JPH0727457A - 製氷板 - Google Patents

製氷板

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JPH0727457A
JPH0727457A JP3576694A JP3576694A JPH0727457A JP H0727457 A JPH0727457 A JP H0727457A JP 3576694 A JP3576694 A JP 3576694A JP 3576694 A JP3576694 A JP 3576694A JP H0727457 A JPH0727457 A JP H0727457A
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JP
Japan
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fine particles
ice making
composite plating
plating film
ice
Prior art date
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Pending
Application number
JP3576694A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Maeda
俊之 前田
Michio Saito
道雄 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP3576694A priority Critical patent/JPH0727457A/ja
Publication of JPH0727457A publication Critical patent/JPH0727457A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】耐久性に優れ、表面エネルギーが低く、撥水性
が高く、離氷性および製氷効率が高い製氷板を提供する
ことを主な目的とする。 【構成】1.平均粒径2μm以下のフッ素系材料微粒子
を分散含有する複合メッキ被膜を備えた製氷板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基板材表面にフッ素材
料系微粒子を共析させた複合メッキ被膜を備えた製氷板
に関する。
【0002】
【従来の技術】鮮魚類、生鮮食料品などの氷詰めなどに
用いられる氷の製造装置は、通常内部の冷媒によって外
表面を低温にした製氷板の表面に散水することにより、
付着した水を氷結させて氷とするものである。製造され
た氷の製氷容器からの離氷を促進するために、従来は、
製氷板の表面を加熱したり、或いは散水される水の中に
エチレングリコールなどの薬剤を混入したりしている。
そして、離氷性をさらに一層改善するために、高度の撥
水性、離型性などを有するポリテトラフルオロエチレン
(PTFE)などのフッ素系樹脂を製氷板基板材表面に
被覆する方法;家庭用の冷蔵庫内で用いられる移動式の
製氷容器にあっては、フッ素系樹脂などの撥水性の高い
樹脂を成形した容器を用いるなどの方法が採用されてい
る。
【0003】しかしながら、PTFEなどの樹脂被覆層
は、フッ素系樹脂の熱伝導率が金属の約1/300程度
と低いこと、樹脂自体の強度が低いので、耐久性を確保
するために膜厚を大きくする必要があることなどの理由
から、製氷板の熱伝導速度を低下させて、製氷効率を著
しく低下させる欠点がある。また、フッ素系樹脂の成型
品を使用する場合にも、ほぼ同様な問題点が存在する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、耐
久性に優れ、表面エネルギーがより低く、撥水性が高い
被覆層を備えた製氷板を提供することを主な目的とす
る。
【0005】さらに、本発明は、製氷効率を低下させる
ことなく、離氷性により優れた製氷板を提供することを
も目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記のよう
な従来技術の問題点に鑑みて、鋭意研究を重ねた結果、
製氷板基板表面にフッ素系材料の微粒子を分散含有する
複合メッキ被膜を形成させる場合には、高い撥水性によ
り示されるその低表面エネルギーのために離氷性が大幅
に改善され、またその金属成分に由来する高い熱伝導性
のために製氷効率も著しく向上することを見出した。
【0007】則ち、本発明は、下記の製氷板を提供する
ものである; 1.基板材表面に平均粒径2μm以下のフッ化黒鉛
{(CF)n}微粒子、ポリテトラフルオロエチレン微
粒子、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピ
レン共重合体微粒子およびテトラフルオロエチレン−パ
ーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体微粒子の少
なくとも1種を分散含有する複合メッキ被膜を備えた製
氷板。
【0008】2.平均粒径2μm以下のフッ化黒鉛
{(CF)n}微粒子を分散含有する複合メッキ被膜を
備えた上記項1に記載の製氷板。
【0009】3.平均粒径2μm以下のポリテトラフル
オロエチレン微粒子を分散含有する複合メッキ被膜を備
えた上記項1に記載の製氷板。
【0010】4.平均粒径2μm以下のテトラフルオロ
エチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体微粒子を
分散含有する複合メッキ被膜を備えた上記項1に記載の
製氷板。
【0011】5.平均粒径2μm以下のテトラフルオロ
エチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合
体微粒子を分散含有する複合メッキ被膜を備えた上記項
1に記載の製氷板。
【0012】一般に、フッ化黒鉛、ポリテトラフルオロ
エチレン(以下PTFEという)、テトラフルオロエチ
レン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(以下FEP
という)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアル
キルビニルエーテル共重合体(以下PFAという)など
(本願明細書においては、これらをフッ素系材料と総称
する)は、自己潤滑性、低摩擦性、撥水性、非粘着性な
どの性質に優れている。本発明によれば、この様なフッ
素系材料の微粒子を金属とともに製氷板基材表面に電解
析出させて、その固有の優れた性質と金属の性質とを併
せ持つ複合メッキ被膜を形成させることにより、耐久
性、離氷性、製氷効率などに優れた製氷板が得られる。
【0013】本発明における共析複合メッキの形成に
は、製氷板として用いられる金属、樹脂などの基板材の
表面にマトリックス金属を析出させうる公知の無電解メ
ッキ法および電解メッキ法を採用することができる。ま
た、使用するメッキ液についても、公知組成のメッキ液
のいずれをも使用することができる。より具体的には、
例えば、特開昭49−27443号公報、特開平4−3
29897号公報などに開示されたメッキ手法に準じ
て、フッ素系材料微粒子をメッキ金属塩の水溶液中に分
散させ、基板上にマトリックス金属とともにフッ素系材
料微粒子を共析させて、非金属であるフッ素系材料の固
有の性質とマトリックスである金属の性質とを合わせ持
つ複合メッキ被膜を形成させればよい。
【0014】本発明で使用するフッ素系材料(フッ化黒
鉛、PTFE,FEP、PFAなど)は、いずれも公知
の物質であり、その原料、製造方法などは特に限定され
ない。
【0015】本発明においては、フッ素系材料をそれぞ
れ単独で使用しても良く、或いは2種以上を併用しても
良い。以下にフッ素系材料の使用例を例示する。
【0016】(a)平均粒径2μm以下のフッ化黒鉛、
すなわち(CF)n(但し,n>1000程度である)
で表される化合物の微粒子を単独で使用する。
【0017】(b)平均粒径2μm以下のPTFE微粒
子を単独で使用する。
【0018】(c)平均粒径2μm以下のFEP微粒子
を単独で使用する。
【0019】(d)平均粒径2μm以下のPFA微粒子
を単独で使用する。
【0020】(e)平均粒径2μm以下のPTFE微粒
子とフッ化黒鉛微粒子とを併用する。この場合の混合割
合は、特に限定されず、任意に選択することができる。
【0021】(f)平均粒径2μm以下のフッ化黒鉛微
粒子とFEP微粒子とを併用する。この場合の混合割合
も、特に限定されず、任意に選択することができる。
【0022】(g)平均粒径2μm以下のPTFE微粒
子とFEP微粒子とを併用する。この場合の混合割合
も、特に限定されず、任意に選択することができる。
【0023】(h)平均粒径2μm以下のPTFE微粒
子とフッ化黒鉛微粒子とFEP微粒子とを併用する。こ
の場合の混合割合も、特に限定されず、任意に選択する
ことができる。
【0024】(i)平均粒径2μm以下のPFA微粒子
とフッ化黒鉛微粒子とを併用する。この場合の混合割合
も、特に限定されず、任意に選択することができる。
【0025】(j)平均粒径2μm以下のPFA微粒子
とFTFE微粒子とを併用する。この場合の混合割合
も、特に限定されず、任意に選択することができる。
【0026】(k)平均粒径2μm以下のPFA微粒子
とFEP微粒子とを併用する。この場合の混合割合も、
特に限定されず、任意に選択することができる。
【0027】(l)平均粒径2μm以下のPFA微粒子
とFEP微粒子とフッ化黒鉛微粒子とを併用する。この
場合の混合割合も、特に限定されず、任意に選択するこ
とができる。
【0028】(m)平均粒径2μm以下のPTFE微粒
子とPFA微粒子とフッ化黒鉛微粒子とを併用する。こ
の場合の混合割合も、特に限定されず、任意に選択する
ことができる。
【0029】(n)平均粒径2μm以下のPTFE微粒
子とPFA微粒子とFEP微粒子とを併用する。この場
合の混合割合も、特に限定されず、任意に選択すること
ができる。
【0030】(o)平均粒径2μm以下のPTFE微粒
子とPFA微粒子とFEP微粒子とフッ化黒鉛微粒子と
を併用する。この場合の混合割合も、特に限定されず、
任意に選択することができる。
【0031】上記のフッ素化合物の使用例中でも、
(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、
(g)などがより好ましい。
【0032】塩の形態で用いられ、複合メッキ被膜中の
マトリックスとなる金属のメッキ液としては、例えば、
ニッケル、銅、亜鉛、スズ、鉄、鉛、カドミウム、クロ
ム、貴金属類およびそれらの合金を含むメッキ液など何
れも使用することができる。これらのメッキ液は、各種
の組成のものが公知となっており、本発明では、これら
の公知のメッキ液のいずれをも用いることができる。
【0033】本発明において、複合メッキ被膜を形成す
るためのメッキ液(以下複合メッキ液という)に添加す
るフッ素系材料微粒子の粒径は、特に限定されるもので
はないが、複合メッキ被膜全体の膜厚よりも大きい場合
には、摩擦によりメッキ面から粒子が脱落するので、メ
ッキ被膜厚よりも小さい微粒子を使用することが望まし
い。本発明による複合メッキ被膜の厚さは、製氷板の大
きさおよび材質、マトリックス金属の種類などにより異
なるが、通常1〜50μm程度である。従って、フッ素
系材料微粒子の粒径は、この複合メッキ被膜の厚さを考
慮して定めれば良いが、通常平均2μm程度であり、平
均1μm以下のものがより好ましい。また、複合メッキ
液中および複合メッキ被膜中でのフッ素系材料微粒子の
分散の均一性を確保するために、30μm以上の粗大粒
子を含まないことが望ましい。複合メッキ液中のフッ素
系材料微粒子の添加量は、特に限定されないが、通常2
00g/l程度以下、好ましくは1〜100g/l程度
である。
【0034】一般に、金属と共析物とからなる複合メッ
キ被膜においては、共析物の体積分率が大きくなるほ
ど、メッキ層と基材との密着性は低下する。本発明にお
いても、メッキ被膜と製氷板基材との密着性を考慮すれ
ば、複合メッキ被膜中の共析物(フッ素系材料微粒子)
の体積分率は、60%が限度である。一方、フッ素系材
料微粒子の体積分率が低すぎる場合には、撥水性、潤滑
性、離氷性などの改善が十分に行なわれない。従って、
本発明においては、複合メッキ被膜中のフッ素系材料微
粒子の体積分率は、通常25〜50%程度、より好まし
くは35〜45%程度とする。
【0035】本発明においては、製氷板基材としては、
銅、ステンレス鋼、一般鋼、アルミニウム、アルミニウ
ム合金などの金属、ABS(アクリロニトリル・ブタジ
エン・スチレン共重合体)、PTFEなどの樹脂などが
用いられる。これらの中では、熱伝導性の高い金属が好
ましく、銅、アルミニウム、アルミニウム合金などがよ
り好ましい。
【0036】本発明においては、製氷板基材の材質、製
氷板の使用環境、目的とする氷の製造速度、形状などに
よりマトリックス金属および/またはフッ素系材料の種
類を選択することができる。例えば、製氷板に優れた耐
熱性、耐食性などが要求される場合には、マトリックス
金属としてニッケルを使用し、フッ素系材料としてフッ
化黒鉛、PTFE或いはこれらの混合系を用いることが
好ましい。また、高度の撥水性が求められる場合には、
フッ素系材料としてFEP、PTFE或いはこれらの混
合系を使用することが好ましい。さらに、特に良好な離
型性が要求される場合には、PTFE、PFA、FEP
或いはこれらの混合系を使用することが好ましい。さら
にまた、特に優れた耐傷付き性が必要とされる場合に
は、フッ化黒鉛或いはフッ化黒鉛含有混合物を使用する
ことが好ましい。
【0037】本発明による複合メッキ被膜を形成させる
ための複合メッキ液では、撥水性が非常に高いフッ素系
材料をメッキ液中に均一に分散させ且つ完全に濡れた状
態とする必要があるので、界面活性剤を用いる。界面活
性剤としては、例えば、水溶性のカチオン系、非イオン
系およびメッキ液のpH値においてカチオン性を示す両
性界面活性剤を用いることができる。この場合、カチオ
ン系界面活性剤としては、第4級アンモニウム塩、第2
および3アミン類などが挙げられ、非イオン系界面活性
剤としては、ポリエチレンイミン系、エステル系のもの
などが挙げられ、両性界面活性剤としては、カルボン酸
系、スルホン系のものなどが挙げられる。特に、分子中
にC−F結合を有するフッ素系界面活性剤を用いること
が好ましい。
【0038】メッキ液中への界面活性剤の添加量は、フ
ッ素系材料1gに対し、通常1〜100mg程度であ
り、より好ましくは1〜50mg程度である。
【0039】本発明においては、上記の複合メッキ液に
一次光沢剤、二次光沢剤などの公知の添加剤をさらに配
合することができる。
【0040】本発明において、複合メッキ被膜を形成す
るに際しては、フッ素系材料微粒子を均一に分散させる
ために、複合メッキ液を撹拌しつつメッキ操作を行なう
ことが好ましい。撹拌方法は特に限定されず、通常の機
械的撹拌手段、例えばスクリュ−撹拌、マグネチックス
タ−ラ−による撹拌などの方法を採用することができ
る。
【0041】メッキ条件は、製氷板基材の材質、使用す
る複合メッキ液の種類などに応じて適宜決定すればよ
く、一般に通常の複合メッキ法の場合と同様の液温、p
H値、電流密度などを採用すれば良い。
【0042】なお、本発明における複合メッキ被膜は、
必ずしも製氷板基材上に直接形成する必要はなく、銅、
アルミニウムなどの金属或いは樹脂からなる基材上に公
知の下地メッキ層(例えば、ニッケルメッキ、銅メッキ
など)を形成した後、複合メッキ被膜を形成しても良
い。
【0043】本発明において、フッ素系材料としてPT
FEおよび/またはFEPを使用する場合には、上記の
様にして基材上に形成した複合メッキ被膜を150〜3
50℃で熱処理することが好ましい。この熱処理によ
り、複合メッキ被膜の耐久性および表面撥水性が著しく
改善される。この熱処理により、撥水性が著しく改善さ
れる理由は、明確ではないが、複合メッキ被膜自体の熱
的改質、界面活性剤の除去(熱分解、蒸発、昇華などに
よる)による濡れ性の低下もその一因をなしているもの
と推考される。熱処理時間は、特に限定されるものでは
ないが、通常10〜30分間程度行なえば良い。熱処理
温度が150℃未満である場合には、十分な処理効果を
得るために処理時間を長くする必要があり、一方、35
0℃を上回る場合には、メッキ被膜が劣化するおそれが
ある。
【0044】
【発明の効果】本発明により製氷板基材上に形成された
複合メッキ被膜は、非金属であるフッ素化合物の固有の
性質とマトリックス金属の固有の性質とを兼ね備えてい
る。
【0045】より具体的には、この複合メッキ被膜は、
先ず、フッ素系材料に由来する高度の潤滑性、耐摩耗性
などを有し、さらに特に優れた耐久性、撥水性などを発
揮する。
【0046】この複合メッキ被膜は、さらに、マトリッ
クス金属に由来する高硬度、高強度、高熱伝導性などを
備え、且つ基材に対する優れた密着性を発揮する。従っ
て、例えばPTFEなどのフッ素系樹脂の被膜或いはフ
ッ素樹脂成型品に比べて、本発明による複合メッキ被膜
は、強度に優れ、傷付き難く、基材からも剥離しにく
く、熱伝導性および耐久性にも優れている。
【0047】その結果、本発明の製氷板を使用する場合
には、離氷性および製氷効率が大幅に改善され、製氷容
器の耐久性が向上する。
【0048】
【実施例】以下に実施例および比較例を示し、本発明の
特徴とするところをより一層明確にする。
【0049】なお、物性の測定は、下記の方法により行
った。
【0050】(1)接触角 FACE接触角計(協和界面科学(株)製、“CA−A
型”)を用いて、液滴法により、水の接触角を測定し
た。
【0051】(2)密着力(JIS K5400) サンプルに1cm2当たり100個のごばん目を入れ、
下記の各条件下に放置した後、常温に戻し、セロファン
粘着テープにより、圧着剥離試験を行った。
【0052】(a)250℃で2時間放置 (b)−10℃で2時間放置 (c)(200℃で1時間→−10℃で1時間)×10
サイクル 密着力を示す結果において、“100/100”とある
のは、剥離がなかったことを示し、“50/100”と
あるのは、ごばん目の半数が剥離したことを示す。
【0053】(3)衝撃変形試験(JIS K540
0) 20℃でデュポン方式により衝撃試験を行って変形させ
た部分の塗面の損傷を確認した。
【0054】おもり :500g 落下高さ:500mm (4)離氷性試験 複合メッキサンプル板の表面(30mm×50mm)上
に注射器で1ccの蒸留水を静かに滴下し、直径2.1
cmの水滴を形成させ、−20℃の製氷室に3時間静置
して水滴を氷結させた。次いで、メッキ被膜サンプル板
を製氷室からすばやく取り出し、17℃の恒温室内に垂
直に静置し、氷滴の落下(滑落)開始までの時間を測定
した。
【0055】実施例1メッキ液の調製 フッ化黒鉛微粒子(平均粒径1μm以下、旭硝子(株)
製)5重量%を下記の組成を有するニッケル電解浴に添
加した。なお、界面活性剤(商標“メガファックF15
0”、大日本インキ化学(株)製、第3級パ−フルオロ
アンモニウム塩(C817SO2 NH(CH23+
(CH33 ・Cl- ))をフッ化黒鉛1gに対し4
0.0mgの割合で添加した。
【0056】スルファミン酸ニッケル電解浴組成 スルファミン酸ニッケル 350g/l 塩化ニッケル 45g/l ほう酸 40g/l負極として用いたサンプル 平板状のステンレス鋼板(SUS304、30mm×5
0mm×0.5mm)を用いた。
【0057】メッキ法 次いで、上記のステンレス鋼板を負極として、下記の組
成を有するウッド浴を用いて、液温25℃、電流密度1
0A/dm2の条件下に膜厚1〜3μmの下地ニッケル
メッキ層を形成させた。
【0058】塩化ニッケル 245g/l 塩酸 120g/l 次いで、上記の下地ニッケルメッキ層を備えたステンレ
ス鋼板を液温45±5℃、pH3.8〜4.2、電流密
度3A/dm2の条件でスクリュー撹拌しつつ、膜厚が
10μmとなるまで電解メッキを行って、ニッケル−フ
ッ化黒鉛複合メッキ被膜を形成させた。
【0059】得られたニッケル−フッ化黒鉛複合メッキ
被膜を有するステンレス鋼板を熱風循環式乾燥炉中で、
350℃で30分間加熱した後、常温で室内放置1時間
後に、FACE接触角計を用いて液適法により、水の接
触角を測定し、その撥水性を調べた。
【0060】次いで、密着力試験、衝撃変形試験および
離氷性試験を行った。
【0061】結果を表1に示す。なお、表1には、実施
例2〜11および比較例1〜2の結果を併せて示す。
【0062】実施例2 PTFE微粒子(粒子径2μm以下、ダイキン工業
(株)製)5重量%を使用し、且つPTFE1gに対し
界面活性剤(商標“メガファックF150”、大日本イ
ンキ化学(株)製)を30.0mgの割合で添加したメ
ッキ液を使用する以外は実施例1と同様にして、実施例
1と同様にして予めニッケル下地メッキ層を形成したス
テンレス鋼板に対して、ニッケル−PTFE複合メッキ
被膜を形成させた。
【0063】得られたニッケル−PTFE複合メッキ被
膜を有するステンレス鋼板を熱風循環式乾燥炉中で、3
50℃で30分間加熱した後、常温で室内放置1時間後
に、FACE接触角計を用いて液適法により、水の接触
角を測定し、その撥水性を調べた。
【0064】次いで、密着力試験、衝撃変形試験および
離氷性試験を行った。
【0065】実施例3 まず、実施例1と同様にしてステンレス鋼板に対して下
地メッキ被膜を形成させた後、下記の材料を主成分と
し、PTFE微粒子(粒子径0.3μm以下、ダイキン
工業(株)製)1重量%を使用し、且つPTFE1gに
対し界面活性剤(商標“メガファックF150”、大日
本インキ化学(株)製)を30.0mgの割合で添加し
たメッキ液を使用して、無電解ニッケル−PTFE複合
メッキ被膜を形成させた。
【0066】無電解ニッケル複合メッキ浴組成 硫酸ニッケル六水塩 20g/l クエン酸ナトリウム 8g/l マロン酸ナトリウム 20g/l 次亜リン酸ナトリウム 20g/l 上記で得た下地ニッケルメッキ層を備えたステンレス鋼
板を無電解ニッケル複合メッキ浴に液温90±2℃、p
H4.9〜5.2の条件でスクリュー撹拌しつつ、膜厚
が10μmとなるまで1時間かけて無電解メッキを行っ
て、無電解ニッケル−PTFE複合メッキ被膜を形成さ
せた。
【0067】得られた無電解ニッケル−PTFE複合メ
ッキ被膜を有するステンレス鋼板を熱風循環式乾燥炉中
で、350℃で30分間加熱した後、常温で室内放置1
時間後に、FACE接触角計を用いて液適法により、水
の接触角を測定し、その撥水性を調べた。
【0068】次いで、密着力試験、衝撃変形試験および
離氷性試験を行った。
【0069】実施例4 FEP微粒子(粒子径0.2〜0.3μm、ダイキン工
業(株)製)5重量%を使用し、且つFEP1gに対し
界面活性剤(商標“メガファックF150”、大日本イ
ンキ化学(株)製)を65.0mgの割合で添加したメ
ッキ液を使用する以外は実施例1と同様にして、実施例
1と同様にして予めニッケル下地メッキ層を形成したス
テンレス鋼板に対して、ニッケル−FEP複合メッキ被
膜を形成させた。
【0070】得られたニッケル−FEP複合メッキ被膜
を有するステンレス鋼板を熱風循環式乾燥炉中で、25
0℃で30分間加熱した後、常温で室内放置1時間後
に、FACE接触角計を用いて液適法により、水の接触
角を測定し、その撥水性を調べた。
【0071】次いで、密着力試験、衝撃変形試験および
離氷性試験を行った。
【0072】実施例5 フッ化黒鉛微粒子(粒子径1μm以下、旭硝子(株)
製)1.25重量%、PTFE微粒子(粒子径2μm以
下、ダイキン工業(株)製)2.5重量%およびFEP
微粒子(粒子径0.2〜0.3μm、ダイキン工業
(株)製)2.5重量%を使用し、且つ界面活性剤(商
標“メガファックF150”、大日本インキ化学(株)
製)をフッ化黒鉛1gに対し40.0mg、PTFE1
gに対し30.0mgおよびFEP1gに対し65.0
mgの割合で添加したメッキ液を使用する以外は実施例
1と同様にして、実施例1と同様にして予めニッケル下
地メッキ層を形成したステンレス鋼板に対して、ニッケ
ル−フッ化黒鉛−PTFE−FEP複合メッキ被膜を形
成させた。
【0073】得られたニッケル−フッ化黒鉛−PTFE
−FEP複合メッキ被膜を有するステンレス鋼板を熱風
循環式乾燥炉中で、350℃で30分間加熱した後、常
温で室内放置1時間後に、FACE接触角計を用いて液
適法により、水の接触角を測定し、その撥水性を調べ
た。
【0074】次いで、密着力試験、衝撃変形試験および
離氷性試験を行った。
【0075】実施例6 フッ化黒鉛微粒子(粒子径1μm以下、旭硝子(株)
製)1.25重量%およびPTFE微粒子(粒子径2μ
m以下、ダイキン工業(株)製)5重量%を使用し、且
つ界面活性剤(商標“メガファックF150”、大日本
インキ化学(株)製)をフッ化黒鉛1gに対し40.0
mgおよびPTFE1gに対し30.0mgの割合で添
加したメッキ液を使用する以外は実施例1と同様にし
て、実施例1と同様にして予めニッケル下地メッキ層を
形成したステンレス鋼板に対して、ニッケル−フッ化黒
鉛−PTFE複合メッキ被膜を形成させた。
【0076】得られたニッケル−フッ化黒鉛−PTFE
複合メッキ被膜を有するステンレス鋼板を熱風循環式乾
燥炉中で、350℃で30分間加熱した後、常温で室内
放置1時間後に、FACE接触角計を用いて液適法によ
り、水の接触角を測定し、その撥水性を調べた。
【0077】次いで、密着力試験、衝撃変形試験および
離氷性試験を行った。
【0078】実施例7 PTFE微粒子(粒子径2μm以下、ダイキン工業
(株)製)2.5重量%およびFEP微粒子(粒子径
0.2〜0.3μm、ダイキン工業(株)製)2.5重
量%を使用し、且つ界面活性剤(商標“メガファックF
150”、大日本インキ化学(株)製)をPTFE1g
に対し30.0mgおよびFEP1gに対し65.0m
gの割合で添加したメッキ液を使用する以外は実施例1
と同様にして、実施例1と同様にして予めニッケル下地
メッキ層を形成したステンレス鋼板に対して、ニッケル
−PTFE−FEP複合メッキ被膜を形成させた。
【0079】得られたニッケル−PTFE−FEP複合
メッキ被膜を有するステンレス鋼板を熱風循環式乾燥炉
中で、250℃で30分間加熱した後、常温で室内放置
1時間後に、FACE接触角計を用いて液適法により、
水の接触角を測定し、その撥水性を調べた。
【0080】次いで、密着力試験、衝撃変形試験および
離氷性試験を行った。
【0081】実施例8 フッ化黒鉛微粒子(粒子径1μm以下、旭硝子(株)
製)1.25重量%およびFEP微粒子(粒子径0.2
〜0.3μm、ダイキン工業(株)製)5重量%を使用
し、且つ界面活性剤(商標“メガファックF150”、
大日本インキ化学(株)製)をフッ化黒鉛1gに対し4
0.0mgおよびFEP1gに対し65.0mgの割合
で添加したメッキ液を使用する以外は実施例1と同様に
して、実施例1と同様にして予めニッケル下地メッキ層
を形成したステンレス鋼板に対して、ニッケル−フッ化
黒鉛−FEP複合メッキ被膜を形成させた。
【0082】得られたニッケル−フッ化黒鉛−FEP複
合メッキ被膜を有するステンレス鋼板を熱風循環式乾燥
炉中で、350℃で30分間加熱した後、常温で室内放
置1時間後に、FACE接触角計を用いて液適法によ
り、水の接触角を測定し、その撥水性を調べた。
【0083】次いで、密着力試験、衝撃変形試験および
離氷性試験を行った。
【0084】実施例9 PFA微粒子(粒子径2μm以下、ダイキン工業(株)
製)5重量%を使用し、且つ界面活性剤(商標“メガフ
ァックF150”、大日本インキ化学(株)製)をPF
A1gに対し30.0mgの割合で添加したメッキ液を
使用する以外は実施例1と同様にして、実施例1と同様
にして予めニッケル下地メッキ層を形成したステンレス
鋼板に対して、ニッケル−PFA複合メッキ被膜を形成
させた。
【0085】得られたニッケル−PFA複合メッキ被膜
を有するステンレス鋼板を熱風循環式乾燥炉中で、34
0℃で30分間加熱した後、常温で室内放置1時間後
に、FACE接触角計を用いて液適法により、水の接触
角を測定し、その撥水性を調べた。
【0086】次いで、密着力試験を行った。
【0087】実施例10 フッ化黒鉛微粒子(粒子径1μm以下、旭硝子(株)
製)1.25重量%およびPFA微粒子(粒子径2μm
以下、ダイキン工業(株)製)5重量%を使用し、且つ
界面活性剤(商標“メガファックF150”、大日本イ
ンキ化学(株)製)をフッ化黒鉛1gに対し40.0m
gおよびPFA1gに対し30.0gの割合で添加した
メッキ液を使用する以外は実施例1と同様にして、実施
例1と同様にして予めニッケル下地メッキ層を形成した
ステンレス鋼板に対して、ニッケル−フッ化黒鉛−PF
A複合メッキ被膜を形成させた。
【0088】得られたニッケル−フッ化黒鉛−PFA複
合メッキ被膜を有するステンレス鋼板を熱風循環式乾燥
炉中で、340℃で30分間加熱した後、常温で室内放
置1時間後に、FACE接触角計を用いて液適法によ
り、水の接触角を測定し、その撥水性を調べた。
【0089】次いで、密着力試験を行った。
【0090】実施例11 PTFE微粒子(粒子径2μm以下、ダイキン工業
(株)製)2.5重量%およびPFA微粒子(粒子径2
μm以下、ダイキン工業(株)製)2.5重量%を使用
し、且つ界面活性剤(商標“メガファックF150”、
大日本インキ化学(株)製)をPTFE1gに対し3
0.0mgおよびPFA1gに対し30.0gの割合で
添加したメッキ液を使用する以外は実施例1と同様にし
て、実施例1と同様にして予めニッケル下地メッキ層を
形成したステンレス鋼板に対して、ニッケル−PTFE
−PFA複合メッキ被膜を形成させた。
【0091】得られたニッケル−PTFE−PFA複合
メッキ被膜を有するステンレス鋼板を熱風循環式乾燥炉
中で、350℃で30分間加熱した後、常温で室内放置
1時間後に、FACE接触角計を用いて液適法により、
水の接触角を測定し、その撥水性を調べた。
【0092】次いで、密着力試験を行った。
【0093】比較例1 フッ化黒鉛を使用しない以外は実施例1と同様にしてス
テンレス鋼板に対してニッケルメッキ被膜を形成させ
た。
【0094】得られたニッケルメッキ被膜を有するステ
ンレス鋼板を熱風循環式乾燥炉中で、150℃で30分
間加熱した後、常温で室内放置1時間後に、FACE接
触角計を用いて液適法により、水の接触角を測定し、そ
の撥水性を調べた。
【0095】次いで、離氷性試験を行った。
【0096】比較例2 従来製氷板として使用されてきたと同様な銅板(30m
m×50mm)を熱風循環式乾燥炉中で、150℃で3
0分間加熱した後、常温で室内放置1時間後に、FAC
E接触角計を用いて液適法により、水の接触角を測定
し、その撥水性を調べた。
【0097】次いで、離氷性試験を行った。
【0098】
【表1】
【0099】表1に示す結果から、本発明によるフッ素
系材料微粒子共析複合メッキ被膜が極めて優れた撥水
性、密着性、耐衝撃変形性、耐磨耗性などを備えている
ことが明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C25D 15/02 H F

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板材表面に平均粒径2μm以下のフッ化
    黒鉛{(CF)n}微粒子、ポリテトラフルオロエチレ
    ン微粒子、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプ
    ロピレン共重合体微粒子およびテトラフルオロエチレン
    −パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体微粒子
    の少なくとも1種を分散含有する複合メッキ被膜を備え
    た製氷板。
  2. 【請求項2】平均粒径2μm以下のフッ化黒鉛{(C
    F)n}微粒子を分散含有する複合メッキ被膜を備えた
    請求項1に記載の製氷板。
  3. 【請求項3】平均粒径2μm以下のポリテトラフルオロ
    エチレン微粒子を分散含有する複合メッキ被膜を備えた
    請求項1に記載の製氷板。
  4. 【請求項4】平均粒径2μm以下のテトラフルオロエチ
    レン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体微粒子を分散
    含有する複合メッキ被膜を備えた請求項1に記載の製氷
    板。
  5. 【請求項5】平均粒径2μm以下のテトラフルオロエチ
    レン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体微
    粒子を分散含有する複合メッキ被膜を備えた請求項1に
    記載の製氷板。
JP3576694A 1993-05-14 1994-03-07 製氷板 Pending JPH0727457A (ja)

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JP11330993 1993-05-14
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005300023A (ja) * 2004-04-12 2005-10-27 Hoshizaki Electric Co Ltd 製氷室およびその製造方法
WO2006059495A1 (ja) * 2004-12-01 2006-06-08 Sharp Kabushiki Kaisha 製氷装置

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