JPH07264627A

JPH07264627A - 映像信号処理回路

Info

Publication number: JPH07264627A
Application number: JP6079539A
Authority: JP
Inventors: Junichi Hasegawa; 順一長谷川
Original assignee: Victor Company of Japan Ltd
Current assignee: Victor Company of Japan Ltd
Priority date: 1994-03-24
Filing date: 1994-03-24
Publication date: 1995-10-13

Abstract

(57)【要約】【目的】１Ｈ遅延回路をカメラ及びＶＴＲ信号処理回
路で兼用可能な映像信号処理回路を提供する。【構成】色差線順次方式の色フィルタ配列を有するＣ
ＣＤイメージセンサ２ａと、このセンサ２ａから出力す
る信号に基づいた映像信号を記録再生する記録系信号処
理回路３ａ及び再生系信号処理回路３ｅと、記録時は垂
直同時化を行い、再生時には再生映像信号のノイズ低減
処理を行うため、切り換え供給される色差線順次信号ま
たは再生映像信号を１Ｈ期間遅延する１Ｈ遅延回路１
３，１４とを備えた映像信号処理回路１０。

Description

【発明の詳細な説明】

【産業上の利用分野】本発明は映像信号処理回路に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】図２はカメラ一体型ＶＴＲの映像信号処
理回路の構成を示す図、図３は色差線順次方式の色フィ
ルタ配列を示す図、図４はカメラ信号処理回路の具体的
な構成を示す図、図５はクロストーク除去用くし型フィ
ルタの構成を示す図、図６は巡回型くし型フィルタの構
成を示す図、図７はＨ相関ノイズリダクション回路を説
明するための図である。

【０００３】現在、カメラ一体型ビデオテープレコーダ
（ＶＴＲ）の映像信号処理回路１は、図２に示すよう
に、ＣＣＤイメージセンサ２ａ、カメラ信号処理回路
２、ＶＴＲ信号処理回路３から大略構成されている。そ
して、カメラ信号処理回路２とＶＴＲ信号処理回路３と
は夫々、ＩＣ等の別々の回路素子を用いて構成されてい
る。上記したカメラ信号処理回路２は１Ｈ遅延回路２
ｂ，２ｃ、カメラ信号処理部２ｄから構成されている。
また、ＶＴＲ信号処理回路３は記録系信号処理回路３
ａ、１Ｈ遅延回路３ｂ，３ｃ、再生系信号処理回路３ｄ
を有し、記録アンプ、プリアンプ（いずれも図示せず）
から構成されている。上記した１Ｈ遅延回路２ｂ，２
ｃ，３ｂ，３ｃは１Ｈ（１水平走査）期間入力信号を遅
延出力する、例えば１Ｈ遅延線である。このように、カ
メラ信号処理回路２とＶＴＲ信号処理回路３は夫々、１
Ｈ遅延回路２ｂ，２ｃ、１Ｈ遅延回路３ｂ，３ｃを別個
に有している。

【０００４】次に、上記した構成のカメラ一体型ＶＴＲ
の映像信号処理回路１の記録再生動作について説明す
る。

【０００５】（記録時）フィールド色差線順次方式の色
フィルタ配列（後述する図３に図示）を有する示すＣＣ
Ｄイメージセンサ２ａから出力する原信号（色差線順次
信号）は、１Ｈ遅延回路２ｂ及びカメラ信号処理部２ｄ
に夫々供給される。１Ｈ遅延回路２ｂはこの原信号を１
Ｈ遅延した１Ｈ遅延信号を次段の１Ｈ遅延回路２ｃに出
力する。１Ｈ遅延回路２ｃは入力する１Ｈ遅延信号をさ
らに１Ｈ遅延した２Ｈ遅延信号を次段のカメラ信号処理
部２ｄに出力する。この３信号（原信号、１Ｈ及び２Ｈ
遅延信号）はカメラ信号処理部２ｄを構成する輝度信号
系（後述する図４に図示のノイズ低減用のくし型フィル
タ２ｄ１）及び色信号系（同図、同時化回路２ｄ２）に
夫々供給される。輝度信号系（くし型フィルタ２ｄ１）
からノイズ低減された輝度信号が出力される。また、色
信号系（同時化回路２ｄ２）から色差信号（Ｒ−Ｙ），
（Ｂ−Ｙ）が出力され、この後、平衡変調器（図示せ
ず）で平衡変調して得た搬送色信号を生成する。この平
衡変調器は搬送色信号をここから出力したい場合にのみ
カメラ信号処理部２ｄ内に設けられる。色信号系から色
差信号（Ｒ−Ｙ），（Ｂ−Ｙ）を取り出したい場合には
この平衡変調器をカメラ信号処理部２ｄ内に設ける必要
がないことは言うまでもない。こうして、カメラ信号処
理部２ｄから輝度信号及び搬送色信号（又は、輝度信号
及び色差信号（Ｒ−Ｙ），（Ｂ−Ｙ））が夫々出力され
る。

【０００６】カメラ信号処理回路２（カメラ信号処理部
２ｄ）から出力する輝度信号及び搬送色信号はＶＴＲ信
号処理回路３（記録系信号処理回路３ａ）に夫々出力さ
れると共に、スイッチＳＷを介してビューファインダ
（図示せず）等にモニタ出力として出力される。記録系
信号処理回路３ａに供給された輝度信号は輝度信号記録
処理系にて所要の記録処理が行われＦＭ変調輝度信号と
してＹＣ混合回路に出力される。一方、記録系信号処理
回路３ａに供給された搬送色信号（又は、平衡変調器
（図示せず）を介して供給される色差信号（Ｒ−Ｙ），
（Ｂ−Ｙ））は色信号記録処理系にて所要の記録処理が
行われ低域変換色信号としてＹＣ混合回路に出力され
る。ＹＣ混合回路はＦＭ変調輝度信号及び低域変換色信
号を周波数多重して得た周波数多重信号を記録アンプを
介してビデオヘッド（いずれも図示せず）に供給する。
こうして、カメラ信号処理回路２から出力する輝度信号
及び搬送色信号はＶＴＲ信号処理回路３で所要の記録信
号処理が行われた後、ビデオヘッドで磁気テープ上に順
次連続して記録される。

【０００７】（再生時）ビデオヘッドで磁気テープ上に
順次連続して記録された信号を走査して得た再生信号は
プリアンプを介してＶＴＲ信号処理回路３（再生系信号
処理回路３ｄ）に出力される。再生系信号処理回路３ｄ
に供給された再生信号は周知の通り、ＹＣ分離回路にて
ＦＭ輝度信号及び低域変換色信号に分離出力され、分離
出力されたＦＭ輝度信号は輝度信号再生処理系にて所要
の再生処理が行われ輝度信号としてＹＣ混合回路に出力
される（ここで、輝度信号は１ライン期間遅延する１Ｈ
遅延回路３ｃをその構成の一部とした後述する図７に図
示のライン相関ノイズリダクション回路（Ｈ相関ノイズ
リダクション回路）６にてＨ相関ノイズリダクション処
理が成されノイズ低減される）。一方、分離出力された
低域変換色信号は色信号再生処理系にて所要の再生処理
が行われ搬送色信号としてＹＣ混合回路に出力される
（ここで、搬送色信号は１Ｈ遅延回路３ｂをその構成の
一部とした後述する図５，図６に図示のくし型フィルタ
４，５にてクロストーク成分が除去される）。ＹＣ混合
回路は輝度信号及び搬送色信号を周波数多重して得た周
波数多重信号を再生複合映像信号として、スイッチＳＷ
を介してモニタ出力する。こうして、磁気テープ上に記
録された信号はＶＴＲ信号処理回路３で所要の再生信号
処理が行われた後、再生される。

【０００８】さて、上記したカメラ信号処理回路２を構
成するカメラ信号処理部２ｄは、図４に示すように、輝
度信号のノイズ低減や垂直エッジ強調を行うくし型フィ
ルタ２ｄ１、１Ｈ毎にＣＣＤ２ａより出力される色差信
号（Ｒ−Ｙ）、（Ｂ−Ｙ）に相当する色差線順次信号を
垂直同時化する同時化回路２ｄ２、これら色差信号から
搬送色信号を生成する平衡変調器（図示せず）から大略
構成される。くし型フィルタ２ｄ１は加算器２ｄ1a，２
ｄ1b、２倍増幅用アンプ２ｄ1c、 1/4倍増幅用アンプ２
ｄ1dから構成される。また、同時化回路２ｄ２は加算器
２ｄ2a、ライン選択パルスにより１ライン毎に交互に切
り換えられる２つの連動スイッチ２ｄ2b，２ｄ2c、 1/2
倍増幅用アンプ２ｄ2dから構成される。

【０００９】ここで、上記した色信号の同時化について
説明する。現在一般的に使用されているＣＣＤイメージ
センサ（以下、ＣＣＤと記すことがある）２ａの色フィ
ルタ配列は、図３に示すように、補色市松と呼ばれる配
列である（例えば、河野他「完全色差線順次単板カラー
方式」テレビジョン学会技法VOL.8 No.44）。ＣＣＤ２
ａの各画素にＹｅ（イエロー），Ｍｇ（マゼンダ），Ｃ
ｙ（シアン），Ｇ（グリーン）の色フィルタを重ねる。
そして、ＣＣＤ２ａ出力は垂直方向２画素を加算して得
られる。例えば、奇数フィールドのＮラインのＣＣＤ２
ａ出力は、ＹｅとＭｇの画素の加算出力と、ＣｙとＧの
画素の加算出力とを（１Ｈ毎に）交互に出力したもので
あり、次の（Ｎ＋１）ラインではＹｅとＧの画素の加算
出力と、ＣｙとＭｇの画素の加算出力とを（１Ｈ毎に）
交互に出力したものである。同様に、例えば、偶数フィ
ールドのＮラインのＣＣＤ２ａ出力は、ＭｇとＹｅの画
素の加算出力と、ＧとＣｙの画素の加算出力とを（１Ｈ
毎に）交互に出力したものであり、次の（Ｎ＋１）ライ
ンではＧとＹｅの画素の加算出力と、ＭｇとＣｙの画素
の加算出力とを（１Ｈ毎に）交互に出力したものであ
る。

【００１０】色信号の分離は方式によって差はあるもの
の、基本的には撮像画面の水平方向に隣接するこの２画
素間のＣＣＤ２ａ出力同士を減算し、次式のように、
（Ｒ−Ｙ）、（Ｂ−Ｙ）に相当する色差信号を取り出
す。Ｎライン（Ｍｇ＋Ｙｅ）−（Ｃｙ＋Ｇ）＝２Ｒ−Ｇ ……（式１）（Ｎ＋１）ライン（Ｍｇ＋Ｃｙ）−（Ｙｅ＋Ｇ）＝２Ｂ−Ｇ ……（式２）Ｍｇ＝Ｒ＋Ｂ，Ｙｅ＝Ｒ＋Ｇ，Ｃｙ＝Ｂ＋ＧＲ：赤、Ｇ：緑、Ｂ：青。従って、上記したＣＣＤ２ａは、１Ｈ毎（走査線毎）
に、（２Ｒ−Ｇ）、（２Ｂ−Ｇ）、（２Ｒ−Ｇ）、…、
の色信号が順次交互に出力される（原信号，色差線順次
信号）。この信号からＲ，Ｇ，Ｂ信号を分離して周知の
ホワイトバランス処理、ガンマ処理等を行っている。

【００１１】ところで、上記（式１）から明らかなよう
に、Ｎラインでは、（Ｒ−Ｙ）に相当する信号、また、
上記（式２）から明らかなように、（Ｎ＋１）ラインで
は、（Ｂ−Ｙ）に相当する信号しか得られないため、
（Ｎ＋１）ラインの時は上下ライン（即ち、Ｎライン，
（Ｎ＋２）ライン）の信号で、（Ｒ−Ｙ）に相当する色
差信号を補間する必要がある。これを垂直同期化と呼
ぶ。

【００１２】一方、上記した再生系信号処理回路３ｄに
おいては、図２に図示した１Ｈ遅延回路３ｂ，３ｃを用
いる回路として、磁気テープ上に連続形成された隣接ト
ラックからの色信号のクロストークを除去するくし型フ
ィルタ（図５に図示）、色信号のノイズを除去する巡回
型くし型フィルタ（図６に図示）や、輝度信号のノイズ
を除去するＨ相関ノイズリダクション回路（図７に図
示）がある。

【００１３】上記したくし型フィルタ４は、図５に示す
ように、上記した１Ｈ遅延回路３ｂ、減算回路４ｂ、 1
/2増幅用アンプ４ｃから構成され、磁気テープ上に連続
形成された隣接トラックからの色信号のクロストークを
除去するよう再生系信号処理回路３ｄを構成する色信号
再生処理系内（周波数変換回路の後段）に設けられてい
る。

【００１４】また、上記した巡回型くし型フィルタ５
は、図６に示すように、減算回路５ａ、上記した１Ｈ遅
延回路３ｂ、加算回路５ｂ、重み付けｋを有する重み付
け回路５ｃ、リミッタ５ｄ、非相関ミュート回路５ｅか
ら構成され、隣接するラインにおける色信号との相関の
有無に応じて非巡回型くし型フィルタ（色信号との相関
がない場合）、または巡回型くし型フィルタ（色信号と
の相関がある場合）として動作するものであり、色信号
のノイズを除去するよう再生系信号処理回路３ｄを構成
する色信号再生処理系内（周波数変換回路の後段）に設
けられている。

【００１５】さらに、輝度信号のノイズを除去するＨ相
関ノイズリダクション回路６は、図７に示すように、減
算回路６ａ，６ｂ，６ｃ、１Ｈ遅延回路３ｃ、加算回路
６ｄ、 1/2増幅用アンプ６ｅ、リミッタ６ｆ、アッティ
ネータ６ｇ、重み付けｋを有する重み付け回路６ｈ、ス
イッチ６ｉから構成され、このスイッチ６ｉのオン・オ
フに応じて巡回型ノイズリダクション回路（スイッチ６
ｉのオンの場合）、または非巡回型ノイズリダクション
回路（スイッチ６ｉのオフの場合）として動作するもの
であり、上記した再生系信号処理回路３ｄを構成する輝
度信号再生処理系内（ＦＭ復調回路の後段）に設けられ
ている。

【００１６】

【発明が解決しようとする課題】従来、カメラ一体型Ｖ
ＴＲの映像信号処理回路１を構成するカメラ信号処理回
路２とＶＴＲ信号処理回路３とは、上述したように１Ｈ
遅延回路２ｂ，２ｃ、１Ｈ遅延回路３ｂ，３ｃを個別に
有している。しかも、カメラ信号処理回路２の１Ｈ遅延
回路２ｂ，２ｃは記録時しか使用せず、またＶＴＲ信号
処理回路３の１Ｈ遅延回路３ｂ，３ｃは再生時しか使用
せず、この結果、１Ｈ遅延回路２ｂ，２ｃと１Ｈ遅延回
路３ｂ，３ｃとは同時使用しないのにカメラ信号処理回
路２及びＶＴＲ信号処理回路３に夫々設けられているの
で、コスト面で不利であるという問題があった。

【００１７】

【課題を解決するための手段】本発明は上記した課題を
解決するため、次の構成になる映像信号処理回路を提供
するものである。

【００１８】色差線順次方式の色フィルタ配列を有する
撮像部と、この撮像部から出力する色差線順次信号に基
づいた映像信号を記録再生する映像信号記録再生部と、
記録時は前記色差線順次信号の垂直同時化を行い、再生
時には再生映像信号のノイズ低減処理を行うため、切り
換え供給される前記色差線順次信号または再生映像信号
を所定期間遅延する遅延回路とを備えたことを特徴とす
る映像信号処理回路。

【００１９】

【実施例】図１は本発明の映像信号処理回路の一実施例
ブロック図である。前述したものと同一構成部分には同
一符号を付し、その説明を省略する。

【００２０】さて、本発明の映像信号処理回路１０は、
図１に示すように、大略、色差線順次方式の色フィルタ
配列を有する撮像部（ＣＣＤイメージセンサ）２ａと、
この撮像部２ａから出力する色差線順次信号に基づいた
映像信号を記録再生する映像信号記録再生部（記録系信
号処理回路３ａ、再生系信号処理回路３ｅ）と、記録時
は前記色差線順次信号の垂直同時化を行い、再生時には
再生映像信号のノイズ低減処理（輝度信号においてはＨ
相関ノイズリダクション処理、搬送色信号においては隣
接トラックからのクロストークやノイズの除去処理）を
行うため、切り換え供給される前記色差線順次信号また
は再生映像信号（輝度信号及び搬送色信号）を所定期間
（１Ｈ）遅延する共通使用の遅延回路（１Ｈメモリ）１
３，１４とを備えている。

【００２１】上記した映像信号処理回路１０は、図１に
示すように、ＣＣＤイメージセンサ２ａ、カメラ・ＶＴ
Ｒ信号処理回路１１、スイッチ１２から構成される。カ
メラ・ＶＴＲ信号処理回路１１は、カメラ信号処理部２
ｄ、記録系信号処理回路３ａ、ＤＡ変換回路・ＹＣ混合
回路・プリアンプ（いずれも図示せず）から主に構成さ
れる再生系信号処理回路３ｅ、クロストーク除去用くし
型フィルタ（例えばくし型フィルタ４、巡回型くし型フ
ィルタ５を使用）、Ｈ相関ノイズリダクション回路６、
１Ｈ期間信号をメモリする１Ｈメモリからなる１Ｈ遅延
回路１３，１４、ＡＤ変換回路１５，１６、スイッチ１
７，１８，１９から構成される。スイッチ１７，１８は
上記した１Ｈ遅延回路１３，１４を兼用するために用い
られる。同図中、スイッチ１７，１８，１９を構成する
「Ｒ」端子は記録時に可動接点と接続される端子、同様
に、「Ｐ」端子は再生時に可動接点と接続される端子を
示している。

【００２２】次に上記した構成の映像信号処理回路１０
の記録・再生動作について説明する。

【００２３】（記録時）フィールド色差線順次方式の色
フィルタ配列（図３に図示）を有するＣＣＤイメージセ
ンサ２ａから出力する原信号（色差線順次信号）は、Ａ
ＧＣ回路（オートゲインコントロール回路。図示せず）
でＡＧＣ処理をされた後、スイッチ１２を介して、カメ
ラ・ＶＴＲ信号処理回路１１のＡＤ変換回路１５に供給
され、ここでＡＤ変換される。ＡＤ変換回路１５はカメ
ラ信号処理部２ｄ、Ｈ相関ノイズリダクション回路６、
スイッチ１７を介して１Ｈ遅延回路１３にデジタル原信
号を夫々出力する。１Ｈ遅延回路１３はこのデジタル原
信号を１Ｈ遅延した１Ｈ遅延信号をスイッチ１８を介し
て、次段の１Ｈ遅延回路１４及びカメラ信号処理部２ｄ
に夫々出力する。１Ｈ遅延回路１４は入力する１Ｈ遅延
信号をさらに１Ｈ遅延した２Ｈ遅延信号をカメラ信号処
理部２ｄに出力する。

【００２４】カメラ信号処理部２ｄは連続する３ライン
の３信号（原信号、１Ｈ及び２Ｈ遅延信号）を輝度信号
系（垂直輪郭強調用のくし型フィルタ２ｄ１）及び色信
号系（前述した同時化回路２ｄ２）にて夫々処理する。
こうして、輝度信号系からは上記した３信号に基づいて
生成されガンマ補正や垂直輪郭強調された輝度信号が出
力される。また、色信号系からは上記した３信号を同時
化して得た色信号をＲＧＢに分解した後、ホワイトバラ
ンス調整、ガンマ補正等の処理をして得た色差信号（Ｒ
−Ｙ），（Ｂ−Ｙ）が出力され、この後、平衡変調器
（図示せず）で変調して搬送色信号を生成する。こうし
て、カメラ信号処理部２ｄから輝度信号及び搬送色信号
が夫々出力される。

【００２５】カメラ信号処理部２ｄから出力する輝度信
号及び搬送色信号は記録系信号処理回路３ａに供給され
ると共に、スイッチ１９を介してビューファインダ（図
示せず）等にモニタ出力として出力される。記録系信号
処理回路３ａに供給された輝度信号は輝度信号記録処理
系にて所要の記録処理が行われＦＭ変調輝度信号として
ＹＣ混合回路に出力される。一方、記録系信号処理回路
３ａに供給された搬送色信号は色信号記録処理系にて所
要の記録処理が行われ低域変換色信号としてＹＣ混合回
路に出力される。ＹＣ混合回路はＦＭ変調輝度信号及び
低域変換色信号を周波数多重して得た周波数多重信号を
記録アンプを介してビデオヘッド（いずれも図示せず）
に供給する。こうして、カメラ・ＶＴＲ信号処理回路１
１から出力する周波数多重信号はビデオヘッドで磁気テ
ープ上に順次連続して記録される。

【００２６】（再生時）ビデオヘッドで磁気テープ上に
順次連続して記録された信号を走査して得た再生信号は
プリアンプを介して再生系信号処理回路（いずれも図示
せず）に供給される。再生系信号処理回路に供給された
再生信号は周知の構成になるＹＣ分離回路にてＦＭ輝度
信号及び低域変換色信号に分離出力される。分離出力さ
れたＦＭ輝度信号はＦＭ復調器（図示せず）で復調され
た後スイッチ１２を介して、カメラ・ＶＴＲ信号処理回
路１１のＡＤ変換回路１５に供給され、ここでＡＤ変換
される。ＡＤ変換回路１５はＨ相関ノイズリダクション
回路６にデジタル輝度信号を出力する。Ｈ相関ノイズリ
ダクション回路６はスイッチ１７、１Ｈ遅延回路１３、
スイッチ１８に接続され、入力するデジタル輝度信号を
Ｈ相関ノイズリダクションしてノイズ低減された輝度信
号を再生系信号処理回路３ｅに出力する。

【００２７】一方、上記したＹＣ分離回路にて分離出力
された低域変換色信号はＡＤ変換回路１６に供給され、
ここでＡＤ変換された後、周波数変換器（図示せず）で
搬送色信号（または色差信号）に周波数変換される。こ
の搬送色信号はクロストーク除去用くし型フィルタ（例
えばくし型フィルタ４、巡回型くし型フィルタ５から構
成）に供給され、ここで入力する搬送色信号から隣接ト
ラックからのクロストークやノイズを除去して得た搬送
色信号を出力する。このクロストーク除去用くし型フィ
ルタはスイッチ１８を介して１Ｈ遅延回路１４に接続さ
れている。再生系信号処理回路３ｅはＨ相関ノイズリダ
クション回路６から供給されるデジタル輝度信号及びク
ロストーク除去用くし型フィルタ４（５）から供給され
るデジタル搬送色信号をＤＡ変換回路（図示せず）にて
夫々ＤＡ変換した後、ＹＣ混合回路にて周波数多重され
る。こうして、輝度信号及び搬送色信号を周波数多重し
て得た周波数多重信号を再生複合映像信号として、スイ
ッチ１９を介してモニタ出力する。こうして、磁気テー
プ上に記録された信号はカメラ・ＶＴＲ信号処理回路１
１で所要の再生信号処理が行われた後、再生される。

【００２８】上記した実施例では、２つの１Ｈ遅延回路
１３，１４の一方（１Ｈ遅延回路１３）を輝度信号用ノ
イズリダクション、他方（１Ｈ遅延回路１４）を搬送色
信号のクロストーク除去用として使用したが、色信号の
Ｓ／Ｎ改善に重点を置いた場合、一方を搬送色信号のク
ロストーク除去用くし型フィルタ（図５に図示）、他方
を色信号のノイズ除去用巡回型フィルタ（図６に図示）
として使用してもよい（この場合、輝度信号用ノイズリ
ダクションは行わない）。

【００２９】また、ＡＤ変換回路１６から出力する色信
号のデータを半分以下に間引くことによって、１Ｈ分の
ラインメモリで、クロストーク除去用くし型フィルタ、
巡回型フィルタの両方を構成し、残りの１Ｈメモリで輝
度信号のＨ相関ノイズリダクション回路を構成しても良
い。

【００３０】

【発明の効果】上述したように、本発明の映像信号処理
回路は、色差線順次方式の色フィルタ配列を有する撮像
部と、この撮像部から出力する色差線順次信号に基づい
た映像信号を記録再生する映像信号記録再生部と、記録
時は前記色差線順次信号の垂直同時化を行い、再生時に
は再生映像信号のノイズ低減処理を行うため、切り換え
供給される前記色差線順次信号または再生映像信号を所
定期間遅延する遅延回路とを備えたから、従来の映像信
号処理回路のように、カメラ信号処理回路とＶＴＲ信号
処理回路とに夫々別個に遅延回路を設けなくても、共用
の遅延回路を兼用できるから、コスト面で有利となり、
また、本発明の映像信号処理回路を用いたカメラ一体型
ＶＴＲの小形化を一層促進することができる効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の映像信号処理回路の一実施例ブロック
図である。

【図２】カメラ一体型ＶＴＲの映像信号処理回路の構成
を示す図である。

【図３】色差線順次方式の色フィルタ配列を示す図であ
る。

【図４】カメラ信号処理回路の具体的な構成を示す図で
ある。

【図５】クロストーク除去用くし型フィルタの構成を示
す図である。

【図６】巡回型くし型フィルタの構成を示す図である。

【図７】Ｈ相関ノイズリダクション回路を説明するため
の図である。

【符号の説明】

１，１０映像信号処理回路２カメラ信号処理回路２ａＣＣＤイメージセンサ（撮像部）２ｂ，２ｃ，３ｂ，３ｃ，１３，１４１Ｈ遅延回路３ＶＴＲ信号処理回路３ａ記録系信号処理回路３ｄ，３ｅ再生系信号処理回路１１カメラ・ＶＴＲ信号処理回路

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】色差線順次方式の色フィルタ配列を有する
撮像部と、この撮像部から出力する色差線順次信号に基づいた映像
信号を記録再生する映像信号記録再生部と、記録時は前記色差線順次信号の垂直同時化を行い、再生
時には再生映像信号のノイズ低減処理を行うため、切り
換え供給される前記色差線順次信号または再生映像信号
を所定期間遅延する遅延回路とを備えたことを特徴とす
る映像信号処理回路。【０００１】