JP2010273834A - X線画像診断装置 - Google Patents

X線画像診断装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010273834A
JP2010273834A JP2009128786A JP2009128786A JP2010273834A JP 2010273834 A JP2010273834 A JP 2010273834A JP 2009128786 A JP2009128786 A JP 2009128786A JP 2009128786 A JP2009128786 A JP 2009128786A JP 2010273834 A JP2010273834 A JP 2010273834A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
ray
condition
ray condition
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2009128786A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihito Takahashi
章仁 高橋
Naotaka Sato
直高 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Medical Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Medical Systems Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2009128786A priority Critical patent/JP2010273834A/ja
Publication of JP2010273834A publication Critical patent/JP2010273834A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Abstract

【課題】X線画像診断装置において、下肢部等のように直接X線を検出する部位を透視又はDA撮影する場合に、診断に適した画像を提供すること。
【解決手段】X線画像診断装置10は、被検体の所定部位に向かってX線を照射するX線照射装置と、X線を受像する受像装置と、被検体を載置する天板と、X線照射装置及び受像装置の位置を変えずに天板を長軸方向に移動させながら受像装置によって得られるデータを基に画像を生成する画像処理部52と、画像上の関心領域内の画像レベルが予め設定される画像レベルに略一致するように、次の画像収集タイミングのX線条件を求め、X線条件によってX線照射手段を制御するX線条件制御部63と、X線条件を、所要時点で固定させるX線条件固定部64と、を有する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、造影血管の透視画像及びDA(digital angiography)画像を表示するX線画像診断装置に関する。
X線画像診断装置は、患者の体内を透過したX線の強弱を濃淡画像として表示する画像装置であり、その種類は、診断・治療等の目的に応じて種々のものが存在する。透過したX線像を可視化する手法は、大きく分けて透視及び撮影の二つの方法に分けられる。
下肢部の血管造影検査の術式として、患者内に注入された造影剤の流れに応じて、患者が載置された天板を体軸方向に移動させながら造影血管の透視画像及びDA画像(撮影画像)を表示する技術がある。下肢部の血管は抹消部においては細いものとなり、サブトラクション処理を実施しない上記術式では、視認性において問題となることがある。しかし、天板の移動を術者の意向に応じて任意に移動しながら造影血管画像をリアルタイムに収集できる。
下肢部の血管造影検査においては、収集カットの途中より両脚間の隙間から直接X線が平面検出器にダイレクトに入射してしまう。また、直接X線が入射する部分は画像においてROI(region of interest)が配置されている部分に生じることが多く、ABC(auto brightness control)の下、ROI内の直接X線の影響によって両脚部の術者のROIに照射されるX線条件は適性量と比較して低くなってしまう。その結果、画像全体の画像レベルが低くなることによって視覚的に画像全体が暗くなってしまい、造影血管が視認し難くなる。
直接X線の入射による画像全体の画像レベルの低下を補償するため、一般的に患者の両脚間に直接X線が検出器に入射するのを防ぐための遮蔽物を配置している。また、近年、画像処理による背景の均一化処理により、暗い背景における造影血管の視認が向上されている。
なお、本発明に関連する技術文献として、以下のような特許文献が挙げられる。
特開2008−148866号公報
しかしながら、患者の両脚間に遮蔽物を配置することは、オペレータ側の手間となる。また、画像処理による背景の均一化処理においては、画像レベルが保たれて血管の視認性は向上するが、元来の入射X線が少ないため、低S/N(signal to noise)比の影響により抹消部の細い血管の視認性が改善しない等、満足のいく画像が得られない場合が発生している。
本発明は、上述のような事情を考慮してなされたもので、下肢部等のように直接X線を検出する部位を透視又はDA撮影する場合に、診断に適した画像を提供できるX線画像診断装置を提供することを目的とする。
本発明に係るX線画像診断装置は、上述した課題を解決するために、被検体の所定部位に向かってX線を照射するX線照射手段と、前記X線を受像する受像手段と、前記被検体を載置する天板と、前記X線照射手段及び前記受像手段の位置を変えずに前記天板を長軸方向に移動させながら前記受像手段によって得られるデータを基に画像を生成する画像生成手段と、前記画像上の関心領域内の画像レベルが予め設定される画像レベルに略一致するように、次の画像収集タイミングのX線条件を求め、前記X線条件によって前記X線照射手段を制御するX線条件制御手段と、前記X線条件を、所要時点で固定させるX線条件固定手段と、を有する。
本発明に係るX線画像診断装置によると、下肢部等のように直接X線を検出する部位を透視又はDA撮影する場合に、診断に適した画像を提供できる。
本実施形態のX線画像診断装置のハードウェア構成を示す概略図。 本実施形態のX線画像診断装置におけるCアーム保持装置の外観構成を示す概略図。 本実施形態のX線画像診断装置の機能を示すブロック図。 (a)乃至(d)は、従来のX線画像診断装置で得られるDA画像を示す図。 (a)乃至(d)は、本実施形態のX線画像診断装置で得られるDA画像を示す図。 (a)乃至(d)は、本実施形態のX線画像診断装置で得られるDA画像を示す図。
本発明に係るX線画像診断装置の実施形態について、添付図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態のX線画像診断装置のハードウェア構成を示す概略図である。図2は、本実施形態のX線画像診断装置におけるCアーム保持装置の外観構成を示す概略図である。
図1,図2は、本実施形態のX線画像診断装置10を示す。X線画像診断装置10は、大きくは、Cアーム保持装置11及びDF(digital fluorography)装置12から構成される。
Cアーム構造のCアーム保持装置11は、保持装置本体21、ボディフレーム22、天板保持機構23、天板(カテーテルテーブル)24、Cアーム保持機構25、Cアーム26、X線照射装置27、受像装置28、コントローラ30、高電圧供給装置31、駆動機構32及び操作部33を設ける。なお、Cアーム保持装置11は、X線照射装置27が天板24の下方に位置するアンダーチューブタイプである場合を説明するが、X線照射装置27が天板24の上方に位置するオーバーチューブタイプである場合であってもよい。
保持装置本体21は、床に対して固定されている。
ボディフレーム22は、保持装置本体21に支持される。ボディフレーム22は、天板保持機構23と、Cアーム26を支持するCアーム保持機構25とをそれぞれ支持する。ボディフレーム22は、ボディフレーム22の駆動機構32を介して天板24、天板保持機構23、Cアーム26及びCアーム保持機構25を一体として、保持装置本体21に対して上下運動(図2中A方向)及び起倒運動(図2中B方向)可能なように備えられる。
天板保持機構23は、ボディフレーム22に片持ち支持される。天板保持機構23は、天板保持機構23の駆動機構32を介して天板24を左右動(C−LAT:図2中C方向)、上下動(C−VERT:図2中D方向)及びローリング(ROLL)が可能なように備えられる。
天板24は、天板保持機構23に支持される。天板24は、患者Pを載置する。
Cアーム保持機構25は、ボディフレーム22に支持される。Cアーム保持機構25は、Cアーム保持機構25の駆動機構32を介してCアーム保持機構25及びCアーム26を一体として、ボディフレーム22の長軸方向(C−LONG:図2中E方向)にスライド可能なように備えられる。
Cアーム26は、Cアーム26の駆動機構32を介してCアーム保持機構25との取付け位置を中心に回動(CRA/CAU:図2中F方向)及び円弧動(LAO/RAO:図2中G方向)が可能なように備えられる。Cアーム26は、X線照射装置27と受像装置28とを、患者Pを中心に対向配置させる。
X線照射装置27は、Cアーム26の一端に設けられる。X線照射装置27は、X線照射装置27の駆動機構32を介して前後動(図2中H方向)可能なように設けられる。
X線照射装置27は、高電圧供給装置31から高電圧電力の供給を受けて、この高電圧電力の条件に応じて被検体(患者)Pの所定部位に向かってX線管からX線を照射する。X線照射装置27は、X線管の出射側に、複数枚の鉛羽で構成されるX線照射野絞りや、シリコンゴム等で形成されハレーションを防止するために所定量の照射X線を減衰させる補償フィルタ等を設ける。X線照射装置27は、所定部位を撮影するための撮影X線や、所定部位を透視するための透視X線を照射することができる。例えば、撮影X線は、X線照射装置27を管電圧120[kV]、管電流300[mA]に制御することで照射される一方、透視X線は、X線照射装置27を管電圧120[kV]、管電流100[mA]に制御することで照射される。
受像装置28は、Cアーム26の他端であってX線照射装置27の出射側に設けられる。受像装置28は、受像装置28の駆動機構32を介して前後動(図2中I方向)可能なように設けられる。
受像装置28は、受像装置28は、I.I.(image intensifier)−TV系であり、大きくは、I.I.28a、TVカメラ28b及びA/D(analog to degital)変換回路28cを備える。I.I.28aは、患者Pを透過したX線及び直接入射されるX線を可視光に変換し、さらに、光−電子−光変換の過程で輝度の倍増を行なって感度のよい投影データを形成させる。TVカメラ28bは、CCD(charge coupled device)撮像素子を用いて光学的な投影データを電気信号に変換する。A/D変換回路28cは、TVカメラ28bから出力された時系列的なアナログ信号(ビデオ信号)をデジタル信号に変換する。
なお、受像装置28は、平面検出器(FPD:flat panel detector)を有するものであってもよい。受像装置28がFPDを有する場合、受像装置28は、2D状に配列された検出素子によりX線を検出して電気信号に変換する。
コントローラ30は、図示しないCPU及びメモリを含んでいる。コントローラ30は、DF装置12からの指示に従って、高電圧供給装置31及び駆動機構32等の動作を制御する。
高電圧供給装置31は、コントローラ30の制御に従って、X線照射装置27のX線管に高電圧電力を供給する。
駆動機構32は、コントローラ30の制御に従って、X線照射装置27、受像装置28、Cアーム26、保持装置本体21、ボディフレーム22、天板保持機構23及びCアーム保持機構25をそれぞれ駆動させる。
操作部33は、X線技師等のオペレータが、コントローラ30に対して種々の指示を与えるスイッチ等によって構成される。
DF装置12は、コンピュータをベースとして構成されており、病院基幹のLAN(local area network)等のネットワークNと相互通信可能である。DF装置12は、大きくは、プロセッサとしてのCPU(central processing unit)41、メモリ42、HD(hard disc)43、入力装置44、通信制御装置45、投影データ記憶部51、画像処理部52、画像データ記憶部53及び表示装置54等のハードウェアから構成される。CPU41は、共通信号伝送路としてのバスを介して、DF装置12を構成する各ハードウェア構成要素に相互接続されている。なお、DF装置12は、記録媒体用のドライブ(図示しない)を具備する場合もある。
CPU41は、医師及び技師等の検査実施者によって入力装置44が操作等されることにより指令が入力されると、メモリ42に記憶しているプログラムを実行する。又は、CPU41は、HD43に記憶しているプログラム、ネットワークNから転送され通信制御装置45で受信されてHD43にインストールされたプログラム、又は記録媒体用のドライブ(図示しない)に装着された記録媒体から読み出されてHD43にインストールされたプログラムを、メモリ42にロードして実行する。
メモリ42は、ROM(read only memory)及びRAM(random access memory)等の要素を兼ね備える構成をもつ記憶装置である。メモリ42は、IPL(initial program loading)、BIOS(basic input/output system)のデータを記憶したり、CPU41のワークメモリやデータの一時的な記憶に用いたりする。
HD43は、磁性体を塗布又は蒸着した金属のディスクが読み取り装置(図示しない)に着脱不能で内蔵されている構成をもつ記憶装置である。HD43は、DF装置12にインストールされたプログラム(アプリケーションプログラムの他、OS(operating system)等も含まれる)や、データを記憶する。また、OSに、検査実施者に対する情報の表示にグラフィックを多用し、基礎的な操作を入力装置37aによって行なうことができるGUI(graphical user interface)を提供させることもできる。
入力装置44としては、オペレータによって操作が可能なキーボード及びマウス等が挙げられ、操作に従った入力信号がCPU41に送られる。入力装置44は、大きくは、メインコンソール及びシステムコンソールによって構成される。
通信制御装置45は、各規格に応じた通信制御を行なう。通信制御装置45は、電話回線を通じてネットワークNに接続することができる機能を有している。DF装置12は、通信制御装置45を介してネットワークN網に接続することができる。
投影データ記憶部51は、CPU41の制御によって、Cアーム保持装置11のA/D変換回路28cから出力された投影データを記憶する。
画像処理部52は、CPU41の制御によって、投影データ記憶部51に記憶される投影データに対して対数変換処理(LOG処理)行なって必要に応じて加算処理して、透視画像又はDA画像のデータを生成する。また、画像処理部52は、画像データ記憶部53に記憶される画像データに対して画像処理を施す。画像処理としては、画像データに対する拡大/諧調/空間ファイルタ処理や、時系列に蓄積された画像データの最小値/最大値トレース処理、及びノイズを除去するための加算処理等が挙げられる。なお、画像処理部52による画像処理後の画像データは、表示装置54に出力されると共に、画像データ記憶部53等の記憶装置に記憶される。
画像データ記憶部53は、CPU41の制御によって、画像処理部52から出力された画像データを記憶する。
表示装置54は、CPU41の制御によって、画像処理部52によって生成される画像データに、患者名等の検査情報(パラメータの文字情報及び目盛等)と、後述するフィルミング観念画像及びフィルム経過枚数画像とを合成し、その合成信号をD/A(digital to analog)変換後、ビデオ信号として表示する。
図3は、本実施形態のX線画像診断装置の機能を示すブロック図である。
図2に示すCPU41がプログラムを実行することによって、図3に示すように、X線画像診断装置10は、画像収集制御部61、画像レベル演算部62、X線条件制御部63、X線条件固定部64及び画像補償部65として機能する。なお、各部61乃至65は、X線画像診断装置10の機能として備えられるものとして説明するが、各部61乃至65の全部又は一部は、X線画像診断装置10にハードウェアとして備えられるものであってもよい。また、各部61乃至65の全部又は一部は、コントローラ30に備えられるものであってもよい。
画像収集制御部61は、コントローラ30を介して高電圧供給装置31及び駆動機構32等を制御することによってX線照射装置27及び受像装置28の位置を変えずに(Cアーム26を動かさずに)天板24を長軸方向に移動させながら透視又はDA撮影を実行させ、画像処理部52に透視画像又はDA画像のデータを収集させる機能を有する。画像収集制御部61の制御によって収集された画像データは、画像データ記憶部53に記憶される。
画像レベル演算部62は、画像収集制御部61による透視又はDA撮影の実行中に、画像処理部52によって生成される画像上の測定ROI内の各輝度値(画素値)を基に、画像上の測定ROI内の画像レベルを適宜演算する機能を有する。測定ROI内の画像レベルは、ROI内の各画素の輝度値から求めたROI内の輝度情報(代表的な指標値であり、例えばROI内の各画素の輝度値の平均値)である。
X線条件制御部63は、画像収集制御部61による透視又はDA撮影の実行中に、フィードバック制御としてのABCに基づく変動するX線条件に従って画像収集制御部61に画像収集を行なわせる機能を有する。ABCでは、画像レベル演算部62によって適宜演算される画像上の測定ROI内の画像レベルが予め設定される画像レベルと略一致するように、次の画像収集のタイミング(次の画像収集の部位)のX線条件(管電圧及び管電流)を適宜決定する。なお、操作部11を介してオペレータによって設定される測定ROIの大きさ及びその位置は、測定ROIが関心領域に位置するようにリアルタイムに変更することが可能である。
また、X線条件制御部63は、X線条件固定部64によってX線条件が固定された後、固定のX線条件に従って画像収集制御部61に画像収集を行なわせる機能を有する。
X線条件固定部64は、X線条件制御部63によって適宜決定されるX線条件を、操作部33を介してオペレータが入力した入力信号が入力された時点で固定する機能を有する。操作部33によるX線条件の固定は任意のタイミングで設定できるものであり、オペレータは、表示装置54にリアルタイムに表示される造影血管の画像を見ながら任意のタイミングで設定することができる。なお、一連の収集カット(シーケンス)が完了する度に、X線条件固定部64によって固定されたX線条件は解除され、ABCの状態にリセットされる。
図4(a)乃至図4(d)は、従来のX線画像診断装置によって収集されるDA画像を示す図である。図5(a)乃至図5(d)は、一連の収集カットの途中でX線条件固定部64によってX線条件を固定して生成されるDA画像を示す図である。
従来のX線画像診断装置では、患者Pの下肢部のうち第1部位(第1フレーム)R1、第2部位(第2フレーム)R2、第3部位(第3フレーム)R3、及び第4部位(第4フレーム)R4の全てをABCによる変動するX線条件で撮影することで、図4(a)に示す第1部位R1の画像iR1、図4(b)に示す第2部位R2の画像iR2、図4(c)に示す第3部位R3の画像iR3、及び図4(d)に示す第4部位R4の画像iR4の順に上部側から連続的に収集される。一方、本実施形態のX線画像診断装置10では、一連の収集カットの途中でX線条件固定部64によってX線条件を固定するので、第2部位R2以降の部位はX線条件固定部64による固定のX線条件でそれぞれ撮影することになり、図5(a)に示す第1部位R1の画像IR1、図5(b)に示す第2部位R2の画像IR2、図5(c)に示す第3部位R3の画像IR3、及び図5(d)に示す第4部位R4の画像IR4の順に上部側から連続的に収集される。
従来のX線画像診断装置によると、図4(b)に示す画像iR2では直接X線部分が測定ROI内に含まれるので、ABCの下では次の画像収集の第3部位R3に対して照射するX線のX線条件が小さくなり、直接X線部分も含め画像iR3全体の画像レベルが小さくなってしまう。従来のX線画像診断装置では、測定ROI内に直接X線が入射するような画像が収集されると、次の画像収集の部位に対して小さいX線条件を照射するように制御されるからである。
一方、本実施形態のX線画像診断装置10によると、直接X線が両脚間に発生する直前の第1部位に関する画像IR1の収集後、X線条件固定部64は、X線条件を固定させる。よって、X線条件固定部64によってX線条件が固定された後は、従来のX線画像診断装置の場合と比較して直接X線部分も含め全体の画像レベルが大きくなる。X線条件固定部64がX線条件を固定するので、両脚間の直接X線が顕著に入射するような第2部位R2であっても第1部位R1と比較してX線条件が小さくなることがないので、図5(b)乃至図5(d)に示すように、オペレータの関心部位である両脚部へのX線条件は維持されるからである。
図3に示す画像補償部65は、ゲイン調整部651及びX線条件調整部652のうち少なくとも一方を有する。画像補償部65がゲイン調整部651及びX線条件調整部652を共に有する場合、オペレータは、X線条件固定部64によってX線条件が固定される場合、どちらか一方を選択することができる。
ゲイン調整部651は、X線条件固定部64によってX線条件が固定される場合、画像レベル演算部62によって適宜演算される画像上の測定ROI内の画像レベルが予め設定される画像レベルと略一致するように、次の画像収集の部位におけるTVカメラ28b(受像装置28がFPDを含む場合はFPD)のゲインを調整する機能を有する。又は、ゲイン調整部651は、X線条件固定部64によってX線条件が固定される場合、画像レベル演算部62によって適宜演算される画像上の測定ROI内の画像レベルが予め設定される画像レベルと略一致するように、画像処理部52によって生成される、次の画像収集の部位における画像のゲインを調整する機能を有する。ゲイン調整部651は、ABCを行なうために予め設定される画像レベルと、画像レベル演算部62が適宜演算する画像上の測定ROI内の画像レベルとをそれぞれ比較し、比較された両画像レベルの差異となる比の逆数をゲインの値とする。
一般的には、下肢部に含まれる部位間では体厚に差がある。例えば、第2部位R2における患者Pの体厚と、第3部位R3における患者Pの体厚とでは差異がある。よって、X線条件固定部64によって画像IR1の収集後にX線条件を固定すると、第2部位R2の画像IR2としては適正なX線条件ではあるが、第3部位R3の画像IR3としては多少過大のX線条件となる場合がある。その場合、画像IR3の全体の画像レベルが大きく画像IR3が視覚的に明る過ぎることになる。そこで、ゲイン調整部651は、X線条件固定部64による固定以降に画像レベル演算部62によって適宜演算される画像上の測定ROI内の画像レベルに応じてコントローラ30を介してTVカメラ28bのゲインを適宜調整する。ゲイン調整部651によってゲインを調整することによって、X線条件固定部64によるX線条件の固定後についても、画像全体の画像レベルを一定に保つことができる。
なお、X線条件固定部64によってX線条件が固定される場合、画像レベル演算部62が画像上の測定ROI内の画像レベルを適宜演算する際、X線条件の固定以降の画像上の測定ROI内に直接X線が含まれると、次の部位の画像について適正な画像レベルが得られ難くなる。そこで、画像レベル演算部62は、予め設定される上限画像レベル閾値を越える測定ROI内の画素値については、画像レベルの演算対象から除外してもよい。
X線条件調整部652は、X線条件固定部64によってX線条件が固定される場合、操作部33を介してオペレータによって入力されるX線条件に従って、X線条件固定部64によって固定されたX線条件を調整する機能を有する。
ここで、X線画像診断装置10では、X線条件固定部64によってX線条件を固定するので、画像全体の画像レベルが従来のX線画像診断装置の場合と比較して高くなる。よって、直接X線部分の画像値が非常に高いものとなるので、測定ROI内の視覚上のコントラストが影響を受ける場合が想定される。そこで、画像補償部65は、画像処理部52によって生成される画像の、上限画像閾値レベルを超える画素値を例えば0カウント値に置き換えることによって、画像上の視覚上のコントラスト低下を補償する構成としてもよい。
図6(a)乃至図6(d)は、一連の収集カットの途中で画像補償部65によって上限画像閾値レベルを超える画素値を0カウント値に置き換えて生成されるDA画像を示す図である。
図6(a)及び図6(b)の各画像は、図5(a)及び図5(b)の各画像とそれぞれ同様の画像である。また、図6(c)及び図6(d)の各画像は、図5(c)及び図5(d)の各画像の、上限画像閾値レベルを超える画素値を例えば0カウント値に置き換える画像をそれぞれ示す。図6(c)及び図6(d)に示す各画像によると、視認性が向上する。
また、X線画像診断装置10において、一連の収集カットの途中において、I.I.28a(FPD)の視野サイズを変更するような場合がある。視野サイズを変更する場合、1画素に入射するフォトン数が変化するのでX線条件を変化させる必要があり、X線条件制御部63はX線条件の制御が行なう。よって、X線条件制御部63は、視野サイズが変更された場合、X線条件固定部64が固定するX線条件、及び、画像補償部65による調整後のX線条件に対して、視野サイズ毎のX線条件を変化させるための感度係数を乗じる。
本実施形態のX線画像診断装置10によると、下肢部等のように直接X線を検出する部位を透視又はDA撮影する場合に、X線条件固定部64によってABCを適宜解除してX線条件を固定することで、診断に適した画像を提供できる。
10 X線画像診断装置
11 Cアーム保持装置
12 DF装置
24 天板
27 X線照射装置
28 受像装置
30 コントローラ
33 操作部
52 画像処理部
61 画像生成制御部
62 画像レベル演算部
63 X線条件制御部
64 X線条件固定部
65 画像補償部
651 ゲイン調整部
652 X線条件調整部

Claims (8)

  1. 被検体の所定部位に向かってX線を照射するX線照射手段と、
    前記X線を受像する受像手段と、
    前記被検体を載置する天板と、
    前記X線照射手段及び前記受像手段の位置を変えずに前記天板を長軸方向に移動させながら前記受像手段によって得られるデータを基に画像を生成する画像生成手段と、
    前記画像上の関心領域内の画像レベルが予め設定される画像レベルに略一致するように、次の画像収集タイミングのX線条件を求め、前記X線条件によって前記X線照射手段を制御するX線条件制御手段と、
    前記X線条件を、所要時点で固定させるX線条件固定手段と、
    を有することを特徴とするX線画像診断装置。
  2. 一連の収集カットが完了する度に、前記X線条件固定手段によって固定された前記X線条件を解除する構成とすることを特徴とする請求項1に記載のX線画像診断装置。
  3. 前記X線条件制御手段は、視野サイズが変更される場合、前記X線条件固定手段が固定する前記X線条件に対して、視野サイズ毎のX線条件を変化させるための感度係数を乗じる構成とすることを特徴とする請求項1又は2に記載のX線画像診断装置。
  4. 前記X線条件固定手段によって前記X線条件が固定される場合、前記画像上の関心領域内の画像レベルが予め設定される画像レベルに略一致するように、前記受像装置に含まれるTVカメラのゲイン、前記受像装置に含まれる平面検出器のゲイン、又は、前記画像生成手段によって生成される前記画像のゲインを調整するゲイン調整手段をさらに有することを特徴とする請求項1又は2に記載のX線画像診断装置。
  5. 前記ゲイン調整手段は、前記画像上の関心領域内の画像レベルを演算する際、予め設定される上限閾値を越える画素値は演算対象から除外する構成とすることを特徴とする請求項4に記載のX線画像診断装置。
  6. 前記X線条件固定手段によって前記X線条件が固定される場合、前記X線条件を調整する操作手段をさらに有することを特徴とする請求項1又は2に記載のX線画像診断装置。
  7. 前記X線条件制御手段は、視野サイズが変更される場合、前記ゲイン調整手段又は前記操作手段による調整後の前記X線条件に対して、前記X線条件を変化させるための前記視野サイズ毎の感度係数を乗じる構成とすることを特徴とする請求項4乃至6のうちいずれか一項に記載のX線画像診断装置。
  8. 前記画像生成手段は、前記画像上の、上限閾値を越える画素値を0値に置換する構成とすることを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれか一項に記載のX線画像診断装置。
JP2009128786A 2009-05-28 2009-05-28 X線画像診断装置 Withdrawn JP2010273834A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009128786A JP2010273834A (ja) 2009-05-28 2009-05-28 X線画像診断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009128786A JP2010273834A (ja) 2009-05-28 2009-05-28 X線画像診断装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010273834A true JP2010273834A (ja) 2010-12-09

Family

ID=43421358

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009128786A Withdrawn JP2010273834A (ja) 2009-05-28 2009-05-28 X線画像診断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010273834A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013042415A1 (ja) * 2011-09-21 2013-03-28 富士フイルム株式会社 放射線動画像撮影装置、放射線動画像撮影装置用関心領域設定方法、放射線画像撮影システム、放射線動画像撮影制御プログラム、及び放射線動画像撮影制御プログラム記憶媒体
WO2013042416A1 (ja) * 2011-09-22 2013-03-28 富士フイルム株式会社 放射線動画処理装置、放射線動画撮影装置、放射線動画撮影システム、放射線動画撮影方法、放射線動画撮影プログラム、及び放射線動画撮影プログラム記憶媒体
WO2013042514A1 (ja) * 2011-09-21 2013-03-28 富士フイルム株式会社 放射線動画像撮影装置、放射線動画像撮影装置用関心領域設定方法、放射線画像撮影システム、放射線動画像撮影制御プログラム
WO2013115389A1 (ja) * 2012-02-01 2013-08-08 株式会社東芝 医用画像診断装置
JP2014054323A (ja) * 2012-09-11 2014-03-27 Toshiba Corp X線透視装置、x線ct装置及びx線出力制御プログラム
JPWO2016135867A1 (ja) * 2015-02-24 2017-10-12 株式会社島津製作所 X線透視撮影装置
JP2018114190A (ja) * 2017-01-20 2018-07-26 株式会社島津製作所 X線透視装置

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013042415A1 (ja) * 2011-09-21 2013-03-28 富士フイルム株式会社 放射線動画像撮影装置、放射線動画像撮影装置用関心領域設定方法、放射線画像撮影システム、放射線動画像撮影制御プログラム、及び放射線動画像撮影制御プログラム記憶媒体
WO2013042514A1 (ja) * 2011-09-21 2013-03-28 富士フイルム株式会社 放射線動画像撮影装置、放射線動画像撮影装置用関心領域設定方法、放射線画像撮影システム、放射線動画像撮影制御プログラム
WO2013042416A1 (ja) * 2011-09-22 2013-03-28 富士フイルム株式会社 放射線動画処理装置、放射線動画撮影装置、放射線動画撮影システム、放射線動画撮影方法、放射線動画撮影プログラム、及び放射線動画撮影プログラム記憶媒体
CN104135929A (zh) * 2012-02-01 2014-11-05 株式会社东芝 医用图像诊断装置
JP2013176551A (ja) * 2012-02-01 2013-09-09 Toshiba Corp 医用画像診断装置
WO2013115389A1 (ja) * 2012-02-01 2013-08-08 株式会社東芝 医用画像診断装置
US20140341350A1 (en) * 2012-02-01 2014-11-20 Kabushiki Kaisha Toshiba Medical diagnostic imaging apparatus
US9980690B2 (en) 2012-02-01 2018-05-29 Toshiba Medical Systems Corporation Medical diagnostic imaging apparatus
JP2014054323A (ja) * 2012-09-11 2014-03-27 Toshiba Corp X線透視装置、x線ct装置及びx線出力制御プログラム
JPWO2016135867A1 (ja) * 2015-02-24 2017-10-12 株式会社島津製作所 X線透視撮影装置
CN107405125A (zh) * 2015-02-24 2017-11-28 株式会社岛津制作所 X射线透视摄影装置
CN107405125B (zh) * 2015-02-24 2020-11-03 株式会社岛津制作所 X射线透视摄影装置
JP2018114190A (ja) * 2017-01-20 2018-07-26 株式会社島津製作所 X線透視装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7221735B2 (en) Radiographic image capturing apparatus, radiographic image display apparatus, and methods thereof
JP6266284B2 (ja) X線診断装置
JP5452837B2 (ja) 医用イメージング装置のための露出を制御する方法及びシステム
US20120069951A1 (en) Tomographic image displaying method and apparatus
JP2010273834A (ja) X線画像診断装置
JP5042887B2 (ja) 放射線画像撮影装置
JP4945249B2 (ja) X線透過像表示システム
US9301728B2 (en) X-ray apparatus
JP2013128585A (ja) X線診断装置
JPWO2019017442A1 (ja) マンモグラフィ装置、放射線画像撮影システム、画像処理装置、制御方法、画像処理方法、制御プログラム、及び画像処理プログラム
JP2010162278A (ja) X線画像診断装置
JP2014068752A (ja) 放射線画像生成装置および方法
JP2013141574A (ja) X線撮像装置及びプログラム
JP5422171B2 (ja) X線画像診断装置
JP2012143443A (ja) 放射線撮影装置
US8475043B2 (en) Radiation imaging apparatus and processing method therefor
KR101954644B1 (ko) 셔터 스캔을 이용하는 단층영상합성 장치 및 그것의 제어 방법
JP4717953B2 (ja) 放射線画像取得装置、制御装置およびそれらの方法
JP6188859B2 (ja) X線撮像装置及びプログラム
JP2004081275A (ja) X線診断装置およびその制御方法
JP5044457B2 (ja) 放射線画像撮影装置及び撮影条件設定方法
WO2019003506A1 (ja) 断層像生成方法および放射線撮影装置
JP2006288813A (ja) X線診断装置およびその管理装置
JP5457797B2 (ja) X線画像診断装置
JP2019187814A (ja) 医用画像処理装置、x線診断装置及び医用画像処理プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20111206

A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20120807