JPH07267847A - 米からの汚れ落し剤 - Google Patents

米からの汚れ落し剤

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JPH07267847A
JPH07267847A JP6082614A JP8261494A JPH07267847A JP H07267847 A JPH07267847 A JP H07267847A JP 6082614 A JP6082614 A JP 6082614A JP 8261494 A JP8261494 A JP 8261494A JP H07267847 A JPH07267847 A JP H07267847A
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JP
Japan
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rice
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germinated
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JP6082614A
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English (en)
Inventor
Takashi Tokuyama
孝 徳山
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Soken Co Ltd
Original Assignee
Soken Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安全な天然物で、その使用によって肌荒れな
どトラブルを起こすことなく、しかも、充分に過剰な皮
脂が除去できる汚れ落し剤を提供する。 【構成】 発芽させた米の粉砕物、米または発芽さ
せた米の抽出物、米または発芽させた米の加水物を酵
素分解または麹を作用させたもの、米または発芽させ
た米を抽出するに当たり、その抽出前、抽出と同時また
は抽出後に酵素分解または麹を作用させたもの、米ま
たは発芽させた米の抽出物あるいは酵素分解または麹を
作用させたものに、アルコール発酵あるいは有機酸発酵
を行なったもの、以上それぞれをそのまま、あるいはこ
れを含有してなる汚れ落し剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、米または発芽させた米
を原料として得られる、皮膚の汚れを落とす汚れ落し剤
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】皮脂は、皮膚表面に広がり皮脂膜として
様々な物質の刺激、環境から皮膚を保護し、また、皮膚
表面潤滑作用、水分蒸散抑制等に働いているが、一方、
過剰な皮脂は、肌のベトツキなどのトラブルのほか、種
々の埃等の付着により汚れの原因になったり、変質によ
る刺激性が発現したり、また、毛のう内貯留皮脂がニキ
ビの原因になるなどの問題がある。したがって、過剰な
皮脂および汚れたり、変質した皮脂は、すみやかに洗浄
によって取り除くことが大切である。
【0003】一般の洗顔料による洗顔では、前額部およ
び頬部で、皮表皮脂の60%が除去できるとされている
〔岡本:皮膚の洗浄剤、皮膚科の臨床21、903(1
979)〕。このように一般の洗浄では、皮脂を完全に
除去することはできないのが現状である。また、洗顔
は、一般には石鹸あるいは界面活性剤を含む洗顔料が使
用されているが、これらの洗浄により、角層中に存在す
る保湿因子が流出し、その結果、角層の水分含有量が減
少して肌荒れが生じたり、アニオン界面活性剤は、皮膚
表層のタンパク質との結合力が強く、表層に残留して、
つっぱり感の原因になったりする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように一般の洗
顔では、皮脂が充分に除去されないと同時に、特に繰り
返しの洗顔により肌荒れが起こるなど問題がある。そこ
で、安全な天然物で、その使用によって肌荒れなどトラ
ブルを起こすことなく、しかも、充分に過剰な皮脂が除
去できるものを開発することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、動植物合
和すの観点から、主食である米を中心に種々の植物成分
の研究を進めてきた。その過程で、米には今まで予測で
きなかった数多くの可能性および効果があることが判明
してきた。そこで、主食として用いられ、安全性が最も
高いことが実証されている米をテーマとして取り上げ、
米の総合利用研究を行ってきた。そのうちの一つのテー
マとして、米からの抗アレルギー剤について鋭意研究を
重ねてきたのであるが、その過程で、米および発芽させ
た米には、皮膚の汚れを落とす効果を有する成分が含有
されていることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】本発明において、米および発芽させた米に
含有されている皮膚の汚れを落とす効果を有する成分
は、未だ解明するに至っていないが、米および発芽させ
た米を下記のように処理したものは、汚れ落し効果を示
すことが判明した。 発芽させた米の粉砕物をそのまま、あるいはこれを
含有してなるもの。 米または発芽させた米の抽出物をそのまま、あるい
はこれを含有してなるもの。 米または発芽させた米の加水物を酵素分解または麹
を作用させたものをそのまま、あるいはこれを含有して
なるもの。 米または発芽させた米を抽出するに当たり、その抽
出前、抽出と同時または抽出後に酵素分解または麹を作
用させたものをそのまま、あるいはこれを含有してなる
もの。 米または発芽させた米の抽出物あるいは酵素分解ま
たは麹を作用させたものに、アルコール発酵あるいは有
機酸発酵を行なったものをそのまま、あるいはこれを含
有してなるもの。
【0007】本発明で使用される米とは、ジャポニカ、
インディカ米を問わず、うるち米、および餅米等の玄米
および白米を指し、品種、種類は問わない。さらに、精
白時に出てくる92%以上の赤糠、あるいは92%以下
の白糠を使用してもよく、安価で経済的である。また、
発芽させた米が使用される。なお、有効成分は、熱およ
び光に対して安定であるため、上記の原料は、浸漬、蒸
煮、焙煎(砂焙り、網焙り、熱風焙煎等全てを指す)、
蒸煮焙煎、凍結乾燥等の表面変性、UV照射等の光変
性、パットライス等の加圧焙煎、揚げる等の原料処理を
してもよく、また、効果も変わらなかった。
【0008】発芽させた米は、そのまま用いても有効で
あるが、実用上の面から粉砕して用いるのが好ましい。
発芽させた米を粉砕して粉体化するには、粉砕機または
精米機を用い一般的な方法で行えばよい。米を発芽させ
る場合、胚芽のついた米を水に浸漬あるいは水を噴霧し
て発芽させる。発芽させる時の温度は5〜70℃であ
る。ただし、発芽さえすれば、温度および時間は問わな
い。また、発芽中に水が腐敗する危険性がある場合は、
腐敗しないように水を取り替えるか、何らかの防腐を行
うのが好ましい。ここで、発芽とは、発芽する直前から
発芽したものまで全てを指す。この発芽させた米をよく
洗浄して用いる。この時、乾燥して用いてもよい。
【0009】米または発芽させた米を抽出、あるいは酵
素分解または麹を作用させる場合、原料の米を粉砕して
顆粒あるいは粉体化すると、表面積が大きくなるため効
率がよくなる。粉砕しなくてもよいが、この場合には、
米組織の分解および抽出に長時間を要する。米または発
芽させた米を水抽出する場合、抽出温度は、高温が効率
的であるが、低温でも十分に抽出を行うことができる。
ただし、40℃以下の低温の場合は、pHを酸性あるい
はアルカリ性にするか、防腐剤あるいはアルコールを加
えて、米が腐敗しないように処理することが望ましい。
抽出時間は、有効成分さえ抽出できれば、長くても短く
てもよく、抽出温度により定めればよい。また、抽出
は、加圧下または常圧下で行っても、減圧下で行っても
よい。
【0010】水抽出の場合、最も問題になるのは糊化現
象である。糊状になれば、抽出効率が悪くなるばかりで
なく、実作業においては困難を極める。これを防ぐため
には、アミラーゼを加えて反応させるか、塩酸などで酸
性にして澱粉を切ってやればよく、この方法を用いるこ
とにより、十分に解決でき、実用上も全く問題はない。
抽出物中の有効成分は、酸、アルカリに安定であるため
か、酸分解抽出あるいはアルカリ分解抽出を行うのも有
効である。この場合、必要により中和、脱塩を行う。
【0011】有機溶媒で抽出する場合も、米はなるべく
微粉砕または粉体化して抽出することが望ましい。有機
溶媒はアルコール、アセトン、n−ヘキサン、メタノー
ル等の一般的な有機溶媒でよいが、人体に対して有害な
ものは抽出後、溶媒を完全に除去する必要があるので安
全なものがよい。また、米あるいは発芽させた米を酵素
分解、または麹を作用させてもよい。ここで言う酵素分
解とは、澱粉分解酵素、蛋白分解酵素、脂肪分解酵素、
繊維分解酵素、リグニン分解酵素、ペクチン分解酵素等
米に働く酵素全てを指し、これらを1種または2種以上
作用させることをいう。
【0012】酵素分解する場合、まず、原料を粉砕また
は粉体化する。粉砕しなくてもよいが、この場合には、
吸水および分解に長時間を要する。次に、原料に加水す
る。加水量は1〜5倍量で効率よく分解されるが、収
量、作業性、最終使用目的などに応じて適宜選定する。
酵素の作用温度は、いずれの酵素を用いたときも45〜
55℃で効率よく分解される。低温でも長時間おけば分
解される。ただし、40℃以下の低温の場合は、なんら
かの防腐を行うことが必要である。また、分解さえすれ
ば温度は高温でもよい。分解時間は12〜24時間が効
率的であるが、分解さえ行われれば短くても長くてもよ
い。
【0013】麹を作用させる場合においては、原料に対
する加水量、麹の作用温度、作用時間は、酵素分解の場
合と同様に行えばよい。使用する麹は、一般に使用され
ている麹を用いればよく、麹菌の種類および米の品種を
問わない。前記抽出を行うに当たり、抽出の前、抽出と
同時または抽出の後に、上記の酵素分解および麹を作用
させてもよい。本発明においては、さらに上記の各処理
を行うと同時または処理後、アルコール発酵あるいは乳
酸発酵、酢酸発酵等の有機酸発酵を行ってもよい。
【0014】アルコール発酵を行う場合、上記のように
して得られた酵素分解物または麹を作用させたものをそ
のまま、または圧搾濾過して得られる液についてアルコ
ール発酵を行う。酵素分解とアルコール発酵は同時に行
ってもよい。すなわち、糖に加水後、酵素または麹、さ
らに酒母または酵母を添加して、糖化、アルコール発酵
を同時に行う。大量に製造する場合、糖化と発酵のバラ
ンスを考えながら清酒醸造に準じて、3段階あるいは何
段階にも分けて原料を添加するのがよい。特に少量を処
理する場合においては、一度に添加するのが有効であ
る。糖化およびアルコール発酵は約10〜24時間行
い、この際、腐敗が心配な場合は、酸を添加するか、発
酵の阻害にならない適当な防腐を施す。
【0015】乳酸発酵を行う場合は、アルコール発酵の
場合と同様で、この場合は、酒母または酵母の代りに乳
酸菌を添加して乳酸発酵を行う。乳酸発酵は一般的な常
法によって行い、乳酸発酵さえすれば乳酸菌の種類およ
び乳酸発酵の条件は問わない。次に、酢酸発酵の場合で
あるが、、上記のようにして得られた発酵物をそのま
ま、あるいは希釈してアルコール4〜5%にした後、酢
酸菌を植えて酢酸発酵を行う。酢酸発酵は一般的な常法
によって行い、酢酸発酵さえすれば酢酸菌の種類、およ
び酢酸発酵の条件は問わない。
【0016】以上のようにして得られた本発明品は、残
渣を分離することなくそのまま、あるいは圧搾濾過して
用いる。そのまま用いるときは、殺菌あるいは除菌して
製品にする。なお、本発明品を配合する場合、実際の用
途に応じ、常法に従ってクリーム、洗顔料、乳液、化粧
水、クレンジング、パック、石鹸などの化粧料のような
剤型にする。他の配合成分は、通常用いられるものいず
れでもよく、さらに他の薬効剤を併用してもよい。本発
明品の汚れ落し効果について調べた結果を以下に記載す
る。
【0017】試験例1 モニター(35才女性)が1カ月間、各実施例によって
得られた本発明品を用いて、その効果を調べた。方法
は、夜にクレンジングクリームで顔の汚れをよくふきと
った後、本発明品を脱脂綿に浸みこませ、それで顔の汚
れをふきとる。脱脂綿の汚れの程度を観察し、5:汚れ
多い、4:汚れやや多い、3:汚れやや少ない、2:汚
れが少ない、1:汚れなしの5段階で評価した。対照に
は、水を脱脂綿に浸みこませたものを用いた。その結果
を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】表1から分かるように、本発明品を浸みこ
ませた脱脂綿においては、いずれも汚れが認められた
が、対照の水を浸みこませた脱脂綿は、汚れが認められ
なかった。次に、汚れがよくとれた実施例30のものを
用いて、以下の試験を行ない、本発明品の効果をさらに
検討した。
【0020】試験例2 化粧をした女性モニター(28才)について行った。夜
にクレンジングローションを浸みこませた脱脂綿でよく
ふきとり、化粧を落とした後、さらにクレンジングロー
ションで2回目を行ない、その後、本発明品を浸みこま
せた脱脂綿で同様に行った。その結果、本発明品を浸み
こませた脱脂綿でふきとったとき、脱脂綿の押えた指の
ところに汚れがついているのがはっきり確認されたが、
クレンジングローションを浸みこませた脱脂綿の2回目
のふきとりでは、全く汚れがついていなかった。
【0021】試験例3 試験例2のモニターにおいて、次の試験を行った。化粧
をクレンジングローションでふきとりよく落とした後、
洗顔フォームで洗った。その後、本発明品を浸みこませ
た脱脂綿でふきとり、汚れを観察した。結果は、やはり
汚れがはっきりと認められた。以上の結果から、洗顔フ
ォームあるいはクレンジングローション、さらに、その
両方を用いた場合においてとれなかった汚れが、本発明
品によってとれることが判明した。そこで、その汚れに
ついては、毛穴に貯留した皮脂を含むものと推察された
ので、以下の試験を行った。
【0022】汚れのついた脱脂綿をアセトン溶液に30
分間浸漬した後、アセトン溶液をエバポレータで濃縮乾
涸した。これをクロロホルム/メタノール(2:1)2
mlに溶解し、薄層クロマトグラフィーを行った。方法
は常法に従い、固定相にはシリカゲルG(20×20c
m kieselgel 60M Merck)を用
い、展開溶媒はヘキサン、ベンゼン、ヘキサン:エーテ
ル:酢酸(70:30:1)の順に3回展開した。乾燥
後、50%硫酸でスプレイし、150℃、15分加熱し
発色させた。
【0023】抽出した汚れは皮脂が含まれ、それは、ス
クワレン、ワックスエーテル、トリグリセライド、遊離
脂肪酸が明確に示され、コレステロールエステル、コレ
ステロールが僅かに認められた。これは、皮脂腺脂質の
主成分がワックスエーテル、トリグリセライド、スクワ
レンであることが知られているが、それと一致した。以
上から、本発明品によってとれる汚れは、毛穴に貯留し
た皮脂を主体とした汚れであることが明らかとなった。
なお、本発明品は、保湿効果があることが実証されてい
る(特願平5−342249)。したがって、肌にとっ
て大変有効なものである。実施例およびそれに伴うデー
ターは、玄米の場合について記載したが、白米および9
2%以下の白糠の場合も同様の効果が認められた。
【0024】
【実施例】
(実施例1)胚芽のついたままの米1kgを25℃の水
につけ、3日間浸漬させ、米を発芽させた。この発芽米
をよく洗浄した後、50℃で24時間乾燥し、その後、
細かく微粉砕し、本発明品990gを得た。 (実施例2)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物500
gを得た。この粉砕物に水1500mlを添加、塩酸で
pHを落とし10日間放置した。その後、絞り機で絞
り、得た清澄液を中和して、本発明品1200mlと残
渣760gを得た。
【0025】(実施例3)実施例1で得られた本発明品
500gを用いて、実施例3と同様の操作を行い、別の
本発明品1190mlを得た。 (実施例4)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物500
gを得た。この粉砕物に液化酵素10gと水1500m
lを添加した。その後、徐々に温度を上げていき、5分
間煮沸抽出した後、冷却した。その後、絞り機で絞り、
本発明品1420mlと残渣560gを得た。
【0026】(実施例5)実施例1で得られた本発明品
500gを用いて、実施例4と同様の操作を行い、別の
本発明品1400mlを得た。 (実施例6)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物500
gを得た。この粉砕物に2N−NaOH1500mlを
添加して5日間放置した。その後、絞り機で絞り、清澄
液1350mlと残渣650gを得た。この清澄液を1
0N−HClで中和して、本発明品1480mlを得
た。
【0027】(実施例7)実施例1で得られた本発明品
500gを用いて、実施例6と同様の操作を行い、別の
本発明品1490mlを得た。 (実施例8)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物500
gを得た。この粉砕物に95%エタノール1500ml
を添加して、5日間放置した。その後、絞り機で絞り、
清澄液1300mlと残渣650gを得た。この清澄液
に水2000mlを添加し、ロータリーエバプレーター
で濃縮し、本発明品1500mlを得た。
【0028】(実施例9)実施例1で得られた本発明品
500gを用いて、実施例8と同様の操作を行い、別の
本発明品1500mlを得た。 (実施例10)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物に麹300g、水1500ml
を加え、55℃で20時間放置した。その後、絞り機で
絞り、本発明品1230mlと残渣1000gを得た。
【0029】(実施例11)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例10と同様の操作を行い、
別の本発明品1210mlを得た。 (実施例12)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物に蛋白分解酵素2gと水150
0mlを加え、50℃で20時間放置した。その後、絞
り機で絞り、本発明品1310mlと残渣670gを得
た。
【0030】(実施例13)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例12と同様の操作を行い、
別の本発明品1380mlを得た。 (実施例14)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物に脂肪分解酵素2gと水150
0mlを加え、50℃で20時間放置した。その後、絞
り機で絞り、本発明品1290mlと残渣680gを得
た。
【0031】(実施例15)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例14と同様の操作を行い、
別の本発明品1360mlを得た。 (実施例16)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物に繊維分解酵素2gと水150
0mlを加え、50℃で20時間放置した。その後、絞
り機で絞り、本発明品1330mlと残渣650gを得
た。
【0032】(実施例17)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例16と同様の操作を行い、
別の本発明品1370mlを得た。 (実施例18)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物に澱粉分解酵素2gと水150
0mlを加え、55℃で20時間放置した。その後、絞
り機で絞り、本発明品1380mlと残渣600gを得
た。
【0033】(実施例19)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例18と同様の操作を行い、
別の本発明品1400mlを得た。 (実施例20)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物にペクチン分解酵素2gと水1
500mlを加え、50℃で20時間放置した。その
後、絞り機で絞り、本発明品1320mlと残渣660
gを得た。
【0034】(実施例21)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例20と同様の操作を行い、
別の本発明品1300mlを得た。 (実施例22)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物に蛋白分解酵素2g、脂肪分解
酵素2g、繊維分解酵素2g、澱粉分解酵素2g、ペク
チン分解酵素2gと水1500mlを加え、50℃で2
0時間放置した。その後、絞り機で絞り、本発明品14
20mlと残渣560gを得た。
【0035】(実施例23)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例22と同様の操作を行い、
別の本発明品1440mlを得た。 (実施例24)実施例22と同様の操作をして、米の酵
素分解物2000gを得た。その後、徐々に温度を上げ
ていき、5分間煮沸抽出した後、冷却した。その後、絞
り機で絞り、本発明品1400mlと残渣550gを得
た。
【0036】(実施例25)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例24と同様の操作を行い、
別の本発明品1420mlを得た。 (実施例26)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物に麹300gと40%エタノー
ル1500mlを加え、55℃で48時間放置した。そ
の後、絞り機で絞り、清澄液1300mlと残渣850
gを得た。その後、清澄液に1000mlの水を加水
し、ロータリーエバプレーターで濃縮し、本発明品13
00mlを得た。
【0037】(実施例27)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例26と同様の操作を行い、
別の本発明品1300mlを得た。 (実施例28)実施例4と同様にして、米の抽出物20
00gを得た。この抽出物に蛋白分解酵素2g、脂肪分
解酵素2g、繊維分解酵素2g、澱粉分解酵素2g、ペ
クチン分解酵素2gを添加し、50℃で24時間放置し
た。その後、絞り機で絞り、本発明品1400mlと残
渣520gを得た。
【0038】(実施例29)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例28と同様の操作を行い、
別の本発明品1390mlを得た。 (実施例30)実施例24と同様にして、米の酵素分解
抽出物2000gを得た。この酵素分解抽出物に酵母を
添加し、16日間アルコール発酵した。その後、絞り機
で絞り、本発明品1880mlと残渣80gを得た。
【0039】(実施例31)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例30と同様の操作を行い、
別の本発明品1800mlを得た。 (実施例32)実施例24と同様にして、米の酵素分解
抽出物2000gを得た。この酵素分解抽出物を煮沸殺
菌した後、37℃まで冷却し、前もって乳酸菌を培養し
たスターター200mlを添加後、よく攪拌密閉し、3
7℃で2日間乳酸発酵を行った。その後、絞り機で絞
り、本発明品1380mlと残渣590gを得た。
【0040】(実施例33)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例32と同様の操作を行い、
別の本発明品1400mlを得た。 (実施例34)実施例24で得られた本発明品1000
mlに95%エタノール80mlを添加し、20日間酢
酸発酵を行った。その後、濾過をし、本発明品990m
lを得た。
【0041】(実施例35)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例34と同様の操作を行い、
別の本発明品1000mlを得た。本発明品を配合して
化粧料とする場合の実施例について、次に記載する。な
お、配合例は以下の実施例に限定されるものではない。
【0042】 (実施例36)化粧水 実施例10により得た本発明品 20.0重量% ソルビトール 3.0重量% グリセリン 5.0重量% 精製水 76.4重量% アラントイン 0.1重量% ポリオキシエチルヒマシ油誘導体 0.5重量% エタノール 5.0重量% 常法により混合溶解し、化粧水を得た。
【0043】 (実施例37)乳液 実施例10でにより得られた本発明品 30.0重量% ステアリン酸 1.3重量% セタノール 0.7重量% ミツロウ 2.0重量% ポリオキシエチレン(11) モノトレフィン酸エステル 1.2重量% グリセリンモノステアリン酸エステル 0.8重量% クインスシード抽出液(5%水溶液) 15.0重量% ジプロピレングリコール 5.0重量% エタノール 3.0重量% メチルパラベン 0.3重量% 香料 0.3重量% 精製水 40.4重量% 精製水にジプロピレングリコールを加え、加熱攪拌し、
温度を70℃に保持し、これに本発明品、クインスシー
ド抽出液、香料、エタノール以外の原料を加えて攪拌
し、次に、ホモジナイザーで均一に乳化させる。得られ
た乳化液を冷却しながら攪拌下に、残りのものを徐々に
加え、室温に冷却して乳液を得た。
【0044】 (実施例38)保護性クリーム 実施例10により得た本発明品 20.0重量% ステアリン酸 15.0重量% ソルビタンモノオレエート 2.0重量% ポリオキシエチレンソルビタンステアレート 1.5重量% ステアリン酸亜鉛 5.0重量% グリセリン 6.0重量% 安息香酸ソーダ 0.2重量% 精製水 50.3重量% 常法に従って調製し、保護性クリームを得た。
【0045】 (実施例39)石鹸 実施例10により得た本発明品 10重量% 牛脂肪酸ナトリウム 70重量% ヤシ油脂肪酸ナトリウム 15重量% グリセリン 4重量% 香料 1重量% 常法に従って調製し、化粧石鹸を得た。
【0046】 (実施例40)ボディシャンプー 実施例10により得た本発明品 5重量% ヤシ油脂肪酸カリウム 25重量% ラウリルアミドプロピルベタイン 10重量% 香料 0.5重量% 精製水 59.5重量% 常法に従って調製し、ボディシャンプーを得た。
【0047】 (実施例41)トリートメントローション 実施例10により得た本発明品 12.0重量% 1,3−ブチレングリコール 2.0重量% グリセリン 1.0重量% 塩化ステアリルトリルメチルアンモニウム 0.5重量% メチルフェニルポリシロキサン 1.0重量% コラーゲン加水分解物 1.0重量% 香料 0.1重量% 安息香酸ソーダ 0.2重量% エタノール 50.0重量% 精製水 32.2重量% 精製水に香料、安息香酸ソーダ、エタノールを攪拌溶解
し、さらにその他の原料を溶解してトリートメントロー
ションを得た。
【0048】 (実施例42)シャンプー 実施例10により得た本発明品 11重量% ポリオキシエチレンミリスチルエーテル (E0.10モル) 20重量% ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 5重量% グリセリン 3重量% 安息香酸ナトリウム 0.1重量% 香料 0.2重量% 精製水 60.7重量% 常法に従って調製し、シャンプーを得た。
【0049】
【発明の効果】本発明品は、皮膚の毛穴につまった皮脂
の汚れを落とすことに極めて顕著な効果を示す。このよ
うに顕著な効果を示すものが安全性が実証されている米
から得られたことは画期的なことである。そして、米の
新たな利用用途を見出したことは、米のイメージアップ
にもなり、その波及効果は大きい。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発芽させた米の粉砕物をそのまま、ある
    いはこれを含有してなる汚れ落し剤。
  2. 【請求項2】 米または発芽させた米の抽出物をそのま
    ま、あるいはこれを含有してなる汚れ落し剤。
  3. 【請求項3】 米または発芽させた米の加水物を酵素分
    解または麹を作用させたものをそのまま、あるいはこれ
    を含有してなる汚れ落し剤。
  4. 【請求項4】 米または発芽させた米を抽出するに当た
    り、その抽出前、抽出と同時または抽出後に酵素分解ま
    たは麹を作用させたものをそのまま、あるいはこれを含
    有してなる汚れ落し剤。
  5. 【請求項5】 米または発芽させた米の抽出物あるいは
    酵素分解または麹を作用させたものに、アルコール発酵
    あるいは有機酸発酵を行なったものをそのまま、あるい
    はこれを含有してなる汚れ落し剤。
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