JPH07275524A - 方向変換装置 - Google Patents
方向変換装置Info
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- JPH07275524A JPH07275524A JP6097011A JP9701194A JPH07275524A JP H07275524 A JPH07275524 A JP H07275524A JP 6097011 A JP6097011 A JP 6097011A JP 9701194 A JP9701194 A JP 9701194A JP H07275524 A JPH07275524 A JP H07275524A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear
- motor
- gears
- cam
- conversion
- Prior art date
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- Pending
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Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A63—SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
- A63H—TOYS, e.g. TOPS, DOLLS, HOOPS OR BUILDING BLOCKS
- A63H17/00—Toy vehicles, e.g. with self-drive; ; Cranes, winches or the like; Accessories therefor
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A63—SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
- A63H—TOYS, e.g. TOPS, DOLLS, HOOPS OR BUILDING BLOCKS
- A63H31/00—Gearing for toys
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A63—SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
- A63H—TOYS, e.g. TOPS, DOLLS, HOOPS OR BUILDING BLOCKS
- A63H17/00—Toy vehicles, e.g. with self-drive; ; Cranes, winches or the like; Accessories therefor
- A63H17/26—Details; Accessories
- A63H17/36—Steering-mechanisms for toy vehicles
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T74/00—Machine element or mechanism
- Y10T74/19—Gearing
- Y10T74/19172—Reversal of direction of power flow changes power transmission to alternate path
Landscapes
- Toys (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 部品点数を少なくし、組み立てが容易で安価
かつ確実に作動する乗物玩具の方向変換装置を提供す
る。 【構成】 回転方向が制御される一つのモータ２０で駆
動されるモータギヤと、前記モータギヤに噛み合い、互
いに向かい合って反対方向に同軸上で回転し、向かい合
う側面にそれぞれ一方向にのみ回転力を伝達する第１及
び第２ギヤ側ラチェット爪を設けた第１及び第２変換用
ギヤ２６，２８と、前記第１及び第２変換用ギヤ２６，
２８の間の同軸上に配置され、同軸上を移動して前記第
１及び第２ギヤ側ラチェット爪にそれぞれ係合可能であ
り、該第１及び第２ギヤ側ラチェット爪のいずれか一方
側に係合したときに他方側が外れる第１及び第２カム側
ラチェット爪を設けたカム軸３２と、前記第１変換用ギ
ヤ２６に一体的に設けられた第１中間ギヤ２６ｃ及び前
記カム軸３２に一体的に設けられた第２中間ギヤ３２ｃ
と、前記第１及び第２中間ギヤ２６ｃ，３２ｃにそれぞ
れ駆動される車輪駆動用の第１及び第２駆動ギヤ３４，
３６とを備える。
かつ確実に作動する乗物玩具の方向変換装置を提供す
る。 【構成】 回転方向が制御される一つのモータ２０で駆
動されるモータギヤと、前記モータギヤに噛み合い、互
いに向かい合って反対方向に同軸上で回転し、向かい合
う側面にそれぞれ一方向にのみ回転力を伝達する第１及
び第２ギヤ側ラチェット爪を設けた第１及び第２変換用
ギヤ２６，２８と、前記第１及び第２変換用ギヤ２６，
２８の間の同軸上に配置され、同軸上を移動して前記第
１及び第２ギヤ側ラチェット爪にそれぞれ係合可能であ
り、該第１及び第２ギヤ側ラチェット爪のいずれか一方
側に係合したときに他方側が外れる第１及び第２カム側
ラチェット爪を設けたカム軸３２と、前記第１変換用ギ
ヤ２６に一体的に設けられた第１中間ギヤ２６ｃ及び前
記カム軸３２に一体的に設けられた第２中間ギヤ３２ｃ
と、前記第１及び第２中間ギヤ２６ｃ，３２ｃにそれぞ
れ駆動される車輪駆動用の第１及び第２駆動ギヤ３４，
３６とを備える。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、一つのモータの正転ま
たは逆転により２つの駆動部分の回転方向を変換する装
置であり、特に、乗物玩具における車輪を駆動して前進
したり、その場で旋回させたりする方向変換装置に関す
るものである。
たは逆転により２つの駆動部分の回転方向を変換する装
置であり、特に、乗物玩具における車輪を駆動して前進
したり、その場で旋回させたりする方向変換装置に関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の遠隔操縦式の乗物玩具において
は、左右の車輪を正転させて前進し、方向変換の手段と
していずれかの車輪のみを逆転（右車輪を逆転させた場
合は、左車輪が正転、左車輪を逆転させた場合は、右車
輪が正転）させて、その場で旋回する動作のものが良く
知られている。この動作は、駆動モータの回転に片側の
車輪が順応するようになっており、反対側の車輪はモー
タの回転方向にかかわらず常に正転方向に回転するよう
になっており、その動きをさせるために、クラッチや遊
星ギヤなどを使用する機構が一般に用いられている。な
お、本出願人は、米国特許第５，２７３，４８０号に遊
星ギヤなどを用いた乗物玩具の駆動装置に関する技術を
開示している。
は、左右の車輪を正転させて前進し、方向変換の手段と
していずれかの車輪のみを逆転（右車輪を逆転させた場
合は、左車輪が正転、左車輪を逆転させた場合は、右車
輪が正転）させて、その場で旋回する動作のものが良く
知られている。この動作は、駆動モータの回転に片側の
車輪が順応するようになっており、反対側の車輪はモー
タの回転方向にかかわらず常に正転方向に回転するよう
になっており、その動きをさせるために、クラッチや遊
星ギヤなどを使用する機構が一般に用いられている。な
お、本出願人は、米国特許第５，２７３，４８０号に遊
星ギヤなどを用いた乗物玩具の駆動装置に関する技術を
開示している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな遊星ギヤなどを用いた方向変換装置では、機構が複
雑で部品点数が多くなり、組み立ても容易でなく、コス
トが高くなる欠点があった。
うな遊星ギヤなどを用いた方向変換装置では、機構が複
雑で部品点数が多くなり、組み立ても容易でなく、コス
トが高くなる欠点があった。
【０００４】そこで本発明は、機構を簡単にして部品点
数を少なくできるとともに、組み立ても簡単になり、か
つ安価で確実に動作できる方向変換装置を提供すること
を目的とする。
数を少なくできるとともに、組み立ても簡単になり、か
つ安価で確実に動作できる方向変換装置を提供すること
を目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の方向変換装置は、回転方向が制御される一
つのモータと、前記モータで駆動されるモータギヤと、
前記モータギヤに噛み合い、互いに向かい合って反対方
向に同軸上で回転するとともに、向かい合う側面にそれ
ぞれ一方向にのみ回転力を伝達する第１ギヤ側ラチェッ
ト爪を設けた第１変換用ギヤ及び第２ギヤ側ラチェット
爪を設けた第２変換用ギヤと、前記第１及び第２変換用
ギヤの間の同軸上に配置され、前記モータの回転方向に
応じて同軸上を移動し、前記第１及び第２ギヤ側ラチェ
ット爪にそれぞれ係合可能であるとともに、該第１及び
第２ギヤ側ラチェット爪のいずれか一方側に係合したと
きに、他方側が外れる第１及び第２カム側ラチェット爪
を設けたカム軸と、前記第１変換用ギヤの同軸上に一体
的に設けられた第１中間ギヤ、及び前記カム軸と同軸上
に一体的に設けられた第２中間ギヤと、前記第１及び第
２中間ギヤにそれぞれ駆動される車輪駆動用の第１及び
第２駆動ギヤとを備えたものである。
に、本発明の方向変換装置は、回転方向が制御される一
つのモータと、前記モータで駆動されるモータギヤと、
前記モータギヤに噛み合い、互いに向かい合って反対方
向に同軸上で回転するとともに、向かい合う側面にそれ
ぞれ一方向にのみ回転力を伝達する第１ギヤ側ラチェッ
ト爪を設けた第１変換用ギヤ及び第２ギヤ側ラチェット
爪を設けた第２変換用ギヤと、前記第１及び第２変換用
ギヤの間の同軸上に配置され、前記モータの回転方向に
応じて同軸上を移動し、前記第１及び第２ギヤ側ラチェ
ット爪にそれぞれ係合可能であるとともに、該第１及び
第２ギヤ側ラチェット爪のいずれか一方側に係合したと
きに、他方側が外れる第１及び第２カム側ラチェット爪
を設けたカム軸と、前記第１変換用ギヤの同軸上に一体
的に設けられた第１中間ギヤ、及び前記カム軸と同軸上
に一体的に設けられた第２中間ギヤと、前記第１及び第
２中間ギヤにそれぞれ駆動される車輪駆動用の第１及び
第２駆動ギヤとを備えたものである。
【０００６】前記モータは、ラジオ・コントロールによ
り回転方向が制御され、乗物玩具の左右車輪駆動用に使
用されることが好ましい。前記モータギヤは、モータの
出力軸に設けられたピニオンに噛み合う減速ギヤ部であ
ることが好ましい。前記第１及び第２変換用ギヤは、そ
れぞれ一方側が開口された円筒体の向かい合う端面側に
ギヤ部を形成した第１及び第２クラウンギヤであること
が好ましい。前記第１及び第２ギヤ側ラチェット爪は、
それぞれ第１及び第２クラウンギヤの軸に直交する互い
に向かい合った開口された内面側に形成されていること
が好ましい。前記カム軸は、一方側の軸端部側に第１カ
ム側ラチェット爪が形成され、中央部近傍の周囲に第２
カム側ラチェット爪が形成され、他端部側に第２中間ギ
ヤが設けられていることが好ましい。
り回転方向が制御され、乗物玩具の左右車輪駆動用に使
用されることが好ましい。前記モータギヤは、モータの
出力軸に設けられたピニオンに噛み合う減速ギヤ部であ
ることが好ましい。前記第１及び第２変換用ギヤは、そ
れぞれ一方側が開口された円筒体の向かい合う端面側に
ギヤ部を形成した第１及び第２クラウンギヤであること
が好ましい。前記第１及び第２ギヤ側ラチェット爪は、
それぞれ第１及び第２クラウンギヤの軸に直交する互い
に向かい合った開口された内面側に形成されていること
が好ましい。前記カム軸は、一方側の軸端部側に第１カ
ム側ラチェット爪が形成され、中央部近傍の周囲に第２
カム側ラチェット爪が形成され、他端部側に第２中間ギ
ヤが設けられていることが好ましい。
【０００７】
【作用】本発明では、モータで駆動されるモータギヤと
噛み合い、互い向かい合って反対方向に回転する第１及
び第２変換用ギヤは、その間に配置したカム軸に設けた
第１及び第２カム側ラチェット爪が、モータが正転する
ときには一方の第１カム側ラチェット爪が第１ギヤ側ラ
チェット爪と係合するとともに他方の第２カム側ラチェ
ット爪が第２ギヤ側ラチェット爪から外れ、モータが逆
転するときには一方の第１カム側ラチェット爪が第１ギ
ヤ側ラチェット爪から外れるとともに他方の第２カム側
ラチェット爪が第２ギヤ側ラチェット爪に係合するよう
にカム軸が軸方向に移動する。これにより、モータを正
転させたときには、第１中間ギヤと第２中間ギヤが同じ
方向に回転して、それぞれに噛み合う第１及び第２駆動
ギヤを介して左右車輪が前進方向に駆動され、また、モ
ータを逆転させたときには、第１中間ギヤと第２中間ギ
ヤが互いに反対方向に回転して、それぞれに噛み合う第
１及び第２中間ギヤを介して車輪が互いに反対方向に回
転する。したがって、モータを正転、あるいは逆転させ
ることにより２つの駆動部分の回転を変換することがで
きる。
噛み合い、互い向かい合って反対方向に回転する第１及
び第２変換用ギヤは、その間に配置したカム軸に設けた
第１及び第２カム側ラチェット爪が、モータが正転する
ときには一方の第１カム側ラチェット爪が第１ギヤ側ラ
チェット爪と係合するとともに他方の第２カム側ラチェ
ット爪が第２ギヤ側ラチェット爪から外れ、モータが逆
転するときには一方の第１カム側ラチェット爪が第１ギ
ヤ側ラチェット爪から外れるとともに他方の第２カム側
ラチェット爪が第２ギヤ側ラチェット爪に係合するよう
にカム軸が軸方向に移動する。これにより、モータを正
転させたときには、第１中間ギヤと第２中間ギヤが同じ
方向に回転して、それぞれに噛み合う第１及び第２駆動
ギヤを介して左右車輪が前進方向に駆動され、また、モ
ータを逆転させたときには、第１中間ギヤと第２中間ギ
ヤが互いに反対方向に回転して、それぞれに噛み合う第
１及び第２中間ギヤを介して車輪が互いに反対方向に回
転する。したがって、モータを正転、あるいは逆転させ
ることにより２つの駆動部分の回転を変換することがで
きる。
【０００８】モータを乗物玩具の車体に搭載しラジオ・
コントロールにより回転方向を制御することで、前進ま
たは旋回させることができる。モータギヤを減速ギヤ部
にすることで、モータの回転を減速して第１及び第２変
換用ギヤに伝達できる。第１及び第２変換用ギヤを、一
方側が開口された円筒体の向かい合う端面にギヤ部を形
成した第１及び第２クラウンギヤを用いることでカム軸
を開口の内側に配置できる。第１及び第２クラウンギヤ
の開口された内面側に、第１及び第２ギヤ側ラチェット
爪を形成することができる。カム軸は、一方側の軸端部
側に第１カム側ラチェット爪を形成し、中央部近傍の周
囲に第２カム側ラチェット爪を形成し、他端部側に第２
中間ギヤを設けることで簡単な構造にできる。
コントロールにより回転方向を制御することで、前進ま
たは旋回させることができる。モータギヤを減速ギヤ部
にすることで、モータの回転を減速して第１及び第２変
換用ギヤに伝達できる。第１及び第２変換用ギヤを、一
方側が開口された円筒体の向かい合う端面にギヤ部を形
成した第１及び第２クラウンギヤを用いることでカム軸
を開口の内側に配置できる。第１及び第２クラウンギヤ
の開口された内面側に、第１及び第２ギヤ側ラチェット
爪を形成することができる。カム軸は、一方側の軸端部
側に第１カム側ラチェット爪を形成し、中央部近傍の周
囲に第２カム側ラチェット爪を形成し、他端部側に第２
中間ギヤを設けることで簡単な構造にできる。
【０００９】
【実施例】以下、本発明を図示の一実施例により具体的
に説明する。図１は本発明実施例の乗物玩具の方向変換
装置の構成部品を説明する分解斜視図、図２は本発明実
施例の乗物玩具の方向変換装置の要部部分の構成を説明
する分解図、図３乃至図６は本発明実施例の変換用ギヤ
を説明する図、図７乃至図９は本発明実施例のカム軸を
説明する図である。
に説明する。図１は本発明実施例の乗物玩具の方向変換
装置の構成部品を説明する分解斜視図、図２は本発明実
施例の乗物玩具の方向変換装置の要部部分の構成を説明
する分解図、図３乃至図６は本発明実施例の変換用ギヤ
を説明する図、図７乃至図９は本発明実施例のカム軸を
説明する図である。
【００１０】これらの図において、本発明実施例の乗物
玩具１０は、例えば、ラジオ・コントロールにより進行
方向などが制御される遠隔操縦玩具であり、車体１２側
面の前側には左右前輪１４ａ，１４ｂ及び後側には左右
後輪１６ａ，１６ｂを備え、かつ車体１１の後部側には
左右後輪１６ａ，１６ｂをそれぞれ駆動するとともに、
その回転方向を変えて乗物玩具１０の進行方向を変える
方向変換装置１８を搭載している。
玩具１０は、例えば、ラジオ・コントロールにより進行
方向などが制御される遠隔操縦玩具であり、車体１２側
面の前側には左右前輪１４ａ，１４ｂ及び後側には左右
後輪１６ａ，１６ｂを備え、かつ車体１１の後部側には
左右後輪１６ａ，１６ｂをそれぞれ駆動するとともに、
その回転方向を変えて乗物玩具１０の進行方向を変える
方向変換装置１８を搭載している。
【００１１】この方向変換装置１８は、ラジオ・コント
ロールにより制御される車輪駆動用の１つのモータ２０
と、このモータ２０の出力軸に設けられたピニオン２２
と、このピニオン２２に噛み合う減速ギヤ部２４と、こ
の減速ギヤ部２４にそれぞれ噛み合い同一の軸線上で互
いに反対方向に回転する第１及び第２変換用ギヤ２６，
２８と、これら第１及び第２変換用ギヤ２６，２８の回
転中心に設けられる軸３０と、この軸３０と同一軸線上
を軸方向に移動可能でモータ２０の回転方向に応じて第
１及び第２変換用ギヤ２６，２８のいずれか一方にのみ
係合してともに回転するカム軸３２と、第１変換用ギヤ
２６に一体的に設けられた第１中間ギヤ２６ｃ及びカム
軸３２に一体的に設けられた第２中間ギヤ３２ｃと、こ
れら第１及び第２中間ギヤ２６ｃ，３２ｃに噛み合いそ
れぞれ左右車輪１６ａ，１６ｂを駆動する第１及び第２
駆動ギヤ３４，３６などとからなる。
ロールにより制御される車輪駆動用の１つのモータ２０
と、このモータ２０の出力軸に設けられたピニオン２２
と、このピニオン２２に噛み合う減速ギヤ部２４と、こ
の減速ギヤ部２４にそれぞれ噛み合い同一の軸線上で互
いに反対方向に回転する第１及び第２変換用ギヤ２６，
２８と、これら第１及び第２変換用ギヤ２６，２８の回
転中心に設けられる軸３０と、この軸３０と同一軸線上
を軸方向に移動可能でモータ２０の回転方向に応じて第
１及び第２変換用ギヤ２６，２８のいずれか一方にのみ
係合してともに回転するカム軸３２と、第１変換用ギヤ
２６に一体的に設けられた第１中間ギヤ２６ｃ及びカム
軸３２に一体的に設けられた第２中間ギヤ３２ｃと、こ
れら第１及び第２中間ギヤ２６ｃ，３２ｃに噛み合いそ
れぞれ左右車輪１６ａ，１６ｂを駆動する第１及び第２
駆動ギヤ３４，３６などとからなる。
【００１２】モータ２０は、その出力軸にピニオン２２
が固着され、その出力軸を垂直方向に向けて車体１２上
の所定の位置に固定される。このモータ２０は、ラジオ
・コントロールにより起動や停止、正転や逆転などが制
御される。
が固着され、その出力軸を垂直方向に向けて車体１２上
の所定の位置に固定される。このモータ２０は、ラジオ
・コントロールにより起動や停止、正転や逆転などが制
御される。
【００１３】減速ギヤ部２４は、ピニオン２２の回転速
度を減速させる回転中心軸を垂直方向に向けたギヤ部分
であり、このピニオン２２に噛み合う歯数の大きいギヤ
２４ａと、このギヤ２４ａと同軸上に一体的に設けられ
第１及び第２変換用ギヤ２６，２８に同時に噛み合う歯
数の小さいギヤ２４ｂとからなり、中心軸が上部車体１
２ａなどに回転自在に取り付けられる。
度を減速させる回転中心軸を垂直方向に向けたギヤ部分
であり、このピニオン２２に噛み合う歯数の大きいギヤ
２４ａと、このギヤ２４ａと同軸上に一体的に設けられ
第１及び第２変換用ギヤ２６，２８に同時に噛み合う歯
数の小さいギヤ２４ｂとからなり、中心軸が上部車体１
２ａなどに回転自在に取り付けられる。
【００１４】第１及び第２変換用ギヤ２６，２８は、例
えば、それぞれ同じ直径を有する一方側が開口された円
筒体の端面側の周囲に同じ歯形と歯数を有するギヤ部２
６ａ，２８ａが形成されたクラウンギヤであり、それぞ
れの回転中心軸を車体１２の進行方向に対して直交する
水平な同一軸上にギヤ部２６ａ，２８ａを互いに向かい
合わせるとともに、減速ギヤ部２４のギヤ２４ｂに噛み
合わせて配置されている。これら第１及び第２変換用ギ
ヤ２６，２８の回転軸に直交する互いに向かい合った開
口された側の内面側には、それぞれ同じ回転方向の一方
側にのみ回転力を伝達する垂直面と傾斜面とを有する第
１及び第２ギヤ側ラチェット爪２６ｂ，２８ｂが形成さ
れている。また、第１変換用ギヤ２６は、そのギヤ部２
６ａと反対側の端面側の同一軸上に第１駆動ギヤ３４に
噛み合う第１中間ギヤ２６ｃが一体的に形成され、回転
中心部分には軸３０が回転自在に挿通される孔２６ｄが
形成されている。第２変換用ギヤ２８は、その回転中心
部分にはカム軸３２の一方側が移動及び回転自在になる
よう緩く嵌合する孔２８ｃが形成されている。
えば、それぞれ同じ直径を有する一方側が開口された円
筒体の端面側の周囲に同じ歯形と歯数を有するギヤ部２
６ａ，２８ａが形成されたクラウンギヤであり、それぞ
れの回転中心軸を車体１２の進行方向に対して直交する
水平な同一軸上にギヤ部２６ａ，２８ａを互いに向かい
合わせるとともに、減速ギヤ部２４のギヤ２４ｂに噛み
合わせて配置されている。これら第１及び第２変換用ギ
ヤ２６，２８の回転軸に直交する互いに向かい合った開
口された側の内面側には、それぞれ同じ回転方向の一方
側にのみ回転力を伝達する垂直面と傾斜面とを有する第
１及び第２ギヤ側ラチェット爪２６ｂ，２８ｂが形成さ
れている。また、第１変換用ギヤ２６は、そのギヤ部２
６ａと反対側の端面側の同一軸上に第１駆動ギヤ３４に
噛み合う第１中間ギヤ２６ｃが一体的に形成され、回転
中心部分には軸３０が回転自在に挿通される孔２６ｄが
形成されている。第２変換用ギヤ２８は、その回転中心
部分にはカム軸３２の一方側が移動及び回転自在になる
よう緩く嵌合する孔２８ｃが形成されている。
【００１５】カム軸３２は、第１変換用ギヤ２６と第２
変換用ギヤ２８の間の共通の回転軸上に配置され、全体
として細長い軸状に形成されており、一方端部側は第１
変換用ギヤ２６の開口に入る十分に小さい軸部の端面に
第１ギヤ側ラチェット爪２６ｂに係合可能な第１カム側
ラチェット爪３２ａが形成され、ほぼ中央部は第２変換
用ギヤ２８の開口に緩く嵌合するやや外径の大きいフラ
ンジ状軸部の端面に、第２ギヤ側ラチェット爪２８ｂに
係合可能な第２カム側ラチェット爪３２ｂが形成され、
他端部方側に第２変換用ギヤ２８の孔２８ｃに緩く挿通
される外径の軸部が形成され、その端部側に第２駆動ギ
ヤ３６に噛み合う第２中間ギヤ３２ｃが形成されてい
る。第１及び第２カム側ラチェット爪３２ａ，３２ｂの
間隔は、第１変換用ギヤ２６と第２変換用ギヤ２８が減
速ギヤ部２４のギヤ２４ｂに噛み合う位置に配置された
状態で、互いに向かい合う第１及び第２ギヤ側ラチェッ
ト爪２６ｂ，２８ｂに一方側が係合されたとき、他方が
外れる寸法に形成されている。第１及び第２ギヤ側ラチ
ェット爪２６ｂ，２８ｂと第１及び第２カム側ラチェッ
ト爪３２ａ，３２ｂとは、例えば、垂直面と傾斜面とか
らなる突起状の爪が円周に沿って３組形成されており、
それぞれの対応する垂直面と傾斜面とが一方向にのみ回
転力を伝達するよう係合し、反対方向に回転するときに
は、係合している互いの傾斜面を滑り、カム軸３２を軸
方向に移動する力を生じる。これら互いに係合するラチ
ェット爪の形状や傾斜面の角度は、カム軸３２の移動量
や相互の傾斜面の摩擦力などにより任意に形成され、そ
の個数も３組でなく１組、２組あるいは多数組み形成さ
れていてもよい。カム軸３２の中心軸部分には、軸３０
が挿通される孔３２ｄが形成されている。そして、カム
軸３２はその孔３２ｄに軸３０が挿通されて移動及び回
転自在に取り付けられ、第１変換用ギヤ２６はその孔２
６ｄに軸３０の一方の端部側が挿通されて回転自在に取
り付けられ、第２変換用ギヤ２８はその孔２８ｃにカム
軸３２の第２中間ギヤ３２ｃ側が側面側に突出するよう
挿通されて回転自在に取り付けられている。このカム軸
３２と第１及び第２変換用ギヤ２６，２８を取り付けた
軸３０は、その両端部側が車体１２の後部側に形成され
た所定の軸受け部分に支持されている。
変換用ギヤ２８の間の共通の回転軸上に配置され、全体
として細長い軸状に形成されており、一方端部側は第１
変換用ギヤ２６の開口に入る十分に小さい軸部の端面に
第１ギヤ側ラチェット爪２６ｂに係合可能な第１カム側
ラチェット爪３２ａが形成され、ほぼ中央部は第２変換
用ギヤ２８の開口に緩く嵌合するやや外径の大きいフラ
ンジ状軸部の端面に、第２ギヤ側ラチェット爪２８ｂに
係合可能な第２カム側ラチェット爪３２ｂが形成され、
他端部方側に第２変換用ギヤ２８の孔２８ｃに緩く挿通
される外径の軸部が形成され、その端部側に第２駆動ギ
ヤ３６に噛み合う第２中間ギヤ３２ｃが形成されてい
る。第１及び第２カム側ラチェット爪３２ａ，３２ｂの
間隔は、第１変換用ギヤ２６と第２変換用ギヤ２８が減
速ギヤ部２４のギヤ２４ｂに噛み合う位置に配置された
状態で、互いに向かい合う第１及び第２ギヤ側ラチェッ
ト爪２６ｂ，２８ｂに一方側が係合されたとき、他方が
外れる寸法に形成されている。第１及び第２ギヤ側ラチ
ェット爪２６ｂ，２８ｂと第１及び第２カム側ラチェッ
ト爪３２ａ，３２ｂとは、例えば、垂直面と傾斜面とか
らなる突起状の爪が円周に沿って３組形成されており、
それぞれの対応する垂直面と傾斜面とが一方向にのみ回
転力を伝達するよう係合し、反対方向に回転するときに
は、係合している互いの傾斜面を滑り、カム軸３２を軸
方向に移動する力を生じる。これら互いに係合するラチ
ェット爪の形状や傾斜面の角度は、カム軸３２の移動量
や相互の傾斜面の摩擦力などにより任意に形成され、そ
の個数も３組でなく１組、２組あるいは多数組み形成さ
れていてもよい。カム軸３２の中心軸部分には、軸３０
が挿通される孔３２ｄが形成されている。そして、カム
軸３２はその孔３２ｄに軸３０が挿通されて移動及び回
転自在に取り付けられ、第１変換用ギヤ２６はその孔２
６ｄに軸３０の一方の端部側が挿通されて回転自在に取
り付けられ、第２変換用ギヤ２８はその孔２８ｃにカム
軸３２の第２中間ギヤ３２ｃ側が側面側に突出するよう
挿通されて回転自在に取り付けられている。このカム軸
３２と第１及び第２変換用ギヤ２６，２８を取り付けた
軸３０は、その両端部側が車体１２の後部側に形成され
た所定の軸受け部分に支持されている。
【００１６】第１駆動ギヤ３４は、第１車軸３８の一端
部に固定されている。この第１車軸３８は、その他端部
に後輪１６ａが取り付けられ、その中間部分が車体１２
に設けられた軸受け部に回転自在に支持されている。ま
た、第２駆動ギヤ３６は、第２車軸４０の一端部に固定
されている。この第２車軸４０は、その他端部に後輪１
６ｂが取り付けられ、その中間部分が車体１２に設けら
れた軸受け部分に回転自在に支持されている。なお、第
２車軸４０の中央部に形成されたウォームギヤ部分４０
ａは、他の部分の駆動のためであり本発明に関係しない
ので、これに関連する部品の図面記載及びその説明を省
略する。
部に固定されている。この第１車軸３８は、その他端部
に後輪１６ａが取り付けられ、その中間部分が車体１２
に設けられた軸受け部に回転自在に支持されている。ま
た、第２駆動ギヤ３６は、第２車軸４０の一端部に固定
されている。この第２車軸４０は、その他端部に後輪１
６ｂが取り付けられ、その中間部分が車体１２に設けら
れた軸受け部分に回転自在に支持されている。なお、第
２車軸４０の中央部に形成されたウォームギヤ部分４０
ａは、他の部分の駆動のためであり本発明に関係しない
ので、これに関連する部品の図面記載及びその説明を省
略する。
【００１７】次に、上記構成の方向変換装置１８の動作
を説明する。図１０乃至図１３は本発明実施例の方向変
換装置の動作を説明する図であり、図１０は前進状態を
示す図、図１１は前進から旋回に移行する途中の状態を
示す図、図１２は旋回状態を示す図、図１３は旋回から
前進状態に移行する途中の状態を示す図である。なお、
これらの図において、便宜上軸３０の図示を省略してい
る。
を説明する。図１０乃至図１３は本発明実施例の方向変
換装置の動作を説明する図であり、図１０は前進状態を
示す図、図１１は前進から旋回に移行する途中の状態を
示す図、図１２は旋回状態を示す図、図１３は旋回から
前進状態に移行する途中の状態を示す図である。なお、
これらの図において、便宜上軸３０の図示を省略してい
る。
【００１８】図１０において、前進の場合には、カム軸
３２の第１カム側ラチェット爪３２ａが第１変換用ギヤ
２６の第１ギヤ側ラチェット爪２６ｂと噛み合い、第２
カム側ラチェット爪３２ｂが第２変換用ギヤ２８の第２
ギヤ側ラチェット爪２８ｂから外れた状態にある。この
状態でピニオン２２がモータ２０の出力軸に向かって見
て（以下の説明も同様に出力軸に向かってみた場合で説
明する）反時計方向（図１０の矢印Ｅ方向）に回転（正
転）すると、減速ギヤ部２４は時計方向に回転し、第１
変換用ギヤ２６は図の右方向から見て（以下の説明も同
様に右方向から見た場合で説明する）時計方向（図１０
の矢印Ｆ方向）に回転し、第２変換用ギヤ２８は反時計
方向に回転する。この状態において、カム軸３２は、第
１カム側ラチェット爪３２ａが第１ギヤ側ラチェット爪
２６ｂに係合することにより第１変換用ギヤ２６と結合
しているので、同じく時計方向に回転する。すなわち、
第１変換用ギヤ２６の第１中間ギヤ２６ｃとカム軸３２
の第２中間ギヤ３２ｃとが同じ方向に回転することによ
り、それぞれの第１及び第２中間ギヤ２６ｃ，３２ｃに
噛み合う第１及び第２駆動ギヤ３４，３６を介して左右
後輪１６ａ，１６ｂが同方向に回転し、乗物玩具１０は
図１に示す矢印Ｇ方向に前進する。この際、第２変換用
ギヤ２８は、反時計方向に回転しているが、その第２ギ
ヤ側ラチェット爪２８ｂとカム軸３２の第２カム側ラチ
ェット爪３２ｂとが離れているので、第２変換用ギヤ２
８はカム軸３２の軸部を遊転するだけである。
３２の第１カム側ラチェット爪３２ａが第１変換用ギヤ
２６の第１ギヤ側ラチェット爪２６ｂと噛み合い、第２
カム側ラチェット爪３２ｂが第２変換用ギヤ２８の第２
ギヤ側ラチェット爪２８ｂから外れた状態にある。この
状態でピニオン２２がモータ２０の出力軸に向かって見
て（以下の説明も同様に出力軸に向かってみた場合で説
明する）反時計方向（図１０の矢印Ｅ方向）に回転（正
転）すると、減速ギヤ部２４は時計方向に回転し、第１
変換用ギヤ２６は図の右方向から見て（以下の説明も同
様に右方向から見た場合で説明する）時計方向（図１０
の矢印Ｆ方向）に回転し、第２変換用ギヤ２８は反時計
方向に回転する。この状態において、カム軸３２は、第
１カム側ラチェット爪３２ａが第１ギヤ側ラチェット爪
２６ｂに係合することにより第１変換用ギヤ２６と結合
しているので、同じく時計方向に回転する。すなわち、
第１変換用ギヤ２６の第１中間ギヤ２６ｃとカム軸３２
の第２中間ギヤ３２ｃとが同じ方向に回転することによ
り、それぞれの第１及び第２中間ギヤ２６ｃ，３２ｃに
噛み合う第１及び第２駆動ギヤ３４，３６を介して左右
後輪１６ａ，１６ｂが同方向に回転し、乗物玩具１０は
図１に示す矢印Ｇ方向に前進する。この際、第２変換用
ギヤ２８は、反時計方向に回転しているが、その第２ギ
ヤ側ラチェット爪２８ｂとカム軸３２の第２カム側ラチ
ェット爪３２ｂとが離れているので、第２変換用ギヤ２
８はカム軸３２の軸部を遊転するだけである。
【００１９】次に、図１１において、旋回する場合に
は、ラジオ・コントロールによりモータ２０の回転方向
を逆回転に変え、ピニオン２２を時計方向（図１１の矢
印Ｅ’方向）に回転させる。これにより、第１変換用ギ
ヤ２６は反時計方向（図１１の矢印Ｆ’方向）に、第２
変換用ギヤ２８は時計方向に回転する。これにより、第
１ギヤ側ラチェット爪２６ｂの傾斜面が第１カム側ラチ
ェット爪３２ａの傾斜面を滑ってカム軸３２が図の左方
向（矢印Ｈ方向）に押される。このとき、カム軸３２に
は後輪１６ｂの抵抗がかかっているので、カム軸３２は
回転しないで左方向に移動する。カム軸３２が左方向に
移動すると、第２カム側ラチェット爪３２ｂが第２変換
用ギヤ２８の第２ギヤ側ラチェット爪２８ｂと係合する
ようになる。この第２カム側ラチェット爪３２ｂが第２
ギヤ側ラチェット爪２８ｂと係合すると、第２変換用ギ
ヤ２８が時計方向に回転しているのでカム軸３２も時計
方向に回転する。すなわち、第１変換用ギヤ２６の第１
中間ギヤ２６ｃとカム軸３２の第２中間ギヤ３２ｃとは
互いに逆方向に回転することになり、第１及び第２駆動
ギヤ３４，３６を介してそれぞれ駆動される左右後車輪
１６ａ，１６ｂが互いに逆転する。これにより、乗物玩
具１０は、その場で旋回することになる。このとき、第
２変換用ギヤ２８は時計方向に回転しているが、第２変
換用ギヤ２８の第１ギヤ側ラチェット爪２６ｂは時計方
向のみに回転力を伝え、反時計方向にはカム軸３２を左
方向（Ｈ方向）に押すだけで回転はできるので、カム軸
３２と第２変換用ギヤ２８が逆方向に回転すると、第１
カム側ラチェット爪３２ａの傾斜面はカム軸３２を左方
向にますます押し、終には第１ギヤ側ラチェット爪２６
ｂと第１カム側ラチェット爪３２ａが離れて図１２の状
態になりカム軸３２と第２変換用ギヤ２８は自由に回転
し、旋回が続けられる。
は、ラジオ・コントロールによりモータ２０の回転方向
を逆回転に変え、ピニオン２２を時計方向（図１１の矢
印Ｅ’方向）に回転させる。これにより、第１変換用ギ
ヤ２６は反時計方向（図１１の矢印Ｆ’方向）に、第２
変換用ギヤ２８は時計方向に回転する。これにより、第
１ギヤ側ラチェット爪２６ｂの傾斜面が第１カム側ラチ
ェット爪３２ａの傾斜面を滑ってカム軸３２が図の左方
向（矢印Ｈ方向）に押される。このとき、カム軸３２に
は後輪１６ｂの抵抗がかかっているので、カム軸３２は
回転しないで左方向に移動する。カム軸３２が左方向に
移動すると、第２カム側ラチェット爪３２ｂが第２変換
用ギヤ２８の第２ギヤ側ラチェット爪２８ｂと係合する
ようになる。この第２カム側ラチェット爪３２ｂが第２
ギヤ側ラチェット爪２８ｂと係合すると、第２変換用ギ
ヤ２８が時計方向に回転しているのでカム軸３２も時計
方向に回転する。すなわち、第１変換用ギヤ２６の第１
中間ギヤ２６ｃとカム軸３２の第２中間ギヤ３２ｃとは
互いに逆方向に回転することになり、第１及び第２駆動
ギヤ３４，３６を介してそれぞれ駆動される左右後車輪
１６ａ，１６ｂが互いに逆転する。これにより、乗物玩
具１０は、その場で旋回することになる。このとき、第
２変換用ギヤ２８は時計方向に回転しているが、第２変
換用ギヤ２８の第１ギヤ側ラチェット爪２６ｂは時計方
向のみに回転力を伝え、反時計方向にはカム軸３２を左
方向（Ｈ方向）に押すだけで回転はできるので、カム軸
３２と第２変換用ギヤ２８が逆方向に回転すると、第１
カム側ラチェット爪３２ａの傾斜面はカム軸３２を左方
向にますます押し、終には第１ギヤ側ラチェット爪２６
ｂと第１カム側ラチェット爪３２ａが離れて図１２の状
態になりカム軸３２と第２変換用ギヤ２８は自由に回転
し、旋回が続けられる。
【００２０】次に、図１３において、旋回を完了して前
進に移る場合には、モータ２０を停止した後、ラジオ・
コントロールによりモータ２０を正転にする。すなわ
ち、ピニオン２２は反時計方向（図１３の矢印Ｅ方向）
に回転し、減速ギヤ部２４は時計方向に回転し、第２変
換用ギヤ２８は反時計方向に、第１変換用ギヤ２６は時
計方向に回転する。これにより、第２ギヤ側ラチェット
爪２８ｂの傾斜面が第２カム側ラチェット爪３２ｂの傾
斜面を滑ってカム軸３２を図の右方向（矢印Ｈ’方向）
に押すことになる。このとき、カム軸３２には後輪１６
ａの抵抗がかかっているのでカム軸３２は回転しないで
右方向に移動する。カム軸３２が右方向に移動すると、
第１カム側ラチェット爪３２ａが第１ギヤ側ラチェット
爪２６ｂと噛み合うようになる。第１カム側ラチェット
爪３２ａが第１ギヤ側ラチェット爪２６ｂと噛み合う
と、図１０で説明したと同様の動作となり、第１変換用
ギヤ２６が時計方向に回転しているので、カム軸３２も
時計方向に回転する。すなわち、第１変換用ギヤ２６の
第１中間ギヤ２６ｃとカム軸３２の第２中間ギヤ３２ｃ
とは互いに同方向に回転することになり、第１及び第２
駆動ギヤ３４，３６を介して左右後輪１６ａ，１６ｂが
同方向に回転し乗物玩具１０は前進する。
進に移る場合には、モータ２０を停止した後、ラジオ・
コントロールによりモータ２０を正転にする。すなわ
ち、ピニオン２２は反時計方向（図１３の矢印Ｅ方向）
に回転し、減速ギヤ部２４は時計方向に回転し、第２変
換用ギヤ２８は反時計方向に、第１変換用ギヤ２６は時
計方向に回転する。これにより、第２ギヤ側ラチェット
爪２８ｂの傾斜面が第２カム側ラチェット爪３２ｂの傾
斜面を滑ってカム軸３２を図の右方向（矢印Ｈ’方向）
に押すことになる。このとき、カム軸３２には後輪１６
ａの抵抗がかかっているのでカム軸３２は回転しないで
右方向に移動する。カム軸３２が右方向に移動すると、
第１カム側ラチェット爪３２ａが第１ギヤ側ラチェット
爪２６ｂと噛み合うようになる。第１カム側ラチェット
爪３２ａが第１ギヤ側ラチェット爪２６ｂと噛み合う
と、図１０で説明したと同様の動作となり、第１変換用
ギヤ２６が時計方向に回転しているので、カム軸３２も
時計方向に回転する。すなわち、第１変換用ギヤ２６の
第１中間ギヤ２６ｃとカム軸３２の第２中間ギヤ３２ｃ
とは互いに同方向に回転することになり、第１及び第２
駆動ギヤ３４，３６を介して左右後輪１６ａ，１６ｂが
同方向に回転し乗物玩具１０は前進する。
【００２１】上記構成の方向変換装置１８では、ラジオ
・コントロールによりモータ２０を正転または逆転させ
ることで、乗物玩具１０を前進させたり、その場で旋回
させたりすることが容易にできる。従来のように遊星ギ
ヤなどの複雑な機構を使用することなく、部品点数を少
なくし、組み立てが容易で安価かつ確実に作動する方向
変換動作を実現できた。
・コントロールによりモータ２０を正転または逆転させ
ることで、乗物玩具１０を前進させたり、その場で旋回
させたりすることが容易にできる。従来のように遊星ギ
ヤなどの複雑な機構を使用することなく、部品点数を少
なくし、組み立てが容易で安価かつ確実に作動する方向
変換動作を実現できた。
【００２２】なお、上記実施例において、第１及び第２
変換用ギヤ２６，２８をクラウンギヤにした例を説明し
たが、同一軸上において互いに反対方向に回転し、その
軸上を移動するカム軸に係合するラチェット爪がそれぞ
れに形成されていればよく、かさ歯車や平歯車であって
もよい。また、第１及び第２変換用ギヤ２６，２８は、
モータ２０で駆動されるピニオン２２に噛み合う減速ギ
ヤ部２４で駆動される例を示しているが、直接ピニオン
２２で駆動されてもよく、さらに複数の減速ギヤを介し
て駆動されてもよく、少なくとも１つのモータ２２によ
り駆動されるモータギアにより同じ回転軸上で互いに反
対方向に駆動されればよい。第１及び第２駆動ギヤ３
４，３６は、少なくとも第１変換用ギヤ２６に設けられ
た第１中間ギヤ２６ｃ及びカム軸３２に設けられた第２
中間ギヤ３２ｃによりそれぞれ駆動されればよく、途中
に減速あるいは増速ギヤを介して駆動されてもよい。
変換用ギヤ２６，２８をクラウンギヤにした例を説明し
たが、同一軸上において互いに反対方向に回転し、その
軸上を移動するカム軸に係合するラチェット爪がそれぞ
れに形成されていればよく、かさ歯車や平歯車であって
もよい。また、第１及び第２変換用ギヤ２６，２８は、
モータ２０で駆動されるピニオン２２に噛み合う減速ギ
ヤ部２４で駆動される例を示しているが、直接ピニオン
２２で駆動されてもよく、さらに複数の減速ギヤを介し
て駆動されてもよく、少なくとも１つのモータ２２によ
り駆動されるモータギアにより同じ回転軸上で互いに反
対方向に駆動されればよい。第１及び第２駆動ギヤ３
４，３６は、少なくとも第１変換用ギヤ２６に設けられ
た第１中間ギヤ２６ｃ及びカム軸３２に設けられた第２
中間ギヤ３２ｃによりそれぞれ駆動されればよく、途中
に減速あるいは増速ギヤを介して駆動されてもよい。
【００２３】また、カム軸３２は、少なくとも第１及び
第２変換用ギヤ２６，２８の間の回転中心上に移動自在
に配置され、一方向にのみ回転力を伝達する第１及び第
２カム側ラチェット爪３２ａ，３２ｂが形成され、その
第１及び第２カム側ラチェット爪３２ａ，３２ｂが回転
方向により第１及び第２変換用ギヤ２６，２８のいずれ
か一方のラチェット爪に係合し、他方のラチェット爪と
は外れるものであればよい。
第２変換用ギヤ２６，２８の間の回転中心上に移動自在
に配置され、一方向にのみ回転力を伝達する第１及び第
２カム側ラチェット爪３２ａ，３２ｂが形成され、その
第１及び第２カム側ラチェット爪３２ａ，３２ｂが回転
方向により第１及び第２変換用ギヤ２６，２８のいずれ
か一方のラチェット爪に係合し、他方のラチェット爪と
は外れるものであればよい。
【００２４】さらに、本発明では、左右後輪１６ａ，１
６ｂを駆動する例を説明したが、左右前輪のみを駆動し
てもよく、前輪と後輪を歯車などで連動させた４輪駆動
車あるいは多輪駆動車の車輪を駆動してもよく、また、
例えば、前輪と後輪の間に無限軌道ベルトなどを掛け渡
した走行玩具に適用することもできる。
６ｂを駆動する例を説明したが、左右前輪のみを駆動し
てもよく、前輪と後輪を歯車などで連動させた４輪駆動
車あるいは多輪駆動車の車輪を駆動してもよく、また、
例えば、前輪と後輪の間に無限軌道ベルトなどを掛け渡
した走行玩具に適用することもできる。
【００２５】また、上記実施例では、ラジオ・コントロ
ールにより１つのモータの回転方向を正転または逆転さ
せて乗物玩具を前進または旋回する例を説明したが、少
なくとも１つのモータの回転方向を制御することによっ
て、２つの回転出力の方向を変換する玩具の駆動部分に
使用することができる。
ールにより１つのモータの回転方向を正転または逆転さ
せて乗物玩具を前進または旋回する例を説明したが、少
なくとも１つのモータの回転方向を制御することによっ
て、２つの回転出力の方向を変換する玩具の駆動部分に
使用することができる。
【００２６】本発明の好適な実施例について説明した
が、本発明の精神を逸脱しない範囲内において種々の改
良及び変更をなし得ることはもちろんである。
が、本発明の精神を逸脱しない範囲内において種々の改
良及び変更をなし得ることはもちろんである。
【００２７】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、モ
ータギヤと噛み合い、互いに向かい合って反対方向に回
転する第１及び第２変換用ギヤを設け、その間に配置し
たカム軸に設けた第１及び第２カム側ラチェットが、モ
ータが正転するときには一方のラチェット爪が第１変換
用ギヤのラチェット爪と係合するとともに他方のラチェ
ット爪が第２変換用ギヤのラチェット爪から外れ、モー
タが逆転するときは一方のラチェットは第１変換用ギヤ
のラチェット爪から外れるとともに他方のラチェットが
第２変換用ギヤのラチェット爪と係合するようにカム軸
が軸方向に移動することにより、第１及び第２中間ギヤ
に噛み合う第１及び第２駆動ギヤを介して駆動される左
右車輪が同じ方向に回転したり互いに逆方向に回転し、
乗物玩具を前進させたりその場で旋回させたりすること
ができる。これにより、部品点数を少なくし、組み立て
が容易で安価かつ確実に作動する方向変換装置を提供で
きる効果がある。
ータギヤと噛み合い、互いに向かい合って反対方向に回
転する第１及び第２変換用ギヤを設け、その間に配置し
たカム軸に設けた第１及び第２カム側ラチェットが、モ
ータが正転するときには一方のラチェット爪が第１変換
用ギヤのラチェット爪と係合するとともに他方のラチェ
ット爪が第２変換用ギヤのラチェット爪から外れ、モー
タが逆転するときは一方のラチェットは第１変換用ギヤ
のラチェット爪から外れるとともに他方のラチェットが
第２変換用ギヤのラチェット爪と係合するようにカム軸
が軸方向に移動することにより、第１及び第２中間ギヤ
に噛み合う第１及び第２駆動ギヤを介して駆動される左
右車輪が同じ方向に回転したり互いに逆方向に回転し、
乗物玩具を前進させたりその場で旋回させたりすること
ができる。これにより、部品点数を少なくし、組み立て
が容易で安価かつ確実に作動する方向変換装置を提供で
きる効果がある。
【図１】本発明実施例の乗物玩具の方向変換装置の構成
部品を説明する分解斜視図である。
部品を説明する分解斜視図である。
【図２】本発明実施例の乗物玩具の方向変換装置の要部
部分の構成を説明する分解図である。
部分の構成を説明する分解図である。
【図３】本発明実施例の第１変換用ギヤの側面図であ
る。
る。
【図４】図３の第１変換用ギヤのＡ方向矢視図である。
【図５】本発明実施例の第２変換用ギヤの側面図であ
る。
る。
【図６】図５の第２変換用ギヤのＢ方向矢視図である。
【図７】本発明実施例のカム軸の側面図である。
【図８】図７のカム軸のＣ方向矢視図である。
【図９】図７のカム軸のＤ方向矢視図である。
【図１０】本発明実施例の乗物玩具の方向変換装置の前
進状態を示す図である。
進状態を示す図である。
【図１１】本発明実施例の乗物玩具の方向変換装置の前
進から旋回に移行する途中の状態を示す図である。
進から旋回に移行する途中の状態を示す図である。
【図１２】本発明実施例の乗物玩具の方向変換装置の旋
回状態を示す図である。
回状態を示す図である。
【図１３】本発明実施例の乗物玩具の方向変換装置の旋
回から前進状態に移行する途中の状態を示す図である。
回から前進状態に移行する途中の状態を示す図である。
１０ 乗物玩具 １２ 車体 １４ａ，１４ｂ 前輪 １６ａ，１６ｂ 後輪 １８ 方向変換装置 ２０ モータ ２２ ピニオン ２４ 減速ギヤ部 ２６ 第１変換ギヤ ２６ｂ 第１ギヤ側ラチェット爪 ２６ｃ 第１中間ギヤ ２８ 第２変換ギヤ ２８ｂ 第２ギヤ側ラチェット爪 ３０ 軸 ３２ カム軸 ３２ａ 第１カム側ラチェット爪 ３２ｂ 第２カム側ラチェット爪 ３２ｃ 第２中間ギヤ ３４ 第１駆動ギヤ ３６ 第２駆動ギヤ ３８ 第１車軸 ４０ 第２車軸
Claims (6)
- 【請求項１】 回転方向が制御される一つのモータと、 前記モータで駆動されるモータギヤと、 前記モータギヤに噛み合い、互いに向かい合って反対方
向に同軸上で回転するとともに、向かい合う側面にそれ
ぞれ一方向にのみ回転力を伝達する第１ギヤ側ラチェッ
ト爪を設けた第１変換用ギヤ及び第２ギヤ側ラチェット
爪を設けた第２変換用ギヤと、 前記第１及び第２変換用ギヤの間の同軸上に配置され、
前記モータの回転方向に応じて同軸上を移動し、前記第
１及び第２ギヤ側ラチェット爪にそれぞれ係合可能であ
るとともに、該第１及び第２ギヤ側ラチェット爪のいず
れか一方側に係合したときに、他方側が外れる第１及び
第２カム側ラチェット爪を設けたカム軸と、 前記第１変換用ギヤの同軸上に一体的に設けられた第１
中間ギヤ、及び前記カム軸と同軸上に一体的に設けられ
た第２中間ギヤと、 前記第１及び第２中間ギヤにそれぞれ駆動される車輪駆
動用の第１及び第２駆動ギヤとを備えた方向変換装置。 - 【請求項２】 前記モータは、ラジオ・コントロールに
より回転方向が制御され、乗物玩具の左右車輪駆動用に
使用される請求項１記載の方向変換装置。 - 【請求項３】 前記モータギヤは、モータの出力軸に設
けられたピニオンに噛み合う減速ギヤ部である請求項１
記載の方向変換装置。 - 【請求項４】 前記第１及び第２変換用ギヤは、それぞ
れ一方側が開口された円筒体の向かい合う端面側にギヤ
部を形成した第１及び第２クラウンギヤである請求項
１、２または３記載の方向変換装置。 - 【請求項５】 前記第１及び第２ギヤ側ラチェット爪
は、それぞれ第１及び第２クラウンギヤの軸に直交する
互いに向かい合った開口された内面側に形成されている
請求項４記載の方向変換装置。 - 【請求項６】 前記カム軸は、一方側の軸端部側に第１
カム側ラチェット爪が形成され、中央部近傍の周囲に第
２カム側ラチェット爪が形成され、他端部側に第２中間
ギヤが設けられている請求項４または５記載の方向変換
装置。
Priority Applications (7)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6097011A JPH07275524A (ja) | 1994-04-12 | 1994-04-12 | 方向変換装置 |
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