々の表面にゴム等の摩擦係数の高い滑り止め
層(S) を形成した上ロール(3a)及び下ロール(3b)と、下
ロール(3b)を回転駆動する正逆駆動装置(31)と、上方の
上ロール(3a)と前記下ロール(3b)に対して接離駆動させ
る接離駆動装置(30)とからなる。
【0031】前記下ロール(3b)は、前記フレームの上面
の両側に設けた一対の軸受(34)(34)によって回転自在に
軸支され、一方の軸受(34)から突出する軸部はトルクリ
ミッタ(33)を介して正逆駆動可能なギヤードモータ(以
下、単に正逆駆動装置(31)という)の出力軸に連結され
ている。他方の上ロール(3a)は、前記軸受(34)から上方
に突出する一対のガイド軸によって昇降自在に支持され
た軸受体(35)(35)によってその両端が軸支され、前記ガ
イド軸の上端間をつなぐように、下ロール(3b)の上方に
架設した架橋板(36)の上面に取付けたエアシリンダ(37)
(37)の出力軸が前記軸受体(35)(35)に各別に連結されて
いる。尚、前記エアシリンダ(37)(37)は同期して動作
し、この動作によって上ロール(3a)が昇降駆動されて下
ロール(3b)に対して接離する。また、軸受体(35)(35)に
於ける上ロール(3a)の軸支部にはワンウエイクラッチ(3
2)が介装されている。(図3、図7参照) 下ロール(3b)はワーク(W) が吸着移送装置(2) によって
投入されると、所定のタイミングで正逆駆動装置(31)が
作動して一定時間逆転駆動された後一定時間正転駆動さ
れる構成となっている。そして、これと連動する態様で
一定時間空気吐出状態となる空気吐出装置(7) が下ロー
ル(3b)とリフタ(1) との境界部に配置されている。この
空気吐出装置(7) は、図5に示すように、最上層のワー
ク(W) の上端と略一致する位置から斜め上方に向くノズ
ル(70)を具備させてあり、このノズル(70)に空気圧源
(図示せず)が接続されている。
【0032】そして、吸着装置(2a)によるワーク(W) の
吸着が解かれて下ロール(3b)の逆転が開始された後一定
時間このノズル(70)から空気が吐出されるように空気吐
出回路が制御される。具体的には、この空気吐出回路に
挿入された開閉弁(74)が所定のタイミングで所定の時間
開弁する。 [中継セクション(B) 及び打抜きセクション(C) につい
て]中継セクション(B) は、図2〜図4に示すように、
これのフレームの一側に設けられる積層位置(A) と、前
記のフレームの他側に設けられる打抜きセクション(C)
との間に介在される。打抜きセクション(C) は、両端に
設けた送りロール(4a)(4b)の間に打ち抜き機構を装備さ
せた構成である。そして、一方の送り込み側の送りロー
ル(4a)と既述の給紙ローラ(3) との間隔が一枚のワーク
(W) の送り方向の長さよりも長く設定されている。
【0033】この中継セクション(B) のフレームの上方
には給紙ローラ(3) によって送り込まれたワーク(W) を
支持し且給紙ローラ(3) の近傍にてその一端が揺動自在
に軸支されたワーク支持板(41)が設けられている。前記
揺動支点の高さは給紙ローラ(3) の上ロール(3a)と下ロ
ール(3b)の対接部よりも低く設定される。この実施例で
は、前記下ロール(3b)の回転中心軸と略一致する高さに
設定されている。
【0034】前記ワーク支持板(41)の他端近傍は、中継
セクション(B) のフレーム上面に設けたロータリシリン
ダ(42)の出力軸とクランク機構(43)を介して連結されて
いる。そして、このクランク機構(43)の下死点位置で
は、これに連結されたワーク支持板(41)の送りロール(4
a)側の上面がこの送りロール(4a)のワーク投入位置より
も下位となり且クランク機構(43)が上死点位置にあると
きには前記ワーク支持板(41)の端縁が送りロール(4a)の
ワーク投入位置と略一致する高さとなるように、ロータ
リシリンダ(42)の出力軸の高さ、及び、クランク機構(4
3)のクランクとクランクロッドの大きさが所定の値に設
定されている。
【0035】また、前記ワーク支持板(41)と中継セクシ
ョン(B) のフレームとの間には、ワーク支持板(41)に載
置されたワーク(W) を打抜きセクション(C) 側に押し出
す為の押出し装置(5) が設けられている。この押出し装
置(5) は、出力部(52)が初期位置から終点位置までの範
囲で一定ストローク駆動される構成の往復駆動装置(51)
と、前記出力部(52)に取付けられ且一対の爪片(53)(53)
を具備する押し板(54)と、からなる。
【0036】前記爪片(53)(53)はワーク支持板(41)の揺
動支点と給紙ローラ(3) との間からワーク支持板(41)の
上面よりも僅かに上方に突出するが、この爪片(53)の上
端は上ロール(3a)と下ロール(3b)の対接点よりも下位に
設定されている。そして、前記ワーク支持板(41)に於い
て各爪片(53)と一致する箇所には、この爪片(53)が余裕
をもって送りロール(4a)側に進退できる切欠(44)がワー
ク移送方向に沿って開設されている。
【0037】又、ワーク支持板(41)の端縁と送りロール
(4a)との間にはストッパ(45)が上方に突出する。このス
トッパ(45)の上端の高さは、クランク機構(43)が下死点
位置にあってワーク支持板(41)の送りロール(4a)側の端
縁が降下したときの当該端縁よりも僅かに高く設定され
且クランク機構(43)が上死点位置にあるときのワーク支
持板(41)の位置よりも低く設定されている。
【0038】打抜きセクション(C) は、公知の構成であ
り、送りロール(4a)からワーク(W)が送り込まれると所
定のタイミングで送りロール(4b)との間に設けられた打
ち抜き機構が作動してワーク(W) から一定形状の製品を
打ち抜く。この実施例では、一枚のワーク(W) には、製
品図柄が一定のピッチで行列状に印刷されており、打抜
き機構にはワーク(W) の移送方向に対して横方向の製品
図柄の数の打抜き型部が設けられ、一度に一行分が打抜
かれる。また、ワーク(W) の移送方向の前方半分が打抜
くまでは前記送りロール(4a)によってワーク(W) が間欠
移送され、この後、ワーク(W) の移送方向の後半部の打
抜きでは、送りロール(4b)によってワーク(W) が間欠移
送される。
【0039】[移送モードについて]なお、この実施例
では、先行するワーク(W) と後続のワーク(W) とがごく
僅かの間隔で連続する態様で上記押出し装置(5) によっ
て送りロール(4a)に投入されるとともに間欠移送されて
製品が打ち抜かれる構成となっている。したがって、ワ
ーク(W) に配列される製品を連続的に打ち抜くときの間
欠移送ピッチと、先行するワーク(W) の後端製品が打ち
抜かれてから後続のワーク(W) の先頭の製品が打ち抜か
れるまでの移送ピッチとが相違する。そこで、1サイク
ルのワーク(W)の移送ピッチの組み合わせ(以下、移送
モードという)が予め設定されており、(4a)に対して所
定位置にワーク(W) の先頭が投入されてから、後続のワ
ーク(W)が前記所定位置に投入されるまでの間の間欠移
送を1サイクルとしてあり、この1サイクルの打ち抜き
動作回数はワーク(W) に於ける移送方向の製品配列数と
一致する。なお、前記打ち抜き動作回数はカウンタ(6)
(図示せず)によって計測される。
【0040】また、送りロール(4a)から一定距離後方に
離れた位置のワーク支持板(41)の上方には、図2、図4
に示すように、ワーク(W) の移送方向後端を検知する為
のセンサ(55)が設けられている。前記センサ(55)の位置
は、送りロール(4a)に投入されたワーク(W) が、製品に
打抜かれながら送りロール(4a)によって間欠的に移送さ
れて、その後方への突出部が略水平になってワーク支持
板(41)から上方に一定距離離れた時点を検知する。
【0041】なお、ワーク(W) に設けられる製品配列の
送り方向に於ける配列数が予め決まっていることから、
前記カウンタ(6) の計数値が前記配列数に対応した設定
値(M) になると、中継セクション(B) から打抜きセクシ
ョン(C) に後続のワーク(W)が投入される構成となって
いる。 [各部の動作について]上記実施例の装置の場合、各部
はマイクロコンピュータによって制御される。打抜き動
作の実際を、図8に示すフローチャートに従って説明す
る。
【0042】*積層位置(A) と中継セクション(B) との
間の給紙動作 始動時には(B) 及び打抜きセクション(C) にはワーク
(W) がないことから、送りロール(4a)(4b)による移送モ
ード実行開始時期と打ち抜き機構の始動時期を設定する
ために、フラグ(F) を「1」とする。リフタ(1) に積層
されているワーク(W) 群に対して給紙方向における前方
端近傍には、初期位置にある吸着装置(2a)の吸盤(21)は
最上層のワーク(W) から離れている。そして、この後、
吸着信号入力によって吸引装置(211) が「オン」となる
と共にエアーシリンダ(26)が正駆動して最上層のワーク
(W) を吸着する。この後、エアーシリンダ(26)は一定の
待機時間(0.1秒程度)をおいた後逆駆動されて吸盤
(21)が上方の初期位置に復帰する。この一連の動作によ
って最上層のワーク(W) が吸盤(21)に吸着保持される。
ステップ(61)までを実行することにより前記状態にセッ
トされる。
【0043】この後、ステップ(62)によりエアーシリン
ダ(27)が正駆動して予め設定された距離だけ取付け板(2
4)が給紙ローラ(3) 側に駆動される。これにより前記吸
盤(21)に吸着保持されたワーク(W) の先端が給紙ローラ
(3) の上ロール(3a)と下ロール(3b)との間に投入され
る。なお、このとき、接離駆動装置(30)としてのエアー
シリンダ(37)が初期状態にあって上ローラ(3a)は下ロー
ラ(3b)から上方に離されている。
【0044】この後、前記エアーシリンダ(37)が正駆動
して上ローラ(3a)が下ローラ(3b)に対接されて、吸引装
置(211) がオフとなり、正逆駆動装置(31)が一定時間
(約0.1秒間)逆駆動し、その後に一定時間(約1.
7秒間)正転駆動された後停止する。この正転駆動時間
はワーク(W) の送り方向の長さと下ローラ(3b)の直径と
の関係で決定され、この正転駆動によってワーク(W) の
全体が中継セクション(B) 内に完全送り込まれることと
なる。このときエアーシリンダ(27)が逆駆動されて初期
位置に復帰する。・・・・・ステップ(63) 以上の動作に於いて、吸盤(21)によって2枚のワーク
(W) が吸着された場合、これが共に上ローラ(3a)と下ロ
ーラ(3b)の間に投入されると、上ローラ(3a)が降下して
下ローラ(3b)との間に前記2枚のワーク(W) を挟圧した
時、吸盤(21)による吸着が解かれた状態で、一定時間前
記下ローラ(3b)が逆転駆動される。ほぼ同時に、開閉弁
(74)が一定時間開弁されて、空気吐出装置(7) が作動す
ることとなってノズル(70)から一定時間所定圧力の空気
が吐出される。
【0045】一方、上ローラ(3a)はワンウエイクラッチ
(32)によって逆転が阻止された状態にある。従って、上
方のワーク(W) は前記投入位置に維持されて下方のワー
ク(W) が積層位置(A) 側に戻され(図9の実戦の状態か
ら破線の状態に戻され)て、記一度に2枚が中継セクシ
ョン(B) に移送される不都合が生じない。又、積層位置
(A) 側に戻されたワーク(W) はその後の(2a)の吸着動作
によって再吸着されて再度給紙ロール(3) に投入される
こととなる。なお、この実施例では、前記ノズル(70)か
ら吐出される空気の風圧によっても前記下方のワーク
(W) は積層位置(A) 側に戻される。従って、前記下方の
ワーク(W) が一層確実に積層位置(A) に於ける初期位置
に戻されることとなる。
【0046】従って、積層位置(A) 側に戻されたワーク
(W) がその後の給紙動作に悪影響を与えることもない。
なお、下ロール(3b)の逆転時に当該ロールに過負荷が加
わることもあるが、この実施例では、トルクリミッタ(3
3)を介して正逆駆動装置(31)と伝動しているから、設定
値維持の負荷が加わった時に前記トルクリミッタ(33)に
滑りが生じるから、正逆駆動装置や上ロール(3a)及び下
ロール(3b)に過負荷が加わらない。
【0047】正逆駆動装置(31)は、前記一定時間の逆転
後前記正転駆動時間が経過するとエアーシリンダ(37)が
逆駆動されて上ローラ(3a)が持ち上げられた状態に待機
される。・・・ステップ(64) 以上のステップ(62)〜ステップ(64)までの工程は、積層
位置(A) に於けるワーク(W) の給紙用移送工程となる。
【0048】*打抜きセクション(C) へのワーク(W) の
投入動作 初期状態では、ロータリシリンダ(42)はクランク機構(4
3)を下死点位置にセットしている。従って、ワーク支持
板(41)は、送りロール(4a)側の端縁が降下した傾斜状態
にある。上記した正逆駆動装置(31)の正転駆動時間が経
過してワーク(W) の給紙が完了た時点では、ワーク(W)
の先端はストッパ(45)に対接して位置決めされている。
この後、ロータリシリンダ(42)がクランク機構(43)を上
死点位置に駆動させて停止する。これにより、ワーク支
持板(41)の前方の端縁部が持ち上げられて、ワーク支持
板(41)に支持されたワーク(W) の前方端の高さと送りロ
ール(4a)の投入位置の高さとが一致する。このとき、ワ
ーク(W) の先端は前記ストッパ(45)の上端よりも上方に
位置する。
【0049】この後、押し出し装置(5) の往復駆動装置
(51)が正駆動して爪片(53)(53)がワーク(W) の移送方向
の後端を送りロール(4a)側に一定ストローク押し出す。
このストロークはワーク(W) の中継セクション(B) に於
ける支持位置と送りロール(4a)の一対のロールの対接位
置との間隔(距離)に基づいて決定されており、前記押
し出し動作によってワーク(W) の端縁が送りロール(4a)
の一対のロールの対接部に押し込まれる。
【0050】この後フラグ(F) が「1」であることが判
断されて、打ち抜き機構が始動し同時に送りロール(4a)
(4b)が作動し、ワーク(W) が予め設定された移送モード
で移送されながら打ち抜き動作が実行される。当初は送
りロール(4a)側にはワーク(W) が投入されていないか
ら、このときには打抜きセクション(C) の打ち抜き機構
が空打ちされるが、この始動時から打ち抜き動作回数が
カウンタ(6) によって計数される。
【0051】この後、フラグ(F) が「0」にされると共
にロータリシリンダ(42)がクランク機構(43)を下死点位
置に駆動して停止し、ワーク支持板(41)は上記傾斜状態
に待機されると共に、積層位置(A) 側でワーク(W) の吸
着動作が実行され、吸盤(21)がワーク(W) を吸着保持し
た状態でセンサ(55)がワーク(W) の後端を検知する状態
で待機する。センサ(55)が「オン」の状態では、先行す
るワーク(W) が設定位置まで送り込まれておらず、セン
サ(55)が「オフ」になると、ワーク(W) の後端が設定値
に達したこととなり、後続のワーク(W) を積層位置(A)
から中継セクション(B) に給紙するタイミングを検知し
た状態にある。・・・・ステップ(67) センサ(55)が「オフ」になると、(3) 内にワーク(W) を
投入するために、ステップ(62)〜ステップ(64)までと同
じ内容の動作からなる給紙用移送工程(68)(同図では、
この為の具体的なステップを省略している)が実行され
既述の場合と同様にして中継セクション(B) への給紙動
作が実行される。このとき、上記したように、クランク
機構(43)が下死点位置に駆動されているからワーク支持
板(41)が傾斜状態にあって、この上面と先行するワーク
(W) の後端との間には一定の間隔(上下間隔)があるか
ら、送りロール(4a)から後方にワーク(W) の後部が突出
していても、前記給紙動作の障害にならない。
【0052】この後、カウンタ(6) の計数値が設定値
(M) になったか否かを監視する。上記給紙動作の間にも
打抜きセクション(C) の打ち抜き動作が実行されてお
り、この移送によってワーク(W) の後端が送りロール(4
a)から外れる直前に他方の(4b)による間欠的移送状態に
切り替わり、最終的には、ワーク(W) の全体について打
ち抜き加工、つまり、製品の打抜が行われる。
【0053】そして、カウンタ(6) の計数値が設定値に
なると、カウンタ(6) がリセットされてからステップ(6
5)〜ステップ(66)までの押出し装置(5) によるワーク
(W) の押し込み動作が実行されてワーク(W) の先端が送
りロール(4a)に対して所定の位置にセットされた状態な
る。このとき、前記ワーク(W) の先端と先行するワーク
(W) の後端との間隔は予め設定された値となる。
【0054】この後、フラグ(F) の値が判断される。こ
のときフラグ(F) は「0」となっていることから、その
ままクランク機構(43)及び往復駆動装置(51)が初期位置
にセットされる。以後は、打ち抜き動作の間に、積層位
置(A) では吸着装置(2a)の吸盤(21)が新たなワーク(W)
を吸着保持した状態に待機され、中継セクション(B) で
は積層位置(A) から投入されたワーク(W) を送りロール
(4a)に投入できる態勢に待機される。そして、センサ(5
5)が先行するワーク(W) の後端を検知する度に積層位置
(A) から中継セクション(B) に新たなワーク(W) が給紙
され、カウンタ(6) の計数値が設定値(M) に達する度に
送りロール(4a)に後続のワーク(W) を押し込む。そし
て、打抜きセクション(C) での打ち抜き動作を停止する
ことなく積層されたワーク(W) 群が順次連続的に打ち抜
かれることとなる。
【0055】なお、積層位置(A) では、リフタ(1) によ
って、最上層のワーク(W) の位置が所定の高さ範囲に維
持される。具体的には、一定枚数のワーク(W)(W)が給紙
される度にワーク(W) 群がリフタ(1) によって持ち上げ
られるか又は最上層のワーク(W) が設定高さよりも一定
寸法低下した時に一定距離持ち上げる。この為の構成は
公知である。
【0056】従って、リフタ(1) に積層されたワーク
(W) 群の全てについて製品が打ち抜かれるまで上記した
一連の動作が連続的に実行されることとなる。 その他 この実施例では、本発明の給紙方法及び給紙装置を打ち
抜き装置に於ける積層(1a)から中継セクション(B) に移
送する場合に実施したが、例えば直接打ち抜きセクショ
ンに移送する場合等他の種類のセクションに移送する場
合にも利用できることは言うまでもない。
【0057】また、上記実施例では、各工程の制御にマ
イクロコンピュータを利用したが他の制御装置も利用で
きる。上記実施例では、給紙ローラ(3) の上ロール(3a)
及び下ロール(3b)は接離する関係にあるが本発明の方法
では、これらが常時対接状態にあってもよい。又、上記
実施例の打ち抜きセクション(C) の送りロール(4a)(4b)
は押し出し装置(5) によってワーク(W) が投入されると
き上下の一対のロールが離反して投入完了時点でワーク
(W) の先端をクランプする構成とすることも可能であ
る。この為にはこれら送りロールに給紙ローラ(3) と同
様の接離駆動装置(30)を装備させれば良い。
【0058】さらに上記実施例の給紙ローラ(3) は上ロ
ール(3a)と下ロール(3b)とが共に駆動されるロール出会
ってもよく、上方の上ロール(3a)がフリーロールであっ
ても良い。何れにしても上ロール(3a)が逆転阻止状態に
伝動される必要がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例の説明図
【図2】本発明実施例の全体の説明図
【図3】積層位置(A) 及び中継セクション(B) の詳細断
面図
【図4】その平面図
【図5】積層位置(A) に於ける給紙装置(2) の詳細断面
【図6】給紙ロール(3) の断面図
【図7】給紙ロール(3) の正面図
【図8】給紙動作の制御装置のフローチャート図
【図9】給紙工程に於ける下ロール(3b)の逆転動作時の
説明図
【符号の説明】
(W) ・・・ワーク (2) ・・・吸着移送装置 (2a)・・・吸着装置 (3a)・・・上ロール (3b)・・・下ロール (3) ・・・給紙ローラ (30)・・・接離駆動装置 (32)・・・ワンウエイクラッチ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層状態にあるワーク(W) 群の最上層の
    ワーク(W) を吸着装置(2a)によって吸着保持して一対の
    上ロール(3a)と下ロール(3b)からなる給紙ローラ(3) に
    投入してその後に前記吸着を解くことにより各ワーク
    (W) を積層位置から後続セクションに移送する給紙方法
    において、上ロール(3a)と下ロール(3b)の夫々の表面を
    摩擦係数の大きな表面とし、吸着装置(2a)によって吸着
    保持されたワーク(W) の端縁部が上ロール(3a)と下ロー
    ル(3b)の間に投入された初期に、上ロール(3a)を逆転阻
    止状態として下ロール(3b)側を一時的に逆転させ、その
    後に上ロール(3a)と下ロール(3b)を正転させる構成とし
    た給紙方法。
  2. 【請求項2】 ワーク(W) が上ロール(3a)と下ロール(3
    b)との間に投入されるときこれらロールが離反してお
    り、ワーク(W) の端縁部が上ロール(3a)と下ロール(3b)
    との間に侵入した時点で、前記上ロール(3a)と下ロール
    (3b)がワーク(W) を挟圧した状態となると共に少なくと
    も下ロール(3b)が駆動状態となる構成とした請求項1に
    記載の給紙方法。
  3. 【請求項3】 ワーク(W) が上ロール(3a)と下ロール(3
    b)との間に投入された後、下ロール(3b)が逆転駆動状態
    となった時点以後一定時間ワーク(W) に於ける投入側端
    部近傍に下方から積層位置に向かう風圧による付勢力を
    作用させる構成とした請求項1又は請求項2に記載の給
    紙方法。
  4. 【請求項4】 積層状態にあるワーク(W) 群の最上層の
    ワーク(W) を吸着装置(2a)によって吸着保持して一対の
    上ロール(3a)と下ロール(3b)からなる給紙ローラ(3) に
    投入してその後に前記吸着を解くことにより各ワーク
    (W) を積層位置から後続セクションに移送する給紙装置
    において、前記ワーク(W) 群の最上層のワーク(W) の端
    縁近傍に設け且上下に並設された一対の上ロール(3a)と
    下ロール(3b)を具備する給紙ローラ(3) と、上ロール(3
    a)と上ロール(3a)を相互に対接した状態とこれらが一時
    的に離反した状態とに駆動する接離駆動装置(30)と、前
    記給紙ローラ(3) の下方の下ロール(3b)を正転駆動させ
    ると共に上ロール(3a)と下ロール(3b)とが対接した初期
    に一時的に下ロール(3b)を逆転駆動する正逆駆動装置(3
    1)と、下ロール(3b)の回転軸とその支持部材との間に介
    装し且上ロール(3a)の逆転を阻止するワンウエイクラッ
    チ(32)と、最上層のワーク(W) の端縁から一定距離内側
    を吸着して上ロール(3a)と下ロール(3b)とが離反してい
    るときにこれらの間に当該ワーク(W) の端縁部を投入し
    た後復帰するように動作する吸着移送装置(2) とを具備
    させた給紙装置。
  5. 【請求項5】 下ロール(3b)と正逆駆動装置(31)との伝
    動部に設定トルク以上のトルク伝達状態で滑りが生じる
    トルクリミッタ(33)を介装した請求項4に記載の給紙装
    置。
  6. 【請求項6】 積層位置から給紙ローラ(3) へのワーク
    (W) の投入経路の下方の給紙ローラ(3) の近傍に設けら
    れ且下ロール(3b)が逆転駆動状態となた時点以後一定時
    間空気吐出状態となる逆風吐出装置(7) を設け、前記逆
    風吐出装置(7) の空気吐出方向をワーク(W) の積層位置
    の上方に向けた請求項4または請求項5に記載の給紙装
    置。
  7. 【請求項7】 最上層のワーク(W) が略所定の高さに維
    持されるように積層したワーク(W) 群を間欠的に略一定
    ストローク持ち上げるリフタ(1) を積層位置に具備させ
    た請求項4〜請求項6のいずれかに記載の給紙装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016145107A (ja) * 2015-02-09 2016-08-12 株式会社 杉本カレンダー 枚葉紙供給装置
US9796543B2 (en) 2015-07-29 2017-10-24 Canon Finetech Nisca Inc. Feeding apparatus and image forming system including the same
CN108190568A (zh) * 2018-02-01 2018-06-22 西安核发机电***工程有限公司 自动冲裁纸圆装置以及方法

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