JPH05254360A - 車両用表示装置 - Google Patents

車両用表示装置

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JPH05254360A
JPH05254360A JP4052630A JP5263092A JPH05254360A JP H05254360 A JPH05254360 A JP H05254360A JP 4052630 A JP4052630 A JP 4052630A JP 5263092 A JP5263092 A JP 5263092A JP H05254360 A JPH05254360 A JP H05254360A
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Kunimitsu Aoki
邦光 青木
Tadashi Iino
正 飯野
Yoshiyuki Furuya
嘉之 古屋
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表示器からの表示像の表示光を運転席側のア
イポイントに第1の反射板またはフロントウインドシー
ルドの車内側の面で反射させることにより、走行速度な
どの運転情報の表示像を虚像として視認させる車両用表
示装置に関し、安価に構成でき、収納スペースを小さく
することを目的とする。 【構成】 表示器21からの表示光を透光性を有する第
1の反射板31でアイポイントEに反射することによ
り、アイポイントEから表示器21の表示像を第1の反
射板31で虚像XD として視認できるようにした車両用
表示装置において、第1の反射板31を透過した表示光
を、フロントウインドシールドWの車内側の面に反射し
てアイポイントEに向かわせる第3の反射板61および
第4の反射板62からなる反射機構を設けて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、表示器からの表示像
の表示光を運転席側のアイポイントに第1の反射板また
はフロントウインドシールドの車内側の面で反射させる
ことにより、走行速度などの運転情報の表示像を虚像と
して視認させる車両用表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用表示装置において、視認速
度を早めるために反射板を利用し、走行速度などの運転
情報の表示像を遠方表示させたものがある。このような
車両用表示装置は、反射による光路長が長い程遠方表示
の効果があるため、反射光の光路が占める空間を小さく
して全体をコンパクトにしつつ、光路長を長くしたもの
が提案されている。
【0003】図10はヘッドダウンディスプレイと称さ
れる従来の車両用表示装置の一例の概略構成を示す側面
図である。図10において、11はダッシュボードのメ
ータフード部分、21は走行速度などの運転情報を表示
する液晶表示器または蛍光表示管などの自発光型の表示
器、31は表示器21の表示面側に設けられている透光
性を有する第1の反射板を示し、この第1の反射板31
は、例えば暗色系の透明なスモークアクリルなどで構成
されている。
【0004】41は第1の反射板31を介して表示器2
1に対向させた第2の反射板を示し、供給される表示光
を第1の反射板31に全反射するものである。51はメ
ータフード部分11に配置されているケースを示し、後
述するアイポイントE側に開口部51aが設けられてい
る。52は透光性を有する表ガラスを示し、ケース51
の開口部51aを閉塞するものである。
【0005】Eは表示器21の表示像を視認する運転席
側のアイポイント、XD はアイポイントEから視認され
る表示器21の表示像の虚像を示す。なお、表示器2
1、第1および第2の反射板31,41はケース51に
収容されている。
【0006】次に、動作について説明する。まず、表示
器21から放射された表示像の表示光は、第1の反射板
31を透過して第2の反射板41で全反射される。そし
て、第2の反射板41で全反射された反射光(表示光)
は、再度第1の反射板31でアイポイントEに向けて反
射される。
【0007】したがって、アイポイントEから第1の反
射板31を見ると、第1の反射板31の前方(背後)の
視認エリアに表示器21の表示像を虚像XD として視認
することができる。このようにして視認される虚像XD
は、第1の反射板31に映った第2の反射板41の範囲
(視認エリア)内で、光路長に対応する遠方位置に表示
されるので、視認性のよい表示となる。
【0008】図11はヘッドダウンディスプレイ、ヘッ
ドアップディスプレイと称される2つの車両用表示装置
を備えた従来の車両用表示装置の一例の概略構成を示す
側面図であり、図10と同一または相当部分に同一符号
を付して説明を省略する。図11において、U1 は表示
器21を収容して構成した第1の表示器ユニットを示
し、表示器21からの表示像の表示光を直接アイポイン
トEに向かわせるものである。
【0009】22は走行速度などの運転情報を表示する
液晶表示器または蛍光表示管などの自発光型の表示器、
42は反射板を示し、この反射板42は表示器22から
の表示像の表示光を後述するフロントウインドシールド
Wの車内側の面に全反射させてアイポイントEに向かわ
せる(反射させる)ものである。U2 は表示器22およ
び反射板42を収容して構成した第2の表示器ユニッ
ト、Wは風よけのために設けられているフロントウイン
ドシールドを示す。Hはワイヤハーネスなどの接続線を
示し、第1の表示器ユニットU1 と第2の表示器ユニッ
トU2 とを接続するものである。XU はアイポイントE
から視認される表示器22の表示像の虚像を示す。
【0010】次に、動作について説明する。まず、表示
器21から放射された表示像の表示光は、直接アイポイ
ントEに向けられる。また、表示器22から放射された
表示像の表示光は、反射板42でフロントウインドシー
ルドWに向けて全反射される。そして、反射板42で全
反射された反射光は、フロントウインドシールドWの車
内側の面でアイポイントEに向けて反射される。
【0011】したがって、表示器21の表示像をアイポ
イントEから直接視認することができるとともに、アイ
ポイントEからフロントウインドシールドWを見ると、
フロントウインドシールドWの前方の視認エリアに表示
器22の表示像を虚像XU として視認することができ
る。このようにして視認される虚像XU は、フロントウ
インドシールドWに映った反射板42の範囲(視認エリ
ア)内で、光路長に対応する遠方位置に表示されるの
で、視認性のよい表示となる。なお、第1の表示器ユニ
ットU1 の構成は、図10に示す構成としてもよい。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の車両用表示装
置、すなわちヘッドダウンディスプレイ、ヘッドアップ
ディスプレイと称される2つの車両用表示装置を備えた
車両用表示装置は、ヘッドダウンディスプレイ用として
表示器21を使用し、ヘッドアップディスプレイ用とし
て表示器22を使用しているため、2つの表示器21,
22が必要になり、高価になる。
【0013】また、2つの表示器21,22を用いるた
め、全体が大形化し、収納スペースが大きくなるという
不都合があった。この発明は、上記したような不都合を
解消するためになされたもので、安価に構成でき、収納
スペースを小さくすることができ、表示像のゴーストを
も除去して表示品位を向上させることができるととも
に、視認される2つの表示像の虚像の違和感をなくすこ
とのできる車両用表示装置を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】まず、第1の発明にかか
る車両用表示装置は、上記した目的を達成するため、表
示器からの表示光を透光性を有する第1の反射板でアイ
ポイントに反射することにより、アイポイントから表示
器の表示像を第1の反射板で虚像として視認できるよう
にしたものにおいて、第1の反射板を透過した表示器の
表示光を、フロントウインドシールドの車内側の面に反
射してアイポイントに向かわせる反射機構を設けたもの
である。
【0015】そして、第2の発明にかかる車両用表示装
置は、上記した目的を達成するため、さらに、表示器の
前面に、表示光を第1の反射板にのみ向かわせる光制御
素子を配置したものである。次に、第3の発明にかかる
車両用表示装置は、上記した目的を達成するため、表示
器から放射され、透光性を有する第1の反射板を透過し
た表示光を第2の反射板で前記第1の反射板に反射し、
第2の反射板からの反射光を第1の反射板でアイポイン
トに反射することにより、アイポイントから表示器の表
示像を第1の反射板で虚像として視認できるようにした
ものにおいて、表示器からの表示光を、フロントウイン
ドシールドの車内側の面に反射してアイポイントに向か
わせる反射機構を設けたものである。
【0016】また、第4の発明にかかる車両用表示装置
は、上記した目的を達成するため、第3の発明におい
て、反射機構を構成する反射部材の1つを、第1の反射
板の背面に設けたものである。さらに、第5の発明にか
かる車両用表示装置は、上記した目的を達成するため、
第3の発明または第4の発明において、表示器と第1の
反射板との間に、表示器からの表示光を第2の反射板に
向かわせるとともに、第1の反射板を再度透過した反射
光を前記第2の反射板、アイポイントおよび反射機構以
外に向かわせる反射部材を配置したものである。
【0017】次に、第6の発明にかかる車両用表示装置
は、上記した目的を達成するため、第3の発明または第
4の発明において、表示器の表面ガラスの表面に無反射
コーティング膜を設けたものである。また、第7の発明
にかかる車両用表示装置は、上記した目的を達成するた
め、表示器から放射され、透光性を有する第1の反射板
を透過した表示光を第2の反射板で第1の反射板に反射
し、第2の反射板からの反射光を第1の反射板でアイポ
イントに反射することにより、アイポイントから表示器
の表示像を第1の反射板で虚像として視認できるように
したものにおいて、第1の反射板を再度透過した前記反
射光を、フロントウインドシールドの車内側の面に反射
してアイポイントに向かわせる反射機構を設けたもので
ある。
【0018】さらに、第8の発明にかかる車両用表示装
置は、上記した目的を達成するため、第7の発明におい
て、表示器と記第1の反射板との間に、表示器からの表
示光を第2の反射板に向かわせるとともに、第1の反射
板を再度透過した反射光を反射する光制御素子を、反射
機構を構成する反射部材として配置したものである。次
に、第9の発明にかかる車両用表示装置は、上記した目
的を達成するため、第1の発明から第8の発明のいずれ
か1つにおいて、各部材を収容するケースの少なくとも
第1の反射板を介してアイポイントから見える内面に無
反射コーティング膜を設けたものである。
【0019】また、第10の発明にかかる車両用表示装
置は、上記した目的を達成するため、第1の発明から第
9の発明のいずれか1つにおいて、アイポイントから視
認できる2つの虚像の見込み角が等しくなるように表示
器を傾斜させたものである。
【0020】
【作用】この発明における車両用表示装置は、上記のよ
うに構成されているので、表示器の表示像をヘッドダウ
ンディスプレイと称される車両用表示装置の虚像として
視認させるとともに、ヘッドアップディスプレイと称さ
れる車両用表示装置の虚像として視認させる。また、表
示器からの表示像の表示光は直接アイポイントに向かわ
なくなる。
【0021】さらに、アイポイントから表示像の虚像を
視認する視認エリアに表示像のゴースト(虚像)が発生
(位置)しなくなる。そして、アイポイントから視認さ
れる表示像の虚像は黒色を背景として視認される。ま
た、アイポイントから視認される2つの表示像の虚像は
等しい見込み角で視認される。
【0022】
【実施例】以下、この発明の実施例を図に基づいて説明
する。図1はこの発明の第1の実施例による車両用表示
装置の概略構成を示す側面図であり、図10および図1
1と同一または相当部分に同一符号を付して説明を省略
する。図1において、43は後述するケース51Aに収
容されている第2の反射板を示し、表示器21から供給
される表示像の表示光を第1の反射板31に全反射する
ものである。
【0023】51Aはメータフード部分11に配置され
ているケースを示し、アイポイントE側に開口部(第1
の開口部)51aが設けられ、フロントウインドシール
ドW側に第2の開口部51bが設けられている。53は
透光性を有する上ガラスを示し、ケース51Aの第2の
開口部51bを閉塞するものである。54はケース51
Aの内面に設けられている無反射コーティング膜を示
す。
【0024】61はケース51Aに収容されている第3
の反射板を示し、第1の反射板31を透過した第2の反
射板43からの反射光(表示光)を後述する第4の反射
板62に全反射するものである。62はケース51Aに
収容されている第4の反射板を示し、第3の反射板61
から供給される反射光を上ガラス53を透過させてフロ
ントウインドシールドWの車内側の面に反射させ、アイ
ポイントEに向かわせるものである。
【0025】71は表示器21の前面に配置されている
光制御素子としてのライトコントロールフィルムを示
し、表示器21からの表示像の表示光を第2の反射板4
3にのみ向かわせるものである。なお、反射機構は第3
および第4の反射板61,62で構成されている。
【0026】次に、動作について説明する。まず、表示
器21から放射された表示像の表示光は、第2の反射板
43で全反射される。そして、第2の反射板43で全反
射された反射光(表示光)の一部は、第1の反射板31
でアイポイントEに向けて反射される。このとき、不要
な反射光などは無反射コーティング膜54に吸収され
る。
【0027】したがって、アイポイントEから第1の反
射板31を見ると、第1の反射板31の前方(背後)の
視認エリアに表示器21の表示像を虚像XD として視認
することができる。このようにして視認される虚像XD
は、第1の反射板31に映った第2の反射板43の範囲
(視認エリア)内で、光路長に対応する遠方位置に背景
を黒色として表示されるので、視認性のよい表示とな
る。
【0028】また、第2の反射板43で全反射された反
射光の一部は、第1の反射板31を透過して第3の反射
板61に供給されるので、第3の反射板61で第4の反
射板62に向けて全反射される。そして、第3の反射板
61で全反射された反射光は、第4の反射板62でフロ
ントウインドシールドWに向けて全反射される。さら
に、第4の反射板62で全反射された反射光は、フロン
トウインドシールドWの車内側の面でアイポイントEに
向けて反射される。
【0029】したがって、アイポイントEからフロント
ウインドシールドWを見ると、フロントウインドシール
ドWの前方の視認エリアに表示器21の表示像を虚像X
U として視認することができる。このようにして視認さ
れる虚像XU は、フロントウインドシールドWに映った
第4の反射板62の範囲(視認エリア)内で、光路長に
対応する遠方位置に背景を黒色として表示されるので、
視認性のよい表示となる。
【0030】上述したように、この発明の第1の実施例
によれば、1つの表示器21でヘッドダウンディスプレ
イと称される車両用表示装置、およびヘッドアップディ
スプレイと称される車両用表示装置が実現できるので、
安価に構成できるとともに、小形化することができ、収
納スペースを小さくすることができる。また、ライトコ
ントロールフィルム71によって表示器21からの表示
像の表示光は進行方向を制御され、無反射コーティング
膜54によって不要な反射光などは吸収されるので、ア
イポイントEから表示器21を見えなくすることがで
き、虚像XD ,XU の背景が黒色となって視認性が一層
向上するとともに、表示品位をも向上させることができ
る。
【0031】図2はこの発明の第2の実施例による車両
用表示装置の概略構成を示す側面図であり、図1および
図10と同一または相当部分に同一符号を付して説明を
省略する。図2において、61Aはケース51Aに収容
されている第3の反射板を示し、表示器21からの表示
像の表示光をフロントウインドシールドWの車内側の面
に向けて全反射するものである。なお、反射機構は第3
の反射板61Aのみで構成されている。
【0032】次に、従来例の動作と異なる動作について
のみ説明する。まず、表示器21から放射された表示像
の表示光は、第3の反射板61Aでフロントウインドシ
ールドWに向けて全反射される。そして、第3の反射板
61Aで全反射された反射光は、フロントウインドシー
ルドWの車内側の面でアイポイントEに向けて反射され
る。したがって、この第2の実施例においても、図1に
示す第1の実施例と同様な効果を得ることができる。
【0033】図3はこの発明の第3の実施例による車両
用表示装置の概略構成を示す側面図であり、図1および
図2と同一または相当部分に同一符号を付して説明を省
略する。図3において、32は第1の反射板31の背面
(表示器21側の面)に設けられている黒色部材または
黒色マスクなどの遮光部材を示し、表示器21からの表
示像の表示光を第2の反射板41に向かわせる範囲の下
限の下側部分に設けられている。
【0034】61Bは第1の反射板31の背面に設けら
れている第3の反射板を示し、表示器21からの表示像
の表示光を後述する第4の反射板62Aに全反射するも
のである。62Aはケース51Aに収容されている第4
の反射板を示し、第3の反射板61Bから供給される反
射光を後述する第5の反射板63に全反射するものであ
る。
【0035】63はケース51Aに収容されている第5
の反射板を示し、第4の反射板62Aから供給される反
射光をフロントウインドシールドWの車内側の面に全反
射させ、アイポイントEに向かわせるものである。な
お、反射機構は第3、第4および第5の反射板61B,
62A,63で構成されている。
【0036】図4は図3に示す第3の実施例に使用する
第1の反射板および第3の反射板の構成を示す部分拡大
断面図である。図4において、31aは第1の反射板3
1を構成する基板、31bは基板31aの表面(第2の
反射板41側の面)に設けられている反射処理膜を示
し、基板31aと反射処理膜31bとで第1の反射板3
1を構成している。61aは第1の反射板31の背面に
設けられている黒色部材または黒色マスクなどの遮光
層、61bは遮光層61aの上に設けられている反射処
理膜を示し、遮光層61aと反射処理膜61bとで第3
の反射板61Bを構成している。そして、この第3の反
射板61Bは表示器21からの表示像の表示光を第2の
反射板41に向かわせる範囲の上限の上側部分に設けら
れている。
【0037】次に、第2の実施例と異なる動作について
説明する。まず、表示器21から放射された表示像の表
示光は、第3の反射板61Bで第4の反射板62Aに向
けて全反射される。そして、第4の反射板62Aで全反
射された反射光は、第5の反射板63に向けて全反射さ
れる。さらに、第5の反射板63で全反射された反射光
は、フロントウインドシールドWの車内側の面でアイポ
イントEに向けて反射される。
【0038】したがって、この発明の第3の実施例にお
いても、図1に示す第1の実施例と同様な効果を得るこ
とができる。また、第1の反射板31の背面に第3の反
射板61Bを設けたので、少ない部材で光路長を長くし
て虚像XU を一層遠方位置に表示することができる。さ
らに、第1の反射板31に遮光層32および第3の反射
板61Bを設けたので、表示器21をアイポントEから
見えなくすることができる。
【0039】図5はこの発明の第4の実施例による車両
用表示装置の概略構成を示す側面図であり、図2と同一
または相当部分に同一符号を付して説明を省略する。図
5において、72は表示器21の前方に配置されている
反射部材としてのハーフミラーを示し、表示器21から
の表示像の表示光を第1の反射板31を介して第2の反
射板41に向かわせるが、第2の反射板41で全反射さ
れ、再度第1の反射板31を透過した反射光を第2の反
射板41、第3の反射板61AおよびアイポイントE以
外に反射するものである。
【0040】次に、図2の動作と異なる動作について説
明する。まず、表示器21から放射された表示像の表示
光は、第1の反射板31を透過して第2の反射板41で
全反射される。そして、第2の反射板41で全反射され
た反射光の一部が点線で示すように第1の反射板31を
再度透過してハーフミラー72に供給されても、ハーフ
ミラー72はその反射光を第2の反射板41、第3の反
射板61AおよびアイポイントE以外に反射する。
【0041】したがって、この発明の第4の実施例にお
いても、図2に示す第2の実施例と同様な効果を得るこ
とができる。また、表示器21から点線で示すように放
射された表示像の表示光によって虚像XD ,XU のゴー
スト(虚像)が視認エリアに発生する場合、ハーフミラ
ー72によってゴーストを発生させなくすることができ
るので、表示像(虚像XD ,XU )の表示品位を向上さ
せることができる。
【0042】図6はこの発明の第5の実施例による車両
用表示装置に使用する表示器の構成を示す説明図であ
る。図6において、21Aは走行速度などの運転情報を
表示する液晶表示器または蛍光表示管などの自発光型の
表示器、21aは表示器21Aに設けられている表面ガ
ラス、21bは表面ガラス21aの第1の反射板31側
の表面に設けられている無反射コーティング膜を示し、
この無反射コーティング膜21bは表示器21Aからの
表示像の表示光を透過させ、供給される光を吸収するも
のである。上記したように構成されている表示器21A
を用いることにより、図5に示す第4の実施例と同様な
効果を得ることができる。
【0043】図7はこの発明の第6の実施例による車両
用表示装置の概略構成を示す側面図であり、図1および
図2と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。図
7において、61Cは表示器21の前方に配置されてい
る反射部材としてのハーフミラーを示し、表示器21か
らの表示像の表示光を第1の反射板31を介して第2の
反射板41に向かわせるが、第2の反射板41で全反射
され、再度第1の反射板31を透過した反射光を第3の
反射板62に反射するものである。なお、反射機構はハ
ーフミラー61Cおよび第3の反射板62で構成されて
いる。
【0044】次に、第2の実施例と異なる動作について
説明する。まず、第2の反射板41で全反射された反射
光の一部が再度第1の反射板31を透過してハーフミラ
ー61Cに供給されると、ハーフミラー61Cは供給さ
れる反射光を第3の反射板62に反射するので、第3の
反射板62は供給される反射光をフロントウインドシー
ルドWに向けて全反射する。そして、第3の反射板62
で反射された反射光は、フロントウインドシールドWの
車内側の面でアイポイントEに向けて反射される。した
がって、この発明の第6の実施例においても、図3に示
す第3の実施例と同様な効果を得ることができる。
【0045】図8はこの発明の第7の実施例による車両
用表示装置の概略構成を示す側面図であり、図2および
図3と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。図
8において、73は表示器21の前方に配置されている
光制御素子としてのライトコントロールフィルムを示
し、表示器21からの表示像の表示光を第2の反射板4
1に向かわせるが、第2の反射板41で全反射され、再
度第1の反射板31を透過した反射光を第3の反射板6
2に向かわせるものである。
【0046】なお、反射機構はライトコントロールフィ
ルム73および第3の反射板62で構成されている。し
たがって、この発明の第7の実施例においても、図3に
示す第3の実施例および図6に示す第5の実施例と同様
な効果を得ることができる。
【0047】図9はこの発明の第8の実施例による車両
用表示装置の概略構成を示す側面図であり、図8と同一
部分に同一符号を付して説明を省略する。図9において
は、ヘッドダウンディスプレイとしてアイポイントEか
ら視認される虚像XD の見込み角と、ヘッドアップディ
スプレイとしてアイポイントEから視認される虚像XU
の見込み角とが等しくなるように、表示器21を傾斜さ
せてある。
【0048】したがって、この発明の第8の実施例にお
いても、図3に示す第3の実施例、図5に示す第4の実
施例および図6に示す第5の実施例と同様な効果を得る
ことができる。また、アイポイントEからの2つの虚像
D ,XU の見込み角が等しくなるように表示器21を
傾斜させたので、視認される2つの虚像XD ,XU の違
和感をなくすことができる。
【0049】なお、上記した図7に示す第6の実施例で
は、反射部材としてハーフミラー61Cを用いた例で説
明したが、プリズムを反射部材として使用することもで
きる。このとき、プリズムの頂角を、上記した条件と、
アイポイントEからフロントウインドシールドW、第3
の反射板62を介して表示器21が見えないようする条
件とを満足する角度にする必要がある。
【0050】また、図9に示す第8の実施例においての
み表示器21を傾斜させる例で説明したが、図1〜図8
に示す第1〜第7の実施例においても同様に傾斜させる
ことにより、同様な効果を得ることができる。さらに、
フロントウインドシールドWの車内側の面に何も設けな
い例で説明したが、通常は、第1の反射板31と同様な
特性を有する反射膜が設けられている。
【0051】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、1つ
の表示器でヘッドダウンディスプレイと称される車両用
表示装置、およびヘッドアップディスプレイと称される
車両用表示装置が実現できるので、安価に構成できると
ともに、小形化することができ、収納スペースを小さく
することができる。また、光制御素子によって表示器か
らの表示像の表示光の進行方向を制御したので、アイポ
イントから表示器を見えなくすることができる。
【0052】そして、第1の反射板の背面に反射機構を
構成する反射部材の1つを設けたので、少ない部材で光
路長を長くしてヘッドアップディスプレイ用の表示像の
虚像を一層遠方位置に表示することができる。さらに、
表示器と第1の反射板との間に、第1の反射板を再度透
過した反射光を第2の反射板、アイポイントおよび反射
機構以外に向かわせる反射部材を設けたり、表示器の表
面ガラスの表面に無反射コーティング膜を設けたので、
表示像の視認エリアに表示像のゴースト(虚像)が発生
せず、視認される表示像(虚像)の表示品位を向上させ
ることができる。
【0053】また、ケースの少なくとも第1の反射板を
介してアイポイントから見える内面に無反射コーティン
グ膜を設けたので、不要な反射光などは吸収され、視認
される表示像(虚像)の背景が黒色となって視認性が一
層向上する。そして、アイポイントから視認できる2つ
の表示像(虚像)の見込み角が等しくなるように表示器
を傾斜させたので、視認される2つの表示像の虚像の違
和感をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例による車両用表示装置
の概略構成を示す側面図である。
【図2】この発明の第2の実施例による車両用表示装置
の概略構成を示す側面図である。
【図3】この発明の第3の実施例による車両用表示装置
の概略構成を示す側面図である。
【図4】図3に示す第3の実施例に使用する第1の反射
板および第3の反射板の構成を示す部分拡大断面図であ
る。
【図5】この発明の第4の実施例による車両用表示装置
の概略構成を示す側面図である。
【図6】この発明の第5の実施例による車両用表示装置
の概略構成を示す側面図である。
【図7】この発明の第6の実施例による車両用表示装置
の概略構成を示す側面図である。
【図8】この発明の第7の実施例による車両用表示装置
の概略構成を示す側面図である。
【図9】この発明の第8の実施例による車両用表示装置
の概略構成を示す側面図である。
【図10】ヘッドダウンディスプレイと称される従来の
車両用表示装置の一例の概略構成を示す側面図である。
【図11】ヘッドダウンディスプレイ、ヘッドアップデ
ィスプレイと称される2つの車両用表示装置を備えた従
来の車両用表示装置の一例の概略構成を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
11 メータフード部分 21,21A 表示器 21a 表面ガラス 21b 無反射コーティング膜 31 第1の反射板 31a 基板 31b 反射処理膜 32 遮光部材 41,43 第2の反射板 51A ケース 51a 第1の開口部 51b 第2の開口部 52 表ガラス 53 上ガラス 54 無反射コーティング膜 61,61A,61B 第3の反射板 61a 遮光層 61b 反射処理膜 61C,72 ハーフミラー 62 第4の反射板 63 第5の反射板 71,73 ライトコントロールフィルム E アイポイント XD ,XU 虚像

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示器からの表示光を透光性を有する第
    1の反射板でアイポイントに反射することにより、前記
    アイポイントから前記表示器の表示像を前記第1の反射
    板で虚像として視認できるようにした車両用表示装置に
    おいて、 前記第1の反射板を透過した前記表示光を、フロントウ
    インドシールドの車内側の面に反射して前記アイポイン
    トに向かわせる反射機構を設けたことを特徴とする車両
    用表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両用表示装置におい
    て、 前記表示器の前面に、前記表示光を前記第1の反射板に
    のみ向かわせる光制御素子を配置したことを特徴とする
    車両用表示装置。
  3. 【請求項3】 表示器から放射され、透光性を有する第
    1の反射板を透過した表示光を第2の反射板で前記第1
    の反射板に反射し、前記第2の反射板からの反射光を前
    記第1の反射板でアイポイントに反射することにより、
    前記アイポイントから前記表示器の表示像を前記第1の
    反射板で虚像として視認できるようにした車両用表示装
    置において、 前記表示器からの表示光を、フロントウインドシールド
    の車内側の面に反射して前記アイポイントに向かわせる
    反射機構を設けたことを特徴とする車両用表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の車両用表示装置におい
    て、 前記反射機構を構成する反射部材の1つを、前記第1の
    反射板の背面に設けたことを特徴とする車両用表示装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4記載の車両用表
    示装置において、 前記表示器と前記第1の反射板との間に、前記表示器か
    らの表示光を前記第2の反射板に向かわせるとともに、
    前記第1の反射板を再度透過した反射光を前記第2の反
    射板、前記アイポイントおよび前記反射機構以外に向か
    わせる反射部材を配置したことを特徴とする車両用表示
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項3または請求項4記載の車両用表
    示装置において、 前記表示器の表面ガラスの表面に無反射コーティング膜
    を設けたことを特徴とする車両用表示装置。
  7. 【請求項7】 表示器から放射され、透光性を有する第
    1の反射板を透過した表示光を第2の反射板で前記第1
    の反射板に反射し、前記第2の反射板からの反射光を前
    記第1の反射板でアイポイントに反射することにより、
    前記アイポイントから前記表示器の表示像を前記第1の
    反射板で虚像として視認できるようにした車両用表示装
    置において、 前記第1の反射板を再度透過した前記反射光を、フロン
    トウインドシールドの車内側の面に反射して前記アイポ
    イントに向かわせる反射機構を設けたことを特徴とする
    車両用表示装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の車両用表示装置におい
    て、 前記表示器と前記第1の反射板との間に、前記表示器か
    らの表示光を前記第2の反射板に向かわせるとともに、
    前記第1の反射板を再度透過した前記反射光を反射する
    光制御素子を、前記反射機構を構成する反射部材として
    配置したことを特徴とする車両用表示装置。
  9. 【請求項9】 請求項1から請求項8のいずれか1つに
    記載の車両用表示装置において、 前記各部材を収容するケースの少なくとも前記第1の反
    射板を介して前記アイポイントから見える内面に無反射
    コーティング膜を設けたことを特徴とする車両用表示装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項1から請求項9のいずれか1つ
    に記載の車両用表示装置において、 前記アイポイントから視認できる2つの前記虚像の見込
    み角が等しくなるように前記表示器を傾斜させたことを
    特徴とする車両用表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011111123A (ja) * 2009-11-30 2011-06-09 Honda Motor Co Ltd 車両用表示装置
JP2011248317A (ja) * 2010-04-28 2011-12-08 Honda Motor Co Ltd 車両用ヘッドアップディスプレイ装置
KR20160048571A (ko) * 2014-10-24 2016-05-04 엘지디스플레이 주식회사 디스플레이 장치

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