JPH07271862A - 商品情報表示システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】各商品の価格表示変更に迅速に対処し、また商
品アピールの十分な表示を行い、実用性を向上する。 【構成】商品価格等の商品情報、アドレス情報等の一連
の情報を管理するストアコントローラ１１と、このコン
トローラが管理する情報を無線送信する無線送信器１４
と、陳列棚に各商品に対応して配置され、送信器からの
情報を自己のアドレスと比較して受信し、販売価格、単
価を表示する棚札表示器１７と、陳列棚とは独立して配
置され、送信器からの情報を自己のアドレスと比較して
受信する機能、ＩＣカードの情報を入力する情報入力装
置、入力した情報を記憶する入力情報記憶部、送信器か
らの受信情報と記憶した入力情報を編集するＣＰＵを設
け、編集した情報を表示部に表示する情報表示装置１６
とを設けている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、商品の陳列棚に配置す
る棚札表示器及び陳列棚とは独立して配置する情報表示
装置を設けた商品情報表示システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】商品の陳列棚には並べてあるそれぞれの
商品の種類に対応して商品名、商品コード、規格
（量）、ユニット価格、価格、特売表示等の商品情報を
記載した棚札がセットされ、顧客が容易に確認できるよ
うになっている。

【０００３】このようなものでは、例えば明日から価格
等を変更する場合は、閉店後、店員が変更する商品に対
応した棚札を新しい棚札と交換する作業を行わなければ
ならず、交換する数が多い場合は多大な労力と時間を費
やすことになる。また、時間帯を設定してその時間帯だ
け特売するような場合には商品数が多いと対処できない
ことになる。

【０００４】このような問題に対処するために、棚札の
商品情報を遠隔から電子的に書替える電子棚札システム
が特開昭５３−８７１４５号公報等で提案されている。

【０００５】これは図９に示すように、セントラルコン
ピュータ１に接続したストアコンピュータ２に対して、
複数のＰＯＳターミナル３、リモートコードリーダ４及
び複数の電子価格表示装置５を接続し、各電子価格表示
装置５にそれぞれ異なるアドレスを設定し、商品情報を
管理するストアコントローラ２がアドレスを指定して特
定の電子価格表示装置５を呼出し、その呼出した表示装
置５にストアコントローラ２から商品情報を送信して表
示させる構成になっている。各電子価格表示装置５は図
１０に示すように商品の価格、単価、価格の単位、商品
コード等を商品情報として表示し、商品の陳列棚に配置
している。

【０００６】また、スーパーマーケット等では店頭や売
り場の所定位置に各種の広告表示が張り付けられてい
る。この広告はＰＯＰ広告と呼ばれ、商品の広告や各種
案内等を記載することによって顧客に情報を提供してい
る。

【０００７】このようなＰＯＰ広告をＰＯＰ表示装置を
使用して電子的に制御するものとして、特開平５−１２
８３７１号公報がある。これは図１１に示すように、ス
トアコントローラ６に複数の電子キャッシュレジスタ
（ＥＣＲ）７を接続すると共に複数のＰＯＰ表示装置８
を接続している。各ＰＯＰ表示装置８は、それぞれ売り
場の所定位置に配置されている。そして、ストアコント
ローラ６が各ＰＯＰ表示装置８で表示するＰＯＰ広告を
管理し、ＰＯＰ表示装置８を指定してＰＯＰ広告表示を
行わせるようになっている。また、ＰＯＰ表示装置８に
操作部を設け、この操作部の操作によりストアコントロ
ーラ６から販売実績データを呼出して表示できるように
もなっている。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】前者の電子棚札システ
ムでは、表示面積の小さい電子価格表示装置を陳列棚に
設けるのみで、例えば特売品であることを顧客にアピー
ルするには表示として不十分で顧客にとって分かりにく
いという問題があった。

【０００９】また、後者のものは、ＰＯＰ表示装置が表
示する情報を全てストアコントローラから送信するた
め、ストアコントローラとしてそれらの表示情報の入力
や編集を全て行わなければならず負担が大きくなると共
に表示情報量も多く伝送に時間を要するという問題があ
った。

【００１０】また、商品個々の価格の変更には対処でき
ないという問題があった。

【００１１】そこで本発明は、商品個々の価格変更に対
する価格表示変更に迅速に対処でき、また、顧客に対す
る商品アピールのための表示が十分にでき、実用性を向
上できる商品情報表示システムを提供する。

【００１２】また、本発明は、さらに商品アピールのた
めの表示の変更を情報を管理する中央制御装置に大きな
負担をかけることなく迅速に対処でき実用性をさらに向
上できる商品情報表示システムを提供する。

【００１３】

【課題を解決するための手段】請求項１対応の発明は、
商品名や商品価格等の商品情報、アドレス情報等の一連
の情報を管理する中央制御装置と、この中央制御装置が
管理する一連の情報を無線送信する無線送信器と、商品
の陳列棚に棚毎又は商品区分毎に配置すると共に送信器
が送信する情報を予め設定したアドレスに基づいて直接
又は中継器を介して間接的に受信する機能を備え、受信
した情報に基づいて少なくとも商品価格を表示する棚札
表示器と、商品の陳列棚とは独立して配置すると共に送
信器が送信する情報を予め設定したアドレスに基づいて
直接又は中継器を介して間接的に受信する機能を備え、
情報を表示部に表示する情報表示装置とからなり、情報
表示装置は、外部操作により情報を入力する情報入力手
段と、この情報入力手段により入力した情報を記憶する
情報記憶手段と、無線送信器からの受信情報と情報記憶
手段に記憶した入力情報を表示用情報に編集する情報編
集手段とを設け、編集した表示用情報を表示部に表示す
るものである。

【００１４】請求項２対応の発明は、商品価格等の商品
情報、商品の広告に関する情報、アドレス情報等の一連
の情報を管理する中央制御装置と、この中央制御装置が
管理する一連の情報を無線送信する無線送信器と、商品
の陳列棚に棚毎又は商品区分毎に配置すると共に送信器
が送信する情報を予め設定したアドレスに基づいて直接
又は中継器を介して間接的に受信する機能を備え、受信
した情報に基づいて少なくとも商品価格を表示する棚札
表示器と、商品の陳列棚とは独立して棚単位又は複数の
棚からなる棚ブロック単位に配置すると共に送信器が送
信する情報を予め設定したアドレスに基づいて直接又は
中継器を介して間接的に受信する機能を備え、少なくと
も商品の広告に関する情報を表示部に表示する情報表示
装置とを設けたものである。

【００１５】

【作用】請求項１対応の発明においては、中央制御装置
が管理する一連の情報が無線送信器から送信され、商品
の陳列棚に棚毎又は商品区分毎に配置された棚札表示器
がその送信情報を設定されているアドレスに基づいて自
分の情報か否かを判断し自分への情報であれば受信す
る。そして少なくとも商品価格を表示する。

【００１６】これにより対応する商品の価格の変更に迅
速に対処する。

【００１７】また、中央制御装置が管理する一連の情報
が無線送信器から送信され、商品の陳列棚とは独立して
配置された情報表示装置がその送信情報を設定されてい
るアドレスに基づいて自分の情報か否かを判断し自分へ
の情報であれば受信する。情報表示装置はまた、情報入
力手段にて入力された情報を情報記憶手段に記憶する。
そして情報表示装置は受信した情報と情報記憶手段に記
憶した入力情報を表示用情報に編集してから表示部に表
示させる。

【００１８】これにより表示情報の一部は情報入力手段
から入力でき、中央制御装置の負担が軽くなる。また、
表示内容の変更にも迅速に対処できる。

【００１９】請求項２対応の発明においては、商品の陳
列棚とは独立して棚単位又は複数の棚からなる棚ブロッ
ク単位に配置された情報表示装置が無線送信器からの情
報を設定されているアドレスに基づいて自分の情報か否
かを判断し自分への情報であれば受信する。そして少な
くとも商品の広告に関する情報を表示部に表示する。

【００２０】これにより表示内容の変更に迅速に対処で
きる。

【００２１】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。

【００２２】図１はシステム全体の構成を示すブロック
図で、１１は商品名や商品価格等の商品情報、アドレス
情報等の一連の情報を管理する中央制御装置としてのス
トアコントローラである。なお、管理情報が膨大なとき
にはこのストアコントローラ１１にさらにホストコンピ
ュータを接続し、管理を分担するようにしてもよい。

【００２３】前記ストアコントローラ１１に値札等を印
字発行するラベルプリンタ１２、複数台の電子キャッシ
ュレジスタ（以下、ＥＣＲと称する。）１３、複数台の
無線送信器１４をそれぞれ有線で接続している。

【００２４】なお、前記ストアコントローラ１１と無線
送信器１４は、赤外線、電磁波、音波等を使用した無線
方式で接続してもよい。

【００２５】前記無線送信器１４はストアコントローラ
１１が管理する一連の情報を電磁波を使用した無線によ
り複数台の中継器１５を介して複数台の情報表示装置１
６並びに複数台の棚札表示器１７に送信するようになっ
ている。

【００２６】なお、無線送信器１４から中継器１５への
無線送信及び中継器１５から情報表示装置１６並びに棚
札表示器１７への無線送信は、電磁波の他、赤外線や音
波等による無線送信であってもよい。

【００２７】無線送信器１４の使用する個数は、電磁波
の周波数及び強度あるいは建物の構造等により電磁波の
到達距離に制限があるため電磁波の到達を確実にできる
個数配置すればよく、個数に制限はない。

【００２８】また、中継器１５は環境によっては使用せ
ず無線送信器１４からの無線送信を情報表示装置１６並
びに棚札表示器１７に直接行う構成であってもよい。

【００２９】また、前記ストアコントローラ１１は例え
ば本店等の外部から送信される商品コード、商品名、単
価等の商品情報を受信する手段や受信した商品情報を多
数記憶する商品情報ファイル、また各ＥＣＲ１３の登録
情報を集計する集計ファイル等を設けている。

【００３０】前記ＥＣＲ１３は、例えば商品コードを読
取るスキャナーを備え、そのスキャナーで商品に付され
た商品コードを読取り、前記ストアコントローラ１１に
その商品コードを問合わせる機能を有する。

【００３１】前記ストアコントローラ１１はＥＣＲ１３
からの問合わせにより商品情報ファイルを検索し、該当
する商品コードに対応した商品名や単価等を読出してＥ
ＣＲ１３へ送信する機能を有する。

【００３２】前記ＥＣＲ１３は、ストアコントローラ１
１からの商品名や単価等を受信し、問合わせした商品コ
ード及び受信した商品名や単価等に基づいて部門別登録
や表示器への表示、またプリンタにより印字出力を行
い、さらに登録したデータをストアコントローラ１１へ
送信する機能を有する。

【００３３】前記ストアコントローラ１１はＥＣＲ１３
からの登録データを集計ファイルに累計する機能を有す
る。

【００３４】図２は商品を並べて配置する陳列棚１８及
び前記情報表示装置１６の構成を示し、前記陳列棚１８
の天部上面の一端側に前記中継器１５を配置している。
また、前記陳列棚１８は多数の商品陳列用区画部１９を
設け、この区画部１９に対応してそれぞれの上に前記棚
札表示器１７を配置している。

【００３５】前記情報表示装置１６は例えばＬＥＤディ
スプレイや液晶ディスプレイからなる大きな表示画面の
表示部２０を設け、一側部下方にＩＣカードが外部から
挿脱できるスロット２１を設け、また他側部上方に受信
器２２を設けている。表示部２０としてはアピール性向
上のためカラー表示が望ましい。

【００３６】前記情報表示装置１６はキャスタにより移
動自在なカート２３に載置されている。前記カート２３
にはまた前記情報表示装置１６の駆動電源となる充電可
能なバッテリー２４が搭載されている。

【００３７】前記棚札表示器１７は、図３に示すよう
に、例えば左側に商品名やバーコード等を印刷したラベ
ル１７ａを貼付あるいは挿入し、右側に例えば売価及び
定価を表示する液晶表示器１７ｂを配置している。な
お、表示器は液晶表示器の他、ＬＥＤ表示器やＥＬ表示
器等であってもよい。また、ラベルも含めて液晶表示を
行ってもよい。

【００３８】前記棚札表示器１７は、表示機能の他、受
信機能、比較機能を備え、また内部メモリに自己特有の
アドレスデータを設定し、前記中継器１５を介して受信
する前記無線送信器１４からの商品情報に含まれる送信
先アドレスデータを自己に設定したアドレスデータと比
較し、一致したとき受信した販売価格（売価）及び単価
（定価）を液晶表示器１７ｂに表示するようになってい
る。なお、この場合、以前に表示されていた内容はクリ
アされて新たな内容が表示されるようになる。前記棚札
表示器１７はモノクロ表示でもカラー表示でもよい。

【００３９】前記棚札表示器１７は、同一の商品情報を
２回以上受信したときその商品情報を有効と判断して表
示する。同一の商品情報を２回以上受信できないときに
は例えば「−−−−」のような表示を行って正常に受信
できないことを知らせる。

【００４０】前記棚札表示器１７は、商品の並び替えが
自由にできるように取り外し自在で、内部に電源として
一次電池が内蔵されている。なお、一次電池の代わりに
太陽電池やスーバキャパシタ等を使用してもよい。

【００４１】前記情報表示装置１６は、図４に示すよう
に、制御部本体を構成するＣＰＵ（中央処理装置）２
５、このＣＰＵ２５が各部を制御するための制御プログ
ラムや文字パターン等を格納したＲＯＭ（リード・オン
リー・メモリ）２６、各種フラッグメモリ、レジスタ、
バッファ等を形成したＲＡＭ（ランダム・アクセス・メ
モリ）２７、アドレスデータ等の商品情報を格納した商
品情報記憶部２８、前記スロット２１から挿入されるＩ
Ｃカードから情報を取込むＩＣカードリーダである情報
入力装置２９、この情報入力装置２９が取込んだ情報を
格納する入力情報記憶部３０を設けている。

【００４２】また、前記情報表示装置１６は、表示内容
の各種設定や入力を行うキーボード等のスイッチからな
る操作部３１及び顧客に表示内容を音声でアピールする
音声出力部３２を設けている。前記操作部３１は図５に
示すように情報表示装置１６の裏面の下部に配置してい
る。

【００４３】前記ＣＰＵ２５とＲＯＭ２６、ＲＡＭ２
７、商品情報記憶部２８、情報入力装置２９、入力情報
記憶部３０、操作部３１及び音声出力部３２とはバスラ
イン３３によって電気的に接続している。

【００４４】前記情報入力装置２９は、予め外部（バッ
クヤード等）で作成された画像（イメージやグラフィッ
ク）データを記憶したＩＣカードから画像データを取込
み、前記入力情報記憶部３０に記憶させるようになって
いる。

【００４５】従って、複数台の情報表示装置１６に対し
て同一のＩＣカードを使用して画像データの入力操作が
可能となる。

【００４６】なお、情報入力装置２９としては、ＩＣカ
ードリーダの他、フロッピディスクドライブ装置等磁気
記憶媒体読出装置やＣＤＲＯＭ等の光学記憶媒体の読出
装置やＭＯドライブ等磁気光学記憶媒体読出装置、さら
にはイメージスキャナ等の光学読取装置等であってもよ
い。

【００４７】前記情報表示装置１６のＣＰＵ２５は、前
記無線送信器１４が送信する商品情報を中継器１５を介
して又は直接に前記受信器２２が受信すると、その商品
情報に含まれる送信先アドレスデータを商品情報記憶部
２８に記憶しているアドレスデータと比較し、一致した
とき受信した商品情報を取込み商品情報記憶部２８に格
納するようになっている。

【００４８】また、前記情報表示装置１６のＣＰＵ２５
は、編集処理を行う機能を備え、前記商品情報記憶部２
８や入力情報記憶部３０に新たな情報が記憶されると、
それらの記憶装置２８，３０から情報を読出して編集
し、その編集した情報を表示部２０に表示させるように
なっている。

【００４９】このような構成の実施例においては、スト
アコントローラ１１は各種商品の商品コード、単価、販
売価格等の商品情報に棚札表示器１７を指定する送信先
アドレスデータを付した情報を外部操作による入力ある
いは本店等に設置したホストコンピュータから受信して
商品情報ファイルに格納する。

【００５０】そして商品の陳列棚１８に並べた商品の配
置に応じて各棚札表示器１７に対して送信先アドレスデ
ータを付して単価、販売価格の商品情報を順次送信器１
４を介して送信する。

【００５１】各棚札表示器１７では中継器１５から受信
した情報に含まれる送信先アドレスデータと自己に設定
されているアドレスデータを比較し、一致していればそ
の情報を取込んで単価及び販売価格を液晶表示器１７ｂ
にそれぞれ定価及び売価として表示させる。

【００５２】こうして各棚札表示器１７には陳列棚１８
に配置した商品に対応した定価及び売価を表示する。ま
た、各棚札表示器１７には対応する商品の商品名や商品
コードがラベル１７ａにより表示される。

【００５３】また、ある商品について特定の時間帯に販
売価格を安くして販売する特売を行うときには、ストア
コントローラ１１は特定の時間帯の開始時にその商品に
対応した棚札表示器１７を指定する送信先アドレスデー
タを付して特売の販売価格を送信する。これにより特売
する商品に対応した棚札表示器１７の価格表示が容易に
変更される。

【００５４】また、特売する商品について棚札表示器１
７の価格を変更するのみでは顧客に対するアピール性が
極めて弱い。そこでストアコントローラ１１は図６の
(a) に示すように、特売する商品の商品名や価格等の宣
伝するための商品情報Ａをその商品を販売している陳列
棚の近傍に配置されている情報表示装置１６を指定する
送信先アドレスデータを付して送信する。

【００５５】これにより特売する商品の近傍に配置され
ている情報表示装置１６は送信器１４から直接、又は中
継器１５を介して商品情報Ａを受信し商品情報記憶部２
８に格納する。

【００５６】また、この情報表示装置１６はＩＣカード
に記憶されている画像情報Ｂを情報入力装置２９によっ
て読込み、入力情報記憶部３０に格納する。

【００５７】こうして情報表示装置１６は商品情報記憶
部２８に記憶されている商品情報Ａと入力情報記憶部３
０に記憶されている画像情報Ｂを編集し、表示部２０に
その合成情報を表示する。

【００５８】こうして特売する商品についての情報を表
示画面の大きな情報表示装置１６で表示することがで
き、顧客に対するアピール性を向上できる。

【００５９】なお、情報表示装置１６の表示部２０に表
示される情報を、スクロール、回転、点滅、変色等のア
クションを持って変化させることが可能であり、このよ
うにすればさらにアピール性を向上できる。

【００６０】この場合の変化の動作手順は予め設定して
おいても、またその都度操作部３１からの指示や外部か
らの情報入力により設定してもよい。

【００６１】また、特売している商品についてさらに価
格を変更する場合には、ストアコントローラ１１は図６
の(b) に示すように、変更する商品情報Ａ′を商品情報
Ａを表示している情報表示装置１６を指定する送信先ア
ドレスデータを付して送信する。

【００６２】これにより情報表示装置１６は商品情報
Ａ′を受信し商品情報記憶部２８に格納する。そして入
力情報記憶部３０にすでに記憶されている画像情報Ｂと
商品情報記憶部２８に新たに記憶した商品情報Ａ′を編
集し、表示部２０にその合成情報を表示する。

【００６３】こうして変更したい価格情報のみが瞬時に
変更して表示できる。

【００６４】このように商品価格の変更に対して棚札表
示器１７の内容を迅速に変更して対処でき、また、特売
商品についてのアピールを情報表示装置１６により対処
できるので、商品の価格変更に対する表示変更が容易に
でき、また顧客に対する特売商品についてのアピール性
を向上でき、実用性を向上できる。

【００６５】また、情報表示装置１６は商品情報記憶部
２８に記憶している商品情報と入力情報記憶部３０に記
憶している画像情報を編集して表示部２０に表示する構
成になっているので、ストアコントローラ１１としては
情報表示装置１６に送信する情報も各棚札表示器１７に
送信する商品情報と同じような情報のみとなり、編集や
送信に比較的時間を要する画像情報については送信する
必要がなく、ストアコントローラ１１の負担を軽減する
ことができる。従って、商品情報の変更に対して情報表
示装置１６の場合も棚札表示器１７の場合と同様迅速に
対処でき、さらに実用性を向上できる。

【００６６】また、情報表示装置１６はバッテリ２４を
電源として搭載し、カート２３により移動自在となって
いるので、設置位置の制限が無く必要に応じてどの位置
にも移動できる。

【００６７】なお、前記実施例では入力した画像情報と
受信した商品情報の編集を情報表示装置１６の内部で行
うものについて述べたが必ずしもこれに限定するもので
はなく、入力情報表示部及び商品情報表示部を設けて個
別に制御、編集、表示を行ってもよい。

【００６８】また、前記実施例では情報表示装置１６は
ストアコントローラ１１からの商品情報を受信するのみ
の単方向通信としたが必ずしもこれに限定するものでは
なく、情報表示装置１６の送信器、ストアコントローラ
１１に受信器を設けて双方向通信を行ってもよく、この
ようにすれば通信の信頼性を向上できる。また、双方向
通信を行うことにより、情報表示装置１６の操作部３１
から商品情報を入力してストアコントローラ１１に知ら
せることが可能となり、情報表示装置１６による商品情
報の変更や設定が可能となる。また、他の情報表示装置
１６や棚札表示器１７の商品情報の変更や設定も可能と
なる。

【００６９】次に本発明の他の実施例を図面を参照して
説明する。なお、前記実施例と同一の部分には同一の符
号を付して詳細な説明は省略する。

【００７０】これは図７に示すように情報表示装置１６
に代えて複数台のＰＯＰ表示装置３６を配置している。
すなわち、ＰＯＰ表示装置３６は商品の陳列棚１８とは
独立して棚単位又は複数の棚からなる棚ブロック単位に
配置している。

【００７１】前記ＰＯＰ表示装置３６は図８に示すよう
に、スタンド式のもので、ＬＥＤや液晶からなるカラー
ディスプレイで容易に持ち運びができるようになってい
る。前記ＰＯＰ表示装置３６の天部の一端には受信器３
７を取り付け、底部他端には電源３８を取り付けてい
る。

【００７２】ストアコントローラ１１は各ＰＯＰ表示装
置３６に対して特売する商品について特売商品名、価
格、在庫情報、場所情報等の商品情報を送信するように
なっている。なお、在庫情報はストアコントローラ１１
の上位機器であるホストコンピュータからストアコント
ローラ１１が受信してから送信する。

【００７３】そして商品情報を受信したＰＯＰ表示装置
３６は、内部記憶部に記憶した後、表示部３９に表示さ
せる。このときの表示は、例えば特売商品名、価格、在
庫情報、場所情報等の商品情報を各特売商品毎にスクロ
ール表示させるか数秒単位で切換え表示させる。ＰＯＰ
表示装置３６で同時に表示する特売商品の個数は特に限
定しない。

【００７４】なお、ＰＯＰ表示装置３６の切換スイッチ
を設けて顧客がこの切換スイッチを操作することで表示
内容を切換えてもよい。

【００７５】このように情報表示装置としてＰＯＰ表示
装置を使用しても棚札表示器１７とで、商品の価格変更
に対する表示変更が容易にでき、また顧客に対する特売
商品についてのアピール性を向上でき、実用性を向上で
きる。

【００７６】

【発明の効果】以上、本発明によれば、商品個々の価格
変更に対する価格表示変更に迅速に対処でき、また、顧
客に対する商品アピールのための表示が十分にでき、実
用性を向上できる商品情報表示システムを提供できる。

【００７７】また、本発明によれば、さらに商品アピー
ルのための表示の変更を情報を管理する中央制御装置に
大きな負担をかけることなく迅速に対処でき実用性をさ
らに向上できる商品情報表示システムを提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すシステム全体のブロッ
ク図。

【図２】同実施例の要部外観を示す斜視図。

【図３】同実施例の棚札表示器の表示構成を示す図。

【図４】同実施例の情報表示装置の構成を示すブロック
図。

【図５】同実施例の情報表示装置の裏面側の構成を示す
図。

【図６】同実施例の情報表示装置の表示制御を説明する
ための図。

【図７】本発明の他の実施例を示すシステム全体のブロ
ック図。

【図８】同実施例の要部外観を示す斜視図。

【図９】従来例を示すブロック図。

【図１０】同従来例の電子価格表示装置を示す図。

【図１１】他の従来例を示すブロック図。

【符号の説明】

１１…ストアコントローラ １４…送信器 １６…情報表示装置 １７…棚札表示器 １８…陳列棚 ２５…ＣＰＵ（中央処理装置）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 商品名や商品価格等の商品情報、アドレ
   ス情報等の一連の情報を管理する中央制御装置と、この
   中央制御装置が管理する一連の情報を無線送信する無線
   送信器と、商品の陳列棚に棚毎又は商品区分毎に配置す
   ると共に前記送信器が送信する情報を予め設定したアド
   レスに基づいて直接又は中継器を介して間接的に受信す
   る機能を備え、受信した情報に基づいて少なくとも商品
   価格を表示する棚札表示器と、前記商品の陳列棚とは独
   立して配置すると共に前記送信器が送信する情報を予め
   設定したアドレスに基づいて直接又は中継器を介して間
   接的に受信する機能を備え、情報を表示部に表示する情
   報表示装置とからなり、 前記情報表示装置は、外部操作により情報を入力する情
   報入力手段と、この情報入力手段により入力した情報を
   記憶する情報記憶手段と、前記無線送信器からの受信情
   報と前記情報記憶手段に記憶した入力情報を表示用情報
   に編集する情報編集手段とを設け、編集した表示用情報
   を前記表示部に表示することを特徴とする商品情報表示
   システム。
2. 【請求項２】 商品価格等の商品情報、商品の広告に関
   する情報、アドレス情報等の一連の情報を管理する中央
   制御装置と、この中央制御装置が管理する一連の情報を
   無線送信する無線送信器と、商品の陳列棚に棚毎又は商
   品区分毎に配置すると共に前記送信器が送信する情報を
   予め設定したアドレスに基づいて直接又は中継器を介し
   て間接的に受信する機能を備え、受信した情報に基づい
   て少なくとも商品価格を表示する棚札表示器と、前記商
   品の陳列棚とは独立して棚単位又は複数の棚からなる棚
   ブロック単位に配置すると共に前記送信器が送信する情
   報を予め設定したアドレスに基づいて直接又は中継器を
   介して間接的に受信する機能を備え、少なくとも商品の
   広告に関する情報を表示部に表示する情報表示装置とを
   設けたことを特徴とする商品情報表示システム。