JPH07253674A - 反射防止膜材料 - Google Patents

反射防止膜材料

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JPH07253674A
JPH07253674A JP6905094A JP6905094A JPH07253674A JP H07253674 A JPH07253674 A JP H07253674A JP 6905094 A JP6905094 A JP 6905094A JP 6905094 A JP6905094 A JP 6905094A JP H07253674 A JPH07253674 A JP H07253674A
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JP
Japan
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group
antireflection film
resist
film material
layer
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Application number
JP6905094A
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English (en)
Inventor
Katsuya Takemura
勝也 竹村
Toshinobu Ishihara
俊信 石原
Satoshi Watanabe
聡 渡辺
Kazumasa Maruyama
和政 丸山
Hirobumi Kinoshita
博文 木下
Koichi Yamaguchi
浩一 山口
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 基板上に形成したフォトレジスト層上に形成
され、露光後に溶剤で除去される透明な反射防止膜を形
成する反射防止膜材料において、炭化水素系の有機溶剤
に可溶なフッ素系樹脂を主成分とすることを特徴とする
反射防止膜材料。 【効果】 本発明の反射防止材料は、入射光の損失無し
にレジスト層表面での反射光を低減し、かつレジスト層
での光多重干渉によるパターン寸法の変動量を低減する
反射防止膜を形成する材料として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路の製造
などにおいて、特にフォトリソグラフィーのパターン形
成時に使用されるフォトレジストにおいて、フォトレジ
スト膜内で照射光と基板からの反射光が干渉するために
生じるパターン寸法精度の低下を防ぎ、微細加工を可能
にし得る反射防止膜材料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】LSI
の高集積化と高速度化に伴い、パターンルールの微細化
が求められているなか、現在汎用技術として用いられて
いる光露光では、光源の波長に由来する本質的な解像度
の限界に近づきつつある。g線(436nm)もしくは
i線(365nm)を光源とする光露光では、おおよそ
0.5μmのパターンルールが限界とされており、これ
を用いて作製したLSIの集積度は、16MビットDR
AM相当までとなる。しかし、LSIの試作はすでにこ
の段階まできており、更なる微細化技術の開発が急務と
なっている。
【0003】このような背景により、次世代の微細加工
技術として遠紫外線リソグラフィーが有望視されてい
る。遠紫外線リソグラフィーは、0.3〜0.4μmの
加工も可能であり、光吸収の小さいレジストを用いた場
合、基板に対して垂直に近い側壁を有したパターン形成
が可能になる。また、一括にパターン転写することがで
きるために、電子線リソグラフィーよりもスルートップ
の点で有利である。近年、遠紫外線の光源として高輝度
なKrFエキシマレーザーを利用する技術が注目されて
いる。
【0004】ところが、遠紫外線光、特にKrFエキシ
マレーザーのような単色光を用いると、基板材料のシリ
コンもしくはその他の材料で反射率が高いため、透明性
の高いフォトレジストの場合、入射光と基板からの反射
光の干渉作用が生じる。この干渉作用が、レジストの膜
厚に対してパターン寸法を変動させるため、パターン寸
法の精度を低下させてしまう。特に基板に凸凹がある場
合、段差部分でレジストの膜厚が大きく変わるので光の
干渉の影響を受け、レジストの寸法精度が低下してしま
い、このことにより正確なサイズにパターン加工できな
くなる。さらに、合わせ露光のためのアライメントマー
クの寸法精度も低下し、合わせ精度の低下につながると
いった問題も生じる。
【0005】そこで、基板表面の凹凸によって生じる上
記問題点を解決したパターン形成法として、多層レジス
ト法(特開昭51−10775号公報等)、ARC(レ
ジスト下層に形成した反射防止膜)法(特開昭59−9
3448号公報)、ARCOR(レジスト上層に形成し
た反射防止膜)法(特開昭62−62520,6252
1号公報)などが提案されている。
【0006】しかし、多層レジスト法は、レジスト層を
2層又は3層形成した後、パターン転写を行うことによ
ってマスクとなるレジストパターンを形成する方法であ
るので工程数が多く、このため生産性が悪く、また中間
層からの光反射によって寸法精度が低下するという問題
点がある。
【0007】また、ARC法は、レジスト層の下部に形
成した反射防止膜をエッチングする方法であるため、寸
法精度の低下が大きく、エッチング工程が増えるため生
産性も悪くなるという問題がある。
【0008】これに対し、ARCOR法は、レジスト層
の上部に反射防止膜を形成し、露光後剥離する工程を含
む方法であり、簡便かつ微細で、寸法精度及び合わせ精
度が高いレジストパターンを形成することができる方法
である。
【0009】特開昭62−62520号公報の場合で
は、反射防止膜としてパーフルオロアルキルポリエーテ
ル、パーフルオロアルキルアミン等のパーフルオロアル
キル化合物などの低屈折率を有する材料を用いることに
よって、レジスト層−反射防止膜界面における反射光を
大幅に低減させ、このことによってレジスト像のパター
ン寸法の変動量をレジスト単層に比べ1/3に抑えるも
のである。
【0010】しかしながら、上記パーフルオロアルキル
化合物は、有機溶剤に対する溶解性が低いことから塗布
膜厚を制御するためにフロン等のフッ素系の希釈液で希
釈して用い、かつ上記パーフルオロアルキル化合物から
なる反射防止膜の除去剤として再度フロン等を用いてい
るが、フロンは下層レジストとの相互混和(インターミ
キシング)を引き起こさない利点があるものの、現在、
フロンは環境保護の観点からその使用が問題となってお
り、また、工程数も増えるという問題、さらに非常に高
価な溶剤であって工業的に不経済であるといった問題を
有している。
【0011】特開昭62−62521号公報の場合で
は、反射防止膜材料として水溶性である多糖類を用いる
ことによって、レジスト−反射防止膜界面でのインター
ミキシングを起こすことなく、また反射防止膜の除去を
現像工程と共用できるのでプロセス的にも問題がなくし
かも簡便であるというものである。
【0012】しかしながら、上記多糖類は上記パーフル
オロアルキル化合物に比べ屈折率が低くないためにパタ
ーン寸法の変動量がレジスト単層に比べ2/3しか抑え
ることができず、満足できるものではない。
【0013】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
微細で寸法精度及び合わせ精度が高く、簡便で生産性が
高く、再現性良くレジストパターンを形成し、安価で、
環境に安全な反射防止膜材料を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者らは、
上記目的を達成するために鋭意検討した結果、フロン以
外の有機溶剤、なかでもトルエン、キシレン、ヘキサ
ン、オクタン、デカリンといった比較的極性の低い炭化
水素系有機溶剤にも容易に溶解可能で低屈折率、具体的
には633nmの波長光で1.45以下であるフッ素系
樹脂、特に下記一般式(1)で示される側鎖フッ素変性
シロキサン構造を有したポリシロキサン、下記一般式
(2)で示される側鎖フッ素変性アルキルアクリル構造
を有した共重合体、または、下記一般式(3)で示され
るパーフルオロエチレン−ビニルエーテル共重合体のフ
ッ素樹脂を反射防止膜材料に用いることにより、入射光
の損失無しにレジスト層表面での反射光を低減し、かつ
レジスト層での光多重干渉によるパターン寸法の変動量
をレジスト単層に比べ1/2に抑えることができ得るこ
とを知見した。
【0015】
【化4】 (式中、R1は脂肪族もしくは芳香族の非置換又は置換
の1価炭化水素基を表わし、R2は2価の有機基を表わ
し、R3は炭素原子数4〜20のパーフルオロアルキル
基もしくはパーフルオロアルキルエーテル基を表わ
す。)
【0016】
【化5】 (式中、R2は2価の有機基を表わし、R3は炭素原子数
4〜20のパーフルオロアルキル基もしくはパーフルオ
ロアルキルエーテル基を表わし、R4はメチル基もしく
は水素原子を表わす。)
【0017】
【化6】 (式中、a/(a+b)=0.1〜0.9、R5は置換
もしくは非置換芳香族基又は炭素数1〜20のアルキル
基を表わす。)
【0018】即ち、上記式(1)で示される側鎖フッ素
変性シロキサン構造を有したポリシロキサンを反射防止
膜層として用いるため膜形成をした場合、低屈折率(屈
折率;約1.40)となり、また、上記式(2)で示さ
れる側鎖フッ素変性アルキルアクリル構造を有した共重
合体、上記式(3)で示されるパーフルオロエチレン−
ビニルエーテル共重合体を同様に膜形成した場合、低屈
折率(それぞれ、屈折率;約1.44)であって、これ
ら樹脂をレジスト層の上層としたとき、光の反射率を大
幅に低減することができるのでレジスト像の寸法精度を
向上させることができ、かつレジスト層での光多重干渉
によるパターン寸法の変動量をレジスト単層に比べ1/
2に抑えることができる。しかも、上記式(1)、
(2)、(3)のフッ素系樹脂は、フロン以外のトルエ
ン、キシレン、ヘキサン、オクタン、デカリンといった
比較的極性の低い溶剤に容易に溶解するため、反射防止
膜形成が容易に行え、かつ反射防止膜の除去に際しても
前述の溶剤を用いて容易に完全に行えること、さらにレ
ジスト−反射防止膜界面でのインターミキシングを起こ
すことがなく、プロセス工程も問題なく、環境に安全で
あることを知見し、本発明をなすに至ったものである。
【0019】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明は、基板上に形成したフォトレジスト層上に形成
され、露光後に溶剤で除去される透明な反射防止膜を形
成する反射防止膜材料において、炭化水素系の有機溶剤
に可溶なフッ素系樹脂を主成分とする反射防止膜材料を
提供する。
【0020】ここで、上記フッ素系樹脂としては、下記
一般式(1)で示される側鎖フッ素変性シロキサン単位
を含有するポリシロキサンが好適に用いられる。
【0021】
【化7】 (式中、R1は脂肪族もしくは芳香族の非置換又は置換
の1価炭化水素基を表わし、R2は2価の有機基を表わ
し、R3は炭素原子数4〜20のパーフルオロアルキル
基もしくはパーフルオロアルキルエーテル基を表わ
す。)
【0022】R1は脂肪族もしくは芳香族の非置換又は
置換の1価炭化水素基から選ばれるが、炭素数1〜12
のもの、特に1〜8のもの、具体的にはメチル基、フェ
ニル基などが好ましい。
【0023】R2はケイ素原子と含フッ素有機基R3との
間に介在する2価の基であり、例えば脂肪族不飽和結合
を有しない2価の炭化水素基あるいは下記一般式(4)
で示されるエーテル結合を有する2価の有機基である。
この場合、炭素数は1〜12、特に1〜8が好ましい。 −R6−O−R7− …(4) (式中、R6及びR7は、脂肪族不飽和結合を有しない2
価の有機基である。)特に、好適な基は、−CH2CH2
−,−CH2CH2CH2−,−CH2CH2CH2−O−C
2−,−COO−CH2CH2CH2−である。
【0024】R3は、パーフルオロアルキル基又はパー
フルオロアルキルエーテル基であり、このパーフルオロ
アルキル基としては、−Cp2p+1(式中、pは4〜2
0の整数である)で表わされるものが例示され、好適に
は−C 49,−C 817,−C 1021等である。パーフ
ルオロアルキルエーテル基としては、特に炭素原子数5
〜20のものが例示され、好適には下記のものが例示さ
れる。
【0025】
【化8】
【0026】この場合、このポリシロキサンとしては、
上記式(1)以外の単位としてR8 2SiO単位、R8
SiO単位、R8SiO3/2単位、SiO4/2単位、R8 3
SiO1/2単位のいずれか1又は2以上を有しているこ
とが好ましい。なお、R8は炭素数1〜10の置換又は
非置換のアルキル基又はアリール基である。
【0027】上記一般式(1)で示される側鎖フッ素変
性シロキサン単位は、ポリシロキサンの全シロキサン単
位の0.1〜5mol%が好ましく、特に0.1〜4m
ol%が好ましい。この側鎖フッ素変性シロキサン単位
が0.1mol%未満であった場合、低屈折率の膜を得
ることはできず、5mol%以上の場合、炭化水素系の
有機溶剤への溶解性が乏しくなる。
【0028】また、上記フッ素系樹脂として、下記一般
式(2)で表わされる側鎖フッ素変性アルキルアクリル
構造を有する共重合体も好適に用いられる。
【0029】
【化9】 (式中、R2は2価の有機基を表わし、R3は炭素原子数
4〜20のパーフルオロアルキル基もしくはパーフルオ
ロアルキルエーテル基を表わし、R4はメチル基もしく
は水素原子を表わし、R2,R3としては上記と同様のも
のを挙げることができる。)
【0030】ここで、この共重合体は、上記式(2)の
側鎖フッ素変性アルキルアクリル構造単位と、これと共
重合可能な単位とからなり、この共重合可能な単位は上
記式(2)の単位と共重合できるものであればいずれの
ものでもよいが、好ましいものとしては以下のものが挙
げられる。
【0031】
【化10】 (R9はメチル基もしくは水素原子、R10は置換又は非
置換の炭素数1〜20のアルキル基又はアリール基であ
る。)
【0032】なお、側鎖フッ素変性アルキルアクリルエ
ステル構造の共重合比は10〜90mol%が良く、特
に30〜60mol%が好ましい。共重合比がこの範囲
より小さい共重合体の場合、低屈折率の膜を得ることが
できず、大きい場合は炭化水素系の有機溶剤に溶解し難
くなる。
【0033】上記一般式(2)で表わされる側鎖フッ素
変性アルキルアクリル構造を有した共重合体は、パーフ
ルオロアルキルアクリル酸エステルもしくはパーフルオ
ロアルキルメタクリル酸エステルと、種々のアルキル基
を有したアクリル酸エステルもしくはメタクリル酸エス
テルの共重合によって容易に得ることができる。このと
きパーフルオロモノマーは、1種以上のモノマーと共重
合しても良い。
【0034】更に、上記フッ素系樹脂としては、下記一
般式(3)で表わされるパーフルオロエチレン−ビニル
エーテル共重合体も好ましく用いられる。
【0035】
【化11】
【0036】ここで、R5は置換もしくは非置換の芳香
族基又は炭素数1〜20のアルキル基であり、具体的に
はメチル基、エチル基、n−ブチル基、n−ヘキシル基
のような直鎖状アルキル基、イソプロピル基、イソブチ
ル基のような分枝状アルキル基、シクロヘキシル基のよ
うな環状アルキル基、水酸基、ハロゲン原子等を有する
アルキル基などが挙げられる。
【0037】また、a/(a+b)=0.1〜0.9が
好ましく、特に0.3〜0.6が好ましい。aがこの範
囲より小さいと低屈折率の膜を得ることができず、大き
い場合炭化水素系の有機溶剤に溶解し難くなる。
【0038】上記一般式(3)で表わされるパーフルオ
ロエチレン−ビニルエーテル共重合体は、テトラフルオ
ロエチレンと、種々のアルキルビニルエーテルの共重合
によって容易に得ることができる。このときテトラフル
オロエチレンは、1種以上のビニルエーテルと共重合し
ても良い。
【0039】上記フッ素系樹脂は、比較的極性の低い有
機溶剤に溶解して用いることが好ましい。このような溶
剤としては上記のフッ素系樹脂を溶解するものであれば
どのような溶剤でも使用できるが、レジスト膜上へ塗布
するためレジスト膜を溶解する溶剤は避けるべきであ
る。具体的な溶剤の例としては、トルエン、キシレン、
エチルベンゼン、ヘキサン、オクタン、デカリン、塩化
メチレンといった比較的極性の低い炭化水素系溶剤を挙
げることができる。この場合、本発明者らは、上記のフ
ッ素系樹脂を種々の溶剤に溶解し、かつレジスト膜は全
く溶解しない炭化水素系有機溶剤を更に細かく探索した
結果、使用する有機溶剤の溶解度パラメーターが9.5
以下、特に9.0〜8.0が好ましいことを知見した。
即ち、有機溶剤の溶解度パラメーターが9.5を越える
とき、レジスト膜のベースポリマーを溶解してしまうた
め好ましくない。
【0040】これらの溶剤に上記のフッ素系樹脂は1〜
50重量%濃度で溶解させることが好ましく、特に1〜
40重量%の範囲が好ましい。この範囲より濃度が高い
場合は、粘度が高くなり、成膜性が悪くなる。また、こ
の範囲未満では、反射防止膜としての機能が発揮されな
い恐れがあるので好ましくない。
【0041】更に、本発明材料には、成膜性を向上させ
るために界面活性剤を添加させることが好ましい。界面
活性剤としては、ベタイン系界面活性剤、アミンオキサ
イド系界面活性剤、アミンカルボン酸塩系界面活性剤、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル系界面活性剤、あ
るいはこれらのフッ素含有の界面活性剤を挙げることが
できる。界面活性剤の配合割合は、フッ素系樹脂の有機
溶剤全系に対し、0〜2重量%、特に0〜1重量%の範
囲が望ましい。
【0042】ところで、本発明の反射防止材料を用いた
レジストパターンを形成するには、公知の方法を採用し
得、例えば図1に示すリソグラフィー工程により行うこ
とができる。まず、ケイ素ウエハー等の基板1上にスピ
ンコート等の方法でフォトレジスト層2を形成し、この
フォトレジスト層2の上に本発明の反射防止膜材料をス
ピンコート等の方法で塗布して反射防止層3を形成し、
反射防止層3に波長190〜500nmの紫外線もしく
はエキシマレーザー4を縮小投影法により所望のパター
ン形状に露光し、即ち図1(c)においてA部分を露光
し、次いでトルエン、キシレン、ヘキサン、オクタン、
デカリンといった有機溶剤により反射防止層3を除去
し、現像液を用いて現像する方法によりレジストパター
ン5を形成することができる。
【0043】この場合、反射防止層3は、300〜20
00Åの厚さ、特に248nmの露光光の場合420
Å、1270Å程度の厚さに形成することが好ましい。
【0044】図1に示した例においてはフォトレジスト
層2としてポジ型レジストを用いたのでB部分がレジス
トパターンとして残るが、フォトレジストとしては所定
波長の光に対して所定レベルのコントラスト閾値を示す
ものであればポジ型、ネガ型のいずれも使用することが
できる。
【0045】ここで、本発明の反射防止材料による反射
防止膜の光散乱低減効果について図2,3を参照して説
明すると、図2に示すように、基板1にレジスト層2を
形成しただけでは、入射光Ioが空気−レジスト層界面
でかなりの反射(Ir1)が起こり、入射光量が損失する
と共に、レジスト層2内に入った光がレジスト層−基板
界面で反射(Ir2)し、この反射光Ir2がレジスト層−
空気界面で再度反射(Ir3)することが繰り返されるた
め、レジスト層で光多重干渉が生じる。
【0046】これに対し、図3に示すように、レジスト
層2上に本発明の反射防止層3を形成することにより、
入射光Ioの空気−反射防止層界面での反射光Ir4、反
射防止層−レジスト界面での反射光Ir5を低減し得る。
このように、反射光Ir4,Ir5を低減し得るので入射光
量の損失が減少し、また反射光Ir6とIr7は光の位相が
逆であるので互いに弱め合い、レジスト層2内での光多
重干渉が抑制される。
【0047】即ち、反射防止の原理から、レジストの露
光光に対する屈折率をn、露光光の波長をλとすると、
反射防止膜の屈折率n’を√n、その膜厚をλ/4n’
の奇数倍に近付けるほど、この反射防止の反射率(振幅
比)は低減する。従って、この場合、レジスト材料とし
てフェノールノボラック系の材料を用いると、その屈折
率は約1.63であり、一方本発明の反射防止膜の屈折
率は約1.43であり、更に波長365nm(i線)の
光を用いる場合、反射防止膜の最適膜厚は約630Å,
1890Åであるから、かかる条件において、本発明の
反射防止膜を用いた場合における上記反射光の低減効
果、光多重干渉効果が有効に発揮されるものである。
【0048】また、レジスト材料としてポリヒドロキシ
スチレン系の材料を用いると、その屈折率は約1.56
であり、一方本発明の反射防止膜の屈折率は約1.46
であり、更に波長248nmのKrFエキシマレーザー
を用いる場合、反射防止膜の最適膜厚は約430Å,1
270Åであるから、かかる条件において、本発明の反
射防止膜を用いた場合における上記反射光の低減効果、
光多重干渉効果が有効に発揮されるものである。
【0049】
【発明の効果】本発明の反射防止材料は、入射光の損失
無しにレジスト層表面での反射光を低減し、かつレジス
ト層での光多重干渉によるパターン寸法の変動量を低減
する反射防止膜を形成する材料として有用である。
【0050】
【実施例】以下、実施例を示して本発明を具体的に説明
するが、本発明は下記実施例に制限されるものではな
い。
【0051】〔実施例1〕反射防止膜材料として、メチ
ル−ヘプタデカフルオロデシルシロキサン(3.7モル
%)/ジメチルシロキサン(96.3モル%)コポリマ
ーの側鎖フッ素変性シロキサン樹脂の3.5%キシレン
溶液を用い、図1に示すリソグラフィー工程に従ってレ
ジストパターンを形成した。
【0052】まず、ケイ素ウエハー等からなる基板1に
THMR−iP2000(東京応化工業(株)社製、ポ
ジ型レジスト)をスピンコート後プリベーク(90℃,
90秒)を行ってレジスト層2を形成し(図1
(a))、次にレジスト層2上に上記反射防止膜材料を
スピンコートして反射防止層3を膜厚630Åもしくは
1890Åで形成し(図1(b))、縮小投影法により
A部分に選択的に365nmの紫外線4を露光した(図
1(c))。その後、反射防止層3をキシレンを用いて
除去し、アルカリ現像液を用いて現像を行い、レジスト
パターン5を形成した(図1(d))。得られたレジス
トパターンは、フォトレジストとの界面においてインタ
ーミキシングを起こすことなく、フォトレジスト単層リ
ソグラフィーでは約±1,000Åあった寸法バラツキ
を約±500Åまで低減することができた。
【0053】〔実施例2〕反射防止膜材料として、メチ
ル−ヘプタデカフルオロデシルシロキサン(3.7モル
%)/ジメチルシロキサン(96.3モル%)コポリマ
ーの側鎖フッ素変性シロキサン樹脂の3.5%キシレン
溶液を用い、図1に示すリソグラフィー工程に従ってレ
ジストパターンを形成した。
【0054】まず、ケイ素ウエハー等からなる基板1に
化学増幅型ポジ型レジストをスピンコート後プリベーク
(100℃,120秒)を行ってレジスト層2を形成し
(図1(a))、次にレジスト層2上に上記反射防止膜
材料をスピンコートして反射防止層3を膜厚430Åも
しくは1290Åで形成し(図1(b))、縮小投影法
によりA部分に選択的に248nmのKrFエキシマレ
ーザー4を露光した(図1(c))。その後、反射防止
層3をキシレンを用いて除去し、アルカリ現像液を用い
て現像を行い、レジストパターン5を形成した(図1
(d))。得られたレジストパターンは、フォトレジス
トとの界面においてインターミキシングを起こすことな
く、フォトレジスト単層リソグラフィーでは約±1,0
00Åあった寸法バラツキを約±500Åまで低減する
ことができた。
【0055】〔実施例3,4〕反射防止膜材料として、
メチル−ペンタフルオロエトキシオクタフルオロブチル
シロキサン(3.5モル%)/ジメチルシロキサン(9
6.5モル%)コポリマーの側鎖フッ素変性シロキサン
樹脂の3.5%キシレン溶液を用い、実施例1及び2と
同様にレジストパターンを形成したところ、同様な結果
が得られた。
【0056】〔実施例5,6〕反射防止膜材料として、
ヘプタデカフルオロデシルアクリレート(41モル%)
/アルキルアクリレート(59モル%)コポリマーの側
鎖フッ素変性アルキルアクリル樹脂の30.0%キシレ
ン溶液を用い、実施例1及び2と同様にレジストパター
ンを形成したところ、同様な結果が得られた。
【0057】〔実施例7,8〕反射防止膜材料として、
ペンタフルオロエトキシオクタフルオロブチルアクリレ
ート(42モル%)/アルキルアクリレート(58モル
%)コポリマーの側鎖フッ素変性アルキルアクリル樹脂
の30.0%キシレン溶液を用い、実施例1及び2と同
様にレジストパターンを形成したところ、同様な結果が
得られた。
【0058】〔実施例9,10〕反射防止膜材料とし
て、パーフルオロエチレン−ビニルエーテルのフッ素系
樹脂ルミフロンLF−200c(旭硝子(株)社製)の
30.0%キシレン溶液を用い、実施例1及び2と同様
にレジストパターンを形成したところ、同様な結果が得
られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の反射防止材料を用いたリソグラフィー
工程を説明する断面図である。
【図2】反射防止膜を形成しないレジスト層の光散乱状
態を説明する断面図である。
【図3】本発明の反射防止材料を用いたレジスト層の光
散乱状態を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 基板 2 フォトレジスト層 3 反射防止膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸山 和政 新潟県中頸城郡頸城村大字西福島28−1 信越化学工業株式会社合成技術研究所内 (72)発明者 木下 博文 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内 (72)発明者 山口 浩一 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成したフォトレジスト層上に
    形成され、露光後に溶剤で除去される透明な反射防止膜
    を形成する反射防止膜材料において、炭化水素系の有機
    溶剤に可溶なフッ素系樹脂を主成分とすることを特徴と
    する反射防止膜材料。
  2. 【請求項2】 フッ素系樹脂が、下記一般式(1)で示
    される側鎖フッ素変性シロキサン単位を少なくとも含有
    するポリシロキサンであり、屈折率が633nmの波長
    光で1.45以下であることを特徴とする請求項1記載
    の反射防止膜材料。 【化1】 (式中、R1は脂肪族もしくは芳香族の非置換又は置換
    の1価炭化水素基を表わし、R2は2価の有機基を表わ
    し、R3は炭素原子数4〜20のパーフルオロアルキル
    基もしくはパーフルオロアルキルエーテル基を表わ
    す。)
  3. 【請求項3】 フッ素系樹脂が、下記一般式(2)で示
    される側鎖フッ素変性アルキルアクリル単位を有した共
    重合体であり、屈折率が633nmの波長光で1.45
    以下であることを特徴とする請求項1記載の反射防止膜
    材料。 【化2】 (式中、R2は2価の有機基を表わし、R3は炭素原子数
    4〜20のパーフルオロアルキル基もしくはパーフルオ
    ロアルキルエーテル基を表わし、R4はメチル基もしく
    は水素原子を表わす。)
  4. 【請求項4】 フッ素系樹脂が、下記一般式(3)で示
    されるパーフルオロエチレン−ビニルエーテル共重合体
    であり、屈折率が633nmの波長光で1.45以下で
    あることを特徴とする請求項1記載の反射防止膜材料。 【化3】 (式中、a/(a+b)=0.1〜0.9、R5は置換
    もしくは非置換芳香族基又は炭素数1〜20のアルキル
    基を表わす。)
  5. 【請求項5】 有機溶剤が、溶解度パラメーター9.5
    以下のものである請求項1乃至4のいずれか1項記載の
    反射防止膜材料。
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