JPH0725880Y2 - 磁気記録及び/又は再生装置 - Google Patents

磁気記録及び/又は再生装置

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JPH0725880Y2
JPH0725880Y2 JP1986137708U JP13770886U JPH0725880Y2 JP H0725880 Y2 JPH0725880 Y2 JP H0725880Y2 JP 1986137708 U JP1986137708 U JP 1986137708U JP 13770886 U JP13770886 U JP 13770886U JP H0725880 Y2 JPH0725880 Y2 JP H0725880Y2
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律 宮本
栄一 土屋
一彦 宍戸
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は磁気テープを案内ドラムに巻装させて記録また
は再生を行なう磁気記録及び/又は再生装置に係り、特
に垂直ローディングポールおよび傾斜ローディングポー
ルを搭載したポールベースの位置規制を確実にした磁気
記録及び/又は再生装置に関する。
(従来の技術) 現在、磁気テープ上の記録パターンを変えずに、現行の
家庭用ビデオテープレコーダ(VTR)を更に小型化する
ための開発が行なわれている。VTRの小型化を図る考え
方の一つに、磁気テープを案内ドラム(ガイドドラム)
に現在の略180度を越えて略270度に亙って巻装させ、か
つビデオヘッド90度間隔で4個設けることにより、案内
ドラムの径を現在の2/3とし、案内ドラムの小径化を図
ってVTRの小形化を達成しようとする考え方がある。
ここで、現行機種との互換性をとるためには、磁気テー
プ上の映像信号記録パターンを一致させる他に、トタル
キングサーボが同様に行なわれるようにするために磁気
テープのテープ案内ドラム(ガイドドラム)よりオーデ
ィオ・コントロールヘッド(A/Cヘッド)までのテープ
パスに沿う長さ基準の長さと一致させる必要がある。
そこで、本出願人会社は前記のようにガイドドラムを小
径とすると共に、磁気テープをガイドドラムに対称に巻
装して、上記のA/Cヘッドまでのテープ長さを基準の長
さと一致させた磁気記録及び/又は再生装置を、例えば
特願昭58−127083号として提案した。このものは、ガイ
ドドラムを装着されたテープカセットに近接配設して装
置の小形化を図っているものである。
一方、装着されたテープカセットよりテープを引き出す
手段としてのポールベース機構は第21図に示すように、
垂直ローディングポール132および傾斜ローディングポ
ール133などの一対のローディングポールを搭載したポ
ールベース134より構成されている。そして、このポー
ルベース134はテープローディング終了位置においてX
軸、Y軸およびZ軸回りの回転を確実に規制する必要が
ある。
第22図(A)(B)はローディング終了位置における供
給側および巻取側のポールベースの従来の位置規制方法
を示す側面図である。
同図(A)に示す如く、ガイドレールに案内されてロー
ディング終了位置に至った供給側のポールベース134
1は、その先端部の上面がガイドレール138の終端部に形
成されたストッパ1351に支持され、かつ、垂直ローディ
ングポール1321の基部がポールベース1341を上下に挟む
如く形成されたストッパ1351の上側のV溝(凹部)1361
および下側のU溝1371内にそれぞれ支持される。一方、
巻取側のポールベース1342は同図(B)に示す如く、上
記供給側と同様にその先端部の上面がガイドレール138
の終端部に設けられたストッパ1352に支持され、かつ垂
直ローディングポール1322はその上端部がストッパ1352
に形成されたV溝1362内に支持されると共に、下端部が
ポールベース1342の下側にてガイドレール138の終端部
に形成されたU溝1372内にそれぞれ支持されるものであ
る。このようにそれぞれのポールベース1341,1342はガ
イドレール138の終端部にて位置規制されることにな
る。
(考案が解決しようとする問題点) ところで、テープローディング終了時における各ポール
ベース1341,1342の位置決め時、一方の供給側のポール
ベース1341,は、その垂直ローディングポール1321がそ
の基部にて互いに近接したV溝1361,U溝1371にて支持さ
れるものであるから、ポールベース1341のY軸回転の規
制精度を出すのが困難であるばかりか、垂直ローディン
グポール1321の倒れを規制しにくい。また、他方の巻取
側のポールベース1342は、ストッパ1352に圧着する際に
上側のV溝1362を中心としてX軸中心に回転し先端部の
上面に力を作用させて圧着させるが、先端部とV溝1362
との距離が遠いため、先端部に圧着時のバラツキが生じ
てX軸回りの精度を出すのが困難である。さらに、駆動
源よりポールベース1342に作用する圧着力に対して離れ
た位置にあるV溝1362には充分な力が作用しないため、
垂直ローディングポール1322がV溝1362内に完全に嵌入
できないなど、ポールベース1342のY軸回りの規制精度
が出なく、安定したテープ走行を得ることができないな
どの問題点が発生する可能性がある。
(問題点を解決するための手段) そこで、本考案は上記問題点を解決した磁気記録及び/
又は再生装置を提供することを目的とするものであり、
装置に装着されたテープカセットより磁気テープを引出
してテープ案内ドラムに対して入口側及び出口側で前記
磁気テープを案内する垂直ローラポールおよび傾斜ポー
ルを搭載したポールベースを有する供給側ローディング
手段と巻取側ローディング手段とを備え、前記磁気テー
プを前記テープ案内ドラムに所定角度範囲に亘って巻装
してなる磁気記録及び/又は再生装置において、磁気テ
ープローディング終了時、供給側ローディング手段およ
び巻取側ローディング手段にそれぞれ設けた垂直ローラ
ポールの上部をローラポールの上部をローディング終了
位置近傍に設けたストッパ部に形成したたU字状凹部に
て支持すると共に、下部をV字状凹部にてそれぞれ支持
するように構成したことを特徴とする磁気記録及び/又
は再生装置を提供するものである。
(作用) 第1図乃至第4図に示す如くの停止モード状態におい
て、第9図に示すテープカセット1より磁気テープ2を
引き出してテープ案内ドラム11に所定の角度巻回した第
13図に示す如くのテープローディング終了時、傾斜ポー
ル47,59および垂直ローラポール46,58を搭載したポール
ベース48,57がガイドレール45のそれぞれの終端部にお
いて、第10図(A)(B)に示すように、垂直ローラポ
ール46,58はその上部がストッパ部131a,131bのU字状凹
部129a,129bにてそれぞれ位置規制されると共に、その
下部がV字状凹部130a,130bにそれぞれ位置規制される
ことにより、垂直ローラポールの位置決めが確実に行わ
れ、従って、テープパスが高精度に設定されることにな
るので、安定したテープ走行が可能となる。
(実施例) 先ず、本考案になる磁気記録及び/又は再生装置を説明
する前に本考案装置に適用されるテープカセットの構成
を説明する。
第9図は本考案の磁気記録及び/又は再生装置に装着さ
れて使用される小型テープカセット1を示す。この小型
テープカセット1は、磁気テープ2を収納したカセット
筐体3と、この前面側に開閉自在に設けてあり、左右の
ガイドローラ5,5により案内されてカセット筐体3の前
面を横切っている磁気テープ2を保護する蓋4とよりな
る。
このテープカセット1は、供給リールハブ6が後述する
装置10の供給リールフェザに嵌合し、巻取リールハブ7
の外周面の歯車部7aが装置の駆動歯車(第2図中符番10
0にて示す)に噛合し、カセット筐体3の前面側の凹陥
部3a,3b,3c内に後述する垂直及び傾斜ローディングポー
ル及びキヤプスタン等が相対的に嵌入した状態で、且つ
蓋4が水平位置まで回動して開蓋した状態で、磁気記録
及び/又は再生装置10に装着される。
第1図〜第5図は本考案になる磁気記録及び/又は再生
装置10の好適な一実施例を示し、それぞれテープカセッ
ト装着前の停止モード状態を示すものであり、第1図は
磁気記録及び/又は再生装置10のローディングリングな
どのテープガイド手段を除く概略平面図、第2図は第1
図の右側面図、第3図はローディングリングを含むポー
ルベース駆動系を示す平面図、第4図はキャプスタンを
含むテープリール駆動系を示す平面図、第5図は第4図
に示すリール駆動機構の縦断面図である。
各図中、磁気記録及び/又は再生装置10は、磁気テープ
を引出してこれをガイドドラム11に所定の角度巻回する
ためのテープローディング機構15と、このテープローデ
ィング機構15を駆動すると共に、走行するテープの面を
補正し、かつテープガイドとなるミドルポールを駆動す
る複数個の歯車群から構成される歯車機構16と、上記テ
ープカセット1のテープリールなどを駆動するリール駆
動機構17とより大略構成されており、これらは全てシャ
ーシベース14上に設けられている。
第1図および第2図の各図中、11はテープ案内ドラム
(ガイドドラム)であり、内部に例えば4個のビデオヘ
ッド(回転ヘッド)を90度間隔で配置したものであり、
このビデオヘッドを備えて回転駆動する上ドラム12とシ
ャーシ14に固定される下ドラム13とより構成されてお
り、そのドラム径は従来の2/3で小径であり、磁気テー
プが270度以上に亙って巻装される。ビデオヘッドはテ
ープ添接角度範囲を一の動作単位として順次切り換わっ
て動作し、磁気テープ2上には現行と同じトラツクパタ
ーンが形成される。また、磁気テープが後述するように
巻装される関係で、ガイドドラム11は垂直軸に対してX
−X軸方向に所定角度(約10度)傾斜しているにとゞま
り、傾斜角は小さい。従つて、傾斜にによる占有面積及
び高さの増大分も殆ど無く、装置10内でのガイドドラム
11の占有面積は小となり、かつ装置10は小型となる。
また、このガイドドラム11の取付状態の詳細は第6図に
示す如く、下ドラム13は従来別体のドラムベースを介し
てシャーシに固定されていたものを、外形形状が小にな
ることにより、この下ドラム13の下部にガイドドラム11
の傾斜角度および傾斜方向に対応するよう順次長さの異
なる複数個の脚部13a1…13a4が一体形成できることにな
る。従って、このガイドドラム11はシャーシベース14に
対してその脚部13a1…13a4をそれぞれ直接ねじ18などで
固定すれば所定の傾斜角を保って取付けられるので、高
い取付け精度を確保し得ると共に、このガイドドラム11
の取付けスペースを小としてシャーシベース14上の他の
メカ機構のスペースを確保し得、かつ部品点数の削減に
伴う装置の軽量化およびコストの低減に寄与するものと
なる。
いわゆるパラレルローディングを行なうテープローディ
ング機構15と歯車機構16はともに正・逆転2方向に回転
可能な単一のローディングモータ19にて駆動される。こ
の歯車機構16を直接駆動するローディングモータ19は、
第1図,第2図,第7図に示す如く、モータ軸のウォー
ムギヤ20と、このウォームギヤ20と噛合するウォームホ
イール21及びこのウォームホイール21と同軸の小歯車22
がターミナル歯車構体23の大歯車24と噛合することによ
りこのターミナル歯車構体23を減速駆動する。そして、
ターミナル歯車構体23の軸歯車23aは後述するミドルポ
ール39を駆動するカム歯車機構25と一体のカム歯車26を
回転駆動するよう構成してある。
また、ターミナル歯車構体23の中間歯車27は、上記テー
プローディング機構15の上下2段に配置された下側の環
状の巻取側ローディングギヤ(巻取ギヤ)28と噛合して
これを第1図に示すガイドドラム11の周りを反時計方向
に回転駆動する。
そして、巻取ギヤ28はアイドル歯車29を介して、これと
噛合している歯車構体30の大歯車31を減速駆動し、これ
によりこの大歯車31と一体の小歯車32が駆動されるの
で、この小歯車32と噛合しているテープローディング機
構15の上側の供給側ローディングギヤ(供給ギヤ)33を
時計方向に減速駆動する。従って、ローディングモータ
19が正転駆動することにより、その回転駆動力は、ウォ
ームホイール21、ターミナル歯車構体23を介して巻取ギ
ヤ28を所定の速度で減速駆動すると共に、この巻取ギヤ
28の駆動によってアイドル歯車29を介した歯車構体30の
再度の減速駆動によって、供給ギヤ33を巻取ギヤ28と同
期してこれより低速で第1図に示すガイドドラム11の回
りを時計方向(巻取ギヤ28は反時計方向)に回転駆動す
る。この両巻取・供給ギヤ28、33の回転速度の相違は、
後述するポールベースのそれぞれの移動経路長さに起因
するものである。
34はアームギヤであり、これは第16図に併せて示すよう
に、一端に植設したピン35を上記カム歯車26内に形成し
たスパイラル状のカム溝26aに係止されると共に、他端
に形成した扇状歯車34aが一端にミドルポール39を立設
したポールアーム36の軸歯車37と噛合し、枢支軸38を中
心として反時計方向に回動する。また、このアームギヤ
34にはこれより立設した枢支軸40を回動支点とするロッ
クアーム41が一体的に取付けられている。カム歯車26の
回転によりアームギヤ34が反時計方向に回動すると、こ
のロックアーム41の一端は後述するガイドレール45上に
臨むと共に、その他端に取付けられた板ばね42によりカ
ム歯車26と一体の上部のカム43の外周面に弾性的に当接
する。
従って、アームギヤ34が枢支軸38を中心として反時計方
向に所定角度回動するテープローディング時には、扇状
歯車34aと噛合している軸歯車37がこれとは逆に時計方
向に回動して、ポールアーム36が第16図(A)の状態よ
り第1図に示すガイドレール45を横切ると共に、ベース
板上に固定されたA/CヘッドAHの前方を横切って、第16
図(B)に示す如く正規の位置に移動する。停止モード
時には、ロックアーム41は第16図(A)に示すように、
その板ばね42がカム43の小径部43aに当接してミドルポ
ール39の移動を許容する位置にあり、また、このポール
アーム36が回動する記録/再生時、ロックアーム41の板
ばね42がカム43の形状に沿って摺動し、ポールアーム36
が所定の停止位置まで回動した後では板ばね42がカム43
の大径部43bに至って、第16図(B)に示す如くロック
アーム41がミドルポール39の基部を係止すべく移動して
これをロック状態とする。
次に、上記テープローディング機構15について具体的に
説明する。
テープローディング機構15は第1図,第3図および第8
図(A)(B)に示す如く、ガイドドラム11の外周に沿
って磁気テープを略270°の角度範囲に亙って巻回する
ために、その左側に供給側案内溝44aを、そして右側に
はこの供給側案内溝44aより長い経路を有する巻取側案
内溝44bをそれぞれを形成してシャーシベース14上に固
定された上部のガイドレール45と、このガイドレール45
の下部に配置された上記した形状(リング)の上部の供
給ギヤ33と、下部の巻取ギヤ28とより大略構成してあ
る。
ガイドレール45の案内溝44a,44bは第1図,第4図に示
す、テープカセット1の挿入側前方の平行部44a1,44
b1、と、この平行部44a1,44b1と連設される円弧状部44
a2,44b2とより構成される。供給側の案内溝44aはシャ
ーシベース14上に位置し、一方、巻取側案内溝44bは円
弧状部44b2の終端部がガイドドラム11の傾斜角および取
付け高さに対応し、かつ磁気テープを水平に維持するた
めに順次シャーシベース14の下側に変位(中央部より後
方側に順次傾斜した三次元傾斜面)した構成としてあ
る。そして、円弧状部44b2の終端部には、後述するポー
ルベース57の位置決めを行なうために、その上の垂直ロ
ーラポール58の上下を支持するようこの垂直ローラポー
ル58の直径と対応した形状のU字状凹部129aおよびV字
状凹部130aをそれぞれ形成した略コ字状のストッパ部13
1aが設けられている。
一方、供給側の円弧状部44a2の端部は、この端部近傍よ
りガイドドラム11側の内方に屈曲する溝44a2′と、この
溝44a2′と反対側に屈曲する屈曲溝44a2″とより略Y字
状に分割形成されている。そして、円弧状部44a2″の終
端部には、巻取側の案内溝44bと同様に後述するポール
ベース48の位置決めを行なうために、その上の垂直ロー
ラポール46の上下を支持するようこの垂直ローラポール
46の直径と対応した形状のU字状凹部129bおよびV字状
凹部130bをそれぞれ形成した略コ字状のストッパ部131b
(第10図に示す)が設けられている。
そして、軸に回転自在に支持されている垂直ローラポー
ル(垂直ポール)46と傾斜ローディングポール(傾斜固
定ポール)47を近接して立設したポールベース48が、第
13図および第17図に示す如くガイドレール45の案内溝44
aに沿って停止モード位置よりローディング終了位置に
至ると、先行する垂直ポール46側が屈曲溝44a2″に案内
されることにより、このポールベース48が他方の屈曲溝
44a2′の円弧に沿って垂直ポール46を中心として後方の
傾斜ポール47側を反時計方向に回動変位すると同時に、
垂直ポール46の軸がストッパ131bの上下のU・V字状凹
部129b,130bにて位置決め支持される。
ここで、垂直ローラポールおよび傾斜ポールを搭載した
ポールベースがローディング終了位置まで移動した際、
ローディング終了位置近傍に設けたストッパ部の上部を
U字状凹部、下部をV字状凹部としたことにより、垂直
ローラポールの位置決めが確実に行われ、従って、テー
プパスが高精度に設定されることになるので、安定した
テープ走行が行われる理由について説明する。
ローディング動作が開始されて垂直ローラポールおよび
傾斜ポールを搭載したポールベースがローディング終了
位置方向に移動し来たり、垂直ローラポールの上,下部
がU字状凹部,V字状凹部にそれぞれ当接する。その際、
凹部の形状から垂直ローラポールの下部がまずV字状凹
部に当接し、次に、このV字状凹部を基準(支点)とし
て、垂直ローラポールの上部方向へモーメントが働き、
この垂直ローラポールの上部がU字状凹部に当接するこ
とになる。その際、この垂直ローラポールの上部への力
の作用は、前記した如くその下部がV字状凹部にて規制
されているため、その上部方向への力の作用は小とな
り、すなわち、垂直ローラポールの移動量は必然的に小
となるため、この垂直ローラポールの位置決めが確実に
行われ、従って、テープパスが高精度に設定されること
になるので、安定したテープ走行が可能となる。
次に、上記巻取ギヤ28と供給ギヤ33の具体的な構成を第
8図(A)(B)により併せ参照して説明する。
両巻取ギヤ28・供給ギヤ33は第1図,第7図に示すよう
にこれを案内する複数個のガイド歯車49,49にそれぞれ
水平に支持されると共に、ガイド板50によって上下に所
定の間隔を保って配置されている。
巻取ギヤ28は第8図(A)に示す如く、これに立設した
ピン51,52を嵌挿する長孔53a,53bをガイドとして摺動す
るガイドプレート53をその上面に載置すると共に、両者
間に張架された引張りばね61によってガイドプレート53
の相対的な移動を規制している。そして、このガイドプ
レート53の一方の長孔53a側には、軸54を中心として上
下に変位する連結杆55が回動自在に支持されている。
57は軸に回転自在に支持された垂直ポール58と傾斜固定
ポール59とを近接して立設し、上記ガイドレール45上を
垂直ポール58の下部を案内軸として移動する巻取側のポ
ールベースであり、移動側の先端部には上記ストッパ部
131内に進入する舌片57aが形成されている。このポール
ベース57は傾斜固定ポール59側を揺動杆60を介して上記
連結杆55と互いに枢支されることにより、巻取ギヤ28上
を水平状態で回動すると共に、連結杆55の作用によって
上下にも変位可能となる。
従って、この巻取ギヤ28が上記歯車機構16によって駆動
されるローディング時、反時計方向に回動してガイドレ
ール45の中央部を通過して三次元傾斜面に至ると、ポー
ルベース57とガイドレール45の上下の間隔が大になるも
のの、連結杆55の上下動によって第13図、第17図に示す
如く確実にローディング終了位置に至る。
また、巻取ギヤ28上には3本のピン62a,62b,62cがそれ
ぞれ所定の間隔を保って順次立設されており、ピン62b
と62aはガイドプレート53の後方側に位置して後述する
ピンチローラカム73を駆動するものであり、他のピン62
cは第1図に示すイジェクトレバ65を係止するようピン6
2b,62aより回転方向側の先行する位置に配置されてい
る。
一方、供給ギヤ33は第8図(B)に示す如く、巻取ギヤ
28と同様に構成されているものであり、長孔34a,34bを
ガイドとして摺動するピン65,66を垂設したガイドプレ
ート64をその上面に載置しており、両者間に張架された
引張りばね67によって相対的な移動を規制している。そ
して、このガイドプレート64上には、ピン68を立設して
軸69を中心として回動自在な連結杆70が載置されてい
る。このピン68は、上記移動側の先端部に舌片48aを形
成し、かつ軸に回転自在に支持された垂直ポール46と傾
斜固定ポール47とを近接して立設したポールベース48を
係止して第1図,第3図の状態に維持する。
ここで、第8図(A)に示す巻取ギヤ28の回転動作と関
連して動作されるピンチローラ71の動作を第3図および
第18図(A)〜(C)により併せ参照して説明する。
上記歯車機構16を経由してターミナル歯車構体25によっ
て反時計方向に回転駆動される巻取ギヤ28が所定角度回
転すると、第18図(A)に示す如く、この巻取ギヤ28に
立設された先行するピン62bが軸72に支持されているピ
ンチローラカム73の第1の係止溝73aを係止する。
そこで、ピンチローラカム73は、これに立設したばねピ
ン75と固定ピン76との間に張架された反転ばね74の力に
抗して軸72を中心として時計方向に回転する。このピン
チローラカム73の回動によって、ピンチローラ71を設け
たピンチローラアーム78が、連結ピン79とばねピン75と
を連結するリンク81を介して軸77を中心として、反時計
方向に回動してキャプスタン80に近接する。
引き続き巻取ギヤ28が反時計方向に回転することによっ
て後方側に位置する次のピン62aが第12図,第18図
(B)に示す如く、ピンチローラカム73の第2の係止溝
73bに至ると、更に反転ばね74を撓せつつピンチローラ
カム73を回動させるので、更にリンク81を矢印D方向に
引き寄せると共に、ピンチローラアーム78を軸77を中心
として反時計方向に回動させてキャプスタン80に近接さ
せる。
しかる後、巻取ギヤ28の回転によりピン62aが、軸72と
ばねピン75と連結ピン79とを一直線に結ぶラインを越え
て第18図(C)に示す如くローディング終了位置に移動
すると、ばね82および反転ばね74がトグル作用によりそ
の付勢力がピンチローラカム73の第2の係止溝73bに係
合状態となっているピン62aの半径方向に作用するた
め、ピンチローラカム73はばね82と反転ばね74とによっ
て時計方向への回動力が付勢されるので、ローディング
モータ19が停止したローディング終了状態では巻取ギヤ
28に更に正転方向への回転力を付勢して、ポールベース
57の確実な位置決めが行なわれる。
この時、リンク81はピン75との間に張設されたばね82に
よってこのピン75をガイドとしてD方向に移動してピン
チローラ71をキャプスタン80に弾性的に圧着する(テー
プ走行状態)。
ここで、上記リール駆動機構17を第1図,第2図,第4
図,第5図によりそれぞれ参照して詳細に説明する。
第2図に示す如くその軸にフライホイール93を有してキ
ヤプスタン80を駆動するキャプモータ83は、フライホイ
ール93と一体のプーリ84とベルト86を介してシャーシベ
ース14上に固定されたフランジ88を介して軸90に支持さ
れている揺動歯車構体85のプーリ87を減速駆動する。プ
ーリ87からの回動力は揺動歯車構体85の入力歯車89に図
示せぬ摩擦板(フエルトなど)を介して伝達されること
により、この入力歯車89と噛合するようフランジ88に取
り付けられた左右一対の遊星歯車91,92が同期して減速
駆動(逆転駆動)する。
揺動歯車構体85の右側遊星歯車92は、第2図,第5図に
示す如くこれの右側に近接配置され、軸94を中心として
回転する大径歯車95と選択的に噛合可能な状態にある。
そして、この大径歯車95は摩擦板96を介して同軸的に回
転する略同径の下部の大径歯車97と連結され、さらにこ
の大径歯車97は軸98を中心として回転する上部に小歯車
100を一体に備えた小歯車99と噛合する。従って、第2
図に示すように上記テープカセット1が装置10に装着さ
れた際には、供給リールハブ6が後述する供給リールフ
ェザと嵌合すると共に、それぞれのスタッド101,102上
にて位置決めされて水平に維持されることによって、上
部の小歯車100が巻取リール7の外周面の歯車部7aと噛
合する。
第1図および第4図中、104は軸105に支持されたブレー
キアームであり、軸105に嵌挿した図示せぬ捩りばねな
どによって時計方向への回動力が付勢されることによ
り、先端のブレーキパッド106が上記大径歯車95のドラ
ム部95aに摩擦接触してこれを制動するものの、ピンチ
ローラ71とキャプスタン80とによって磁気テープを正方
向に走行させる記録時などの正転時には、ピンチローラ
71の移動動作と連動してブレーキパッド106をドラム部9
5aより離反させてドラム部95aの負荷を解除する。
また、揺動歯車構体85の左側に位置する他方の遊星歯車
91は、シャーシベース14より立設した軸107に支持され
ている供給側リールディスク構体108内の一方向クラッ
チ機構109の入力フランジとなる大径歯車110と選択的に
噛合状態にある。そして、この一方向クラッチ機構109
の大径歯車110とコロ111を介して接続可能な出力となる
内部の回転体112の外周面には、一端部がシャーシベー
ス14に固定され、他端部を後述するテンションアーム11
9と連結されているアームレバー113の一端部に接続され
たテンションバンド114が巻回されている。
従って、キャプスタン80の回転時には揺動歯車構体85が
F方向に回動し、その遊星歯車92が右側の大径歯車95と
噛合してこれを時計方向に回転するため、磁気テープは
巻取リール7に巻取られる。この時、供給側の回転体11
2に形成されたくさび状の凹部内にコロ111が入り込むこ
とがなく、回転体112には動力は伝達されず、供給側リ
ールフェザ127はフリーの状態となる。
ここで、再び第1図を用いてテンションアーム119、ア
ームレバー113及び上記供給側のポールベース48と関連
して動作される全巾消去ヘッド116の動作について説明
する。
シャーシ14上に立設した軸120に回動自在に枢支されて
いるテンションアーム119は、一端部をポールベース48
に係止されるように臨ませると共に、基部119aにアーム
レバー113を回動自在に枢支している。このテンション
アーム119は図示せぬ捩りばねなどの付勢手段によって
反時計方向の回動力が付勢されているものの、第1図に
示す停止状態ではレスト位置に復帰している供給側のポ
ールベース48に係止されて捩りばねの力に抗して停止し
ている。
インピーダンスローラ115は全幅消去ヘッド116と上記テ
ンションアーム119との間に固定して配置されており、
走行する磁気テープの振動を吸収するものである。
このインピーダンスローラ115を支持している軸122に
は、全幅消去ヘッド116を載置したヘッドベース123が回
動自在に支持されて図示せぬばねによって時計方向への
回動力が付勢されると共に、このヘッドベース123の一
端係止部123aがテンションアーム119のピン124を係止可
能に臨ませてある。
従って、テープローディング時、供給側のポールベース
48が垂直ローラポール46を先導端として供給側の案内溝
44a内をローディング終了位置に向かって移動する際、
第1図の状態にあるテンションアーム119は、第19図
(A)に示す如くポールベース48が平行部44a1より円弧
状部44a2に至る移動過程においてポールベース48と徐々
に離反するため、このテンションアーム119のロック状
態を解除して捩りばねの自己復帰力によって軸120を中
心としてこれの反時計方向への回動力(復帰力)を許容
する。このテンションアーム119の回動によって、その
ピン124が第19図(B)に示す如く全幅消去ヘッド116を
搭載したヘッドベース123の一端係止部123aを係止して
係止状態となる。
テンションアーム119の回動によってそのピン124がヘッ
ドベース123に当接した状態で、この供給側のポールベ
ース48が引き続き移動することによって、このポールベ
ース48がヘッドベース123の一側に当接し、ヘッドベー
ス123を軸122を中心として反時計方向に回動変位させ
る。このヘッドベース123の回動によってテンションア
ーム119が時計方向に若干回動するので、テンションバ
ンド114は弛緩状態となる。そして、ポールベース48が
ローディング終了位置に至ると、第19図(B)に示す状
態に回動変位されていたヘッドベース123は軸122を中心
として時計方向に回動復帰して、同図(C)に示す如く
所期の設定位置にセットされる。また、テンションアー
ム119の回動と同時に、アームレバー113が第19図(C)
に示す如くY1方向に引き寄せられて上記回転体112にブ
レーキ力を作用させてこれの回転を阻止する。
ここで上記構成になる磁気記録及び/又は再生装置10の
動作について具体的に説明する。なお、各構成要素の一
連の動作は第1図に示すカム歯車26上に設けられたモー
ドセンサ部128によって行なわれるものである。
第1図乃至第4図に示す停止モード状態より第9図に示
す如くのテープカセット1を機器の上面より浮上してい
る図示せぬカセットホルダ内に挿入してこれを押圧する
と、カセットホルダの下部に設けた図示せぬパンタグラ
フ機構の作用によってこれが装置側の所定の位置まで下
降してテープローディングの準備が完了する。
第12図は磁気記録再生装置のテープローディングに引き
続いてのRecロックモード状態での平面図,第13図はテ
ープローディング完了状態でのローディング機構を取り
出して示す平面図である。
装置が第1図に示す停止モード状態にあるときに、電源
スイッチをオンとし、次にイジェクトスイッチを押釦す
ると、ローディングモータ19が逆転して上記巻取ギヤ28
のピン62cがイジェクトレバ65を係止してこれを第11図
に示す如く軸130を中心として反時計方向に回動させ
る。このイジェクトレバ65の回動動作によってこれに係
止されている図示しないカセットホルダのパンタグラフ
機構の下部の係止状態が解除され、カセットホルダが上
昇される。このとき、供給側のポールベース48および巻
取側のポールベース57は、ローディング時の移動方向と
は逆に案内溝44a,44bの平行部44a1,屈曲部44b3側に若
干後退する。このイジェクトモードをモードセンサ部12
8が検出することにより、イジェクトレバ65および各ポ
ーベース48,57は第1図に示す位置にそれぞれ復帰す
る。そして、上昇されたカセットホルダ内に第9図に示
すテープカセット1を挿入しこのカセットホルダを装置
側に例えば下降することにより、このカセットホルダに
設けられた係止手段が装置に設けた固定ピンと係合して
このカセットホルダは装置の所定位置に装着される。
テープカセット1が第2図に示す如く装置10の所定位置
に装着されると、上記した如くローディングモータ19が
正転始動してこれと連結しているウォームギヤ20、ウォ
ームホイール21等を介してターミナル歯車構体23を減速
駆動する。このターミナル歯車構体23の駆動によりこの
駆動力は、これに設けた中間歯車27を介してテープロー
ディング機構15の巻取ギヤ28に伝達されこれを第3図中
反時計方向に第1図に示すガイドドラム11の回りを回転
駆動させる。一方、この巻取ギヤ28はアイドルギヤ29を
介してこれと噛合している歯車構体30の大歯車31、小歯
車32等を駆動することにより、この駆動力をこれと噛合
しているテープローディング機構15の供給ギヤ33に伝達
し、巻取ギヤ28と同期してこれを第3図中時計方向に、
しかも、これより減速された状態で第1図に示すガイド
ドラム11の周りを回転駆動させる。
また、ターミナルギヤ構体23の駆動によりこれと連結さ
れているカムギヤ機構25と一体のカム歯車26が回転駆動
される。これによりカム歯車26のスパイラル状のカム溝
26aにピン26aにピン35が係止されているアームギヤ34が
第16図(A)の状態より同図(B)の状態に反時計方向
に回動される。アームギヤ34の回動により、他端に形成
した扇状歯車34aがミドルポール39を立設したポールア
ーム36の軸歯車37を回動し、このポールアーム36を枢支
軸38を中心として時計方向に回動する。
従って、ミドルポール39を有するポールアーム36がガイ
ドレール45および固定されたA/CヘッドAHを横切って時
計方向に回動し、ミドルポール39が第16図(A)の状態
より同図(B)に示す如く正規の位置に移動すると、ア
ームギヤ34の枢支軸40を回動支点とするロックアーム41
の板ばね42がカム43の形状に沿って遅れて移動してミド
ルポール39の基部を係止固定する。また、テープローデ
ィング機構15の上側に配置された供給ギヤ33の駆動によ
り、これに連結されている垂直ローラポール46と傾斜固
定ポール47を有する供給側のポールベース48がガイドレ
ール45上を第1図中時計方向に所定位置まで回動され
る。
この供給側のポールベース48の移動に伴い、このポール
ベース48に係止されて捩りばねにより反時計方向の回動
力が付勢されているテンションアーム119は第19図
(A)の状態から同図(B)に示すように、そのロック
状態を解除されて反時計方向へ回動すると共にピン124
がヘッドベース123の一端係止部123aを係止する。
更にテンションアーム119の回動によってそのピン124が
ヘッドベース123に当接するが、この供給側ポールベー
ス48の引き続きの移動によってこれがヘッドベース123
を更に回動変位させる。
このヘッドベース123の回動によってテンションアーム1
19が時計方向に若干回動するので、バンド114はY2方向
に移動して、供給側リールフェザ127は弛緩状態が維持
される。
そして供給側のポールベース48が第19図(C)に示す如
く、屈曲溝44a′により反時計方向に回動変位してロー
ディング終了位置に至ると、回動変位されていたヘッド
ベース123は軸122を中心として時計方向に復帰して所期
の設定位置にセットされ、かつテンションバンド114がY
1方向に引き寄せられてリールディスクに付加を作用せ
しめ磁気テープにバックテンションを作用させる。
一方、テープローディング機構の下側に配置された巻取
ギヤ28の駆動によりこれに連結されている垂直ローラポ
ール58と傾斜固定ポール59を有する巻取側のポールベー
ス57がガイドレール45上を第1図中反時計方向に所定角
度回転すると、この巻取ギヤ28に立設された先行するピ
ン62bが、第18図(A)に示す如く軸72に支持されてい
るピンチローラカム73の第1の係止溝73aを係止する。
そこでピンチローラカム73は、これに立設したばねピン
75と固定ピン76との間に張架された反転ばね74の力に抗
して軸72を中心として時計方向に回転する。
このピンチローラカム73の回動によってピンチローラ71
を設けたピンチローラアーム78が連結ピン79とばねピン
75を連結するリンク81を介して軸77を中心として、反時
計方向に回動してピンチローラ71をキャプスタン80側に
近接させる。
引き続き巻取ギヤ28が時計方向に回動することによっ
て、第18図(B)に示す如く次のピン62aがピンチロー
ラカム73の第2の係止溝73bに至ると、これは更に反転
ばね74を撓ませつつピンチローラカム73を回動させるの
で、今度はリンク81を第3図中矢印D方向に引き寄せる
と共に、ピンチローラアーム78を軸77を中心として反時
計方向に回動させてキャプスタン80に近接させ、更に巻
取りギヤ28の回転によりピン62aが軸72とばねピン75と
連結ピン79とを一直線に結ぶラインを越えてローディン
グ終了位置に至ると、ピンチローラカム73は反転ばね74
のトグル作用により時計方向への回動力が付勢されるの
で、巻取ギヤ28に更に回転方向への回転力を付勢してポ
ールベース57の確実な位置決めを行う。
このポールベース57の位置決めと同時に、ピンチローラ
71とピンチローラカム73とを連結するリンク81が第18図
(B)の状態より同図(C)の状態に軸72より離隔する
ため、両者間に張架されたばね82はピンチローラ71とキ
ャプスタン80を弾性的に圧着する。またその弾性力は反
転ばね74の作用方向と同方向に作用して、反転ばね74に
よるポールベース57の押圧力を支援する。即ちばね82は
第2のトグルばねとして機能することになる。(第13図
のRec Pause状態…キャプスタン80が停止した状態) そして、巻取側のポールベース57は第10図(B)に示す
如くの三次元平面における位置決め時、その先端部の舌
片57aがストッパ部131b内に進入する。これによりポー
ルベース57はその先端部の舌片57aの上面とストッパ部1
31bとの当接、および後端部とガイドレール45との当接
によりストッパ部131bとガイドレール45とにより挾持さ
れる如くX軸回りの回転が規制されると共に、ポールベ
ース57の圧着も効果的に行ない得る。このため上部のU
字状凹部129bはその凹部の奥行き方向に対しては若干の
遊び寸法を有しても何等支障は生じない。また垂直ロー
ラポール58の軸はストッパ131b部の上部のU字状凹部12
9bおよび下部のV字状凹部130b内にて上下が所定のスパ
ンをもって支持されることにより、ポールベース57のY
軸回りの回転を規制して、各ポールの位置出し精度が向
上する。またポールベース57のZ軸回りの回転規制は案
内溝44bによって行なわれているものである。従って、
ポールベース57はX軸、Y軸およびZ軸回りの回転規制
が各要素によって完全に行なわれるため、安定したテー
プ走行を行ない得ると共に、ストッパ部131bの加工が容
易となる。
また、供給側のポールベース48は第10図(A)に示す如
く、上記ポールベース57と同様に先端部の舌片48aスト
ッパ部131aに支持されることによりガイドレール45との
間で挾持される如く位置決めされてX軸回りの回転が規
制される。さらに垂直ポール46は上記と同様にして、そ
の軸の上下がストッパ部131aのU,V字状凹部129a,130a内
にてそれぞれ支持されることにより、上記巻取側のポー
ルベース57と同様にガイドレール45上にて3軸方向の回
転が規制された状態で確実に位置決めされる。そして、
供給リールハブ6より送り出された磁気テープ2は第13
図に示す如く、インピーダンスローラ115,全幅消去ヘッ
ド116を経て供給側の垂直ポール46,傾斜ポール47よりガ
イドドラム11を添接した後、巻取側の垂直ローラポール
58,傾斜ポール69を添接し、さらに回動変位したミドル
ポール39,A/CヘッドAHに添接した後、キャプスタン80と
ピンチローラ71とに挾持されて巻取リールハブに至る。
このテープローディング状態において、供給側のポール
ベース48の回動により、U,V字状凹部129a,130a内に支持
された垂直ローラポール46は、テープテンションが作用
する方向と略直交する方向となって、ポールベース48の
圧着力が弱くても各ポールに倒れが生じるようなことは
ない。
上記の如く各ポールベース57,48を位置決めすることに
より、垂直ローラポール46,58の小径化およびポールベ
ース57,58の小型化に伴う軽量化を行なうことができ
る。
ここで図示しない記録スイッチをオンすると、キャプス
タンモータ83が正転(時計方向に回転)し、ベルト86で
連結されたプーリ87を回転させる。
プーリ87からの時計方向の回転力は揺動歯車構体85の入
力歯車89の図示せぬ摩擦板(フエルト)などを介して伝
達されることにより、この入力歯車89と噛合するようフ
ランジ88に取り付けられた左右一対の遊星歯車91,92の
うちの一方の歯車92と噛合しこれは反時計方向に回動さ
れ巻取側の下側の大径歯車95に伝達され、更に摩擦板96
を介して巻取側の上側の大径歯車97に伝達されると共に
この回転力は小歯車99へと伝達される。
従って、テープカセット1が装着されたこの状態におい
て、この小歯車100へ伝達された回転力はカセット内の
巻取りリール7の外周面の歯車部7aに伝達されこれを回
転させる。(第13図のRec状態) 再度記録スイッチをオンとすると、キャプスタンモータ
83が時計方向の正転状態より反時計方向の逆転状態へと
切り換わる。
この切り換りに伴って今度は遊星歯車91が一方向クラッ
チ機構109の入力フランジとなる供給側の大径歯車110と
噛合してキャプスタンモータ83からの回転力を伝達さ
れ、この回転力を摩擦板125、コイルばね126を介して供
給リールフェザ127へ伝達し、カセット内の供給リール
6を回転させ、数フレーム分巻取側リールに巻取られて
いたテープを逆に供給側に巻取る(バックスペース)。
この時揺動歯車構体85の入力歯車89と噛合している一対
の遊星歯車91,92の存在により、入力歯車89の回転変位
角を最小に押えることができるため、磁気テープの弛み
の発生を最小に押えることができ、テープダメージを軽
減すると共に、A/CヘッドAHによりコントロールパルス
を正確に読み出すことができる。
この時、供給側リールディスク内の一方向クラッチ機構
109のコロ111が逃げ側になるため、テンションバンド11
4にブレーキがかかった状態でも巻取りが可能となる。
しかる後、再びキャプスタンモータ83を正転方向にバッ
クスペースよりも少ない数フレーム分進ませた後、キャ
プスタンモータ83を停止させる。そして、再度記録スイ
ッチをオンすると、キャプスタンモータ83の正転により
キャプスタン80が正転駆動する。
このRec又はRec Pause状態(第13図に示す状態)で電源
スイッチをオフにすると、上記した如く動作によりロー
ディングモータ19が逆回転すると共にこれと連動してロ
ーディングリングが回転し、ピンチローラをキャプスタ
ンから離す。この状態をモードセンサが検出し、装置は
再び第12図に示す如くのRecロック状態に入る。
その後連続記録以外は、ある時間経過後電源スイッチを
オフとする。
再び電源スイッチをオンとすると、ローディングモータ
19が正転し、第13図に示す如くRec Pause状態となり、
その後記録スイッチをオンすると記録モードに入り所定
の記録を行う。
所定の記録が終了し図示しないイジェクトスイッチをオ
ンとすると、ローディングモータ19が逆転し、アンロー
ディング状態となる。
アンローディング状態で巻取側のローディング33のピン
62cがイジェクトレバ65を押しカセットハウジングの係
止手段との係合を解除して、このカセットハウジングを
上昇させる。これによりテープカセット1が取出し可能
となる。
モードセンサ部128がこのイジェクトモードを検出する
とローディングモータ19が正転し、第1図,第3図等に
図示される停止モード状態になる。
なお、本考案の実施例では記録のみにつき説明したが再
生も同様に行なえることは勿論のことである。
(考案の効果) 上述の如く、本考案になる磁気記録及び/又は再生装置
によれば、テープ案内ドラムに対して入口側及び出口側
で前記磁気テープを案内する垂直ローラポールおよび傾
斜ポールを搭載したポールベースを有する供給側ローデ
ィング手段と巻取側ローディング手段がテープローディ
ング終了位置に至った際には、ポールベース上の垂直ロ
ーラポールはストッパ部にてその上部がU字状凹部にて
支持されると共に、下部がV字状凹部にてそれぞれ支持
されるので、垂直ローラポールの位置決めが確実に行わ
れ、従って、テープパスが高精度に設定されることにな
るので、安定したテープ走行が可能となるなどの実用的
な利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本考案になる磁気記録及び/又は再生
装置の好適な一実施例のテープカセット装着前の停止モ
ード状態を示し、第1図は本考案になる磁気記録及び/
又は再生装置のローディングリングなどのテープガイド
手段を除く概略平面図、第2図は第1図の右側面図、第
3図はローディングリングを含むポールベース駆動系を
示す平面図、第4図はキャプスタンを含むテープリール
駆動系を示す平面図、第5図は第4図の縦断面図、第6
図(A),(B)はガイドドラムの概略断面図及び外観
斜視図、第7図は第1図に示す歯車機構の側断面図、第
8図(A),(B)は供給側ローディングリング及び巻
取側ローディングリングの組立て平面図、第9図は本考
案の記録及び/又は再生装置に装着されて使用される小
型テープカセットの斜視図、第10図(A),(B)はス
トッパ部とポールベースとの関係を示す側面図、第11図
はイジェクトモード時におけるイジェクトレバ及びポー
ルベースの状態を示す平面図、第12図はローディングモ
ード時における動作説明図、第13図はRecモード時にお
ける動作説明図、第14図はローディング完了時における
ポールベースおよびヘッドベースの状態を示す図、第15
図はローディング時におけるヘッドベースの動作説明
図、第16図(A),(B)はアームギヤと協働するポー
ルベースの動作説明図、第17図はポールベースの移動過
程を示す説明図、第18図(A)〜(C)はピンチローラ
カムと協働するピンチローラの動作を示す動作説明図、
第19図(A)〜(C)はテンションアームあよびポール
ベースと協働するヘッドベースとの関係を示す動作説明
図、第20図はタイミングチャート、第21図はポールベー
ス機構の斜視図、第22図(A),(B)は従来のポール
ベースの位置決めを示す側面図である。 1…テープカセット、11…ガイドドラム、46,58…垂直
ローラポール、47,59…傾斜ポール、48,57…ポールベー
ス、48a,57a…舌片、129a,129b…U字状凹部、130a,130
b…V字状凹部、131a,131b…ストッパ部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭60−16347(JP,U) 実開 昭60−16348(JP,U) 実開 昭63−118732(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】装置に装着されたテープカセットより磁気
    テープを引出してテープ案内ドラムに対して入口側及び
    出口側で前記磁気テープを案内する垂直ローラポール及
    び傾斜ポールを搭載したポールベースを有する供給側ロ
    ーディング手段と巻取側ローディング手段とを備え、前
    記磁気テープを前記テープ案内ドラムに所定角度範囲に
    亘って巻装してなる磁気記録及び/又は再生装置におい
    て、磁気テープローディング終了時、供給側ローディン
    グ手段および巻取側ローディング手段にそれぞれ設けた
    垂直ローラポールの上部をローディング終了位置近傍に
    設けたストッパ部に形成したU字状凹部にて支持すると
    共に、下部をV字状凹部にてそれぞれ支持するように構
    成したことを特徴とする磁気記録及び/又は再生装置。
JP1986137708U 1986-09-08 1986-09-08 磁気記録及び/又は再生装置 Expired - Lifetime JPH0725880Y2 (ja)

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