JPH07259710A - 車両用始動兼発電装置 - Google Patents

車両用始動兼発電装置

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JPH07259710A
JPH07259710A JP4715294A JP4715294A JPH07259710A JP H07259710 A JPH07259710 A JP H07259710A JP 4715294 A JP4715294 A JP 4715294A JP 4715294 A JP4715294 A JP 4715294A JP H07259710 A JPH07259710 A JP H07259710A
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JP
Japan
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starter
pulley
generator
engine
rotor shaft
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JP4715294A
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English (en)
Inventor
Masamoto Hotsuta
賢朔 堀田
Atsushi Yamada
淳 山田
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UD Trucks Corp
Original Assignee
UD Trucks Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 始動兼発電機においてエンジン始動時の要求
トルクを確保するとともに、発電に必要な回転速度を確
保する。 【構成】 エンジンを始動する一方、始動後のエンジン
に駆動されて電力を供給する始動兼発電機2と、始動兼
発電機2のロータ軸20の外周で同軸的に軸支されたプ
ーリ3と、プーリ3の回転数がロータ軸20の回転数を
越えるとロータ軸20とプーリ3とを結合するワンウェ
イクラッチ7と、プーリ3の内周とロータ軸20との間
に介装されたプラネタリギヤ5と、プーリ3の回転数が
ロータ軸20の回転数を越えたときにプーリ3からプラ
ネタリギヤ5への動力を遮断するワンウェイクラッチ8
と、エンジンの駆動軸とプーリ3とを連結するベルトと
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用始動兼発電装置
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車などの車両においては、エンジン
を始動するスタータモータと、車両に電力を供給する発
電機とをそれぞれ備え、スタータモータ及び発電機とエ
ンジンをベルトにより連結したものが従来から広く採用
されている。
【0003】小型車等においては、エンジンルームの補
機搭載スペースが不足する場合があるため、実開平4−
27168号公報に開示されるようにスタータモータを
エンジンに近接して配置するものや、実開平3−814
25号公報に開示されるように発電機とエンジンとをギ
アを介して結合することによりエンジンルームのスペー
スを確保するものが知られている。
【0004】これらの構成では依然としてスタータモー
タ及び発電機をそれぞれ備える必要があるため、特公平
2−43029号公報に開示されるように、リターダを
スタータモータまたは発電機として選択的に切り替える
ことでスタータモータを省略して車両重量を低減するも
のが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記後
者のようにリターダでスタータモータと発電機とを兼用
する場合、スタータモータとして要求されるトルクに応
じてリターダを設定する必要があるが、この設定で発電
機としてリターダを使用すると発電効率が低下する場合
があった。
【0006】そこで本発明は、発電効率の低下を抑制し
て要求される発電量と始動時に必要なトルクを確保可能
な車両用始動兼発電装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、エンジン
を始動する一方、始動後のエンジンに駆動されて電力を
供給する車両用始動兼発電装置と、前記始動兼発電装置
のロータ軸の外周で同軸的に軸支された回転部材と、前
記回転部材の回転数がロータ軸の回転数を越えるとロー
タ軸と回転部材とを結合する第1のクラッチと、前記回
転部材の内周とロータ軸との間に介装された減速手段
と、前記回転部材の回転数が所定の回転数を越えたとき
に前記回転部材から減速手段への動力を遮断する第2の
クラッチと、エンジンの駆動軸と前記回転部材とを連結
する回転伝達手段とを備える。
【0008】また、第2の発明は、第1の発明におい
て、前記減速手段が、前記回転部材の内周に配設された
リングギヤと、ロータ軸に形成されたサンギヤと、リン
グギヤとサンギヤとの間に介装されたプラネットギヤと
から構成され、前記第2のクラッチが前記リングギヤと
回転部材との間に介装される。
【0009】また、第3の発明は、第2の発明におい
て、前記プラネットギヤの公転を選択的に規制する手段
と、始動兼発電装置に加わる電流を測定する手段と、こ
の測定電流が所定値以上の間は前記規制手段を駆動する
制御手段とからなる。
【0010】
【作用】したがって、第1の発明は、エンジンの始動時
において、始動兼発電機の駆動力はロータ軸から減速手
段、第2のクラッチを介して回転部材に伝達され、さら
に回転伝達手段によってエンジンのクランキング行わ
れ、始動兼発電機は減速手段の減速比に応じたトルクで
エンジンを駆動することができる。一方、エンジンが始
動して回転部材の回転数が所定の回転数に達すると、第
2のクラッチが遮断されて減速手段と回転部材は相対変
位可能となり、回転部材の回転数がロータ軸の回転数を
越えると第1のクラッチが作動して回転部材とロータ軸
は結合され、始動兼発電機はエンジンによって駆動され
る。
【0011】また、第2の発明は、始動兼発電機による
エンジンの始動はロータ軸に形成されたサンギヤからリ
ングギヤとサンギヤとの間に介装されたプラネットギヤ
を介してリングギヤへ伝達され、さらにリングギヤから
第2のクラッチを介して回転部材が駆動される。一方、
エンジンが始動して回転部材の回転数が所定の回転数に
達すると、第2のクラッチが遮断されてプラネタリギヤ
と回転部材は相対変位可能となり、回転部材の回転数が
ロータ軸の回転数を越えると第1のクラッチが作動して
回転部材とロータ軸は結合され、始動兼発電機はエンジ
ンによって発電機として駆動される。
【0012】また、第3の発明は、始動兼発電機による
エンジンの始動は、規制手段を作動させてプラネットギ
ヤの公転を規制し、ロータ軸に形成されたサンギヤから
プラネットギヤで減速されたリングギヤから第2のクラ
ッチをクラッチを介して回転部材が駆動されてエンジン
のクランキングが行われる。一方、エンジンが始動する
と無負荷状態となった始動兼発電機に流れる電流は低下
して、回転部材の回転数が所定の回転数を越えると電流
測定手段の測定電流が所定値未満となり、制御手段は規
制手段の作動を停止するためプラネットギヤはサンギヤ
の回りを公転することができ、始動兼発電機は第1のク
ラッチを介してロータ軸と回転部材が結合されて発電機
としてエンジンに駆動される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0014】図1〜図5はエンジン1の始動を行う一
方、エンジン1の始動後はコントローラ9を介してバッ
テリ91への充電及び図示しない電気回路へ電力を供給
する始動兼発電機2をエンジン1に配設したもので、こ
の始動兼発電機2は例えば3相交流式発電機で構成され
る。
【0015】始動兼発電機2とエンジン1は回転伝達手
段としてのクランクプーリ11、ベルト12及びプーリ
3を介して連結される。
【0016】図2に示すように、回転部材として配設さ
れたプーリ3は底部3Aを備えた円筒状部材で形成さ
れ、ロータ軸20を覆うようにプーリ3の底部3Aがロ
ータ軸20の端部に挿通されるとともに、この底部3A
は始動兼発電機2のロータ軸20の端部でベアリング2
1を介して軸支され、プーリ3はロータ軸20に対して
回転可能に支持される。なお、プーリ3の外径は始動兼
発電機2を発電機として駆動する際に所定の速度範囲と
なるよう、クランクプーリ11と所定の減速比をなすよ
う設定される。
【0017】底部3Aに面したプーリ3の内周には円盤
状部材で形成されたドライブディスク4がロータ軸20
に結合される。
【0018】このドライブディスク4の外径はプーリ3
の内径と所定の間隙を形成するよう設定され、ドライブ
ディスク4の外周の所定の位置には図3に示すように、
第1のクラッチとしてのワンウェイクラッチ7を構成す
る楔状の溝部71が形成される。
【0019】この溝部71は所定の回転方向に沿う円周
上で所定の深さからドライブディスク4の外径まで徐々
に深さを減少するように構成される。ただし、ドライブ
ディスク4、プーリ3の回転方向は図5に示すように、
クランクプーリ11と同一の時計回りである。
【0020】この溝部71には第1のクラッチとして丸
棒部材で形成されたワンウェイクラッチ7が収装され、
ワンウェイクラッチ7はドライブディスク4側に介装し
たバネ70によって常時プーリ3へ向けて付勢されると
ともに摺接する。
【0021】ドライブディスク4の回転数(すなわち、
ロータ軸20の回転数)よりプーリ3の回転数が大きく
なると、ワンウェイクラッチ7は溝部71とプーリ3の
内周に挟まれてプーリ3とドライブディスク4とを結合
する一方、ロータ軸20の回転数よりプーリ3の回転数
が小さい場合にはワンウェイクラッチ7はプーリ3の内
周に摺接し、プーリ3とドライブディスク4の相対変位
を許容する。
【0022】プーリ3の内周でドライブディスク4を結
合したロータ軸20の始動兼発電機2側には減速手段と
してのプラネタリギヤ5が配設される。
【0023】このプラネタリギヤ5は図2、図4に示す
ように、ロータ軸20の同軸上にサンギヤ51を結合す
る一方、プーリ3の内周と所定の間隙を形成可能な外径
を備えるとともに、内周に所定の歯数を備えたリングギ
ヤ50がサンギヤ51の外周かつプーリ3の内周に配設
される。
【0024】このリングギヤ50とサンギヤ51との間
にはサンギヤ51と歯合するプラネットギヤ52、リン
グギヤ50と歯合するプラネットギヤ53がそれぞれ配
設され、これらプラネットギヤ52、53は互いに歯合
する。
【0025】そして、プラネットギヤ52、53は、ベ
アリング22を介してロータ軸20で回転自在に軸支さ
れるとともに始動兼発電機2の端面と対峙する位置に配
設されたキャリアプレート60で軸支され、後述する電
磁クラッチ6でキャリアプレート60を吸引固定するこ
とによりプラネットギヤ52、53の公転を規制してサ
ンギヤ51の回転を所定の減速比で減速してリングギヤ
50へ伝達するとともに、2つのプラネットギヤ52、
53によってロータ軸20とリングギヤ50の回転を同
一方向に駆動することができる。なお、減速比はエンジ
ン1の始動時の要求トルクに応じて設定されたものであ
る。
【0026】そして、リングギヤ50の外周の所定の位
置には図4に示すように、第2のクラッチとしてのワン
ウェイクラッチ8を構成する楔状の溝部81が形成され
る。この溝部81は所定の回転方向に沿う円周上で、リ
ングギヤ50の外径から所定の深さまで徐々に深さを増
大するように構成される。
【0027】この溝部81には第2のクラッチとして丸
棒部材で形成されたワンウェイクラッチ8が収装され、
ワンウェイクラッチ8はリングギヤ50側に介装したバ
ネ80によって常時プーリ3の内周へ向けて付勢される
とともに摺接する。
【0028】プーリ3の回転数よりリングギヤ50の回
転数が大きくなると、ワンウェイクラッチ8は溝部81
とプーリ3の内周との間に挟まれてプーリ3とリングギ
ヤ50とを結合する一方、そうでない場合にはワンウェ
イクラッチ8がプーリ3の内周に摺接するだけでプーリ
3とリングギヤ50の相対変位を許容する。
【0029】ロータ軸20で軸支されたキャリアプレー
ト60と対峙する始動兼発電機2の端面には選択的にプ
ラネットギヤ52、53の公転を規制する手段としての
電磁クラッチ6が配設される。
【0030】電磁クラッチ6はコントローラ9により駆
動され、電磁クラッチ6を励磁するとロータ軸20で軸
支されたキャリアプレート60が電磁クラッチ6に吸着
してプラネットギヤ52、53の公転を規制する。した
がって、ロータ軸20の回転数は減速されてリングギヤ
50に伝達される。
【0031】一方、電磁クラッチ6の非励磁状態では、
キャリアプレート60がロータ軸20に対して回転可能
なため、プラネットギヤ52、53及びリングギヤ50
はサンギヤ51と一体となって回転することができる。
【0032】ここで、コントローラ9による電磁クラッ
チ6の制御は、イグニッションキー92からの信号に基
づいて開始される。
【0033】コントローラ9は内部に図示しないインバ
ータ及びボルテージレギュレータを備えており、エンジ
ン1の始動時にはバッテリ91、インバータを介して始
動兼発電機2を駆動し、同じく内部に備えた図示しない
電流測定手段で始動兼発電機2の駆動電流に基づいて電
磁クラッチ6を制御する一方、エンジン1の始動後には
電磁クラッチ6の励磁を解除して始動兼発電機2、ボル
テージレギュレータを介してバッテリ91へ電力を供給
する。
【0034】このコントローラ9における制御の一例を
図6のフローチャートを参照しながら詳述する。
【0035】ステップS0でイグニッションキー92が
オンとなったことを確認してから、ステップS1でコン
トローラ9の初期化を行った後、ステップS2でイグニ
ッションキー92がスタート位置であるかを判定し、ス
タート位置であればステップS3でバッテリ91と始動
兼発電機2との接続を電動機に切り替えるとともに、図
示しないインバータを介して始動兼発電機2を電動機と
して駆動する。
【0036】ステップS4では電磁クラッチ6を励磁し
てキャリアプレート60を吸引することで係止し、プラ
ネットギヤ52、53の公転が規制され、図4におい
て、電動機として作動する始動兼電動機2の回転によっ
てロータ軸20の同軸上に結合されたサンギヤ51が回
転し、電磁クラッチ6で公転を規制されたプラネットギ
ヤ52、53を介してリングギヤ50が所定の減速比で
駆動される。
【0037】このとき、エンジン1と共に停止していた
プーリ3より先にリングギヤ50の回転が開始されるた
め、ワンウェイクラッチ8はリングギヤ50の回転数が
プーリ3の回転数より大きいために溝部81とプーリ3
の内周との間に挟まれてリングギヤ50とプーリ3を結
合し、プーリ3は始動兼電動機2によって駆動され、ベ
ルト12、クランクプーリ11を介してエンジン1のク
ランキングを開始する。
【0038】プーリ3はプラネタリギヤ5でロータ軸2
0の回転数を減速されることでエンジン1の始動に必要
なトルクを得ることができ、始動兼電動機2によるエン
ジン1の始動を円滑に行うことができる。
【0039】一方、図3に示すように、始動兼発電機2
を電動機として駆動している間、プラネタリギヤ5の減
速比に応じてロータ軸20の回転数がプーリ3より高速
となっているため、ワンウェイクラッチ7はプーリ3の
内周に摺接することにより解除されてドライブディスク
4とプーリ3の相対変位が許容される。
【0040】この始動兼電動機2によるエンジン1のク
ランキング中には、ステップS5で始動兼発電機2の駆
動電流を測定し、ステップS6で駆動電流が所定値未満
となるエンジン1の始動終了かを判定する。
【0041】エンジン1の始動終了時にはエンジン1の
アイドル回転数がリングギヤ50の回転数より高速とな
るため、図4において、プーリ3はリングギヤ50に対
して時計回りの回転を始め、ワンウェイクラッチ8が解
除される。
【0042】このとき電動機として駆動される始動兼発
電機2は所定の回転数を越えると無負荷状態となってバ
ッテリ91からの駆動電流が減少し、コントローラ9の
内部に設けられた電流測定手段の測定値が所定値未満と
なったときをエンジン1の始動終了と判定する。
【0043】こうして、エンジン1が始動した後は、ス
テップS7で電磁クラッチ6の励磁を解除することでプ
ラネットギヤ52、53のサンギヤ51回りの公転を許
容してリングギヤ50への動力を遮断する。
【0044】エンジン1の回転数の上昇によりプラネタ
リギヤ5とプーリ3との間に介装されたワンウェイクラ
ッチ8はプーリ3の回転数がリングギヤ50の回転数よ
り大きくなるため解除され、リングギヤ50とプーリ3
の相対変位が開始される。
【0045】ステップS8ではバッテリ91と始動兼発
電機2との接続を図示しないインバータからボルテージ
レギュレータに切り替えて、始動兼発電機2への電力の
供給を終了する一方、始動兼発電機2からの電力を所定
の電圧に調整してバッテリ91へ供給することができ
る。
【0046】始動兼発電機2への電力供給が遮断される
とプラネタリギヤ5の減速比に応じてエンジン1のクラ
ンキング速度で回転していたロータ軸20の回転数は低
下する一方、始動したエンジン1に駆動されるプーリ3
は所定のアイドル回転数以上で回転し、ロータ軸20の
回転数がプーリ3の回転数より小さくなると、図3に示
したワンウェイクラッチ7が作動してドライブディスク
4を介してロータ軸20とプーリ3が結合される。
【0047】始動兼発電機2はプーリ3、ドライブディ
スク4を介してエンジン1により直接駆動されてプーリ
3の回転数とロータ軸20の回転数は同一となり、プー
リ3とクランクプーリ11の外径を所定の比率に設定す
れば、始動兼電動機2を発電機として適した速度範囲で
作動させ、所定の発電容量を確保することができるので
ある。
【0048】このように、上記ステップS0〜S8をエ
ンジン1の始動時に実行することで、始動兼電動機2の
駆動電流に基づいてスタータから発電機へ自動的に切り
替えることができ、エンジン1の始動時にはワンウェイ
クラッチ8を介してプラネタリギヤ5で減速された始動
兼電動機2により所定のトルクでエンジン1のクランキ
ングを行う一方、エンジン1の始動後にはワンウェイク
ラッチ7を介して所定の速度で始動兼電動機2を駆動す
ることで所定の発電容量を確保することが可能となり、
プラネタリギヤ5の減速比をエンジン1のクランキング
に必要なトルクに応じて設定するとともに、プーリ3と
クランクプーリ11の外径の比率を発電機としての始動
兼電動機2の要求速度に設定することで、発電効率を低
下させることなくクランキングに必要なトルクを確保す
ることが可能となって、一つの始動兼電動機2でスター
タ及び発電機を効率良く兼用することができ、従来のス
タータモータを不要にして車両の小型化、軽量化を推進
することができるのである。
【0049】図7は他の実施例を示し、上記第1の実施
例におけるギヤキャリア60を始動兼発電機2の端面に
固設するとともに、電磁クラッチ6を廃止したもので、
その他の構成は上記第1の実施例と同様である。
【0050】図7において、プラネットギヤ52、53
を軸支するギヤキャリア61は始動兼発電機2の端面に
固設されており、ロータ軸20の回転に応じて常時リン
グギヤ50を減速駆動するものである。
【0051】エンジン1の始動後には上記第1実施例と
同様にワンウェイクラッチ8が切れてリングギヤ50と
プーリ3の相対変位が許容され、リングギヤ50はプー
リ3の内周でプラネタリギヤ5の減速比に応じた速度で
空転するだけとなり、上記図6に示したコントローラ9
の制御内容のうち、ステップS4、S7の電磁クラッチ
6の制御が不要となって、より簡易な構成とすることが
できる。
【0052】
【発明の効果】以上のように第1の発明によれば、エン
ジンを始動する一方、始動後のエンジンに駆動されて電
力を供給する車両用始動兼発電装置と、前記始動兼発電
装置のロータ軸の外周で同軸的に軸支された回転部材
と、前記回転部材の回転数がロータ軸の回転数を越える
とロータ軸と回転部材とを結合する第1のクラッチと、
前記回転部材の内周とロータ軸との間に介装された減速
手段と、前記回転部材の回転数が所定の回転数を越えた
ときに前記回転部材から減速手段への動力を遮断する第
2のクラッチと、エンジンの駆動軸と前記回転部材とを
連結する回転伝達手段とを備え、減速手段の減速比をエ
ンジンのクランキングに必要なトルクに応じて設定する
一方、回転伝達手段の減速比を始動兼発電機の発電効率
に応じてそれぞれ設定することができ、発電効率を損な
うことなく駆動トルクを確保することが可能となる。
【0053】また、第2の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記減速手段が、前記回転部材の内周に配設され
たリングギヤと、ロータ軸に形成されたサンギヤと、リ
ングギヤとサンギヤとの間に介装されたプラネットギヤ
とから構成され、前記第2のクラッチが前記リングギヤ
と回転部材との間に介装したため、サンギヤとリングギ
ヤの比をエンジンのクランキングに必要なトルクに応じ
て設定する一方、回転伝達手段の減速比を始動兼発電機
の発電効率に応じてそれぞれ設定することができ、発電
効率を損なうことなく駆動トルクを確保することが可能
となる。
【0054】また、第3の発明は、前記第2の発明にお
いて、前記プラネットギヤの公転を選択的に規制する手
段と、始動兼発電装置に加わる電流を測定する手段と、
この測定電流が所定値以上の間は前記規制手段を駆動す
る制御手段とを備え、サンギヤとリングギヤの比をエン
ジンのクランキングに必要なトルクに応じて設定する一
方、回転伝達手段の減速比を始動兼発電機の発電効率に
応じてそれぞれ設定することができ、発電効率を損なう
ことなく駆動トルクを確保することが可能となり、さら
に、電流測定手段によってエンジンの始動を判定するこ
とができ、始動兼発電機をスタータから発電機へ自動的
に切り換えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す概略構成図である。
【図2】プーリに収装されたプラネタリギヤを示す断面
図である。
【図3】図2のB矢視断面図である。
【図4】同じく図2のC矢視断面図である。
【図5】図1のA−A矢視図である。
【図6】コントローラにおける制御の内容を示すフロー
チャートである。
【図7】他の実施例を示すプーリの断面図である。
【符号の説明】
2 始動兼発電機 3 プーリ 4 ドライブディスク 5 プラネタリギヤ 6 電磁クラッチ 7 ワンウェイクラッチ 8 ワンウェイクラッチ 9 コントローラ 11 クランクプーリ 20 ロータ軸 50 リングギヤ 51 サンギヤ 52、53 プラネットギヤ 60 キャリアプレート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンを始動する一方、始動後のエン
    ジンに駆動されて電力を供給する車両用始動兼発電装置
    と、前記始動兼発電装置のロータ軸の外周で同軸的に軸
    支された回転部材と、前記回転部材の回転数がロータ軸
    の回転数を越えるとロータ軸と回転部材とを結合する第
    1のクラッチと、前記回転部材の内周とロータ軸との間
    に介装された減速手段と、前記回転部材の回転数が所定
    の回転数を越えたときに前記回転部材から減速手段への
    動力を遮断する第2のクラッチと、エンジンの駆動軸と
    前記回転部材とを連結する回転伝達手段とを備えたこと
    を特徴とする車両用始動兼発電装置。
  2. 【請求項2】 前記減速手段が、前記回転部材の内周に
    配設されたリングギヤと、ロータ軸に形成されたサンギ
    ヤと、リングギヤとサンギヤとの間に介装されたプラネ
    ットギヤとから構成され、前記第2のクラッチが前記リ
    ングギヤと回転部材との間に介装されたことを特徴とす
    る請求項1に記載の車両用始動兼発電装置。
  3. 【請求項3】 前記プラネットギヤの公転を選択的に規
    制する手段と、始動兼発電装置に加わる電流を測定する
    手段と、この測定電流が所定値以上の間は前記規制手段
    を駆動する制御手段とからなることを特徴とする請求項
    2に記載の車両用始動兼発電装置。
JP4715294A 1994-03-17 1994-03-17 車両用始動兼発電装置 Pending JPH07259710A (ja)

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JP4715294A JPH07259710A (ja) 1994-03-17 1994-03-17 車両用始動兼発電装置

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JP4715294A JPH07259710A (ja) 1994-03-17 1994-03-17 車両用始動兼発電装置

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