JPH07263912A - 誘電体共振器 - Google Patents
誘電体共振器Info
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- JPH07263912A JPH07263912A JP5180194A JP5180194A JPH07263912A JP H07263912 A JPH07263912 A JP H07263912A JP 5180194 A JP5180194 A JP 5180194A JP 5180194 A JP5180194 A JP 5180194A JP H07263912 A JPH07263912 A JP H07263912A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、成形体の成形後も誘電体共振器の
帯域調整を容易に行うことのできる誘電体共振器を提供
することを目的とする。 【構成】 誘電体材料からなる柱状、例えば角柱状の成
形体５と、この成形体５の上、下面を貫通する２つの貫
通孔６，７を有している。また、この成形体５の上面を
除いた外周面には導体で被覆してなる外周電極５ａを、
２つの貫通孔６，７の内周面にはそれぞれ導体を被覆し
てなる内周電極６ａ，７ａを設けている。そして、結合
電極９ａ，９ｂの近傍の外周電極５ａをリュウータ等で
除去して除去部Ａを形成するものである。
帯域調整を容易に行うことのできる誘電体共振器を提供
することを目的とする。 【構成】 誘電体材料からなる柱状、例えば角柱状の成
形体５と、この成形体５の上、下面を貫通する２つの貫
通孔６，７を有している。また、この成形体５の上面を
除いた外周面には導体で被覆してなる外周電極５ａを、
２つの貫通孔６，７の内周面にはそれぞれ導体を被覆し
てなる内周電極６ａ，７ａを設けている。そして、結合
電極９ａ，９ｂの近傍の外周電極５ａをリュウータ等で
除去して除去部Ａを形成するものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、通信機器等に使用する
誘電体共振器に関するものである。
誘電体共振器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】以下、従来の誘電体共振器について図面
を参照しながら説明する。
を参照しながら説明する。
【０００３】図１１は、従来の誘電体共振器の斜視図で
ある。図１１に示すように、誘電体共振器は誘電体材料
からなる角柱状で中央部にスリット３を備えた成形体１
と、スリット３の両側においてこの成形体１の上面、下
面を貫通した２つの貫通孔２とを有している。また、こ
の成形体１の外周面には外周電極１ａ、貫通孔２の内周
面には内周電極２ａを有している。さらに、成形体１の
側面の、外周電極１ａの近傍には、入出力電極用の結合
電極４を設けた構成である。
ある。図１１に示すように、誘電体共振器は誘電体材料
からなる角柱状で中央部にスリット３を備えた成形体１
と、スリット３の両側においてこの成形体１の上面、下
面を貫通した２つの貫通孔２とを有している。また、こ
の成形体１の外周面には外周電極１ａ、貫通孔２の内周
面には内周電極２ａを有している。さらに、成形体１の
側面の、外周電極１ａの近傍には、入出力電極用の結合
電極４を設けた構成である。
【０００４】この構成においては、スリット３の深さを
変化させれば、誘電体共振器の帯域を調整することがで
き、所望の誘電体共振器の帯域特性を得ることができ
る。
変化させれば、誘電体共振器の帯域を調整することがで
き、所望の誘電体共振器の帯域特性を得ることができ
る。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上記構成では、通常、
成形体１は、焼成することによって形成されるので、焼
成時に体積収縮を生じて、スリット３の深さが変化して
しまう。つまり、スリット３の深さは成形体１を焼成し
て成形した成形時で決まり、しかも成形後は誘電体共振
器の材料特性からスリット３の深さを変化させることが
できなかった。
成形体１は、焼成することによって形成されるので、焼
成時に体積収縮を生じて、スリット３の深さが変化して
しまう。つまり、スリット３の深さは成形体１を焼成し
て成形した成形時で決まり、しかも成形後は誘電体共振
器の材料特性からスリット３の深さを変化させることが
できなかった。
【０００６】したがって、成形体１の成形時に誘電体共
振器の帯域が適正でなければ、帯域調整ができなくな
り、誘電体共振器の歩留まり悪化を生じるという問題点
を有していた。
振器の帯域が適正でなければ、帯域調整ができなくな
り、誘電体共振器の歩留まり悪化を生じるという問題点
を有していた。
【０００７】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、成形体１の成形後も誘電体共振器の帯域調整を容
易に行うことのできる誘電体共振器を提供することを目
的とする。
ので、成形体１の成形後も誘電体共振器の帯域調整を容
易に行うことのできる誘電体共振器を提供することを目
的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の誘電体共振器では、前記結合電極の近傍の
前記外周電極を除去したものである。
に、本発明の誘電体共振器では、前記結合電極の近傍の
前記外周電極を除去したものである。
【０００９】
【作用】上記構成においては、結合電極と外周電極間の
容量は、結合電極と外周電極間の距離に応じて変化する
ので、成形体の成形後でも、結合電極の近傍の外周電極
を除去すれば、容易に誘電体共振器の帯域調整が行え
る。
容量は、結合電極と外周電極間の距離に応じて変化する
ので、成形体の成形後でも、結合電極の近傍の外周電極
を除去すれば、容易に誘電体共振器の帯域調整が行え
る。
【００１０】
（実施例１）以下、本発明の第１の実施例について図面
を参照しながら説明する。
を参照しながら説明する。
【００１１】図１は本発明の第１の実施例における誘電
体共振器の斜視図、図２は誘電体共振器等価回路図、図
３は同誘電体共振器の共振器波形図である。
体共振器の斜視図、図２は誘電体共振器等価回路図、図
３は同誘電体共振器の共振器波形図である。
【００１２】図１に示すように、誘電体共振器は誘電体
材料からなる柱状、例えば角柱状の成形体５と、この成
形体５の上、下面を貫通する２つの貫通孔６，７を有し
ている。また、この成形体５の上面を除いた外周面には
導体で被覆してなる外周電極５ａを、２つの貫通孔６，
７の内周面にはそれぞれ導体を被覆してなる内周電極６
ａ，７ａを有している。このとき、外周電極５ａと内周
電極６ａおよび内周電極７ａは成形体５の下面にて電気
的接続をしている。さらに、成形体５の側面には、アー
ス電極５ａの一部を除去することにより、島状の２つの
入、出力用の結合電極９ａ，９ｂを設けている。そし
て、この結合電極９ａ，９ｂの近傍の外周電極５ａはリ
ュウータ等で除去され、Ａはその除去部である。
材料からなる柱状、例えば角柱状の成形体５と、この成
形体５の上、下面を貫通する２つの貫通孔６，７を有し
ている。また、この成形体５の上面を除いた外周面には
導体で被覆してなる外周電極５ａを、２つの貫通孔６，
７の内周面にはそれぞれ導体を被覆してなる内周電極６
ａ，７ａを有している。このとき、外周電極５ａと内周
電極６ａおよび内周電極７ａは成形体５の下面にて電気
的接続をしている。さらに、成形体５の側面には、アー
ス電極５ａの一部を除去することにより、島状の２つの
入、出力用の結合電極９ａ，９ｂを設けている。そし
て、この結合電極９ａ，９ｂの近傍の外周電極５ａはリ
ュウータ等で除去され、Ａはその除去部である。
【００１３】また、このときの誘電体共振器の等価回路
は図２に示す回路となり、１１は誘電体共振器の共振
部、１２ａは内周電極６ａと結合電極９ａ間の容量部、
１２ｂは内周電極７ａと結合電極９ｂ間の容量部、１３
ａは結合電極９ａと外周電極５ａ間の容量部、１３ｂは
結合電極９ｂと外周電極５ａ間の容量部、１４は結合電
極９ａ，９ｂからなる入、出力端子である。
は図２に示す回路となり、１１は誘電体共振器の共振
部、１２ａは内周電極６ａと結合電極９ａ間の容量部、
１２ｂは内周電極７ａと結合電極９ｂ間の容量部、１３
ａは結合電極９ａと外周電極５ａ間の容量部、１３ｂは
結合電極９ｂと外周電極５ａ間の容量部、１４は結合電
極９ａ，９ｂからなる入、出力端子である。
【００１４】この構成により、成形体５の成形後でも、
結合電極９ａまたは結合電極９ｂの近傍の外周電極５ａ
をリュウータ等で除去して除去部Ａを設ければ、この除
去部Ａの設けた位置または面積に応じて誘電体共振器の
帯域を調整することができ、所望の誘電体共振器の帯域
特性を得ることができる。
結合電極９ａまたは結合電極９ｂの近傍の外周電極５ａ
をリュウータ等で除去して除去部Ａを設ければ、この除
去部Ａの設けた位置または面積に応じて誘電体共振器の
帯域を調整することができ、所望の誘電体共振器の帯域
特性を得ることができる。
【００１５】また、このときの帯域特性は図３に示すよ
うに、調整前の共振器波形１５ａから調整後の共振器波
形１５ｂのようになり、帯域特性が広がる。
うに、調整前の共振器波形１５ａから調整後の共振器波
形１５ｂのようになり、帯域特性が広がる。
【００１６】このように第１の実施例における誘電体共
振器は、成形体５の成形後でも、結合電極９ａまたは結
合電極９ｂの近傍の外周電極５ａをリュウータ等で除去
して除去部Ａを設ければ、この除去部Ａの設けた位置ま
たは面積に応じて誘電体共振器帯域を調整することがで
き、所望の誘電体共振器の帯域特性を得ることができ
る。
振器は、成形体５の成形後でも、結合電極９ａまたは結
合電極９ｂの近傍の外周電極５ａをリュウータ等で除去
して除去部Ａを設ければ、この除去部Ａの設けた位置ま
たは面積に応じて誘電体共振器帯域を調整することがで
き、所望の誘電体共振器の帯域特性を得ることができ
る。
【００１７】なお、本実施例では２つの貫通孔６，７を
有する２段の誘電体共振器について説明したが、３つ以
上の貫通孔を有する誘電体共振器でも同様の効果を得る
ことができる。
有する２段の誘電体共振器について説明したが、３つ以
上の貫通孔を有する誘電体共振器でも同様の効果を得る
ことができる。
【００１８】（実施例２）以下、本発明の第２の実施例
について図面を参照しながら説明する。
について図面を参照しながら説明する。
【００１９】図４は本発明の第２の実施例における誘電
体共振器の斜視図、図５はこの誘電体共振器を２つ結合
した２段の誘電体共振器の斜視図、図６（ａ）は図４に
示した誘電体共振器の等価回路図、図６（ｂ）は図５に
示した２段の誘電体共振器の等価回路図、図７は図５に
示した２段の誘電体共振器の特性図である。
体共振器の斜視図、図５はこの誘電体共振器を２つ結合
した２段の誘電体共振器の斜視図、図６（ａ）は図４に
示した誘電体共振器の等価回路図、図６（ｂ）は図５に
示した２段の誘電体共振器の等価回路図、図７は図５に
示した２段の誘電体共振器の特性図である。
【００２０】図４に示すように、誘電体共振器は誘電体
材料からなる柱状、例えば角柱状の成形体１６と、この
成形体１６の上、下面を貫通する１つの貫通孔１７を有
している。また、この成形体１６の上面を除いた外周面
には導体で被覆してなる外周電極１６ａを、貫通孔１７
の内周面にはそれぞれ導体を被覆してなる内周電極１７
ａを有している。このとき外周電極１６ａと内周電極１
７ａは成形体１６の下面にて電気的接続をしている。さ
らに、成形体１６の側面には、アース電極１６ａの一部
を２箇所除去して、それぞれに入、出力用の結合電極１
９ａまたは結合電極１９ｂを設けている。そして、この
結合電極１９ａ，１９ｂの近傍の外周電極１６ａをリュ
ウータ等で除去して除去部Ａを形成したものである。
材料からなる柱状、例えば角柱状の成形体１６と、この
成形体１６の上、下面を貫通する１つの貫通孔１７を有
している。また、この成形体１６の上面を除いた外周面
には導体で被覆してなる外周電極１６ａを、貫通孔１７
の内周面にはそれぞれ導体を被覆してなる内周電極１７
ａを有している。このとき外周電極１６ａと内周電極１
７ａは成形体１６の下面にて電気的接続をしている。さ
らに、成形体１６の側面には、アース電極１６ａの一部
を２箇所除去して、それぞれに入、出力用の結合電極１
９ａまたは結合電極１９ｂを設けている。そして、この
結合電極１９ａ，１９ｂの近傍の外周電極１６ａをリュ
ウータ等で除去して除去部Ａを形成したものである。
【００２１】また、図５に示す２段の誘電体共振器は、
図４に示した誘電体共振器Ｘ，Ｙを２つ結合させたもの
で、誘電体共振器Ｘの結合電極１９ｂと誘電体共振器Ｙ
の結合電極１９ａにより電気的接続をして２段構成とし
ている。
図４に示した誘電体共振器Ｘ，Ｙを２つ結合させたもの
で、誘電体共振器Ｘの結合電極１９ｂと誘電体共振器Ｙ
の結合電極１９ａにより電気的接続をして２段構成とし
ている。
【００２２】また、このときの誘電体共振器および２段
の誘電体共振器の等価回路は図６（ａ）および図６
（ｂ）に示す回路となる。
の誘電体共振器の等価回路は図６（ａ）および図６
（ｂ）に示す回路となる。
【００２３】図６（ａ）に示す図４の誘電体共振器の等
価回路を説明すると、２１は誘電体共振器の共振部、２
２ａは内周電極１７ａと結合電極１９ａ間の容量部、２
２ｂは内周電極１７ａと結合電極１９ｂ間の容量部、２
３ａは結合電極１９ａと外周電極１６ａ間の容量部、２
３ｂは結合電極１９ｂと外周電極１６ａ間の容量部、２
６は結合電極１９ａ，１９ｂからなる入、出力端子であ
る。
価回路を説明すると、２１は誘電体共振器の共振部、２
２ａは内周電極１７ａと結合電極１９ａ間の容量部、２
２ｂは内周電極１７ａと結合電極１９ｂ間の容量部、２
３ａは結合電極１９ａと外周電極１６ａ間の容量部、２
３ｂは結合電極１９ｂと外周電極１６ａ間の容量部、２
６は結合電極１９ａ，１９ｂからなる入、出力端子であ
る。
【００２４】図６（ｂ）に示す図５の２段の誘電体共振
器の等価回路を説明すると、２１は誘電体共振器の共振
部、２２ａは内周電極１７ａと結合電極１９ａ間の容量
部、２２ｂは内周電極１７ａと結合電極１９ｂ間の容量
部、２３ａは結合電極１９ａと外周電極１６ａ間の容量
部、２３ｂは結合電極１９ｂと外周電極１６ａ間の容量
部、２６は誘電体共振器Ｘの結合電極１９ａおよび誘電
体共振器Ｙの結合電極１９ｂからなる入、出力端子、２
７は誘電体共振器Ｘの結合電極１９ｂと誘電体共振器の
結合電極１９ａとの電気的接合部である。
器の等価回路を説明すると、２１は誘電体共振器の共振
部、２２ａは内周電極１７ａと結合電極１９ａ間の容量
部、２２ｂは内周電極１７ａと結合電極１９ｂ間の容量
部、２３ａは結合電極１９ａと外周電極１６ａ間の容量
部、２３ｂは結合電極１９ｂと外周電極１６ａ間の容量
部、２６は誘電体共振器Ｘの結合電極１９ａおよび誘電
体共振器Ｙの結合電極１９ｂからなる入、出力端子、２
７は誘電体共振器Ｘの結合電極１９ｂと誘電体共振器の
結合電極１９ａとの電気的接合部である。
【００２５】この構成により、図４に示した誘電体共振
器および図５に示した２段の誘電体共振器は、成形体１
６の成形後でも、結合電極１９ａまたは結合電極１９ｂ
の近傍の外周電極１６ａをリュウータ等で除去して除去
部Ａを設ければ、この除去部Ａの設けた位置または面積
に応じて誘電体共振器の帯域を調整することができ、所
望の誘電体共振器の帯域特性を得ることができる。
器および図５に示した２段の誘電体共振器は、成形体１
６の成形後でも、結合電極１９ａまたは結合電極１９ｂ
の近傍の外周電極１６ａをリュウータ等で除去して除去
部Ａを設ければ、この除去部Ａの設けた位置または面積
に応じて誘電体共振器の帯域を調整することができ、所
望の誘電体共振器の帯域特性を得ることができる。
【００２６】また、このときの帯域特性は図７に示すよ
うに、調整前の共振器波形２５ａから調整後の共振器波
形２５ｂのようになり、帯域特性が広がる。
うに、調整前の共振器波形２５ａから調整後の共振器波
形２５ｂのようになり、帯域特性が広がる。
【００２７】このように第２の実施例における誘電体共
振器は、成形体１６の成形後でも、結合電極１９ａまた
は結合電極１９ｂの近傍の外周電極１６ａをリュウータ
等で除去して除去部Ａを設ければ、この除去部Ａの設け
た位置または面積に応じて誘電体共振器の帯域を調整す
ることができ、所望の誘電体共振器の帯域特性を得るこ
とができる。
振器は、成形体１６の成形後でも、結合電極１９ａまた
は結合電極１９ｂの近傍の外周電極１６ａをリュウータ
等で除去して除去部Ａを設ければ、この除去部Ａの設け
た位置または面積に応じて誘電体共振器の帯域を調整す
ることができ、所望の誘電体共振器の帯域特性を得るこ
とができる。
【００２８】なお、第１、第２の実施例では、成形体に
貫通孔を設け、この貫通孔の内周面に導体を被覆して設
けた内周電極と、成形体の上面を除いた外周面に導体を
被覆して設けた外周電極とを下面にて電気的に接続して
いるが、成形体に上面から下面近傍に向かって非貫通孔
を設け、この非貫通孔の内周面に導体を被覆して設けた
内周電極と、成形体の下面を除いた外周面に導体を被覆
して設けたアース電極とを成形体の上面にて電気的に接
続しても同様の効果を得ることができる。
貫通孔を設け、この貫通孔の内周面に導体を被覆して設
けた内周電極と、成形体の上面を除いた外周面に導体を
被覆して設けた外周電極とを下面にて電気的に接続して
いるが、成形体に上面から下面近傍に向かって非貫通孔
を設け、この非貫通孔の内周面に導体を被覆して設けた
内周電極と、成形体の下面を除いた外周面に導体を被覆
して設けたアース電極とを成形体の上面にて電気的に接
続しても同様の効果を得ることができる。
【００２９】（実施例３）以下、本発明の第３の実施例
について図面を参照しながら説明する。
について図面を参照しながら説明する。
【００３０】図８は本発明の第３の実施例における誘電
体共振器の斜視図、図９は同誘電体共振器の等価回路
図、図１０は同誘電体共振器の特性図である。
体共振器の斜視図、図９は同誘電体共振器の等価回路
図、図１０は同誘電体共振器の特性図である。
【００３１】図８に示すように、誘電体共振器は第２の
実施例で説明した図４に示す誘電体共振器と略同等であ
る。
実施例で説明した図４に示す誘電体共振器と略同等であ
る。
【００３２】誘電体共振器は誘電体材料からなる柱状、
例えば角柱状の成形体１６と、この成形体１６の上、下
面を貫通する１つの貫通孔１７を有している。また、こ
の成形体１６の上面を除いた外周面には導体で被覆して
なる外周電極１６ａを、貫通孔１７の内周面には導体を
被覆してなる内周電極１７ａをそれぞれ設け、成形体１
６の上面には貫通孔１７の内周電極１７ａと電気的接続
をし、外周電極１６ａと電気的接続をしないように導体
を被覆して設けた共振器長を短縮するための電極２８を
有している。このとき内周電極１７ａと外周電極１６ａ
は成形体１６の下面にて電気的接続をしている。さら
に、成形体１６の側面には、外周電極１６ａの一部を除
去して、入、出力用の結合電極１９を設けている。そし
て、この結合電極１９の近傍の外周電極１６ａをリュウ
ータ等で除去して除去部Ａを形成した構成である。
例えば角柱状の成形体１６と、この成形体１６の上、下
面を貫通する１つの貫通孔１７を有している。また、こ
の成形体１６の上面を除いた外周面には導体で被覆して
なる外周電極１６ａを、貫通孔１７の内周面には導体を
被覆してなる内周電極１７ａをそれぞれ設け、成形体１
６の上面には貫通孔１７の内周電極１７ａと電気的接続
をし、外周電極１６ａと電気的接続をしないように導体
を被覆して設けた共振器長を短縮するための電極２８を
有している。このとき内周電極１７ａと外周電極１６ａ
は成形体１６の下面にて電気的接続をしている。さら
に、成形体１６の側面には、外周電極１６ａの一部を除
去して、入、出力用の結合電極１９を設けている。そし
て、この結合電極１９の近傍の外周電極１６ａをリュウ
ータ等で除去して除去部Ａを形成した構成である。
【００３３】また、このときの誘電体共振器の等価回路
は図９に示す回路となり、２１は誘電体共振器の共振
部、２２は内周電極１７ａと結合電極１９間の容量部、
２３は結合電極１９と外周電極１６ａ間の容量部、２６
は結合電極１９からなる入、出力端子である。
は図９に示す回路となり、２１は誘電体共振器の共振
部、２２は内周電極１７ａと結合電極１９間の容量部、
２３は結合電極１９と外周電極１６ａ間の容量部、２６
は結合電極１９からなる入、出力端子である。
【００３４】この構成により、成形体１６の成形後で
も、結合電極１９の近傍の外周電極１６ａをリュウータ
等で除去して除去部Ａを設ければ、この除去部Ａの設け
た位置または面積に応じて誘電体共振器の帯域を調整す
ることができ、所望の誘電体共振器の帯域特性を得るこ
とができる。
も、結合電極１９の近傍の外周電極１６ａをリュウータ
等で除去して除去部Ａを設ければ、この除去部Ａの設け
た位置または面積に応じて誘電体共振器の帯域を調整す
ることができ、所望の誘電体共振器の帯域特性を得るこ
とができる。
【００３５】また、このときの帯域特性は図１０に示す
ように、調整前の共振器波形２７ａから調整後の共振器
波形２７ｂのようになり、帯域特性が広がる。
ように、調整前の共振器波形２７ａから調整後の共振器
波形２７ｂのようになり、帯域特性が広がる。
【００３６】このように第３の実施例における誘電体共
振器は、成形体１６の成形後でも、結合電極１９の近傍
の外周電極１６ａをリュウータ等で除去して除去部Ａを
設ければ、この除去部Ａの設けた位置または面積に応じ
て誘電体共振器帯域を調整することができ、所望の誘電
体共振器の帯域特性を得ることができる。
振器は、成形体１６の成形後でも、結合電極１９の近傍
の外周電極１６ａをリュウータ等で除去して除去部Ａを
設ければ、この除去部Ａの設けた位置または面積に応じ
て誘電体共振器帯域を調整することができ、所望の誘電
体共振器の帯域特性を得ることができる。
【００３７】なお、本実施例で成形体１６の上面に設け
る電極２８は、貫通孔１７を塞いでも、塞がなくても同
様の効果を得ることができる。
る電極２８は、貫通孔１７を塞いでも、塞がなくても同
様の効果を得ることができる。
【００３８】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、結合電極
と外周電極間の容量は、結合電極と外周電極間の距離に
応じて変化するので、成形体の成形後でも、結合電極の
近傍の外周電極を除去すれば、容易に誘電体共振器の帯
域調整が行え、外周電極の除去部の面積に応じて、所望
の誘電体共振器の帯域特性を得ることが可能な誘電体共
振器を提供することができるものである。
と外周電極間の容量は、結合電極と外周電極間の距離に
応じて変化するので、成形体の成形後でも、結合電極の
近傍の外周電極を除去すれば、容易に誘電体共振器の帯
域調整が行え、外周電極の除去部の面積に応じて、所望
の誘電体共振器の帯域特性を得ることが可能な誘電体共
振器を提供することができるものである。
【図１】本発明の第１の実施例における誘電体共振器の
斜視図
斜視図
【図２】同誘電体共振器の等価回路図
【図３】同誘電体共振器の特性図
【図４】本発明の第２の実施例における誘電体共振器の
斜視図
斜視図
【図５】同誘電体共振器を２つ結合した２段の誘電体共
振器の斜視図
振器の斜視図
【図６】（ａ）は図４に示した誘電体共振器の等価回路
図（ｂ）は図５に示した２段の誘電体共振器の等価回路
図
図（ｂ）は図５に示した２段の誘電体共振器の等価回路
図
【図７】図５に示した２段の誘電体共振器の特性図
【図８】本発明の第３の実施例における誘電体共振器の
斜視図
斜視図
【図９】同誘電体共振器の等価回路図
【図１０】同誘電体共振器の特性図
【図１１】従来の誘電体共振器の斜視図
５ 成形体 ５ａ 外周電極 ６ 貫通孔 ６ａ 内周電極 ７ 貫通孔 ７ａ 内周電極 ９ａ 結合電極 ９ｂ 結合電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三宅 秀行 京都府綴喜郡田辺町大字大住小字浜55−12 松下日東電器株式会社内
Claims (3)
- 【請求項１】 誘電体材料からなる柱状の成形体と、前
記成形体の上、下面を貫通する貫通孔と、前記貫通孔の
内周面を被覆した内周電極と、前記成形体の上面を除い
た外周面を被覆するとともに、前記内周電極と電気的接
続をした外周電極と、前記外周電極の近傍に設けた結合
電極とを有した誘電体共振器において、前記結合電極の
近傍の前記外周電極を除去した誘電体共振器。 - 【請求項２】 成形体の上面を導体で被覆するととも
に、この導体の内周は内周電極と電気的接続をし、かつ
前記導体の外周は、外周電極とは、非電気的接続状態と
した請求項１記載の誘電体共振器。 - 【請求項３】 誘電体材料からなる柱状の成形体と、前
記成形体の上面から下面近傍まで設けた非貫通孔と、前
記非貫通孔の内周面を被覆した内周電極と、前記成形体
の下面を除いた外周面を被覆するとともに、前記内周電
極と電気的接続をした外周電極と、前記外周電極の近傍
に設けた結合電極とを有した誘電体共振器において、前
記結合電極の近傍の前記外周電極を除去した誘電体共振
器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5180194A JPH07263912A (ja) | 1994-03-23 | 1994-03-23 | 誘電体共振器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5180194A JPH07263912A (ja) | 1994-03-23 | 1994-03-23 | 誘電体共振器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07263912A true JPH07263912A (ja) | 1995-10-13 |
Family
ID=12897038
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5180194A Pending JPH07263912A (ja) | 1994-03-23 | 1994-03-23 | 誘電体共振器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07263912A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20010018614A (ko) * | 1999-08-20 | 2001-03-05 | 원대철 | 유전체 필터 |
| KR20010018613A (ko) * | 1999-08-20 | 2001-03-05 | 원대철 | 유전체 필터 |
| KR20010018615A (ko) * | 1999-08-20 | 2001-03-05 | 원대철 | 유전체 필터 |
| KR20020073430A (ko) * | 2001-03-15 | 2002-09-26 | 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 | 유전체 필터, 유전체 듀플렉서 및 통신 장치 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH05183307A (ja) * | 1991-12-27 | 1993-07-23 | Toko Inc | ストリップラインフィルタの帯域幅調整方法 |
-
1994
- 1994-03-23 JP JP5180194A patent/JPH07263912A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH05183307A (ja) * | 1991-12-27 | 1993-07-23 | Toko Inc | ストリップラインフィルタの帯域幅調整方法 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20010018614A (ko) * | 1999-08-20 | 2001-03-05 | 원대철 | 유전체 필터 |
| KR20010018613A (ko) * | 1999-08-20 | 2001-03-05 | 원대철 | 유전체 필터 |
| KR20010018615A (ko) * | 1999-08-20 | 2001-03-05 | 원대철 | 유전체 필터 |
| KR20020073430A (ko) * | 2001-03-15 | 2002-09-26 | 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 | 유전체 필터, 유전체 듀플렉서 및 통신 장치 |
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