JPH07284384A - 食品の加熱処理方法、及び加熱処理装置 - Google Patents

食品の加熱処理方法、及び加熱処理装置

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JPH07284384A
JPH07284384A JP8040194A JP8040194A JPH07284384A JP H07284384 A JPH07284384 A JP H07284384A JP 8040194 A JP8040194 A JP 8040194A JP 8040194 A JP8040194 A JP 8040194A JP H07284384 A JPH07284384 A JP H07284384A
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JP
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heat treatment
treated
treatment chamber
take
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JP8040194A
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English (en)
Inventor
Katsuyuki Okawa
勝行 大川
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  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 準備室14と連通可能に設けられるとともに、
取出室16と連通可能に設けられた密閉可能な加熱処理室
10の内部を、準備室14及び取出室16と仕切った状態で加
圧し、準備室14の内部に被処理物を収納し、準備室14を
密閉し、準備室14の内圧が加熱処理室10の内圧と同一と
なるまで加圧し、加熱処理室10と準備室14との仕切りを
開放して両者を連通させ、被処理物を加熱処理室10内に
搬入し、加熱処理室10内に搬入された被処理物を加熱処
理し、取出室16の内圧を加熱処理室10の内圧と同一とな
るように予め加圧しておき、取出室16の近傍に熱処理済
の被処理物を移動手段38により移動させ、加熱処理室10
と取出室16との仕切りを開放して両者を連通させ、被処
理物を取出室16に搬出し、取出室16を加熱処理室10と仕
切るとともに密閉し、取出室16の減圧及び被処理物の冷
却処理を行なう。 【効果】 被処理物の熱処理を連続的に行なうことがで
きて無駄に費やす時間が少なくなり、単位時間当たりの
処理量が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食品の加熱処理方法お
よび加熱処理装置に関する。
【0002】なお、ここでいう「食品」には、合成樹脂
シート(フィルムも含む。以下同様)やアルミニウムシ
ート等の耐熱シートによって密封状にパックされた食品
(レトルト食品、インスタント食品、ハムやソーセージ
などの包装体など)、缶、ビンまたは合成樹脂成形体な
どの容器に密封状に詰められた食品(缶詰、ミネラルウ
ォーターやジュース等の飲料水、卵豆腐、ゼリーあるい
はヨーグルトなどを詰めた食品包装体など)を含む。
【0003】また、ここでいう「加熱処理」には、食品
の殺菌・消毒処理のみならず、食品の調理、加工も含ま
れる。
【0004】
【従来の技術】密封状に包装された食品を加熱処理、例
えば殺菌処理する方法としては、所謂「バッチ式」の処
理方法が一般的に用いられていた。前記「バッチ式」の
処理方法の工程を以下に説明する。すなわち、 被処理物である食品、例えばレトルト食品を加熱処理
室に入れて密閉する。 密閉状態にて前記加熱処理室の内部を加圧するととも
に、前記加熱処理室に熱湯を熱湯タンクより注入する。
これにより、加熱処理室の内部のレトルト食品が熱処理
され滅菌される。
【0005】熱処理が終了したのち、前記熱湯を熱湯
タンクに戻す。
【0006】次いで、前記加熱処理室の内部に、冷却
水タンクから冷却水を注入してレトルト食品を冷やす。
【0007】冷却が終わったのち、冷却水を冷却水タ
ンクに戻すとともに、前記加熱処理室の内部を減圧する 冷却水を冷却水タンクに戻した後、前記加熱処理室を
開放して処理済のレトルト食品を取り出す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記した
「バッチ式」処理方法にあっては、1回の熱処理ごとに
加熱処理室の内部の加圧・減圧を繰り返す必要があり、
また加熱処理室の内部に熱湯と冷却水を入れ替える必要
があることから、無駄に費やす時間が多く、単位時間当
たりの処理量が低かった。
【0009】[発明の目的]本発明は上記の実情に鑑み
てなされたものであり、その目的は、加熱処理室の内部
の加圧・減圧の繰返し操作、及び熱湯と冷却水の入替え
操作を省略し、食品の熱処理を連続的に行なえるように
した処理方法、及び処理装置を提供するところにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の食品の
熱処理方法は、加熱処理室に搬入された被対象物を加圧
下で処理する加熱処理方法において、前記被処理物の搬
入、熱処理及び搬出を、前記加熱処理室の内圧を一定に
保持した状態で行ない、被処理物の搬出時に、他の被処
理物の搬入を行なえるようにしたことを特徴とする方法
である。
【0011】請求項2に記載の食品の熱処理方法は、下
記(1)〜(8)の工程よりなることを特徴とする方法
である。
【0012】(1)準備室と連通可能に設けられるとと
もに、取出室と連通可能に設けられた密閉可能な加熱処
理室の内部を、準備室及び取出室と仕切った状態で加圧
する。 (2)前記準備室の内部に被処理物を収納する。
【0013】(3)前記準備室を密閉し、該準備室の内
圧が前記加熱処理室の内圧と同一となるまで加圧する。
【0014】(4)前記加熱処理室と前記準備室との仕
切りを開放して両者を連通させ、被処理物を前記加熱処
理室内に搬入する。
【0015】(5)前記加熱処理室内に搬入された被処
理物を加熱処理する。
【0016】(6)前記取出室の内圧を前記加熱処理室
の内圧と同一となるように予め加圧しておき、該取出室
の近傍に熱処理済の被処理物を移動手段により移動させ
る。
【0017】(7)前記加熱処理室と前記取出室との仕
切りを開放して両者を連通させ、被処理物を前記取出室
に搬出する。
【0018】(8)前記取出室を加熱処理室と仕切ると
ともに密閉し、前記取出室の減圧及び被処理物の冷却処
理を行なう。
【0019】請求項3に記載の食品の熱処理方法は、請
求項2に記載の方法において、前記加熱処理室の内部に
熱水を、該加熱処理室の上部に空気部が存するように所
定深さ貯め、前記熱水の水面より上方位置で、被処理物
を前記準備室から前記加熱処理室の内部に搬入し、搬入
された被処理物を前記加熱処理室の内部を間欠回動する
移動手段の保持部に、該移動手段の停止中に保持させ、
前記移動手段の回動作用に伴って、被処理物を前記加熱
処理室の内部で公転させるとともに熱水中に没入させて
加熱処理し、さらなる前記移動手段の回動により被処理
物を前記熱水中より浮上させ、該熱水の水面より上方位
置で、前記移動手段の停止中に熱処理済の被処理物を前
記取出室に搬出することを特徴とする方法である。
【0020】請求項4に記載の食品の熱処理方法は、請
求項3に記載の方法において、公転中の前記保持部を逆
方向に自転させることにより、被処理物が常に水平状態
を維持できるようにしたことを特徴とする方法である。
【0021】請求項5に記載の食品の熱処理装置は、密
閉可能に設けた加熱処理室と、前記加熱処理室と連通
し、被処理物を該加熱処理室に搬入する前に一旦被処理
物を収納しておく内圧調節可能な準備室と、前記準備室
と前記加熱処理室を仕切ることができる第1仕切体と、
前記準備室の被処理物収納用開口部を閉塞することがで
きる第1閉塞体と、前記加熱処理室と連通し、熱処理済
の被処理物が搬出される内圧調節可能な取出室と、前記
取出室と前記加熱処理室を仕切ることができる第2仕切
体と、前記取出室の被処理物取出用開口部を閉塞するこ
とができる第2閉塞体と、前記準備室から加熱処理室に
搬入された被処理物を、熱処理後または熱処理中に前記
取出室の近傍に移すための移動手段と、前記取出室の内
部に搬出した熱処理済の被処理物を強制的に冷やす冷却
手段とを備えてなるものである。
【0022】請求項6に記載の食品の熱処理装置は、請
求項5に記載の装置において、前記準備室と前記取出室
とが前記加熱処理室における同じ側に設けられてなるも
のである。
【0023】請求項7に記載の食品の熱処理装置は、請
求項5または6に記載の装置において、前記移動手段
は、前記加熱処理室に搬入された被処理物を受け取る保
持部と、前記保持部を加熱処理室の内部にて公転させる
回転支持体とよりなり、前記回転支持体の回動により公
転する前記保持部の軌跡に対応させて前記準備室と取出
室はそれぞれ配され、前記回転支持体は、回転方向所定
間隔ごとに停止するように間欠運動可能に設けられると
ともに、前記保持部が前記準備室および前記取出室のそ
れぞれの対応位置で停止するように設けられてなるもの
である。
【0024】請求項8に記載の食品の熱処理装置は、請
求項7に記載の装置において、前記保持部は自転可能に
設けられてなり、公転移動中の前記保持部を自転させる
ことにより、被処理物が常に水平状態を維持できるよう
になしたものである。
【0025】
【作用】請求項1記載の食品の熱処理方法において、加
熱処理室への被処理物の搬入、熱処理および前記加熱処
理室からの搬出が一定の圧力のもとで行なわれるので、
被処理物の搬出時に、他の被処理物の搬入を行なうこと
ができる。これにより、連続的な熱処理が可能となり、
処理能率がアップする。
【0026】請求項2に記載の食品の熱処理方法におい
て、上記準備室は、被処理物を収納した状態で加熱処理
室と同じ内圧に加圧されるので、加熱処理室と準備室と
の仕切りを開放しても加熱処理室の内圧は変化せず、前
記被処理物の搬入を前記加熱処理室の内圧を一定に保持
した状態で行なうことができる。
【0027】加熱処理室で熱処理を受けた被処理物は、
移動手段により加熱処理室の内部を移動し、取出室の近
傍に移される。その後、前記被処理物は、加熱処理室か
ら取出室に搬出されるが、この搬出室は予め加熱処理室
と同じ内圧となるように加圧されているので、前記した
被処理物の搬出時にあっても、加熱処理室の内圧が変化
しない。
【0028】このように、加熱処理室への被処理物の搬
入、熱処理および前記加熱処理室からの搬出が一定の圧
力のもとで行なわれるので、被処理物の搬出時に、他の
被処理物の搬入を行なうことができ、これにより連続的
な熱処理が可能となり、処理能率がアップする。
【0029】請求項3に記載の方法にあっては、準備室
から加熱処理室への被処理物の搬入は、加熱処理室に貯
められた熱水における水面の上方で行なわれる。すなわ
ち、準備室内の被処理物は、熱水の上方にて加熱処理室
に搬入され、移動手段の保持部に保持される。
【0030】その後、前記被処理物は、移動手段の回動
に伴って加熱処理室内を公転するとともに、熱水中に没
入し、該熱水中にて熱処理される。
【0031】熱処理済の被処理物は、さらなる移動手段
の回動により熱水中から浮上し、予め加熱処理室と同じ
内圧となるように加圧された取出室に搬出される。
【0032】なお、前記移動手段は、間欠回動可能に設
けられており、すなわち、周方向所定間隔ごとに停止し
ながら回動するように設けられており、被処理物の搬入
及び搬出は、前記移動手段の停止中に行なわれる。
【0033】被処理物は、前述したように、移動手段の
回動に伴って熱水に没入し、該熱水中にて熱処理される
ので、加熱処理を容易に行なうことができる。
【0034】請求項4に記載の方法にあっては、被処理
物を保持する保持部は、公転中において逆方向に自転す
るので、被処理物は常に水平状態を維持することができ
る。これにより、熱処理中の食品の形状を崩すおそれは
ない。
【0035】請求項5に記載の食品の熱処理装置におい
て、準備室における被処理物収納用開口部から被処理物
を収納すると同時にあるいはその前後に、準備室と加熱
処理室とを第1仕切体により仕切り、第1閉塞体により
前記の開口部を閉塞して準備室を密閉する。そして、準
備室の内部を従来公知の適当な圧力調節手段により加熱
処理室の内圧と同一となるように加圧する。
【0036】次いで、第1仕切体を開放して準備室と加
熱処理室とを連通させ、被処理物を加熱処理室に搬入す
る。前述したように、準備室の内圧は加熱処理室の内圧
と予め同一に設定されているので、第1仕切体を開放し
て両者を連通させても、加熱処理室の内圧には変化はな
い。
【0037】前記被処理物は、熱処理中または熱処理後
に、移動手段により取出室の近傍に移動する。この時、
前記取出室は、第2仕切体により加熱処理室と仕切ら
れ、また第2閉塞体により被処理物取出用開口部が閉塞
されて密閉状態を保っているとともに、その内部は、従
来公知の適当な圧力調節手段によって加熱処理室と同一
の内圧に加圧されている。
【0038】そして、第2仕切体を開放して加熱処理室
と取出室とを連通させ、熱処理済の被処理物を取出室に
搬出する。
【0039】その後、第2仕切体により、加熱処理室と
取出室とを仕切って該取出室を再度密閉し、冷却手段に
より該取出室内の被処理物の冷却を行なうとともに、前
記した圧力調節手段により取出室の内部の減圧を行な
う。
【0040】減圧と冷却が充分に行なわれたのち、第2
閉塞体を開放して被処理物を取出室から取り出す。
【0041】このように、加熱処理室への被処理物の搬
入、熱処理および前記加熱処理室からの搬出が一定の圧
力のもとで行なわれるので、被処理物の搬出時に、他の
被処理物の搬入を行なうことができる。これにより、連
続的な熱処理が可能となり、処理能率がアップする。
【0042】請求項6に記載の装置にあっては、準備室
と取出室とが加熱処理室における同じ側にそれぞれ設け
られているので、コンパクトな装置を提供できる。ま
た、処理済の被処理物が搬入側と同じ側から搬出される
ことになるので、作業能率が向上する。
【0043】請求項7に記載の装置にあっては、準備室
から加熱処理室に搬入された被処理物は、移動手段にお
ける保持部に保持される。その後、移動手段における回
転支持体の回転により、被処理物は保持部ごと加熱処理
室の内部を公転して取出室の近傍に移され、該取出室に
搬出される。
【0044】なお、前記した回転支持体は、回転方向所
定間隔ごとに停止するように間欠運動可能に設けられて
おり、被処理物の搬入、搬出は、前記回転支持体の停止
時に行なわれる。
【0045】請求項8に記載の装置にあっては、保持部
が自転可能に設けられているので、回転支持体の回転に
よって保持部が加熱処理室内を公転している間でも、該
保持部は常に水平状態を保つことができ、これに保持さ
れた被処理物もまた水平状態を保持したままで移動する
ことができる。
【0046】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて具体的に説明
するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。
【0047】図1は、本発明の一実施例である加熱処理
装置(A)の斜視図である。図において、符号(10)は
加熱処理室である。加熱処理室(10)は、密封可能に設
けられ、耐圧構造をなしている。また、加熱処理室(1
0)の内部には、熱水(H)が、加熱処理室(10)の上
部に空気部(12)が存するように所定深さ貯められてい
る。レトルト食品、缶詰などの被処理物は、この加熱処
理室(10)の内部における熱水(H)中にて熱処理され
る。
【0048】加熱処理室(10)の前側面(10a)から、
準備室(14)と取出室(16)がそれぞれ同じ方向に延び
ている。準備室(14)および取出室(16)はそれぞれ、
円筒状をなし、加熱処理室(10)の内部と連通可能であ
る。なお、加熱処理室(10)における準備室(14)およ
び取出室(16)との連通口(18)は、それぞれ加熱処理
室(10)の前板部(11)に存し、それぞれ前記した熱水
(H)の水面より上方位置にある。
【0049】符号(20)は第1仕切体である。この第1
仕切体(20)により、加熱処理室(10)と準備室(14)
とを圧力的に仕切ることができる。第1仕切体(20)
は、その上部にエアシリンダー((20a)、又は油圧シ
リンダー(20a)、以下同様。)を備え、エアシリンダ
ー(20a)のロッドの先端には平板状の第1仕切板(20
b)が取付けられている。エアシリンダー(20a)を進
退駆動させることにより、第1仕切板(20b)がその両
側に設けたガイド軸(20c)に案内されて準備室(14)
を出入りし、加熱処理室(10)と準備室(14)の連通・
仕切を選択的に切り換えることができる。
【0050】準備室(14)は、その前端部において、被
処理物を該準備室(14)の内部に収納するための収納用
開口部(22)を備えている。収納用開口部(22)は、第
1閉塞体(24)により閉塞可能である。第1閉塞体(2
4)は、その上部にエアシリンダー(24a)を備え、エ
アシリンダー(24a)のロッドの先端には円盤状の第1
閉塞板(24b)が取り付けられている。エアシリンダー
(24a)を進退駆動させることにより、第1閉塞板(24
b)がその両側に設けたガイドレール(24c)に案内さ
れて上下動し、収納用開口部(22)の閉塞・開放を選択
的に切り換えることができる。
【0051】第1仕切体(20)により加熱処理室(10)
と仕切られ、また第1閉塞体(24)により収納用開口部
(22)が閉塞された準備室(14)は密閉状態にある。
【0052】符号(26)は第2仕切体である。この第2
仕切体(26)により、加熱処理室(10)と取出室(16)
とを圧力的に仕切ることができる。第2仕切体(26)
は、その上部にエアシリンダー(26a)を備え、エアシ
リンダー(26a)のロッドの先端には平板状の第2仕切
板(26b)が取付けられている。エアシリンダー(26
a)を進退駆動させることにより、第2仕切板(26b)
がその両側に設けたガイド軸(26c)に案内されて取出
室(16)を出入りし、加熱処理室(10)と取出室(16)
の連通・仕切を選択的に切り換えることができる。
【0053】取出室(16)は、その前端部において、熱
処理済の被処理物を該取出室(16)の内部から取り出す
ための取出用開口部(23)を備えている。取出用開口部
(23)は、第2閉塞体(25)により閉塞可能である。第
2閉塞体(25)は、その上部にエアシリンダー(25a)
を備え、エアシリンダー(25a)のロッドの先端には円
盤状の第2閉塞板(25b)が取り付けられている。エア
シリンダー(25a)を進退駆動させることにより、第2
閉塞体(25)がその両側に設けたガイドレール(25c)
に案内されて上下動し、取出用開口部(23)の閉塞・開
放を選択的に切り換えることができる。
【0054】第2仕切体(26)により加熱処理室(10)
と仕切られ、また第2閉塞体(25)により取出用開口部
(23)が閉塞された取出室(16)は密閉状態にある。
【0055】また、図示は省略するが、加熱処理装置
(A)は第1圧力調節手段および第2圧力調節手段を備
えている。第1圧力調節手段は、準備室(14)の内部の
圧力を自由に調節することができる。また、第2圧力調
節手段は、取出室(16)の内部の圧力を自由に調節する
ことができる。
【0056】取出室(16)には、送入口(16a)と排出
口(16b)とがそれぞれ設けられている。熱処理済の被
処理物に対する冷却手段(28)である冷却水循環装置に
よって、送入口(16a)から冷却水が取出室(16)の内
部に送り込まれ、取出室(16)の内部を軸方向に流れて
排出口(16b)から送り出される。
【0057】被処理物は、前述したように、加熱処理室
(10)の内部にて熱処理されるが、その前に一旦、準備
室(14)に収納される。準備室(14)の内部には、図2
に示すように、収納された被処理物(F)を加熱処理室
(10)の内部に搬入する搬送手段(30)が設けられてい
る。なお、図において、符号(32)は被処理物(F)を
入れるトレーであり、符号(34)は厚み方向に貫通する
貫通穴(34a)を多数有する板状のウエイトであり、符
号(36)は、準備室(14)の内壁より内方に突出したガ
イド用リブである。
【0058】搬送手段(30)は、準備室(14)の下部に
設けられた無端ベルトコンベア(30a)と、軸方向に延
びる2本の無端チェーンを左右に並設するとともに、こ
れらの外方にそれぞれ長手方向所定間隔ごとに滑車を並
設してなる補助搬送部材(30b)とよりなる。
【0059】無端ベルトコンベア(30a)は、これを回
転可能に支持する前端軸と後端軸とを準備室(14)に固
定させて設けられている。一方、補助搬送部材(30b)
は、フリーの状態で無端ベルトコンベア(30a)の上に
載置されている。
【0060】無端ベルトコンベア(30a)および補助搬
送部材(30b)は、ともに個別に駆動可能である。しか
るに、無端ベルトコンベア(30a)が駆動することによ
り、補助搬送部材(30b)が被処理物(F)を乗せたま
ま無端ベルトコンベア(30a)上を走行し、該無端ベル
トコンベア(30a)上の補助搬送部材(30b)が駆動す
ることにより、これの上の被処理物(F)がさらに走行
して加熱処理室(10)に搬入される。なお、この点は後
で詳述する。
【0061】加熱処理室(10)の内部には、図4および
図5に示すように、移動手段(38)が設けられている。
【0062】移動手段(38)は、加熱処理室(10)を軸
方向に延びる回転主軸(40)と、加熱処理室(10)内部
の前部において回転主軸(40)に装着された前側回転支
持体(42)と、加熱処理室(10)内部の後部において回
転主軸(40)に装着された後側回転支持体(44)と、両
回転支持体間(42)(44)において架設された保持部材
(46)とよりなる。
【0063】前記回転主軸(40)は、加熱処理室(10)
内における後側から該加熱処理室(10)内を軸方向前方
に延び、加熱処理室(10)の前板部(11)の径方向中央
部を貫通している。この回転主軸(40)は、モータ等の
駆動源(図示せず)によって72°ごとに停止するよう
に間欠回転する。
【0064】前側回転支持体(42)は、図5に明瞭に示
されているように円盤状をなし、周方向所定間隔ごとに
(72°ごとに)厚み方向に貫通する貫通穴(48)が5
個設けられている。前記貫通穴(48)における後側周縁
部から円環状支持軸(48a)が延びている。
【0065】前記保持部材(46)は前後方向に長く、縦
断面四角形の筒状をなし、上方が開放している。保持部
材(46)は、前側回転支持体(42)と後側回転支持体
(44)との間において回転自在に支持されている。すな
わち、保持部材(46)は、その前側面において前方に突
出した円環状軸受部(46a)を有し、前記した円環状支
持軸(48a)が嵌め込まれる。また、保持部材(46)
は、その後側面において後方に突出するとともに後側回
転支持体(44)を貫通した支持軸(47)を有している。
【0066】保持部材(46)は、前側回転支持体(42)
における貫通穴(48)に相当する位置にそれぞれ設けら
れており(すなわち合計5個設けられており)、それぞ
れの保持部材(46)の前側面における前記貫通穴(48)
に対応する位置には連通穴(46b)が設けられている。
保持部材(46)の内部には、長手方向に延びる2本のレ
ール(46c)が左右方向に並設されている。なお、保持
部材(46)には、パンチング穴(46d)が多数設けられ
ている。
【0067】図6に示すように、回転主軸(40)により
両回転支持体(42)(44)が回転し、これによって保持
部材(46)の各々が、前記回転主軸(40)を中心に加熱
処理室(10)の内部を公転する。
【0068】前記保持部材(46)は自転可能に設けられ
ている。以下、その点について説明する。
【0069】図7は、加熱処理室(10)の内部に設けら
れた移動手段(38)を後方より見た図である。図に示す
ように、回転主軸(40)の後端部には駆動ギヤ(50)が
装着されているとともに、保持部材(46)を支持する支
持軸(47)の後端部には、各々従動ギヤ(52)が装着さ
れている。駆動ギヤ(50)と従動ギヤ(52)は同径であ
るとともに互いに噛合している。したがって、回転主軸
(40)により駆動ギヤ(50)が回転すれば、これと噛合
する従動ギヤ(52)を介して保持部材(46)を支持する
支持軸(47)を逆方向に同じ量だけ回転させる。これに
より、保持部材(46)が公転中に自転し、回転支持体
(42)(44)が回転している間でも、保持部材(46)自
身は常に水平状態を維持する。
【0070】保持部材(46)を自転可能に設ける手段と
しては、上記構成に限らず、図8に示した手段を用いて
も構わない。
【0071】すなわち、回転主軸(40)の後端部に駆動
ギヤ(50)を装着するとともに、各々の支持軸(47)の
後端部に、該駆動ギヤ(50)と噛合させないで従動ギヤ
(52)をそれぞれ装着する。従動ギヤ(52)の外側に
は、該従動ギヤ(52)のすべてと内面にて噛合するリン
グギヤ(54)が設けられている。符号(56)は、駆動ギ
ヤ(50)と噛合する第1補助ギヤであり、符号(58)
は、第1補助ギヤ(56)と噛合する第2補助ギヤであ
り、符号(60)は、第2補助ギヤ(58)を装着した軸
(61)に同軸に装着されるとともに、前記したリングギ
ヤ(54)の外面にて噛合する第3補助ギヤである。
【0072】回転主軸(40)により駆動ギヤ(50)が回
転すれば、第1補助ギヤ(56)、第2補助ギヤ(58)お
よび第3補助ギヤ(60)が回転する。第3補助ギヤ(6
0)の回転によりリングギヤ(54)が回転し、これに伴
って従動ギヤ(52)がそれぞれ回転する。従動ギヤ(5
2)が回転すれば、支持軸(47)が回転するとともに、
保持部材(46)が回転、すなわち自転する。各ギヤの回
転方向は、図8にて矢印で示した通りであり、回転主軸
(40)の回転方向と保持部材(46)の回転方向とは、互
いに逆方向である。
【0073】また、すべての保持部材(46)を包囲する
外輪を、該保持部材(46)と関係づけて取り付け、前記
外輪の回転によって保持部材(46)のそれぞれを回転さ
せることもできる。
【0074】なお、保持部材(46)としては、上方が開
放せず閉塞された筒状のものであってもよい。この場
合、被処理物(F)の上に載せたウエイト(34)を省略
することができる。また、必ずしも角状とする必要はな
く、円筒体であってもよい。
【0075】さらに、保持部材(46)を上記したように
自転させる必要はない。すなわち、保持部材(46)の動
きは、回転支持体(42)(44)の回転による公転のみで
あってもよい。この場合には、保持部材(46)を両方の
あるいはどちらか一方の回転支持体に溶接することもで
きる。
【0076】次に、上記構成の加熱処理装置(A)を用
いてレトルト食品などの被処理物(F)を加熱処理する
工程の一例について説明する。
【0077】まず、第1仕切体(20)および第2仕切体
(26)により、加熱処理室(10)を準備室(14)および
取出室(16)と仕切って密閉する。加熱処理室(10)の
内部を所定圧力にまで加圧する。この状態で、収納用開
口部(22)から被処理物(F)を準備室(14)に収納す
る。この時、ベルトコンベア等の自動搬送手段を用いて
被処理物(F)を準備室(14)に送り込んでもよい。い
ずれにしても、被処理物(F)を収納したあと、前記し
た収納用開口部(22)を第1閉塞体(24)により閉塞し
て準備室(14)を密閉する。
【0078】その後、第1圧力調節手段により準備室
(14)の内部を加圧し、該準備室(14)の内圧を加熱処
理室(10)の内圧と同一にする。準備室(14)では、被
処理物(F)をある程度加熱しておくことが好ましい
が、これに限られない。この場合の加熱手段としては、
例えば熱水を循環させる方法、熱風やスチームを噴射す
る方法などが挙げられる。
【0079】第1仕切体(20)を開放して加熱処理室
(10)と準備室(14)を連通させる。前述したように、
準備室(14)の内圧と加熱処理室(10)の内圧とは同一
であるので、第1仕切体(20)を開放しても加熱処理室
(10)の内圧は変化しない。
【0080】その後、被処理物(F)は、準備室(14)
内の搬送手段(30)により加熱処理室(10)に搬入され
る。すなわち、図3(a)に示すように、補助搬送部材
(30b)は、無端ベルトコンベア(30a)の駆動により
被処理物(F)を載せた状態で加熱処理室(10)側に走
行する。前述したように、補助搬送部材(30b)自身も
駆動するので、被処理物(F)は、無端ベルトコンベア
(30a)の駆動量と補助搬送部材(30b)の駆動量との
合計量を走行する。
【0081】このように、被処理物(F)は、無端ベル
トコンベア(30a)及び補助搬送部材(30b)より構成
する搬送手段(30)により、準備室(14)から加熱処理
室(10)に搬入され、前側回転支持体(42)における貫
通穴(48)及び連通穴(46b)を通って保持部材(46)
(以下、この保持部材を便宜上「第1保持部材(46-
1)」とし、これに続く保持部材を順次「第2保持部材
(46-2)」「第3保持部材(46-3)」「第4保持部材
(46-4)」「第5保持部材(46-5)」とする)の内部に
到達し、これに保持される。なお、被処理物(F)は、
図3(b)に示すように、第1保持部材(46-1)の内部
においてレール(46c)の上に載った状態にある。
【0082】被処理物(F)を第1保持部材(46-1)の
レール(46c)上に載せたあと、補助搬送部材(30b)
の駆動が停止するとともに、無端ベルトコンベア(30
a)が逆方向に駆動する。これにより、補助搬送部材
(30b)は、図3(c)に示すように元の位置、すなわ
ち準備室(14)に戻り、次の被処理物(F)が該準備室
(14)に収納されるのを待つ。
【0083】被処理物(F)が第1保持部材(46-1)に
保持されたあと回転主軸(40)が回転し、被処理物
(F)は、図6に示すように、第1保持部材(46-1)に
保持された状態で加熱処理室(10)の内部を公転し始め
る。
【0084】回転主軸(40)は、前述したように72°
回転したところで一旦停止する。したがって、第1保持
部材(46-1)も同角度を公転した後に停止する。この
時、第2保持部材(46-2)は、準備室(14)に対応する
位置にあり、上記した工程と同じ工程を経て、次の被処
理物(F)が第2保持部材(46-2)に保持される。また
一方、第1保持部材(46-1)は、加熱処理室(10)に貯
められた熱水(H)中に没入し、これにより加熱処理が
なされる。なお、加熱処理室(10)には、前記熱水
(H)の温度を定期的に計測する温度センサー(図示せ
ず)が設けられている。このセンサーによって熱水
(H)の温度の低下が検知された場合には、加熱装置
(図示せず)により熱水(H)の温度が上げられる。ま
た、前述したように、被処理物(F)の上にはウエイト
(34)が載っているので、熱水(H)中でも被処理物
(F)は浮いてこない。
【0085】その後も、回転主軸(40)の間欠回動によ
り保持部材(46)は加熱処理室(10)の内部を公転し続
けるとともに、停止時を利用して準備室(14)から被処
理物(F)が第3保持部材(46-3)、第4保持部材(46
-4)および第5保持部材(46-5)に順次搬入される。
【0086】第5保持部材(46-5)に被処理物(F)が
搬入された時にあっては、第1保持部材(46-1)に保持
された被処理物(F)は、既に熱水(H)から浮上して
熱処理が完了しているとともに、取出室(16)に対応す
る位置に移動している。
【0087】被処理物(F)が取出室(16)に対応する
位置にまで移動すれば、第2仕切体(26)が開放されて
加熱処理室(10)と取出室(16)とが連通し、被処理物
(F)が取出室(16)に搬出される。なお、第2仕切体
(26)が開放される前の取出室(16)は、取出用開口部
(23)が第2閉塞体(25)により閉塞されて密閉されて
いるとともに、第2圧力調節手段によって内圧が加熱処
理室(10)の内圧と同一に設けられているので、第2仕
切体(26)が開放されても加熱処理室(10)の圧力変動
は起こらない。
【0088】加熱処理室(10)における熱処理済の被処
理物(F)は、取出室(16)に設けられた引出手段(6
2)により取出室(16)の内部に引き出される。引出手
段(62)の構成は、準備室(14)に設けた搬送手段(3
0)と同じであるので、その構成の説明は省略する。引
出手段(62)により被処理物(F)が引き出される機構
は以下の通りである。
【0089】すなわち、図9(a)に示すように、無端
ベルトコンベア(30a)の駆動により、その上の補助搬
送部材(30b)を、該補助搬送部材(30b)の後端部が
被処理物(F)の前部の下端に達するまで走行させる。
【0090】その後、図9(b)(c)に示すように、
無端ベルトコンベア(30a)を駆動させて補助搬送部材
(30b)を前方に走行させるとともに、補助搬送部材
(30b)自身も駆動させて被処理物(F)を引き出し、
取出室(16)に搬出する。
【0091】熱処理済の被処理物(F)を取出室(16)
に搬出したあとも回転主軸(40)は間欠回動を続け、第
1保持部材(46-1)は空の状態で再度、準備室(14)に
相当する位置で停止する。そして、準備室(14)から搬
入される被処理物(F)を保持する。
【0092】第1保持部材(46-1)に続く第2保持部材
(46-2)、……、第5保持部材(46-5)もまた、回転主
軸(40)の間欠回動によって公転するとともに停止し、
取出室(16)に相当する位置にて停止した場合にあって
は、保持した熱処理済の被処理物(F)は取出室(16)
に搬出され、準備室(14)に相当する位置にて停止した
場合にあっては、準備室(14)から搬入される被処理物
(F)を保持する。
【0093】熱処理済の被処理物(F)が搬出されたあ
との取出室(16)には、第2仕切体(26)により加熱処
理室(10)と仕切られ密閉される。その後、第2圧力調
節手段により取出室(16)の内圧を常圧に戻すと同時に
あるいはその前後に、取出室(16)の内部に冷却水を循
環させて被処理物(F)を強制的に冷やす。
【0094】取出室(16)の内部の減圧および被処理物
(F)の冷却が済めば、第2閉塞体(25)を開放して取
出用開口部(23)から被処理物(F)を取り出す。
【0095】このように、加熱処理室(10)への被処理
物(F)の搬入、熱処理および前記加熱処理室(10)か
らの被処理物(F)の搬出が一定の圧力のもとで行なわ
れるので、被処理物(F)の搬出時に、他の被処理物
(F)の搬入を行なうことができ、これにより連続的な
熱処理が可能となり、処理能率がアップする。
【0096】なお、本実施例では、被処理物(F)の熱
処理は、被処理物(F)を熱水(H)に浸漬させること
で行なったが、これに限らず、スチームを被処理物
(F)に噴射することにより行なっても構わない。
【0097】また、準備室(14)から加熱処理室(10)
への被処理物(F)の搬入、及び加熱処理室(10)から
取出室(16)までの熱処理済の被処理物(F)の搬出の
各々を、油圧シリンダーあるいはエアーシリンダー等の
進退手段を用いておこなうことも可能である。
【0098】さらには、被処理物(F)を保持する保持
部材の数は5個に限らず、3個、4個、6個あるいはそ
れ以上でもよい。その場合でも、保持部材を周方向一定
間隔ごとに設け、それぞれが所定の位置、すなわち準備
室および取出室にて停止するように回転主軸を間欠回転
させる必要はある。
【0099】準備室(14)および取出室(16)を加熱処
理室(10)における同じ側に設けたが、これに限らず、
図10及び図11に示すように別の側に設けることも可
能である。
【0100】
【発明の効果】本発明の加熱処理方法、及び加熱処理装
置によれば、熱処理ごとに加熱処理室の内部の加圧・減
圧を繰り返す必要がなく、また加熱処理室の内部に熱湯
と冷却水を入れ替える必要もないことから、被処理物の
熱処理を連続的に行なうことができて無駄に費やす時間
が少なくなり、単位時間当たりの処理量が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加熱処理装置の一実施例を示す斜視図
である。
【図2】準備室の内部を示す断面図である。
【図3】準備室内の被処理物が搬送手段によって加熱処
理室に搬入される機構を示す略示説明図である。
【図4】加熱処理室の内部を示す側面図であり、保持部
材を一部省略した図である。
【図5】移動手段の斜視図である。
【図6】保持部材の公転状態を示す略示説明図である。
【図7】保持部材の自転メカニズムを示す移動手段の背
面図である。
【図8】保持部材の他の自転メカニズムを示す要部斜視
図である
【図9】加熱処理室内における熱処理済の被処理物が引
出手段によって取出室に搬出される機構を示す略示説明
図である。
【図10】準備室と取出室の位置関係を示した略示平面
図である。
【図11】準備室と取出室の他の位置関係を示した略示
側面図である。
【符号の説明】
A……加熱処理装置 H……熱水 10……加熱処理室 12……空気部 14……準備室 16……取出室 20……第1仕切体 22……収納用開口部 23……取出用開口部 24……第1閉塞体 25……第2閉塞体 26……第2仕切体 28……冷却手段 38……移動手段 42……前側回転支持体 44……後側回転支持体 46……保持部材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱処理室に搬入された被対象物を加圧下
    で処理する加熱処理方法において、 前記被処理物の搬入、熱処理及び搬出を、前記加熱処理
    室の内圧を一定に保持した状態で行ない、 被処理物の搬出時に、他の被処理物の搬入を行なえるよ
    うにしたことを特徴とする食品の加熱処理方法。
  2. 【請求項2】下記(1)〜(8)の工程よりなることを
    特徴とする食品の加熱処理方法。 (1)準備室と連通可能に設けられるとともに、取出室
    と連通可能に設けられた密閉可能な加熱処理室の内部
    を、準備室及び取出室と仕切った状態で加圧する。 (2)前記準備室の内部に被処理物を収納する。 (3)前記準備室を密閉し、該準備室の内圧が前記加熱
    処理室の内圧と同一となるまで加圧する。 (4)前記加熱処理室と前記準備室との仕切りを開放し
    て両者を連通させ、被処理物を前記加熱処理室内に搬入
    する。 (5)前記加熱処理室内に搬入された被処理物を加熱処
    理する。 (6)前記取出室の内圧を前記加熱処理室の内圧と同一
    となるように予め加圧しておき、該取出室の近傍に熱処
    理済の被処理物を移動手段により移動させる。 (7)前記加熱処理室と前記取出室との仕切りを開放し
    て両者を連通させ、被処理物を前記取出室に搬出する。 (8)前記取出室を加熱処理室と仕切るとともに密閉
    し、前記取出室の減圧及び被処理物の冷却処理を行な
    う。
  3. 【請求項3】前記加熱処理室の内部に熱水を、該加熱処
    理室の上部に空気部が存するように所定深さ貯め、 前記熱水の水面より上方位置で、被処理物を前記準備室
    から前記加熱処理室の内部に搬入し、 搬入された被処理物を前記加熱処理室の内部を間欠回動
    する移動手段の保持部に、該移動手段の停止中に保持さ
    せ、 前記移動手段の回動作用に伴って、被処理物を前記加熱
    処理室の内部にて公転させるとともに熱水中に没入させ
    て加熱処理し、 さらなる前記移動手段の回動により被処理物を前記熱水
    中より浮上させ、該熱水の水面より上方位置で、前記移
    動手段の停止中に熱処理済の被処理物を前記取出室に搬
    出することを特徴とする請求項2に記載の加熱処理方
    法。
  4. 【請求項4】公転中の前記保持部を逆方向に自転させる
    ことにより、被処理物が常に水平状態を維持できるよう
    にしたことを特徴とする請求項3に記載の加熱処理方
    法。
  5. 【請求項5】密閉可能に設けた加熱処理室と、 前記加熱処理室と連通し、被処理物を該加熱処理室に搬
    入する前に一旦被処理物を収納しておく内圧調節可能な
    準備室と、 前記準備室と前記加熱処理室を仕切ることができる第1
    仕切体と、 前記準備室の被処理物収納用開口部を閉塞することがで
    きる第1閉塞体と、 前記加熱処理室と連通し、熱処理済の被処理物が搬出さ
    れる内圧調節可能な取出室と、 前記取出室と前記加熱処理室を仕切ることができる第2
    仕切体と、 前記取出室の被処理物取出用開口部を閉塞することがで
    きる第2閉塞体と、 前記準備室から加熱処理室に搬入された被処理物を、熱
    処理後または熱処理中に前記取出室の近傍に移すための
    移動手段と、 前記取出室の内部に搬出した熱処理済の被処理物を強制
    的に冷やす冷却手段とを備えていることを特徴とする食
    品の加熱処理装置。
  6. 【請求項6】前記準備室と前記取出室とが前記加熱処理
    室における同じ側に設けられていることを特徴とする請
    求項5に記載の加熱処理装置。
  7. 【請求項7】前記移動手段は、前記加熱処理室に搬入さ
    れた被処理物を受け取る保持部と、前記保持部を加熱処
    理室の内部にて公転させる回転支持体とよりなり、 前記回転支持体の回動により公転する前記保持部の軌跡
    に対応させて前記準備室と取出室はそれぞれ配され、 前記回転支持体は、回転方向所定間隔ごとに停止するよ
    うに間欠運動可能に設けられるとともに、前記保持部が
    前記準備室および前記取出室のそれぞれの対応位置で停
    止するように設けられていることを特徴とする請求項5
    または6に記載の加熱処理装置。
  8. 【請求項8】前記保持部は自転可能に設けられてなり、 公転移動中の前記保持部を自転させることにより、被処
    理物が常に水平状態を維持できるようになしたことを特
    徴とする請求項7に記載の加熱処理装置。
JP8040194A 1994-04-19 1994-04-19 食品の加熱処理方法、及び加熱処理装置 Pending JPH07284384A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001516685A (ja) * 1997-09-15 2001-10-02 ストルク・エムペーエス・ベスローテン・フェンノートシャップ 食料品のための輸送装置
JP2015136331A (ja) * 2014-01-22 2015-07-30 株式会社むつ家電特機 養殖物引上げ方法、養殖物洗浄方法、養殖物引上げガイド、養殖物洗浄装置

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