JPH0727014A - 多気筒エンジンのウォータージャケット構造 - Google Patents
多気筒エンジンのウォータージャケット構造Info
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- JPH0727014A JPH0727014A JP16697993A JP16697993A JPH0727014A JP H0727014 A JPH0727014 A JP H0727014A JP 16697993 A JP16697993 A JP 16697993A JP 16697993 A JP16697993 A JP 16697993A JP H0727014 A JPH0727014 A JP H0727014A
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- JP
- Japan
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- cylinder
- water jacket
- cylinder bores
- bores
- water
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- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】シリンダボア間のピッチが狭められていても、
各シリンダボアの間を効率良く冷却できるようにする。 【構成】シリンダブロック３に複数のシリンダボア＃１
〜＃４が直列に配列され、２本のシリンダボア＃１，＃
２および＃３，＃４の周囲を包括的に取り囲むウォータ
ージャケット１１，１２が設けられ、上記シリンダボア
＃１，＃２および＃３，＃４の間でウォータージャケッ
ト１１，１２がとぎれている多気筒エンジン１のウォー
タージャケット構造において、シリンダボア＃１，＃２
および＃３，＃４間を横切り、その両端がウォータージ
ャケット１１，１２に接続するバイパス通路１５，１６
をシリンダブロック３に穿設した。また、上記バイパス
通路１５，１６を、シリンダボア列の両側からシリンダ
ボア列の中心線Ｃ側に向かって下死点側に延びる略Ｖ字
状に形成するとともに、バイパス通路１５，１６の最下
部の位置を、下死点に置かれたピストンの上面位置Ａに
合わせた。
各シリンダボアの間を効率良く冷却できるようにする。 【構成】シリンダブロック３に複数のシリンダボア＃１
〜＃４が直列に配列され、２本のシリンダボア＃１，＃
２および＃３，＃４の周囲を包括的に取り囲むウォータ
ージャケット１１，１２が設けられ、上記シリンダボア
＃１，＃２および＃３，＃４の間でウォータージャケッ
ト１１，１２がとぎれている多気筒エンジン１のウォー
タージャケット構造において、シリンダボア＃１，＃２
および＃３，＃４間を横切り、その両端がウォータージ
ャケット１１，１２に接続するバイパス通路１５，１６
をシリンダブロック３に穿設した。また、上記バイパス
通路１５，１６を、シリンダボア列の両側からシリンダ
ボア列の中心線Ｃ側に向かって下死点側に延びる略Ｖ字
状に形成するとともに、バイパス通路１５，１６の最下
部の位置を、下死点に置かれたピストンの上面位置Ａに
合わせた。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は多気筒エンジンのウォー
タージャケット構造に関する。
タージャケット構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年の多気筒エンジン、特に直列多気筒
エンジンは、軽量、コンパクト化を図るためにシリンダ
ボアピッチ（シリンダボアの間隔）が最小限に狭められ
ている。これによれば、クランクシャフトの長さが短縮
されるため、高出力、高回転時におけるクランクシャフ
トの振れを防止する効果もある。
エンジンは、軽量、コンパクト化を図るためにシリンダ
ボアピッチ（シリンダボアの間隔）が最小限に狭められ
ている。これによれば、クランクシャフトの長さが短縮
されるため、高出力、高回転時におけるクランクシャフ
トの振れを防止する効果もある。
【０００３】図５は、このようにシリンダボアピッチが
狭められた直列４気筒エンジンのシリンダブロックの上
面図である。このシリンダブロック１００には、４本の
シリンダボア＃１〜＃４が形成されており、シリンダボ
ア＃１とシリンダボア＃２間のピッチおよびシリンダボ
ア＃３とシリンダボア＃４間のピッチが最小限に狭めら
れている。なお、１０２はカムチェーン室である。
狭められた直列４気筒エンジンのシリンダブロックの上
面図である。このシリンダブロック１００には、４本の
シリンダボア＃１〜＃４が形成されており、シリンダボ
ア＃１とシリンダボア＃２間のピッチおよびシリンダボ
ア＃３とシリンダボア＃４間のピッチが最小限に狭めら
れている。なお、１０２はカムチェーン室である。
【０００４】このようにシリンダボア＃１，＃２間、お
よび＃３，＃４間のピッチが最小限に狭められた場合、
スペースの都合で各シリンダボア＃１〜＃４の周囲を全
周に亘ってウォータージャケットで取り囲むことが不可
能になる。したがって、シリンダボア＃１，＃２の周囲
を包括的に取り囲むウォータージャケット１０３と、シ
リンダボア＃３，＃４の周囲を包括的に取り囲むウォー
タージャケット１０４とが設けられる。
よび＃３，＃４間のピッチが最小限に狭められた場合、
スペースの都合で各シリンダボア＃１〜＃４の周囲を全
周に亘ってウォータージャケットで取り囲むことが不可
能になる。したがって、シリンダボア＃１，＃２の周囲
を包括的に取り囲むウォータージャケット１０３と、シ
リンダボア＃３，＃４の周囲を包括的に取り囲むウォー
タージャケット１０４とが設けられる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなウォータージャケット１０３，１０４の形状では、
シリンダボア＃１，＃２の間と、シリンダボア＃３，＃
４の間でウォータージャケット１０３，１０４がとぎれ
てしまうため、各シリンダボア＃１，＃２および＃３，
＃４間が効率良く冷却されず、この部分の温度が他の部
分に比較して高くなり、各シリンダボア＃１〜＃４が歪
んでしまう恐れがある。
うなウォータージャケット１０３，１０４の形状では、
シリンダボア＃１，＃２の間と、シリンダボア＃３，＃
４の間でウォータージャケット１０３，１０４がとぎれ
てしまうため、各シリンダボア＃１，＃２および＃３，
＃４間が効率良く冷却されず、この部分の温度が他の部
分に比較して高くなり、各シリンダボア＃１〜＃４が歪
んでしまう恐れがある。
【０００６】また、各シリンダボア＃１〜＃４内を摺動
するピストンの熱がシリンダブロック１００に放熱され
にくくなるため、ピストンが熱変形する恐れもある。こ
のようにシリンダボアやピストンが変形すると、シリン
ダボアとピストンとの間からオイルやブローバイガスが
漏出したり、最悪の場合にはピストンがシリンダボアに
かじり付いて（焼き付いて）しまう。
するピストンの熱がシリンダブロック１００に放熱され
にくくなるため、ピストンが熱変形する恐れもある。こ
のようにシリンダボアやピストンが変形すると、シリン
ダボアとピストンとの間からオイルやブローバイガスが
漏出したり、最悪の場合にはピストンがシリンダボアに
かじり付いて（焼き付いて）しまう。
【０００７】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、シリンダボア間のピッチが狭められてい
ても、各シリンダボアの間を効率良く冷却することので
きる多気筒エンジンのウォータージャケット構造を提供
することを目的とする。
されたもので、シリンダボア間のピッチが狭められてい
ても、各シリンダボアの間を効率良く冷却することので
きる多気筒エンジンのウォータージャケット構造を提供
することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る多気筒エンジンのウォータージャケッ
ト構造は、シリンダブロックに複数のシリンダボアが直
列に配列され、２本以上のシリンダボアの周囲を包括的
に取り囲むウォータージャケットが設けられ、上記ウォ
ータージャケットによって包括的に取り囲まれた複数の
シリンダボアの間でウォータージャケットがとぎれてい
る多気筒エンジンのウォータージャケット構造におい
て、上記シリンダボア間を横切り、その両端がウォータ
ージャケットに接続するバイパス通路をシリンダブロッ
クに穿設したことを特徴とするものである。
め、本発明に係る多気筒エンジンのウォータージャケッ
ト構造は、シリンダブロックに複数のシリンダボアが直
列に配列され、２本以上のシリンダボアの周囲を包括的
に取り囲むウォータージャケットが設けられ、上記ウォ
ータージャケットによって包括的に取り囲まれた複数の
シリンダボアの間でウォータージャケットがとぎれてい
る多気筒エンジンのウォータージャケット構造におい
て、上記シリンダボア間を横切り、その両端がウォータ
ージャケットに接続するバイパス通路をシリンダブロッ
クに穿設したことを特徴とするものである。
【０００９】また、上記バイパス通路を、シリンダボア
列の両側からシリンダボア列の中心線側に向かって下死
点側に延びる略Ｖ字状に形成したことを特徴とするもの
である。
列の両側からシリンダボア列の中心線側に向かって下死
点側に延びる略Ｖ字状に形成したことを特徴とするもの
である。
【００１０】さらに、略Ｖ字状に形成した上記バイパス
通路の最下部の位置を、下死点に置かれたピストンの上
面位置に合わせたことを特徴とするものである。
通路の最下部の位置を、下死点に置かれたピストンの上
面位置に合わせたことを特徴とするものである。
【００１１】
【作用】上記構成を持つ多気筒エンジンのウォータージ
ャケット構造によれば、シリンダボア間のピッチが狭め
られていても、シリンダボア間を横切る前記バイパス通
路にウォータージャケットからの冷却水が循環するた
め、各シリンダボア間が効率良く冷却される。
ャケット構造によれば、シリンダボア間のピッチが狭め
られていても、シリンダボア間を横切る前記バイパス通
路にウォータージャケットからの冷却水が循環するた
め、各シリンダボア間が効率良く冷却される。
【００１２】また、前記バイパス通路がシリンダボア列
の両側からシリンダボア列の中心線側に向かって下死点
側に延びる略Ｖ字状に形成されるので、ウォータージャ
ケットの上部開口部からドリル加工等によって容易にバ
イパス通路を加工形成することができる上、バイパス通
路の全長が長くなるために冷却効率が向上する。しか
も、既製のシリンダブロックにバイパス通路を容易に後
加工することができる。
の両側からシリンダボア列の中心線側に向かって下死点
側に延びる略Ｖ字状に形成されるので、ウォータージャ
ケットの上部開口部からドリル加工等によって容易にバ
イパス通路を加工形成することができる上、バイパス通
路の全長が長くなるために冷却効率が向上する。しか
も、既製のシリンダブロックにバイパス通路を容易に後
加工することができる。
【００１３】さらに、略Ｖ字状に形成した上記バイパス
通路の最下部の位置を、下死点に置かれたピストンの上
面位置に合わせたため、シリンダボア内で燃焼ガスが接
触する長さの全長に亘ってバイパス通路が形成され、冷
却効率が向上する。
通路の最下部の位置を、下死点に置かれたピストンの上
面位置に合わせたため、シリンダボア内で燃焼ガスが接
触する長さの全長に亘ってバイパス通路が形成され、冷
却効率が向上する。
【００１４】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図１は、本発明が適用された多気筒エンジンの
左側面図である。このエンジン１は、例えば自動二輪車
用の直列４気筒エンジンで、クランクケース２の前部上
方にシリンダブロック３とシリンダヘッド４が順次設置
され、上記シリンダヘッド４の後部に設けられた吸気ポ
ートにはキャブレタ５が接続され、シリンダヘッド４の
前部に設けられた排気ポートには排気マフラ６が接続さ
れている。
明する。図１は、本発明が適用された多気筒エンジンの
左側面図である。このエンジン１は、例えば自動二輪車
用の直列４気筒エンジンで、クランクケース２の前部上
方にシリンダブロック３とシリンダヘッド４が順次設置
され、上記シリンダヘッド４の後部に設けられた吸気ポ
ートにはキャブレタ５が接続され、シリンダヘッド４の
前部に設けられた排気ポートには排気マフラ６が接続さ
れている。
【００１５】図２は、本発明に係るウォータージャケッ
ト構造の一実施例を示すシリンダブロック３の上面図で
あり、図３は図２のIII-III 線に沿う縦断面図である。
シリンダブロック３は、例えばアルミ合金製の本体に鉄
製のシリンダスリーブ７Ａ〜７Ｄが４本直列に配列され
ており、これらのシリンダスリーブ７Ａ〜７Ｄに、それ
ぞれシリンダボア＃１〜＃４が形成され、各シリンダス
リーブ７Ａ〜７Ｄの下端部はシリンダブロック３の下面
に突出している。
ト構造の一実施例を示すシリンダブロック３の上面図で
あり、図３は図２のIII-III 線に沿う縦断面図である。
シリンダブロック３は、例えばアルミ合金製の本体に鉄
製のシリンダスリーブ７Ａ〜７Ｄが４本直列に配列され
ており、これらのシリンダスリーブ７Ａ〜７Ｄに、それ
ぞれシリンダボア＃１〜＃４が形成され、各シリンダス
リーブ７Ａ〜７Ｄの下端部はシリンダブロック３の下面
に突出している。
【００１６】各シリンダボア＃１〜＃４の周囲には、１
２箇所のスタッドボルト穴８が穿設されており、前記ク
ランクケース２から立ち上がる図示しないスタッドボル
トが上記スタッドボルト穴８に下方から挿通され、これ
によってシリンダブロック３とシリンダヘッド４がクラ
ンクケース２に固定される。なお、シリンダボア＃２と
＃３の間にはカムチェーン室９が設けられ、シリンダブ
ロック３の周囲には冷却フィン１０が形成されている。
２箇所のスタッドボルト穴８が穿設されており、前記ク
ランクケース２から立ち上がる図示しないスタッドボル
トが上記スタッドボルト穴８に下方から挿通され、これ
によってシリンダブロック３とシリンダヘッド４がクラ
ンクケース２に固定される。なお、シリンダボア＃２と
＃３の間にはカムチェーン室９が設けられ、シリンダブ
ロック３の周囲には冷却フィン１０が形成されている。
【００１７】各シリンダボア＃１〜＃４の周囲にはウォ
ータージャケット１１，１２が設けられ、シリンダブロ
ック３の後面には上記ウォータージャケット１１，１２
に繋がる冷却水インレット１３，１４が設けられてい
る。前記クランクケース２内には図示しないウォーター
ポンプが設置されており、このウォーターポンプが吐出
する冷却水が上記冷却水インレット１３，１４からウォ
ータージャケット１１，１２内に注入される。
ータージャケット１１，１２が設けられ、シリンダブロ
ック３の後面には上記ウォータージャケット１１，１２
に繋がる冷却水インレット１３，１４が設けられてい
る。前記クランクケース２内には図示しないウォーター
ポンプが設置されており、このウォーターポンプが吐出
する冷却水が上記冷却水インレット１３，１４からウォ
ータージャケット１１，１２内に注入される。
【００１８】ウォータージャケット１１，１２内に注入
された冷却水は、各シリンダボア＃１〜＃４を冷却する
とともに前記シリンダヘッド４内のウォータージャケッ
ト内にも循環し、燃焼室の周囲を冷却する。
された冷却水は、各シリンダボア＃１〜＃４を冷却する
とともに前記シリンダヘッド４内のウォータージャケッ
ト内にも循環し、燃焼室の周囲を冷却する。
【００１９】さて、このエンジン１は、シリンダボア＃
１〜＃４間のピッチを極力狭めてエンジン１の軽量、コ
ンパクト化を図っているため、スペースの都合で各シリ
ンダボア＃１〜＃４の周囲全周をウォータージャケット
で取り囲むことができない。このため、左側のウォータ
ージャケット１１がシリンダボア＃１および＃２を、右
側のウォータージャケット１２がシリンダボア＃３およ
び＃４を、それぞれ包括的に取り囲む態様となってい
る。したがって、シリンダボア＃１，＃２の間と、シリ
ンダボア＃３，＃４の間でウォータージャケット１１，
１２がとぎれている。
１〜＃４間のピッチを極力狭めてエンジン１の軽量、コ
ンパクト化を図っているため、スペースの都合で各シリ
ンダボア＃１〜＃４の周囲全周をウォータージャケット
で取り囲むことができない。このため、左側のウォータ
ージャケット１１がシリンダボア＃１および＃２を、右
側のウォータージャケット１２がシリンダボア＃３およ
び＃４を、それぞれ包括的に取り囲む態様となってい
る。したがって、シリンダボア＃１，＃２の間と、シリ
ンダボア＃３，＃４の間でウォータージャケット１１，
１２がとぎれている。
【００２０】シリンダブロック３には、シリンダボア＃
１，＃２の間とシリンダボア＃３，＃４の間を横切り、
その両端がウォータージャケット１１，１２に接続する
バイパス通路１５，１６が穿設されている。図４に示す
ように、上記バイパス通路１５，１６はウォータージャ
ケット１１，１２の上部開口部からドリル加工等によっ
て斜めに形成され、シリンダボア＃１〜＃４の列の両側
から同列の中心線Ｃ側に向かって下死点側に延びる略Ｖ
字状に形成されている。そして、バイパス通路１５，１
６の最下部の位置は、下死点に置かれた図示しないピス
トンの上面位置Ａに合わせられている。
１，＃２の間とシリンダボア＃３，＃４の間を横切り、
その両端がウォータージャケット１１，１２に接続する
バイパス通路１５，１６が穿設されている。図４に示す
ように、上記バイパス通路１５，１６はウォータージャ
ケット１１，１２の上部開口部からドリル加工等によっ
て斜めに形成され、シリンダボア＃１〜＃４の列の両側
から同列の中心線Ｃ側に向かって下死点側に延びる略Ｖ
字状に形成されている。そして、バイパス通路１５，１
６の最下部の位置は、下死点に置かれた図示しないピス
トンの上面位置Ａに合わせられている。
【００２１】このようなウォータージャケット構造とし
た場合、シリンダボア＃１〜＃４間のピッチが狭められ
ていても、シリンダボア＃１，＃２および＃３，＃４間
を横切るバイパス通路１５，１６にウォータージャケッ
ト１１，１２からの冷却水が循環するため、シリンダボ
ア＃１，＃２の間およびシリンダボア＃３，＃４の間が
効率良く冷却される。
た場合、シリンダボア＃１〜＃４間のピッチが狭められ
ていても、シリンダボア＃１，＃２および＃３，＃４間
を横切るバイパス通路１５，１６にウォータージャケッ
ト１１，１２からの冷却水が循環するため、シリンダボ
ア＃１，＃２の間およびシリンダボア＃３，＃４の間が
効率良く冷却される。
【００２２】また、バイパス通路１５，１６がシリンダ
ボア＃１〜＃４の列の両側から同列の中心線Ｃ側に向か
って下死点側に延びる略Ｖ字状に形成されるので、ウォ
ータージャケット１１，１２の上部開口部から容易にバ
イパス通路１５，１６を加工形成することができる上、
バイパス通路１５，１６の全長が長くなるために冷却効
率が向上する。しかも、既製のシリンダブロックにバイ
パス通路１５，１６を容易に後加工することができる。
ボア＃１〜＃４の列の両側から同列の中心線Ｃ側に向か
って下死点側に延びる略Ｖ字状に形成されるので、ウォ
ータージャケット１１，１２の上部開口部から容易にバ
イパス通路１５，１６を加工形成することができる上、
バイパス通路１５，１６の全長が長くなるために冷却効
率が向上する。しかも、既製のシリンダブロックにバイ
パス通路１５，１６を容易に後加工することができる。
【００２３】さらに、略Ｖ字状に形成した上記バイパス
通路１５，１６の最下部の位置を、下死点に置かれたピ
ストンの上面位置Ａに合わせたため、シリンダボア＃１
〜＃４内で燃焼ガスが接触する長さの全長に亘ってバイ
パス通路１５，１６が形成され、冷却効率が向上する。
通路１５，１６の最下部の位置を、下死点に置かれたピ
ストンの上面位置Ａに合わせたため、シリンダボア＃１
〜＃４内で燃焼ガスが接触する長さの全長に亘ってバイ
パス通路１５，１６が形成され、冷却効率が向上する。
【００２４】なお、本実施例ではバイパス通路１５，１
６が一本ずつ形成されているが、バイパス通路１５，１
６を複数形成することによって冷却効率を一層高めるこ
とができる。また、本発明は直列多気筒エンジンに限ら
ず、Ｖ型、水平対向型、スクエア型等のシリンダボア配
置を持つ多気筒エンジンにも適用することができる。
６が一本ずつ形成されているが、バイパス通路１５，１
６を複数形成することによって冷却効率を一層高めるこ
とができる。また、本発明は直列多気筒エンジンに限ら
ず、Ｖ型、水平対向型、スクエア型等のシリンダボア配
置を持つ多気筒エンジンにも適用することができる。
【００２５】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る多気
筒エンジンのウォータージャケット構造は、シリンダブ
ロックに複数のシリンダボアが直列に配列され、２本以
上のシリンダボアの周囲を包括的に取り囲むウォーター
ジャケットが設けられ、上記ウォータージャケットによ
って包括的に取り囲まれた複数のシリンダボアの間でウ
ォータージャケットがとぎれている多気筒エンジンのウ
ォータージャケット構造において、上記シリンダボア間
を横切り、その両端がウォータージャケットに接続する
バイパス通路をシリンダブロックに穿設したことを特徴
とするものである。
筒エンジンのウォータージャケット構造は、シリンダブ
ロックに複数のシリンダボアが直列に配列され、２本以
上のシリンダボアの周囲を包括的に取り囲むウォーター
ジャケットが設けられ、上記ウォータージャケットによ
って包括的に取り囲まれた複数のシリンダボアの間でウ
ォータージャケットがとぎれている多気筒エンジンのウ
ォータージャケット構造において、上記シリンダボア間
を横切り、その両端がウォータージャケットに接続する
バイパス通路をシリンダブロックに穿設したことを特徴
とするものである。
【００２６】したがって、シリンダボア間のピッチが狭
められていても、シリンダボア間を横切る前記バイパス
通路にウォータージャケットからの冷却水が循環するた
め、各シリンダボアの間を効率良く冷却することができ
る。
められていても、シリンダボア間を横切る前記バイパス
通路にウォータージャケットからの冷却水が循環するた
め、各シリンダボアの間を効率良く冷却することができ
る。
【００２７】また、上記バイパス通路が、シリンダボア
列の両側からシリンダボア列の中心線側に向かって下死
点側に延びる略Ｖ字状に形成されたため、ウォータージ
ャケットの上部開口部からドリル加工等によって容易に
バイパス通路を加工形成することができる上、バイパス
通路の全長が長くなるために冷却効率が向上する。しか
も、既製のシリンダブロックにバイパス通路を容易に後
加工することができる。
列の両側からシリンダボア列の中心線側に向かって下死
点側に延びる略Ｖ字状に形成されたため、ウォータージ
ャケットの上部開口部からドリル加工等によって容易に
バイパス通路を加工形成することができる上、バイパス
通路の全長が長くなるために冷却効率が向上する。しか
も、既製のシリンダブロックにバイパス通路を容易に後
加工することができる。
【００２８】さらに、略Ｖ字状に形成された上記バイパ
ス通路の最下部の位置が、下死点に置かれたピストンの
上面位置に合わせられたため、シリンダボア内で燃焼ガ
スが接触する長さの全長に亘ってバイパス通路が形成さ
れ、冷却効率が向上する。
ス通路の最下部の位置が、下死点に置かれたピストンの
上面位置に合わせられたため、シリンダボア内で燃焼ガ
スが接触する長さの全長に亘ってバイパス通路が形成さ
れ、冷却効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明が適用された多気筒エンジンの左側面
図。
図。
【図２】本発明に係るウォータージャケット構造の一実
施例を示す、図１のII-II 矢視によるシリンダブロック
の上面図。
施例を示す、図１のII-II 矢視によるシリンダブロック
の上面図。
【図３】図２のIII-III 線に沿うシリンダブロックの縦
断面図。
断面図。
【図４】図２のIV-IV 線に沿うシリンダブロックの縦断
面図。
面図。
【図５】従来の技術を示す、直列４気筒エンジンのシリ
ンダブロック上面図。
ンダブロック上面図。
１ エンジン ２ クランクケース ３ シリンダブロック ４ シリンダヘッド ７Ａ〜７Ｄ シリンダスリーブ １１，１２ ウォータージャケット １５，１６ バイパス通路 ＃１〜＃４ シリンダボア Ａ 下死点に置かれたピストンの上面位置 Ｃ シリンダボア列の中心線
Claims (3)
- 【請求項１】 シリンダブロックに複数のシリンダボア
が直列に配列され、２本以上のシリンダボアの周囲を包
括的に取り囲むウォータージャケットが設けられ、上記
ウォータージャケットによって包括的に取り囲まれた複
数のシリンダボアの間でウォータージャケットがとぎれ
ている多気筒エンジンのウォータージャケット構造にお
いて、上記シリンダボア間を横切り、その両端がウォー
タージャケットに接続するバイパス通路をシリンダブロ
ックに穿設したことを特徴とする多気筒エンジンのウォ
ータージャケット構造。 - 【請求項２】 上記バイパス通路を、シリンダボア列の
両側からシリンダボア列の中心線側に向かって下死点側
に延びる略Ｖ字状に形成したことを特徴とする、請求項
１に記載の多気筒エンジンのウォータージャケット構
造。 - 【請求項３】 略Ｖ字状に形成した上記バイパス通路の
最下部の位置を、下死点に置かれたピストンの上面位置
に合わせたことを特徴とする、請求項２に記載の多気筒
エンジンのウォータージャケット構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16697993A JPH0727014A (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | 多気筒エンジンのウォータージャケット構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16697993A JPH0727014A (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | 多気筒エンジンのウォータージャケット構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0727014A true JPH0727014A (ja) | 1995-01-27 |
Family
ID=15841158
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16697993A Pending JPH0727014A (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | 多気筒エンジンのウォータージャケット構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0727014A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002089354A (ja) * | 2000-09-04 | 2002-03-27 | Hyundai Motor Co Ltd | 冷却システムを備えたエンジンブロック |
| AT414012B (de) * | 2003-12-02 | 2006-08-15 | Avl List Gmbh | Flüssigkeitsgekühlte brennkraftmaschine mit zumindest zwei zylindern |
| KR101316241B1 (ko) * | 2011-12-16 | 2013-10-08 | 기아자동차주식회사 | 엔진의 실린더 블록 냉각구조 |
| JP2017066984A (ja) * | 2015-09-30 | 2017-04-06 | マツダ株式会社 | 多気筒エンジンのシリンダ本体構造 |
-
1993
- 1993-07-06 JP JP16697993A patent/JPH0727014A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002089354A (ja) * | 2000-09-04 | 2002-03-27 | Hyundai Motor Co Ltd | 冷却システムを備えたエンジンブロック |
| AT414012B (de) * | 2003-12-02 | 2006-08-15 | Avl List Gmbh | Flüssigkeitsgekühlte brennkraftmaschine mit zumindest zwei zylindern |
| KR101316241B1 (ko) * | 2011-12-16 | 2013-10-08 | 기아자동차주식회사 | 엔진의 실린더 블록 냉각구조 |
| JP2017066984A (ja) * | 2015-09-30 | 2017-04-06 | マツダ株式会社 | 多気筒エンジンのシリンダ本体構造 |
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