JPH07266695A - 電子部品及びそのマ−キング方法 - Google Patents
電子部品及びそのマ−キング方法Info
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- JPH07266695A JPH07266695A JP6061786A JP6178694A JPH07266695A JP H07266695 A JPH07266695 A JP H07266695A JP 6061786 A JP6061786 A JP 6061786A JP 6178694 A JP6178694 A JP 6178694A JP H07266695 A JPH07266695 A JP H07266695A
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- resin layer
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 半導体装置(IC)等の電子部品の表面に
部品の型式、メ−カ名等の標印を明瞭に施すためのマ−
キングにおいて、レ−ザ−ビ−ムの照射によって被加工
物の表面に生ずるカスの除去、及びガスの発生を防止し
て電子部品の表面に見やすい標印を生産性良く施す方法
を提供する。 【構成】 電子部品の表面にほぼ透明の樹脂層を形成
し、レ−ザ−ビ−ムを該樹脂層を介して電子部品の表面
に照射することにより、照射された個所の色をレ−ザ−
ビ−ムの照射されない電子部品の表面と異ならせてマ−
キングを施す。
部品の型式、メ−カ名等の標印を明瞭に施すためのマ−
キングにおいて、レ−ザ−ビ−ムの照射によって被加工
物の表面に生ずるカスの除去、及びガスの発生を防止し
て電子部品の表面に見やすい標印を生産性良く施す方法
を提供する。 【構成】 電子部品の表面にほぼ透明の樹脂層を形成
し、レ−ザ−ビ−ムを該樹脂層を介して電子部品の表面
に照射することにより、照射された個所の色をレ−ザ−
ビ−ムの照射されない電子部品の表面と異ならせてマ−
キングを施す。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は樹脂モ−ルド部に標印が
設けられた半導体装置(IC)等の電子部品及び電子部
品の標印方法に関するものである。
設けられた半導体装置(IC)等の電子部品及び電子部
品の標印方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、IC、トランジスタ等の電子部品
に対して標印する方法としては、例えば電子部品の樹脂
モ−ルド部の表面にあらかじめ着色材料を塗布してお
き、必要な文字等を刻設したマスクを介してレ−ザ−ビ
−ムを該表面に照射することにより、照射された個所の
焼きカスを飛ばして、凹形状となった該樹脂モ−ルド部
のマ−ク部分を露出させて必要な文字等を判読させる方
法(特開昭58−39494号公報)、あるいは電子部
品の樹脂モ−ルド部の表面に、例えばフェノ−ル樹脂層
を形成して上記のようなマスクを介してレ−ザ−ビ−ム
を該表面に照射することにより、フェノ−ル樹脂層のレ
−ザ−ビ−ムの照射された個所のみを黒色から茶褐色に
不変的に変色させて茶褐色の標印部を明瞭に識別させる
方法(実公平4−1736号公報)、また、色素を膜で
封じ込めたカプセルを電子部品の樹脂モ−ルド用成形材
料中に混入せしめ、この成形材料を用いて半導体素子を
封止するように樹脂モ−ルド部を成形した後、表面に上
記マスクを介してレ−ザ−ビ−ムを照射してカプセル膜
を破壊して色素を露呈させることにより標印を施す方法
等が考えられている(特公昭59−68297号公
報)。
に対して標印する方法としては、例えば電子部品の樹脂
モ−ルド部の表面にあらかじめ着色材料を塗布してお
き、必要な文字等を刻設したマスクを介してレ−ザ−ビ
−ムを該表面に照射することにより、照射された個所の
焼きカスを飛ばして、凹形状となった該樹脂モ−ルド部
のマ−ク部分を露出させて必要な文字等を判読させる方
法(特開昭58−39494号公報)、あるいは電子部
品の樹脂モ−ルド部の表面に、例えばフェノ−ル樹脂層
を形成して上記のようなマスクを介してレ−ザ−ビ−ム
を該表面に照射することにより、フェノ−ル樹脂層のレ
−ザ−ビ−ムの照射された個所のみを黒色から茶褐色に
不変的に変色させて茶褐色の標印部を明瞭に識別させる
方法(実公平4−1736号公報)、また、色素を膜で
封じ込めたカプセルを電子部品の樹脂モ−ルド用成形材
料中に混入せしめ、この成形材料を用いて半導体素子を
封止するように樹脂モ−ルド部を成形した後、表面に上
記マスクを介してレ−ザ−ビ−ムを照射してカプセル膜
を破壊して色素を露呈させることにより標印を施す方法
等が考えられている(特公昭59−68297号公
報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の標印方法に
おいて、電子部品の樹脂モ−ルド部の表面部分の着色材
料をレ−ザ−ビ−ムにより焼きカスを飛ばす方法、フェ
ノ−ル樹脂層を黒色から茶褐色に変色させる方法、及び
色素を封じ込めたカプセルを破壊する方法のいずれの場
合においても、レ−ザ−ビ−ムを、被加工物の表面に照
射した際に、加工物の表面に、焼き焦げたカスが生じ、
このカスが加工表面に付着する。そのため、例えば半導
体装置(IC)のリ−ド端子に樹脂のカスが付着した状
態で、測定を行うと、測定端子がリ−ド端子に接触しな
いことによる測定不良等が生じ歩留まりが低下するとい
う欠点があった。そこで加工後のエア−ブロ−等による
クリ−ニングが必要であった。
おいて、電子部品の樹脂モ−ルド部の表面部分の着色材
料をレ−ザ−ビ−ムにより焼きカスを飛ばす方法、フェ
ノ−ル樹脂層を黒色から茶褐色に変色させる方法、及び
色素を封じ込めたカプセルを破壊する方法のいずれの場
合においても、レ−ザ−ビ−ムを、被加工物の表面に照
射した際に、加工物の表面に、焼き焦げたカスが生じ、
このカスが加工表面に付着する。そのため、例えば半導
体装置(IC)のリ−ド端子に樹脂のカスが付着した状
態で、測定を行うと、測定端子がリ−ド端子に接触しな
いことによる測定不良等が生じ歩留まりが低下するとい
う欠点があった。そこで加工後のエア−ブロ−等による
クリ−ニングが必要であった。
【0004】更に、レ−ザ−ビ−ムによる加工時の熱に
よって、被加工物の表面が熱分解され蒸発してガスが発
生する場合もあり、衛生上の対策を必要とする等の欠点
もあった。本発明の目的は前記従来技術の欠点を解消
し、レ−ザ−ビ−ムの照射によって被加工物の表面に生
ずるカスの除去、及びガスの発生を防止して電子部品の
表面に見やすい標印を生産性良く施す方法を提供するこ
とにある。
よって、被加工物の表面が熱分解され蒸発してガスが発
生する場合もあり、衛生上の対策を必要とする等の欠点
もあった。本発明の目的は前記従来技術の欠点を解消
し、レ−ザ−ビ−ムの照射によって被加工物の表面に生
ずるカスの除去、及びガスの発生を防止して電子部品の
表面に見やすい標印を生産性良く施す方法を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成すべくなされたもので、樹脂モ−ルド部上にほぼ透明
の樹脂層を形成し、該樹脂層を介してレ−ザ−ビ−ムを
照射することにより、マ−キングを施すことを特徴とす
る。即ち、本発明は、次の電子部品及びマーキング方法
に係るものである。 樹脂モ−ルド部と、該樹脂モ−ルド部の表面に形成
されたほぼ透明の樹脂層と、前記樹脂モ−ルド部の表面
に刻設されたマ−キング部と、を有することを特徴とす
る電子部品。 樹脂モ−ルド部と、該樹脂モ−ルド部の表面に形成
された標印用樹脂層と、該標印用樹脂層の表面に形成さ
れたほぼ透明の樹脂層と、上記標印用樹脂層に刻設され
たマ−キング部と、を有するを有することを特徴とする
電子部品。 前記ほぼ透明の樹脂層がエポキシ樹脂又はアクリル
樹脂であることを特徴とする上記もしくはに記載の
電子部品。 樹脂モ−ルド部の表面にほぼ透明の樹脂層を形成
し、該樹脂層を介して前記樹脂モ−ルド部の表面にレ−
ザ−ビ−ムを照射することにより、マ−キングを施すこ
とを特徴とする電子部品のマ−キング方法。
成すべくなされたもので、樹脂モ−ルド部上にほぼ透明
の樹脂層を形成し、該樹脂層を介してレ−ザ−ビ−ムを
照射することにより、マ−キングを施すことを特徴とす
る。即ち、本発明は、次の電子部品及びマーキング方法
に係るものである。 樹脂モ−ルド部と、該樹脂モ−ルド部の表面に形成
されたほぼ透明の樹脂層と、前記樹脂モ−ルド部の表面
に刻設されたマ−キング部と、を有することを特徴とす
る電子部品。 樹脂モ−ルド部と、該樹脂モ−ルド部の表面に形成
された標印用樹脂層と、該標印用樹脂層の表面に形成さ
れたほぼ透明の樹脂層と、上記標印用樹脂層に刻設され
たマ−キング部と、を有するを有することを特徴とする
電子部品。 前記ほぼ透明の樹脂層がエポキシ樹脂又はアクリル
樹脂であることを特徴とする上記もしくはに記載の
電子部品。 樹脂モ−ルド部の表面にほぼ透明の樹脂層を形成
し、該樹脂層を介して前記樹脂モ−ルド部の表面にレ−
ザ−ビ−ムを照射することにより、マ−キングを施すこ
とを特徴とする電子部品のマ−キング方法。
【0006】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に従って説
明するが本発明はこれに限定されるものではない。実施
例では電子部品としてICを例示している。図1は本発
明のマ−キング方法に使用されるICの一実施例を示す
斜視図である。図2はICの一実施例を示す断面図であ
る。図3は第1の実施例として本発明のマ−キング方法
に使用するほぼ透明の樹脂層を形成するための一部裁断
したモ−ルド用金型の要部拡大斜視図である。図4は第
2の実施例として本発明のマ−キング方法に使用する透
明の樹脂層を樹脂モ−ルド部の表面に塗着する状態を示
す要部拡大正面図である。
明するが本発明はこれに限定されるものではない。実施
例では電子部品としてICを例示している。図1は本発
明のマ−キング方法に使用されるICの一実施例を示す
斜視図である。図2はICの一実施例を示す断面図であ
る。図3は第1の実施例として本発明のマ−キング方法
に使用するほぼ透明の樹脂層を形成するための一部裁断
したモ−ルド用金型の要部拡大斜視図である。図4は第
2の実施例として本発明のマ−キング方法に使用する透
明の樹脂層を樹脂モ−ルド部の表面に塗着する状態を示
す要部拡大正面図である。
【0007】ICは周知のように集積回路本体を黒色カ
−ボンの混入されたエポキシ系樹脂で樹脂モ−ルドして
構成される。図1及び図2で示すように集積回路本体1
は中央基板11の両側にそれぞれ先端部が下向きに屈曲
するリ−ド端子12を突設配置し、前記中央基板11に
半導体チップ13をダイボンディングしている。そして
この半導体チップ13と前記リ−ド端子12を金属線
(Au線)14でワイヤボンディングして電気的に接続
して構成されている。この集積回路本体1はリ−ド端子
12の先端屈曲部を除き、その全体がエポキシ系樹脂か
ら成る樹脂モ−ルド部2で一体的にパッケ−ジされてい
る。
−ボンの混入されたエポキシ系樹脂で樹脂モ−ルドして
構成される。図1及び図2で示すように集積回路本体1
は中央基板11の両側にそれぞれ先端部が下向きに屈曲
するリ−ド端子12を突設配置し、前記中央基板11に
半導体チップ13をダイボンディングしている。そして
この半導体チップ13と前記リ−ド端子12を金属線
(Au線)14でワイヤボンディングして電気的に接続
して構成されている。この集積回路本体1はリ−ド端子
12の先端屈曲部を除き、その全体がエポキシ系樹脂か
ら成る樹脂モ−ルド部2で一体的にパッケ−ジされてい
る。
【0008】標印を施すため、レ−ザ−ビ−ムを透過さ
せる透明樹脂層3を前記樹脂モ−ルド部2の表面に形成
する方法は例えば次の通りである。図3で示すように透
明樹脂層3に用いるため、粉末状の透明エポキシ系樹脂
を、あらかじめ下金型5bの底面に配備し、上下金型5
a、5bの接合間に集積回路本体1を配置して金型5内
に黒色カ−ボンを混入したエポキシ系樹脂あるいは液晶
ポリマ−を充填する。加熱、加圧処理の工程を経た後、
金型5よりICを取り出すと、前記樹脂モ−ルド部2の
表面に透明樹脂層3が一体に接着形成される。尚、この
とき前記透明エポキシ系樹脂と前記黒色カ−ボンを混入
したエポキシ系樹脂が混合されるのを防ぐため、前記透
明エポキシ系樹脂の熱硬化温度を前記黒色カ−ボンを混
入したエポキシ系樹脂の熱硬化温度よりもやや低く設定
することが望ましい。
せる透明樹脂層3を前記樹脂モ−ルド部2の表面に形成
する方法は例えば次の通りである。図3で示すように透
明樹脂層3に用いるため、粉末状の透明エポキシ系樹脂
を、あらかじめ下金型5bの底面に配備し、上下金型5
a、5bの接合間に集積回路本体1を配置して金型5内
に黒色カ−ボンを混入したエポキシ系樹脂あるいは液晶
ポリマ−を充填する。加熱、加圧処理の工程を経た後、
金型5よりICを取り出すと、前記樹脂モ−ルド部2の
表面に透明樹脂層3が一体に接着形成される。尚、この
とき前記透明エポキシ系樹脂と前記黒色カ−ボンを混入
したエポキシ系樹脂が混合されるのを防ぐため、前記透
明エポキシ系樹脂の熱硬化温度を前記黒色カ−ボンを混
入したエポキシ系樹脂の熱硬化温度よりもやや低く設定
することが望ましい。
【0009】また、図4で示すように複数の集積回路本
体が設けられ、これを従来通り黒色の樹脂モ−ルド部2
でパッケ−ジしたリ−ドフレ−ムAの状態で、リ−ドフ
レ−ムAより個々の半導体装置を分離切断する前に、樹
脂モ−ルド部2の上面に対して透明樹脂層3の材料であ
るペ−スト状の透明エポキシ系樹脂を塗布又は印刷(塗
着)することにより、透明樹脂層3を形成することもで
きる。
体が設けられ、これを従来通り黒色の樹脂モ−ルド部2
でパッケ−ジしたリ−ドフレ−ムAの状態で、リ−ドフ
レ−ムAより個々の半導体装置を分離切断する前に、樹
脂モ−ルド部2の上面に対して透明樹脂層3の材料であ
るペ−スト状の透明エポキシ系樹脂を塗布又は印刷(塗
着)することにより、透明樹脂層3を形成することもで
きる。
【0010】このように構成されたICは、前記樹脂モ
−ルド部2の表面にレ−ザ−ビ−ムを透過させる透明樹
脂層3が数ミクロンから数mmの厚さで形成されてい
る。前記樹脂モ−ルド部2の表面に部品の型式、メ−カ
名等の標印部4を施す際は、レ−ザ−装置により樹脂モ
−ルド部2の表面に対して所要の文字等を刻設したマス
ク(図示せず)を介してレ−ザ−ビ−ムを照射する。照
射されたレ−ザ−ビ−ムは透明樹脂層3では吸収される
ことなく透過して、樹脂モ−ルド部2の表面に達し、こ
こでレ−ザ−ビ−ムが吸収され部品の型式、メ−カ名等
を表す文字、数字等の標印が直接、焼印処理され標印部
4が刻設される。尚、本実施例において、レーザービー
ムとしてYAGレーザーを用いた。
−ルド部2の表面にレ−ザ−ビ−ムを透過させる透明樹
脂層3が数ミクロンから数mmの厚さで形成されてい
る。前記樹脂モ−ルド部2の表面に部品の型式、メ−カ
名等の標印部4を施す際は、レ−ザ−装置により樹脂モ
−ルド部2の表面に対して所要の文字等を刻設したマス
ク(図示せず)を介してレ−ザ−ビ−ムを照射する。照
射されたレ−ザ−ビ−ムは透明樹脂層3では吸収される
ことなく透過して、樹脂モ−ルド部2の表面に達し、こ
こでレ−ザ−ビ−ムが吸収され部品の型式、メ−カ名等
を表す文字、数字等の標印が直接、焼印処理され標印部
4が刻設される。尚、本実施例において、レーザービー
ムとしてYAGレーザーを用いた。
【0011】レ−ザ−ビ−ムの照射された樹脂モ−ルド
部2の表面のみはレ−ザ−ビ−ムを吸収するために熱に
より、焼き焦がされて変色する。例えば、樹脂モ−ルド
部2の材料として、液晶ポリマ−を用いた場合は白色か
ら黒色に変色する。また、樹脂モ−ルド部2と透明樹脂
層3の間に標印用樹脂層として例えばフェノ−ル樹脂層
を形成してレ−ザ−ビ−ムを照射した場合には、照射さ
れた標印部4のフェノ−ル樹脂は黒色から茶褐色に不変
的に変色し、よりコントラストが向上する。従って、標
印部4以外の樹脂モ−ルド部2あるいはフェノ−ル樹脂
の黒い面(レ−ザ−ビ−ムが照射されない面)に対して
変色した標印部4が透明樹脂層3を通して認識でき、明
瞭な識別性が確保される。
部2の表面のみはレ−ザ−ビ−ムを吸収するために熱に
より、焼き焦がされて変色する。例えば、樹脂モ−ルド
部2の材料として、液晶ポリマ−を用いた場合は白色か
ら黒色に変色する。また、樹脂モ−ルド部2と透明樹脂
層3の間に標印用樹脂層として例えばフェノ−ル樹脂層
を形成してレ−ザ−ビ−ムを照射した場合には、照射さ
れた標印部4のフェノ−ル樹脂は黒色から茶褐色に不変
的に変色し、よりコントラストが向上する。従って、標
印部4以外の樹脂モ−ルド部2あるいはフェノ−ル樹脂
の黒い面(レ−ザ−ビ−ムが照射されない面)に対して
変色した標印部4が透明樹脂層3を通して認識でき、明
瞭な識別性が確保される。
【0012】更に、樹脂モ−ルド部2の成形材料中に任
意の色の色素を封じ込めたカプセルを混入し、レ−ザ−
ビ−ムを照射して、カプセルを破壊することにより変色
させてもよい。上記の実施例では樹脂モ−ルド部又は樹
脂モ−ルド部とほぼ透明の樹脂層の間に形成された標印
用樹脂層の変色により標印を形成しているが、本発明
は、これに限らず、レ−ザ−ビ−ムの照射により、標印
用樹脂層の照射された個所のみを溶融して、凹形状とな
った該樹脂モ−ルド部のマ−ク部分を露出させることに
より標印を形成する場合にも応用できる。
意の色の色素を封じ込めたカプセルを混入し、レ−ザ−
ビ−ムを照射して、カプセルを破壊することにより変色
させてもよい。上記の実施例では樹脂モ−ルド部又は樹
脂モ−ルド部とほぼ透明の樹脂層の間に形成された標印
用樹脂層の変色により標印を形成しているが、本発明
は、これに限らず、レ−ザ−ビ−ムの照射により、標印
用樹脂層の照射された個所のみを溶融して、凹形状とな
った該樹脂モ−ルド部のマ−ク部分を露出させることに
より標印を形成する場合にも応用できる。
【0013】また、上記の実施例ではほぼ透明の樹脂層
として透明のエポキシ樹脂を用いて形成しているが、本
発明は、これに限定されるものではなく、レ−ザ−ビ−
ムを照射したとき、レーザービームの発振波長において
光の吸収帯を有さず、且つ樹脂モールド部に形成された
標印部が見える程度の透明性を有する層とし得る樹脂で
あれば広く使用することができ、より具体的には、例え
ばアクリル樹脂等の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等を用
いることができる。本実施例では、レーザービームとし
てYAGレーザーを用いたが、本発明はこれに限定され
ることなく、炭酸ガスレーザー等の各種レーザーによる
ビームを使用でき、これらレーザーは、透明樹脂層の材
質(樹脂)により透過可能なものを適宜用いられる。
尚、上記アクリル樹脂を用いる場合にはYAGレーザ
(発振波長1060nm程度)を有効に使用することが
できる。
として透明のエポキシ樹脂を用いて形成しているが、本
発明は、これに限定されるものではなく、レ−ザ−ビ−
ムを照射したとき、レーザービームの発振波長において
光の吸収帯を有さず、且つ樹脂モールド部に形成された
標印部が見える程度の透明性を有する層とし得る樹脂で
あれば広く使用することができ、より具体的には、例え
ばアクリル樹脂等の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等を用
いることができる。本実施例では、レーザービームとし
てYAGレーザーを用いたが、本発明はこれに限定され
ることなく、炭酸ガスレーザー等の各種レーザーによる
ビームを使用でき、これらレーザーは、透明樹脂層の材
質(樹脂)により透過可能なものを適宜用いられる。
尚、上記アクリル樹脂を用いる場合にはYAGレーザ
(発振波長1060nm程度)を有効に使用することが
できる。
【0014】尚、上記実施例では、電子部品として樹脂
モ−ルド部を有するICにマーキングしたときを例にあ
げたが、この発明は発光ダイオ−ド、トランジスタ、マ
イクロスイッチ、コンデンサ、抵抗器等の樹脂モールド
部もしくは樹脂保護層を有する種々の電子部品に広く適
用できるものである。
モ−ルド部を有するICにマーキングしたときを例にあ
げたが、この発明は発光ダイオ−ド、トランジスタ、マ
イクロスイッチ、コンデンサ、抵抗器等の樹脂モールド
部もしくは樹脂保護層を有する種々の電子部品に広く適
用できるものである。
【0015】
【発明の作用効果】本発明では以上のように、電子部品
の樹脂モ−ルド部の表面にほぼ透明の樹脂層を形成して
から、レ−ザ−ビ−ムを照射するため、樹脂モ−ルド部
の表面が焼印処理されても透明樹脂層により気密状態で
被覆されているので、焼きカスが飛散することも、また
ガスの空気中への発散もない。従って、樹脂モ−ルド部
にレ−ザ−ビ−ムを直接照射する場合に比べて、被加工
物の表面に生ずるカスの除去が不要になるとともに、測
定不良を減少させ歩留まりを向上させること等により生
産性の向上した電子部品のマ−キング方法を提供でき
る。このため、生産工程における加工後のクリ−ニング
作業が不要となるとともに、衛生を向上させることがで
き従来の欠点は一掃される。
の樹脂モ−ルド部の表面にほぼ透明の樹脂層を形成して
から、レ−ザ−ビ−ムを照射するため、樹脂モ−ルド部
の表面が焼印処理されても透明樹脂層により気密状態で
被覆されているので、焼きカスが飛散することも、また
ガスの空気中への発散もない。従って、樹脂モ−ルド部
にレ−ザ−ビ−ムを直接照射する場合に比べて、被加工
物の表面に生ずるカスの除去が不要になるとともに、測
定不良を減少させ歩留まりを向上させること等により生
産性の向上した電子部品のマ−キング方法を提供でき
る。このため、生産工程における加工後のクリ−ニング
作業が不要となるとともに、衛生を向上させることがで
き従来の欠点は一掃される。
【0016】更に、樹脂モ−ルドの表面にほぼ透明の樹
脂層を形成した状態で標印形成されるので、標印部をほ
ぼ透明の樹脂層で保護することができ、電子部品の取扱
における標印部の直接の摩耗をなくして見やすい標印を
維持することができる。
脂層を形成した状態で標印形成されるので、標印部をほ
ぼ透明の樹脂層で保護することができ、電子部品の取扱
における標印部の直接の摩耗をなくして見やすい標印を
維持することができる。
【図1】図1は本発明のマ−キング方法に使用される電
子部品の一実施例を示す斜視図である。
子部品の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図2は電子部品の一実施例を示す断面図であ
る。
る。
【図3】図3は第1の実施例として本発明のマ−キング
方法に使用する透明樹脂層を形成する状態を示す要部拡
大斜視図である。
方法に使用する透明樹脂層を形成する状態を示す要部拡
大斜視図である。
【図4】図4は第2の実施例として本発明のマ−キング
方法に使用する透明樹脂層を樹脂モ−ルド部表面に塗着
する状態を示す要部拡大正面図である。
方法に使用する透明樹脂層を樹脂モ−ルド部表面に塗着
する状態を示す要部拡大正面図である。
1 集積回路本体 2 樹脂モ−ルド部 3 透明樹脂層 4 標印部 5 金型 11 中央基板 12 リ−ド端子 13 半導体チップ 14 金属線(Au線) A リ−ドフレ−ム
Claims (4)
- 【請求項1】 樹脂モ−ルド部と、該樹脂モ−ルド部の
表面に形成されたほぼ透明の樹脂層と、前記樹脂モ−ル
ド部の表面に刻設されたマ−キング部と、を有すること
を特徴とする電子部品。 - 【請求項2】 樹脂モ−ルド部と、該樹脂モ−ルド部の
表面に形成された標印用樹脂層と、該標印用樹脂層の表
面に形成されたほぼ透明の樹脂層と、上記標印用樹脂層
に刻設されたマ−キング部と、を有するを有することを
特徴とする電子部品。 - 【請求項3】 前記ほぼ透明の樹脂層がエポキシ樹脂又
はアクリル樹脂であることを特徴とする請求項1もしく
は2に記載の電子部品。 - 【請求項4】 樹脂モ−ルド部の表面にほぼ透明の樹脂
層を形成し、該樹脂層を介して前記樹脂モ−ルド部の表
面にレ−ザ−ビ−ムを照射することにより、マ−キング
を施すことを特徴とする電子部品のマ−キング方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6061786A JPH07266695A (ja) | 1994-03-30 | 1994-03-30 | 電子部品及びそのマ−キング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6061786A JPH07266695A (ja) | 1994-03-30 | 1994-03-30 | 電子部品及びそのマ−キング方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07266695A true JPH07266695A (ja) | 1995-10-17 |
Family
ID=13181129
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6061786A Pending JPH07266695A (ja) | 1994-03-30 | 1994-03-30 | 電子部品及びそのマ−キング方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07266695A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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1994
- 1994-03-30 JP JP6061786A patent/JPH07266695A/ja active Pending
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