JPH07272652A - 電界電離型ガスフェーズイオン源の調整方法 - Google Patents

電界電離型ガスフェーズイオン源の調整方法

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JPH07272652A
JPH07272652A JP5882194A JP5882194A JPH07272652A JP H07272652 A JPH07272652 A JP H07272652A JP 5882194 A JP5882194 A JP 5882194A JP 5882194 A JP5882194 A JP 5882194A JP H07272652 A JPH07272652 A JP H07272652A
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Takahide Sakata
隆英 坂田
Kiyoto Kumagai
清人 熊谷
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/06Sources
    • H01J2237/08Ion sources
    • H01J2237/0802Field ionization sources
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  • Electron Sources, Ion Sources (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い角電流密度のイオンビームを発生させる
ことができる電界電離型ガスフェーズイオン源の調整方
法を実現する。 【構成】 イオン化室18の圧力を比較的低い第1の圧
力として、エミッタ1と引出電極2との間にエミッタ先
端部を電界蒸発させる電圧Veを印加し、その後、引出
電圧を下げてイオンビームの最大角電流密度が得られる
電圧Vmを検出し、その後引出電圧をVmに設定する。
更に、コンピュータ13はガス圧計20からの値を参考
にして、リークバルブ20を制御し、イオン化室18の
圧力を比較的高い第2の圧力に上昇させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、先端部に高電界が形成
されたエミッタ部分にイオン化ガスを供給し、ガスのイ
オン化を行うようにした電界電離型ガスフェーズイオン
源の調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電界電離型ガスフェーズイオン源におい
ては、先端が鋭くされたエミッタと引出電極との間に引
出電圧を印加してエミッタ先端部近傍に高電界を形成す
る。そして、エミッタ先端部にヘリウムなどのイオン化
ガスを供給している。供給されたガス原子は、エミッタ
先端部の高電界によって電界電離してイオン化され、引
出電極によって引き出され、加速電極によって加速され
てイオンビームとして取り出される。加速されたイオン
ビームは適宜集束レンズによって集束され、イオンビー
ム加工装置であれば、被加工材料上に細く集束されて照
射される。
【0003】一般に、このような電界電離型ガスフェー
ズイオン源においては、正規の動作を行う前に、引出電
圧を上昇させ、エミッタ先端部を電界蒸発させてエミッ
タの清浄な表面を得る手法が知られている。例えば、エ
ミッタとしてタングステンを使用した場合、電界蒸発時
には、タングステンの(111)面の周辺部での電界が
ガス原子のイオン化に十分となっているため、表面拡散
によりエミッタの柄から(111)面領域へガス原子が
補給されるまで(111)面の周辺部でもイオン化が起
こり、(111)面へのガス原子の補給が減少してしま
う。
【0004】その後、電界をある電圧まで下げると、電
界蒸発により他の結晶面より多少突出した(111)面
に他より高い表面電界がかかり、それまで(111)面
の周辺部でイオン化されていた結像ガス原子は、そこで
は電界が弱くなり、イオン化し難くなるため、エミッタ
先端の(111)面領域への表面拡散によって補給され
てくる。
【0005】このような現象のため、電界電離型ガスフ
ェーズイオン源を用いたイオンビーム加工装置などで
は、図1に示すような構成によりエミッタの調整と引出
電圧の設定を行っている。図中1はタングステンで形成
されたエミッタである。このエミッタ1に接近して引出
電極2が設けられている。エミッタ1と引出電極2との
間には引出電圧電源3から引出電圧が印加される。4は
接地電位の加速電極であり、加速電極4とエミッタ1と
の間には加速電源5から加速電圧が印加される。6はヘ
リウムガス源であり、ガス源6からのヘリウムガスは、
イオン化ガスとしてエミッタ1の先端部に供給される。
このエミッタ1、引出電極2、加速電極4、ガス源6な
どは電界電離型ガスフェーズイオン源を構成している。
【0006】イオン源から発生したイオンビームは、集
束レンズ7、対物レンズ8によって集束され、被加工材
料9上に細く集束されて照射される。被加工材料9に照
射されるイオンビームは、偏向器10によって任意に偏
向され、その結果、被加工材料には所望パターンのイオ
ンビームによる加工が実行されることになる。
【0007】イオン源から発生されたイオンビームの光
軸上にはマイクロチャンネルプレート(MCP)11が
配置されている。このMCP11の裏面には螢光面が設
けられている。また、MCP11はイオンビームの電流
量を検出でき、この検出信号は電流計12に供給され
る。電流計12の値はコンピュータ13に供給される。
このコンピュータ13は、引出電圧電源3や加速電源
5、更には図示していないが各レンズ電源や偏向器10
の偏向制御回路などを制御する。
【0008】イオンビームの光軸上のMCP11の下部
には、ミラー14が配置されており、このミラー14
は、MCP11の裏面の螢光面の像を反射させ、CCD
カメラ15に導くように作用する。CCDカメラ15で
得られた像信号は、陰極線管16に供給され、螢光面の
像は陰極線管16上に表示される。このような構成の動
作を次に説明する。
【0009】最初にイオンビームによる加工動作につい
て説明するが、加工動作を実行する場合には、イオンビ
ーム光軸からMCP11とミラー14は取り除かれてい
る。エミッタ1と引出電極2との間に引出電圧電源3か
ら所定の引出電圧を印加し、更に、エミッタ1と加速電
極4との間に加速電源5から加速電圧を印加する。この
ようにしてエミッタ1の先端部に高電界を形成すると共
に、ガス源6からヘリウムガスをエミッタ1の先端部に
供給する。
【0010】ヘリウムガス原子は、エミッタ1の先端部
の高電界によって電界電離しイオン化する。イオン化さ
れたガス原子は、加速電極4によって加速され、イオン
ビームとして取り出される。このイオンビームは集束レ
ンズ7と対物レンズ8によって集束され、被加工材料9
に照射される。偏向器10にはコンピュータ13から図
示していない偏向制御回路を介して加工データに応じた
偏向信号が供給され、その結果、被加工材料9はイオン
ビームによって所望のパターンが加工される。
【0011】さて、上記した加工動作に先立って、十分
な電流のイオンビームが得られるように、イオン源の調
整が行われる。この調整の間は、加速電源5からの加速
電圧は一定値とされている。また、イオンビームの光軸
上には、MCP11とミラー14とが図に示されている
ように配置される。次に引出電圧電源3からの引出電圧
を徐々に上昇させると、ガス原子のイオン化が始まる。
【0012】このとき、引出電圧と集束レンズ7のレン
ズ電圧とを連動して引き上げると、エミッタ1の電界イ
オン像(FIM像)を観察することができる。例えば、
引出電圧を7kV程度まで上昇させると、MCP11の
裏面の螢光面にFIM像が写し出される。このMCP1
1の裏面の螢光面の像は、ミラー14によってCCDカ
メラ15に導かれ、更に、CCDカメラ15によって得
られた像信号は、陰極線管16に供給されるため、オペ
レータはFIM像を陰極線管16によって観察すること
ができる。
【0013】上記した状態で、エミッタ1の先端を電界
蒸発させるため、引出電圧を引き上げる。この時、FI
M像を観察し、電界蒸発が起こった時点の引出電圧を確
認すると共に、その後、引出電圧を徐々に下げ、エミッ
タ先端の(111)面にイオン化を集中させる。そうす
ると、6kV程度の引出電圧で(111)面にイオン化
が集中して起こる状態が観察される。その結果、それま
での(111)面領域での角電流密度は増加し、その時
の(111)面領域の曲率半径と印加電圧とで決まる最
適電圧で図2に示す角電流密度のピークを有する。
【0014】図2はこのような動作における引出電圧と
角電流密度との関係を示している。この図で横軸は引出
電圧、縦軸は角電流密度であり、Vmは最大角電流密度
Bmが得られる電圧、Veは電界蒸発に必要な電圧であ
る。電圧値VeとVmとは、前記したようにFIM像の
観察に基づいて明確にされ、それらの値はコンピュータ
13に記憶される。そして、電圧値Vmの下でイオンビ
ーム加工装置として正規の動作を行う。なお、タングス
テンなどの熱的、化学的侵食に強い金属の電界蒸発強度
は、ヘリウムなどのイオン化ガスの電界電離のための電
界強度よりも一般的に大きい。例えば、タングステンと
ヘリウムの場合では、VeはVmの約2倍前後高い電圧
となる。
【0015】更に、電子ビームによる描画のスループッ
トを向上させるために必要な大きな角電流密度を得る手
法として、本発明者により次の方法が開発されている。
この方法は、エミッタと引出電極との間でエミッタ先端
部を電界蒸発させる電圧をその電圧値を高くしながら多
数回繰り返し印加し、その繰り返しの都度、引出電圧を
下げてイオンビームの電流を測定し、イオンビーム電流
の最大値が得られたときの引出電圧を記憶し、記憶され
た多数回の電界蒸発の各引出電圧に基づいて最適引出電
圧の設定を行うようにしたものである。
【0016】図3にその様子を示す。この図で横軸は引
出電圧、縦軸は角電流密度である。電界蒸発を繰り返す
と、Ve1,Ve2,Ve3と電界蒸発電圧が上昇す
る。それにつれて最大角電流密度がBm1,Bm2,B
m3と増加すると共に、そのときの引出電圧もVm1,
Vm2,Vm3と増加していく。更に、ある程度の引出
電圧以上になると、最大角電流密度の増加の勾配も小さ
くなっていき、やがて飽和してしまう。最終的には、引
出電圧をこの飽和した時点での最大角電流密度が得られ
る電圧に設定し、イオンビームによる加工動作を実行す
る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】図4に引出電圧値(横
軸)と、その電圧値に対するグロー放電の起こるイオン
化室Heガス圧(縦軸)との関係を示す。電圧が高くな
るに従い、グロー放電の起こるHeガス圧は特に1Pa
〜10−1Paの間で急峻な立ち下がりを示し、やがて
あるガス圧X1(<10−2Pa)で飽和する。またX2
は大気雰囲気側でのしきい値である。このように、動作
電圧値とイオンカ室Heガス圧値の間には、各々の値か
ら見た場合のグロー放電の起こらない許容Heガス圧力
値、許容電圧値がある。
【0018】例えば、Heガス圧力P1の条件では最大
許容電圧はV1の近傍値と見做せ、また、逆に電圧V1
条件では最大許容Heガス圧力はP1の近傍値と見做せ
る。ただし、どちらの値もV1、P1よりも小さくなる。
更に、V1よりも低い電圧V2では、その最大許容Heガ
ス圧力P2はP1よりも大きくなる。すなわち、次の関係
となる。
【0019】V1>V2, P1<P2 前記した開発方法では、繰り返し電界蒸発を行う際、あ
るイオン化室Heガス圧力下で行うわけだが、その圧力
に対する最大許容電界蒸発電圧の設定と、その時点での
最大角電流密度が得られる引出電圧に対する最大許容H
eガス圧力の設定が行われていなかった。すなわち、電
界蒸発電圧、最大角電流密度が得られる引出電圧、イオ
ン化室Heガス圧力各々を考慮した最適、かつ最大の角
電流密度の設定は行われていないことになる。
【0020】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、その目的は、高い角電流密度のイオンビームを
発生させることができる電界電離型ガスフェーズイオン
源の調整方法を実現するにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明に基づく電界電離
型ガスフェーズイオン源の調整方法は、エミッタと、エ
ミツタ部分にイオン化ガスを供給するための手段と、引
出電極と、エミッタと引出電極との間に引出電圧を印加
するための引出電圧電源と、エミッタの先端部分からイ
オン化されたガスを加速するための加速電極とを備えた
電界電離型ガスフェーズイオン源において、イオン化室
の圧力を比較的低い第1の圧力として、エミッタと引出
電極との間にエミッタ先端部を電界蒸発させる電圧Ve
を印加し、その後、引出電圧を下げてイオンビームの最
大角電流密度が得られる電圧Vmを検出し、その後引出
電圧をVmに設定すると共に、イオン化室の圧力を比較
的高い第2の圧力に上昇させるようにしたことを特徴と
している。
【0022】
【作用】本発明では、イオン化室の圧力を比較的低い第
1の圧力として、エミッタと引出電極との間にエミッタ
先端部を電界蒸発させる電圧Veを印加し、その後、引
出電圧を下げてイオンビームの最大角電流密度が得られ
る電圧Vmを検出し、その後引出電圧をVmに設定する
と共に、イオン化室の圧力を比較的高い第2の圧力に上
昇させる。
【0023】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図5は本発明の方法を実施するためのイオ
ンビーム加工装置の一例を示しているが、図1の従来装
置と同一部分には同一番号を付してその詳細な説明は省
略する。この実施例では、エミッタ1や引出電極2など
が入れられたイオン化室18にガス源6からHeガスの
ごときイオン化ガスが供給されるが、ガス源6とイオン
化室18との間にはリークバルブ19が設けられてい
る。更に、イオン化室内のガス圧力は、ガス圧計20に
よって測定される。リークバルブ19はコンピュータ1
3によって制御され、また、ガス圧計20によって測定
されたイオン化室18内のガス圧力はコンピュータ13
に供給される。このような構成の動作を次に説明する。
【0024】イオンビームによる加工動作は、図1の従
来装置と同様に、イオンビーム光軸からMCP11とミ
ラー14を取り除いて行う。さて、この加工動作に先立
って、十分な電流のイオンビームが得られるように、イ
オン源の調整が行われる。この調整の間は、加速電源5
からの加速電圧は一定値とされている。また、イオンビ
ームの光軸上には、MCP11とミラー14とが図に示
されているように配置される。次に引出電圧電源3から
の引出電圧を徐々に上昇させ、更に、引出電圧と集束レ
ンズ7のレンズ電圧とを連動して引き上げる。この時、
エミッタ1の電界イオン像(FIM像)をMCP11、
ミラー14、CCDカメラ15、陰極線管16によって
観察する。
【0025】第1回目の引出電圧の上昇により、エミッ
タ1先端部で電界蒸発が起こる。この電界蒸発をFIM
像から観察し、電界蒸発が起きたときの電界蒸発電圧V
e1を確認する。次に引出電圧を徐々に下げ、その後、
MCP11の検出値を測定する。そして、最大角電流密
度Bmが得られたときの引出電圧Vm1を確認する。こ
の引出電圧を上昇させてのエミッタ1の電界蒸発と、そ
の後の最大角電流密度の得られたときの引出電圧の確認
動作を繰り返し実行する。この様子を図6に示すが、こ
の繰り返し動作のときのイオン化室のガス圧力は、比較
的低い圧力P1に設定されている。
【0026】エミッタ1の電界蒸発電圧をVe1からV
enまで上昇させ、それにつれて最大角電流密度が得ら
れる引出電圧もVmnまで上昇させる。この間、各電圧
値はコンピュータ13に供給される。電界蒸発電圧Ve
nは、ガス圧力がP1のときのグロー放電が生じない臨
界の引出電圧値V1より若干低い電圧としなければなら
ない。このV1より若干低い引出電圧Venでエミッタ
1の電界蒸発を行い、その後、引出電圧を最大角電流密
度B1が得られるVmnとする。従来では、ガス圧力
1、引出電圧Vmnの条件で通常の加工動作を実行し
たが、この電圧Vmnは、電界蒸発電圧Venの1/2
程度の電圧値まで下がっている。
【0027】引出電圧値VmnをほぼV2(但し、Vm
n<V2)と見做すと、図4から、この電圧値でグロー
放電を起こさないとの条件であれば、イオン化室18内
の圧力をPまで上昇させることができる。図5の実施
例では、最大角電流密度B1が確認された後、コンピュ
ータ13は、ガス圧計20の値を確認しながら、リーク
バルブ19を制御し、イオン化室18内の圧力をP2
上昇させる。
【0028】この圧力P2下では、Vmnより若干高い
引出電圧V2までグロー放電が生じない。図7は特定の
引出電圧のときの最大各電流密度(縦軸)と、イオン化
室内のガス圧力(横軸)との関係を示したものである。
この図から明らかなように、最大角電流密度は圧力が高
くなるにつれて増大する。例えば、圧力P1でB1であっ
た最大角電流密度を、圧力P2ではB2にまで上昇させる
ことができる。この結果、図6に示した引出電圧Vmn
において、それまでP1であったイオン化室18内の圧
力をP2に高めることにより、最大角電流密度をB1から
2にまで上昇させることができる。このようにして、
繰り返し電界蒸発を行う際、電界蒸発電圧、最大角電流
密度が得られる引出電圧、イオン化室Heガス圧力各々
を考慮した最適、かつ最大の角電流密度の設定を行うこ
とができる。この設定の後、イオンビームの加工動作が
実行される。
【0029】以上本発明の実施例を説明したが、本発明
はこの実施例に限定されない。例えば、イオン化原子は
ヘリウム以外にもアルゴン,窒素,酸素ガスなどを用い
ることができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に基づく電
界電離型ガスフェーズイオン源の調整方法は、イオン化
室の圧力を比較的低い第1の圧力として、エミッタと引
出電極との間にエミッタ先端部を電界蒸発させる電圧V
eを印加し、その後、引出電圧を下げてイオンビームの
最大角電流密度が得られる電圧Vmを検出し、その後引
出電圧をVmに設定すると共に、イオン化室の圧力を比
較的高い第2の圧力に上昇させるようにした。その結
果、電界蒸発電圧、最大角電流密度が得られる引出電
圧、イオン化室ガス圧力各々を考慮した最適、かつ最大
の角電流密度の設定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のガスフェーズイオン源を示す図である。
【図2】引出電圧と角電流密度との関係を示す図であ
る。
【図3】図1の従来装置における引出電圧の時間変化と
角電流密度の変化とを示す図である。
【図4】引出電圧値とグロー放電の起こるイオン化室ガ
ス圧力との関係を示す図である。
【図5】本発明に基づく方法を実施するガスフェーズイ
オン源を用いたイオンビーム装置を示す図である。
【図6】図5の実施例における引出電圧の時間変化と角
電流密度の変化とを示す図である。
【図7】イオン化室ガス圧力と最大角電流密度との関係
を示す図である。
【符号の説明】
1 エミッタ 2 引出電極 3 引出電圧電源 4 加速電極 5 加速電源 6 ガス源 7 集束レンズ 8 対物レンズ 9 被加工材料 10 偏向器 11 マイクロチャンネルプレート(MCP) 12 電流計 13 コンピュータ 14 ミラー 15 CCDカメラ 16 陰極線管 18 イオン化室 19 リークバルブ 20 ガス圧計

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エミッタと、エミツタ部分にイオン化ガ
    スを供給するための手段と、引出電極と、エミッタと引
    出電極との間に引出電圧を印加するための引出電圧電源
    と、エミッタの先端部分からイオン化されたガスを加速
    するための加速電極とを備えた電界電離型ガスフェーズ
    イオン源において、イオン化室の圧力を比較的低い第1
    の圧力として、エミッタと引出電極との間にエミッタ先
    端部を電界蒸発させる電圧Veを印加し、その後、引出
    電圧を下げてイオンビームの最大角電流密度が得られる
    電圧Vmを検出し、その後引出電圧をVmに設定すると
    共に、イオン化室の圧力を比較的高い第2の圧力に上昇
    させるようにしたことを特徴とする電界電離型ガスフェ
    ーズイオン源の調整方法。
JP5882194A 1994-03-29 1994-03-29 電界電離型ガスフェーズイオン源の調整方法 Withdrawn JPH07272652A (ja)

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