JPH07250827A - Ｘ線画像診断装置 - Google Patents
Ｘ線画像診断装置Info
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- JPH07250827A JPH07250827A JP6066514A JP6651494A JPH07250827A JP H07250827 A JPH07250827 A JP H07250827A JP 6066514 A JP6066514 A JP 6066514A JP 6651494 A JP6651494 A JP 6651494A JP H07250827 A JPH07250827 A JP H07250827A
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Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B6/00—Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
- A61B6/06—Diaphragms
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B6/00—Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
- A61B6/46—Arrangements for interfacing with the operator or the patient
- A61B6/461—Displaying means of special interest
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 Ｘ線画像診断装置において、画像表示器への
画像の表示エリアを検出しこの表示エリアの画像信号を
用いてＸ線管の補償フィルタ又はコリメータを最適に制
御する。 【構成】 表示処理部８からの画像信号を入力して画像
の表示エリアを検出する表示エリア検出部１８を設け、
この表示エリア検出部１８で検出した表示エリアの画像
信号（Ｓ3）をフィルタ制御回路１１へ送出し、このフ
ィルタ制御回路１１の動作により上記表示エリアの画像
信号（Ｓ3）をも用いてＸ線管３の補償フィルタ１０の
制御を行うようにしたものである。これにより、収集し
た画像を例えば拡大表示する場合でも、その拡大表示の
エリアに応じて補償フィルタ１０を最適位置に制御して
設定できると共に、被検体１の無用なＸ線被曝を防止す
ることができる。
画像の表示エリアを検出しこの表示エリアの画像信号を
用いてＸ線管の補償フィルタ又はコリメータを最適に制
御する。 【構成】 表示処理部８からの画像信号を入力して画像
の表示エリアを検出する表示エリア検出部１８を設け、
この表示エリア検出部１８で検出した表示エリアの画像
信号（Ｓ3）をフィルタ制御回路１１へ送出し、このフ
ィルタ制御回路１１の動作により上記表示エリアの画像
信号（Ｓ3）をも用いてＸ線管３の補償フィルタ１０の
制御を行うようにしたものである。これにより、収集し
た画像を例えば拡大表示する場合でも、その拡大表示の
エリアに応じて補償フィルタ１０を最適位置に制御して
設定できると共に、被検体１の無用なＸ線被曝を防止す
ることができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、被検体にＸ線を照射し
て対象部位について透視及び撮影を行うＸ線画像診断装
置に関し、特に画像表示器への画像の表示エリアを検出
しこの表示エリアの画像信号を用いてＸ線管の補償フィ
ルタ又はコリメータを最適に制御できるＸ線画像診断装
置に関する。
て対象部位について透視及び撮影を行うＸ線画像診断装
置に関し、特に画像表示器への画像の表示エリアを検出
しこの表示エリアの画像信号を用いてＸ線管の補償フィ
ルタ又はコリメータを最適に制御できるＸ線画像診断装
置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のこの種のＸ線画像診断装置は、図
７に示すように、被検体１を寝載するベッド２と、上記
被検体１にＸ線を放射するＸ線管３及び上記ベッド２を
間に挟んでＸ線管３に対向配置され上記被検体１の透過
Ｘ線像を可視光像に変換するＸ線検出器４を支持する支
持器５と、上記Ｘ線検出器４からの可視光像を走査して
ビデオ信号を出力するテレビカメラ６と、このテレビカ
メラ６からのビデオ信号をディジタル化するＡ／Ｄ変換
器７と、このＡ／Ｄ変換器７からのディジタル信号を処
理すると共にこの処理した画像データをビデオ信号に変
換する表示処理部８と、この表示処理部８からのビデオ
信号を入力して画像として表示する画像表示器９と、上
記Ｘ線管３の被検体１側の面に設けられ照射Ｘ線を制限
する補償フィルタ１０と、上記表示処理部８内で処理さ
れた画像データを入力して制御位置を算出し上記補償フ
ィルタ１０を制御するフィルタ制御回路１１と、上記Ｘ
線管３の出力面に設けられ照射Ｘ線を部分的にカットす
るコリメータ１２と、上記表示処理部８内で処理された
画像データを入力して制御位置を算出し上記コリメータ
１２を制御するコリメータ制御回路１３とを備えて成っ
ていた。なお、上記表示処理部８は、Ａ／Ｄ変換器７か
らのディジタル信号を周波数強調及びサブトラクション
等の処理を行う画像処理部１４と、この画像処理部１４
からの画像データをビデオ信号に変換する表示回路１５
とから成る。また、図７において、符号１６は上記Ｘ線
管３の動作を制御するＸ線制御部を示しており、符号１
７は上記ベッド２及び支持器５の駆動を制御する支持器
制御部を示している。
７に示すように、被検体１を寝載するベッド２と、上記
被検体１にＸ線を放射するＸ線管３及び上記ベッド２を
間に挟んでＸ線管３に対向配置され上記被検体１の透過
Ｘ線像を可視光像に変換するＸ線検出器４を支持する支
持器５と、上記Ｘ線検出器４からの可視光像を走査して
ビデオ信号を出力するテレビカメラ６と、このテレビカ
メラ６からのビデオ信号をディジタル化するＡ／Ｄ変換
器７と、このＡ／Ｄ変換器７からのディジタル信号を処
理すると共にこの処理した画像データをビデオ信号に変
換する表示処理部８と、この表示処理部８からのビデオ
信号を入力して画像として表示する画像表示器９と、上
記Ｘ線管３の被検体１側の面に設けられ照射Ｘ線を制限
する補償フィルタ１０と、上記表示処理部８内で処理さ
れた画像データを入力して制御位置を算出し上記補償フ
ィルタ１０を制御するフィルタ制御回路１１と、上記Ｘ
線管３の出力面に設けられ照射Ｘ線を部分的にカットす
るコリメータ１２と、上記表示処理部８内で処理された
画像データを入力して制御位置を算出し上記コリメータ
１２を制御するコリメータ制御回路１３とを備えて成っ
ていた。なお、上記表示処理部８は、Ａ／Ｄ変換器７か
らのディジタル信号を周波数強調及びサブトラクション
等の処理を行う画像処理部１４と、この画像処理部１４
からの画像データをビデオ信号に変換する表示回路１５
とから成る。また、図７において、符号１６は上記Ｘ線
管３の動作を制御するＸ線制御部を示しており、符号１
７は上記ベッド２及び支持器５の駆動を制御する支持器
制御部を示している。
【０００３】このようなＸ線画像診断装置において、Ｘ
線管３から照射されたＸ線の不要部分を除去する補償フ
ィルタ１０の自動制御は、上記表示処理部８内の画像処
理部１４に取り込んだ画像データを用いてフィルタ制御
回路１１が適切な制御位置を算出して行う。このような
算出及び制御の代表的なものを図８を参照して説明す
る。図８は撮影画像における特徴量抽出の例を示すもの
である。テレビカメラ６の走査領域の中で、例えばＸ線
イメージインテンシファイア（以下「I.I.」と略称す
る）から成るＸ線検出器４の出力画像は円形である。従
って、図８における符号４を付して示す円形の内側が有
効な画像領域となる。そして、その円形の領域内を複数
の領域ブロックａ，ｂ，ｃ，…，ｕに分割しそれらのブ
ロック内の代表値を用いて、図７に示す補償フィルタ１
０を入れるか或いは外すかをフィルタ制御回路１１が算
出する。一般的には、円形の領域内の中央部と周辺部と
で重み付けを行い、中央部が良い画像となるように制御
を行う例が多い。また、明らかに被検体１の外側をＸ線
が透過した場合、すなわち直接Ｘ線がＸ線検出器４の周
辺部に入射した場合や、造影剤が被検体１内のある箇所
に大量に集まって明らかに暗い部分であると判断できる
場合は、その部分の領域ブロックの代表値を無視すると
いう制御を行うこともある。そして、上記フィルタ制御
回路１１の算出結果による制御信号Ｓ1を補償フィルタ
１０へ送り、該補償フィルタ１０の位置を制御する。こ
のようなフィードバック制御を行うことにより、被検体
１の対象部位の透視においてハレーションの少ない良好
な画像が得られる。
線管３から照射されたＸ線の不要部分を除去する補償フ
ィルタ１０の自動制御は、上記表示処理部８内の画像処
理部１４に取り込んだ画像データを用いてフィルタ制御
回路１１が適切な制御位置を算出して行う。このような
算出及び制御の代表的なものを図８を参照して説明す
る。図８は撮影画像における特徴量抽出の例を示すもの
である。テレビカメラ６の走査領域の中で、例えばＸ線
イメージインテンシファイア（以下「I.I.」と略称す
る）から成るＸ線検出器４の出力画像は円形である。従
って、図８における符号４を付して示す円形の内側が有
効な画像領域となる。そして、その円形の領域内を複数
の領域ブロックａ，ｂ，ｃ，…，ｕに分割しそれらのブ
ロック内の代表値を用いて、図７に示す補償フィルタ１
０を入れるか或いは外すかをフィルタ制御回路１１が算
出する。一般的には、円形の領域内の中央部と周辺部と
で重み付けを行い、中央部が良い画像となるように制御
を行う例が多い。また、明らかに被検体１の外側をＸ線
が透過した場合、すなわち直接Ｘ線がＸ線検出器４の周
辺部に入射した場合や、造影剤が被検体１内のある箇所
に大量に集まって明らかに暗い部分であると判断できる
場合は、その部分の領域ブロックの代表値を無視すると
いう制御を行うこともある。そして、上記フィルタ制御
回路１１の算出結果による制御信号Ｓ1を補償フィルタ
１０へ送り、該補償フィルタ１０の位置を制御する。こ
のようなフィードバック制御を行うことにより、被検体
１の対象部位の透視においてハレーションの少ない良好
な画像が得られる。
【０００４】ところで、近年、画像処理技術の進歩によ
り、動画像をリアルタイムに拡大して表示することや、
空間フィルタリングを行うことができるようになってき
た。特に拡大表示においては、従来はＸ線検出器４とし
てのI.I.のサイズを切り換えることによって拡大表示が
行われてきたが、被検体１の血管造影においてカテーテ
ルやガイドワイヤが非常に細くなってきたため、I.I.の
サイズを切り換えることによる拡大だけでは対処できな
くなってきた。そこで、図７に示す表示回路１５を用い
てディジタル処理による拡大表示を行うようになってき
た。この場合、ディジタル処理であるため、任意のエリ
アを任意の倍率で拡大又は縮小することが可能である。
いま、図９において、撮影画像エリアを四角の領域Ｅで
示し、図１０に画像表示器９への表示画像エリアを示
す。そして、一例として図９において四角の領域Ｅで囲
まれたエリア内の領域ブロックｅ，ｆ，ｇ，ｉ，ｋ，
ｌ，ｏ，ｐ，ｑを拡大表示すると、図１０に示すように
画像表示器９の画面には上記の領域ブロックｅ〜ｑの部
分だけが拡大して表示される。このように拡大表示され
た画像を用いることにより、細いカテーテルであっても
その操作が容易に行えるようになる。
り、動画像をリアルタイムに拡大して表示することや、
空間フィルタリングを行うことができるようになってき
た。特に拡大表示においては、従来はＸ線検出器４とし
てのI.I.のサイズを切り換えることによって拡大表示が
行われてきたが、被検体１の血管造影においてカテーテ
ルやガイドワイヤが非常に細くなってきたため、I.I.の
サイズを切り換えることによる拡大だけでは対処できな
くなってきた。そこで、図７に示す表示回路１５を用い
てディジタル処理による拡大表示を行うようになってき
た。この場合、ディジタル処理であるため、任意のエリ
アを任意の倍率で拡大又は縮小することが可能である。
いま、図９において、撮影画像エリアを四角の領域Ｅで
示し、図１０に画像表示器９への表示画像エリアを示
す。そして、一例として図９において四角の領域Ｅで囲
まれたエリア内の領域ブロックｅ，ｆ，ｇ，ｉ，ｋ，
ｌ，ｏ，ｐ，ｑを拡大表示すると、図１０に示すように
画像表示器９の画面には上記の領域ブロックｅ〜ｑの部
分だけが拡大して表示される。このように拡大表示され
た画像を用いることにより、細いカテーテルであっても
その操作が容易に行えるようになる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のＸ線画像診断装置における画像表示においては、表
示回路１５を用いてディジタル処理による拡大表示を行
った場合には、図９に示す四角の領域Ｅで囲まれたエリ
ア内の画像を取り込んで、各領域ブロックｅ〜ｑの代表
値を用いてフィルタ制御回路１１で補償フィルタ１０の
制御を行っているため、図１０に示す拡大表示画像に対
して最良の表示画像とはならないものであった。また、
図９に示す周辺の領域は観察していないエリアであり、
領域ブロックａ，ｂ，ｃ，ｈ，ｍ，ｒ，ｄ，ｉ，ｎ，
ｓ，ｔ，ｕの部分は、結果的に被検体１に対して不必要
なＸ線照射となるものであった。従って、被検体１は無
用なＸ線被曝を受けることがあった。
来のＸ線画像診断装置における画像表示においては、表
示回路１５を用いてディジタル処理による拡大表示を行
った場合には、図９に示す四角の領域Ｅで囲まれたエリ
ア内の画像を取り込んで、各領域ブロックｅ〜ｑの代表
値を用いてフィルタ制御回路１１で補償フィルタ１０の
制御を行っているため、図１０に示す拡大表示画像に対
して最良の表示画像とはならないものであった。また、
図９に示す周辺の領域は観察していないエリアであり、
領域ブロックａ，ｂ，ｃ，ｈ，ｍ，ｒ，ｄ，ｉ，ｎ，
ｓ，ｔ，ｕの部分は、結果的に被検体１に対して不必要
なＸ線照射となるものであった。従って、被検体１は無
用なＸ線被曝を受けることがあった。
【０００６】そこで、本発明は、このような問題点に対
処し、画像表示器への画像の表示エリアを検出し、その
表示領域に対する最適な補償フィルタの位置を求めるフ
ィルタ制御を行うと共に、被検体のＸ線被曝を低減する
ことができるＸ線画像診断装置を提供することを目的と
する。
処し、画像表示器への画像の表示エリアを検出し、その
表示領域に対する最適な補償フィルタの位置を求めるフ
ィルタ制御を行うと共に、被検体のＸ線被曝を低減する
ことができるＸ線画像診断装置を提供することを目的と
する。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によるＸ線画像診断装置は、被検体を寝載す
るベッドと、上記被検体にＸ線を放射するＸ線管及び上
記ベッドを間に挟んでＸ線管に対向配置され上記被検体
の透過Ｘ線像を可視光像に変換するＸ線検出器を支持す
る支持器と、上記Ｘ線検出器からの可視光像を走査して
ビデオ信号を出力するテレビカメラと、このテレビカメ
ラからのビデオ信号をディジタル化するＡ／Ｄ変換器
と、このＡ／Ｄ変換器からのディジタル信号を処理する
と共にこの処理した画像データをビデオ信号に変換する
表示処理部と、この表示処理部からのビデオ信号を入力
して画像として表示する画像表示器と、上記Ｘ線管の被
検体側の面に設けられ照射Ｘ線を制限する補償フィルタ
と、上記表示処理部内で処理された画像データを入力し
て制御位置を算出し上記補償フィルタを制御するフィル
タ制御回路と、上記Ｘ線管の出力面に設けられ照射Ｘ線
を部分的にカットするコリメータと、上記表示処理部内
で処理された画像データを入力して制御位置を算出し上
記コリメータを制御するコリメータ制御回路とを備えて
成るＸ線画像診断装置において、上記表示処理部からの
画像信号を入力して画像の表示エリアを検出する表示エ
リア検出部を設け、この表示エリア検出部で検出した表
示エリアの画像信号を上記フィルタ制御回路へ送出し、
このフィルタ制御回路の動作により上記表示エリアの画
像信号をも用いて上記補償フィルタの制御を行うように
したものである。
に、本発明によるＸ線画像診断装置は、被検体を寝載す
るベッドと、上記被検体にＸ線を放射するＸ線管及び上
記ベッドを間に挟んでＸ線管に対向配置され上記被検体
の透過Ｘ線像を可視光像に変換するＸ線検出器を支持す
る支持器と、上記Ｘ線検出器からの可視光像を走査して
ビデオ信号を出力するテレビカメラと、このテレビカメ
ラからのビデオ信号をディジタル化するＡ／Ｄ変換器
と、このＡ／Ｄ変換器からのディジタル信号を処理する
と共にこの処理した画像データをビデオ信号に変換する
表示処理部と、この表示処理部からのビデオ信号を入力
して画像として表示する画像表示器と、上記Ｘ線管の被
検体側の面に設けられ照射Ｘ線を制限する補償フィルタ
と、上記表示処理部内で処理された画像データを入力し
て制御位置を算出し上記補償フィルタを制御するフィル
タ制御回路と、上記Ｘ線管の出力面に設けられ照射Ｘ線
を部分的にカットするコリメータと、上記表示処理部内
で処理された画像データを入力して制御位置を算出し上
記コリメータを制御するコリメータ制御回路とを備えて
成るＸ線画像診断装置において、上記表示処理部からの
画像信号を入力して画像の表示エリアを検出する表示エ
リア検出部を設け、この表示エリア検出部で検出した表
示エリアの画像信号を上記フィルタ制御回路へ送出し、
このフィルタ制御回路の動作により上記表示エリアの画
像信号をも用いて上記補償フィルタの制御を行うように
したものである。
【０００８】また、上記表示エリア検出部で検出した表
示エリアの画像信号をフィルタ制御回路及びコリメータ
制御回路へ送出し、上記フィルタ制御回路の動作により
補償フィルタの制御を行うと共に、上記コリメータ制御
回路の動作により上記表示エリアの画像信号をも用いて
コリメータの制御を行い表示エリア以外の部分のＸ線を
カットするようにすると効果的である。
示エリアの画像信号をフィルタ制御回路及びコリメータ
制御回路へ送出し、上記フィルタ制御回路の動作により
補償フィルタの制御を行うと共に、上記コリメータ制御
回路の動作により上記表示エリアの画像信号をも用いて
コリメータの制御を行い表示エリア以外の部分のＸ線を
カットするようにすると効果的である。
【０００９】
【作用】このように構成されたＸ線画像診断装置は、表
示処理部に接続された表示エリア検出部で上記表示処理
部からの画像信号を入力して画像の表示エリアを検出
し、この検出した表示エリアの画像信号をフィルタ制御
回路へ送出し、このフィルタ制御回路の動作により上記
表示エリアの画像信号をも用いてＸ線管の補償フィルタ
の制御を行うように動作する。これにより、上記補償フ
ィルタを最適に制御できる。
示処理部に接続された表示エリア検出部で上記表示処理
部からの画像信号を入力して画像の表示エリアを検出
し、この検出した表示エリアの画像信号をフィルタ制御
回路へ送出し、このフィルタ制御回路の動作により上記
表示エリアの画像信号をも用いてＸ線管の補償フィルタ
の制御を行うように動作する。これにより、上記補償フ
ィルタを最適に制御できる。
【００１０】また、上記表示エリア検出部で検出した表
示エリアの画像信号をフィルタ制御回路及びコリメータ
制御回路へ送出し、上記フィルタ制御回路の動作により
補償フィルタの制御を行うと共に、上記コリメータ制御
回路の動作により上記表示エリアの画像信号をも用いて
コリメータの制御を行い表示エリア以外の部分のＸ線を
カットするように動作する。これにより、上記補償フィ
ルタ及びコリメータを最適に制御できる。
示エリアの画像信号をフィルタ制御回路及びコリメータ
制御回路へ送出し、上記フィルタ制御回路の動作により
補償フィルタの制御を行うと共に、上記コリメータ制御
回路の動作により上記表示エリアの画像信号をも用いて
コリメータの制御を行い表示エリア以外の部分のＸ線を
カットするように動作する。これにより、上記補償フィ
ルタ及びコリメータを最適に制御できる。
【００１１】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
詳細に説明する。図１は本発明によるＸ線画像診断装置
の第一の実施例を示すブロック図である。このＸ線画像
診断装置は、被検体１にＸ線を照射して対象部位につい
て透視及び撮影を行うもので、図１に示すように、ベッ
ド２と、Ｘ線管３及びＸ線検出器４を支持する支持器５
と、テレビカメラ６と、Ａ／Ｄ変換器７と、表示処理部
８と、画像表示器９と、補償フィルタ１０と、フィルタ
制御回路１１と、コリメータ１２と、コリメータ制御回
路１３とを有し、さらに表示エリア検出部１８を備えて
成る。
詳細に説明する。図１は本発明によるＸ線画像診断装置
の第一の実施例を示すブロック図である。このＸ線画像
診断装置は、被検体１にＸ線を照射して対象部位につい
て透視及び撮影を行うもので、図１に示すように、ベッ
ド２と、Ｘ線管３及びＸ線検出器４を支持する支持器５
と、テレビカメラ６と、Ａ／Ｄ変換器７と、表示処理部
８と、画像表示器９と、補償フィルタ１０と、フィルタ
制御回路１１と、コリメータ１２と、コリメータ制御回
路１３とを有し、さらに表示エリア検出部１８を備えて
成る。
【００１２】上記ベッド２は、その上面に被検体１を寝
載して水平位、傾斜位、立位等の各種姿勢に起倒動する
ものである。Ｘ線管３は、上記ベッド２上に寝載された
被検体１にＸ線を放射するもので、後述のＸ線制御部１
６から出力される制御信号によりＸ線放射が制御される
ようになっている。また、Ｘ線検出器４は、上記Ｘ線管
３から放射され被検体１を透過したＸ線像を入射して可
視光像に変換するもので、例えばＸ線イメージインテン
シファイア（I.I.）から成る。さらに、これらのＸ線管
３とＸ線検出器４とは、上記ベッド２を間に挟んで互い
に対向配置され、例えばＣアームと呼ばれる支持器５の
両端部に支持されている。そして、この支持器５は、後
述の支持器制御部１７から出力される制御信号により回
転などの移動制御がされるようになっている。
載して水平位、傾斜位、立位等の各種姿勢に起倒動する
ものである。Ｘ線管３は、上記ベッド２上に寝載された
被検体１にＸ線を放射するもので、後述のＸ線制御部１
６から出力される制御信号によりＸ線放射が制御される
ようになっている。また、Ｘ線検出器４は、上記Ｘ線管
３から放射され被検体１を透過したＸ線像を入射して可
視光像に変換するもので、例えばＸ線イメージインテン
シファイア（I.I.）から成る。さらに、これらのＸ線管
３とＸ線検出器４とは、上記ベッド２を間に挟んで互い
に対向配置され、例えばＣアームと呼ばれる支持器５の
両端部に支持されている。そして、この支持器５は、後
述の支持器制御部１７から出力される制御信号により回
転などの移動制御がされるようになっている。
【００１３】テレビカメラ６は、上記Ｘ線検出器４で変
換して出力された可視光像を走査してビデオ信号を出力
するものである。Ａ／Ｄ変換器７は、上記テレビカメラ
６から出力されたビデオ信号を入力してディジタル信号
に変換するものである。表示処理部８は、上記Ａ／Ｄ変
換器７からのディジタル信号を処理すると共にこの処理
した画像データをビデオ信号に変換するもので、内部構
成としてＡ／Ｄ変換器７からのディジタル信号を周波数
強調及びサブトラクション等の処理を行う画像処理部１
４と、この画像処理部１４からの画像データをビデオ信
号に変換する表示回路１５とを有している。さらに、画
像表示器９は、上記表示回路１５から出力されたビデオ
信号を入力して画像として表示するもので、例えばテレ
ビモニタから成る。
換して出力された可視光像を走査してビデオ信号を出力
するものである。Ａ／Ｄ変換器７は、上記テレビカメラ
６から出力されたビデオ信号を入力してディジタル信号
に変換するものである。表示処理部８は、上記Ａ／Ｄ変
換器７からのディジタル信号を処理すると共にこの処理
した画像データをビデオ信号に変換するもので、内部構
成としてＡ／Ｄ変換器７からのディジタル信号を周波数
強調及びサブトラクション等の処理を行う画像処理部１
４と、この画像処理部１４からの画像データをビデオ信
号に変換する表示回路１５とを有している。さらに、画
像表示器９は、上記表示回路１５から出力されたビデオ
信号を入力して画像として表示するもので、例えばテレ
ビモニタから成る。
【００１４】補償フィルタ１０は、前記Ｘ線管３から被
検体１に向けて照射されるＸ線を制限するもので、例え
ばアルミニウムや銅などの板材から成り、上記Ｘ線管３
の被検体１側の面にてその位置を移動可能に設けられて
いる。そして、フィルタ制御回路１１は、上記表示処理
部８内の画像処理部１４で処理された画像データを入力
してフィルタの制御位置を算出し上記補償フィルタ１０
を制御するもので、算出結果による制御信号Ｓ1を補償
フィルタ１０へ送出するようになっている。また、コリ
メータ１２は、前記Ｘ線管３から被検体１に向けて照射
されるＸ線を部分的にカットするもので、例えば鉛など
のＸ線減衰部材を板状に形成して成り、上記Ｘ線管３の
出力面にて補償フィルタ１０との間で移動可能に設けら
れている。そして、コリメータ制御回路１３は、上記画
像処理部１４で処理された画像データを入力してコリメ
ータの制御位置を算出し上記コリメータ１２を制御する
もので、算出結果による制御信号Ｓ2をコリメータ１２
へ送出するようになっている。
検体１に向けて照射されるＸ線を制限するもので、例え
ばアルミニウムや銅などの板材から成り、上記Ｘ線管３
の被検体１側の面にてその位置を移動可能に設けられて
いる。そして、フィルタ制御回路１１は、上記表示処理
部８内の画像処理部１４で処理された画像データを入力
してフィルタの制御位置を算出し上記補償フィルタ１０
を制御するもので、算出結果による制御信号Ｓ1を補償
フィルタ１０へ送出するようになっている。また、コリ
メータ１２は、前記Ｘ線管３から被検体１に向けて照射
されるＸ線を部分的にカットするもので、例えば鉛など
のＸ線減衰部材を板状に形成して成り、上記Ｘ線管３の
出力面にて補償フィルタ１０との間で移動可能に設けら
れている。そして、コリメータ制御回路１３は、上記画
像処理部１４で処理された画像データを入力してコリメ
ータの制御位置を算出し上記コリメータ１２を制御する
もので、算出結果による制御信号Ｓ2をコリメータ１２
へ送出するようになっている。
【００１５】なお、図１において、Ｘ線制御部１６は、
前記Ｘ線管３の動作を制御するもので、管電圧、管電流
及び曝射時間などのＸ線条件を設定するようになってい
る。また、支持器制御部１７は、前記ベッド２及び支持
器５の駆動を制御するもので、ベッド２を水平位、傾斜
位、立位等の各姿勢に起倒動したり、支持器５を適宜回
転させるように移動制御する。そして、このベッド２と
支持器５の動きの組み合わせで多数の透視撮影の位置決
めができるようになっている。
前記Ｘ線管３の動作を制御するもので、管電圧、管電流
及び曝射時間などのＸ線条件を設定するようになってい
る。また、支持器制御部１７は、前記ベッド２及び支持
器５の駆動を制御するもので、ベッド２を水平位、傾斜
位、立位等の各姿勢に起倒動したり、支持器５を適宜回
転させるように移動制御する。そして、このベッド２と
支持器５の動きの組み合わせで多数の透視撮影の位置決
めができるようになっている。
【００１６】ここで、本発明においては、上記表示処理
部８内の表示回路１５に表示エリア検出部１８が接続さ
れると共に、その検出信号Ｓ3が前記フィルタ制御回路
１１へ送出されるようになっている。この表示エリア検
出部１８は、上記表示回路１５からの画像信号を入力し
て画像表示器９に表示される画像の表示エリアを検出す
るもので、例えば拡大又は縮小表示における表示エリア
の画像信号を検出して検出信号Ｓ3として送出するよう
になっている。これにより、フィルタ制御回路１１は、
前記画像処理部１４で処理された画像データを用いると
共に、上記表示エリア検出部１８で検出した画像表示器
９の表示エリアの画像信号をも用いて、フィルタの制御
位置を算出し、上記補償フィルタ１０の位置を制御す
る。
部８内の表示回路１５に表示エリア検出部１８が接続さ
れると共に、その検出信号Ｓ3が前記フィルタ制御回路
１１へ送出されるようになっている。この表示エリア検
出部１８は、上記表示回路１５からの画像信号を入力し
て画像表示器９に表示される画像の表示エリアを検出す
るもので、例えば拡大又は縮小表示における表示エリア
の画像信号を検出して検出信号Ｓ3として送出するよう
になっている。これにより、フィルタ制御回路１１は、
前記画像処理部１４で処理された画像データを用いると
共に、上記表示エリア検出部１８で検出した画像表示器
９の表示エリアの画像信号をも用いて、フィルタの制御
位置を算出し、上記補償フィルタ１０の位置を制御す
る。
【００１７】次に、このように構成されたＸ線画像診断
装置の動作について説明する。まず、Ｘ線制御部１６の
制御によりＸ線管３からＸ線を放射し、ベッド２上に寝
載された被検体１にＸ線を照射する。これにより被検体
１を透過したＸ線像は、支持器５に支持されたＸ線検出
器４に入射して可視光像に変換される。次に、テレビカ
メラ６で上記Ｘ線検出器４から出力される可視光像を走
査してビデオ信号に変換し、このビデオ信号は次のＡ／
Ｄ変換器７へ入力してディジタルの画像データに変換さ
れる。次に、このディジタルの画像データは表示処理部
８内の画像処理部１４へ入力し、ここで所要の画像処理
が施される。そして、この画像処理後の画像データは次
の表示回路１５へ入力してビデオ信号に変換され、その
後そのビデオ信号は画像表示器９へ入力して、画像とし
て表示される。
装置の動作について説明する。まず、Ｘ線制御部１６の
制御によりＸ線管３からＸ線を放射し、ベッド２上に寝
載された被検体１にＸ線を照射する。これにより被検体
１を透過したＸ線像は、支持器５に支持されたＸ線検出
器４に入射して可視光像に変換される。次に、テレビカ
メラ６で上記Ｘ線検出器４から出力される可視光像を走
査してビデオ信号に変換し、このビデオ信号は次のＡ／
Ｄ変換器７へ入力してディジタルの画像データに変換さ
れる。次に、このディジタルの画像データは表示処理部
８内の画像処理部１４へ入力し、ここで所要の画像処理
が施される。そして、この画像処理後の画像データは次
の表示回路１５へ入力してビデオ信号に変換され、その
後そのビデオ信号は画像表示器９へ入力して、画像とし
て表示される。
【００１８】このとき、表示エリア検出部１８は、上記
表示回路１５からの画像信号を入力して画像表示器９に
表示される画像の表示エリアを検出し、この検出信号Ｓ
3をフィルタ制御回路１１へ送出し、フィルタ制御回路
１１は、補償フィルタ１０の位置を制御する。以下、こ
の制御動作について、図２〜図４を参照して説明する。
図２（ａ）は、図９と同様にＸ線検出器４の出力画像の
領域中で拡大表示のための撮影画像エリアを四角の領域
Ｅで示しており、一例としてその領域Ｅで囲まれたエリ
ア内の領域ブロックｄ，ｅ，ｆ，ｉ，ｊ，ｋ，ｎ，ｏ，
ｐを拡大表示する場合を示している。また、図３は画像
表示器９の表示画像エリアに上記の領域ブロックｄ〜ｐ
が拡大して表示された場合を示している。
表示回路１５からの画像信号を入力して画像表示器９に
表示される画像の表示エリアを検出し、この検出信号Ｓ
3をフィルタ制御回路１１へ送出し、フィルタ制御回路
１１は、補償フィルタ１０の位置を制御する。以下、こ
の制御動作について、図２〜図４を参照して説明する。
図２（ａ）は、図９と同様にＸ線検出器４の出力画像の
領域中で拡大表示のための撮影画像エリアを四角の領域
Ｅで示しており、一例としてその領域Ｅで囲まれたエリ
ア内の領域ブロックｄ，ｅ，ｆ，ｉ，ｊ，ｋ，ｎ，ｏ，
ｐを拡大表示する場合を示している。また、図３は画像
表示器９の表示画像エリアに上記の領域ブロックｄ〜ｐ
が拡大して表示された場合を示している。
【００１９】そして、図４（ａ）は従来例においてＸ線
検出器４の出力画像の領域中で、画像全体の領域ブロッ
クに対して重み付けを用いて表示する場合を示してい
る。すなわち、円形の出力画像の領域を例えば三つの同
心円状の領域Ａ1，Ａ2，Ａ3に区分し、一番内側の領域
Ａ1の中心の領域ブロックｋを一番大きい重み付けと
し、その外側の２番目の領域Ａ2の中の領域ブロック
ｅ，ｆ，ｇ，ｊ，ｌ，ｏ，ｐ，ｑを２番目の大きさの重
み付けとし、更にその外側の３番目の領域Ａ3の中の領
域ブロックａ，ｂ，ｃ，ｄ，ｈ，ｉ，ｍ，ｎ，ｒ，ｓ，
ｔ，ｕを３番目の大きさの重み付けとする。これによ
り、上記一番内側の領域Ａ1の部分が優先され、例えば
図４（ｂ）に示すように、図７に示す従来例における補
償フィルタ１０は、４枚のフィルタ羽根１０ａ〜１０ｄ
が周囲から中心に向かって移動し、２番目の領域Ａ2の
外側部分の照射Ｘ線を制限するように設定されていた。
検出器４の出力画像の領域中で、画像全体の領域ブロッ
クに対して重み付けを用いて表示する場合を示してい
る。すなわち、円形の出力画像の領域を例えば三つの同
心円状の領域Ａ1，Ａ2，Ａ3に区分し、一番内側の領域
Ａ1の中心の領域ブロックｋを一番大きい重み付けと
し、その外側の２番目の領域Ａ2の中の領域ブロック
ｅ，ｆ，ｇ，ｊ，ｌ，ｏ，ｐ，ｑを２番目の大きさの重
み付けとし、更にその外側の３番目の領域Ａ3の中の領
域ブロックａ，ｂ，ｃ，ｄ，ｈ，ｉ，ｍ，ｎ，ｒ，ｓ，
ｔ，ｕを３番目の大きさの重み付けとする。これによ
り、上記一番内側の領域Ａ1の部分が優先され、例えば
図４（ｂ）に示すように、図７に示す従来例における補
償フィルタ１０は、４枚のフィルタ羽根１０ａ〜１０ｄ
が周囲から中心に向かって移動し、２番目の領域Ａ2の
外側部分の照射Ｘ線を制限するように設定されていた。
【００２０】しかし、上記図４に示す従来例の表示領域
の重み付けと補償フィルタ１０の制御では、図２（ａ）
において四角の領域Ｅで囲んだエリア内を拡大表示した
い場合に、図４（ａ）に示す重み付けのままでは領域ブ
ロックｉとｋとの重みの差が大きく、適切な補償フィル
タ１０の制御が期待できない。そこで、図２（ａ）に示
す場合は、四角の領域Ｅの中心の領域ブロックｊを一番
大きい重み付けとし、その外側の領域ブロックｄ，ｅ，
ｆ，ｉ，ｋ，ｎ，ｏ，ｐを２番目の大きさの重み付けと
すればよい。これにより、上記四角の領域Ｅの中心の領
域ブロックｊの部分が優先され、例えば図２（ｂ）に示
すように、図１に示す本発明における補償フィルタ１０
は、４枚のフィルタ羽根１０ａ〜１０ｄ（１０ｄは図示
省略）が周囲から上記四角の領域Ｅの中心に向かって移
動し、領域Ｅの外側部分の照射Ｘ線を制限するように設
定される。そして、図２（ａ）に示す拡大領域Ｅが他の
部分に移動した場合は、その移動先の新しい領域ブロッ
クについて上述の動作を再実行すればよい。このような
動作により、拡大表示された画像に適した補償フィルタ
１０の制御を行うことができる。
の重み付けと補償フィルタ１０の制御では、図２（ａ）
において四角の領域Ｅで囲んだエリア内を拡大表示した
い場合に、図４（ａ）に示す重み付けのままでは領域ブ
ロックｉとｋとの重みの差が大きく、適切な補償フィル
タ１０の制御が期待できない。そこで、図２（ａ）に示
す場合は、四角の領域Ｅの中心の領域ブロックｊを一番
大きい重み付けとし、その外側の領域ブロックｄ，ｅ，
ｆ，ｉ，ｋ，ｎ，ｏ，ｐを２番目の大きさの重み付けと
すればよい。これにより、上記四角の領域Ｅの中心の領
域ブロックｊの部分が優先され、例えば図２（ｂ）に示
すように、図１に示す本発明における補償フィルタ１０
は、４枚のフィルタ羽根１０ａ〜１０ｄ（１０ｄは図示
省略）が周囲から上記四角の領域Ｅの中心に向かって移
動し、領域Ｅの外側部分の照射Ｘ線を制限するように設
定される。そして、図２（ａ）に示す拡大領域Ｅが他の
部分に移動した場合は、その移動先の新しい領域ブロッ
クについて上述の動作を再実行すればよい。このような
動作により、拡大表示された画像に適した補償フィルタ
１０の制御を行うことができる。
【００２１】なお、図２（ａ）に示すように拡大表示の
領域Ｅが小さい場合は、その領域Ｅ内の各領域ブロック
ｄ〜ｐの重み付けは総て同じ大きさとしてもよい。ま
た、図１の実施例では、表示処理部８内の画像処理部１
４と表示エリア検出部１８とからの情報をフィルタ制御
回路１１へ入力して補償フィルタ１０の制御を行うよう
にしたが、これに限らず、表示処理部８内の表示回路１
５において拡大画像を含めた総ての表示画像中の領域ブ
ロックの重み付け及び代表値の算出を実行してもよい。
領域Ｅが小さい場合は、その領域Ｅ内の各領域ブロック
ｄ〜ｐの重み付けは総て同じ大きさとしてもよい。ま
た、図１の実施例では、表示処理部８内の画像処理部１
４と表示エリア検出部１８とからの情報をフィルタ制御
回路１１へ入力して補償フィルタ１０の制御を行うよう
にしたが、これに限らず、表示処理部８内の表示回路１
５において拡大画像を含めた総ての表示画像中の領域ブ
ロックの重み付け及び代表値の算出を実行してもよい。
【００２２】図６は本発明の第二の実施例を示すブロッ
ク図である。この実施例は、上記表示エリア検出部１８
で検出した表示エリアの画像信号（Ｓ3）をフィルタ制
御回路１１及びコリメータ制御回路１３へ送出し、上記
フィルタ制御回路１１の動作により補償フィルタ１０の
制御を行うと共に、上記コリメータ制御回路１３の動作
により上記表示エリアの画像信号（Ｓ3）をも用いてコ
リメータ１２の制御を行い表示エリア以外の部分のＸ線
をカットするようにしたものである。すなわち、上記コ
リメータ制御回路１３の制御動作により、画像表示器９
に画像を表示していない部分にはコリメータ１２を挿入
して、照射Ｘ線を完全にカットし被検体１の無用なＸ線
被曝を防止することができる。
ク図である。この実施例は、上記表示エリア検出部１８
で検出した表示エリアの画像信号（Ｓ3）をフィルタ制
御回路１１及びコリメータ制御回路１３へ送出し、上記
フィルタ制御回路１１の動作により補償フィルタ１０の
制御を行うと共に、上記コリメータ制御回路１３の動作
により上記表示エリアの画像信号（Ｓ3）をも用いてコ
リメータ１２の制御を行い表示エリア以外の部分のＸ線
をカットするようにしたものである。すなわち、上記コ
リメータ制御回路１３の制御動作により、画像表示器９
に画像を表示していない部分にはコリメータ１２を挿入
して、照射Ｘ線を完全にカットし被検体１の無用なＸ線
被曝を防止することができる。
【００２３】この状態を図５を参照して説明する。図５
はＸ線検出器４の出力画像の領域中で、図２（ａ）と同
様に領域ブロックｄ，ｅ，ｆ，ｉ，ｊ，ｋ，ｎ，ｏ，ｐ
を拡大表示する場合を示している。この場合は、上述の
コリメータ制御回路１３の制御動作により、コリメータ
１２の３枚の減衰体１２ａ，１２ｂ，１２ｃが周囲から
挿入され、上記の領域ブロックｄ〜ｐの外側部分を完全
に覆って照射Ｘ線をカットする。このとき、同時にフィ
ルタ制御回路１１の制御動作により、補償フィルタ１０
も移動制御され、図２（ｂ）に示すような状態にフィル
タ羽根１０ａ〜１０ｃの位置が設定される。なお、図５
に示すような上記コリメータ１２の位置制御によるＸ線
カットだけでもＸ線被曝の防止効果はあるので、補償フ
ィルタ１０の制御は行わず、コリメータ１２の制御のみ
を実施してもよい。
はＸ線検出器４の出力画像の領域中で、図２（ａ）と同
様に領域ブロックｄ，ｅ，ｆ，ｉ，ｊ，ｋ，ｎ，ｏ，ｐ
を拡大表示する場合を示している。この場合は、上述の
コリメータ制御回路１３の制御動作により、コリメータ
１２の３枚の減衰体１２ａ，１２ｂ，１２ｃが周囲から
挿入され、上記の領域ブロックｄ〜ｐの外側部分を完全
に覆って照射Ｘ線をカットする。このとき、同時にフィ
ルタ制御回路１１の制御動作により、補償フィルタ１０
も移動制御され、図２（ｂ）に示すような状態にフィル
タ羽根１０ａ〜１０ｃの位置が設定される。なお、図５
に示すような上記コリメータ１２の位置制御によるＸ線
カットだけでもＸ線被曝の防止効果はあるので、補償フ
ィルタ１０の制御は行わず、コリメータ１２の制御のみ
を実施してもよい。
【００２４】なお、図１及び図６の実施例においては、
表示エリア検出部１８は、表示処理部８内の表示回路１
５から画像信号を取り込むものとしたが、本発明はこれ
に限らず、同じく表示処理部８内の画像処理部１４から
直接信号を取り込むようにしてもよい。
表示エリア検出部１８は、表示処理部８内の表示回路１
５から画像信号を取り込むものとしたが、本発明はこれ
に限らず、同じく表示処理部８内の画像処理部１４から
直接信号を取り込むようにしてもよい。
【００２５】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されたので、
表示処理部に接続された表示エリア検出部で上記表示処
理部からの画像信号を入力して画像の表示エリアを検出
し、この検出した表示エリアの画像信号をフィルタ制御
回路へ送出し、このフィルタ制御回路の動作により上記
表示エリアの画像信号をも用いてＸ線管の補償フィルタ
の制御を行うことができる。これにより、上記補償フィ
ルタを最適に制御できる。従って、収集した画像を例え
ば拡大表示する場合でも、その拡大表示のエリアに応じ
て補償フィルタを最適位置に制御して設定できると共
に、被検体の無用なＸ線被曝を防止することができる。
表示処理部に接続された表示エリア検出部で上記表示処
理部からの画像信号を入力して画像の表示エリアを検出
し、この検出した表示エリアの画像信号をフィルタ制御
回路へ送出し、このフィルタ制御回路の動作により上記
表示エリアの画像信号をも用いてＸ線管の補償フィルタ
の制御を行うことができる。これにより、上記補償フィ
ルタを最適に制御できる。従って、収集した画像を例え
ば拡大表示する場合でも、その拡大表示のエリアに応じ
て補償フィルタを最適位置に制御して設定できると共
に、被検体の無用なＸ線被曝を防止することができる。
【００２６】また、図６に示す実施例によれば、上記表
示エリア検出部で検出した表示エリアの画像信号をフィ
ルタ制御回路及びコリメータ制御回路へ送出し、上記フ
ィルタ制御回路の動作により補償フィルタの制御を行う
と共に、上記コリメータ制御回路の動作により上記表示
エリアの画像信号をも用いてコリメータの制御を行い表
示エリア以外の部分のＸ線をカットすることができる。
これにより、上記補償フィルタ及びコリメータを最適に
制御できる。この場合は、被検体の無用なＸ線被曝を更
に効果的に防止することができる。
示エリア検出部で検出した表示エリアの画像信号をフィ
ルタ制御回路及びコリメータ制御回路へ送出し、上記フ
ィルタ制御回路の動作により補償フィルタの制御を行う
と共に、上記コリメータ制御回路の動作により上記表示
エリアの画像信号をも用いてコリメータの制御を行い表
示エリア以外の部分のＸ線をカットすることができる。
これにより、上記補償フィルタ及びコリメータを最適に
制御できる。この場合は、被検体の無用なＸ線被曝を更
に効果的に防止することができる。
【図１】本発明によるＸ線画像診断装置の第一の実施例
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図２】上記Ｘ線画像診断装置における表示画像の拡大
表示での撮影画像エリア（ａ）及びその撮影時の補償フ
ィルタの移動制御の状態（ｂ）を示す説明図である。
表示での撮影画像エリア（ａ）及びその撮影時の補償フ
ィルタの移動制御の状態（ｂ）を示す説明図である。
【図３】画像表示器の表示画像エリアに所要の領域ブロ
ックが拡大して表示された状態を示す説明図である。
ックが拡大して表示された状態を示す説明図である。
【図４】従来例においてＸ線検出器の出力画像の領域中
で表示領域の重み付けをする(ａ）と共にその重み付け
による補償フィルタの移動制御の状態（ｂ）を示す説明
図である。
で表示領域の重み付けをする(ａ）と共にその重み付け
による補償フィルタの移動制御の状態（ｂ）を示す説明
図である。
【図５】図６に示す第二の実施例におけるコリメータの
移動制御の状態を示す説明図である。
移動制御の状態を示す説明図である。
【図６】本発明の第二の実施例を示すブロック図であ
る。
る。
【図７】従来のＸ線画像診断装置を示すブロック図であ
る。
る。
【図８】従来例における撮影画像の特徴量抽出の例を説
明するための図である。
明するための図である。
【図９】従来例におけるＸ線検出器の出力画像の領域中
で撮影画像エリアを設定した状態を示す説明図である。
で撮影画像エリアを設定した状態を示す説明図である。
【図１０】画像表示器への表示画像エリアを示す説明図
である。
である。
１…被検体 ２…ベッド ３…Ｘ線管 ４…Ｘ線検出器 ５…支持器 ６…テレビカメラ ７…Ａ／Ｄ変換器 ８…表示処理部 ９…画像表示器 １０…補償フィルタ １０ａ〜１０ｄ…フィルタ羽根 １１…フィルタ制御回路 １２…コリメータ １２ａ〜１２ｃ…減衰体 １３…コリメータ制御回路 １４…画像処理部 １５…表示回路 １８…表示エリア検出部 Ｅ…撮影画像エリア
Claims (2)
- 【請求項１】 被検体を寝載するベッドと、上記被検体
にＸ線を放射するＸ線管及び上記ベッドを間に挟んでＸ
線管に対向配置され上記被検体の透過Ｘ線像を可視光像
に変換するＸ線検出器を支持する支持器と、上記Ｘ線検
出器からの可視光像を走査してビデオ信号を出力するテ
レビカメラと、このテレビカメラからのビデオ信号をデ
ィジタル化するＡ／Ｄ変換器と、このＡ／Ｄ変換器から
のディジタル信号を処理すると共にこの処理した画像デ
ータをビデオ信号に変換する表示処理部と、この表示処
理部からのビデオ信号を入力して画像として表示する画
像表示器と、上記Ｘ線管の被検体側の面に設けられ照射
Ｘ線を制限する補償フィルタと、上記表示処理部内で処
理された画像データを入力して制御位置を算出し上記補
償フィルタを制御するフィルタ制御回路と、上記Ｘ線管
の出力面に設けられ照射Ｘ線を部分的にカットするコリ
メータと、上記表示処理部内で処理された画像データを
入力して制御位置を算出し上記コリメータを制御するコ
リメータ制御回路とを備えて成るＸ線画像診断装置にお
いて、上記表示処理部からの画像信号を入力して画像の
表示エリアを検出する表示エリア検出部を設け、この表
示エリア検出部で検出した表示エリアの画像信号を上記
フィルタ制御回路へ送出し、このフィルタ制御回路の動
作により上記表示エリアの画像信号をも用いて上記補償
フィルタの制御を行うようにしたことを特徴とするＸ線
画像診断装置。 - 【請求項２】 上記表示エリア検出部で検出した表示エ
リアの画像信号をフィルタ制御回路及びコリメータ制御
回路へ送出し、上記フィルタ制御回路の動作により補償
フィルタの制御を行うと共に、上記コリメータ制御回路
の動作により上記表示エリアの画像信号をも用いてコリ
メータの制御を行い表示エリア以外の部分のＸ線をカッ
トするようにしたことを特徴とする請求項１記載のＸ線
画像診断装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6066514A JPH07250827A (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | Ｘ線画像診断装置 |
| US08/796,445 US6480570B1 (en) | 1994-03-11 | 1997-02-10 | X-ray image display apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6066514A JPH07250827A (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | Ｘ線画像診断装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07250827A true JPH07250827A (ja) | 1995-10-03 |
Family
ID=13318045
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6066514A Pending JPH07250827A (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | Ｘ線画像診断装置 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6480570B1 (ja) |
| JP (1) | JPH07250827A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09262226A (ja) * | 1996-03-29 | 1997-10-07 | Hitachi Medical Corp | Ｘ線画像診断装置 |
| JP2000354593A (ja) * | 1999-06-15 | 2000-12-26 | Toshiba Corp | Ｘ線テレビジョン装置 |
| JP2006087920A (ja) * | 2004-09-21 | 2006-04-06 | General Electric Co <Ge> | Ｘ線システムにおける適応形ｘ線ビームのシステム及び方法 |
| WO2010122917A1 (ja) * | 2009-04-24 | 2010-10-28 | 株式会社 日立メディコ | Ｘ線診断装置、及びｘ線絞り制御方法 |
| JP2010240254A (ja) * | 2009-04-08 | 2010-10-28 | Toshiba Corp | Ｘ線診断装置 |
| CN103399583A (zh) * | 2013-07-30 | 2013-11-20 | 上海理工大学 | 医用x线机限束器控制***及控制方法 |
| JP2015167734A (ja) * | 2014-03-07 | 2015-09-28 | 株式会社日立メディコ | Ｘ線撮像装置およびｘ線撮像部の移動と絞りを調整する方法 |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6614877B2 (en) * | 2001-11-21 | 2003-09-02 | Ge Medical Systems Global Technology Company Llc | Method and apparatus for enhancing the contrast of a medical diagnostic image acquired using collimation |
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