JPH0726279A - 冷凍機用潤滑油及びこれを含有する冷凍機用の作動流体 - Google Patents

冷凍機用潤滑油及びこれを含有する冷凍機用の作動流体

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JPH0726279A
JPH0726279A JP17034993A JP17034993A JPH0726279A JP H0726279 A JPH0726279 A JP H0726279A JP 17034993 A JP17034993 A JP 17034993A JP 17034993 A JP17034993 A JP 17034993A JP H0726279 A JPH0726279 A JP H0726279A
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JP
Japan
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group
integer
refrigerant
lubricating oil
polyether
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Application number
JP17034993A
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English (en)
Inventor
Junko Umezawa
順子 梅沢
Keizo Furuhashi
敬三 古橋
Takashi Kaimai
貴 開米
Hitoshi Takahashi
仁 高橋
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Eneos Corp
Original Assignee
Japan Energy Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 一般式(1)又は一般式(2)で表されるポ
リエーテル化合物群から選択される一種以上のポリエー
テル化合物を主成分とする冷凍機用潤滑油。(Zは2〜
6の水酸基を有する脂肪族炭化水素から水酸基を除いた
残基、R1 、R2 、R3 は水素、炭素数1〜8のアルキ
ル基、炭素数1〜8のアルケニル基又は炭素数1〜8の
フッ素置換アルキル基、Aはオキシエチレン基及び/又
はオキシブチレン基。) 【効果】 非塩素系フロン冷媒、又は水素塩素フッ素系
フロン冷媒に対して、高温から低温まで優れた溶解性を
示し、潤滑性に優れており、エアコン、カーエアコン、
冷蔵庫、除湿機、業務用、産業用冷凍機等に好適な冷凍
機用潤滑油である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種の家庭用冷凍機、
産業用冷凍機、冷凍倉庫等に用いられる冷凍機用潤滑油
に関するものである。特に、非塩素系フロン冷媒に対し
て極めて優れた溶解性を有すると共に、この冷媒下でも
優れた潤滑性を有する、冷凍機用潤滑油に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の塩素系フロン(以下、CFCと称
する)冷媒であるトリクロロフルオロメタン(CFC1
1)、ジクロロフルオロメタン(CFC12)、1,
2,2−トリクロロ−1,1,2−トリフルオロエタン
(CFC113)及びクロロペンタフルオロエタン(C
FC115)などは、オゾン層破壊の原因になるとし
て、1996年には全廃されることになっている。この
代替冷媒として、非塩素系フロン(HFCと称する)で
あるジフルオロメタン(HFC32)や1,1,1−ト
リフルオロエタン(HFC134a)、ペンタフルオロ
エタン(HFC125)が候補に上がっている。用途に
よっては、暫定的に、CFCよりも塩素含有率が低い水
素塩素フッ素系フロン(HCFCと称する)、例えばク
ロロジフルオロメタン(HCFC22)、ジクロロトリ
フルオロエタン(HCFC123)、1−クロロ−1,
2,2,2−テトラフルオロエタン(HCFC12
4)、1−クロロ−1,1−ジフルオロエタン(HCF
C142b)、HCFC141bが、冷媒として単独で
使用され、あるいはHFCとの混合冷媒として使用され
る。
【0003】これらHFCやHCFC冷媒には、従来の
鉱油系潤滑油は溶解しないため、新しい潤滑油が必要で
ある。またHFCやHCFC系フロンに潤滑油を混合す
ると、CFC系フロンに混合した場合に比べて、冷凍機
用の作動流体の潤滑性が悪くなるので、これらの問題に
対して対策が必要である。この対策として、ポリオキシ
アルキレングリコール(PAGと称される。)型や多価
アルコールエステル型を始めとして、多数の潤滑油が提
案されている。
【0004】PAGは、炭素、水素及び酸素で構成され
る化合物であるが、HFC134aの冷凍機用の潤滑油
として、フッ素を含有するPAG型の潤滑油も提案され
ている。このような潤滑油としては、パーフルオロカー
ボン基やパーフルオロエーテル基などのフッ素原子含有
置換基を分子内に有する化合物(特開平03−100097)、
次式化3
【化3】 で表される繰返し単位を有する化合物(特開平02−2884
52) 、あるいは次式〔H(CF2 CF2 m CH2 O〕
h 〔CF3 CH2 O〕k 〔CF3 CF2 CH2 O〕
1 〔PN〕n で表される化合物(特開平05−70783)な
ど、極めて複雑な構造の化合物が挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】フロン圧縮機は、ルー
ムエアコン、カーエアコン、冷蔵庫、除湿機等の家庭用
冷凍機、ショーケース、ビル用エアコン、化学プラント
冷凍機等の産業用冷凍機、冷凍倉庫等、多種多様の用途
に用いられ、またフロン圧縮機の型も様々である。冷凍
機用の潤滑油は、高温から低温までの広い温度範囲でフ
ロンと安定に溶解することが必要である。例えば、冷凍
倉庫や冷蔵庫用では、−30℃〜−50℃のような低温
での溶解性が必要である。一方、ルームエアコンやカー
エアコン用では、低温側は−10℃〜0℃程度の範囲で
溶解性があればよいが、例えば+40℃〜+70℃のよ
うな高温でフロンと安定に溶解する必要がある。また、
潤滑油にはフロンとの溶解性の他、密封性、潤滑性、電
気絶縁性、耐加水分解性、耐水分吸収性、酸化安定性
等、用途に応じて様々な性能が要求される。従来知られ
ているポリオキシアルキレングリコール(PAG)型潤
滑油は、これらの特性は総じて優れているものの、特に
高温領域でのフロンへの溶解性が不十分であり、また潤
滑性も不十分である。
【0006】本発明の課題は、PAG型潤滑油が有する
優れた特性を維持しつつ、HFC冷媒や、HFCとHC
FCとの混合冷媒と特に高温領域で優れた溶解性を示
し、かつ優れた潤滑性を示すような、冷凍機用潤滑油を
提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、HFC3
2、HFC134a、HFC125、のような非塩素系
フロン冷媒、又はHCFC22、HCFC123、HC
FC124、HCFC142b、HCFC141b等の
水素塩素フッ素系フロン冷媒あるいはこれらの混合冷媒
に対して、高温から低温まで優れた溶解性を示し、しか
も潤滑性にも優れるPAG型の潤滑油を開発すべく研究
を進めた結果、本発明を完成するに至った。
【0008】即ち、本発明者は、トリフルオロプロピレ
ンオキサイド(TFPOと称する)とプロピレンオキサ
イド(POと称する)とを共重合させて得たポリエーテ
ル構造を基本構造として有する化合物を主成分として含
有する冷凍機用潤滑油を提供し、この化合物と、非塩素
系フロン又は水素塩素フッ素系フロンを含有する冷媒と
からなる冷凍機用の作動流体を提供する。
【0009】以下、本発明の潤滑油について、より詳細
に説明する。本発明は、一般式(1)で表されるポリエ
ーテル化合物群から選択される一種以上のポリエーテル
化合物を主成分とする冷凍機用潤滑油に係るものであ
る。
【0010】
【化4】
【0011】また、本発明は、一般式(2)で表される
ポリエーテル化合物群から選択される一種以上のポリエ
ーテル化合物を主成分とする冷凍機用潤滑油に係るもの
である。
【0012】
【化5】
【0013】一般式(1)、一般式(2)で表されるポ
リエーテル化合物の基本構造は、いずれもトリフルオロ
プロピレンオキサイド(TFPO)とプロピレンオキサ
イド(PO)とを共重合させて得たポリエーテル構造で
あり、必要に応じてエチレンオキサイド(EOと称す
る)又はブチレンオキサイド(BOと称する)を共重合
させてもよい。
【0014】一般式(1)において、Zは、2〜6の水
酸基を有する化合物から水酸基を除いた脂肪族炭化水素
残基である。この脂肪族炭化水素の炭素数は2〜10、更
には2〜6とするのが好ましい。この2〜6の水酸基を
有する化合物の具体例としては、エチレングリコール、
プロピレングリコール、トリメチレングリコール、ジエ
チレングリコール、グリセロール、ソルビトール、ネオ
ペンチルグリコール、トリメチロールプロパン、トリメ
チロールエタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリ
スリトールからなる群より選ばれた一種以上の化合物が
ある。
【0015】R1 は、炭素数1〜8のアルキル基、炭素
数1〜8のアルケニル基又は炭素数1〜8のフッ素置換
アルキル基である。これらの置換基は、フロンと広い温
度範囲で良好な溶解性を維持するために、必要である。
これらのアルキル基、アルケニル基、フッ素置換アルキ
ル基は、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよい。
【0016】この具体例としては、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、1─メチ
ルプロピル基、tert─ブチル基、ペンチル基、ネオ
ペンチル基、3─メチルブチル基、ヘキシル基、イソヘ
キシル基、ヘプチル基、イソヘプチル基、オクチル基、
イソオクチル基(3─メチルヘプチル基、2─エチルヘ
キシル基等)、2, 2, 2─トリフルオロエチル基、ト
リフルオロメチルエチル基等を例示できる。
【0017】R1 として、炭素数1〜6、更には1〜
5、特には1〜4の直鎖又は分岐鎖アルキル基もしくは
フッ素置換アルキル基を使用すると、フロンへの溶解性
向上の点で一層好ましい。Aは、オキシエチレン基及び
オキシブチレン基からなる群より選ばれた一種以上のオ
キシアルキレン基である。1分子中に含まれるこのオキ
シアルキレン基は一種類であってよいし、二種類であっ
てもよい。また、オキシエチレン基とオキシブチレン基
とが共に一分子中に含まれる場合、ランダム共重合体の
形でもブロック共重合体の形でもよい。
【0018】a及びdはTFPOの重合度を表し、それ
ぞれ1〜5であり、好ましくは1〜4である。POとT
FPOとを共重合させて得たPAG型潤滑油は、特に非
塩素系フロンを含有する冷媒に対して、高温での溶解性
と潤滑性とが大幅に向上する。しかし、TFPOの重合
度a、dが大きすぎると、逆に流動点が高くなり、また
粘度が高くなりすぎるため、潤滑油として不適当であ
る。またTFPO自体高価であるから、PAG型潤滑油
の性能の向上に必要なだけ、TFPOが重合していれば
充分である。従って、a、dは、使用する多価アルコー
ルの種類にもよるが、それぞれ1〜5とすべきであり、
流動点を−20℃以下にするには、4以下にすべきであ
る。
【0019】b及びeはPOの重合度であり、それぞれ
2〜10である。POの共重合部分は、フロンの溶解
性、密封性及び潤滑性を維持するために、必要である。
しかし、b及びeが大きすぎると、流動点と粘度が高く
なりすぎるので、10以下にすべきである。更に流動点
を低くし、しかも良好な潤滑性を維持するには、b及び
eを3〜7にすることが好ましい。
【0020】c及びfは、エチレンオキサイドあるいは
ブチレンオキサイドの重合度を表す。エチレンオキサイ
ドやブチレンオキサイドを共重合させると、ある程度潤
滑性を向上させる作用がある。しかし、この重合度が大
きくなると、流動点が高くなりすぎるため、c及びfは
5以下とすべきであり、更に流動点を低くするには3以
下とすることが好ましい。
【0021】xとyとの合計値(x+y)は、水酸基を
残いた残基がZである化合物の水酸基の数に等しい。x
及びyの値は、用いる冷媒、冷凍機の仕様、Zの原料化
合物等に応じて、x,yともに0〜6の範囲で選定すれ
ば良い。ポリエーテル化合物の潤滑性を向上させるため
には、xを2〜6とし、yを0とすることが好ましい。
一方、電気絶縁性を向上させるには、ポリエーテル化合
物の末端に水酸基が存在しないか、あるいはほとんど存
在しないようにすることが好ましく、即ち、xを0、y
を2〜6とすることが好ましい。
【0022】一般式(1)において、TFPOの重合度
の合計は、(ax+dy)で表される。TFPOとPO
とEO又はBOとの重合度の合計は、(ax+bx+c
x+dy+ey+fy)で表される。(ax+dy)/
(ax+bx+cx+dy+ey+fy)の値を0.1
以上とすると、潤滑性の向上、フロンに対する溶解性の
向上の点で好ましく、この値を0.4以下、特には0.
3以下とすると、流動点の上昇を抑制する意味で好まし
い。
【0023】一般式(2)において、R2 、R3 は、水
素、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルケ
ニル基又は炭素数1〜8のフッ素置換アルキル基であ
る。R 2 、R3 を構成するアルキル基、アルケニル基、
フッ素置換アルキル基については、前述したR1 につい
ての説明が同様に当てはまる。
【0024】R2 とR3 とが同時に水素であっても、潤
滑性及び非塩素系フロンへの溶解性については、良好な
特性が得られる。ただし、この場合は水分吸収性が大き
くなるので、高い電気絶縁性が必要な用途、例えばハー
メチックタイプの冷凍機用には好ましくない。R2 とR
3 とを、いずれも炭素数1〜8のアルキル基又は炭素数
1〜8のフッ素置換アルキル基にすると、ポリエーテル
化合物の電気絶縁性が一層向上する。Aは、オキシアル
キレン基であり、前述の一般式(1)におけるAについ
ての説明が同様に当てはまる。
【0025】lはTFPOの重合度を表し、1〜6であ
り、好ましくは2〜5である。POとTFPOとを共重
合させて得たPAG型潤滑油は、特に非塩素系フロンを
含有する冷媒に対して、高温での溶解性と潤滑性とが大
幅に向上する。しかし、TFPOの重合度lが大きすぎ
ると、逆に流動点が高くなり、また粘度が高くなりすぎ
るため、潤滑油として不適当である。またTFPO自体
高価であるから、PAG型潤滑油の性能の向上に必要な
だけ、TFPOが重合していれば充分である。
【0026】mはPOの重合度であり、4〜20であ
る。POの共重合部分は、フロンの溶解性、密封性及び
潤滑性を維持するために、必要である。しかし、mが大
きすぎると、流動点と粘度が高くなりすぎるので、20
以下にすべきである。更に流動点を低くし、しかも良好
な潤滑性を維持するには、mを6〜20にすることが好
ましい。
【0027】nは、エチレンオキサイドあるいはブチレ
ンオキサイドの重合度を表す。エチレンオキサイドやブ
チレンオキサイドを共重合させると、ある程度潤滑性を
向上させる作用がある。しかし、この重合度が大きくな
ると、流動点及び粘度が高くなりすぎるため、nは5以
下とすべきであり、更に流動点を低くするには3以下と
することが好ましい。
【0028】一般式(2)において、TFPOの重合度
はlであり、TFPOとPOとEO又はBOとの重合度
の合計は、(l+m+n)である。l/(l+m+n)
の値を0.1以上とすると、潤滑性の向上、フロンに対
する溶解性の向上の点で好ましく、この値を0.4以
下、特には0.3以下とすると、流動点の上昇を抑制す
る意味で好ましい。
【0029】一般式(1)で表されるポリエーテル化合
物、及び一般式(2)で表されるポリエーテル化合物
は、100℃において動粘度3〜20cStを有してい
ることが好ましく、40℃において動粘度32〜68c
Stを有していることが好ましい。これら本発明のポリ
エーテル化合物の流動点は、−15℃以下が好ましく、
−20℃以下が更に好ましい。このため、本発明のポリ
エーテル化合物の分子量は約700〜1800とするの
が好ましい。
【0030】一般式(1)、(2)において、TFP
O、PO、EO、BOは、相互にランダム共重合してい
てもよく、ブロック共重合していてもよい。ただし、T
FPOは、PO、EO、BOとはランダム共重合しにく
い。従って、PO,EO,BOのランダム共重合体、ブ
ロック共重合体あるいは、これらが付加された化合物を
まずつくり、次いでこれらにTFPOを付加し、所望に
より、末端水酸基の水素原子をアルキル基で置換するこ
とにより、一般式(1),(2)のポリエーテル化合物
を得ることができる。
【0031】一般式(1)の化合物の製造例としては、
水酸基を有する脂肪族炭化水素Z(OH)x+yにカセ
イソーダ等を加え、これに重合度に応じた量のPO、あ
るいはPOとEOの混合物を添加し、充分に重合反応を
行わせた後に、重合度に応じた量のTFPOを添加し、
重合反応を行わせる。反応後、規定量の停止剤(ヨウ化
メチル等)を反応させると、末端がアルキル化されたポ
リエーテル化合物が得られる。重合反応後に酸を添加す
ると、末端に水酸基を有するポリエーテル化合物が得ら
れる。水分、酸、アルカリ成分等を充分に除去して精製
する。
【0032】一般式(2)の化合物の製造例としては、
POの重合体(ポリオキシプロピレングリコール、ポリ
オキシプロピレングリコールモノメチルエーテル等)
や、POとBO、EOの重合体(ポリオキシプロピレン
─ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシプロピレ
ン─ポリオキシエチレングリコールモノメチルエーテル
等)に、重合度に応じた量のTFPOとアルカリ化合物
を添加し、充分に重合反応を行わせる。反応後、規定量
の停止剤(ヨウ化アルキル等)を反応させると、末端が
アルキル化されたポリエーテル化合物が得られる。反応
後に酸を添加すると、末端に水酸基を有するポリエーテ
ル化合物が得られる。水分、アルカリ成分、未反応物等
を充分に除去して精製する。
【0033】本発明に係る冷凍機用の作動流体は、
(イ)一般式(1)、あるいは一般式(2)で表される
ポリエーテル化合物群から選択される一種以上のポリエ
ーテル化合物を5〜45重量部、及び(ロ)炭素数1〜
2のフルオロハイドロカ−ボン及び/又はクロロフルオ
ロハイドロカーボンを含有する冷媒を95〜55重量部
からなる(前記ポリエーテル化合物と前記冷媒との合計
重量を100重量部とする。)。(イ)において、一般
式(1)で表される化合物群から選択されたポリエーテ
ル化合物と、一般式(2)で表される化合物群から選択
されたポリエーテル化合物とを、混合してもよい。ルー
ムエアコンやカーエアコンの作動流体では、本発明のポ
リエーテル化合物10〜30重量部に対し、上記冷媒9
0〜70重量部を配合する。
【0034】上記の冷媒としては、炭素数1〜2のフル
オロハイドロカ−ボン(非塩素系フロン:HFC、例え
ばHFC32、HFC134a、HFC125)及び、
炭素数1〜2のクロロフルオロハイドロカーボン(水素
塩素フッ素系フロン:HCFC、例えばHCFC22、
HCFC123、HCFC124、HCFC142b、
HCFC141b)があり、各々単独からなる冷媒、あ
るいはこれらの2種以上が適宜の割合で混合された混合
冷媒がある。オゾン層破壊を防止する観点から、前記フ
ルオロハイドロカーボンと水素塩素フッ素系フロンとの
混合冷媒が好ましく、さらには、フルオロハイドロカー
ボン単独の冷媒がより好ましい。
【0035】本発明の冷凍機用潤滑油には、公知の添加
剤を、通常の添加量で添加してもよい。こうした添加剤
としては、ジ─tert─ブチル─p−クレゾール、フ
ェニル─α─ナフチルアミン等の酸化防止剤、ZnDT
P、リン酸エステル等の磨耗防止剤、極圧剤、シリコー
ン油等の消泡剤、ベンゾトリアゾール、キレート化合物
等の金属不活性化剤等がある。
【0036】
【作用】本発明の冷凍機用潤滑油は、HFC32、HF
C134a、HFC125のような非塩素系フロン冷
媒、又はHCFC22、HCFC123、HCFC12
4、HCFC142b、HCFC141b等の水素塩素
フッ素系フロン冷媒、あるいはこれらの混合冷媒に対し
て、高温から低温まで優れた溶解性を示し、しかも通常
のPAGよりも潤滑性に優れている。従って、ルームエ
アコン、カーエアコン、冷蔵庫、除湿機、ショーケー
ス、ビル用エアコン、化学プラント冷凍機、冷凍倉庫等
のフロン圧縮機用の潤滑油として、極めて好適である。
【0037】
【実施例】以下、具体的な実施例にもとづいて説明す
る。まず、下記の各製造例に従って、ポリエーテル化合
物を製造した。
【0038】(製造例1)乾燥した三つ口フラスコに、
乾燥した1、2─ジメトキシエタン(DME)23ml
と、乾燥したポリオキシプロピレングリコール(分子量
725)H〔OCH(CH3 )CH2 m OH(重合度
mの平均値=12.5)を21.75g(30mmo
l)と、粉末KOH1.95g(30mmol)とを入
れ、室温で30分間攪拌する。これに、乾燥したTFP
O5.1ml(60mmol)を徐々に加え、室温で攪
拌する。攪拌に伴い、反応物の温度が上昇するので、4
0℃に維持する。TFPO添加の24時間後、停止剤で
あるヨウ化メチル3.7ml(59mmol)を添加す
る。
【0039】反応物をエーテルに溶かし、水で洗浄す
る。その後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥する。溶媒を
留去して、真空乾燥する。26.14gの液状物が得ら
れる(収率91%)。液状物を、1 H─NMR、13C
−NMR、19F─NMR、赤外吸収スペクトルで分析
する。CH、CH2 、OCH3 、CH3 、CF3 の存
在、OH、F、エーテルの存在が確認される。本製造例
によるポリエーテル化合物の構造式を以下に示す。
【0040】
【化6】
【0041】1H−NMRによって得られるメチン基C
H、メチレン基CH2 、メトキシ基OCH3 、水酸基の
総和とメチル基とのピーク積分比から、POの平均重合
度とTFPOの平均重合度との比率を算出する。この比
率と、使用したポリオキシプロピレングリコールの重合
度mの平均値が12.5であることから、TFPOの重
合度lの平均値は、1.7である。また、本製造例によ
るポリエーテル化合物の100℃における動粘度は7.
5cStである。
【0042】(製造例2)製造例1と同様にして、本発
明のポリエーテル化合物を製造する。ただし、1、2─
ジメトキシエタン(DME)の量は22mlとする。ポ
リオキシプロピレングリコールの分子量は725とし、
重合度mの平均値は12.5とし、添加量は16.9g
(23mmol)とする。粉末KOHの添加量は1.5
2g(23mmol)とする。TFPOの添加量は8.
0ml(93mmol)とし、停止剤であるヨウ化メチ
ルの添加量は、2.9ml(47mmol)とする。こ
うして反応させ、24.18gの液状物が得られる(収
率88%)。そして、製造例1と同様にして分析し、製
造例1と同様の構造式を有するポリエーテル化合物であ
ることが確認される。製造例1と同様にしてTFPOの
重合度lの平均値4.2が算出される。本製造例による
ポリエーテル化合物の100℃における動粘度は9.8
cStである。
【0043】(製造例3)乾燥した三つ口フラスコに、
乾燥した1、2─ジメトキシエタン(DME)25ml
と、乾燥したポリオキシプロピレングリコール(分子量
425)H〔OCH(CH3 )CH2 m OH(重合度
mの平均値=6.8)を17.00g(40mmol)
と、粉末KOH2.60g(40mmol)とを入れ、
室温で30分間攪拌する。これに、乾燥したTFPO1
0.3ml(120mmol)を徐々に加え、室温で攪
拌する。攪拌に伴い、反応物の温度が上昇するので、4
0℃に維持する。TFPO添加の24時間後、5規定塩
酸8.5ml(42.5mmol)を添加する。
【0044】反応物をエーテルに溶かし、水で洗浄す
る。その後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥する。溶媒を
留去して、真空乾燥する。22.65gの液状物が得ら
れる(収率74%)。液状物を、1 H─NMR、13C
−NMR、19F─NMR、赤外吸収スペクトルで分析
する。CH、CH2 、CH3 、CF3 の存在、OH、
F、エーテルの存在が確認される。本製造例によるポリ
エーテル化合物の構造式を以下に示す。
【0045】
【化7】
【0046】1 H−NMRによって得られるメチン基、
メチレン基、水酸基の総和とメチル基とのピーク積分比
から、POの平均重合度とTFPOの平均重合度との比
率が算出される。この比率と、使用したポリオキシプロ
ピレングリコールの重合度mの平均値が6.8であるこ
とから、TFPOの重合度lの平均値を算出すると、
4.8である。本製造例によるポリエーテル化合物の1
00℃における動粘度は8.8cStである。
【0047】(製造例4)乾燥した三つ口フラスコに、
乾燥した1、2─ジメトキシエタン(DME)23ml
と、乾燥したポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
グリコールモノメチルエーテル(分子量816)CH3
O〔CH(CH3 )CH2 O〕m (CH2CH2 O)n
H(重合度mの平均値=12、重合度nの平均値=2)
を24.50g(30mmol)と、粉末KOH1.9
5g(30mmol)とを入れ、室温で30分間攪拌す
る。これに、乾燥したTFPO5.1ml(6.0mm
ol)を徐々に加え、室温で攪拌する。攪拌に伴い、反
応物の温度が上昇するので、40℃に維持する。TFP
O添加の24時間後、停止剤であるヨウ化メチル3.7
ml(60mmol)を添加する。
【0048】反応物をエーテルに溶かし、水で洗浄す
る。その後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥する。溶媒を
留去して、真空乾燥する。28.00gの液状物が得ら
れる(収率90%)。液状物を、 1H─NMR、13C
−NMR、19F─NMR、赤外吸収スペクトルで分析
する。CH、CH2 、OCH3 、CH3 、CF3 の存
在、OH、F、エーテルの存在が確認される。本製造例
によるポリエーテル化合物の構造式を以下に示す。
【0049】
【化8】
【0050】製造例1〜3と同様の方法でTFPOの重
合度lの平均値を算出すると、2.0である。本製造例
によるポリエーテル化合物の100℃における動粘度は
8.8cStである。
【0051】(製造例5)製造例1と同様にして本発明
のポリエーテル化合物を製造する。ただし、TFPOの
重合反応の停止剤として、ヨウ化プロピル5.8ml
(59mmol)を添加する。そして、製造例1と同様
にして分析し、下記の構造式を有するポリエーテル化合
物が確認される。製造例1と同様にしてTFPOの重合
度lの平均値を算出すると、1.7である。本製造例に
よるポリエーテル化合物の100℃における動粘度は
9.2cStである。
【0052】
【化9】
【0053】(製造例6)乾燥した三つ口フラスコに、
乾燥した1、2─ジメトキシエタン(DME)20ml
と、乾燥したポリオキシプロピレングリコールモノメチ
ルエーテル(分子量960)H〔OCH(CH3 )CH
2 m OCH3 (重合度mの平均値=18.3)を2
2.40g(23mmol)と、粉末KOH1.52g
(23mmol)とを入れ、室温で30分間攪拌する。
これに、乾燥したTFPO4.0ml(47mmol)
を徐々に加え、室温で攪拌する。攪拌に伴い、反応物の
温度が上昇するので、40℃に維持する。TFPO添加
の24時間後、停止剤であるヨウ化メチル2.9ml
(46mmol)を添加する。
【0054】この反応物を製造例1と同様にして精製
し、23.54gの液状物が得られる(収率85%)。
液状物を、1 H─NMR、13C−NMR、19F─N
MR、席外吸収スペクトルで分析する。CH、CH2
OCH3 、CH3 、CF3 の存在、F、エーテルの存在
が確認される。本製造例によるポリエーテル化合物の構
造式を以下に示す。
【0055】
【化10】
【0056】1H−NMRによって得られるメチン基、
メチレン基、メトキシ基の総和とメチル基とのピーク積
分比から、POの平均重合度とTFPOの平均重合度と
の比率が算出される。この比率と、使用したポリオキシ
プロピレングリコールモノメチルエーテルの重合度mの
平均値が18.3であることから、TFPOの重合度l
の平均値を算出すると、3.5である。本製造例による
ポリエーテル化合物の100℃における動粘度は9.5
cStである。
【0057】(製造例7)乾燥した三つ口フラスコに、
乾燥した1,2−ジメトキシエタン(DME)mlと、
乾燥したネオペンチルオキシポリオキシプロピレングリ
コール
【化11】 (重合度eの平均値=7)を18.32g(20mmo
l)と、粉末KOH2.64g(40mmol)とを入
れ、室温で30分攪拌する。これに乾燥したTFPO
6.9ml(80mmol)を徐々に加え、40℃以下
室温で攪拌する。TFPO添加の24時間後、停止剤で
あるヨウ化メチル5.0ml(80mmol)を添加す
る。反応物をエーテルに溶かし、水で洗浄する。その
後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥する。溶媒を留去し
て、真空乾燥する。23.74gの液状物が得られる
(収率87%)。液状物を、 1H−NMR、13C−NM
R、19F−NMR、赤外吸収スペクトルで分析する。C
H,CH2 ,OCH3 ,CH3 ,CF 3 の存在、OH,
F,エーテルの存在が確認される。本製造例によるポリ
エーテル化合物の構造式を以下に示す。
【0058】
【化12】
【0059】1H−NMRによって得られるメチン、メ
チレン、メトキシ基の総和とメチル基の総和のピーク積
分比から、POの平均重合度とTFPOの平均重合度と
の比率が算出される。この比率と、使用したネオペンチ
ルオキシポリオキシプロピレングリコールの重合度eの
平均値が7であることから、TFPOの重合度dの平均
値を算出すると、2.0である。本製造例によるポリエ
ーテル化合物の100℃における動粘度は10.2cS
tである。
【0060】次いで、製造例1、3、5、6の各例のポ
リエーテル化合物(以下、PAG1、3、5、6と略記
する。)について、非塩素系フロン冷媒との相溶性及び
潤滑性を試験する。また、比較例1、比較例2のポリエ
ーテル化合物として、下記のものを準備する。 比較例1:C4 9 ─(PO)p─OH(日本油脂株式
会社製、「ユニルブMB─11」)。 比較例2:C4 9 ─(PO)p─(EO)e─OH
(日本油脂株式会社製、「ユニルブ50MB11」)。
【0061】(HFC32とHFC134aとの混合冷
媒との相溶性)ガラス管にPAG1、3、5、6、比較
例1、2のポリエーテル化合物をそれぞれ0.6g採取
し、更にHFC32とHFC134aとを30重量部/
70重量部の割合で混合した混合冷媒2.4gを採取し
てガラス管を封入する。このガラス管を降温及び昇温
し、ポリエーテル化合物と冷媒とが相互に溶解しあって
いるか、分離しているかを観察する。
【0062】この結果、本発明のポリエーテル化合物P
AG1、3、5、6の前記混合冷媒との相溶性をみる
と、前記4種のポリエーテル化合物全てについて低温側
で−50℃未満の温度、高温側で+70℃を越える温度
で、ポリエーテル化合物と冷媒とが相互に溶解しあって
いる。一方、比較例1、2のポリエーテル化合物の場合
には、両方ともに低温側では−50℃未満の温度でポリ
エーテル化合物と冷媒とが相互に溶解しあっているが、
高温側では+19℃でポリエーテル化合物と冷媒とが分
離している。従って、本発明のポリエーテル化合物は、
非塩素系フロン冷媒との高温側での溶解温度が、従来よ
りも50℃以上も高い。
【0063】(HFC125冷媒との相溶性)また、上
記の混合冷媒の代わりに、HFC125冷媒を使用し、
上記の方法に従って、PAG1、3、5、6、比較例
1、2のポリエーテル化合物とHFC125冷媒との相
溶性を試験する。
【0064】本発明のPAG1、3、5、6の場合に
は、全て低温側で−50℃未満の温度、高温側で+70
℃を越える温度で、ポリエーテル化合物と冷媒とが相互
に安定に溶解しあっている。比較例1のポリエーテル化
合物の場合には、低温側では−50℃未満の温度でポリ
エーテル化合物と冷媒とが相互に溶解しあっているが、
高温側では+47℃でポリエーテル化合物と冷媒とが分
離する。比較例2のポリエーテル化合物の場合には、低
温側では−50℃未満の温度でポリエーテル化合物と冷
媒とが相互に溶解しあっているが、高温側では+50℃
でポリエーテル化合物と冷媒とが分離している。
【0065】従って、本発明のポリエーテル化合物は、
非塩素系フロン冷媒との高温側での溶解温度が、従来よ
りも20℃以上も高い。また、ポリエーテル化合物と冷
媒とが、低温から高温まで広い温度範囲で安定に溶解す
る。
【0066】(潤滑性試験)PAG1、3、5、6、比
較例1、2のポリエーテル化合物について、ASTM
D─3223─7に準拠し、ファレックス(Fale
x)焼付荷重を測定する。試験条件及び試験結果は、以
下の通りである。
【0067】
【表1】 試験条件: 回転数 290rpm 試験温度 30℃ HFC134aの吹き込み量 70ml/分 試験片 ピン Steel(SAE 313
5) V─ブロック Steel(AISI C─ 113
7)
【0068】
【表2】 試験結果: ファレックス(Falex)焼付荷重(ポンド) PAG1 920 PAG3 970 PAG5 940 PAG6 910 比較例1 700 比較例2 760
【0069】上記の結果から判るように、比較例のポリ
エーテル化合物に比べ、本発明のPAG1、3、5、6
は、非塩素系フロン冷媒下での耐荷重性能が150〜2
00ポンド以上も高い。
【0070】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、非
塩素系フロン冷媒、又は水素塩素フッ素系フロン冷媒に
対して、高温から低温まで優れた溶解性を示し、しかも
通常のPAGよりも潤滑性に優れており、エアコン、カ
ーエアコン、冷蔵庫、除湿機、業務用・産業用冷凍機等
に好適な冷凍機用潤滑油を提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 仁 埼玉県戸田市新曽南3丁目17番35号 株式 会社共石製品技術研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1)で表されるポリエーテル化
    合物群から選択される一種以上のポリエーテル化合物を
    主成分とする冷凍機用潤滑油。 【化1】 一般式(1)において、 Zは、2〜6の水酸基を有する化合物から水酸基を除い
    た脂肪族炭化水素残基であり、 R1 は、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のア
    ルケニル基又は炭素数1〜8のフッ素置換アルキル基で
    あり、 Aは、オキシエチレン基及びオキシブチレン基からなる
    群より選ばれた1種以上のオキシアルキレン基であり、 aは、1〜5の整数であり、 bは、2〜10の整数であり、 cは、0〜5の整数であり、 dは、1〜5の整数であり、 eは、2〜10の整数であり、 fは、0〜5の整数であり、 xは、0〜6であり、 yは、0〜6であり、 x+yは、前記水酸基の数に等しい。
  2. 【請求項2】 前記一般式(1)において、 aは、1〜4の整数であり、 bは、3〜7の整数であり、 cは、0〜3の整数であり、 dは、1〜4の整数であり、 eは、3〜7の整数であり、 fは、0〜3の整数であり、 かつ前記ポリエーテル化合物が100℃において動粘度
    3〜20cStを有している、請求項1記載の冷凍機用
    潤滑油。
  3. 【請求項3】 (イ)請求項1記載の一般式(1)で表
    されるポリエーテル化合物群から選択される一種以上の
    ポリエーテル化合物を5〜45重量部、及び(ロ)炭素
    数1〜2のフルオロハイドロカ−ボン及び/又はクロロ
    フルオロハイドロカーボンを含有する冷媒を95〜55
    重量部からなる(前記ポリエーテル化合物と前記冷媒と
    の合計重量を100重量部とする。)、冷凍機用の作動
    流体。
  4. 【請求項4】 一般式(2)で表されるポリエーテル化
    合物群から選択される一種以上のポリエーテル化合物を
    含有する冷凍機用潤滑油。 【化2】 一般式(2)において、 R2 、R3 は、それぞれ独立して水素、炭素数1〜8の
    アルキル基、炭素数1〜8のアルケニル基又は炭素数1
    〜8のフッ素置換アルキル基であり、 Aは、オキシエチレン基及びオキシブチレン基からなる
    群より選ばれた1種以上のオキシアルキレン基であり、 lは、1〜6の整数であり、 mは、4〜20の整数であり、 nは、0〜5の整数である。
  5. 【請求項5】 前記一般式(2)において、 lは、2〜5の整数であり、 mは、6〜20の整数であり、 nは、0〜3の整数であり、 かつ前記ポリエーテル化合物が100℃において動粘度
    3〜20cStを有している、請求項4記載の冷凍機用
    潤滑油。
  6. 【請求項6】 (ハ)請求項4記載の一般式(2)で表
    されるポリエーテル化合物群から選択される一種以上の
    ポリエーテル化合物を5〜45重量部、及び(ニ)炭素
    数1〜2のフルオロハイドロカ−ボン及び/又はクロロ
    フルオロハイドロカーボンを含有する冷媒を95〜55
    重量部からなる(前記ポリエーテル化合物と前記冷媒と
    の合計重量を100重量部とする。)、冷凍機用の作動
    流体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020128504A3 (en) * 2018-12-21 2020-07-30 Mexichem Fluor S.A. De C.V. Compositions of halogenated polyethers
US11261396B2 (en) 2015-12-07 2022-03-01 Mexichem Fluor S.A. De C.V. Heat transfer composition

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