JPH07277879A - Cz法による単結晶製造装置および融液レベル制御方法 - Google Patents

Cz法による単結晶製造装置および融液レベル制御方法

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JPH07277879A
JPH07277879A JP8602894A JP8602894A JPH07277879A JP H07277879 A JPH07277879 A JP H07277879A JP 8602894 A JP8602894 A JP 8602894A JP 8602894 A JP8602894 A JP 8602894A JP H07277879 A JPH07277879 A JP H07277879A
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Kazuo Ota
一男 太田
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Komatsu Electronic Metals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 CZ法による単結晶製造において、融液面お
よび輻射防止筒を常に所定の位置に保持することができ
るようにする。 【構成】 るつぼ軸3を駆動してるつぼ4を所定の位置
に設置し、原料溶解完了時のるつぼ軸3の位置を記憶す
る。シード軸2に固定した種子結晶が融液5に接触した
ときのシード軸位置データに基づいて融液面位置を算出
する。次に、前記融液面位置データに基づいて、輻射防
止筒7の下面と融液面との隙間が所定の値になるように
輻射防止筒上下軸8を駆動し、輻射防止筒7を固定す
る。融液5の表面から反射する輻射防止筒7下面の写像
の特定部位をCCDカメラ9で検出し、前記特定部位が
変位した場合はるつぼ軸3を駆動して融液面位置を調整
する。前記制御は、指令部11、制御演算部12により
行われる。これらの操作により、融液面および輻射防止
筒7は常に所定の位置に保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CZ法による単結晶製
造装置に係り、詳しくは、融液面を所定の位置に保持す
るための位置検出・制御装置を備えた単結晶製造装置お
よび融液レベル制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子の基板には主として高純度の
単結晶シリコンが用いられているが、この単結晶シリコ
ンの製造方法の一つにチョクラルスキー法(以下CZ法
という)がある。CZ法においては、半導体単結晶製造
装置のチャンバ内に設置したるつぼ軸の上端にるつぼ受
けを介して黒鉛るつぼを載置し、前記黒鉛るつぼ内に収
容した石英るつぼに多結晶シリコンを充填した上、前記
黒鉛るつぼの周囲に設けたヒータによって多結晶シリコ
ンを加熱溶解して融液とする。そして、シードチャック
に取り付けた種子結晶を前記融液に浸漬し、シードチャ
ックおよび黒鉛るつぼを同方向または逆方向に回転しつ
つシードチャックを引き上げて単結晶シリコンを成長さ
せる。
【0003】単結晶シリコンをCZ法によって製造する
場合、前記単結晶シリコンの成長に伴ってるつぼ内の融
液が減少し、融液レベルが下降するが、良質の単結晶シ
リコンを得るためるつぼ軸を駆動してるつぼを上昇さ
せ、ヒータに対して融液面が常に一定の位置に保持され
るように融液レベルを制御する必要がある。前記融液レ
ベルの制御に当たり、まず融液面位置を把握しなければ
ならないが、その手段としてたとえば下記のものが知ら
れている。 (1)実開平3−18171などに示されているよう
に、融液面に向けて斜め上方から検出光を投射し、融液
面からの反射光を受光素子で検出して融液面位置を演算
する。 (2)特開昭63−274687、特開平2−1021
87に示されるように、単結晶成長部に生じるメニスカ
スリングの位置をCCDカメラにより計測し、融液面位
置を演算する。 (3)特開平5−194079、特開平5−19408
0に示されるように、レーザ光を融液面に投射し、融液
面上における前記レーザ光のスポット径あるいは融液面
上におけるレーザ光の走査幅を計測して融液面位置を演
算する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の融液レベル
測定装置には、それぞれ下記の問題点がある。 (1)実開平3−18171などによる測定方法は、融
液面のゆらぎによって融液面に投射した光の反射光が各
方向に散乱するため検出精度が低くなり、前記ゆらぎが
大きい場合は融液レベルを検出することができない。従
って、融液レベルを正確に制御することが困難である。 (2)特開昭63−274687などによる測定方法
は、単結晶成長面が不安定になると測定精度が低下す
る。また、テール工程ではチャンバに設けた覗き窓から
メニスカスリングが見えなくなるため、融液レベルを制
御することができない。 (3)特開平5−194079などによる測定方法は、
レーザ投光用光学系が複雑になり、測定精度を上げるた
めには高価な光学系が必要である。 (4)これらの融液レベル測定装置には、融液面に対す
る輻射防止筒の位置を同期制御する手段が設けられてい
ない。そして、輻射防止筒の位置を同期制御するために
は、シード軸、るつぼ軸および輻射防止筒上下軸が絶対
座標系で制御されなければならない。
【0005】本発明はこのような従来の問題点に着目
し、バッチごとに変動する石英るつぼの容積や石英るつ
ぼの熱変形にかかわらず、融液面を所定の位置に保持す
るとともに、輻射防止筒を融液面に対して所定の位置に
保持することによって、育成される単結晶に対する不活
性ガスの流れ、炉内圧力、温度環境を常に一定の状態に
保つことができるようなCZ法による単結晶製造装置
と、融液レベルの制御方法とを提供することを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るCZ法による単結晶製造装置は、シー
ド軸、るつぼ軸および輻射防止筒上下軸が、いずれも同
一基準に基づく絶対座標系における垂直方向変位量検出
手段と、変位量補正手段とを備えていることを特徴と
し、ヒータに対して所定の位置にるつぼを設置したとき
のるつぼ軸位置P3 を検出する手段と、るつぼ内に充填
した原料の溶解完了後の融液面位置を、種子結晶の下端
が融液面に接触したときのシード軸位置P1 として検出
する手段と、前記シード軸位置P1 に基づいて輻射防止
筒を融液面に対して所定の位置P2 に設置する手段と、
融液面における前記輻射防止筒下面の写像の特定部位を
検出し、前記特定部位が変位した場合に前記るつぼ軸位
置P3 を補正するためにるつぼ軸を昇降制御する手段と
を備える構成とした。
【0007】上記の各手段を備えた単結晶製造装置にお
いて、るつぼの上方に設けた水平な基準面F1 と、るつ
ぼの下方に設けた水平な基準面F2 との距離をHT
し、前記基準面F1 から融液面までの距離をP1 、前記
基準面F2 からるつぼ底面までの距離をP3 、融液深さ
をHM 、融液面と輻射防止筒の下面との距離をH0 、前
記基準面F2 から輻射防止筒の下面までの距離をP2
したとき、前記HT ,P1 ,P2 ,H0 は常に一定であ
り、かつ、 HT =P1 +HM +P3 =P1 −H0 +P2 が成立するように前記P3 を制御することにより、融液
面を所定の位置に保持するものとした。
【0008】また、本発明に係るCZ法による単結晶製
造装置の融液レベルの制御方法は、ヒータに対して融液
面が所定の位置に来るようにるつぼ軸を上昇させたとき
のるつぼ軸の位置P3 を検出した後、シード軸を下降さ
せ、シードチャックに取り付けた種子結晶の下端が融液
面に接触したときのシード軸の位置P1 を検出し、前記
1 に対して輻射防止筒の下面と融液面との隙間が所定
の値H0 になるように輻射防止筒上下軸を下降させ、こ
のときの輻射防止筒上下軸の位置P2 を検出した後、融
液面から反射する輻射防止筒下面の特定部位の写像の変
位をCCDカメラで検出し、前記変位量がしきい値を超
えないようにるつぼ軸を垂直方向に制御することによっ
て融液面を所定の位置に保持する構成とした。
【0009】
【作用】上記構成によれば、シード軸、るつぼ軸、輻射
防止筒上下軸のそれぞれの位置が同一基準に基づく絶対
座標系を有することになる。図2は絶対座標系における
融液面および輻射防止筒下面の位置を示す説明図で、る
つぼ4の上方に設けた水平な基準面F1 と、るつぼ4の
下方に設けた水平な基準面F2 との距離は、一定の長さ
T として設定され、前記HT は融液面の位置を表す設
定値P1 と、るつぼ軸3の位置を表す設定値P3 と、融
液深さを表すHM との和からなっている。また、H0
輻射防止筒下面と融液面との隙間の設定値であり、P3
+HM +H0 =P2 は輻射防止筒7下面の位置を表す設
定値である。融液レベルの制御に当たり、まず原料溶解
完了時のるつぼ軸位置P3 を記憶し、シード軸に固定し
た所定の長さの種子結晶が融液面に接触したときのシー
ド軸位置データP1 に基づいて融液面位置を算出する。
次に、前記融液面位置データに基づいて、輻射防止筒下
面と融液面との隙間H0 が所定の値になるように輻射防
止筒上下軸を駆動することにより、輻射防止筒は所定の
位置にセットされる。すなわち、輻射防止筒を、単結晶
育成開始時の実際の融液面位置に対して所定の隙間を有
する位置に設置することができる。
【0010】融液面に映る輻射防止筒下面の写像は、単
結晶製造装置のチャンバに取り付けたCCDカメラによ
って検出される。図3は前記CCDカメラが検出した写
像の説明図で、前記写像13に特定の部位を設定する。
特定部位は、たとえば写像13の内周に接する水平軸Y
0 と輻射防止筒の中心を通る垂直軸X0 との交点とす
る。水平軸Y0 を写像13の外周に接する位置に設定し
てもよい。融液面と輻射防止筒下面との隙間が拡がると
水平軸Y0 は図3の上方に移動し、前記隙間が小さくな
ると水平軸Y0 は図3の下方に移動する。これにより、
輻射防止筒に対する融液面の上下動を検出することがで
きる。輻射防止筒の下面は平坦で、かつ面積が大きいの
で、写像の白画素の重心をとれば融液面のゆらぎに関係
なく特定部位の検出が可能である。この検出データが所
定の値と一致するようにるつぼ軸を制御することによ
り、“融液レベル”と、“融液面と輻射防止筒下端との
距離”とを所定の値に維持することができる。
【0011】以上説明したように、本発明による単結晶
製造装置および融液レベル制御方法は、種子結晶が接触
したときの実際の融液面位置を基準として輻射防止筒を
所定の位置に設置し、単結晶育成中は前記輻射防止筒下
面の位置を基準として融液面位置を制御することにした
ので、石英るつぼの容積変動や熱変形の発生にかかわら
ず、融液面を所定の位置に保持することができる。
【0012】
【実施例】以下に本発明に係るCZ法による単結晶製造
装置の実施例について、図面を参照して説明する。図1
は、融液レベル測定・制御装置を取り付けた単結晶製造
装置の概略構成を示す説明図である。単結晶製造装置の
チャンバ1内には、シード軸2およびるつぼ軸3がそれ
ぞれ上下動自在、かつ回転自在に設けられている。前記
シード軸2の下端にはシードチャックを介して種子結晶
が取り付けられ、るつぼ軸3の上端にはるつぼ受けを介
してるつぼ4が載置されている。前記種子結晶をるつぼ
4内の融液5に浸漬して引き上げることによって単結晶
6が育成される。単結晶6を取り囲む輻射防止筒7は、
輻射防止筒上下軸8により上下動させることができる。
9はチャンバ1の外部から融液5の表面を観察し、その
映像を電気信号として出力するCCDカメラである。
【0013】シード軸2、輻射防止筒上下軸8、るつぼ
軸3は、それぞれサーボモータM1、M2 、M3 の駆動
により上下動する。11は指令部、12は制御演算部
で、前記指令部11から出力される指令信号は制御演算
部12を介してモータアンプA1 、A2 、A3 に送ら
れ、それぞれサーボモータM1 、M2 、M3 を駆動す
る。これらのサーボモータの回転角は、前記サーボモー
タM1 、M2 、M3 にそれぞれ取り付けられたモータエ
ンコーダE1 、E2 、E3 からエンコーダデータP1
2 、P3 として制御演算部12に入力される。また、
CCDカメラ9の出力信号(X0 ,Y0 )も前記制御演
算部12に入力される。
【0014】上記融液レベル測定・制御装置を取り付け
た単結晶製造装置を用いて単結晶を育成する場合の融液
レベル測定・制御手順を、図1および図2に基づいて説
明する。 (1)るつぼ4を上昇させ、るつぼ軸3を設定値P3
位置に固定する。るつぼ4内に充填した原料の溶解が完
了したとき、融液面はヒータ(図示せず)に対して所定
の位置にある。 (2)シード軸2を下降させて種子結晶を融液5に浸漬
する。種子結晶が融液5に接触した位置P1 ′を制御演
算部12に記憶させる。 (3)つぎに、輻射防止筒7の下面と融液5の表面との
隙間が所定の値H0 になるように輻射防止筒上下軸8を
駆動する。そして、前記隙間がH0 になったときの輻射
防止筒上下軸8の位置P2 ′を制御演算部12に記憶さ
せる。 (4)上記(3)の時点で、融液5の表面から反射する
輻射防止筒7の下面の写像の特定部位の座標データ(X
0 ,Y0 )をCCDカメラ9により検出し、制御演算部
12に入力する。 以上の(1)〜(4)の動作により、融液5に対する輻
射防止筒7の位置、すなわち輻射防止筒7の下面と融液
5の表面との隙間は所定の値H0 となる。この後、輻射
防止筒7の下面位置を基準として融液レベルを制御する
ことができる。
【0015】本発明に係るCZ法による単結晶製造装置
の融液レベル制御方法について、図1、図2を参照しつ
つ図4に基づいて説明する。図4は融液レベルの測定・
制御を実行するフローチャートで、各ステップの左肩に
記載した数字はステップ番号である。ステップ1でるつ
ぼ位置指令信号P3 が制御演算部からモータアンプA 3
を介してサーボモータM3 に出力され、るつぼ軸を上昇
させる。これにより、るつぼ4はヒータ(図示せず)に
対して所定の位置に設置される。るつぼ4内の原料の溶
解が完了した後、ステップ2でシード軸下降指令信号P
1 が制御演算部からモータアンプA1 を介してサーボモ
ータM1 に出力され、シード軸2を下降させる。シード
軸2は種子結晶が融液5に接触すると下降を停止し、ス
テップ3で前記接触位置P1 ′がモータエンコーダE1
から制御演算部12に入力される。次にステップ4で△
1 =P1 −P1 ′が演算される。P1 は種子結晶が融
液5に接触したときのシード軸位置の設定値で、実測値
1 ′との差が△P1 である。
【0016】ステップ5では、輻射防止筒7の下端位置
の設定値P2 に対して、実際の融液面位置に基づく補正
値P2 ′が演算される。この演算は、P2 ′=P2 +k
1 ×△P1 の算式によって求められる。ここで、k1
変換係数である。ステップ6では輻射防止筒上下軸8を
下降させるため、制御演算部12からモータアンプA2
を介してサーボモータM2 に輻射防止筒上下軸下降指令
信号P2 ′が出力される。これにより輻射防止筒上下軸
8が下降し、輻射防止筒7の下端と融液面との距離がH
0 となる位置に輻射防止筒7が固定される。このとき融
液面から反射する輻射防止筒7下端の写像データ
(X0 ,Y0 )は、ステップ7でCCDカメラ9から制
御演算部12に入力され、記憶される。
【0017】単結晶の育成中、上記輻射防止筒7下端の
写像データ(X0 ,Y0 )は常時制御演算部12に入力
される。前記写像データが(X0 ′,Y0 ′)に変化し
た場合、ステップ8で△Y=Y0 −Y0 ′の演算を行っ
た上、ステップ9でしきい値Y1 が読み込まれる。ステ
ップ10では前記△YとY1 とを比較し、△Yがしきい
値Y1 以下であれば融液面の位置が許容範囲にあるもの
として、ステップ7に戻る。△Yがしきい値Y1 を超え
ている場合は、ステップ11で△P3 =k2 ×△Yの演
算を行う。ここでk2 は変換係数である。そして、ステ
ップ12でP3′=P3 +△P3 の演算を行った上、ス
テップ13でるつぼ位置をP3 からP3′に補正するた
めの指令信号P3 ′を出力し、ステップ7に戻る。前記
指令信号P3 ′はモータアンプA3 を介してサーボモー
タM3 に出力され、るつぼ軸3を上昇または下降させ
る。その結果、融液面位置が所定の位置に補正され、輻
射防止筒7の下端と融液面との距離は設定値H0 を維持
する。
【0018】本実施例による単結晶製造装置および融液
レベル制御方法は、原料の溶解が完了して単結晶の育成
を開始するときの融液面がヒータに対して所定の位置と
なるようにるつぼ軸を制御し、この方法で位置決めされ
た融液面の実際の位置に対して輻射防止筒下面が所定の
位置となるように輻射防止筒を固定した後、融液面に映
る前記輻射防止筒下面の写像の特定部位を基準として融
液面位置を制御するものである。従って、制御手順が簡
単であるにもかかわらず、融液面を常に一定位置に保持
することができるとともに、融液面と輻射防止筒下面と
の隙間を所定の値に保持することが可能である。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、C
Z法による単結晶製造装置にシード軸、るつぼ軸、輻射
防止筒上下軸のそれぞれの位置が同一基準に基づいて制
御される絶対座標系による融液レベル検出・制御装置を
設け、種子結晶が接触したときの実際の融液面位置を検
出した上、前記融液面位置に対して輻射防止筒を所定の
位置に設置し、単結晶育成中は融液面に映る前記輻射防
止筒下面の写像の特定部位を基準として融液面位置を制
御することにしたので、つぎのような効果が得られる。 (1)ヒータに対する融液面の位置ならびに融液面に対
する輻射防止筒の位置を、あらかじめ設定した位置に保
持するための制御を容易に行うことができる。 (2)輻射防止筒は炉内圧力や不活性ガスの流れに影響
を与えるとともに、単結晶の品質、特に熱履歴に有効に
作用するが、この輻射防止筒の融液面に対する位置の正
確な制御が容易となる。 (3)バッチごとに変動する石英るつぼの容積あるいは
石英るつぼの熱変形に影響されずに融液レベルを所定の
位置に保持することができるので、安定した高品質の単
結晶育成が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】融液レベル測定・制御装置を取り付けた単結晶
製造装置の概略構成を示す説明図である。
【図2】絶対座標系における融液面および輻射防止筒下
面の位置を示す説明図である。
【図3】CCDカメラが検出した写像の説明図である。
【図4】融液レベルの測定・制御を実行するフローチャ
ートである。
【符号の説明】
2 シード軸 3 るつぼ軸 4 るつぼ 5 融液 7 輻射防止筒 8 輻射防止筒上下軸 9 CCDカメラ 13 写像

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シード軸、るつぼ軸および輻射防止筒上
    下軸が、いずれも同一基準に基づく絶対座標系における
    垂直方向変位量検出手段と、変位量補正手段とを備えて
    いることを特徴とするCZ法による単結晶製造装置。
  2. 【請求項2】 ヒータに対して所定の位置にるつぼを設
    置したときのるつぼ軸位置P3 を検出する手段と、るつ
    ぼ内に充填した原料の溶解完了後の融液面位置を、種子
    結晶の下端が融液面に接触したときのシード軸位置P1
    として検出する手段と、前記シード軸位置P1 に基づい
    て輻射防止筒を融液面に対して所定の位置P2 に設置す
    る手段と、融液面における前記輻射防止筒下面の写像の
    特定部位を検出し、前記特定部位が変位した場合に前記
    るつぼ軸位置P3 を補正するためにるつぼ軸を昇降制御
    する手段とを備えていることを特徴とする請求項1のC
    Z法による単結晶製造装置。
  3. 【請求項3】 るつぼの上方に設けた水平な基準面F1
    と、るつぼの下方に設けた水平な基準面F2 との距離を
    T とし、前記基準面F1 から融液面までの距離を
    1 、前記基準面F2 からるつぼ底面までの距離を
    3 、融液深さをHM、融液面と輻射防止筒の下面との
    距離をH0 、前記基準面F2 から輻射防止筒の下面まで
    の距離をP2 としたとき、前記HT ,P1 ,P2 ,H0
    は常に一定であり、かつ、 HT =P1 +HM +P3 =P1 −H0 +P2 が成立するように前記P3 を制御することを特徴とする
    請求項1のCZ法による単結晶製造装置。
  4. 【請求項4】 ヒータに対して融液面が所定の位置に来
    るようにるつぼ軸を上昇させたときのるつぼ軸の位置P
    3 を検出した後、シード軸を下降させ、シードチャック
    に取り付けた種子結晶の下端が融液面に接触したときの
    シード軸の位置P1 を検出し、前記P1 に対して輻射防
    止筒の下面と融液面との隙間が所定の値H0 になるよう
    に輻射防止筒上下軸を下降させ、このときの輻射防止筒
    上下軸の位置P2 を検出した後、融液面から反射する輻
    射防止筒下面の特定部位の写像の変位をCCDカメラで
    検出し、前記変位量がしきい値を超えないようにるつぼ
    軸を垂直方向に制御することによって融液面を所定の位
    置に保持することを特徴とするCZ法による単結晶製造
    装置の融液レベル制御方法。
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