JPH07277139A - 車両用安全装置 - Google Patents

車両用安全装置

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JPH07277139A
JPH07277139A JP6069205A JP6920594A JPH07277139A JP H07277139 A JPH07277139 A JP H07277139A JP 6069205 A JP6069205 A JP 6069205A JP 6920594 A JP6920594 A JP 6920594A JP H07277139 A JPH07277139 A JP H07277139A
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典彦 長江
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両の姿勢状態が異常であると判断された場
合に、プリローダを作動させ、乗員の保護性能の更なる
向上をはかる。 【構成】 車両緊急時に乗員を保護するためのプリロー
ダを有する車両用安全装置において、姿勢状態検出手段
3により検出された姿勢状態が異常でありプリローダの
作動が必要であると判断された場合に、プリローダを作
動させるプリローダ駆動用回路40とを有することを特
徴とする。従って、姿勢状態が異常である時に、プリロ
ーダが作動し、このプリローダの作動により、乗員がシ
ートベルトで拘束されるため、乗員の保護性能のより一
層の向上をはかることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の乗員保護装置に
関する。特に、車両緊急時に座席に設けられたエアバッ
グを膨らませるエアバッグシステム、及びシートベルト
を緊縛させるプリローダを備えた車両用安全装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】車両用安全装置には、エアバッグとシー
トベルト緊縛装置であるプリローダが設けられているも
のがあり、車両の衝突状態を検出して、エアバッグとプ
リローダの作動制御を行っている。特開平2─6395
4に開示されている車両用安全装置は、車両に小さな衝
撃が検出された場合、プリローダを作動させ、車両に大
きな衝撃が検出された場合、エアバッグとプリローダを
作動させるものである。
【0003】図10、図11に基づいて本発明の従来技
術である特開平2─63954の技術を説明する。図1
0に示されるように、従来技術のエアバッグシステムの
回路100はスクイブ110を電源120に接続して構
成されている。スクイブ110は電気式エアバッグシス
テムのインフレータ内にある点火装置のことである。回
路100にはスクイブ110を挟んで、第1Gセンサ1
30及び第2Gセンサ140が設けられている。この第
1Gセンサ130及び第2Gセンサ140には、それぞ
れ第1接点130a及び第2接点140aが設けられて
いる。第1接点130aの両端にフェールセーフ用の抵
抗値が大きい抵抗170、第2接点140aの両端にフ
ェールセーフ用の抵抗値が大きい抵抗180がそれぞれ
接続されている。従って、第2Gセンサ140の故障の
際にも、第1Gセンサ130による衝撃の検出によりス
クイブ110に通電可能となっている。第1Gセンサ1
30の第1接点130aは、5G程度の比較的小さい衝
撃が検出された時に閉鎖し、第2Gセンサ140の第2
接点140aは、30G程度の比較的大きな衝撃が検出
された時に閉鎖する。尚、第1Gセンサ130は、図1
1に示されるように車両150のエンジンルーム160
より室内側に設けられ、第2Gセンサ140は、車両1
50のエンジンルーム160と車両前部のバンパとの間
に設けられている。図10に示されるように、第1接点
130aとスクイブ110の間にはシートベルト緊縛装
置の回路190が分岐接続されている。第1接点130
aとスクイブ110との間には、スクイブ110より抵
抗値の小さい保護抵抗210と緊縛装置220が直列に
接続されている。またスクイブ110より抵抗値の大き
い接地抵抗200がスクイブ110に並列に接続され、
緊縛装置220へ、過電流が流れるのを防止している。
電源120から緊縛装置220への通電により、シート
ベルト230が緊縛される。
【0004】次に、上記した車両用安全装置の作用につ
いて説明する。先ず、車両に大きな衝撃が加わった場合
について説明する。この時、車両150のエンジンルー
ム160より前部に設けられた第2Gセンサ140が衝
撃を検出し、この検出により第2接点140aが閉じ
る。次いで、衝撃は後部に伝わっていき、時間差をおい
て第1Gセンサ130が衝撃を検出し、この検出により
第1接点130aも閉じる。これより、スクイブ110
に通電されて、エアバッグシステムにおける図示しない
インフレータを燃焼させてエアバッグが膨張する。さら
に緊縛装置230にも通電されて、緊縛装置220が作
動し、シートベルト230が緊縛される。次に、車両に
小さな衝撃が加わった場合について説明する。この時、
第1Gセンサ130が衝撃を検出して第1接点130a
を閉鎖する。これより電源120から緊縛装置220に
通電され、緊縛装置220が作動してシートベルト23
0が緊縛される。その後に車両150に加わった衝撃が
なくなると、第1接点130aが開放され、緊縛装置へ
の通電が遮断されて、作動が停止し、シートベルト23
0の緊縛を緩める。また、小さな衝撃の場合、第2接点
140aは閉じないので、スクイブ110には通電され
ず、エアバッグは作動しない。
【0005】以上のように構成された車両用安全装置に
おいて、第2Gセンサ140は故障しやすいため、第1
Gセンサ130は、第2Gセンサ140が故障した時
の、バックアップ用の役割も果たしているが、車両に比
較的小さな衝撃が加わった場合には、第1Gセンサ13
0が衝撃を検出し、第1接点130aが閉鎖されてシー
トベルトの緊縛装置220に通電され、シートベルト2
30が緊縛されるので、第1Gセンサ130を有効に利
用することができる。そして、シートベルト緊縛装置と
エアバックシステムとの連動により、安全性を一層高め
ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
構造のプリローダとエアバッグの作動を制御する車両用
安全装置は、車両に小さな衝撃が加わった場合、プリロ
ーダのみを作動させ、車両に大きな衝撃が加わった場
合、プリローダとエアバッグを作動させる制御である
が、車両に加わる衝撃のみしか検出していない。従っ
て、進行方向に対して車両が横方向にすべり回頭するス
ピン状態のように車両に遠心力がかかった場合や、車両
が横転してしまうロールオーバー状態のように車両前後
軸回りの回転がおきた場合等に、プリローダが作動せ
ず、プリローダが効率よく活用されていないという問題
があった。本発明は、上述した問題点を解決するために
なされたものであって、本発明が解決しようとする課題
は、車両の姿勢状態が異常であると判断した場合にもプ
リローダを作動させ、乗員をシートベルトで保持するこ
とにより、乗員の保護性能の向上をはかることにある。
更に本発明の課題は、姿勢状態に基づいてエアバッグの
作動レベルを調整することによって、更なる乗員の保護
性能の向上をはかることにある。又、作動レベルを調整
後、一定時間何もなかった場合には、元の作動レベルに
戻すことにより、不必要なエアバッグの作動を防ぐこと
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は次の手段をとる。先ず、請求項1にか
かる発明は、車両緊急時に乗員を保護するためのプリロ
ーダを有する車両用安全装置において、車両の姿勢状態
を検出する姿勢状態検出手段と、前記姿勢状態検出手段
から検出された検出値により姿勢状態が演算され、演算
された前記姿勢状態が異常であり、プリローダの駆動が
必要であると判断された場合に、前記プリローダを作動
させるプリローダ駆動用回路とを有することを特徴とす
る。次に、請求項2にかかる発明は、車両緊急時にプリ
ローダとエアバッグを作動させて乗員を保護する車両用
安全装置において、車両の姿勢状態を検出する姿勢状態
検出手段と、車両の衝突状態を検出する衝突状態検出手
段と、前記姿勢状態検出手段により検出された姿勢状態
検出値と、設定姿勢状態値とを比較する姿勢状態比較手
段と、前記衝突状態検出手段により検出された衝突検出
値と、設定衝突状態値とを比較する衝突状態比較手段
と、前記姿勢状態比較手段による姿勢状態信号、又は前
記衝突状態比較手段による衝突状態信号により、プリロ
ーダへ作動信号を出力するプリローダ作動判別手段と、
前記衝突状態比較手段による前記衝突状態信号によりエ
アバッグへ作動信号を出力するエアバッグ作動判別手段
と、前記プリローダ作動判別手段からの作動信号によ
り、前記プリローダを駆動させるプリローダ駆動用回路
と、前記エアバッグ作動判別手段からの作動信号によ
り、前記エアバッグを駆動させるエアバッグ駆動用回路
とを有することを特徴とする。更に、請求項3にかかる
発明は、請求項1に記載の車両用安全装置において、前
記姿勢状態比較手段による、姿勢状態信号を受け、前記
設定衝突状態値を低く補正する衝突状態値補正手段を有
することを特徴とする。更に、請求項4にかかる発明
は、請求項2に記載の車両用安全装置において、前記衝
突状態値補正手段による補正後の経過時間を計るタイマ
手段と、該タイマ手段により計時され、所定時間経過後
に前記設定衝突状態値を通常の値に戻す、キャンセル手
段を有することを特徴とする。
【0008】
【作用】上述の手段をとることにより、請求項1の発明
においては、姿勢状態検出手段により車両の姿勢状態を
検出し、姿勢状態比較手段では、予め設定している設定
姿勢状態値と姿勢状態検出手段により検出された姿勢状
態検出値とを比較する。姿勢状態比較手段により、スピ
ン状態やロールオーバー状態等、車両の姿勢状態が異常
であると判断されると、プリローダ作動判別手段に姿勢
状態信号が送られる。姿勢状態信号を受けたプリローダ
作動判別手段では、プリローダ駆動用回路に作動信号を
出力する。作動信号により、プリローダ駆動用回路が駆
動し、プリローダが作動する。従って、車両のスピン状
態あるいはロールオーバー時等、車両の前後軸回りの運
動や、車両重心を通る鉛直軸回りの運動や、車両左右方
向軸回りの運動等を検出し、姿勢状態が異常である時
に、プリローダが作動し、このプリローダの作動により
乗員がシートベルトで拘束されるので、乗員の保護性能
のより一層の向上をはかることができる。
【0009】次に、請求項2の発明においては、姿勢状
態検出手段により車両の姿勢状態を検出し、姿勢状態比
較手段では、予め設定している設定姿勢状態値と姿勢状
態検出手段により検出された姿勢状態検出値とを比較す
る。姿勢状態比較手段により、スピン状態やロールオー
バー状態等、車両の姿勢状態が異常であると判断される
と、プリローダ作動判別手段に姿勢状態信号が送られ
る。姿勢状態信号を受けたプリローダ作動判別手段で
は、プリローダ駆動用回路に作動信号を出力する。作動
信号により、プリローダ駆動用回路が駆動し、プリロー
ダが作動する。一方、衝突状態検出手段により車両の衝
突状態を検出し、衝突状態比較手段では、予め設定され
ている設定衝突状態値と衝突状態検出手段により検出さ
れた衝突状態検出値とを比較する。プリローダが未作動
であり、衝突状態比較手段により、車両が衝突状態であ
るためプリローダの作動が必要であると判断されると、
プリローダ作動判別手段に衝突状態信号が送られる。衝
突状態信号を受けたプリローダ作動判別手段では、プリ
ローダ駆動用回路に作動信号を出力する。作動信号によ
り、プリローダ駆動用回路が駆動し、プリローダが作動
する。同様に、衝突状態でありエアバッグの作動が必要
であると判断されると、エアバッグ作動判別手段に衝突
状態信号が送られる。衝突状態信号を受けたエアバッグ
作動判別手段では、エアバッグ駆動用回路に作動信号を
出力する。作動信号により、エアバッグ駆動用回路が駆
動し、エアバッグが作動する。従って、車両のスピン状
態あるいはロールオーバー時等、姿勢状態が異常である
時にも、プリローダが作動し、このプリローダの作動に
より乗員がシートベルトで拘束されるので、乗員の保護
性能のより一層の向上をはかることができる。
【0010】次に、請求項3の発明においては、姿勢状
態が異常であると判断されてプリローダが作動した時
に、予め設定されている衝突状態比較手段における設定
衝突状態値が、衝突状態値補正手段により、通常の値よ
り低くなるように補正される。そして、衝突状態比較手
段では、衝突状態検出手段により検出された検出値と、
補正された設定衝突状態値とを比較して、車両が衝突状
態であるか否かの判断を行う。車両が衝突状態であると
判定され、エアバッグ作動判別手段により、エアバッグ
の作動が必要であると判断された場合、エアバッグ駆動
用回路が駆動して、エアバッグが作動する。従って、ス
ピン状態、ロールオーバー状態等の車両姿勢状態が異常
であることを検出することにより、車両の衝突を予め予
測し、通常のエアバッグの作動よりも速いタイミングで
エアバッグを作動させ、乗員をエアバッグでより速く拘
束し、安全性の更なる向上をはかっている。
【0011】更に、請求項4の発明においては、請求項
2における衝突状態値補正手段により、設定衝突状態値
が通常の値より低くなってから、一定時間の経過がタイ
マ手段により計時された時に、キャンセル手段により、
衝突判定値を通常通りにする。従って、スピン状態等を
検出しても、所定時間何もなかった時は、衝突判定の設
定衝突状態値が通常状態となるので、必要のないエアバ
ッグの作動が防止できる。尚、車両の衝突状態を検出す
る手段としては、Gセンサ等を用い、車両の減速度を測
定するものがある。この場合、設定衝突状態値である予
め設定された減速度よりも、検出された減速度が大きく
なった場合に、プリローダ或いはエアバッグが作動す
る。
【0012】
【実施例】本発明の第1実施例を図1、図2、図3、図
4、図5、図6及び図7により説明する。図2に示され
るように、車両には乗員の安全性を向上するための車両
安全装置としてエアバッグ1とシートベルト緊縛装置で
あるプリローダ2が設けられている。エアバッグ1は運
転席エアバッグ1a、助手席エアバッグ1b、乗員の側
部エアバッグ1c、1d(図5参照)より構成されてい
る。運転席エアバッグ1aは、車両緊急時に運転者を拘
束する為にステアリングホイールの中心部に配設されて
いる。助手席エアバッグ1bは、助手席側の乗員を拘束
する為にインストルメントパネル内に配設されている。
また、図5に示されるように車両ドア内側の左右にそれ
ぞれ側部エアバッグ1c、1dが設けられている。プリ
ローダ2はシートベルト装置のリトラクター27と一体
的に設けられており、運転席用プリローダ2a、助手席
用プリローダ2b、後部座席の左右に後部座席用プリロ
ーダ2c、2dが車内に配設されている。
【0013】図3は図2に示されるA部に設けられてい
るシートベルト装置の一部断面図を示している。このシ
ートベルト装置は、プリローダ2とリトラクター27と
から構成されている。プリローダ2はシリンダ21、ピ
ストン22、及び図示しないガス発生器から構成される
駆動装置28と、駆動装置28のピストン22に一端が
連結されているワイヤ23と、ワイヤ23の中間部が巻
付けられている図4に示されるローラ24とからなって
いる。尚、ワイヤ23の他端は自由端となっている。ま
た、リトラクター27は、図3に示されるようにウェビ
ング26と、ウェビング26が巻き取られプリローダ2
のローラ24と連動して回転する図示されていない回転
ドラムと、ハウジング部材25とから構成されている。
図4は図3のX−X方向に沿って切断した断面図を示し
ている。図4に基づいてプリローダ2の作動について詳
細に説明する。図4(a)は、プリローダ2の作動前の
状態を示しており、図4(b)は、プリローダ2の作動
後の状態を示している。
【0014】車両の姿勢状態が異常であったり、衝突状
態であった場合に、プリローダ2の作動が必要であると
判断されると、プリローダ2の図示されていないガス発
生器が作動し、瞬時に大量のガスが発生する。このガス
が図4(a)に示されるシリンダ21内のピストン22
下方に噴出し、ピストン22がシリンダ先端部21aに
向かって急激に移動する。このピストン22の移動に伴
い、ピストン22に連結されているワイヤ23が上方に
引っ張られ、ガスが噴出した結果としてプリローダ2
は、図4(b)に示される状態になる。このように、図
4(a)の状態から図4(b)の状態へ移行する間に、
ワイヤ23はローラ24の周囲に強く巻きつけられると
ともに、ローラ24がワイヤ23の上方への引っ張りに
伴いY方向へ回転する。この時ローラ24の回転に連動
して回転する図示しない回転ドラムもY方向に回転す
る。回転ドラムは図3に示されるウェビング26が巻き
付けられるものであり、回転ドラムの図3に示されるY
方向の回転により、ウェビング26は回転ドラムに急激
に巻き取られ、結果として乗員を拘束しているシートベ
ルトがさらに乗員を緊縛する。
【0015】図5はプリローダ2とエアバッグ1を作動
させるための回路構成を示しており、図1の車両安全装
置のブロック図とあわせて説明する。図1及び、図5に
示される姿勢状態検出手段3は、車両の姿勢状態を検出
し、衝突状態検出手段4は、車両減速度を検出する。姿
勢状態検出手段3には、例えばヨー角速度検出手段、ロ
ール角速度検出手段、ピッチ角速度検出手段等がある。
ヨー角速度検出手段はヨー角速度センサ、ロール角速度
検出手段はロール角速度センサ、ピッチ角速度検出手段
には、ピッチ角速度センサでもよい。ヨー角速度センサ
は、車両重心を通る鉛直軸まわりの車両回転速度を検出
する。ロール角速度センサは、車両の前後軸回りの回転
運動の速度を検出する。ピッチ角速度センサは、車両の
左右方向軸を中心とする車両の振動を検出する。また、
ヨー角速度検出手段は、車両のハンドル切れ角の変化量
によりヨー角速度を演算してもよいし、ピッチ角速度検
出手段は、車両の前輪、後輪の移動変化量によりピッチ
角速度を、ロール角速度検出手段は、サスペンション左
右の変化量によりロール角速度を演算してもよい。
【0016】また、衝突状態検出手段4は、例えばGセ
ンサにより車両の減速度を検出する。このGセンサは、
車外のフロントサイドメンバに配設され、車両前後方向
の減速度を検出する正突用Gセンサと、車室内のフロア
上に配設され、車両左右方向の減速度を検出する側突用
Gセンサとからなる。この正突用Gセンサと側突用Gセ
ンサの検出値に基づいて車両の衝突状態及び車両の衝突
方向が、後述するマイクロコンピュータ6(以下マイコ
ンという)での演算により求められる。また、正突用G
センサは車室内にも配設されている。この車室内に設け
られた正突用Gセンサは、車外に設けられたGセンサが
比較的大きな車両の減速度を検出することに対して、比
較的小さな車両の減速度を検出する。
【0017】これら姿勢状態検出手段3と衝突状態検出
手段4からの検出値は、図5に示されるA/D変換器5
を介しマイコン6に入力される。A/D変換器5は、姿
勢状態検出手段3と衝突状態検出手段4から出力される
アナログ信号を、デジタル信号に変換してマイコン6に
入力する。マイコン6では、A/D変換器5によってデ
ジタル信号に変換された、姿勢状態検出手段3と衝突状
態検出手段4からの出力を基に、姿勢状態比較手段14
及び衝突状態比較手段15により、所定の演算を行い、
現在置かれている車両状態を判断する。姿勢状態検出手
段3からの出力信号に基づき、図1に示されるマイコン
6中の姿勢状態比較手段14で判断した結果、スピン状
態やロールオーバー状態等、車両の姿勢状態が異常と判
断された場合、マイコン6中のプリローダ作動判別手段
16から信号が出力される。その結果、図5に示される
ように、プリローダ駆動用回路40における電界効果ト
ランジスタによるスイッチ7がONとなり、プリローダ
2が作動する。
【0018】一方、図1に示されるマイコン6の衝突状
態比較手段15において、衝突状態検出手段4で検出さ
れた車両減速度の出力信号と、車両の比較的小さな衝突
を判別するために、予め設定されている車両減速度の第
1の設定衝突状態値とを比較して、車両が比較的小さな
衝突状態であるか否かの判断を行う。車両が衝突状態で
あると判断され且つプリローダ駆動用回路40が駆動し
ていない場合、マイコン6中のプリローダ作動判別手段
16から信号が出力され、プリローダ駆動用回路40の
スイッチ7がONとなり、プリローダ2が作動する。
【0019】また図1に示されるマイコン6中の衝突状
態比較手段15により、検出された車両減速度と第1の
設定衝突状態値よりも高く設定されている第2の設定衝
突状態値と比較して、エアバッグ1の作動が判断された
場合、つまり比較的大きな衝突の場合、マイコン6内の
エアバッグ作動判別手段17から信号が出力される。そ
の結果、図5に示されるようにエアバッグ駆動用回路4
1の電界効果トランジスタによるスイッチ8、9、10
がONとなり、エアバッグスクイブが点火され、エアバ
ッグ1が作動する。
【0020】尚、図5に示されるように、エアバック1
の作動回路中には、運転席用エアバッグ1a、助手席用
エアバッグ1b、側突用エアバッグ1c、1dにそれぞ
れセーフィングスイッチ11、12、13がついてお
り、これらはエアバッグ1の誤作動を防止する。具体的
には、このセーフィングスイッチ11、12、13は、
通常はOFFであるが、車両が急に減速した時等に発生
するGにより、機械的に閉じてONとなるように構成さ
れる。衝突状態検出手段4により、電気的に減速度が検
出され、その結果マイコン6がエアバッグ1の作動を判
断した場合にマイコン6からの信号が電界効果トランジ
スタであるスイッチ8、9、10に送られ、スイッチ
8、9、10がONとなる。しかしながら、マイコン6
からの電気的ノイズ等により、エアバッグ1が必要ない
にもかかわらず、スイッチ8、9、10がONとなる場
合がある。このような場合、セーフィングスイッチ1
1、12、13にはGが作用しておらず、OFF状態で
あるため、エアバッグ1は作動しない。従って、セーフ
ィングスイッチ11、12、13を設けることにより、
エアバッグ1の誤作動を防止することができる。
【0021】次に、図6と図7のフローチャートにそっ
て、第1実施例のマイコン6中の制御について説明す
る。図6に示すマイコンのメインルーチンは、ステップ
50より開始し、ステップ51で初期化を行い、ステッ
プ52ではROM、RAMの検査などシステムの初期故
障を検査した後、ステップ53で点火系の電源ラインシ
ョート等の故障検査を行う。ステップ54では、ループ
周回間隔を一定時間に監視する。例えば一定時間を5m
sに設定すると、5ms経過したか否かの判断を行い、
5ms経過したらステップ55に進み、5ms経過して
いない場合もう1度ステップ55に戻り、同じ制御を繰
り返す。ステップ55では、指定時間に信号が来るかど
うかで、この制御に異常があるかないかを監視してい
る。指定時間にステップ55に信号が来たら、ウォッチ
ドッグ出力ポートを反転させていく。従って、メインル
ーチンが1周する毎に0から1へ、あるいは1から0へ
ウォッチドッグ出力ポートを反転させる。
【0022】図6に示されるメインルーチンと平行し
て、例えば、0.2msのように一定間隔をおいて、割
り込み制御が行われる。この割り込み制御は、例えば図
6に示されるC点にて割り込みが行われる場合がある。
この割り込み制御について、図7に基づいて説明する。
【0023】図7に示されるように、ステップ60で割
り込みを開始し、ステップ61では、図1に示される姿
勢状態検出手段3により測定されたヨー角速度、ロール
角速度、ピッチ角速度等が、A/D変換器5を介してデ
ジタル信号としてマイコン6に入力され、図1に示され
る姿勢状態比較手段14であるステップ62で所定の演
算を行い、姿勢状態の判定を行う。ステップ63では、
ステップ62における姿勢状態の判定により、車両の姿
勢状態がスピン状態やロールオーバー状態等の異常状態
であると判断された場合、ステップ64に進む。ステッ
プ64では、図1に示されるプリローダ作動判別手段1
6からの出力信号により、プリローダ駆動用回路40が
駆動し、プリローダ2を作動させ、その後ステップ65
に進む。姿勢状態が異常ではないと判断された場合は、
ステップ64を経由することなく直接ステップ65に進
む。
【0024】図1に示される衝突状態比較手段15であ
るステップ65では、衝突状態検出手段4であるのGセ
ンサからの出力信号を基に車両減速度を測定し、ステッ
プ66では検出された車両減速度と、予め設定されてい
る車両減速度の第1の設定衝突状態値及び第2の設定衝
突状態値とを各々比較して衝突状態の判定を行う。尚、
第2の設定衝突状態値は第1の設定衝突状態値よりも高
く設定されている。つまり、第1の設定衝突状態値は、
比較的小さな衝突を検出し、第2の設定衝突状態値は、
比較的大きな衝突を検出するために設定されている。
【0025】その後、ステップ67に進み、既にプリロ
ーダ2は作動したかどうかの判断を行う。既にプリロー
ダ2がステップ64で作動したのであれば、ステップ7
0に進み、エアバッグ1の作動が必要か否かの判断をお
こなう。プリローダ2が未作動であれば、ステップ68
に進む。ステップ66で第1の設定衝突状態値と検出さ
れた車両減速度とを比較し、その結果、衝突状態である
と判断された場合、図1に示されるプリローダ作動判別
手段16であるステップ68で、プリローダ2の作動が
必要であると判断し、プリローダ作動判別手段16か
ら、プリローダ駆動用回路40へ信号を出力する。そし
て、ステップ69では、プリローダ駆動用回路40が駆
動し、プリローダ2が作動する。ステップ68でプリロ
ーダ2の作動が必要でないと判断されれば、ステップ7
2に進み割り込み制御を終了する。
【0026】次に、図1に示されるエアバッグ作動判別
手段17であるステップ70では、ステップ66にて検
出された車両減速度と第2の設定衝突状態値とを比較し
た衝突判定により、エアバッグ1の作動が必要であると
判断されれば、エアバッグ作動判別手段17からの信号
により、エアバッグ駆動用回路41が駆動し、ステップ
71でスクイブを点火してエアバッグ1を作動させ、割
り込みを終了する。ステップ70で、エアバッグ1の作
動が必要ないと判断された場合は、ステップ72に進み
割り込み制御を終了する。このような制御では、衝突以
外の車両緊急時、例えばスピン状態やロールオーバー状
態等の車両姿勢が異常な場合にも、プリローダ2が作動
し、シートベルトが緊縛されるため、乗員の保護性能の
より一層の向上をはかることができる。
【0027】次に図8に基づいて本発明の第2実施例の
制御について説明する。メインルーチンは第1実施例と
同じく図6に示される通りである為省略する。図6に示
されるメインルーチンと平行して、例えば、0.2ms
のように一定間隔をおいて、割り込み制御が行われる。
この割り込み制御は、例えば図6に示されるC点にて割
り込みが行われる。この割り込み制御について、図8に
基づいて説明する。
【0028】図8に示されるように、ステップ80で割
り込みを開始し、ステップ81では、図5に示される姿
勢状態検出手段3により測定されたヨー角速度、ロール
角速度、ピッチ角速度等が、A/D変換器5を介してデ
ジタル信号としてマイコン6に入力され、図1に示され
る姿勢状態比較手段14であるステップ82で所定の演
算を行い、姿勢状態の判定を行う。ステップ83では、
ステップ82における姿勢状態の判定により、車両の姿
勢状態がスピン状態やロールオーバー状態等の異常状態
であると判断された場合、ステップ84に進む。ステッ
プ84では、図1に示されるプリローダ作動判別手段1
6からの出力信号により、プリローダ駆動用回路40が
駆動し、プリローダ2を作動させ、その後ステップ85
に進む。図1に示される衝突状態値補正手段19である
ステップ85では、後述する第2の設定衝突状態値を、
通常の第2の設定衝突状態値より低くなるように補正す
る。その後、ステップ89に進む。ステップ83で、姿
勢状態が異常ではないと判断された場合には、ステップ
86に進み、現在エアバッグ1の作動の要否をきめる衝
突状態判定の第2の設定衝突状態値が通常か、あるいは
補正されて通常の第2の設定衝突状態値以下かの判断を
行う。第2の設定衝突状態値が補正されていない場合、
ステップ89に進む。
【0029】また、ステップ86で、第2の衝突判定値
が補正され通常の第2の衝突判定値以下の場合、ステッ
プ87に進み、第2の衝突判定値の補正を行ってから一
定時間が経過したか否かの判断を行う。この一定時間は
例えばタイマ18によって計時されている。一定時間が
経過していた場合、ステップ88に進み、第2の設定衝
突状態値を通常の第2の設定衝突状態値にして、ステッ
プ89に進む。これらステップ86、ステップ87、ス
テップ88における、補正された第2の設定衝突状態値
を、通常の第2の設定衝突状態値にするステップは、図
1における設定衝突状態値キャンセル手段20に相当す
る。またステップ87で一定時間経過していない場合
は、ステップ89に進む。
【0030】図1に示される衝突状態比較手段15であ
るステップ89では、衝突状態検出手段4であるGセン
サからの出力信号である車両減速度を測定し、ステップ
90では検出された車両減速度と、予め設定されている
車両減速度の第1の設定衝突状態値及び第2の設定衝突
状態値とを各々比較して衝突状態の判定を行う。尚、第
2の設定衝突状態値は第1の設定衝突状態値よりも高く
設定されている。つまり、第1の設定衝突状態値は、比
較的小さな衝突を検出し、第2の設定衝突状態値は、比
較的大きな衝突を検出するために設定されている。その
後、ステップ91に進み、既にプリローダ2は作動した
かどうかの判断を行う。既にプリローダ2がステップ8
4で作動したのであれば、ステップ94に進み、エアバ
ッグ1の作動が必要か否かの判断をおこなう。プリロー
ダ2が未作動であれば、ステップ92に進む。ステップ
90で第1の設定衝突状態値と検出された車両減速度と
を比較し、その結果、衝突状態であると判断された場
合、図1に示されるプリローダ作動判別手段16である
ステップ92で、プリローダ2の作動が必要であると判
断されれば、プリローダ作動判別手段16からの信号に
より、プリローダ駆動用回路40へ信号を出力する。そ
して、プリローダ駆動用回路40からの出力信号によっ
て、ステップ93で、プリローダ2が作動する。ステッ
プ92でプリローダ2の作動が必要でないと判断された
場合、ステップ96に進み、割り込み制御を終了する。
【0031】次に、図1に示されるエアバッグ作動判別
手段17であるステップ94では、ステップ90にて検
出された車両減速度と第2の設定衝突状態値とを比較し
た衝突判定により、エアバッグ1の作動が必要であると
判断されれば、エアバッグ作動判別手段17からの信号
により、エアバッグ駆動用回路41が駆動し、ステップ
95でスクイブを点火してエアバッグ1を作動させ、割
り込みを終了する。また、ステップ94でエアバッグ1
の作動が必要でないと判断された場合、ステップ96に
進み、割り込み制御を終了する。車両の姿勢状態が異常
であると判断されてプリローダ2が作動した場合に、衝
突状態検出手段4による検出値と比較して、車両が衝突
状態であるか否かを判断するための第2の設定衝突状態
値を低くする。このことにより、姿勢状態の異常から予
め車両の衝突を予測していることになり、比較的小さな
車両減速度の検出でもエアバッグ1が作動し、乗員をす
ばやく拘束するので、乗員の保護性能のより一層の向上
をはかることができる。また、一定時間が経過後、第2
の衝突判定値を、通常の第2の衝突判定値に戻すことに
より、必要のないエアバッグ1の作動が防止できる。
【0032】尚、第1実施例及び第2実施例は、便宜上
メインルーチンのC点において、割り込み制御を行った
が、このC点に限らず、例えば0.2msのように、あ
る所定時間がくれば、メインルーチンのどの場所でも割
り込み制御を行う。実施例1、2においては、プリロー
ダ2が作動する時には運転席用プリローダ2a、助手席
用プリローダ2b、後席用プリローダ2c、2dが同時
に作動するが、シートセンサ等を用い、乗員がいるか否
かを判定して、乗員がいる席のプリローダ2のみ作動す
るようにしてもよい。
【0033】またエアバッグ1が作動するときに、運転
席用エアバッグ1aと助手席用エアバッグ1bは、同時
に作動するが、着座センサを用い、乗員がいる席のエア
バッグ1のみを作動させてもよい。
【0034】更に本発明では、図5におけるスイッチ
7、8、9、10は、応答性のよい電界効果トランジス
タを用いているが、電界効果トランジスタに限るもので
はなく、バイポーラトランジスタなどでも構わない。
【0035】更に、本実施例では、プリローダ2は図3
に示されるようなウェビング26が巻き付けられる回転
ドラムを巻き取るタイプのものを用いたが、図9に示さ
れるようにインナバックル30を引き込むタイプのもの
でもよい。インナバックル30を引き込むタイプのもの
は、図2に示されるB部に設けられたもので、以下にこ
のプリローダの作動について説明する。図示されないセ
ンサ等により、車両の衝突状態もしくは姿勢状態の異常
が検出されると図9に示されるソレノイド34が駆動さ
れ、係止部31が解除される。この時、図9に示される
D方向に付勢されていたばね32が図9におけるE方向
に移動し、ワイヤ33がE方向に引き込まれ、インナバ
ックル30が牽引されF方向に移動する。これによりウ
ェビングの弛みを吸収することができる。本発明の第1
の実施例、及び第2の実施例においては、マイコン6中
に衝突状態比較手段15、姿勢状態比較手段14、エア
バッグ作動判別手段17、プリローダ作動判別手段16
を有する。特に第2実施例においては、マイコン6中に
衝突状態値補正手段19とキャンセル手段20を有す
る。
【0036】
【発明の効果】本発明における車両用安全装置は、姿勢
状態検出手段を設け、車両の姿勢状態を検出し、車両の
姿勢状態が異常であると判断された場合、プリローダが
作動する。従って、車両が横転するロールオーバー状態
や、車両進行方向に対して横滑りし車体が回頭するスピ
ン状態といった、車両姿勢状態が異常である場合にも、
プリローダが作動するので、ウェビングが引き締まり、
乗員はシートに固定され、より一層乗員の保護性能を高
めることができる。また、姿勢状態が異常であると判断
されてプリローダが作動した時に、予め設定されている
衝突状態比較手段における設定衝突状態値が、衝突状態
値補正手段により、通常の値より低くなるように補正さ
れる。このため、車両姿勢状態が異常であることを検出
することにより、車両の衝突を予め予測し、通常のエア
バッグの作動よりも速いタイミングでエアバッグを作動
させ、乗員をエアバッグでより速く拘束し、安全性の更
なる向上をはかっている。更に、設定衝突状態値は、通
常の値より低くなった後、一定時間が経過したら通常通
りになるため、スピン状態等を検出しても、所定時間何
もなかった時は、衝突判定の設定衝突状態値が通常状態
となり、必要のないエアバッグの作動が防止できる。以
上のように、姿勢状態と衝突状態とでプリローダの作動
を判断し、姿勢状態の異常によってプリローダが作動し
た時には車両減速度に基づくエアバッグの作動レベルを
調整してエアバッグを作動させるので、効率のよい、且
つ乗員の保護性能を一層向上させた車両用安全装置を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用安全装置におけるブロック図
【図2】車両用安全装置であるエアバッグとプリローダ
が装着された車室内を斜視した図
【図3】プリローダ全体を斜視した図
【図4】図3におけるプリローダをX−Xで切断した図
【図5】エアバッグとプリローダを備えた車両用安全装
置の回路構成図
【図6】本発明の第1実施例を示しマイコンのメインル
ーチンを示すフローチャート
【図7】本発明の第1実施例を示しマイコンのサブルー
チンを示すフローチャート
【図8】本発明の第2実施例を示しマイコンのサブルー
チンを示すフローチャート
【図9】別の構成のプリローダを示す断面図
【図10】本発明の従来技術を示す車両用安全装置の回
路構成図
【図11】本発明の従来技術を示す車両用安全装置のセ
ンサ取付け位置を示す図
【符号の説明】
1・・・エアバッグ 2・・・プリローダ 3・・・姿勢状態検出手段 4・・・衝突状態検出手段 14・・・姿勢状態比較手段 15・・・衝突状態比較手段 16・・・プリローダ作動判別手段 17・・・エアバッグ作動判別手段 18・・・タイマ(タイマ手段) 19・・・衝突状態値補正手段 20・・・キャンセル手段 40・・・プリローダ駆動用回路 41・・・エアバッグ駆動用回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両緊急時に乗員を保護するためのプリロ
    ーダを有する車両用安全装置において、 車両の姿勢状態を検出する姿勢状態検出手段と、 前記姿勢状態検出手段から検出された検出値により姿勢
    状態が演算され、演算された前記姿勢状態が異常であ
    り、プリローダの駆動が必要であると判断された場合
    に、前記プリローダを作動させるプリローダ駆動用回路
    とを有することを特徴とする車両用安全装置。
  2. 【請求項2】車両緊急時にプリローダとエアバッグを作
    動させて乗員を保護する車両用安全装置において、 車両の姿勢状態を検出する姿勢状態検出手段と、 車両の衝突状態を検出する衝突状態検出手段と、 前記姿勢状態検出手段により検出された姿勢状態検出値
    と、設定姿勢状態値とを比較する姿勢状態比較手段と、 前記衝突状態検出手段により検出された衝突検出値と、
    設定衝突状態値とを比較する衝突状態比較手段と、 車両の姿勢状態が異常である場合に前記姿勢状態比較手
    段から姿勢状態信号、又は車両が衝突状態である場合に
    前記衝突状態比較手段から衝突状態信号を受け、プリロ
    ーダへ作動信号を出力するプリローダ作動判別手段と、 前記衝突状態比較手段からの前記衝突状態信号を受け、
    エアバッグへ作動信号を出力するエアバッグ作動判別手
    段と、 前記プリローダ作動判別手段からの作動信号により、前
    記プリローダを駆動させるプリローダ駆動用回路と、 前記エアバッグ作動判別手段からの作動信号により、前
    記エアバッグを駆動させるエアバッグ駆動用回路とを有
    することを特徴とする車両用安全装置。
  3. 【請求項3】車両の姿勢状態が異常である場合に前記姿
    勢状態比較手段から姿勢状態信号を受け、前記設定衝突
    状態値を低く補正する衝突状態値補正手段を有すること
    を特徴とする請求項1に記載の車両用安全装置。
  4. 【請求項4】前記衝突状態値補正手段による補正後の経
    過時間を計るタイマ手段と、 該タイマ手段により計時され、所定時間経過後に前記設
    定衝突状態値を通常の値に戻す、キャンセル手段を有す
    ることを特徴とする請求項2に記載の車両用安全装置。
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