JPH07285356A - 車両用表示装置 - Google Patents

車両用表示装置

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JPH07285356A
JPH07285356A JP6080157A JP8015794A JPH07285356A JP H07285356 A JPH07285356 A JP H07285356A JP 6080157 A JP6080157 A JP 6080157A JP 8015794 A JP8015794 A JP 8015794A JP H07285356 A JPH07285356 A JP H07285356A
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JP
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light
prism
display
shielding
windshield
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JP6080157A
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English (en)
Inventor
Hidenobu Korenaga
英伸 是永
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】遮光プリズムを小型に形成した場合であって
も、外光を遮光プリズムの内部に全反射させて表示器へ
の外光の入射を低減してウォッシュアウト等を防止する
ことができ、安定した視認性を損なうことなく小型化を
図ることのできる車両用表示装置を提供する。 【構成】遮光プリズム5の表示器側の第2面5bを、フ
ロントガラスの反射部材の上端を通って遮光プリズム5
の第1面5aからプリズム内に入射する外光Lの屈折光
L′と前記第2面5bの法線Vとが臨界角θR をなす連
続した円弧状に形成し、また、遮光プリズム5と向き合
う補正プリズム6も、遮光プリズム5の円弧状第2面5
bと対向する面6aを、第2面5bに倣った円弧状に形
成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用表示装置に係り、
特に、外光の影響を受けやすい環境で使用するのに適し
た車両用表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両のフロントガラスの内側のフ
ロントフードの後縁部より下方位置に、反射部材を装着
するとともに、表示面をフロントガラスの反射部材に指
向させた表示器を配設し、前記表示器から反射部材に表
示像を照射することにより、運転席側からフロントガラ
スの前方に虚像として遠方表示された表示像を視認する
ようにしたいわゆるヘッドアップディスプレイの機能を
有する車両用表示装置が多く用いられている。
【0003】このような車両用表示装置においては、従
来、表示器として蛍光表示管やバックライト付液晶表示
器等自発光式のものが使用されるが、表示器の表示面が
上方に指向されているため、例えば、高度の高い太陽光
や街灯の光等がフロントガラスを通して表示器の表示面
に直接入射することがあり、この種の表示器の表示面に
強い光が照射されると、非発光部分が見えたり、発光部
分の輝度が相対的に小さくなってコントラストが極端に
低下し、表示が見にくくなる等、いわゆるウォッシュア
ウト現象が生じるという不都合があった。
【0004】図2はこのような従来の不都合を解決した
従来の車両用表示装置を示したもので、車両のダッシュ
ボード1の内部であってフロントガラス2とフロントフ
ード3との境界付近には、車速等の表示を行なう表示器
4が配設されており、この表示器4の表示面は、前記ダ
ッシュボード1の開口部1aを介してフロントガラス2
側に指向されている。なお、前記表示器4の表示内容と
しては、エンジン回転数の表示や燃料残量表示あるいは
半ドア、オイル切れ等のウォーニング表示等各種の表示
を行なうことができる。また、表示器4自体は、蛍光表
示管(VFT)、発光ダイオード(LED)、バックラ
イト付液晶表示素子(LCD)等を使用することができ
る。
【0005】また、前記フロントガラス2のダッシュボ
ード1側の下方部分には、反射部材としてフロントガラ
ス2の合わせガラスの合わせ面の間に黒色等の不透過フ
ィルムを挟み込んでなる不透明な反射処理面2aが形成
されている。なお、この反射処理面2aは、フロントガ
ラス2の合わせ面に黒色等のセラミック塗装を施すこと
によって形成することもできる。
【0006】また、前記表示器4の表示面の上方近傍に
は、この表示面と略平行な第1面5aおよびこの第1面
5aから前記表示面側に直線状に延びる第2面5bを備
え、この第1面5aおよび第2面5bで形成される頂角
θP が車室内側に位置してなる楔型の遮光プリズム5が
配設されており、また、この遮光プリズム5の下方であ
って遮光プリズム5と表示器4との間には、遮光プリズ
ム5と向かい合う形で同形の補正プリズム6がその頂角
θP ′がフロントガラス2側に位置するように配設され
ており、これによりプリズム装置Mが形成されている。
【0007】そして、前記表示器4の表示光は、遮光プ
リズム5および補正プリズム6を透過して反射処理面2
aで反射され、運転席側の視点位置7に向けられるよう
になっている。なお、前記反射処理面2aの上端Xを通
る線Aと車室天井8の先端Yを通る線Bまでの範囲ψ
(以下、外光入射範囲ψという)から太陽光等の外光が
入射されるが、この外光は、後述するように遮光プリズ
ム5によって遮光され、表示器4には到達しなくなる。
また、前記補正プリズム6は、フロントガラス2の前方
に形成される表示像の歪みを補正するためのものであ
る。
【0008】図3は前記遮光プリズム5の作用を説明す
るものであり、図においてθP はプリズム頂角、θR
遮光プリズム5と空気の屈折率によって決まる全反射の
臨界角である。いま、同図(a),(b)のように遮光
プリズム5の第1面5aに入射する光線L1 ,L2 を考
えると、入射光線L1 ,L2 は第1面5aで屈折して遮
光プリズム5内に入射されて、その屈折光は第1面5a
とプリズム頂角θP で会合する第2面5bに到達する。
そして、同図(a)のように第2面5bに対する入射角
θS が臨界角θR より小さくなる光線L1 は第2面5b
で屈折されて、遮光プリズム5の外へ出射される。ま
た、同図(b)のように第2面5bに対する入射角θT
が臨界角θR より大きくなる光線L2 は遮光プリズム5
内においてその第2面5bで全反射され、さらに第1面
5aで全反射されて第3の面5cに小さな入射角で入射
される。
【0009】すなわち、同図(c)のように第2面5b
に対する入射角が臨界角θR になる光線L0 の第1面5
aに対する入射角度をθ0 とすると、第2面5bで屈折
して遮光プリズム5の外へ出射される光線の第1面5a
に対する入射角θ1 は、遮光プリズム5の頂角側端点P
側について、0≦θ1 <θ0 の角度範囲になる。一方、
遮光プリズム5内で全反射される光線の第1面5aに対
する入射角θ2 は、前記端点P側について、θ0 ≦θ2
<90°の角度範囲Θ(以下、全反射範囲Θという)に
なる。
【0010】図4は遮光プリズム5と反射処理面2aの
位置関係を示したものであり、遮光プリズム5と反射処
理面2aの位置関係は、遮光プリズム5の頂角側端点P
と反射処理面2aの上端Xとを結ぶ線Aが、端点Pにお
ける遮光プリズム5の第1面5aに入射される外光の全
反射範囲Θに含まれるように設定されている。なお、こ
の線Aは全反射範囲Θの上端線ΘA に一致していてもよ
い。このようにすると、外光入射範囲ψ(図2)から第
1面5aに入射する光線のうち入射角θが最小になる光
線は、遮光プリズム5の端点Pと反射処理面2aの上端
Xとを結んだ線Aになる。
【0011】したがって、外光入射範囲ψから入射する
太陽光等の外光は、すべて遮光プリズム5内で前記のよ
うに全反射されて表示器4に到達することがなくなり、
表示のウォッシュアウト等を防止することができる。な
お、遮光プリズム5の第3面5cには黒色の塗装処理が
施されており、第2面5bと第1面5aで全反射されて
第3面5cに入射する光はほとんど吸収されることにな
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の車両用表示装置においては、図4に示すように、前
記遮光プリズム5の頂角θP は、遮光プリズム5の頂角
側端点Pにおいてプリズムの第1面5aに入射される外
光の入射角θに基づいて、この外光が遮光プリズム5の
内部で全反射されるように決定するようになっている。
【0013】これは、図5に示すように、運転席側の視
点位置7から表示器4の表示像4′の上端部分4a′お
よび下端部分4b′を視認するアイラインEUP,ELO
の関係でみると、フロントガラス2の反射処理面2aの
上端X、遮光プリズム5の頂点Q側部分および補正プリ
ズム6を通って表示器4の上端部分4a(表示像4′の
上端部分4a′に対応する。)に入射される外光L
UPと、反射処理面2aの上端X、遮光プリズム5の底辺
R側部分および補正プリズム6を通って表示器4の下端
部分4b(表示像4′の下端部分4b′に対応する。)
に入射される外光L LOとは、遮光プリズム5の第1面5
aに対して異なる角度で入射されるようになっており、
前記アイラインEUPと外光LUPとのなす角度θUPと、ア
イラインELOと外光LLOとのなす角度θLOとの関係は、
θUP<θLOとなっている。
【0014】したがって、遮光プリズム5の底辺R側部
分を通って表示器4の下端部分4bに入射される外光L
LOについては、遮光プリズム5の頂点Q側部分を通って
表示器4の上端部分4aに入射される外光LUPよりも入
射角θが大きいので、遮光プリズム5及び補正プリズム
6を介して表示器4の表示面に外光が入射するか否かの
余裕度は、表示器4の下端側の方が大きい。そのため、
外光を遮光プリズム5の内部で全反射させるような頂角
を決定するためには、入射角の小さい表示器4の上端部
分4aに入射される外光LUPを基準にすれば、表示器4
の下端側に入射される外光LLOにも対応することができ
るようになる。
【0015】このように表示器4の上端部分4aに入射
される外光LUPを基準に遮光プリズム5の頂角θP を決
定するようにしているため、外光LUPの入射角に応じて
遮光プリズム5の頂角θP すなわち遮光プリズム5の奥
行方向の大きさが決定され、表示装置において大きな割
合を占めるプリズム装置Mの遮光プリズム5を自由に小
型に形成することができず、表示装置全体の小型化を図
ることができないという不都合を有している。このこと
は、表示器4による表示範囲が縦方向に大きくなると特
に顕著となり、多くの表示情報が要求される近年の表示
装置にあって、小型の遮光プリズム5を用いた小型の表
示装置が要望されている。
【0016】本発明は前記した点に鑑みてなされたもの
で、遮光プリズムを小型に形成した場合であっても、外
光を遮光プリズムの内部で全反射させて表示器への外光
の入射を低減してウォッシュアウト等を防止することが
でき、安定した視認性を損なうことなく小型化を図るこ
とのできる車両用表示装置を提供することを目的とする
ものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明に係る車両用表示装置は、車両のフロントガラス
の下方位置に表示面をフロントガラス側に指向させた表
示器を配設し、この表示器の表示面の上方近傍に、略楔
型形状で、前記表示面と略平行な第1面およびこの第1
面から前記表示面側に延びる第2面を備え、この第1面
および第2面で形成される頂角が車室内側に位置してな
る遮光プリズムを配設し、前記表示器からの光を前記遮
光プリズムを介して前記フロントガラス側に出射させ、
フロントガラスに設けた反射部材で反射させて、フロン
トガラスの前方に虚像として遠方表示された表示像を視
認するようにするとともに、前記フロントガラスを介し
て遮光プリズムの表示器と反対側の第1面から入射する
外光をこの遮光プリズムの表示器側の第2面で全反射さ
せることにより、前記表示器側に透過できる外光を規制
するようにした車両用表示装置において、前記フロント
ガラスの反射部材の上端および遮光プリズムの頂角側部
分を通って表示器の車室内側端部に入射する外光が、遮
光プリズムの第2面で全反射するような入射角でもって
遮光プリズムの第1面に入射するような頂角でもって前
記第1面から延びる第1の仮想第2面と、前記フロント
ガラスの反射部材の上端を通って遮光プリズムの第1面
からプリズム内に入射する外光の屈折光と前記遮光プリ
ズムの第2面の法線とが少なくとも臨界角をなす第2の
仮想第2面との間に、前記遮光プリズムの第2面を延出
形成したことを特徴とするものである。
【0018】また、好ましくは、延出形成した遮光プリ
ズムの第2面を、連続した円弧状に形成したことを特徴
とするものであり、さらに、延出形成した遮光プリズム
の第2面を、前記フロントガラスの反射部材の上端を通
って遮光プリズムの第1面からプリズム内に入射する外
光の屈折光と前記第2面の法線とが臨界角をなす連続し
た円弧状に形成したことを特徴とするものである。
【0019】
【作用】本発明に係る車両用表示装置によれば、フロン
トガラスの反射部材の上端および遮光プリズムの頂角側
部分を通って表示器の車室内側端部に入射する外光が、
遮光プリズムの第2面で全反射するような入射角でもっ
て遮光プリズムの第1面に入射するような頂角でもって
前記第1面から延びる第1の仮想第2面と、フロントガ
ラスの反射部材の上端を通って遮光プリズムの第1面か
らプリズム内に入射する外光の屈折光と遮光プリズムの
第2面の法線とが少なくとも臨界角をなす第2の仮想第
2面との間に、遮光プリズムの第2面を延出形成してい
るので、遮光プリズムに入射されるいかなる範囲の外光
に対しても確実に遮光プリズムの内部において全反射さ
せることができ、また、第1の仮想第2面と第2の仮想
第2面との間に、すなわち、遮光プリズムの第1面より
所定の頂角をもって表示器側に直線状に延びる第1の仮
想第2面より遮光プリズムの第1面に近づいた部位に実
際の第2面を形成しており、これにより遮光プリズムの
全体の厚さ寸法を小さく形成することが可能となり、表
示器の表示像のウォッシュアウトを確実に防止しつつ、
表示装置の小型化を図ることができるものである。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1を参照して説明
する。図1は本発明に係る車両用表示装置の一実施例を
示したもので、車両のフロントガラスの下方部分に設け
られた反射部材に表示面を指向させた表示器(図示せ
ず)の表示面の上方近傍には、この表示面と略平行な第
1面5aおよびこの第1面5aから前記表示面側に延び
る第2面5bを備え、この第1面5aおよび第2面5b
で形成される頂角θP が車室内側に位置してなる略楔型
の遮光プリズム5が配設されており、また、この遮光プ
リズム5の下方であって遮光プリズム5と表示器との間
には、遮光プリズム5と向かい合う形でほぼ同形の補正
プリズム6がその頂角θP ′がフロントガラス側に位置
するように配設されている。
【0021】また、本実施例においては、前記遮光プリ
ズム5の前記表示器側の第2面5bが、前記フロントガ
ラスの反射部材の上端を通って遮光プリズム5の第1面
5aからプリズム内に入射する外光Lの屈折光L′と前
記第2面5bの法線Vとが臨界角θR をなす連続した円
弧状に形成されており、前記遮光プリズム5と向き合う
補正プリズム6も、遮光プリズム5の円弧状第2面5b
と対向する面6aが前記第2面5bに倣った円弧状に形
成されている。その他の部分は前記従来のものと同様で
あるためその説明を省略する。
【0022】本実施例においては、フロントガラスの反
射部材の上端、遮光プリズム5の頂角側部分である頂点
Q側部分および補正プリズム6を通って表示像の上端部
分に対応する表示器の上端部分に入射される外光L
UPが、遮光プリズム5の第1面5aに対して入射角θUP
で遮光プリズム5の頂点Q側部分に入光した場合に、そ
の屈折光LUP′が遮光プリズム5の第2面5bの法線V
UPとなす角度が遮光プリズム5と空気の屈折率によって
決まる全反射の臨界角θR となっている。同様に、フロ
ントガラスの反射部材の上端、遮光プリズム5の底辺R
側部分および補正プリズム6を通って表示像の下端部分
に対応する表示器の下端部分に入射される外光LLOが、
前記第1面5aに対して入射角θLOで遮光プリズム5の
底辺R側部分に入光した場合も、その屈折光LLO′が前
記第2面5bの法線VLOとなす角度が前記臨界角θR
なっている。
【0023】そのため、従来は、遮光プリズム5の第1
面5aの底辺R側部分に入射される外光LLOについて
は、遮光プリズム5の頂点Q側部分に入射される外光L
UPよりも入射角θが大きいので、遮光プリズム5の頂点
Q側部分に入射される外光LUPを基準に遮光プリズム5
の頂角θP を決定し、この頂角θP をもって第2面5b
が第1面5aより表示器側に直線状に延出するようにし
ていたが、本実施例においては、遮光プリズム5の第1
面5aの頂点Q側部分に入光する外光LUPから遮光プリ
ズム5の底辺R側部分に入光する外光LLOまで、それら
の全ての外光Lの屈折光L′が遮光プリズム5の第2面
5bの法線Vとなす角度が遮光プリズム5と空気の屈折
率によって決まる全反射の臨界角θR となるように前記
第2面5bを円弧状に形成しているので、フロントガラ
スの反射部材の上端を通って遮光プリズム5に入射され
る全ての範囲の外光に対して確実に遮光プリズム5の内
部において全反射させることができる。その結果、遮光
プリズム5に入射する外光は、すべて遮光プリズム5の
内部で全反射されて表示器に到達することがなくなり、
表示のウォッシュアウト等を防止することができるもの
である。
【0024】また、本実施例においては、前記遮光プリ
ズム5の第2面5bが、従来のように第1面5aから所
定の頂角θP をもって表示器側に直線状に延出するもの
ではなく、最初は前記頂角θP をもって第1面5aから
延出するが、遮光プリズム5の頂点Q側部分から離れる
にしたがって第1面5aに近づくように連続した円弧状
に形成されており、遮光プリズム5と向き合う補正プリ
ズム6も、遮光プリズム5の円弧状第2面5bと対向す
る面6aが前記第2面5bに倣った円弧状に形成されて
いるので、遮光プリズム5の全体の厚さ寸法を小さく形
成することができるとともに、遮光プリズム5と補正プ
リズム6とを組合わせたプリズム装置M全体の奥行方向
の厚さ寸法を小さく形成することができ、これにより表
示装置全体の小型化を図ることができる(図1におい
て、斜線部分の厚さ寸法を低減させることができる)。
特に、多くの表示情報を表示するべく表示器による表示
範囲が縦方向に大きくなる表示装置において、装置中で
大きな割合を占めるプリズム装置Mを小型することで、
表示装置全体の小型化を図るうえで顕著な効果が得られ
る。
【0025】なお、前記実施例では、遮光プリズム5の
第1面5aの頂点Q側部分に入光する外光LUPから遮光
プリズム5の底辺R側部分に入光する外光LLOまで、そ
れらの全ての外光Lの屈折光L′が遮光プリズム5の第
2面5bの法線Vとなす角度が遮光プリズム5と空気の
屈折率によって決まる全反射の臨界角θR となるように
前記第2面5bを円弧状に形成したが、必ずしも前記第
2面5bがこれに限定されるものではない。
【0026】すなわち、フロントガラスの反射部材の上
端を通って遮光プリズム5に入射される外光のうち、そ
の入射角θが最も小さい遮光プリズム5の頂点Q側部分
に入射される外光LUPを基準に遮光プリズム5の頂角θ
P を決定し、前記第2面5bの最初の部分だけが前記頂
角θP でもって延出し、その後は前記頂角θP でもって
直線状に延びる仮想の第2面(従来の第2面のことであ
る)より前記第1面5aに近づいた部分に実際の第2面
5bを形成するようにすれば、少なくとも従来のものよ
りは遮光プリズム5の厚さ寸法を小さくすることがで
き、しかも、前記第2面5bを複数の直線状の面が連続
してなる面で形成しても同様の効果を得ることができ
る。
【0027】
【発明の効果】以上述べたように本発明に係る車両用表
示装置は、フロントガラスの反射部材の上端および遮光
プリズムの頂角側部分を通って表示器の車室内側端部に
入射する外光が、遮光プリズムの第2面で全反射するよ
うな入射角でもって遮光プリズムの第1面に入射するよ
うな頂角でもって前記第1面から延びる第1の仮想第2
面と、フロントガラスの反射部材の上端を通って遮光プ
リズムの第1面からプリズム内に入射する外光の屈折光
と遮光プリズムの第2面の法線とが少なくとも臨界角を
なす第2の仮想第2面との間に、遮光プリズムの第2面
を延出形成し、遮光プリズムに入射される外光に対して
確実に遮光プリズムの内部において全反射させることが
できるようにしたので、遮光プリズムの全体の厚さ寸法
を小さく形成することが可能となり、その結果、表示器
の表示像のウォッシュアウトを確実に防止しつつ、表示
装置の小型化を図ることができ、装置を大型に形成する
ことなく、多量の表示情報に適正に対応することができ
る等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用表示装置のプリズム装置の
一実施例を示す概略構成図である。
【図2】従来の車両用表示装置を示す概略構成図であ
る。
【図3】図3(a),(b),(c)はそれぞれ従来の
車両用表示装置の遮光プリズムの作用を示す説明図であ
る。
【図4】従来の車両用表示装置の遮光プリズムと反射処
理面との位置関係を示す説明図である。
【図5】従来の車両用表示装置の遮光プリズムへの外光
とアイラインとの関係を示す説明図である。
【符号の説明】
2 フロントガラス 2a 反射処理面 4 表示器 5 遮光プリズム 6 補正プリズム 7 視点位置 M プリズム装置 L 外光 L′ 屈折光 θP 頂角 θR 臨界角 V 法線 Θ 全反射範囲 ψ 外光入射範囲

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のフロントガラスの下方位置に表示
    面をフロントガラス側に指向させた表示器を配設し、こ
    の表示器の表示面の上方近傍に、略楔型形状で、前記表
    示面と略平行な第1面およびこの第1面から前記表示面
    側に延びる第2面を備え、この第1面および第2面で形
    成される頂角が車室内側に位置してなる遮光プリズムを
    配設し、前記表示器からの光を前記遮光プリズムを介し
    て前記フロントガラス側に出射させ、フロントガラスに
    設けた反射部材で反射させて、フロントガラスの前方に
    虚像として遠方表示された表示像を視認するようにする
    とともに、前記フロントガラスを介して遮光プリズムの
    表示器と反対側の第1面から入射する外光をこの遮光プ
    リズムの表示器側の第2面で全反射させることにより、
    前記表示器側に透過できる外光を規制するようにした車
    両用表示装置において、 前記フロントガラスの反射部材の上端および遮光プリズ
    ムの頂角側部分を通って表示器の車室内側端部に入射す
    る外光が、遮光プリズムの第2面で全反射するような入
    射角でもって遮光プリズムの第1面に入射するような頂
    角でもって前記第1面から延びる第1の仮想第2面と、
    前記フロントガラスの反射部材の上端を通って遮光プリ
    ズムの第1面からプリズム内に入射する外光の屈折光と
    前記遮光プリズムの第2面の法線とが少なくとも臨界角
    をなす第2の仮想第2面との間に、前記遮光プリズムの
    第2面を延出形成したことを特徴とする車両用表示装
    置。
  2. 【請求項2】 前記延出形成した遮光プリズムの第2面
    を、連続した円弧状に形成したことを特徴とする請求項
    1記載の車両用表示装置。
  3. 【請求項3】 前記延出形成した遮光プリズムの第2面
    を、前記フロントガラスの反射部材の上端を通って遮光
    プリズムの第1面からプリズム内に入射する外光の屈折
    光と前記第2面の法線とが臨界角をなす連続した円弧状
    に形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の車両
    用表示装置。
JP6080157A 1994-04-19 1994-04-19 車両用表示装置 Pending JPH07285356A (ja)

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JP6080157A JPH07285356A (ja) 1994-04-19 1994-04-19 車両用表示装置

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JP6080157A JPH07285356A (ja) 1994-04-19 1994-04-19 車両用表示装置

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JPH07285356A true JPH07285356A (ja) 1995-10-31

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023171552A1 (ja) * 2022-03-09 2023-09-14 矢崎総業株式会社 車両用表示装置

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WO2023171552A1 (ja) * 2022-03-09 2023-09-14 矢崎総業株式会社 車両用表示装置

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