JPH07268363A - 炭化水素質原料の水素化分解のための方法 - Google Patents

炭化水素質原料の水素化分解のための方法

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JPH07268363A
JPH07268363A JP7068838A JP6883895A JPH07268363A JP H07268363 A JPH07268363 A JP H07268363A JP 7068838 A JP7068838 A JP 7068838A JP 6883895 A JP6883895 A JP 6883895A JP H07268363 A JPH07268363 A JP H07268363A
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JP
Japan
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hydrocracking
zeolite
catalyst
hydrocracking catalyst
weight
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JP7068838A
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English (en)
Inventor
Dijk Nicolaas Van
ニコラース・ヴアン・デイユク
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Shell Internationale Research Maatschappij BV
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Shell Internationale Research Maatschappij BV
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10GCRACKING HYDROCARBON OILS; PRODUCTION OF LIQUID HYDROCARBON MIXTURES, e.g. BY DESTRUCTIVE HYDROGENATION, OLIGOMERISATION, POLYMERISATION; RECOVERY OF HYDROCARBON OILS FROM OIL-SHALE, OIL-SAND, OR GASES; REFINING MIXTURES MAINLY CONSISTING OF HYDROCARBONS; REFORMING OF NAPHTHA; MINERAL WAXES
    • C10G65/00Treatment of hydrocarbon oils by two or more hydrotreatment processes only
    • C10G65/02Treatment of hydrocarbon oils by two or more hydrotreatment processes only plural serial stages only
    • C10G65/10Treatment of hydrocarbon oils by two or more hydrotreatment processes only plural serial stages only including only cracking steps

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 中間留出物の方へのかなりの選択率及び低い
ガス製造物を示す、炭化水素質原料を転換するための利
用可能な水素分解方法を提供すること。 【構成】500ppmw未満のNを含む炭化水素質原料
を、高められた温度及び圧力でそして水素の存在下で、
水素化分解触媒Aと接触させること、並びにこのように
して得られる生成物の少なくとも一部を、高められた温
度及び圧力でそして水素の存在下で、引き続いて水素化
分解触媒Bと接触させることによる、前記原料の水素化
分解のための方法であって、水素化分解触媒A及びB
が、RS>1及びRA.RV<5を有する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、比較的少ない量の窒素
を含む炭化水素質原料の水素化分解のための方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】炭化水素質原料を水素化分解するための
非常に多数の方法、及びこれらの方法において使用され
る多数の触媒が存在する。これらの方法の多くは2つの
段階、即ち水素化処理段階及び水素化分解段階から成
り、そしてこれらの2つの段階は異なるタイプの触媒に
よって操作される。第一段階からの生成物は、第二段階
に移動されるのに先立って、アンモニア、硫化水素及び
その他の軽いガスを除去するために処理しても良く、又
は生成物は、第二段階に直接に移動しても良い。この2
段階又は直列フローの操作の態様においては、水素化分
解段階はしばしば第二段階水素化分解装置と呼ばれる。
水素化分解は、水素の存在下で重い炭化水素を水素化分
解触媒と接触させる、それ自体は十分に確立された方法
である。使用される温度及び圧力は比較的高く、その結
果重い炭化水素は、より低い平均分子量及びより低い沸
点の生成物に分解される。これらの生成物は、ガス状物
質即ちC1 〜C4 炭化水素、ナフサ、並びに中間留出物
留分即ちケロシン留分及びガス油留分を含む。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ガス状生成物は余り多
くは望まれていないので、そして中間留出物に対しては
増加する需要があるので、中間留出物の方へのかなりの
選択率及び低いガス製造物を示す、炭化水素質原料を転
換するために利用可能な水素化分解方法を持つことがで
きれば有利である。
【0004】
【課題を解決するための手段】比較的低い量の窒素を含
む炭化水素質原料を特定の順序の水素化分解触媒から成
る触媒システムの上を移動させる場合には、驚くべきほ
ど低いガス製造物及び高い収率の中間留出物を得ること
ができることがここに見い出された。従って、本発明
は、500ppmw未満のNを含む炭化水素質原料を、
高められた温度及び圧力でそして水素の存在下で、水素
化分解触媒Aと接触させること、並びにこのようにして
得られる生成物の少なくとも一部を、高められた温度及
び圧力でそして水素の存在下で、引き続いて水素化分解
触媒Bと接触させることによる、前記原料を水素化分解
するための方法であって、水素化分解触媒A及びBが、
RS>1及びRA.RV<5を有する方法に関する。本
発明の明細書においては、2つのそれぞれの水素化分解
触媒のRS(選択率の比)は、以下のように定義され
る: RS=[選択率 水素化分解触媒A]/[選択率 水素
化分解触媒B]。 式中、これらの選択率は、水素化分解触媒を特定の(標
準的な)プロセス条件の下で使用する時の、370℃-
生成物への転換のための、C1 〜C4 炭化水素留分(C
1 〜C4 )の方への選択率として表される。即ち、特定
の触媒容積、温度、圧力、供給物、空間速度、ガス/供
給物比、及び反応器装填方法を使用する。C1 〜C4
化水素の方への選択率(Sc1-c4 )は、式:
【0005】
【数1】 から決定される。
【0006】本発明の明細書においては、2つのそれぞ
れの水素化分解触媒のRA(活性の比)は、以下のよう
に定義されることが更に観察される: RA=[k 水素化分解触媒A]/[k 水素化分解触
媒B] 式中、kは、特定の(標準的な)プロセス条件の下で使
用される時の、370℃- 生成物への転換のための、そ
れぞれ水素化分解触媒の反応速度定数として定義され
る。これは、特定の触媒容積、温度、圧力、供給物、空
間速度、ガス/供給物比、及び反応器装填方法を意味す
る。本発明の明細書においては、RV(容積の比)は以
下のように定義されることが更に観察される: RV=[水素化分解触媒Aを装填された反応器容積]/
[水素化分解触媒Bを装填された反応器容積]。 ここでは、同じ特定の反応器装填方法が両方の水素化分
解触媒のために使用される。RS及びRAは両方とも、
特定の(標準的な)プロセス条件下でこれらの水素化分
解触媒が安定化せしめられた後で決定されるべきであ
る。
【0007】本明細書中で上で述べたような一組の特定
の(標準的な)プロセス条件は、390℃の温度、1
2.4MPa(124bar)の平均水素分圧、0.6
kg/l/hrの空間速度、23ppmwのNを含む水
素化処理され急速蒸発された留出物、2000Nl/k
gのガス/供給物比及び密な床装填方法を含むことがで
きる。水素化分解触媒A及び水素化分解触媒Bの触媒シ
ステムに関しては、ガス製造物及び中間留出物収率は、
それらのそれぞれの活性及び容積によって比較考量され
た触媒の個々の寄与の平均であろうことが予期される。
しかしながら、本発明によれば、驚くべきことに、水素
化分解触媒の順序を、第一水素化分解触媒がより高いガ
ス製造物及びRA.RV<5を有するように選ぶことに
よって、予期されるより低いガス製造物及びより高い中
間留出物収率を得ることができる。適切には、水素化分
解触媒A及びBは、RS≧1.1であるようなやり方で
選ばれる。適切には、水素化分解触媒A及びBは、1.
1≦RS≦4であるようなやり方で選ばれる。好ましく
は、水素化分解触媒A及びBは、0.1≦RA.RV≦
3.5であるようなやり方で選ばれ、最も好ましくは、
それらは、0.2≦RA.RV≦2であるように選ばれ
る。適切には、水素化分解触媒A及びBは、RS/RA
>1であるように選ばれる。適切には、水素化分解触媒
A及びBは、1<RS/RA<3であるように選ばれ
る。
【0008】水素化分解触媒A上で得られた生成物の少
なくとも一部を、水素化分解触媒Bと接触させる。適切
には、水素化分解触媒A上で得られた生成物の少なくと
も50容量%を、水素化分解触媒Bと接触させる。適切
には、水素化分解触媒A上で得られた生成物の少なくと
も一部を、水素化分解触媒Aにリサイクルして良い。適
切には、水素化分解触媒B上で得られた生成物の少なく
とも一部を、水素化分解触媒A及び/又は水素化分解触
媒Bにリサイクルして良い。適切には、水素化分解触媒
A上で得られた全部の生成物を、水素化分解触媒Bと接
触させる。水素化分解触媒A及びBは、それぞれ、水素
化分解触媒Aを有する1以上の床そして水素化分解触媒
Bを有する1以上の床に配置することができる。水素化
分解触媒Aを有する一または複数の床及び水素化分解触
媒Bを有する一または複数の床は、1以上の反応器中に
配置することができる。適切には、水素化分解触媒A及
びBは、積み重ね床形状で使用される。適切には、RV
≦5、好ましくは0.1〜2の範囲である。適切には、
水素化分解触媒A及びBは、RA≦4であるようなやり
方で選ばれる。適切には、それらは、1≦RA≦4であ
るようなやり方が選ばれる。
【0009】好ましくは、本発明の方法は、水素化分解
触媒A上で得られる生成物が少なくとも50重量%の3
70℃- 生成物を含むようなやり方で実施される。適切
には、本発明の方法は、370℃+ 沸点の物質の30重
量%よりも大きい転化率が確立されるようなやり方で実
施される。好ましくは、40重量%よりも大きい転化率
が確立される。適切には、製造されるC1 〜C4 炭化水
素の量は、供給物を基にして20重量%よりも少ない。
水素化分解触媒A及びBは、RS及びRA.RVの両方
が本明細書中で上で述べたような要件を満たすという条
件下で、任意の慣用の水素化分解触媒で良い。例えば、
水素化分解触媒A及びBは、同じ触媒のそれぞれ新鮮な
及び再生された形態で良い。適切には、水素化分解触媒
A及びBは、大きな細孔のモレキュラーシーブ及びバイ
ンダーから成る支持体を含む。
【0010】これらのモレキュラーシーブは、6Åより
も大きい、好ましくは6〜12Åの細孔を有する。適切
な広い細孔のモレキュラーシーブは、書籍、Zeoli
teMolecular Sieves by Don
ald W.Breck,Robert E.Krie
ger Publishing Co.,Malaba
r,Fla.,1984中に述べられている。適切な広
い細孔のモレキュラーシーブは、結晶性アルミノシリケ
ート、結晶性アルミノホスフェート、結晶性シリカアル
ミノホスフェート及び結晶性ボロシリケートを含む。結
晶性アルミノシリケート又はゼオライトが好ましい。ゼ
オライトは、好ましくは、フォージャサイト(fauj
asite)−タイプ及びモルデナイト(morden
ite)−タイプのゼオライトから成る群から選ばれ
る。フォージャサイト−タイプのゼオライトの適切な例
は、ゼオライトY及びゼオライトXを含む。その他の広
い細孔のゼオライト例えばゼオライトL、β及びωもま
た、単独で又は更に好ましいゼオライトと組み合わせて
使用することができる。
【0011】最も好ましい広い細孔のゼオライトは、ゼ
オライトY、好ましくは超安定ゼオライトY(ゼオライ
トUSY)から成る。本発明において使用される超安定
ゼオライトは、当業者には良く知られている。それら
は、例えば、米国特許第3,293,192号及び米国
特許第3,449,070号中に例示されている。それ
らは、一般に、1以上のアンモニウムイオン交換とそれ
に続くスチーム焼成を使用してナトリウムゼオライトY
から製造される。適切には、水素化分解触媒A及びB
は、各々、広い細孔のゼオライトから成る。好ましく
は、水素化分解触媒A及びBの両方が、ゼオライトY、
特に2.445nm(24.45Å)未満の単位セルサ
イズを有する改質されたゼオライトYから成る。後者の
場合には、水素化分解触媒Aは、好ましくは、水素化分
解触媒BのゼオライトY含量と少なくとも等しいゼオラ
イトYの含量を有する。言い換えると、水素化分解触媒
A及びBのゼオライトY含量の比(Y1/Y2)は、少
なくとも1である。更に好ましくは、この比は2〜12
の範囲にある。水素化分解触媒A及びBは、各々、全支
持体を基にして1〜95重量%の範囲のゼオライトYの
量を含むことができる。
【0012】水素化分解触媒A及びBは、各々更に、V
I族金属の少なくとも一種の水素化成分及び/又はVI
II族金属の少なくとも一種の水素化成分を含むであろ
う。適切には、本発明による触媒組成物は、ニッケル及
び/若しくはコバルトの一種以上の成分、並びにモリブ
デン及び/若しくはタングステンの一種以上の成分又は
白金及び/若しくはパラジウムの一種以上の成分を含
む。水素化分解触媒中の水素化成分の量は、好ましく
は、100重量部の全触媒あたり金属として計算して、
0.05〜10重量%のVIII族金属成分及び2〜4
0重量%のVI族金属成分の範囲にある。 更に好まし
くは、水素化分解触媒中の水素化成分の量は、100重
量部の全触媒あたり金属として計算して、0.5〜8重
量%のVIII族金属成分及び10〜25重量%のVI
族金属成分の範囲にある。好ましくは、水素化分解触媒
A中の水素化成分の全量は、水素化分解触媒B中の水素
化成分の全量と等しいか又はそれ未満である。言い換え
ると、水素化分解触媒A及びB中の水素化成分の量の比
(hA/hB)は精々1である。更に好ましくは、hA
/hBは0.5〜1の範囲にある。本発明の非常に魅力
ある実施態様においては、hA/hBは1未満であり、
一方Y1/Y2は1よりも大きい。本発明の好ましい実
施態様においては、hA/hBは0.5〜1の範囲にあ
り、一方Y1/Y2は2〜12の範囲にある。
【0013】本発明の水素化分解触媒中の水素化成分
は、酸化物の及び/又は硫化物の形で、特に硫化物の形
で良い。少なくともVI族及びVIII族金属成分の組
み合わせが(混合された)酸化物として存在する場合に
は、それは、水素化分解における適切な使用に先立って
硫化物化(sulphiding)処理を通常は施され
るであろう。適切には、水素化分解触媒A及びBの支持
体は、ゼオライトY、バインダー、及び/又は、アルミ
ナマトリックス中のシリカ−アルミナの分散体から成る
ことができる。好ましくは、水素化分解触媒Bの支持体
は、25重量%よりも少ないゼオライトY、25重量%
よりも多いバインダー、及び少なくとも30重量%の前
記分散体を含む。15重量%よりも少ないゼオライトY
を含む水素化分解触媒Bの支持体が好ましい。好ましく
は、水素化分解触媒Bの支持体は、2〜40の範囲のバ
インダー/ゼオライトY重量比を有する。適切には、水
素化分解触媒Bの支持体は、40〜70重量%の前記分
散体を含む。適切には、前記アルミナマトリックスは、
過渡的な(transitional)アルミナマトリ
ックス、好ましくはγ−アルミナマトリックスから成
る。
【0014】本明細書中で上で述べたような水素化分解
触媒A及びBの支持体中の存在するバインダーは、適切
には、無機酸化物、又は無機酸化物の混合物から成る。
無定形及び結晶性の両方のバインダーを使用することが
できる。適切なバインダーの例は、アルミナ、マグネシ
ア、チタニア及び粘土を含む。所望の場合には、小量の
その他の無機酸化物例えばジルコニア、チタニア、マグ
ネシア及びシリカが存在しても良い。アルミナが好まし
いバインダーである。適切には、水素化分解触媒A及び
B中で使用されるべきゼオライトYタイプの結晶性アル
ミノシリケートは、2.435nm(24.35Å)未
満の単位セルサイズ、増加するSiO2 /Al23
ル比において少なくとも保留される結晶化度、改質され
たゼオライトの少なくとも8重量%の水吸着容量(25
℃及び0.2のp/p0 値で)、並びに少なくとも0.
25ml/gの細孔容積を有し、そして全細孔容積の1
0%〜60%が、少なくとも8nmの径を有する細孔か
ら構成されている改質されたゼオライトYから成る。こ
のタイプの改質されたゼオライトYは、引用によって本
明細書中に組み込まれるEP−B−247679中に詳
細に述べられた。好ましくは、改質されたゼオライトY
の全細孔容積の10%〜40%は、少なくとも8nmの
径を有する細孔から構成されている。適切には、改質さ
れたゼオライトYは、改質されたゼオライトの8〜10
重量%の水吸着容量を有する。 好ましくは、改質され
たゼオライトYは、4〜25の範囲の、更に好ましくは
8〜15の範囲のSiO2 /Al23 モル比を有す
る。
【0015】本発明の水素化分解方法のための適切なプ
ロセス条件は、250〜500℃の範囲の温度、30M
Pa(300bar)までの水素分圧及び1時間あたり
1リットルの触媒あたり0.1〜10kgの供給物(k
g/l/hr)の範囲の空間速度から成る。適切には、
100〜5000Nl/kgの範囲のガス/供給物比を
使用することができる。好ましくは、本発明の水素化分
解方法は、300〜450℃の範囲の温度、2.5〜2
0MPa(25〜200bar)の範囲の水素分圧及び
1時間あたり1リットルの触媒あたり0.2〜5kgの
供給物の範囲の空間速度で実施される。好ましくは、2
50〜2500Nl/kgの範囲のガス/供給物比が使
用される。
【0016】本発明による方法において適切に使用する
ことができる原料は、それらが500ppmw未満のN
を含むことという要件を満たす限り、すべての種類の炭
化水素質原料から成る。適切には、この原料は200p
pmw未満のNを含む。適切には、この原料は、ガス
油、脱アスファルト油、コークス炉ガス油並びに、随時
瀝青砂岩、シェール油、残渣改良プロセス又は生物体又
はこれらの組み合わせから発生する、その他の熱的に又
は接触的に分解されたガス油及び合成粗製物(sync
rudes)から成り、それらは水素化分解触媒Aと接
触させられる前に水素化処理されていて良い。これらの
原料は、水素化分解触媒Aとの接触に先立って、例えば
適切には水素化処理触媒を含むアルミナと接触させるこ
とができる。一般に、原料は、主な部分、例えば50重
量%よりも多い部分が約370℃よりも高い沸点を有す
るようなものであろう。適切には、このような水素化処
理ステップから得られる全部の生成物が、本発明による
原料として使用される。
【0017】本発明の魅力的な実施態様においては、直
列に配置された3つの反応ゾーンが使用され、そこでは
第一反応ゾーンからの全部の流出物が第二反応ゾーンに
移動され、そして第二反応ゾーンからの全部の流出物が
第三反応ゾーンに移動される。第一反応ゾーンは、本明
細書中で前に述べたような無定形水素化処理触媒から成
り、第二反応ゾーンは、VIB族の少なくとも一種の金
属及び/又はVIII族の少なくとも一種の金属を含む
第一ゼオライト水素化分解触媒から成り、そして第三反
応ゾーンは、VIB族の少なくとも一種の金属及び/又
はVIII族の少なくとも一種の金属を含む第二ゼオラ
イト水素化分解触媒から成る。これらのゼオライト水素
化分解触媒は、本発明によるRS及びRA.RV要件を
満たす。本明細書中で上で述べたような水素化処理及び
本発明による方法は、適切には、直列の又は積み重ね床
形状の反応器において実施することができる。
【0018】本発明のもう一つの実施態様においては、
この方法は、2段階態様の水素化分解操作で実施され
る。このタイプの操作においては、無定形水素化処理触
媒を含む第一反応ゾーンから得られる流出物に、ナフサ
及び中間留出物留分を含む気相及び液相を流出物から除
去するために分離処理を施す。残りの流出物に引き続い
て本発明による方法を施し、その際に得られる残留留分
の少なくとも一部は水素化分解触媒Aにリサイクルす
る。本発明の炭化水素質原料は、水素化分解触媒Aに対
して上流に配置された1以上の水素化分解段階から得ら
れる流出物で良い。水素化分解触媒Bから得られる生成
物は、引き続いて、別の触媒、例えば無定形シリカ−ア
ルミナ含有触媒と接触させることができる。
【0019】
【実施例】本発明は、以下の例示の実施例から更に理解
されるであろう。 実施例1 2.0重量%の硫黄含量(標準試験方法ASTM D2
622に従って測定して)、1000ppmwの窒素含
量(標準試験方法ASTM D4629に従って測定し
て)、340℃の初期沸点、470℃の50%沸点及び
540℃を越える最終沸点を有する重真空ガス油供給物
を、まずC−424触媒(Criterionからの)
の存在下で水素化処理して、窒素含量を200ppmw
未満に減らす。次に、このようにして得られる水素化処
理された供給物を、400℃の温度、10.9x105
Pa(109bar)の水素分圧及び1時間あたり1リ
ットルの触媒あたり1kgの供給物の空間速度(kg.
-1.h-1)で、一回通過操作で、積み重ね床反応器中
で、第一床の水素化分解触媒Z−713(Zeolys
t Internationalからの)(触媒A)
と、そして次に第二床の水素化分解触媒Z−603(Z
eolyst Internationalからの)
(触媒B)と接触させる。触媒Aの選択率対触媒Bの選
択率の比(RS)は5.2/3.1、即ち1.7であ
る。触媒Aの活性対触媒Bの活性の比(RA)は0.9
5/0.19、即ち5.0であり、そして触媒A反応器
容積対触媒B反応器容積の比(RV)は125/17
5、即ち0.7である。かくして、RA.RVは5.0
x0.7=3.5である。96%転化率での300℃-
生成物の分布(全供給物を基にした重量%で)は以下の
ようである: C1 〜C4 : 6.4 C5 〜150℃ :37.6 140℃〜300℃ :53.8
【0020】比較例 第一触媒床中で水素化分解触媒Z−603(触媒A’)
をそして第二触媒床中で水素化分解触媒Z−713(触
媒B’)を使用する以外は実施例1を繰り返す場合に
は、RSは3.1/5.2=0.6であり、RAは0.
19/0.95=0.2であり、RVは175/12
5、即ち1.4であり、そしてRA.RVは0.2x
1.4=0.3である。この場合には、96%転化率で
の300℃- 生成物の分布(全供給物を基にした重量%
で)は以下のようである: C1 〜C4 : 7.0 C5 〜150℃ :37.6 140℃〜300℃ :53.2 かくして、上の結果は、RS>1でありそしてRA.R
V<5であるように特定の順序の水素化分解触媒を用い
る本発明の方法を使用することによって、RSとRA.
RV値のどちらか又は両方が上の要件を満たさない方法
と比較して、より少ないガス製造物でより高い収率の中
間留出物を達成することが可能であることを明確に示し
ている。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 500ppmw未満のNを含む炭化水素
    質原料を、高められた温度及び圧力でそして水素の存在
    下で、水素化分解触媒Aと接触させること、並びにこの
    ようにして得られる生成物の少なくとも一部を、高めら
    れた温度及び圧力でそして水素の存在下で、引き続いて
    水素化分解触媒Bと接触させることによる、前記原料の
    水素化分解のための方法であって、水素化分解触媒A及
    びBが、RS>1及びRA.RV<5を有する方法。
  2. 【請求項2】 水素化分解触媒A及びBが、RS≧1.
    1であるようなやり方で選ばれる、請求項1記載の方
    法。
  3. 【請求項3】 水素化分解触媒が、0.1≦RA.RV
    ≦3.5であるようなやり方で選ばれる、請求項1又は
    2記載の方法。
  4. 【請求項4】 水素化分解触媒A上で得られる生成物の
    少なくとも50容量%が水素化分解触媒Bと接触させら
    れる、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 水素化分解触媒A上で得られる生成物が
    少なくとも50容量%の370℃- 生成物を含む、請求
    項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 水素化分解触媒A及びBが、各々、広い
    細孔のゼオライトを含む、請求項1から5のいずれか一
    項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 広い細孔のゼオライトがゼオライトYで
    ある、請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 水素化分解触媒A及びBのゼオライトY
    含量の比(Y1/Y2)が少なくとも1である、請求項
    7記載の方法。
  9. 【請求項9】 Y1/Y2が2〜12の範囲にある、請
    求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 水素化分解触媒A及びBが、各々更
    に、バインダー、並びにVI族及び/又はVIII族金
    属の少なくとも一種の水素化成分を含む、請求項6から
    9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 【請求項11】 水素化分解触媒Bが、100重量部の
    全支持体あたりで計算して、25重量%よりも少ないゼ
    オライトY、25重量%よりも多いバインダー、及び少
    なくとも30重量%の、アルミナマトリックス中のシリ
    カ−アルミナの分散体を含む、請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 ゼオライトYが、2.445nm(2
    4.45Å)未満の単位セルサイズを有する改質された
    ゼオライトYから成る、請求項7から11のいずれか一
    項に記載の方法。
  13. 【請求項13】 ゼオライトYが、2.435nm(2
    4.35Å)未満の単位セルサイズ、増加するSiO2
    /Al2 3 モル比において少なくとも保留される結晶
    化度、改質されたゼオライトの少なくとも8重量%の水
    吸着容量(25℃及び0.2のp/p0 値で)、並びに
    少なくとも0.25ml/gの細孔容積を有し、そして
    全細孔容積の10%〜60%が、少なくとも8nmの径
    を有する細孔から構成されている改質されたゼオライト
    Yから成る、請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 改質されたゼオライトYの全細孔容積
    の10%〜40%が、少なくとも8nmの径を有する細
    孔から構成されている、請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】 改質されたゼオライトYが、改質され
    たゼオライトの8〜10重量%の水吸着容量を有する、
    請求項13又は14記載の方法。
  16. 【請求項16】 改質されたゼオライトYが、4〜25
    の範囲のSiO2 /Al23 モル比を有する、請求項
    12から15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 【請求項17】 水素化成分が、ニッケル及び/若しく
    はコバルトの少なくとも一種の成分、並びにモリブデン
    及び/若しくはタングステンの少なくとも一種の成分又
    は白金及び/若しくはパラジウムの少なくとも一種の成
    分を含む、請求項10から16のいずれか一項に記載の
    方法。
  18. 【請求項18】 水素化成分が、100重量部の全触媒
    あたり金属として計算して、0.5〜10重量%のニッ
    ケル及び2〜40重量%のタングステンを含む、請求項
    17記載の方法。
  19. 【請求項19】 250〜500℃の範囲の温度、30
    MPa(300bar)までの水素分圧及び1時間あた
    り1リットルの触媒あたり0.1〜10kgの供給物の
    範囲の空間速度で実施される、請求項1から18のいず
    れか一項に記載の方法。
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