JPH07275108A - 故人を祀る装置 - Google Patents

故人を祀る装置

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JPH07275108A
JPH07275108A JP6964794A JP6964794A JPH07275108A JP H07275108 A JPH07275108 A JP H07275108A JP 6964794 A JP6964794 A JP 6964794A JP 6964794 A JP6964794 A JP 6964794A JP H07275108 A JPH07275108 A JP H07275108A
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聡 森
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長明 越野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、故人の象徴とが安置される故人を祭
る装置に関し、複雑な操作を強いることなく、高齢者等
のユーザに地域社会とのコミュニケーションが提供さ
れ、また日々のお祈り、祭祀等に必要な情報が提供され
る。 【構成】電子仏壇1(故人を祭る装置)を公衆通信回線
3で地域の各種サービスセンタ5,6,8,9、離れて
暮らす家族7、お寺4等と結んで情報の提供を受け、ま
た、お寺4からお経、説法等が格納されたパーシャルR
OM光磁気ディスク(MO)2の提供を受け、編集サー
ビス業者10に、そのMO2に故人のアルバムを編集、
格納させる。このようにして、地域とのコミュニケーシ
ョンが図られるとともに、日々のお祈り、祭祀等に必要
な情報を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、故人の象徴(例えば位
牌、霊位、遺影、故人のアルバム等)が安置される故人
を祀る装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高齢者にとって、朝に夕に仏壇の前に座
ってお祈りする等、仏壇が生活のかなり中心的存在にな
っている場合も多い。近年、この仏壇に電子装置を組み
込んだいわゆる電子仏壇が提案されてきている。例え
ば、実開昭59−106490号公報には、故人の写真
(静止画像)や動画像を仏壇に保存するように仏壇にビ
デオ装置を組み込むことが提案されている。
【0003】また、実開昭60−88881号公報に
は、仏壇にコンピュータを組み込み、故人の月忌,年忌
等を保存しておいて必要時に明示すること、故人の写
真,音声,生前の事跡の記録等を保存しておき、必要に
応じて資料,データを加除すること、各種のお経,法
話,音楽等を保存しておいて必要時に出力するというこ
とが提案されている。
【0004】また、実開昭62−395785号公報に
は、仏壇にコンピュータシステム、特にディスプレイ装
置やプリンターを組み込み、その日一回の活動の基本と
なるデータをファイルから読み出して表示,出力すると
いうことが提案されている。さらに、実開平4−454
77号公報には、仏壇の前に人が座ったことを検知し、
焼香時の点火装置,照明装置,読経装置等の機器を動作
させるという提案がなされている。
【0005】いずれもかなり抽象的な段階にとどまって
いるものの、上記のように、仏壇に組み込むべき電子機
器に関し、種々の提案がなされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが仏壇等のユー
ザは、概ね高齢者であり、自分でビデオを撮影したり収
録したりすることは勿論のこと、自分でキーボードを叩
いて情報を入力するというようなシステムは基本的に受
け入れられない。したがって電子仏壇を構築するにあた
っては、情報をどこでどう作り、いかにして個々のユー
ザに提供するかという考察が極めて重要であるにも拘ら
ず、従来の提案にはこの考察やその考察を踏まえた工夫
がなされた電子仏壇は何も提案されていない。例えば、
上述したように、実開昭62−39578号公報には、
高齢者にとって大変要望の高い、その日一日の活動の基
本データをファイルから読み出して出力する旨の提案が
なされているが、この基本データの入力はこの公報にい
う操作装置(恐らくはキーボード等をいうものと思われ
る)の操作により行われるものであり、これでは仏壇に
折角コンピュータシステムを組み込んでも実際に利用さ
れることはほとんど望めない。
【0007】また、上述のように、仏壇を介してユーザ
にどのような情報を提供したいかという点については、
抽象的ながらも種々公知となっているが、どの情報をい
つどのようにしてユーザに提供するのが使い易いかとい
う観点からの考察は何もされておらず、それに沿った提
案も何もなされていない。さらに、核家族化が進む今
日、高齢者のみの世帯や、さらに単身の高齢者のみの世
帯が増えており、そのような高齢者世帯を、いかにして
地域の福祉サービスネット(例えば集団検診情報、老人
会情報等)、在宅医療ネット、家族ネット等を通じて社
会と結びつけるかが大きな課題である。特に、高齢者は
身体の不調等を緊急に訴える必要を生じる可能性が高
く、そのような緊急時に離れて住んでいる家族や医療機
関にいかにして緊急連絡するかが大きな課題である。
【0008】その答えの1つは、そのような高齢者にと
って生活の中心的存在である仏壇と結びつけることにあ
ると考えられるが、従来の電子仏壇にはそれに類した提
案は一切見当たらない。本発明は、上記事情に鑑み、高
齢者等複雑な操作に馴染まないユーザに必要な情報を提
供するシステムに適合した、電子仏壇等の故人を祀る装
置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の第1の故人を祀る装置は、故人の象徴が安置される
故人を祀る装置において、 (1)少なくとも日取りと予定された内容とを含むスケ
ジュール情報を記憶するスケジュール記憶手段 (2)通信回線網を介して接続される外部装置の、その
通信回線網における接続先を示すアドレスを記憶する第
1のアドレス記憶手段 (3)上記通信回路網をアクセスして上記第1のアドレ
ス記憶手段に記憶されたアドレスに向けてスケジュール
情報の提供を求めるコマンドを送信し、その通信回路網
を経由して送信されてきたスケジュール情報を受信して
上記スケジュール記憶手段に格納する第1の処理を実行
する通信手段 (4)通信手段を定期もしくは不定期に起動する起動手
段 (5)上記スケジュール記憶手段に格納されたスケジュ
ール情報を表示する表示手段 を備えたことを特徴とする。
【0010】ここで、本発明の「故人を祀る装置」は、
特定の宗教,宗派に限定されるものではなく、例えば仏
教,神道,キリスト教,イスラム教等いずれの宗教に関
するものであってもよい。また本発明の「故人を祀る装
置」は特定の宗教に限定された形態に構成される必要は
なく汎用的に用いられるものであってもよく、さらには
無宗教のものであってもよい。
【0011】また、上記「故人の象徴」も特定のものに
限定されるものではなく、前述したように、例えば位
牌、霊位、遺影(写真、肖像画、胸像等)であってもよ
く、さらには、遺骨、遺髪、形見等であってもよく、ま
た、例えば遺影等についても物理的に存在するものであ
る必要はなく、表示画面上に表示されるものであっても
よい。
【0012】したがって、本発明において「安置」とは
物理的な実体のあるものをそこに据え置くことに限定さ
れる用語ではなく、例えば故人の象徴が表示画面に表示
されるように設備されていること等をも含む用語として
解釈される。また、上記「通信回線網」、「アドレス」
は、典型的には、既存の電話回線網およびその電話番号
をいうが、そのような既成の通信回線網以外の、例えば
特定の加入者のみを結ぶ通信回線網とその加入者番号等
や、地域内の通信回線網とそのID番号等であってもよ
く、特に限定されるものではない。
【0013】また、上記起動手段による通信手段の起動
は定期もしくは不定期に行われるが、スケジュール情報
等の収集に都合のよい期間が設定されるのは当然であ
り、起動手段が通信手段を起動するタイミングは、例え
ば12時間毎,24時間毎等、所定時間毎であってもよ
く、例えば毎夜、但しある処理が終了した不定の時刻に
一回等、日にち単位で指定されたものであってもよく、
あるいはカレンダ機能を内蔵しておき、例えば平日の早
朝一回等、曜日を含んだ情報で指定される時刻であって
もよい。さらには、スケジュール情報が送信されてくる
頻度やスケジュール情報を送信する相手先等に応じて、
通信手段を起動する頻度を可変にしてもよい。
【0014】さらに、上記「スケジュール情報」も特定
の情報に限定されるものではないが、例えば、離れて暮
らす家族や親戚、友人、知人、あるいは医師、看護人、
ホームヘルパー、そのほかの人の来訪予定や、地域の老
人会、宗教団体、町内会、同好会、行政、その他の団体
の行事予定等が含まれる。上記第1の故人を祀る装置に
おいて、 (6)所定の割込みが入力される割込入力手段 (7)所定の事態の発生を告げる音声が記憶される音声
記憶手段 (8)上記割込み入力時の、通信回路網の接続先を示す
アドレスを記憶する第2のアドレス記憶手段 を備え、さらに、上記通信手段が、上述した第1の処理
を実行するとともに、上記割込み入力時に上記第2のア
ドレス記憶手段に記憶されたアドレスに向けて音声記憶
手段に記憶された音声を読み出して送信する第2の処理
を実行するものであることが好ましい。
【0015】ここで、上記(6)の割込入力手段は、ユ
ーザが自分で操作する、例えば緊急押ボタン等であって
もよく、あるいは、各種のセンサ、例えば指に嵌める血
圧センサが異常な血圧を検出したときに割込みが入力さ
れるもの、トイレの使用頻度をセンスし例えば丸一日中
トイレが使用されなかったときに割込みが入力されるも
の等であってもよい。
【0016】この場合に、通信手段は、上記第1の処理
を実行している途中で割込みが入力された場合に、その
第1の処理の実行を中断して上記第2の処理を実行する
ものであることが好ましい。また、上記本発明の上記第
1の故人を祀る装置において、 (9)上記表示手段を点灯させて、その表示手段に、ス
ケジュール記憶手段に記憶されたスケジュール情報の少
なくとも一部を表示させる表示制御手段 (10)上記表示制御手段を起動するための灯明スイッ
チ を備えた構成とすることが好ましい。
【0017】この場合、さらに、 (11)現在の日付を認識するカレンダ手段 (12)スケジュール記憶手段に記憶されたスケジュー
ル情報の日取りを認識して本日あるいは明日のスケジュ
ール情報を抽出する一日の活動データ抽出手段 を備え、上記表示制御手段が、少なくとも、上記一日の
活動データ抽出手段で抽出された本日あるいは明日のス
ケジュール情報を表示手段に表示させるものであること
も好ましい態様である。
【0018】また、この場合、さらに、 (13)温度センサを備え、 上記表示制御手段が、表示手段に、上記スケジュール情
報のほか、温度センサで測定された温度情報を表示する
ものであることも好ましい態様である。温度センサのほ
かに湿度センサも備えてもよい。
【0019】また上記目的を達成する本発明の第2の故
人を祀る装置は、故人の象徴が安置される故人を祀る装
置において、 (14)読み出しを規制する鍵コード付き情報が格納さ
れた携帯記憶媒体からその鍵コード付き情報を読み出す
ための鍵コードを記憶する鍵コード記憶手段 (15)上記携帯記憶媒体が装脱自在に装填され、装填
された携帯記憶媒体から情報を読み出す情報読出手段 (16)情報読出手段で読み出された情報を表示する表
示手段 を備えたことを特徴とする。
【0020】ここで、上記携帯記憶媒体が、信仰に纏る
情報もしくは故人に纏る情報のうち少なくとも一方を記
憶するものであることが好ましい。この携帯記憶媒体と
しては、例えば光磁気ディスク,フロッピーディスク,
マグネットテープ、メモリカード等が好適に採用され
る。上記「信仰に纏る情報」は、特定の情報に限定され
るものではなく、宗教,宗派によって様々に異なる場合
もあるが、例を挙げると、この「信仰に纏る情報」に
は、お経、説法、賛美歌、聖書、コーラン等の文言を表
わす文字情報、それらを発音したあるいは歌った音声を
表わす音声情報、その宗教,宗派の神仏、聖地の風景等
の画像を表わす画像情報等の一部もしくは全部が含まれ
る。
【0021】また上記「故人に纏る情報」も、特定の情
報に限定されるものではなく、例えば故人の業績,生前
の様子等を記述した文字情報、それらを発音した音声情
報、故人の写真、肖像画、胸像等の遺影を表わす画像情
報等の一部もしくは全部が含まれる。上記本発明の第2
の故人を祀る装置において、上記(15)の情報読出手
段が、読み出しを規制する第1の鍵コード付きの第1の
情報を固定的に記憶するROM部と、読み出しを規制す
る第2の鍵コード付き第2の情報を追記自在に記憶する
RAM部とを備えたパーシャルROM光磁気ディスクが
装脱自在に装填されるものであり、上記(14)の鍵コ
ード記憶手段が、上記ROM部に記憶された第1の鍵コ
ード付きの第1の情報を読み出すための第1の鍵コード
と、上記RAM部に記憶された第2の鍵コード付きの第
2の情報を読み出すための第2の鍵コードとの双方を記
憶するものであることが好ましい。
【0022】この場合、上記パーシャルROM光磁気デ
ィスクが、ROM部に、信仰に纏る情報を上記第1の情
報として記憶するとともに、RAM部に、故人に纏る情
報を上記第2の情報として記憶するものであることが好
ましい。また、上記携帯記憶媒体ないしパーシャルRO
M光磁気ディスクに信仰に纏る情報及び/又は故人に纏
る情報が格納されている場合に、上記信仰に纏る情報が
信仰に纏る文言を表わす文字情報を含むものであるとと
もに、上記故人に纏る情報が故人の目録を表わす文字情
報を含むものであって、上記第2の故人を祀る装置が、 (17)表示手段に、故人の目録と信仰に纏る文言を同
時に表示させるお祈りモード用表示制御手段 を備えることが好ましい。
【0023】また、上記信仰に纏る情報が、信仰に纏る
文言を表わす文字情報を含むとともに、上記故人に纏る
情報が、故人の遺影を表わす画像情報を含むものであっ
て、上記第2の故人を祀る装置が、 (18)所望の故人を選択する選択手段 (19)表示手段に、上記選択手段により選択された故
人の遺影と信仰に纏る文言を同時に表示させる祭祀モー
ド用表示制御手段 を備えることも好ましい態様である。
【0024】これらの場合に、上記信仰に纏る情報が、
さらに、信仰に纏る文言を発音した音声情報を含むもの
であって、上記第2の故人を祀る装置が、 (20)音声を発するスピーカ手段 (21)表示手段に信仰に纏る文言が表示されているタ
イミングで、スピーカ手段にその文言を発音させる発音
制御手段 を備えることも好ましい態様である。
【0025】さらには、上記故人に纏る情報が、故人に
纏る情報を音声で伝達するための音声情報を含むもので
あって、上記第2の故人を祀る装置を、 (22)音声を発するスピーカ手段 (23)スピーカ手段に上記音声情報に基づく音声を発
音させる発音制御手段 を備えた構成とすることも好ましい態様である。
【0026】さらに上記本発明は、上記第1の故人を祀
る装置と上記第2の故人を祀る装置とに峻別されたもの
である必要はなく、これら第1の故人を祀る装置および
第2の故人を祀る装置の双方の構成を兼ね備えたもので
あってもよい。さらに、上記第1の故人を祀る装置ない
し第2の故人を祀る装置は、故人の象徴と共に信仰の対
象とされる神仏の象徴を安置するものであってもよい。
【0027】ここで、上記「信仰の対象とされる神仏の
象徴」とは、特定のものに限定されるものではなく、例
えば御本尊、御礼、その神棚(故人を祀る装置)そのも
の等であってもよく、さらに例えばキリスト教に関して
は、十字架、キリスト像,聖マリア像等であってもよ
く、あるいは各宗教,宗派に特有な象徴的なものであっ
てもよい。さらには、それら御本尊等は物理的な実体と
して存在するものではなく、表示画面等に表示されるも
のであってもよい。
【0028】
【作用】本発明の第1の故人を祀る装置は、アドレス記
憶手段に格納されたアドレス(例えば電話番号)に、例
えば毎朝一回電話をかけてスケジュール情報をフェッチ
し、そのようにして収集されたスケジュール情報を、必
要に応じて、例えば上記(9)の灯明スイッチがオンさ
れた場合に、表示手段に表示する機能を備えたものであ
り、典型的なユーザとして想定される高齢者が自らキー
ボードを叩いて情報を入力するといったことは不要であ
り、しかもそのユーザに生活の中心的存在である仏壇等
を媒体として必要な情報が提供される。
【0029】スケジュール情報を表示するにあたっては
今日または明日のスケジュール情報(典型的には朝には
今日の情報、夕には明日の情報)を抽出して表示する
と、より解り易い表示が行なわれることになる。温度セ
ンサないし温湿度センサを備えて、温度ないし温湿度を
表示すると、高齢者のユーザにとって好ましい表示内容
となる。
【0030】また、本発明の第1の故人を祀る装置にお
いて、典型的には異常事態が発生したときに入力される
割込みの機能を備えることにより、ユーザの安全面まで
配慮されたものとなる。また、本発明の第2の故人を祀
る装置は、鍵コード付の、例えば信仰に纏る情報や故人
に纏る情報が格納された、例えばパーシャルROM光磁
気ディスク等の携帯記憶媒体を装脱自在に装填し、しか
もその故人を祀る装置に情報を読み出すための鍵コード
を格納しておいてその携帯記憶媒体に格納された情報を
読み出すものであり、例えば特定の宗教団体ないしお寺
が、自分の宗教に関する、例えばお経、教え等を携帯記
憶媒体の形で発行し、その宗教団体に属する会員、その
お寺の檀家等、特定の人にのみ情報を提供するシステム
に適合する。
【0031】また、自らは情報を入力しない例えば高齢
者のユーザがその携帯記憶媒体を、故人に纏る情報の入
力を業とする、例えば葬儀屋や仏具屋に渡して故人に纏
る情報を入力してもらうことができる。このとき、その
携帯記憶媒体に例えば特定の宗教団体の信仰に纏る情報
が既に記憶されていても、特定の人にのみその読出しを
可能としておくことにより、不正コピーが防止され、そ
の「信仰に纏る情報」の出版元の版権が守られる。
【0032】鍵コードを知らないと読み出すことのでき
ないシステムは既に知られているが、それを、電子仏壇
等故人を祀る装置に適用することにより、上記のように
極めて有用な、出版元の版権が保持され、かつ高齢者等
にやさしいシステムを構築することができる。また、上
記第2の故人を祀る装置において、故人の目録と信仰に
纏る文字、例えば典型的にはお経を同時に表示すること
により、例えば毎日の朝夕の祈りに適合した表示が行な
われる。その際に、信仰に纏る文字、例えばお経を表示
するとともに、そのお経を音声でも流すことにより、朝
夕の祈りの行為に一層適合したものとなる。
【0033】また、上記の故人を祀る装置は、特定の故
人の命日等にその故人を特定してお祈りを捧げる行為に
も適合することが好ましく、この場合、上記第2の故人
を祀る装置において、特定の故人の遺影を表示するとと
もに、信仰に纏る文言、例えばお経を同時に表示し、さ
らに好ましくはそのお経を音声で流すことにより、故人
を特定したお祈りの行為がサポートされる。その際、そ
の特定された故人に纏る情報、例えば生前の業績、足跡
等を文字、画像で表示したり、音声で流したりすること
により、その故人を特定したお祈りの行為を一層充実さ
せることができる。
【0034】
【実施例】以下、本発明の実施例にについて説明する。
本発明は宗教、宗派を問うものではないが、ここでは、
本発明の故人を祀る装置の例である電子仏壇を例に挙げ
て説明する。図1は本発明の故人を祀る装置の一実施例
である電子仏壇を含むシステムの一例を示す模式図であ
る。以下に説明する電子仏壇は、本発明の第1の故人を
祀る装置の一実施例と第2の故人を祀る装置の一実施例
との双方を兼ね備えたものであり、図1に示す実線の通
信網は本発明の第1の故人を祀る装置の一例に関連し、
破線の矢印は本発明の第2の故人を祀る装置の一例に関
連する。
【0035】この電子仏壇1は、パーシャルROM光磁
気ディスク(以下、「MO」と略記する)2が装脱自在
に装填されるように構成されている。またこの電子仏壇
1は、電話回線等の公衆通信回線3を介して、その電子
仏壇1のユーザが檀家として所属するお寺4、そのユー
ザが利用している給食サービスセンタ5、そのユーザが
居住する地域を分担する保健・福祉サービスセンタ6、
そのユーザと離れて暮す、そのユーザの家族の居所7、
そのユーザの訪問看護を担当する訪問看護センタ8、そ
のユーザが居住する地域の救急医療サービスセンタ9と
接続されており、それらお寺4、給食サービスセンタ
5、保健・福祉サービスセンタ6、家族の居所7、訪問
看護センタ8、救急医療サービスセンタ9には、その公
衆通信回線3に接続された、電子仏壇1に情報を提供す
る側の情報処理機(後述する)が接続されている。
【0036】また、MO2は、お寺4が所属する宗教団
体で発行された、ROM部にお経、説法等、本発明にい
う信仰に纏る情報が格納された状態のものがお寺4を通
じて供給される。MOを媒体として用いると、そのRO
M部にスタンパ(印刷)によりお経等の情報を記録する
ことができ、同一のものを安価に大量に供給することが
できる。
【0037】電子仏壇1のユーザに供給されたMO2
は、そのユーザの家族や親戚等が亡くなると、もしくは
既に亡くなった家族や親戚等について、その亡くなった
人に纏る情報(アルバム)を編集してもらうために、そ
のアルバム編集の基になる各種資料や写真とともに、葬
儀屋、仏具屋等の編集サービス業者10に渡される。こ
こで言うアルバムは、単に写真を配列した狭い意味のも
のではなく、ここでは、写真、動画等の画像情報、故人
の生前の業績、足跡等を記した画像情報、文字情報、音
声情報等を総称する言葉として用いられている。
【0038】編集サービス業者10で故人のアルバムが
編集されそのアルバムがMO2に格納されると、そのM
O2が電子仏壇1のユーザに戻される。図2は、電子仏
壇1の扉を観音開きにした状態の斜視図である。この電
子仏壇1の内部には、御本尊様11や故人の位牌12、
その他蝋燭13a,13b、焼香のための香炉14等が
配置されている。また、左右の扉1a,1bの内側(扉
1a,1bを開いたときに正面を向く側)にそれぞれ左
右の液晶ディスプレイ15a,15bが取り付けられて
おり、それらの液晶ディスプレイ15a,15bの下方
には、それぞれ左右のスピーカ16a,16bが組み込
まれている。またこの電子仏壇1の下部には後述する電
子装置が組み込まれており、その正面には、MO2を装
填するスロット17およびスイッチパッド18のケーブ
ル18aを接続するコネクタ(図示せず)が配置されて
いる。尚、スイッチパッド18は、ケーブル18aで電
子仏壇1と接続されるのでなく、無線で電子仏壇1に情
報を伝達するものであってもよい。また、この電子仏壇
1は、公衆通信回線3(図1参照)と接続されている
が、公衆通信回線3と接続するための通信ケーブル等の
図示は省略されている。さらにこの電子仏壇1には、そ
の側壁等目立たないところに、この電子仏壇1に電力を
供給するための電源スイッチが備えられており、その電
源スイッチは、通常の使用状態においては常にオンの状
態に保持されている。
【0039】図3は、スイッチパッドの平面図である。
このスイッチパッド18には、後述する灯明モードの処
理の開始、停止を支持する灯明釦、処理の終了を指示す
る終了釦182、液晶ディスプレイ15a,15bに表
示された表示画面(後述する)上の複数の選択枝の中か
ら所望の1つを選択するための一対のカーソル釦183
a,183b、カーソル釦183a,183bで選択さ
れた選択枝に対応する処理を起動するための起動釦18
4、ユーザが体調に不調を来たしたときやその他緊急に
人に連絡する必要がある場合に押される緊急釦185が
備えられている。この緊急釦には、不用意に押されない
よう、図示しない保護カバーが被せられている。
【0040】図4は本発明の電子仏壇1に組み込まれた
電子装置の構成を示すブロック図である。この電子装置
20にはCPU21が備えられており、このCPU21
にはメモリ22に格納された後述する各種の制御プログ
ラムがバス40を介して入力されて実行される。メモリ
22には、各種の制御プログラムのほか、通信テーブル
(本発明にいう第1のアドレス記憶手段および第2のア
ドレス記憶手段に対応する)、来訪/行事予定テーブル
(本発明にいうスケジュール記憶手段に対応する)、鍵
コードテーブル(本発明にいう鍵コード記憶手段に対応
する)等も格納されている。また、この電子装置20に
は、バッテリでサポートされた無停電タイマ/カレンダ
23、自動的にダイヤルを回して公衆通信回線3と接続
する自動通信装置24、所定の音声データが格納された
音声メモリ25、アンプ26、スピーカ16a,16b
(図2参照)。音声メモリ25から音声データを読み出
して所定の形式の音声信号に変換し、自動通信装置24
又はアンプ27に送る音声発生装置27が備えられてい
る。音声信号が自動通信装置24に送られると、自動通
信装置24は、その音声信号を、公衆通信回線3を介し
て所定の相手先へ送信する。また、音声信号がアンプ2
6に送られると、その音声信号は、アンプ26を経由し
てスピーカ16a,16bに送られ、スピーカ16a,
16bから音声が発せられる。
【0041】またこの電子装置20には、2つの液晶デ
ィスプレイ15a,15b(図2参照)、各液晶ディス
プレイ15a,15bの表示データが記憶される表示メ
モリ28a,28b、バス40を経由して送られてきた
表示データを表示メモリ28a,28bに格納するディ
スプレイインターフェース29、MO2が装填されその
MO2をアクセスする、鍵コード処理付のMOドライバ
30、前述したスイッチパッド18(図2,図3参
照)、およびそのスイッチパッド18の操作情報をバス
40に伝える入力インターフェース31、気温・湿度セ
ンサ32、その気温・湿度センサ32で検出された気
温,湿度をバス40に伝える入力インターフェース33
が備えられている。
【0042】図5は公衆通信回線3を介して電子仏壇1
と結ばれる、図1に示すお寺4、保健・福祉サービスセ
ンタ5等に備えられるコンピュータ装置(本発明にいう
外部装置の例)の内部構成を示すブロック図である。こ
のコンピュータ装置50には、CPU51が備えられて
おり、CPU51における処理の実行にあたっては、磁
気ディスク52に格納された制御プログラムが磁気ディ
スクドライバ53により読み出されバス70を経由して
内部メモリ54に一旦格納され、その後、その内部メモ
リ54からその制御プログラムがバス70を介して1ス
テップずつ順次CPU51に送られ、CPU51でその
制御プログラムに沿った処理が実行される。
【0043】またこのコンピュータ装置50には、CR
Tディスプレイ55、そのCRTディスプレイ55に表
示される表示データを格納する表示メモリ56、バス7
0を経由して送られてきた表示データをその表示メモリ
56に格納するディスプレイインターフェース57が備
えられている。さらにこのコンピュータ装置50には、
キーボード58が備えられており、キーボード58を操
作したことによる情報はキーボードインターフェース5
9を介してバス70に伝達される。さらにこのコンピュ
ータ装置50には、バッテリにサポートされた無停電タ
イマ/カレンダ60、公衆通信回線3を介して電子仏壇
1と結ばれる自動通信装置61が備えられている。
【0044】このコンピュータ装置50は、電子仏壇1
との通信専用のものであってもよいが、他の各種の処理
実行用のものと兼用したものであってもよい。図6は、
図5に示すコンピュータ装置50の磁気ディスク52の
内部に作成される来訪/行事予定テーブルの例を示した
図である。この来訪/行事予定テーブルには、図5に示
すキーボード58の操作によりデータが入力される。
【0045】例えば保健所では、その保健所に登録され
たユーザの、その保健所用のユーザID(ここではAB
C1000〜ABC2000)が指定され、そのユーザ
IDを持つユーザ向けの情報であることを明示した上
で、例えば以下の情報が、ここに示す来訪/行事予定テ
ーブルに入力される。即ち、ここに示す例は、『平成5
年1月12日午前9時から、保健所主催で、小学校にお
いて、西地区の高齢者を対象とした成人病検診が行なわ
れ、その料金は無料である』というものである。ここで
は複数のユーザABC1000〜ABC2000につい
てまとめて示されているが、このような情報が、各ユー
ザID毎に作成される。尚、当然ながら、キーボード操
作の際は、ユーザIDとしてABC1000〜ABC2
000を指定して一度データを入力すればよく、制御プ
ログラムにより、各ユーザID毎のデータに展開されて
この来訪/行事予定テーブルに書き込まれる。後述する
ようにして、電子仏壇1が公衆通信回路3を介して保健
所に備えられたコンピュータ装置50をアクセスし、こ
の保健所に備えられたコンピュータ装置50が磁気ディ
スク52内の来訪/行事予定テーブルから、アクセスし
てきた電子仏壇1のID番号と同一のユーザIDのアド
レスの情報を読み取ると、そのアドレスの「備考」の欄
に「継続」が記入され、「R」の欄にその情報が読み取
られた日時(この例では「1月1日5時」)が記入され
る。読み取られた情報を直ちに消去しないのは、情報を
受け取った電子仏壇1がシステムダウンしてその情報が
破壊されてしまった場合に、立ち上げ後、再度その情報
を読み取ることができるようにするためである。情報の
消去は、その予定の日時の経過により行なわれる。
【0046】また、家族の居所に備えられたコンピュー
タ装置50の来訪/行事予定テーブルには、例えば以下
のような情報が書き込まれる。即ちこの図6に示す例で
は、電子仏壇1のユーザ‘AKASI TARO’さん
宛ての情報として『平成5年1月15日午前11時に、
私(富士花子、明石太郎さんの子供とする)と一緒に市
民ホールで開催されるコンサートに行きましょう。私は
富士太郎(明石太郎の孫とする)をつれて行きます。』
が示されている。「備考」の欄の「変更」は、その情報
が一度電子仏壇1で読まれた後(読まれた日時は1月5
日5時)、その情報に何らかの変更があったことを示す
ものであり、「備考」に「変更」が記載されていると、
次にその電子仏壇1からアクセスがあったときにこの情
報が再度その電子仏壇1に向けて送信される。
【0047】また、給食サービスセンタに備えられたコ
ンピュータ装置50の来訪/行事予定テーブルには、例
えば、図6に図示のようなA−999のユーザIDをも
つユーザに向けた情報として『平成6年1月16日午後
5時に、給食サービスセンタからA−999の御自宅に
食事を3人前宅配いたします。料金は3000円で
す。』という情報が入力される。これは、例えばA−9
99のユーザIDを持つ電子仏壇1のユーザが、通常の
方法、例えば電話で給食サービスセンタに注文を出した
ときに、相手が高齢者であって注文したことを忘れる場
合もあることから、給食サービスセンタではその注文の
確認のために、来訪/行事予定テーブルにその注文を書
き込むものである。「備考」の欄には、未だこの情報が
電子仏壇の方へ渡っていないことを示す「NEW」が記
載されており、したがって、この情報を読み出した日時
が記入される「R」の欄は未だ空欄となっている。
【0048】図7は、公衆通信回線3を経由して来訪/
行事予定情報を受け取るための、電子仏壇側の処理プロ
グラムを示すフローチャートである。このプログラム
は、電子仏壇1の電子装置20(図4参照)に備えられ
た無停電タイマ/カレンダ23により、例えば毎日一回
早朝の所定時刻に起動される。また、図8は、相手先
(コンピュータ装置50;図5参照)から送信されてき
た来訪/行事予定情報を格納する電子仏壇側の来訪/行
事予定テーブルを示す図である。
【0049】この来訪/行事予定テーブルは、図6に示
す来訪/行事予定テーブルと同様の構成であるが、図6
に示す来訪/行事予定テーブルに示す「ユーザID」,
「R」の欄は不要であるためそれらの欄は備えられてい
ない。また「備考」の欄は、図6に示す送信側の来訪/
行事予定テーブルの「備考」の目的と異なり、そこには
通信先から付随的に送信されてきた情報が書き込まれ
る。
【0050】電子仏壇側には、このような来訪/行事予
定テーブルが、本日の予定を格納する本日予定テーブ
ル、明日以降1週間以内の予定を格納する週予定テーブ
ル、それ以降の予定を格納する長期予定テーブルの3つ
に分けて構成されている。また、図9は、電子仏壇1の
通信テーブルを示す図である。この通信テーブルには、
連絡先ないし通信先の電話番号と、各電話番号毎の登録
されたID番号が記録されている。またこの通信テーブ
ルには「緊急」と「情報」という区分があり、「緊急」
は、そこに記録された電話番号が、緊急釦185(図3
参照)が押されたときにダイヤルすべき電話番号である
ことを示し、「情報」は、来訪/行事予定情報を入手す
るためにダイヤルされる電話番号であることを示してい
る。同一の電話番号が、「緊急」のアドレスと「情報」
のアドレスとの双方に登録されていてもよい。「処理済
フラグ」の欄には、そこに電話をかけ所定の処理を行な
ったことを示すフラグが格納される。
【0051】また図10は、電子仏壇1から通信先へ向
けて送信されるコマンドの形式を示す図である。先ず最
初に通信手順を示すプロトコルが送信され、次いで自分
のID番号が送信され、それに次いでコマンドが送信さ
れる。電子仏壇1から送信されるコマンドは、来訪/行
事予定情報を検索してもし自分向けの情報がある場合に
その情報を自分に向けて送信することを指示する「情報
検索コマンド」と、情報検索中に緊急釦185が押され
た場合に、その情報検索を緊急に終了させることを指示
する「緊急終了コマンド」との二種類である。
【0052】図7に戻って説明を続ける。図7に示すル
ーチンが起動されると、先ず図8に示す来訪/行事予定
テーブルが整理される(ステップ7_1)。既に予定日
時の過ぎた本日予定テーブルの内容が消去され、週予定
テーブルがサーチされて本日の予定が本日予定テーブル
に転送されるとともに週予定テーブルからは消去され、
長期予定テーブルがサーチされて明日以降1週間以内の
予定が週予定テーブルに転送されるとともに長期予定テ
ーブルからは消去される。次にステップ7_2におい
て、図9に示す通信テーブルの「区分」の欄に「情報」
が記載されているアドレスの処理済フラグがサーチされ
る。「情報」が記載されているアドレスの処理済フラグ
が全てオン(処理済)の場合は終了し、未だオフのアド
レスが存在するときはステップ7_3に進み、その未処
理のアドレスのうちの1つがピックアップされて自動通
信装置24(図4参照)に通知される(ステップ7_
3)。自動通信装置24では、その通知されたアドレス
の電話番号を自動ダイヤルし、接続されると図10に示
す形式のコマンドを送信する(ステップ7_4)。この
ときのコマンドは、情報検索コマンドである。その電話
番号に回線が接続されないとき、例えば話し中のとき
は、ステップ7_2の通信テーブルのサーチに戻る。自
動ダイヤルにより通信先との回線が接続され、通信先か
ら来訪/行事予定情報を受け取ると、あるいは送信すべ
き来訪/行事予定情報が無い旨の通知を受け取るとその
回線が切断される(ステップ7_5)。またこのとき、
通信テーブル中の通信の終了したアドレスの処理済フラ
グの欄に処理済を示すフラグが立てられる。来訪/行事
予定が無かったときはそのままステップ7_2に戻る。
来訪/行事予定情報を受け取ったときは、その予定の年
月、日時が認識され(ステップ7_6)、その年月、日
時に応じて、その受け取った来訪/行事予定情報が本日
予定テーブル、週予定テーブル、又は長期予定テーブル
に書き込まれる。複数の来訪/行事予定情報を受け取っ
たときは、同様の処理が繰り返される。その後ステップ
7_2に戻る。
【0053】電子仏壇1の側では、以上の処理により、
公衆通信回線3を経由した情報の入手が行なわれる。図
11は、電子仏壇1から情報検索コマンドを受け取った
ときに起動される、コンピュータ装置50(図5参照)
側のルーチンを示すフローチャート、図12は、コンピ
ュータ装置50から電子仏壇1に向けて送信される来訪
/行事予定情報のデータ形式を示す図である。
【0054】電子仏壇1からの情報検索コマンドが着信
すると、図11に示すルーチンが起動され、着信された
ID番号により、図6に示す形式の来訪/行事予定テー
ブルがサーチされる(ステップ11_1)。一致するI
D番号が付された情報が存在すると、そのアドレスの
「備考」の欄が、「NEW」(ステップ11_2)、も
しくは、「変更」(ステップ11_3)であるか、それ
とも「継続」であるかが判定され、「継続」の場合既に
その情報は電子仏壇1の側に送信された情報であるため
ステップ11_1に戻り、次に同じID番号の情報がな
いかサーチされる。「備考」の欄に「NEW」又は「変
更」が記載されていた場合は、そのアドレスの情報が、
各情報毎に図12に示すデータ形式を持つ伝送情報バッ
ファに登録され、同時に、伝送情報バッファのヘッダラ
ベルに来訪/行事予定情報の数,レコード長が記入ある
いは更新され、さらにそのアドレスの「R」の欄に読出
し日時が登録され、さらにそのアドレスの「備考」の欄
が「継続」に変更されて、ステップ11_1に戻る。以
上のようにして、図6に示す形式の来訪/行事予定テー
ブルの検索が終了すると、伝送情報バッファに格納され
たデータが電子仏壇1に送信される(ステップ11_
5)。その電子仏壇1に向けて送信すべき来訪/行事予
定情報が1つもなかったときは、ヘッダラベルの来訪/
行事予定情報数=0のデータが生成されて電子仏壇1に
送信される。
【0055】図13は、緊急釦185(図3参照)が押
されたときに起動される電子仏壇側のルーチンのフロー
チャートである。緊急釦185が押されると、図13に
示すルーチンが起動され、先ずステップ13_1におい
て、現在、公衆通信回線3(図1参照)を介して通信が
行なわれているか否かが判定される。通信中の場合、通
信の相手先へ向けて、図10 に示す形式の緊急終了コマ
ンドが送信され(ステップ13_2)、回線切断処理が
行なわれ(ステップ13_3)、ステップ13_4に進
む。通信中でなかった場合は、直接、ステップ13_4
に進む。
【0056】ステップ13_4では、電子仏壇1の内部
で、緊急釦押下に伴う処理以外の処理が実行中であるか
否かが判定され、実行中のものがあれば、ステップ13
_5に進んで、実行中の各処理が初期状態に戻るよう
に、プログラム、テーブル類を設定し直す割り込み中断
処理が実行され、ステップ13_6に進む。実行中の処
理がなかった場合は、そのまま、ステップ13_6に進
む。
【0057】ステップ13_6では、図9に示す通信テ
ーブル中の「緊急」に区分されているアドレスが順次参
照され、各アドレスの処理済フラグがオン(処理済)に
なっているか否か検索され、全てのアドレスが処理済で
あれば図13に示すフローが終了し、未処理のアドレス
が1つでもあれば、ステップ13_7に進む。ステップ
13_7では、その未処理のアドレスの中の1つがピッ
クアップされ、自動通信装置24(図4参照)に送られ
る。自動通信装置24は、自動ダイヤルして回線を接続
する。話し中の場合は、ステップ13_6に戻り、他の
未処理の緊急連絡先が存在する場合は、今度はその緊急
連絡先に向け同様のことを繰り返す。自動通信装置24
は、図4に示す無停電タイマ/カレンダ23から日、時
刻を音声発生装置27を経由して、受け取り、また音声
メモリ25にあらかじめ格納されていた緊急時用の音声
データを音声発生装置27を経由して受け取る。このと
き、音声発生装置27は、音声メモリ25から緊急時用
の音声データを読み出すとともに、無停電タイマ/カレ
ンダ23から入力された日、時刻に対応した、音声メモ
リ25のアドレスからその日、時刻に対応する音声デー
タを読み出してそれらの音声データを組み合わせ、通信
用の音声信号変換して自動通信装置24に渡す(ステッ
プ13_9)。自動通信装置24は、受け取った自動緊
急音声を通信先に向けて発信する。この自動緊急音声
は、通信先の電話のフックの押下まで繰り返され、フッ
クの押下が検知されると、ステップ13_6に進み、他
にも未処理の緊急連絡先が存在する場合、同様の処理が
繰り返される。
【0058】図14は、情報提供先のコンピュータ装置
50(図3参照)で実行されるプログラムのフローチャ
ートである。このプログラムは、情報検索コマンドを受
信し、提供すべき情報を検索している途中で緊急終了コ
マンドを受信した場合を示している。この図14に示す
ルーチンが起動されると、ステップ14_1において、
そのコンピュータ装置50の磁気ディスク52(図5参
照)内の、来訪/行事予定テーブル(図6参照)が参照
され、その来訪/行事予定テーブルに、入力された緊急
終了コマンド(図10参照)に含まれるID番号と同一
のユーザIDが存在するか否かがサーチされる。存在す
る場合は、その同一のユーザIDのあるアドレスの「備
考」の欄が「NEW」又は「変更」であるか、それとも
「継続」であるかが判定される(ステップ14_2,1
4_3)。「NEW」又は「変更」の場合、「R」の欄
が参照され、そこに、現在の日時が記録されているか、
それとも過去の日時が記録さているかが参照される。現
在の日時が記録されている場合は、この来訪/行事予定
テーブルが既に参照され、この来訪/行事予定テーブル
から、そのユーザに送信すべき情報を取り出したにも拘
らず、未だ送信が完了していない可能性があるため、次
回の情報送信の機会に再度送信されるよう、「R」の欄
の日付を前日の日付に戻して前日に送信が完了したこと
にし、かつ「備考」の欄を「変更」に書き換えて、前日
以降に内容の変更が生じたということにする。
【0059】来訪/行事予定テーブルの全てのアドレス
について上記ステップ14_1〜14_5の処理が終了
すると、来訪/行事予定テーブルからそのユーザ向けの
情報を抽出して送信のために一旦蓄えておく伝送情報バ
ッファをクリアし(ステップ14_6)、その電話を音
声通信モードへ切り替えて電話のベルを鳴らす(ステッ
プ14_7)。誰れかが受話器をとると、緊急事態を告
げる音声が聞こえてくる(図13ステップ13_10参
照)。
【0060】尚、この図14に示すルーチンは、コンピ
ュータ装置50側が、図9に示す通信テーブルの、「緊
急」と「情報」との双方のアドレスに登録されている場
合のルーチンであり、「情報」のアドレスにのみ登録さ
れている場合は、音声通信モードへの切り替えは不要で
あるため、ステップ14_7はスキップして終了する。
【0061】図15は、電子仏壇1に装填されるMOの
メモリ構成を示した図、図16は、MOのROM領域に
設定された共通情報部のメモリマップを示す図、図17
は、MOのRAM領域に設定された個人情報部のメモリ
マップを示す図である。MO2の内部は、図15に示す
ように、管理領域21と、ROM領域22と、RAM領
域23とに区分けされる。ROM領域22には、図16
に示すような共通情報部が設定され、教団などの出版元
で、お教、説法、マナー等、本発明にいう「信仰に纏る
情報」が印刷(記憶)され、お寺4を経由して檀家(電
子仏壇1のユーザ)に配布される(図1参照)。この共
通情報部には、ヘッダ部に「区分」、「標題」、「アド
レス」のテーブルがあり、「区分」には、「お教」、
「説法」、「マナー」、…等の区分が記入され、「標
題」には、お教の題名、例えば般若心経等が記入され、
「アドレス」には、その標題の内容の記憶領域の先頭ア
ドレス等が記入され、そのヘッダ部に続き、各標題の内
容が記憶されている。
【0062】また、電子仏壇1のユーザが、お寺4から
配布されたMO2に故人アルバムの入力を希望する場
合、MO2が、故人アルバムの編集に必要な資料ととも
に、葬儀屋、仏具屋等の編集サービス会社に渡され、編
集サービス会社では、MO2のRAM領域23(図15
参照)に設定された個人情報部に、図17に示す形式の
故人アルバムを格納する。個人情報部には、ヘッダ部に
「区分」、「アドレス」の欄があり、「区分」の欄に
は、「故人リスト」、「故人のアルバム」、「写真」、
「家系図」…等の区分が記入され、「アドレス」にはそ
の標題が付された内容が記憶された先頭アドレスが記入
される。また、「故人リスト」にはそれぞれの特定の故
人の情報として、姓名、戒名、命日が記憶されている。
さらに、故人リスト中の特定の故人の情報に対応した欄
には、その故人の祭祀(後述する)のときに掲示される
写真が記憶されたアドレスとその故人のアルバムが記憶
されたアドレスが格納されている。
【0063】編集サービス会社で図17に示すような故
人情報を編集、入力すると、そのMO2は、再び電子仏
壇1のユーザに戻される。図18は、共通情報部、個人
情報部の鍵コードによる、書き込み、読み出しの可否を
示す図である。教団など、共通情報部の出版元では、そ
の共通情報部に情報を書き込むことができ、またその書
き込んだ情報を読み出すこともできる。しかし、出版元
では個人情報部に情報を書き込んだり読み出したりする
ことはできない。一方、仏具屋などの編集サービス会社
では、共通情報部に情報を書き込んだり共通情報部から
情報を読み出したりすることはできない。したがって不
正コピー等が防止され、出版元の版権が保護される。編
集サービス会社では、個人情報部には読み書きは可能で
ある。
【0064】また、電子仏壇1のユーザである特定の個
人は、その電子仏壇1を用いて、共通情報部、個人情報
部から情報を読み出すことのみが可能である。図19
は、電子仏壇1のスイッチパッド18に備えられた灯明
釦181(図3参照)を押したときに起動される灯明ル
ーチンのフローチャートである。灯明釦181が押下さ
れると、図19に示す灯明ルーチンが起動され、これに
より、この電子仏壇1は、灯明モードとなる。
【0065】この灯明モードでは、先ず図2に示す左右
のディスプレイ15a,15bが点灯し(ステップ19
_1)、挨拶処理サブルーチンが実行される(ステップ
19_2)。図20は挨拶処理サブルーチンのフローチ
ャートである。この挨拶処理サブルーチンでは、先ず、
無停電タイマ/カレンダ23(図4参照)のタイマを照
合し、現在時刻が調べられる(ステップ20_1)。そ
の後、その現在時刻に応じて、ステップ20_2〜20
_4の各処理が行なわれる。ステップ20_2〜20_
4の各処理では、ディスプレイ15a,15bへの表示
処理と、スピーカ16a,16bからの音声出力処理が
行なわれる。音声データは、音声メモリ25にあらかじ
め格納されている。図20に示す×印の部分は、無停電
タイマ/カレンダ23および気温・温度センサ32から
の情報に基づいて文章合成、音声合成される。
【0066】図19に示す灯明ルーチンにおいて、ステ
ップ19_2の挨拶処理19_2が終了すると、ディス
プレイ15aにメニュー画面が表示され、メニュー選択
処理が行なわれる(ステップ19_3)。図21はメニ
ュー画面の一例を示す図である。ディスプレイ15aに
図21に示すようなメニュー画面が表示されると、図3
に示すカーソル釦183a,183bにより、「お祈
り」、「祭祀」、「情報」のいずれかのメニューが選択
され、起動釦184が押される。すると、どのメニュー
が選択されたかに応じて、図19に示す各ステップ19
_4、19_5、19_6のいずれかに分岐する。尚、
通常は、お祈りモードの使用頻度が高いため、図21に
示すメニュー画面が表示されたときは、初期状態として
「お祈り」が選択されていることが好ましい。また、こ
のメニュー画面が表示されている際(すなわちステップ
19_3にある状態)において、スイッチパッド18の
灯明釦181が再度押下されると、ディスプレイ15
a,15bが消灯し、図19に示すルーチンを抜ける。
【0067】図21に示す「お祈り」が選択され、起動
釦184が押されると、ステップ19_4に進み、お祈
り処理が実行される。図22は、お祈り処理サブルーチ
ンのフローチャートである。このお祈り処理では、先ず
ステップ22_1において、MO2のRAM領域に設定
された個人情報部のヘッダ部(図17参照)の情報が読
み込まれ、そのヘッダ部の情報から故人リストのアドレ
スが認識され、ステップ22_2に進んで故人リストが
読み込まれ、その故人リストの中の全ての故人の情報
が、図4に示すディスプレイインターフェース27を介
して表示メモリ28aに格納され、左側のディスプレイ
15aに表示される。
【0068】図23は、左側のディスプレイ18aに表
示される故人リストの一例を示す図である。尚、この図
23に示す「カーソン選択し起動ボタンを押して下さ
い。」の文字は、後述する祭祀モードでは表示される
が、このお祈りモードで表示されない。図22に示すル
ーチンでは、次にMO2の共通情報部のヘッダ部(図1
6参照)の情報が読み込まれ、そのヘッダ部の情報から
所定のお教のアドレスが認識され、そのお教が読み込ま
れて、右側のディスプレイ15bにスクロール表示さ
れ、またそれとともにそのお教がスピーカ16a,16
bから音声出力される(ステップ22_3,22_
4)。読経が終了すると、ディスプレイ15a,15b
の各表示が消去される。但しディスプレイ15a,15
bはまだ点灯された状態にある。
【0069】図22に示すお祈り処理が終了すると、図
19に示すルーチンのステップ19_7に進み、一日の
活動データの報知が行なわれる。図24は、一日の活動
データ報知のサブルーチンのフローチャートである。こ
のサブルーチンの実行が開始されると、先ず、無停電タ
イマ/カレンダ23の現在時刻が調べられ、朝か夕に区
分される(ステップ24_1)。
【0070】朝/夕の場合、それぞれ「今日の予定をお
知らせします。」、「明日の予定をお知らせします。」
という音声がスピーカ16a,16bから流れ、来訪/
行事予定テーブル(図8参照)から、それぞれ、今日、
明日の予定が抽出されてディスプレイ15aに表示され
る(ステップ24_2〜24_5)。尚、このときの音
声は、音声メモリ25にあらかじめ格納されている。以
下の音声についても同様である。
【0071】図25は今日の予定の表示例を示す図であ
る。下線の部分は来訪/行事予定テーブルから抽出さ
れ、文章合成されて図示のように表示される。ただし実
際の表示では下線は表示されない。次いで、「次に週間
予定をお知らせします。」という音声がスピーカ16
a,16bから流れ、ディスプレイ15bに週間予定が
表示される(ステップ24_6,24_7)。
【0072】そのあと、朝/夕に応じて、終わりの挨拶
が流れ(ステップ24_8〜24_10)、このルーチ
ンを設ける。図26は、図21のメニュー選択画面で
「祭祀」が選択されたときに実行される。図19のルー
チンのステップ19_5に対応する祭祀サブルーチンの
フローチャートである。
【0073】この祭祀サブルーチンが起動されると、先
ずステップ26_1において、MO2の個人情報部のヘ
ッダ部の情報が読み込まれ、故人リストのアドレスが認
知されて故人リストの中の全ての故人の情報が読み込ま
れ、表示メモリ28a(図4参照)に送られて左側のデ
ィスプレイ15a(図2参照)に表示される。表示され
る故人リストは、図23に示すようなものであり、この
祭祀モードではこの図23の下部にあるような文字も表
示される(ステップ26_2,26_3)。
【0074】その状態でスイッチパッド18(図3参
照)のカーソル釦183a,183bの操作により特定
の故人が選択され起動釦184が押下されると(ステッ
プ26_4)、故人リスト中の選択された特定の故人の
写真アドレス(図17参照)からその故人の写真情報が
読み込まれ、表示メモリ28bに送られて右側のディス
プレイ15b(図2参照)にその故人の写真が表示され
る。尚、左側のディスプレイ15aに故人リストが表示
されているときにスイッチパッド18の終了釦182が
押下されると、この祭祀サブルーチンを抜ける。
【0075】右側のディスプレイ15bに故人の写真が
表示された後、今度はMO2の共通情報部のヘッダ部の
情報が読み込まれ、左側のディスプレイ15aに今度は
お経のリストが表示される(ステップ26_6)。この
お経のリストは、図23に示す故人のリストの故人の名
前、法名等をお経の名称に代えたものであり、図示は省
略する。再度カーソル釦183a,183bの操作によ
り、今度は所望のお経が選択され、起動釦184が押さ
れる。このとき起動釦184に代えて終了釦182が押
されると、この祭祀サブルーチンを抜ける(ステップ2
6_7,26_8)。お経が選択されると、MO2の共
通情報部の選択されたお経の情報が読み込まれ、右側の
ディスプレイ15bにそのお経がスクロール表示される
とともにスピーカ16a,16bからそのお経が音声出
力される。読経が終了すると、その故人の読経時の写真
以外のアルバム(生前の業績、足跡のナレーション等を
含む)が存在するか否かが調べられ(ステップ26_1
0)、存在しないときは終了し、存在するときは、MO
2の個人情報部からその故人のアルバムが読み出されて
表示出力及び/又は音声出力される(ステップ26_1
1)。
【0076】図19に示すルーチンのステップ19_3
で表示されたメニュー画面(図21参照)の「情報」が
選択され起動釦184が押されると、ステップ19_6
に進み、情報メニューが表示される。図27は、情報メ
ニュー画面の一例を示した図である。ここには「お経の
練習」、「家系図」、「マナー集」、「お説法」のメニ
ューが用意されており、カーソル釦183a,183b
で所望のメニューを選択して起動釦184を押すと、そ
れぞれのルーチンへと移行する(ステップ19_7)。
ここでの各ルーチンについては省略する。
【0077】お祈りモード、祭祀モード、情報モードが
終了すると、ステップ19_3に戻り、図21に示すメ
ニュー画面が表示される。図28は鍵コード付きの情報
の書き込みの例を示す図、図29は、鍵コード付きの情
報の読み取りの例を示す図である。鍵コード用の8バイ
トのシフトレジスタ311が用意され、鍵コードと、M
O2に書き込もうとするデータ列とがバイト毎に加算さ
れたデータ列が生成され、その加算されたデータ列がM
O2に書き込まれる。
【0078】電子仏壇1にも、書き込み側の鍵コードと
対応する鍵コードが格納された、8ワード(1ワード=
2バイトとする)のシフトレジスタ312が用意されて
いる。書き込み側ではバイト単位の鍵コードあるのに対
し読み取り側でワード単位となっているのは、図28に
示されているように、その鍵コードとデータ列とが加算
され、ワード単位のデータとしてMO2に格納されてい
ることに対応する。
【0079】MO2からデータが読み取られ、各ワード
毎に、シフトレジスタ312に格納された鍵コードとの
引き算が演算され、これにより、もとのデータが再生さ
れる。このようにして、鍵コードを知らない者の読み取
りが禁止される。尚、上記実施例は、電子仏壇について
の例であるが、本発明は、仏教のみを対象とするもので
はなく宗教、宗派を問わないものである。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の故人を祀
る装置によれば、複雑な操作を強いることなく、高齢者
等のユーザに地域社会とのコミュニケーションが提供さ
れ、また日々のお祈り、祭祀等に必要な情報が提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の故人を祀る装置の一実施例である電子
仏壇を含むシステムの一例を示す模式図である。
【図2】電子仏壇の扉を観音開きにした状態の斜視図で
ある。
【図3】スイッチパッドの平面図である。
【図4】本発明の電子仏壇に組み込まれた電子装置の構
成を示すブロック図である。
【図5】公衆通信回線を介して電子仏壇と結ばれる、図
1に示すお寺、保健・福祉サービスセンタ等に備えられ
るコンピュータ装置の内部構成を示すブロック図であ
る。
【図6】図5に示すコンピュータ装置の磁気ディスクの
内部に作成される来訪/行事予定テーブルの例を示した
図である。
【図7】公衆通信回線を経由して来訪/行事予定情報を
受け取るための電子仏壇側の処理プログラムを示すフロ
ーチャートである。
【図8】相手先から送信されてきた来訪/行事予定情報
を格納する電子仏壇側の来訪/行事予定テーブルを示す
図である。
【図9】電子仏壇の通信テーブルを示す図である。
【図10】電子仏壇から通信先へ向けて送信されるコマ
ンドの形式を示す図である。
【図11】電子仏壇から情報検索コマンドを受け取った
ときに起動される、コンピュータ装置側のルーチンを示
すフローチャートである。
【図12】コンピュータ装置からの電子仏壇に向けて送
信される来訪/行事予定情報のデータ形式を示す図であ
る。
【図13】緊急釦が押されたときに起動される電子仏壇
側のルーチンのフローチャートである。
【図14】情報提供先のコンピュータ装置で実行される
ルーチンのフローチャートである。
【図15】電子仏壇に装填されるMOのメモリ構成を示
した図である。
【図16】MOのROM領域に設定された共通情報部の
メモリマップを示す図である。
【図17】MOのRAM領域に設定された個人情報部の
メモリマップを示す図である。
【図18】共通情報部、個人情報部の鍵コードによる、
書き込み、読み出しの可否を示す図である。
【図19】電子仏壇のスイッチパッドに備えられた灯明
釦を押したときに起動されるルーチンのフローチャート
である。
【図20】挨拶処理サブルーチンのフローチャートであ
る。
【図21】メニュー画面の一例を示す図である。
【図22】お祈り処理サブルーチンのフローチャートで
ある。
【図23】左側のディスプレイに表示される故人リスト
の一例を示す図である。
【図24】一日の活動データ報知サブルーチンのフロー
チャートである。
【図25】今日の予定の表示例を示す図である。
【図26】図21のメニュー選択画面で「祭祀」が選択
されたときに実行される、祭祀サブルーチンのフローチ
ャートである。
【図27】情報メニュー画面の一例を示した図である。
【図28】鍵コード付きの情報の書き込みの例を示す図
である。
【図29】鍵コード付きの情報の読み取りの例を示す図
である。
【符号の説明】
1 電子仏壇 2 パーシャルROM光磁気ディスク(MO) 15a,15b 液晶ディスプレイ 16a,16b スピーカ 17 MO用スロット 18 スイッチパッド 20 電子装置 50 コンピュータ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 越野 長明 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 故人の象徴が安置される故人を祀る装置
    において、 少なくとも日取りと予定された内容とを含むスケジュー
    ル情報を記憶するスケジュール記憶手段と、 通信回線網を介して接続される外部装置の、該通信回線
    網における接続先を示すアドレスを記憶する第1のアド
    レス記憶手段と、 前記通信回路網をアクセスして前記第1のアドレス記憶
    手段に記憶されたアドレスに向けてスケジュール情報の
    提供を求めるコマンドを送信し、該通信回路網を経由し
    て送信されてきたスケジュール情報を受信して前記スケ
    ジュール記憶手段に格納する第1の処理を実行する通信
    手段と、 前記通信手段を定期もしくは不定期に起動する起動手段
    と、 前記スケジュール記憶手段に格納されたスケジュール情
    報を表示する表示手段とを備えたことを特徴とする故人
    を祀る装置。
  2. 【請求項2】 所定の割込みが入力される割込入力手段
    と、 所定の事態の発生を告げる音声が記憶される音声記憶手
    段と、 前記割込み入力時の、前記通信回路網の接続先を示すア
    ドレスを記憶する第2のアドレス記憶手段とを備え、 前記通信手段が、前記第1の処理を実行するとともに、
    前記割込み入力時に前記第2のアドレス記憶手段に記憶
    されたアドレスに向けて前記音声記憶手段に記憶された
    音声を読み出して送信する第2の処理を実行するもので
    あることを特徴とする請求項1記載の故人を祀る装置。
  3. 【請求項3】 前記通信手段が、前記第1の処理を実行
    している途中で前記割込みが入力された場合に、前記第
    1の処理の実行を中断して前記第2の処理を実行するも
    のであることを特徴とする請求項2記載の故人を祀る装
    置。
  4. 【請求項4】 前記表示手段を点灯させて、該表示手段
    に、前記スケジュール記憶手段に記憶されたスケジュー
    ル情報の少なくとも一部を表示させる表示制御手段と、 前記表示制御手段を起動するための灯明スイッチとを備
    えたことを特徴とする請求項1記載の故人を祀る装置。
  5. 【請求項5】 現在の日付を認識するカレンダ手段と、 前記スケジュール記憶手段に記憶されたスケジュール情
    報の日取りを認識して本日あるいは明日のスケジュール
    情報を抽出する一日の活動データ抽出手段とを備え、 前記表示制御手段が、少なくとも、前記一日の活動デー
    タ抽出手段で抽出された本日あるいは明日のスケジュー
    ル情報を前記表示手段に表示させるものであることを特
    徴とする請求項4記載の故人を祀る装置。
  6. 【請求項6】 温度センサを備え、 前記表示制御手段が、前記表示手段に、前記スケジュー
    ル情報のほか、前記温度センサで測定された温度情報を
    表示するものであることを特徴とする請求項4又は5記
    載の故人を祀る装置。
  7. 【請求項7】 故人の象徴が安置される故人を祀る装置
    において、 読み出しを規制する鍵コード付き情報が格納された携帯
    記憶媒体から該鍵コード付き情報を読み出すための鍵コ
    ードを記憶する鍵コード記憶手段と、 前記携帯記憶媒体が装脱自在に装填され、装填された前
    記携帯記憶媒体から前記情報を読み出す情報読出手段
    と、 前記情報読出手段で読み出された情報を表示する表示手
    段とを備えたことを特徴とする故人を祀る装置。
  8. 【請求項8】 前記携帯記憶媒体が、信仰に纏る情報も
    しくは故人に纏る情報のうち少なくとも一方を記憶する
    ものであることを特徴とする請求項7記載の故人を祀る
    装置。
  9. 【請求項9】 前記情報読出手段が、読み出しを規制す
    る第1の鍵コード付きの第1の情報を固定的に記憶する
    ROM部と、読み出しを規制する第2の鍵コード付き第
    2の情報を追記自在に記憶するRAM部とを備えたパー
    シャルROM光磁気ディスクが装脱自在に装填されるも
    のであり、 前記鍵コード記憶手段が、前記ROM部に記憶された前
    記第1の鍵コード付きの第1の情報を読み出すための第
    1の鍵コードと、前記RAM部に記憶された前記第2の
    鍵コード付きの第2の情報を読み出すための第2の鍵コ
    ードとの双方を記憶するものであることを特徴とする請
    求項7記載の故人を祀る装置。
  10. 【請求項10】 前記パーシャルROM光磁気ディスク
    が、前記ROM部に、信仰に纏る情報を前記第1の情報
    として記憶するとともに、前記RAM部に、故人に纏る
    情報を前記第2の情報として記憶するものであることを
    特徴とする請求項9記載の故人を祀る装置。
  11. 【請求項11】 前記信仰に纏る情報が、信仰に纏る文
    言を表わす文字情報を含むものであるとともに、前記故
    人に纏る情報が、故人の目録を表わす文字情報を含むも
    のであって、 前記表示手段に、故人の目録と信仰に纏る文言を同時に
    表示させるお祈りモード用表示制御手段を備えたことを
    特徴とする請求項8又は10記載の故人を祀る装置。
  12. 【請求項12】 前記信仰に纏る情報が、該信仰に纏る
    文言を表わす文字情報を含むとともに、前記故人に纏る
    情報が、故人の遺影を表わす画像情報を含むものであっ
    て、 所望の故人を選択する選択手段と、 前記表示手段に、前記選択手段により選択された故人の
    遺影と信仰に纏る文言を同時に表示させる祭祀モード用
    表示制御手段とを備えたことを特徴とする請求項8又は
    10記載の故人を祀る装置。
  13. 【請求項13】 前記信仰に纏る情報が、さらに、信仰
    に纏る文言を発音した音声情報を含むものであって、 音声を発するスピーカ手段と、 前記表示手段に信仰に纏る文言が表示されているタイミ
    ングで、前記スピーカ手段に該文言を発音させる発音制
    御手段とを備えたことを特徴とする請求項11又は12
    記載の故人を祀る装置。
  14. 【請求項14】 前記故人に纏る情報が、故人に纏る情
    報を音声で伝達するための音声情報を含むものであっ
    て、 音声を発するスピーカ手段と、 前記スピーカ手段に前記音声情報に基づく音声を発音さ
    せる発音制御手段とを備えたことを特徴とする請求項8
    又は10記載の故人を祀る装置。
  15. 【請求項15】 請求項1記載の故人を祀る装置と請求
    項7記載の故人を祀る装置との双方を備えたことを特徴
    とする故人を祀る装置。
  16. 【請求項16】 前記故人を祀る装置が、個人の象徴と
    共に信仰の対象とされる神仏の象徴を安置するものであ
    ることを特徴とする請求項1から15のうちいずれか1
    項記載の故人を祀る装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001167182A (ja) * 1999-12-10 2001-06-22 Fujitsu Ltd 葬儀情報入力装置及びプログラム記録媒体
JP2005137820A (ja) * 2003-11-10 2005-06-02 在烈 ▲ばい▼ 故人の実物形像が具備された納骨箱
JP2021189249A (ja) * 2020-05-27 2021-12-13 株式会社オフィス岡村 チャンティングシステム

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