JPH07262034A - データ引き継ぎシステム - Google Patents

データ引き継ぎシステム

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JPH07262034A
JPH07262034A JP6049475A JP4947594A JPH07262034A JP H07262034 A JPH07262034 A JP H07262034A JP 6049475 A JP6049475 A JP 6049475A JP 4947594 A JP4947594 A JP 4947594A JP H07262034 A JPH07262034 A JP H07262034A
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JP
Japan
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data
takeover
processing device
rewriting
data processing
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JP6049475A
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Yuji Kanazawa
裕治 金澤
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】処理の高速化を図ることを目的とする。 【構成】本発明のデータ引き継ぎシステムにおいて、揮
発性記憶手段22は引き継ぎデータと第1のデータ処理
装置が処理すべき処理データとを記憶する。変更手段2
41は揮発性記憶手段22に記憶された引き継ぎデータ
を第1のデータ処理装置20の処理に従って変更する。
不揮発性記憶手段40は第1のデータ処理装置20及び
第2のデータ処理装置30に接続されるとともに引き継
ぎデータを記憶する。書換手段246は揮発性記憶手段
22に記憶された処理データの不揮発性記憶手段40ま
たはネットワークへの送出要求を発行した時点で不揮発
性記憶手段40に記憶された引き継ぎデータを変更手段
241により変更された引き継ぎデータに書き換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、現用系処理装置に故障
が発生した場合に現用系処理装置の引き継ぎデータを予
備系処理装置に引き継いで運用を継続するデータ引き継
ぎシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、計算機がデータを処理している最
中にこの計算機に何らかの原因で故障が発生する場合が
ある。このような場合には、この現用系計算機で処理さ
れた引き継ぎデータをネットワークを介して予備系計算
機に送信しその引き継ぎデータを予備系計算機に設けた
メモリに記憶していた。
【0003】あるいは、前記引き継ぎデータを例えば、
バッテリバックアップ付きメモリ、ディスクやテープな
どの不揮発性メモリに記憶していた。この場合、揮発性
メモリを用いずに不揮発性メモリを用いるのは、例え
ば、計算機内の電源が断となった場合に揮発性メモリに
記憶された引き継ぎデータが破壊されるからである。
【0004】さらに、メモリ、中央処理装置(CP
U)、オペレーティングシステムの中核部分におけるエ
ラーによって計算機がリセット、再起動される場合にも
揮発性メモリに記憶された引き継ぎデータが破壊される
ため、データの引き継ぎが行えなくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記バッテリバックア
ップ付きメモリなどの高速な不揮発性メモリは高価であ
った。このため、一般のコンピュータでは、高価なバッ
テリバックアップ付きメモリを使用せず、ディスク、テ
ープなどを使用していた。あるいは予備系計算機に引き
継ぎデータを送信してメモリに記憶していた。
【0006】しかし、ディスク、磁気テープのデータ転
送速度、予備系計算機へのデータ転送速度はいずれも低
速であった。このため、引き継ぎデータに変更または追
加がある毎に引き継ぎデータをディスクの不揮発性領域
にいちいち格納することになる。このため、処理に時間
がかかり、データ処理能力が低下するという問題があっ
た。
【0007】本発明の目的は高速にデータ処理を行うこ
とのできるデータ引き継ぎシステムを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、以下の手段を採用した。 <第1の発明のデータ引き継ぎシステムの要旨>第1の
発明のデータ引き継ぎシステムは、図1の原理図に示し
たように第1のデータ処理装置20がプログラムの実行
に伴って処理データを処理する。データ引き継ぎシステ
ムは、第1のデータ処理装置20に故障が発生した場合
に第2のデータ処理装置30が処理を再開するために必
要な引き継ぎデータを第1のデータ処理装置20から第
2のデータ処理装置30に引き継ぐ。データ引き継ぎシ
ステムは、揮発性記憶手段22、変更手段241、不揮
発性記憶手段40、要求手段244、書換手段246と
を備える。
【0009】揮発性記憶手段22は前記引き継ぎデータ
と処理データとを記憶する。変更手段241は第1のデ
ータ処理装置20によるプログラムの実行に伴って前記
揮発性記憶手段22に記憶された引き継ぎデータを新た
な引き継ぎデータに変更する。不揮発性記憶手段40は
前記第1のデータ処理装置20及び第2のデータ処理装
置30に接続されるとともに前記引き継ぎデータを記憶
する。要求手段244は前記揮発性記憶手段22に記憶
された処理データの前記不揮発性記憶手段40またはネ
ットワークへの送出要求を発行する。書換手段246は
送出要求を発行した時点で前記不揮発性記憶手段40に
記憶された引き継ぎデータを前記変更手段241により
変更された引き継ぎデータに書き換える。
【0010】要は不揮発性記憶手段40に対して変更さ
れた引き継ぎデータの書換回数を低減するものである。 〔第1の構成要素〕前記揮発性記憶手段22は前記引き
継ぎデータと処理データとを記憶するもので、電源が断
となったときにデータが消滅するランダムアクセスメモ
リなどである。
【0011】〔第2の構成要素〕変更手段241は第1
のデータ処理装置20によるプログラムの実行に伴って
前記揮発性記憶手段22に記憶された引き継ぎデータを
新たな引き継ぎデータに変更する。
【0012】〔第3の構成要素〕前記不揮発性記憶手段
40は前記第1のデータ処理装置20及び第2のデータ
処理装置30に接続されるとともに前記引き継ぎデータ
を記憶するもので、電源が断となってもデータが消滅し
ないフロッピーディスク、ハードディスク、磁気テープ
などである。
【0013】〔第4の構成要素〕要求手段244は前記
揮発性記憶手段22に記憶された処理データの前記不揮
発性記憶手段40またはネットワークへの送出要求を発
行する。
【0014】〔第5の構成要素〕書換手段246は送出
要求を発行した時点で前記不揮発性記憶手段40に記憶
された引き継ぎデータを前記変更手段241により変更
された引き継ぎデータに書き換える。前記変更手段24
1、要求手段244及び書換手段246は、例えば、中
央処理装置が主メモリに記憶されたプログラムを実行す
ることで処理を行うものである。
【0015】ここで、前記揮発性記憶手段22、変更手
段241、要求手段244、書換手段246とは第1の
データ処理装置20に設けるとよい。 <第1の発明の付加的構成要件>第1の発明のデータ引
き継ぎシステムは、前記必須の構成要素からなるが、以
下の構成を付加した上でも、成立する。
【0016】<第1の発明の付加的構成要素1>第1の
発明のデータ引き継ぎシステムにさらに、故障感知装置
39、故障判定部341、引き継ぎデータ読出部342
とを備える。故障感知装置39は、前記第1のデータ処
理装置20に故障が発生した場合にその故障を感知する
もので、例えばセンサーなどである。故障判定部341
は、前記故障感知装置39から出力されてくる感知信号
に基づき第1のデータ処理装置20に発生した故障が前
記揮発性記憶手段22の内容を破壊するような故障かど
うかを判定する。引き継ぎデータ読出部342は前記故
障が揮発性記憶手段22の内容を破壊しないような故障
である場合に揮発性記憶手段22内の引き継ぎデータと
不揮発性記憶手段40内の引き継ぎデータとを第2のデ
ータ処理装置30に読み出す。故障判定部341及び引
き継ぎデータ読出部342は例えば、中央処理装置が主
メモリに記憶されたプログラムを実行することで処理を
行うものである。
【0017】ここで、前記故障感知装置39、故障判定
部341、引き継ぎデータ読出部342とは第2のデー
タ処理装置30に設けるとよい。 <第1の発明の付加的構成要素2>必須構成要素からな
る第1の発明のデータ引き継ぎシステムにさらに、故障
感知装置39、故障判定部341、引き継ぎデータ読出
部343とを備える。故障感知装置39及び故障判定部
341の構成は付加的構成例1のそれと同一構成であ
る。
【0018】引き継ぎデータ読出部343は前記故障が
揮発性記憶手段22の内容を破壊するような故障である
場合に不揮発性記憶手段40内の引き継ぎデータを第2
のデータ処理装置30に読み出す。
【0019】ここで、前記故障感知装置39、故障判定
部341、引き継ぎデータ読出部343とは第2のデー
タ処理装置30に設けるとよい。 <第1の発明の付加的構成要素3>必須構成要素からな
る第1の発明のデータ引き継ぎシステムにさらに、前記
変更手段241により変更された引き継ぎデータが揮発
性記憶手段22に記憶された時点から所定時間を計数す
る計数部251を備える。前記書換手段246は、前記
計数部251が所定時間を計数したときに不揮発性記憶
手段40に記憶された引き継ぎデータを揮発性記憶手段
22にある変更された引き継ぎデータに書き換える。
【0020】ここで、計数部251は第1のデータ処理
装置20に設けるとよい。 <第1の発明の付加的構成要素4>必須構成要素からな
る本発明のデータ引き継ぎシステムにさらに、前記変更
手段241によって変更された引き継ぎデータが揮発性
記憶手段22に所定量記憶されたか否かを判定する記憶
量判定部252を備える。前記書換手段246は、前記
変更された引き継ぎデータが揮発性記憶手段22に所定
量記憶されたと判定された場合に不揮発性記憶手段40
に記憶された引き継ぎデータを書き換える。
【0021】ここで、記憶量判定部252は第1のデー
タ処理装置20に設けるとよい。 <第1の発明の付加的構成要素5>必須構成要素からな
る第1の発明のデータ引き継ぎシステムにさらに、複数
の引き継ぎデータの各々を処理データの種類に応じて区
分するために各引き継ぎデータにタグ情報を付加するタ
グ付加部248を備える。前記書換手段246は、複数
の引き継ぎデータの内、前記処理データのタグ情報に対
応する引き継ぎデータのみを読み出してこの引き継ぎデ
ータに不揮発性記憶手段40の引き継ぎデータを書換え
る。ここで、タグ付加部248は第1のデータ処理装置
20に設けるとよい。 <第1の発明の付加的構成要素6>必須構成要素からな
る第1の発明のデータ引き継ぎシステムにさらに、ネッ
トワーク10が接続している場合において、前記書換手
段246は、前記処理データをネットワークを介して他
のデータ処理装置に送信すると同時に不揮発性記憶手段
40の引き継ぎデータを第1の揮発性記憶手段22にあ
る変更された引き継ぎデータに書き換え、引き継ぎデー
タの書換えが終了した時点で前記処理データの通信先の
データ処理装置に前記処理データの使用を許可するため
の開始許可メッセージを前記通信先のデータ処理に転送
するようにしてもよい。 <第2の発明のデータ引き継ぎシステムの要旨>また、
第2の発明のデータ引き継ぎシステムは、ネットワーク
10に第1のデータ処理装置20と第2のデータ処理装
置30とを接続し第1のデータ処理装置20がプログラ
ムの実行に伴って処理データを処理する。データ引き継
ぎシステムは、第1のデータ処理装置20に故障が発生
した場合に第2のデータ処理装置30が処理を再開する
ために必要な引き継ぎデータを第1のデータ処理装置2
0から第2のデータ処理装置30に引き継ぐ。本発明の
データ引き継ぎシステムは、第1の揮発性記憶手段2
2、変更手段241、第2の揮発性記憶手段32、要求
手段244、書換手段246を備える。
【0022】第1の揮発性記憶手段22は前記引き継ぎ
データと前記処理データとを記憶する。変更手段241
は前記第1のデータ処理装置20によるプログラムの実
行に伴って前記揮発性記憶手段22に記憶された引き継
ぎデータを新たな引き継ぎデータに変更する。第2の揮
発性記憶手段32は前記第2のデータ処理装置30に設
けられるとともに前記引き継ぎデータを記憶する。要求
手段244は前記第1の揮発性記憶手段22に記憶され
た処理データのネットワークへの送出要求を発行する。
また、データ処理装置が不揮発性記憶手段をもっている
場合には、これに対応する送出要求を発行する。書換手
段246は前記要求手段244が送出要求を発行した時
点で前記第2の揮発性記憶手段32に記憶された引き継
ぎデータを前記変更手段241により変更された引き継
ぎデータに書き換える。
【0023】ここで、第1の揮発性記憶手段22、変更
手段241、書換手段246とは第1のデータ処理装置
20に設けるとよい。ここで、第2の発明のデータ引き
継ぎシステムにおいて、前記書換手段246は、前記処
理データの第1のデータ処理装置以外のデータ処理装置
への送信と同時に第2の揮発性記憶手段32の引き継ぎ
データを第1の揮発性記憶手段22にある変更された引
き継ぎデータに書き換え、引き継ぎデータの書換えが終
了した時点で通信先のデータ処理装置による前記処理デ
ータの使用を許可するための開始許可メッセージを通信
先のデータ処理装置に転送するようにしてもよい。 <第2の発明の付加的構成要素1>さらに、第1のデー
タ処理装置20から処理データを受け取るデータ処理装
置は、データ入力部61、第1のデータ処理装置20か
ら開始許可メッセージを受け取ったかどうかを判定する
メッセージ判定部62、第1のデータ処理装置20から
開始許可メッセージを受け取った場合に受け取った時点
から前記処理データ及び引き継ぎデータの使用を開始さ
せるデータ使用開始部63とを備えるようにしてもよ
い。 <第3の発明のデータ引き継ぎ方法>次に、図2を参照
して第3の発明のデータ引き継ぎ方法を説明する。第3
の発明のデータ引き継ぎ方法は第1のデータ処理装置が
プログラムの実行に伴って処理データを処理し第1のデ
ータ処理装置に故障が発生した場合に第2のデータ処理
装置が処理を再開するために必要な引き継ぎデータを第
1のデータ処理装置から第2のデータ処理装置に引き継
ぐ。第3の発明のデータ引き継ぎ方法は記憶ステップ
と、変更ステップと、要求ステップ、書換ステップとを
備える。
【0024】〔必須の工程1〕記憶ステップは前記引き
継ぎデータと前記処理データとを揮発性メモリ及び不揮
発性メモリに記憶する。
【0025】〔必須の工程2〕変更ステップは前記第1
のデータ処理装置によるプログラムの実行に伴って前記
揮発性メモリに記憶された引き継ぎデータを新たな引き
継ぎデータに変更する。
【0026】〔必須の工程3〕要求ステップは前記揮発
性メモリに記憶された処理データの不揮発性メモリへの
送出要求を発行する。データ処理装置がネットワークに
接続している場合にはネットワークへの送出要求も発行
する。
【0027】〔必須の工程4〕書換ステップは送出要求
を発行した時点で前記不揮発性メモリに記憶された引き
継ぎデータを前記変更された引き継ぎデータに書き換え
る。 <第3の発明の付加的工程1>必須構成要素からなる第
3の発明のデータ引き継ぎ方法にさらに、感知ステッ
プ、判定ステップ、読出ステップを備える。感知ステッ
プは前記第1のデータ処理装置に故障が発生した場合に
その故障を感知するためにある。判定ステップは感知信
号に基づき第1のデータ処理装置に発生した故障が前記
揮発性メモリの内容を破壊するような故障かどうかを判
定するためにある。読出ステップは、前記故障が揮発性
メモリの内容を破壊しないような故障である場合に揮発
性メモリ内の引き継ぎデータと不揮発性メモリ内の引き
継ぎデータとを第2のデータ処理装置に読み出すために
ある。 <第3の発明の付加的工程2>必須構成要素からなる第
3の発明のデータ引き継ぎ方法にさらに、感知ステッ
プ、判定ステップ、読出ステップとからなる。感知ステ
ップは前記第1のデータ処理装置に故障が発生した場合
にその故障を感知するためにある。判定ステップは感知
信号に基づき第1のデータ処理装置に発生した故障が前
記揮発性メモリの内容を破壊するような故障かどうかを
判定するためにある。読出ステップは前記故障が揮発性
メモリの内容を破壊するような故障である場合に不揮発
性メモリ内の引き継ぎデータを第2のデータ処理装置に
読み出すためにある。 <第3の発明の付加的工程3>必須構成要素からなる第
3の発明のデータ引き継ぎ方法にさらに、前記変更され
た引き継ぎデータが揮発性メモリに記憶された時点から
所定時間を計数する計数ステップを備える。前記書換ス
テップは、前記所定時間が計数されたときに不揮発性メ
モリに記憶された引き継ぎデータを揮発性メモリにある
変更された引き継ぎデータに書き換える。 <第3の発明の付加的工程4>必須構成要素からなる第
3の発明のデータ引き継ぎ方法にさらに、前記変更され
た引き継ぎデータが揮発性メモリに所定量記憶されたか
否かを判定する記憶量判定ステップを備える。前記書換
ステップは、前記変更された引き継ぎデータが揮発性メ
モリに所定量記憶されたと判定された場合に不揮発性メ
モリに記憶された引き継ぎデータを書き換える。 <第3の発明の付加的工程5>必須構成要素からなる第
3の発明のデータ引き継ぎ方法にさらに、複数の引き継
ぎデータの各々を処理データの種類に応じて区分するた
めに各引き継ぎデータにタグ情報を付加する付加ステッ
プを備える。前記書換ステップは、複数の引き継ぎデー
タの内、前記処理データのタグ情報に対応する引き継ぎ
データのみを読み出してこの引き継ぎデータに不揮発性
メモリの引き継ぎデータを書換える。 <第3の発明の付加的工程6>必須構成要素からなる第
3の発明のデータ引き継ぎ方法にさらに、ネットワーク
10が接続している場合において、前記書換ステップ
は、前記処理データをネットワークを介して他のデータ
処理装置に送信すると同時に不揮発性メモリの引き継ぎ
データを揮発性メモリにある変更された引き継ぎデータ
に書き換え、引き継ぎデータの書換えが終了した時点で
前記処理データの通信先のデータ処理装置に前記処理デ
ータの使用を許可するための開始許可メッセージを前記
通信先のデータ処理に転送するようにしてもよい。 <第4の発明のデータ引き継ぎ方法の要旨>第4の発明
のデータ引き継ぎ方法は第1のデータ処理装置がプログ
ラムの実行に伴って処理データを処理し第1のデータ処
理装置に故障が発生した場合に第2のデータ処理装置が
処理を再開するために必要な引き継ぎデータを第1のデ
ータ処理装置から第2のデータ処理装置に引き継ぐ。デ
ータ引き継ぎ方法は記憶ステップ、変更ステップ、要求
ステップ、書換ステップとを備える。
【0028】記憶ステップは前記引き継ぎデータと前記
処理データとを第1の揮発性メモリ及び第2の揮発性メ
モリに記憶する。変更ステップは前記第1のデータ処理
装置によるプログラムの実行に伴って前記第1の揮発性
メモリに記憶された引き継ぎデータを新たな引き継ぎデ
ータに変更する。要求ステップは前記第1の揮発性メモ
リに記憶された処理データのネットワークへの送出要求
を発行する。また、データ処理装置が不揮発性メモリを
もっている場合には、不揮発性メモリへの送出要求も発
行する。書換ステップは前記送出要求を発行した時点で
第2の揮発性メモリに記憶された引き継ぎデータを前記
変更された引き継ぎデータに書き換える。
【0029】ここで、前記書換ステップは、前記処理デ
ータのネットワークへの送信と同時に第2の揮発性メモ
リの引き継ぎデータを第1の揮発性メモリにある変更さ
れた引き継ぎデータに書き換え、引き継ぎデータの書換
えが終了した時点で前記処理データの送信先のデータ処
理装置に前記処理データの使用を許可するための開始許
可メッセージを前記送信先のデータ処理装置に転送す
る。 <第4の発明の付加的工程1>さらに、第1のデータ処
理装置から処理データ及び引き継ぎデータを受け取る入
力ステップと、第1のデータ処理装置から開始許可メッ
セージを受け取ったかどうかを判定する判定ステップ
と、第1のデータ処理装置から開始許可メッセージを受
け取った場合に受け取った時点から前記処理データ及び
引き継ぎデータの使用を開始させる使用開始ステップと
を備えるようにしてもよい。 <第5の発明のデータ処理装置の要旨>第5の発明のデ
ータ処理装置はプログラムの実行に伴って処理データを
処理し故障が発生した場合に処理を再開するために必要
な引き継ぎデータを不揮発性記憶手段40に引き継ぐ。
データ処理装置は揮発性記憶手段22、変更手段24
1、要求手段244、書換手段246とを備える。
【0030】揮発性記憶手段22は前記引き継ぎデータ
と前記処理データとを記憶する。変更手段241は前記
プログラムの実行に伴って前記揮発性記憶手段22に記
憶された引き継ぎデータを新たな引き継ぎデータに変更
する。要求手段244は前記揮発性記憶手段22に記憶
された処理データの前記不揮発性記憶手段40への送出
要求を発行する。また、データ処理装置がネットワーク
に接続される場合には、ネットワークへの送信要求も発
行する。書換手段246は前記要求手段244が送出要
求を発行した時点で前記不揮発性記憶手段40に記憶さ
れた引き継ぎデータを前記変更手段241により変更さ
れた引き継ぎデータに書き換える。 <第6の発明のデータ処理装置の要旨>第6の発明のデ
ータ処理装置はプログラムの実行に伴って処理データを
処理し故障が発生した場合に処理を再開するために必要
な引き継ぎデータをネットワーク10を介して相手のデ
ータ処理装置30に引き継ぐ。データ処理装置は揮発性
記憶手段22、変更手段241、要求手段244、書換
手段246とを備える。
【0031】揮発性記憶手段22は前記引き継ぎデータ
と前記処理データとを記憶する。変更手段241はプロ
グラムの実行に伴って前記揮発性記憶手段22に記憶さ
れた引き継ぎデータを新たな引き継ぎデータに変更す
る。要求手段244は前記揮発性記憶手段22に記憶さ
れた処理データのネットワークへの送出要求を発行す
る。また、データ処理装置が不揮発性記憶手段をもって
いる場合には、これに対する送信要求も発行する。書換
手段246は前記要求手段244が送出要求を発行した
時点で前記相手のデータ処理装置に記憶された引き継ぎ
データを前記変更手段241により変更された引き継ぎ
データに書き換える書換手段246とを備える。
【0032】ここで、前記書換手段246は、前記処理
データをネットワークを介して他のデータ処理装置へ送
信すると同時に前記相手のデータ処理装置30の引き継
ぎデータを揮発性記憶手段22にある変更された引き継
ぎデータに書き換え、引き継ぎデータの書換えが終了し
た時点で前記処理データの通信相手のデータ処理装置に
前記処理データの使用を許可するための開始許可メッセ
ージを前記通信相手のデータ処理装置に転送するように
してもよい。 <第7の発明のデータ処理方法の要旨>第7の発明のデ
ータ処理方法はプログラムの実行に伴って処理データを
処理し故障が発生した場合に処理を再開するために必要
な引き継ぎデータを不揮発性メモリに引き継ぐ。データ
処理方法は記憶ステップ、変更ステップ、要求ステッ
プ、書換ステップとを備える。
【0033】記憶ステップは前記引き継ぎデータと処理
データとを揮発性メモリに記憶する。変更ステップはプ
ログラムの実行に伴って前記揮発性メモリに記憶された
引き継ぎデータを新たな引き継ぎデータに変更する。要
求ステップは前記揮発性メモリに記憶された処理データ
の前記不揮発性メモリへの送出要求を発行する。また、
データ処理装置がネットワークに接続される場合には、
ネットワークへの送信要求も発行する。
【0034】書換ステップは送出要求を発行した時点で
前記不揮発性メモリに記憶された引き継ぎデータを前記
変更された引き継ぎデータに書き換える。 <第8の発明のデータ処理方法の要旨>第8の発明のデ
ータ処理方法はプログラムの実行に伴って処理データを
処理し故障が発生した場合に処理を再開するために必要
な引き継ぎデータをネットワークを介して相手のデータ
処理装置に引き継ぐ。データ処理方法は記憶ステップ、
変更ステップ、要求ステップ、書換ステップとを備え
る。
【0035】記憶ステップは前記引き継ぎデータと処理
データとを揮発性メモリに記憶する。変更ステップはプ
ログラムの実行に伴って前記揮発性メモリに記憶された
引き継ぎデータを新たな引き継ぎデータに変更する。要
求ステップは前記揮発性メモリに記憶された処理データ
のネットワークへの送出要求を発行する。また、データ
処理装置が不揮発性メモリをもっている場合には、これ
に対する送信要求も発行する。
【0036】書換ステップは送出要求を発行した時点で
前記相手のデータ処理装置に記憶された引き継ぎデータ
を前記変更された引き継ぎデータに書き換える。ここ
で、前記書換ステップは、前記処理データのネットワー
クへの送信と同時に前記相手のデータ処理装置の引き継
ぎデータを揮発性メモリにある変更された引き継ぎデー
タに書き換え、引き継ぎデータの書換えが終了した時点
で前記送信先のデータ処理装置による前記処理データの
使用を許可するための開始許可メッセージを前記送信先
のデータ処理装置に転送するようにしてよい。
【0037】
【作用】
<第1の発明の作用>要求手段244が揮発性記憶手段
22に記憶された処理データの不揮発性記憶手段40ま
たはネットワークへの送出要求を発行した時点でのみ、
書換手段246が不揮発性記憶手段40に記憶された引
き継ぎデータを変更手段241により変更された引き継
ぎデータに書き換える。このため、引き継ぎデータの変
更がある毎に不揮発性記憶手段40の引き継ぎデータを
書き換えるよりも書換え回数が大幅に減少し、処理時間
を低減することができる。
【0038】<第1の発明の付加的構成要素1の作用>
故障感知装置39から出力されてくる感知信号に基づき
故障判定部341は第1のデータ処理装置20に発生し
た故障が前記揮発性記憶手段22の内容を破壊するよう
な故障かどうかを判定し、前記故障が揮発性記憶手段2
2の内容を破壊しないような故障である場合に引き継ぎ
データ読出部342が揮発性記憶手段22内の引き継ぎ
データと不揮発性記憶手段40内の引き継ぎデータとを
第2のデータ処理装置30に読み出す。
【0039】従って、第2のデータ処理装置30はこれ
ら2つの引き継ぎデータから最新の引き継ぎデータを得
て、そのデータを使用することができる。 <第1の発明の付加的構成要素2の作用>故障が揮発性
記憶手段22の内容を破壊するような故障である場合に
引き継ぎデータ読出部343は不揮発性記憶手段40内
の引き継ぎデータを第2のデータ処理装置30に読み出
すので、第2のデータ処理装置30は不揮発性記憶手段
40内の引き継ぎデータを用いて処理を行うことができ
る。 <第1の発明の付加的構成要素3の作用>変更された引
き継ぎデータが揮発性記憶手段22に記憶された時点か
ら所定時間を経過したときに、書換手段246は、不揮
発性記憶手段40に記憶された引き継ぎデータを揮発性
記憶手段22にある変更された引き継ぎデータに書き換
える。すなわち、所定時間経過後に揮発性記憶手段22
の内容が破壊された場合でも所定時間経過時に不揮発性
記憶手段40に記憶された引き継ぎデータを用いて作業
を再開すればよいので、所定時間経過時に書換えを行わ
ない場合に比較して処理時間が短縮できる。 <第1の発明における付加的構成要素4>変更された引
き継ぎデータが揮発性記憶手段22に所定量記憶された
と判定された場合に書換手段246は不揮発性記憶手段
40に記憶された引き継ぎデータを書き換える。すなわ
ち、所定量を越えた後に揮発性記憶手段22の内容が破
壊された場合でも所定量時に不揮発性記憶手段40に記
憶された引き継ぎデータを用いて作業を再開すればよい
ので、所定量を越えた時に書換えを行わない場合に比較
して処理時間が短縮できる。 <第1の発明における付加的構成要素5>書換手段24
6は、複数の引き継ぎデータの内、処理データのタグ情
報に対応する引き継ぎデータのみを読み出してこの引き
継ぎデータに不揮発性記憶手段40の引き継ぎデータを
書換えるので、書換え量が少なくて済む。 <第1の発明における付加的構成要素6>書換手段24
6は、前記処理データをネットワークを介して他のデー
タ処理装置に送信すると同時に不揮発性記憶手段40の
引き継ぎデータを第1の揮発性記憶手段22にある変更
された引き継ぎデータに書き換え、引き継ぎデータの書
換えが終了した時点で前記処理データの通信先のデータ
処理装置に前記処理データの使用を許可するための開始
許可メッセージを前記通信先のデータ処理に転送する。
すなわち、処理データの送信と引き継ぎデータの不揮発
性記憶手段への反映とを同時に実行するので、引き継ぎ
データを反映した後に処理データを送信する場合に比較
して処理時間を短縮できる。 <第2の発明の作用>要求手段244が第1の揮発性記
憶手段22に記憶された処理データのネットワークを介
する第2の揮発性記憶手段32への送出要求を発行した
時点のみで、書換手段246は第2の揮発性記憶手段3
2に記憶された引き継ぎデータを変更手段241により
変更された引き継ぎデータに書き換える。このため、引
き継ぎデータの変更がある毎に引き継ぎデータを書き換
えるよりも書換え回数が大幅に減少し、処理時間を低減
することができる。
【0040】また、書換手段246は、処理データのネ
ットワークへの送信と同時に第2の揮発性記憶手段32
の引き継ぎデータを第1の揮発性記憶手段22にある変
更された引き継ぎデータに書き換える。そして、引き継
ぎデータの書換えが終了した時点で前記処理データの送
信先のデータ処理装置に処理データの使用を許可するた
めの開始許可メッセージを前記送信先のデータ処理装置
に転送する。すなわち、処理データと引き継ぎデータと
を同時に転送するので、引き継ぎデータを送信した後に
処理データを送信する場合に比較して処理時間を短縮で
きる。
【0041】
【実施例】以下、本発明のデータ引き継ぎシステムの実
施例を図面を参照して説明する。図3は本発明のデータ
引き継ぎシステムの実施例1の構成ブロック図である。 <実施例1>データ引き継ぎシステムは、ネットワーク
11、ネットワーク11に接続される現用系計算機12
及び予備系計算機13、現用系計算機12及び予備系計
算機13に接続される共有ディスク14とから構成され
る。
【0042】前記現用系計算機20は処理データを処理
するもので、予備系計算機30は前記現用系計算機20
に故障が発生したとき現用系計算機20の代わりに引き
継ぎデータを引き継いて動作する。
【0043】前記現用系計算機20は、第1のCPU2
1と第1の揮発性メモリ22と現用系処理部23とがバ
ス28に接続されて構成される。第1の揮発性メモリ2
2は、例えばランダムアクセスメモリなどであり、電源
が断となったり、現用系計算機20に故障が発生した場
合に記憶されたデータが破壊されるものである。
【0044】第1の揮発性メモリ22は、第1のCPU
21が処理すべき処理データを記憶する現用系データ領
域25と、以下に述べる引き継ぎデータキャッシュ27
を記憶する揮発性領域26とを含む。前記現用系処理部
23は処理データ及び引き継ぎデータの処理を行うもの
で、第1のCPU21が図示しない主メモリに記憶され
た処理プログラムを実行することで処理を行うものであ
る。
【0045】前記予備系計算機30は、第2のCPU3
1と第2の揮発性メモリ32と予備系処理部33と故障
感知装置39とがバス38に接続されて構成される。第
2の揮発性メモリ32は、例えば前記ランダムアクセス
メモリなどである。
【0046】第2の揮発性メモリ32は、第2のCPU
31が処理すべき処理データを記憶するデータ領域35
を含む。前記予備系処理部33は処理データ及び引き継
ぎデータの処理を行うもので、第2のCPU31が図示
しない主メモリに記憶された処理プログラムを実行する
ことで処理を行うものである。故障感知装置39は、セ
ンサーなどであり、現用系計算機20に故障が発生した
場合にその故障を感知し、感知信号をバス38に出力す
る。
【0047】前記共有ディスク40は、不揮発性メモリ
であり、電源が断となった場合でもデータが破壊されな
いメモリであり、例えば、ハードディスク、光磁気ディ
スク、フロッピーディスクなどである。共有ディスク4
0は、現用系計算機20のバス28と予備系計算機30
のバス38とに接続され、第1の揮発性メモリ22の引
き継ぎデータを不揮発性領域46に記憶するとともに前
記処理データを処理データ領域45に記憶する。
【0048】図4は実施例1の現用系処理部を示す構成
ブロック図である。図4において、現用系処理部23
は、引き継ぎデータ発生部240、引き継ぎデータ発生
部240に接続される引き継ぎデータ変更部241、引
き継ぎデータ変更部241及び第1の揮発性メモリ22
に接続される引き継ぎデータ書込部242、処理データ
書込要求部244を備える。
【0049】現用系処理部23は、前記処理データ書込
要求部244に接続される引き継ぎデータ転送要求部2
45、引き継ぎデータ転送要求部245と共有ディスク
40と前記揮発性メモリ22とに接続される引き継ぎデ
ータ書換部246を備える。
【0050】前記引き継ぎデータ発生部240は、第1
のCPU21のデータ処理に伴って引き継ぎデータを発
生する。前記引き継ぎデータ変更部241は前記引き継
ぎデータ発生部240で発生した前記引き継ぎデータを
変更または引き継ぎデータの追加を行う。前記引き継ぎ
データ書込部242は前記引き継ぎデータ変更部241
によって変更または追加された引き継ぎデータを前記第
1の揮発性メモリ22の揮発性領域26に書き込む。こ
こで、変更または追加された引き継ぎデータを引き継ぎ
データキャッシュと呼ぶ。
【0051】前記処理データ書込要求部244は前記処
理データの共有ディスク40への書込要求とネットワー
クへの送出要求を行う。前記引き継ぎデータ転送要求部
245は処理データ書込要求部244の書込要求に基づ
き処理データの書き込みを行う前に第1の揮発性メモリ
22の揮発性領域に記憶された引き継ぎデータキャッシ
ュの共有ディスク40への転送を要求する。
【0052】引き継ぎデータ書換部246は引き継ぎデ
ータ転送要求部245の転送要求に従って共有ディスク
40に記憶された引き継ぎデータを揮発性メモリ22に
記憶された引き継ぎデータキャッシュによって書き換え
る。
【0053】図5は実施例1の予備系処理部を示す構成
ブロック図である。図5において、前記予備系処理部3
3は故障判定部341、故障判定部341に接続される
二媒体引き継ぎデータ読出部342、故障判定部341
に接続されるディスク引き継ぎデータ読出部から構成さ
れる。
【0054】前記故障判定部341は、前記故障感知装
置39から出力されてくる感知信号に基づき現用系計算
機20に発生した故障が第1の揮発性メモリ22の内容
を破壊するような故障かどうかを判定する。前記二媒体
引き継ぎデータ読出部342は、現用系計算機20に発
生した故障が第1の揮発性メモリ22の内容を破壊しな
いような故障である場合に前記第1の揮発性メモリ22
内の引き継ぎデータキャッシュと前記共有ディスク40
内の引き継ぎデータとを予備系計算機30内の第2の揮
発性メモリ32に読み出す。
【0055】前記ディスク引き継ぎデータ読出部343
は、現用系計算機20に発生した故障が第1の揮発性メ
モリ22の内容を破壊するような故障である場合に前記
共有ディスク40内の引き継ぎデータのみを予備系計算
機30内の第2の揮発性メモリ32に読み出す。
【0056】次に、このように構成された実施例1に従
ったデータ引き継ぎ方法を図面を参照して説明する。図
6は実施例1に従った現用系計算機20におけるデータ
引き継ぎ方法を示すフローチャートである。
【0057】まず、引き継ぎデータ変更部241は、引
き継ぎデータ発生部240で発生した引き継ぎデータに
対して変更または追加を行う(ステップ101)。そし
て、引き継ぎデータ書込部242によって変更または追
加された引き継ぎデータキャッシュ27は前記揮発性メ
モリ22の揮発性領域26に書き込まれる(ステップ1
02)。すなわち、引き継ぎデータの変更履歴が揮発性
領域26に書き込まれることになる。
【0058】次に、処理データ書込要求部244が処理
データの共有ディスク40への書込要求を行う(ステッ
プ103)。すると、引き継ぎデータ転送要求部245
はデータ書込要求部244の書込要求に基づき処理デー
タの書き込みを行う前に第1の揮発性メモリ22の揮発
性領域26に記憶された引き継ぎデータキャッシュ27
の共有ディスク40への転送を要求する(ステップ10
4)。
【0059】次に、引き継ぎデータ書換部246は引き
継ぎデータ転送要求部245の転送要求に従って共有デ
ィスク40に記憶された引き継ぎデータを揮発性メモリ
22に記憶された引き継ぎデータキャッシュ27に書き
換える(ステップ105)。さらに、書き込み要求に対
する処理データの共有ディスク40への書き込み処理を
行う(ステップ106)。
【0060】このように、第1の揮発性メモリ22以外
に処理データを送信する必要が発生したときにのみ第1
の揮発性メモリ22に記憶されている引き継ぎデータキ
ャッシュに基いて共有ディスク40内の不揮発性領域2
6の引き継ぎデータを書換えるので、従来のように引き
継ぎデータに変更がある毎に共有ディスク40に引き継
ぎデータを書き込むよりも書き込み回数を低減できる。
従って、データの処理時間を少なくすることができる。
【0061】なお、第1の揮発性メモリ22に引き継ぎ
データの変更履歴がない場合には、引き継ぎデータキャ
ッシュを共有ディスク40に転送する必要がないため、
ステップ106の処理のみを行う。
【0062】次に、予備系計算機におけるデータ引き継
ぎ方法を説明する。図7は実施例1に従った予備系処理
装置におけるデータ引き継ぎ方法を示すフローチャート
である。
【0063】まず、故障感知装置39は、現用系計算機
20に故障が発生しているかどうかを判定する(ステッ
プ111)。故障感知装置39は、現用系計算機20に
故障が発生して停止した場合には感知信号を出力する。
故障判定部341は前記故障感知装置39から出力され
てくる感知信号に基づき現用系計算機20に発生した故
障が第1の揮発性メモリ22の内容を破壊するような故
障かどうかを判定する(ステップ112)。
【0064】前記二媒体引き継ぎデータ読出部342
は、現用系計算機20に発生した故障が第1の揮発性メ
モリ22の内容を破壊しないような故障である場合に前
記第1の揮発性メモリ22内の引き継ぎデータキャッシ
ュと前記共有ディスク40内の引き継ぎデータとを予備
系計算機30内の第2の揮発性メモリ32に読み出す
(ステップ113)。
【0065】すなわち、予備系計算機30は、第1の揮
発性メモリ22内の引き継ぎデータキャッシュと前記共
有ディスク40内の引き継ぎデータとから最新の引き継
ぎデータを得て、これを使用することができる。
【0066】前記ディスク引き継ぎデータ読出部343
は、現用系計算機20に発生した故障が第1の揮発性メ
モリ22の内容を破壊するような故障である場合に前記
共有ディスク40内の引き継ぎデータのみを予備系計算
機30内の揮発性メモリ32に読み出す(ステップ11
4)。
【0067】すなわち、引き継ぎが発生した場合には不
揮発性領域46に最新の引き継ぎデータが存在してお
り、そのデータを予備系計算機30に引き継ぐことがで
きる。そして、予備系計算機30が現用系として動作を
開始する。
【0068】なお、共有ディスク40に引き継ぎデータ
を転送した後に、しばらくしてから揮発性メモリの内容
が破壊されるような故障が発生したとする。この場合に
は、最後に引き継ぎデータを共有ディスク40に転送し
た直後に現用系計算機20が故障した場合と同じ結果と
なる。すなわち、最後の引き継ぎデータを用いるので、
最後の引き継ぎデータの時点まで処理を戻して作業を行
うことになる。
【0069】また、第1の揮発性メモリ22の外にデー
タを転送する場合であって、現用系計算機20に故障が
発生した場合でも影響が少ないデータを転送する場合が
ある。例えば、端末装置へのログ書き出しの場合には、
第1の揮発性メモリ22の外へのデータ転送とはみなさ
ない。従って、この場合には、引き継ぎデータの書換え
を行わなくともよい。ここで、ログ書き出しとは、変更
された履歴データの書き出しをいう。 <実施例2>次に、本発明の実施例2を説明する。図8
は本発明の実施例2における現用系処理部を示す構成ブ
ロック図である。
【0070】実施例2では、処理データ転送要求部24
7、処理データ転送要求部247に接続される引き継ぎ
データ転送要求部245a、引き継ぎデータ転送要求部
245a及び第1の揮発性メモリ22に接続される引き
継ぎデータ書換部246aを備える。
【0071】なお、引き継ぎデータ発生部240、引き
継ぎデータ変更部241、引き継ぎデータ書込部242
の構成は実施例1の対応する部分と同一である。前記処
理データ転送要求部247はネットワーク10を介して
予備系計算機30への処理データの送信要求を行う。前
記引き継ぎデータ転送要求部245aは処理データ転送
要求部247の転送要求に基づき処理データの転送を行
う前に揮発性メモリ22の揮発性領域に記憶された引き
継ぎデータキャッシュのネットワーク10への転送を要
求する。
【0072】引き継ぎデータ書換部246aは引き継ぎ
データ転送要求部245aの転送要求に従って第2の揮
発性メモリ32に記憶された引き継ぎデータを第1の揮
発性メモリ22に記憶された引き継ぎデータに書き換え
る。
【0073】次に、図9は実施例2に従った現用系計算
機におけるデータ引き継ぎ方法を示すフローチャートで
ある。まず、引き継ぎデータ変更部241は、引き継ぎ
データ発生部240で発生した引き継ぎデータに対して
変更または追加を行う(ステップ201)。そして、引
き継ぎデータ書込部242によって変更または追加され
た引き継ぎデータキャッシュ27は前記揮発性メモリ2
2の揮発性領域26に書き込まれる(ステップ20
2)。すなわち、引き継ぎデータの変更履歴が揮発性領
域に書き込まれることになる。
【0074】次に、処理データ転送込要求部247が処
理データのネットワーク10への転送要求を行う(ステ
ップ203)。すると、引き継ぎデータ転送要求部24
5aは処理データ転送要求部247の転送要求に基づき
処理データの転送を行う前に揮発性メモリ22の揮発性
領域26に記憶された引き継ぎデータキャッシュ27の
ネットワーク10への転送を要求する(ステップ20
4)。
【0075】次に、引き継ぎデータ書換部246aは引
き継ぎデータ転送要求部245aの転送要求に従って第
2の揮発性メモリ32に記憶されたデータを揮発性メモ
リ22に記憶された引き継ぎデータキャッシュ27に書
き換える(ステップ205)。さらに、転送要求に対す
る処理データのネットワーク10への転送処理を行う
(ステップ206)。
【0076】ここで、第2の揮発性メモリ32は現用系
計算機20が故障した場合には、現用系計算機20から
みると、不揮発性メモリとみなすことができる。このよ
うに、第1の揮発性メモリ22以外に処理データを送信
する必要が発生したときにのみ第1の揮発性メモリ22
に記憶されている引き継ぎデータキャッシュに基いて第
2の揮発性メモリ32内の引き継ぎデータを書換えるの
で、従来のように引き継ぎデータに変更がある毎に引き
継ぎデータを書き込むよりも書き込み回数を低減でき
る。従って、データの処理時間を少なくすることができ
る。
【0077】なお、この場合には、引き継ぎデータキャ
ッシュを予備系計算機30に直接に転送するので、実施
例1のように共有ディスク40から引き継ぎデータを読
み出す処理が不要となる。従って、実施例1よりもさら
に引き継ぎデータのための処理時間を短縮することがで
きる。 <実施例3>次に、本発明の実施例3を説明する。図1
0は本発明の実施例3の現用系処理部を示す構成ブロッ
ク図である。実施例3では、全ての引き継ぎデータを持
ち不揮発性領域のデータを最新のデータに更新するとき
に変更された引き継ぎデータのみを転送するようにした
ものである。
【0078】図10に示したように引き継ぎデータ変更
部241と引き継ぎデータ書き込み部242との間にタ
グ付加部248を設ける。このタグ付加部248は複数
の引き継ぎデータの各々を処理データの種類に応じて区
分するために各引き継ぎデータにタグ情報を付加する。
図11に示した例では、引き継ぎデータキャッシュは、
第1のCPU21が処理すべき処理データに対応する引
き継ぎデータにタグ情報‘1’を付加し、第2のCPU
31が処理すべき処理データに対応する引き継ぎデータ
にタグ情報‘2’を付加して構成される。
【0079】また、引き継ぎデータ書換部246bは、
引き継ぎデータキャッシュの内、前記処理データのタグ
情報に対応する引き継ぎデータのみを読み出してこの引
き継ぎデータに共有ディスク40の不揮発性領域の引き
継ぎデータを書換える。
【0080】なお、図12に示したように引き継ぎデー
タキャッシュは、第1のCPU21が処理すべき処理デ
ータに対応する引き継ぎデータキャッシュ27aと、第
2のCPU31が処理すべき処理データに対応する引き
継ぎデータキャッシュ27bとに区分してもよい。
【0081】なお、その他の構成は実施例1の構成と同
一であり、同一部分は同一符号を付して説明する。この
ような構成において、第1の揮発性メモリ22以外の共
有ディスク40またはネットワーク10に処理データを
送信する必要が発生したとする。このとき、各引き継ぎ
データが予めタグ情報によって区分されているので、引
き継ぎデータ書換部246bは、引き継ぎデータキャッ
シュの内、送信すべき処理データのタグ情報に対応する
引き継ぎデータのみを読み出してこの引き継ぎデータに
共有ディスク40の不揮発性領域の引き継ぎデータを書
換える。
【0082】これによれば、変更された部分のみの引き
継ぎデータのみを書き換えるので、共有ディスク40の
不揮発性領域46の書換え量を減らすことができる。よ
って、さらに、システムの高速化を図ることができる。 <実施例4>次に、本発明の実施例4を説明する。図1
3は本発明の実施例4の現用系処理部を示す構成ブロッ
ク図である。実施例4では、引き継ぎデータキャッシュ
に長い間データが記憶されていると、第1の揮発性メモ
リ22の内容が破壊されるような故障が発生した場合に
はそれだけ作業が戻ることになる。
【0083】図13において、カウンタ251は引き継
ぎデータ変更部241と引き継ぎデータ書き込み部24
2aに接続される。カウンタ251は前記引き継ぎデー
タ変更部241により変更された引き継ぎデータが揮発
性メモリ22に記憶された時点から所定時間を計数す
る。
【0084】前記引き継ぎデータ書換部246cは、前
記カウンタ251が所定時間を計数したときに共有ディ
スク40に記憶された引き継ぎデータを第1の揮発性メ
モリ22に記憶された引き継ぎデータキャッシュに書き
換える。
【0085】その他の構成は実施例1の構成と同一であ
る。このような構成によれば、所定時間毎に共有ディス
ク40の引き継ぎデータを書き換えるので、第1の揮発
性メモリ22の内容が破壊されるような故障が発生して
も、再度実行すべき作業が少なくなる。従って、作業時
間が短くなるので、処理の高速化を図ることができる。 <実施例5>次に、本発明の実施例5を説明する。図1
4は本発明の実施例5の現用系処理部を示す構成ブロッ
ク図である。実施例5は、実施例4と同一の目的を達成
する。
【0086】記憶量判定部252は、引き継ぎデータ書
き込み部242b及び第1の揮発性メモリ22に接続さ
れる。記憶量判定部252は、前記引き継ぎデータ変更
部241によって変更された引き継ぎデータが揮発性メ
モリ22に所定量記憶されたか否かを判定する。
【0087】引き継ぎデータ書換部246dは、前記変
更された引き継ぎデータが揮発性メモリ22に所定量記
憶されたと前記記憶量判定部252により判定された場
合に共有ディスク40に記憶された引き継ぎデータを書
き換える。
【0088】このような構成によれば、引き継ぎデータ
キャッシュが所定量を越えた場合には、不揮発性領域の
引き継ぎデータを書き換えるので、第1の揮発性メモリ
22の内容が破壊されるような故障が発生しても、再度
実行すべき作業が少なくなる。従って、作業時間が短く
なるので、処理の高速化を図ることができる。 <実施例6>次に、本発明の実施例6を説明する。図1
5は本発明の実施例6の現用系処理部を示す構成ブロッ
ク図である。実施例6では、現用系処理部は処理データ
転送部255、処理データ転送部255に接続される引
き継ぎテータ書換部256、引き継ぎデータ書換部25
6に接続される開始許可メッセージ転送部257を備え
る。
【0089】前記処理データ転送部255は第1の揮発
性メモリ22から処理データをネットワーク10を介し
て外部の計算機80に転送する。前記引き継ぎデータ書
換部256は前記前記処理データの送信と同時に第1の
揮発性メモリ22に記憶された引き継ぎデータに予備系
計算機30のデータを書き換える。
【0090】開始許可メッセージ転送部257は、前記
引き継ぎデータ書換部256による引き継ぎデータの書
換えが終了した時点で前記計算機80による前記処理デ
ータの使用を許可するための開始許可メッセージを計算
機80に転送する。
【0091】さらに、実施例6の現用系処理部は実施例
1と同一構成の引き継ぎデータ発生部240、引き継ぎ
データ変更部241、引き継ぎデータ書込部242を備
えている。
【0092】図17は実施例6の計算機80の構成ブロ
ック図である。図17において、予備系処理部は、デー
タ入力部61、データ入力部61に接続されるメッセー
ジ判定部62、メッセージ判定部62に接続されるデー
タ使用開始部63を備える。データ入力部61は現用系
計算機20から処理データ及び引き継ぎデータを受け取
る。メッセージ判定部62は現用系計算機20から開始
許可メッセージを受け取ったかどうかを判定する。デー
タ使用開始部63は、現用系計算機20から開始許可メ
ッセージを受け取った場合に受け取った時点から前記処
理データ及び引き継ぎデータの使用を開始させる。
【0093】次に、本発明の実施例6に従ったデータ引
き継ぎ方法を説明する。図16は実施例6のデータ引き
継ぎ方法を示すフローチャートである。まず、引き継ぎ
データ変更部241は、引き継ぎデータ発生部240で
発生した引き継ぎデータに対して変更または追加を行う
(ステップ601)。そして、引き継ぎデータ書込部2
42によって変更または追加された引き継ぎデータキャ
ッシュ27は前記揮発性メモリ22の揮発性領域26に
書き込まれる(ステップ602)。すなわち、引き継ぎ
データの変更履歴が揮発性領域に書き込まれることにな
る。
【0094】次に、処理データ転送部255は第1の揮
発性メモリ22から処理データをネットワーク10を介
して計算機80に転送する。また、引き継ぎデータ書換
部256は処理データの送信と同時に第1の揮発性メモ
リ22に記憶された引き継ぎデータに予備系計算機30
のデータを書き換える(ステップ603)。
【0095】そして、開始許可メッセージ転送部257
は、引き継ぎデータ書換部256による引き継ぎデータ
の書換えが終了した時点で開始許可メッセージを計算機
80に転送する(ステップ604)。
【0096】一方、計算機80では、図18に示すフロ
ーチャートに従って処理が行われる。すなわち、データ
入力部61は現用系計算機20から処理データ及び引き
継ぎデータを受け取る(ステップ611)。そして、メ
ッセージ判定部62は前記現用系計算機20から開始許
可メッセージを受け取ったかどうかを判定する(ステッ
プ612)。
【0097】ここで、現用系計算機20から開始許可メ
ッセージを受け取った場合には、受け取った時点からデ
ータ使用開始部63は前記処理データ及び引き継ぎデー
タの使用を開始させる(ステップ613)。
【0098】すなわち、引き継ぎデータが予備計算機3
0に反映されて時点で処理を開始することによりデータ
の処理時間を短縮することができる。また、引き継ぎデ
ータと処理データとを同時に転送するので、実施例2の
ように引き継ぎデータを転送した後に処理データを転送
する場合に比較してデータの転送時間を短縮することが
できる。
【0099】なお、実施例1から実施例6において、現
用系計算機が故障した場合に予備系計算機が現用系とし
て動作した。この場合、既に現用系であった計算機20
を修復して予備系計算機として用いてもよい。このよう
な場合には前記実施例1のような構成にする必要があ
る。
【0100】
【発明の効果】
<本発明の必須構成要素の効果>要求手段が揮発性記憶
手段に記憶された処理データの不揮発性記憶手段または
ネットワークへの送出要求を発行した時点でのみ、書換
手段が不揮発性記憶手段に記憶された引き継ぎデータを
変更手段により変更された引き継ぎデータに書き換え
る。このため、引き継ぎデータの変更がある毎に不揮発
性記憶手段の引き継ぎデータを書き換えるよりも書換え
回数が大幅に減少し、処理時間を低減することができ
る。
【0101】また、要求手段が不揮発性記憶手段または
ネットワークへの送出要求を発行した時点で、書換手段
は第2の揮発性記憶手段に記憶された引き継ぎデータを
変更手段により変更された引き継ぎデータに書き換え
る。このため、引き継ぎデータの変更がある毎に引き継
ぎデータを書き換えるよりも書換え回数が大幅に減少し
処理時間を低減できる。
【0102】<本発明の付加的構成要素の効果>故障が
揮発性記憶手段の内容を破壊しないような故障である場
合に引き継ぎデータ読出部が揮発性記憶手段内の引き継
ぎデータと不揮発性記憶手段内の引き継ぎデータとを第
2のデータ処理装置に読み出し、これら2つの引き継ぎ
データから最新の引き継ぎデータを使用することができ
る。
【0103】また、故障が揮発性記憶手段の内容を破壊
するような故障である場合に引き継ぎデータ読出部は不
揮発性記憶手段内の引き継ぎデータを第2のデータ処理
装置に読み出し、不揮発性記憶手段内の引き継ぎデータ
を用いて処理を行うことができる。
【0104】また、変更された引き継ぎデータが揮発性
記憶手段に記憶された時点から所定時間を経過したとき
に書換手段は、不揮発性記憶手段に記憶された引き継ぎ
データを揮発性記憶手段にある変更された引き継ぎデー
タに書き換える。すなわち、所定時間経過後に揮発性記
憶手段の内容が破壊された場合でも所定時間経過時に不
揮発性記憶手段に記憶された引き継ぎデータを用いて作
業を再開すればよいので、所定時間経過時に書換えを行
わない場合に比較して処理時間が短縮できる。
【0105】さらに、変更された引き継ぎデータが揮発
性記憶手段に所定量記憶されたと判定された場合に書換
手段は不揮発性記憶手段に記憶された引き継ぎデータを
書き換える。すなわち、所定量を越えた後に揮発性記憶
手段の内容が破壊された場合でも所定量時に不揮発性記
憶手段に記憶された引き継ぎデータを用いて作業を再開
すればよいので、所定量を越えた時に書換えを行わない
場合に比較して処理時間が短縮できる。
【0106】また、書換手段は、複数の引き継ぎデータ
の内、処理データのタグ情報に対応する引き継ぎデータ
のみを読み出してこの引き継ぎデータに不揮発性記憶手
段40の引き継ぎデータを書換えるので、書換え量が少
なくて済む。
【0107】また、書換手段は、処理データのネットワ
ークへの送信と同時に第2の揮発性記憶手段の引き継ぎ
データを第1の揮発性記憶手段にある変更された引き継
ぎデータに書き換え、引き継ぎデータの書換えが終了し
た時点で処理データ送信先のデータ処理装置による処理
データの使用を許可するための開始許可メッセージを送
信先のデータ処理装置に転送する。すなわち、処理デー
タと引き継ぎデータとを同時に転送するので、引き継ぎ
データを送信した後に処理データを送信する場合に比較
して処理時間を短縮できる。また、開始許可メッセージ
により処理を開始するので、書き換えられた引き継ぎデ
ータを反映することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデータ引き継ぎシステムの原理図であ
る。
【図2】本発明のデータ引き継ぎ方法を示すフローチャ
ートである。
【図3】本発明のデータ引き継ぎシステムの実施例1の
構成ブロック図である。
【図4】実施例1の現用系処理部を示す構成ブロック図
である。
【図5】実施例1の予備系処理部を示す構成ブロック図
である。
【図6】実施例1に従った現用系計算機におけるデータ
引き継ぎ方法を示すフローチャートである。
【図7】実施例1に従った予備系計算機におけるデータ
引き継ぎ方法を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施例2における現用系処理部を示す
構成ブロック図である。
【図9】実施例2に従った現用系計算機におけるデータ
引き継ぎ方法を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施例3の現用系処理部を示す構成
ブロック図である。
【図11】タグ情報により複数の引き継ぎデータの各々
を区分した例を示す図である。
【図12】処理データの種類により複数の引き継ぎデー
タを区分した例を示す図である。
【図13】本発明の実施例4の現用系処理部を示す構成
ブロック図である。
【図14】本発明の実施例5の現用系処理部を示す構成
ブロック図である。
【図15】本発明の実施例6の現用系処理部を示す構成
ブロック図である。
【図16】実施例6のデータ引き継ぎ方法を示すフロー
チャートである。
【図17】本発明の実施例6の外部の計算機を示す構成
ブロック図である。
【図18】実施例6の予備系計算機におけるデータ引き
継ぎ方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10・・ネットワーク 20・・現用系計算機 30・・予備系計算機 21・・第1のCPU 31・・第2のCPU 22・・第1の揮発性メモリ 32・・第2の揮発性メモリ 23・・現用系処理部 33・・予備系処理部 25・・現用系データ領域 35・・予備系データ領域 26・・揮発性領域 27・・引き継ぎデータキャッシュ 39・・故障感知装置 40・・共有ディスク 61・・データ入力部 62・・メッセージ判定部 63・データ使用開始部 80・・外部の計算機 241・・引き継ぎデータ変更部 242・・引き継ぎデータ書込部 244・・データ書込要求部 245・・引き継ぎデータ転送要求部 246・・引き継ぎデータ書換部 341・・故障判定部 342・・二媒体引き継ぎデータ読出部 343・・ディスク引き継ぎデータ読出部

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のデータ処理装置(20)がプログ
    ラムの実行に伴って処理データを処理し第1のデータ処
    理装置(20)に故障が発生した場合に第2のデータ処
    理装置(30)が処理を再開するために必要な引き継ぎ
    データを第1のデータ処理装置(20)から第2のデー
    タ処理装置(30)に引き継ぐデータ引き継ぎシステム
    であって、 前記引き継ぎデータと前記処理データとを記憶する揮発
    性記憶手段(22)と、 前記第1のデータ処理装置(20)によるプログラムの
    実行に伴って前記揮発性記憶手段(22)に記憶された
    引き継ぎデータを新たな引き継ぎデータに変更する変更
    手段(241)と、 前記第1のデータ処理装置(20)及び第2のデータ処
    理装置(30)に接続されるとともに前記引き継ぎデー
    タを記憶する不揮発性記憶手段(40)と、 前記揮発性記憶手段(22)に記憶された処理データの
    前記不揮発性記憶手段(40)またはネットワーク(1
    0)への送出要求を発行する要求手段(244)と、 前記要求手段(244)が送出要求を発行した時点で前
    記不揮発性記憶手段(40)に記憶された引き継ぎデー
    タを前記変更手段(241)により変更された引き継ぎ
    データに書き換える書換手段(246)とを備えるデー
    タ引き継ぎシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、さらに、前記第1の
    データ処理装置(20)に故障が発生した場合にその故
    障を感知する故障感知装置(39)と、 前記故障感知装置(39)から出力されてくる感知信号
    に基づき第1のデータ処理装置(20)に発生した故障
    が前記揮発性記憶手段(22)の内容を破壊するような
    故障かどうかを判定する故障判定部(341)と、 前記故障が揮発性記憶手段(22)の内容を破壊しない
    ような故障である場合に揮発性記憶手段(22)内の引
    き継ぎデータと不揮発性記憶手段(40)内の引き継ぎ
    データとを第2のデータ処理装置(30)に読み出す引
    き継ぎデータ読出部(342)とを備えるデータ引き継
    ぎシステム。
  3. 【請求項3】 請求項1において、さらに、前記第1の
    データ処理装置(20)に故障が発生した場合にその故
    障を感知する故障感知装置(39)と、 前記故障感知装置(39)から出力されてくる感知信号
    に基づき第1のデータ処理装置(20)に発生した故障
    が前記揮発性記憶手段(22)の内容を破壊するような
    故障かどうかを判定する故障判定部(341)と、 前記故障が揮発性記憶手段(22)の内容を破壊するよ
    うな故障である場合に不揮発性記憶手段(40)内の引
    き継ぎデータを第2のデータ処理装置(30)に読み出
    す引き継ぎデータ読出部(343)とを備えるデータ引
    き継ぎシステム。
  4. 【請求項4】 請求項1において、さらに、前記変更手
    段(241)により変更された引き継ぎデータが揮発性
    記憶手段(22)に記憶された時点から所定時間を計数
    する計数部(251)を備え、 前記書換手段(246)は、前記計数部(251)が所
    定時間を計数したときに不揮発性記憶手段(40)に記
    憶された引き継ぎデータを揮発性記憶手段(22)にあ
    る変更された引き継ぎデータに書き換えるデータ引き継
    ぎシステム。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記変更手段(24
    1)によって変更された引き継ぎデータが揮発性記憶手
    段(22)に所定量記憶されたか否かを判定する記憶量
    判定部(252)を備え、 前記書換手段(246)は、前記変更された引き継ぎデ
    ータが揮発性記憶手段(22)に所定量記憶されたと判
    定された場合に不揮発性記憶手段(40)に記憶された
    引き継ぎデータを書き換えるデータ引き継ぎシステム。
  6. 【請求項6】 請求項1において、複数の引き継ぎデー
    タの各々を処理データの種類に応じて区分するために各
    引き継ぎデータにタグ情報を付加するタグ付加部(24
    8)を備え、 前記書換手段(246)は、複数の引き継ぎデータの
    内、前記処理データのタグ情報に対応する引き継ぎデー
    タのみを読み出してこの引き継ぎデータに不揮発性記憶
    手段(40)の引き継ぎデータを書換えるデータ引き継
    ぎシステム。
  7. 【請求項7】 請求項1において、第1のデータ処理装
    置(20)と第2のデータ処理装置(30)とがネット
    ワーク(10)に接続している場合において、前記書換
    手段(246)は、前記処理データをネットワークを介
    して他のデータ処理装置に送信すると同時に不揮発性記
    憶手段(40)の引き継ぎデータを第1の揮発性記憶手
    段(22)にある変更された引き継ぎデータに書き換
    え、引き継ぎデータの書換えが終了した時点で前記処理
    データの通信先のデータ処理装置に前記処理データの使
    用を許可するための開始許可メッセージを前記通信先の
    データ処理装置に転送するデータ引き継ぎシステム。
  8. 【請求項8】 ネットワーク(10)に第1のデータ処
    理装置(20)と第2のデータ処理装置(30)とを接
    続し第1のデータ処理装置(20)がプログラムの実行
    に伴って処理データを処理し第1のデータ処理装置(2
    0)に故障が発生した場合に第2のデータ処理装置(3
    0)が処理を再開するために必要な引き継ぎデータを第
    1のデータ処理装置(20)から第2のデータ処理装置
    (30)に引き継ぐデータ引き継ぎシステムであって、 前記引き継ぎデータと前記処理データとを記憶する第1
    の揮発性記憶手段(22)と、 前記第1のデータ処理装置(20)によるプログラムの
    実行に伴って前記揮発性記憶手段(22)に記憶された
    引き継ぎデータを新たな引き継ぎデータに変更する変更
    手段(241)と、 前記第2のデータ処理装置(30)に設けられるととも
    に前記引き継ぎデータを記憶する第2の揮発性記憶手段
    (32)と、 前記第1の揮発性記憶手段(22)に記憶された処理デ
    ータの不揮発性記憶手段またはネットワーク(10)へ
    の送出要求を発行する要求手段(244)と、 前記要求手段(244)が送出要求を発行した時点で前
    記第2の揮発性記憶手段(32)に記憶された引き継ぎ
    データを前記変更手段(241)により変更された引き
    継ぎデータに書き換える書換手段(246)とを備える
    データ引き継ぎシステム。
  9. 【請求項9】 請求項8において、前記書換手段(24
    6)は、前記処理データの他のデータ処理装置への送信
    と同時に第2の揮発性記憶手段(32)の引き継ぎデー
    タを第1の揮発性記憶手段(22)にある変更された引
    き継ぎデータに書き換え、引き継ぎデータの書換えが終
    了した時点で前記処理データの通信先のデータ処理装置
    に前記処理データの使用を許可するための開始許可メッ
    セージを通信先のデータ処理装置に転送するデータ引き
    継ぎシステム。
  10. 【請求項10】 請求項7または請求項9において、さ
    らに、第1のデータ処理装置(20)から処理データを
    受け取るデータ入力部(61)と、 第1のデータ処理装置(20)から開始許可メッセージ
    を受け取ったかどうかを判定するメッセージ判定部(6
    2)と、 第1のデータ処理装置(20)から開始許可メッセージ
    を受け取った場合に受け取った時点から前記処理データ
    の使用を開始させるデータ使用開始部(63)とを備え
    るデータ受信システム。
  11. 【請求項11】 第1のデータ処理装置がプログラムの
    実行に伴って処理データを処理し第1のデータ処理装置
    に故障が発生した場合に第2のデータ処理装置が処理を
    再開するために必要な引き継ぎデータを第1のデータ処
    理装置から第2のデータ処理装置に引き継ぐデータ引き
    継ぎ方法であって、 前記引き継ぎデータと前記処理データとを揮発性メモリ
    及び不揮発性メモリに記憶する記憶ステップと、 前記第1のデータ処理装置によるプログラムの実行に伴
    って前記揮発性メモリに記憶された引き継ぎデータを新
    たな引き継ぎデータに変更する変更ステップと、 前記揮発性メモリに記憶された処理データの不揮発性メ
    モリまたはネットワークへの送出要求を発行する要求ス
    テップと、 前記送出要求を発行した時点で前記不揮発性メモリに記
    憶された引き継ぎデータを前記変更された引き継ぎデー
    タに書き換える書換ステップとを備えるデータ引き継ぎ
    方法。
  12. 【請求項12】 請求項11において、さらに、前記第
    1のデータ処理装置に故障が発生した場合にその故障を
    感知する感知ステップと、 感知信号に基づき第1のデータ処理装置に発生した故障
    が前記揮発性メモリの内容を破壊するような故障かどう
    かを判定する判定ステップと、 前記故障が揮発性メモリの内容を破壊しないような故障
    である場合に揮発性メモリ内の引き継ぎデータと不揮発
    性メモリ内の引き継ぎデータとを第2のデータ処理装置
    に読み出す読出ステップとを備えるデータ引き継ぎ方
    法。
  13. 【請求項13】 請求項11において、さらに、前記第
    1のデータ処理装置に故障が発生した場合にその故障を
    感知する感知ステップと、 感知信号に基づき第1のデータ処理装置に発生した故障
    が前記揮発性メモリの内容を破壊するような故障かどう
    かを判定する判定ステップと、 前記故障が揮発性メモリの内容を破壊するような故障で
    ある場合に不揮発性メモリ内の引き継ぎデータを第2の
    データ処理装置に読み出す読出ステップとを備えるデー
    タ引き継ぎ方法。
  14. 【請求項14】 請求項11において、さらに、前記変
    更された引き継ぎデータが揮発性メモリに記憶された時
    点から所定時間を計数する計数ステップを備え、 前記書換ステップは、前記所定時間が計数されたときに
    不揮発性メモリに記憶された引き継ぎデータを揮発性メ
    モリにある変更された引き継ぎデータに書き換えるデー
    タ引き継ぎ方法。
  15. 【請求項15】 請求項11において、前記変更された
    引き継ぎデータが揮発性メモリに所定量記憶されたか否
    かを判定する記憶量判定ステップを備え、 前記書換ステップは、前記変更された引き継ぎデータが
    揮発性メモリに所定量記憶されたと判定された場合に不
    揮発性メモリに記憶された引き継ぎデータを書き換える
    データ引き継ぎ方法。
  16. 【請求項16】 請求項11において、複数の引き継ぎ
    データの各々を処理データの種類に応じて区分するため
    に各引き継ぎデータにタグ情報を付加する付加ステップ
    を備え、 前記書換ステップは、複数の引き継ぎデータの内、前記
    処理データのタグ情報に対応する引き継ぎデータのみを
    読み出してこの引き継ぎデータに不揮発性メモリの引き
    継ぎデータを書換えるデータ引き継ぎ方法。
  17. 【請求項17】 請求項11において、前記書換ステッ
    プは、前記処理データをネットワークを介して他のデー
    タ処理装置に送信すると同時に不揮発性メモリの引き継
    ぎデータを揮発性メモリにある変更された引き継ぎデー
    タに書き換え、引き継ぎデータの書換えが終了した時点
    で前記処理データの通信先のデータ処理装置に前記処理
    データの使用を許可するための開始許可メッセージを前
    記通信先のデータ処理装置に転送するデータ引き継ぎ方
    法。
  18. 【請求項18】 第1のデータ処理装置がプログラムの
    実行に伴って処理データを処理し第1のデータ処理装置
    に故障が発生した場合に第2のデータ処理装置が処理を
    再開するために必要な引き継ぎデータを第1のデータ処
    理装置から第2のデータ処理装置に引き継ぐデータ引き
    継ぎ方法であって、 前記引き継ぎデータと前記処理データとを第1の揮発性
    メモリ及び第2の揮発性メモリに記憶する記憶ステップ
    と、 前記第1のデータ処理装置によるプログラムの実行に伴
    って前記第1の揮発性メモリに記憶された引き継ぎデー
    タを新たな引き継ぎデータに変更する変更ステップと、 前記第1の揮発性メモリに記憶された処理データの揮発
    性メモリまたはネットワークへの送出要求を発行する要
    求ステップと、 前記送出要求を発行した時点で第2の揮発性メモリに記
    憶された引き継ぎデータを前記変更された引き継ぎデー
    タに書き換える書換ステップとを備えるデータ引き継ぎ
    方法。
  19. 【請求項19】 請求項18において、前記書換ステッ
    プは、前記処理データをネットワークを介して他のデー
    タ処理装置に送信すると同時に第2の揮発性メモリの引
    き継ぎデータを第1の揮発性メモリにある変更された引
    き継ぎデータに書き換え、引き継ぎデータの書換えが終
    了した時点で前記処理データの通信先のデータ処理装置
    に前記処理データの使用を許可するための開始許可メッ
    セージを前記通信先のデータ処理装置に転送するデータ
    引き継ぎ方法。
  20. 【請求項20】 請求項12または請求項19におい
    て、さらに、第1のデータ処理装置から処理データを受
    け取る入力ステップと、 第1のデータ処理装置から開始許可メッセージを受け取
    ったかどうかを判定する判定ステップと、 第1のデータ処理装置から開始許可メッセージを受け取
    った場合に受け取った時点から前記処理データの使用を
    開始させる使用開始ステップとを備えるデータ受信方
    法。
  21. 【請求項21】 プログラムの実行に伴って処理データ
    を処理し故障が発生した場合に処理を再開するために必
    要な引き継ぎデータを不揮発性記憶手段(40)に引き
    継ぐデータ処理装置であって、 前記引き継ぎデータと前記処理データとを記憶する揮発
    性記憶手段(22)と、 前記プログラムの実行に伴って前記揮発性記憶手段(2
    2)に記憶された引き継ぎデータを新たな引き継ぎデー
    タに変更する変更手段(241)と、 前記揮発性記憶手段(22)に記憶された処理データの
    前記不揮発性記憶手段(40)またはネットワークへの
    送出要求を発行する要求手段(244)と、 前記要求手段(244)が送出要求を発行した時点で前
    記不揮発性記憶手段(40)に記憶された引き継ぎデー
    タを前記変更手段(241)により変更された引き継ぎ
    データに書き換える書換手段(246)とを備えるデー
    タ処理装置。
  22. 【請求項22】 プログラムの実行に伴って処理データ
    を処理し故障が発生した場合に処理を再開するために必
    要な引き継ぎデータをネットワーク(10)を介して相
    手のデータ処理装置(30)に引き継ぐデータ処理装置
    であって、 前記引き継ぎデータと前記処理データとを記憶する揮発
    性記憶手段(22)と、 プログラムの実行に伴って前記揮発性記憶手段(22)
    に記憶された引き継ぎデータを新たな引き継ぎデータに
    変更する変更手段(241)と、 前記揮発性記憶手段(22)に記憶された処理データの
    不揮発性記憶手段またはネットワークへの送出要求を発
    行する要求手段(244)と、 前記要求手段(244)が送出要求を発行した時点で前
    記相手のデータ処理装置に記憶された引き継ぎデータを
    前記変更手段(241)により変更された引き継ぎデー
    タに書き換える書換手段(246)とを備えるデータ処
    理装置。
  23. 【請求項23】 請求項22において、前記書換手段
    (246)は、前記処理データをネットワークを介して
    他のデータ処理装置に送信すると同時に前記相手のデー
    タ処理装置(30)の引き継ぎデータを揮発性記憶手段
    (22)にある変更された引き継ぎデータに書き換え、
    引き継ぎデータの書換えが終了した時点で前記処理デー
    タの通信先のデータ処理装置に前記処理データの使用を
    許可するための開始許可メッセージを前記通信先のデー
    タ処理装置に転送するデータ処理装置。
  24. 【請求項24】 プログラムの実行に伴って処理データ
    を処理し故障が発生した場合に処理を再開するために必
    要な引き継ぎデータを不揮発性メモリに引き継ぐデータ
    処理方法であって、 前記引き継ぎデータと処理データとを揮発性メモリに記
    憶する記憶ステップと、 プログラムの実行に伴って前記揮発性メモリに記憶され
    た引き継ぎデータを新たな引き継ぎデータに変更する変
    更ステップと、 前記揮発性メモリに記憶された処理データの前記不揮発
    性メモリまたはネットワークへの送出要求を発行する要
    求ステップと、 送出要求を発行した時点で前記不揮発性メモリに記憶さ
    れた引き継ぎデータを前記変更された引き継ぎデータに
    書き換える書換ステップとを備えるデータ処理方法。
  25. 【請求項25】 請求項24において、前記書換ステッ
    プは、前記処理データをネットワークを介して他のデー
    タ処理装置に送信すると同時に不揮発性メモリの引き継
    ぎデータを揮発性メモリにある変更された引き継ぎデー
    タに書き換え、引き継ぎデータの書換えが終了した時点
    で前記処理データの通信先のデータ処理装置に前記処理
    データの使用を許可するための開始許可メッセージを前
    記通信先のデータ処理装置に転送するデータ引き継ぎ方
    法。
  26. 【請求項26】 プログラムの実行に伴って処理データ
    を処理し故障が発生した場合に処理を再開するために必
    要な引き継ぎデータをネットワークを介して相手のデー
    タ処理装置に送信し記憶しておくデータ処理方法であっ
    て、 前記引き継ぎデータと処理データとを揮発性メモリに記
    憶する記憶ステップと、 プログラムの実行に伴って前記揮発性メモリに記憶され
    た引き継ぎデータを新たな引き継ぎデータに変更する変
    更ステップと、 前記揮発性メモリに記憶された処理データのネットワー
    クへの送出要求を発行する要求ステップと、 送出要求を発行した時点で前記相手のデータ処理装置に
    記憶された引き継ぎデータを前記変更された引き継ぎデ
    ータに書き換える書換ステップとを備えるデータ処理方
    法。
  27. 【請求項27】 請求項26において、前記書換ステッ
    プは、前記処理データをネットワークを介して他のデー
    タ処理装置に送信すると同時に前記相手のデータ処理装
    置の引き継ぎデータを揮発性メモリにある変更された引
    き継ぎデータに書き換え、引き継ぎデータの書換えが終
    了した時点で前記処理データの通信先のデータ処理装置
    に前記処理データの使用を許可するための開始許可メッ
    セージを前記通信先のデータ処理装置に転送するデータ
    処理方法。
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