JPH0725004A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 印刷部に対する印刷用紙の供給を簡単な構成
で行え、また高速印刷に対応でき、また、印刷部に対し
Ｎ倍の印刷用紙を給紙でき印刷効率を向上できること。 【構成】 ２次給紙機構１は、速度が可変自在な印刷部
３０に対し印刷速度に対応して印刷用紙Ｐを給紙する。
印刷用紙Ｐに接して送り出すタイミングローラ５ａの回
転は、電磁クラッチ１ａにより間欠的に回転される。こ
のため、制御手段は、印刷部３０の回転を検出し、印刷
部３０の回転に同期して電磁クラッチ１ａの作動状態を
制御している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、印刷用紙に画像を形成
する画像形成装置に係り、特に多枚数の印刷を効率良く
行うことができる画像形成装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】図１０は従来の画像形成装置を示す側面
図であり、孔版印刷装置を示している。 印刷部を構成
するドラム３０の外周には、感熱製版された孔版原紙が
貼付され、このドラム３０とプレスローラ３０ａとの間
に印刷用紙Ｐが連続的に供給され孔版原紙の画像に対応
した孔版印刷がなされる。

【０００３】この印刷用紙Ｐは、給紙台３１上に積載さ
れ、１次給紙機構３７としてのスクレーパローラ３２及
びピックアップローラ３３で上部から１枚ずつドラム３
０方向に取り込まれる。ドラム３０とピックアップロー
ラ３３との間には、２次給紙機構３８である間欠駆動の
タイミングローラ４０が設けられ、このタイミングロー
ラ４０の作動により印刷用紙Ｐは、ドラム３０の回転に
同期した所定のタイミングでドラム３０方向に送られ、
所期の印刷がなされる。

【０００４】このように孔版印刷装置は、１次および２
次の給紙機構３７，３８を備えている。これは、孔版印
刷装置が一般の印刷装置例えば複写装置に対して高速に
動作するものであるためにこのように２段の給紙機構を
有するものであり、１次給紙機構３７では、印刷用紙Ｐ
を低速にて１枚づつ重合することなく確実に給紙台３１
上から取り出し、２次給紙機構３８にて印刷用紙Ｐを高
速回転するドラム３０の回転速度に対応した速度で該ド
ラム３０に対し給紙するものである。尚、孔版印刷装置
は、印刷速度が可変でき、低速から高速まで段階的に切
換自在となっている。

【０００５】ドラム３０と複数のアイドラ３５間および
モータ４５の回転軸４５ａ間にはベルト４６が張設さ
れ、このモータ４５の作動によりドラム３０が回転駆動
され、間欠機構５０もこのモータ４５の駆動力を利用し
てタイミングローラ４０を間欠動作させている。

【０００６】間欠機構５０は、モータ４５の回転軸４５
ａにガイドローラカム５１とタイミングロールカム５２
が固定され、略扇形のギヤ５３の一端５３ａがガイドロ
ーラカム５１に当接し、かつタイミングレバー５４の一
端５４ａがタイミングロールカム５２に当接して設けら
れる。

【０００７】扇形ギヤ５３は、ガイドローラカム５１の
回転により軸５３ｃを中心に揺動し他端５３ｂに噛合す
るガイドローラ５５を時計廻り方向に順次回転駆動す
る。タイミングレバー５４は、タイミングロールカム５
２の回転により、間欠的に他端５４ｂが揺動し、タイミ
ングローラ４０をガイドローラ５５方向に付勢する。そ
して、ガイドローラ５５が正方向へ回転する際にタイミ
ングローラ４０がガイドーラ５５方向に付勢され、印刷
用紙Ｐを所定のタイミングでドラム３０方向に送りだす
ものである。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
装置では、２次給紙機構３８を構成するタイミングロー
ラ４０を間欠動作させるための間欠機構５０が上述した
如く複雑な機構となった。また、同間欠機構５０では、
ドラム３０が１回転することに同期して１枚の印刷用紙
Ｐを送出する構成に固定されていたため、高速印刷を行
うには、ドラム３０の回転、すなわちモータ４５の回転
数を上げるしか手段がなく、この高速印刷に限度が生じ
た。

【０００９】また、ドラム３０が１回転する毎に１枚の
印刷用紙Ｐにしか印刷が行えないものであるため、ドラ
ム３０には規定された単一枚の孔版原紙が貼付される構
成であるが、印刷しようとする感熱製版した面の大きさ
は多様であり、よってこの孔版原紙の大きさに対して製
版面が小さい場合でもドラム３０が１回転する毎に１枚
の印刷用紙Ｐにしか印刷が行えなかった。これにより例
えば、孔版原紙に対し２箇所以上の製版面を作成できる
場合においてもこの孔版原紙を有効利用できなかった。

【００１０】すなわち孔版原紙に２か所の製版面を形成
し、ドラム３０が１回転するうちに２枚の印刷用紙Ｐを
製版面に対応したタイミングで送出できれば、簡単に多
枚数給紙が行え、結果として高速印刷を行えることにな
る。このような拡張した使用方法に対し従来の装置は、
固定動作の間欠機構５０で印刷用紙Ｐを送出する構成の
ため、上述した固定の使用方法のみに限定される欠点が
ある。

【００１１】また、従来の装置では、印刷用紙Ｐの天地
調整は、図中の１対のアイドラ３５ａを上下に移動させ
ることにより、ドラム３０の回転動作と間欠機構５０の
間欠動作の同期をずらして孔版原紙に対する印刷用紙Ｐ
の送り具合を調整し、印刷用紙Ｐに対する画像の位置を
上下方向に調整する構成であるが、この天地調整を行う
ためにはアイドラ３５ａを機械的に移動させる手間がか
かり、かつこの天地調整を正確かつ微調整することが困
難であった。

【００１２】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、簡単な機構でまた任意のタイミングで印刷用紙
をドラムに対し供給でき、高速に印刷できる等、効率的
な印刷が行える画像形成装置を提供することを目的とし
ている。

【００１３】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の画像形成装置は、請求項１では給紙台上の
印刷用紙（Ｐ）を重合せずに１枚づつ取り出すための１
次給紙機構（１０）と、該１次給紙機構で取り出された
印刷用紙を印刷部（３０）に対し該印刷部の印刷速度に
対応した速度で送り出す２次給紙機構（１）とを備え、
印刷用紙に対し連続的に所定の画像（Ｇ）を形成する画
像形成装置において、前記２次給紙機構は、印刷用紙に
接して送り出すタイミングローラ（５ａ）およびガイド
ローラ（５ｂ）と、該タイミングローラあるいはガイド
ローラの回転を間欠的に作動させるための電磁クラッチ
（１ａ）と、前記印刷部の回転状態が検出信号（Ｓ１）
として入力され該回転に同期した出力信号（Ｓ５）を前
記電磁クラッチに出力する制御手段（２０）とを具備す
ることを特徴としている。

【００１４】また請求項２では、前記印刷部（３０）に
よる印刷速度がモータ（４５）の回転数に対応して可変
自在な構成であり、かつ、前記制御手段（２０）には、
前記検出信号（Ｓ１）を印刷速度に対応した遅延期間
（ＣＴ１）で遅延した出力信号（Ｓ５）を出力する遅延
手段（２３）が設けられ、該出力信号（Ｓ５）により前
記印刷部の印刷速度に対応して電磁クラッチの動作タイ
ミングを可変するものである。

【００１５】また請求項３のように、前記制御手段（２
０）には、印刷用紙（Ｐ）の天地位置が予め設定され天
地位置に対応する天地用信号（Ｓ４）を出力する天地位
置設定手段（２６）が設けられ、前記遅延手段（２３）
は、天地用信号に対応して遅延期間（ＣＴ１）を可変す
る構成により、前記電磁クラッチの動作タイミングを変
更し、印刷用紙に対する画像の天地位置を変更自在とす
ることもできる。

【００１６】さらに請求項４のように前記制御手段（２
０）には、印刷部（３０）に対する印刷用紙の給紙枚数
を可変自在に予め設定され対応する選択信号（Ｓ３）を
出力するＮ枚給紙設定手段（２４）と、該Ｎ枚給紙手段
の選択信号により前記検出信号（Ｓ１）を対応するＮ枚
分に分割した複数個の生成信号（Ｓ１’）として出力す
るパルス生成手段（２５）とを備え、印刷部（３０）の
１回の動作中に前記電磁クラッチをＮ回作動させ、Ｎ枚
の印刷用紙を給紙する構成としてもよい。

【００１７】

【作用】印刷速度が可変自在な印刷部３０に対し、２次
給紙機構１は１次給紙機構１０から送られた印刷用紙Ｐ
を給紙する。この２次給紙機構１は、モータ４５の回転
数に対応して回転するタイミングローラ５ａ，ガイドロ
ーラ５ｂが印刷用紙Ｐに接することにより印刷部３０に
印刷用紙Ｐを給紙する。このタイミングローラ５ａ，ガ
イドローラ５ｂの回転は、電磁クラッチ１ａにより間欠
的に作動しその作動のタイミングは制御手段２０により
制御される。すなわち、制御手段２０は、印刷部３０の
回転状態が検出信号Ｓ１として入力され、該回転に同期
した出力信号Ｓ５を電磁クラッチ１ａに出力することに
より、印刷部３０に対して連続的に印刷用紙Ｐを給紙す
るのである。

【００１８】

【実施例】図１は、本発明の画像形成装置を示す側面図
であり従来例同様、孔版印刷装置を示している。尚、従
来例と同一構成部には同一符号を付し説明を省略する。

【００１９】２次給紙機構１は、前記ベルト４６の一部
に接合する電磁クラッチ１ａを有している。図２の一部
裁断図に示す如く電磁クラッチ１ａは、本体側板２にク
ラッチ軸３が回転自在に軸支され、一端部に固定された
大径のギヤ４はタイミングローラ５ａの小径のギヤ５ａ
ａに噛合している。このクラッチ軸３の中央部にはプー
リー６が遊動自在に軸支され、プーリー６の外周には前
記ベルト４６が張設されている。このプーリー６の端部
にはアーマチュア７が固定されている。

【００２０】また、クラッチ軸３の他端部には電磁コイ
ル８が固設され、電磁コイル８部分のクラッチ軸３には
ロータ９が固定されている。ロータ９は、電磁コイル８
の通電時にプーリー６のアーマチュア７を吸引し、ベル
ト４６の回転をクラッチ軸３に伝達する。これにより電
磁コイル８の通電時のみタイミングローラ５ａが回転
し、対向するガイドローラ５ｂとの間で印刷用紙Ｐをド
ラム３０方向に給紙する。このとき、ギヤ４，５ａａは
夫々径が異なり、タイミングローラ５ａの回転速度は所
定のギヤ比で高速化されている。尚、電磁コイル８の非
通電時にはベルト４６およびプーリー６のみ回転し、ク
ラッチ軸３〜タイミングローラ５ａはタイミングローラ
５ａに設けられたブレーキにより停止している。

【００２１】また、１次給紙機構１０のピックアップロ
ーラ１１にも前記同様の電磁クラッチが設けられ、電磁
コイルの通電時にはベルト４６の回転力でピックアップ
ローラ１１を駆動し印刷用紙Ｐを給紙台３１上から取り
出す。また、スクレーパローラ１２はベルト１３を介し
ピックアップローラ１１と同様の取り込みを行う。尚、
１次給紙機構１０では重合状態の給紙を防止するため、
２次給紙機構１の如く所定比のギヤ構成を用いず、２次
給紙機構１に対し低速で印刷用紙Ｐを給紙する構成とな
っている。

【００２２】次に図３は、モータ４５部分に設けられる
回転検出手段１５を示す図であり、図１の裏面から見た
図である。回転検出手段１５は、２次給紙機構１の電磁
コイル８の通電タイミングを規定する。モータ４５の回
転軸４５ａには、所定長の溝部１６ａを有する２次側検
円板１６が固定され、２次側検円板１６の外周位置には
２次側フォトインタラプタ１７が設けられており、モー
タ４５の回転に対応して溝部１６ａ部分でＳＰ１からの
タイマー設定時間、検出信号Ｓ１を後述の制御手段２０
に出力する。尚、光が透過している間のみ所定時間、検
出信号Ｓ１を出力する構成としてもよい。

【００２３】同様に、回転検出手段１５には１次給紙機
構１０の電磁コイルの通電タイミングのための所定長の
溝部を有する１次側検円板１８および１次側フォトイン
タラプタ１９が設けられ同様の信号を制御手段２０に出
力する。

【００２４】図４は、制御手段２０の機能を示すブロッ
ク図である。この制御手段２０は、２次給紙機構１を制
御するものであり、印刷動作にかかる他の構成部の制御
手段は別に設けられている。前記回転検出手段１５の２
次側フォトインタラプタ１７からの所定期間の検出信号
Ｓ１は、制御手段２０の２次給紙信号入力手段２１に入
力される。

【００２５】また、段階的に可変自在な印刷速度（モー
タ４５の回転数に対応）は予め、印刷速度設定手段２２
に複数設定され、外部操作により選択される印刷速度に
対応した段階的な速度信号Ｓ２が遅延手段２３に出力さ
れる。

【００２６】遅延手段２３は、該段階的な速度信号Ｓ２
に対応して前記検出信号Ｓ１に対し段階的な所定の遅延
時間を付した出力信号Ｓ５を２次給紙機構１の電磁コイ
ル８に出力する。

【００２７】また、天地位置設定手段２６は、外部操作
により印刷用紙Ｐ上での画像形成位置を上下方向（印刷
用紙Ｐの送り方向）で位置調整するために設けられ、例
えば基準から−２０mm〜＋２０mmの範囲で移動させるこ
とができ、この移動量設定時に対応した天地用信号Ｓ４
を遅延手段２３に出力する。

【００２８】また、Ｎ枚給紙設定手段２４は、外部操作
により選択されるＮ枚給紙モード時に、このＮ枚給紙
（１〜Ｎ枚）の旨の選択信号Ｓ３をパルス生成手段２５
に出力する。

【００２９】パルス生成手段２５は、該Ｎ枚給紙モード
時にのみ２次給紙信号入力手段２１から出力される所定
長の検出信号Ｓ１を該Ｎ枚に対応してＮ個の信号として
生成した生成信号Ｓ１’を遅延手段２３に出力する。

【００３０】次に、上記構成による給紙動作について説
明する。予め設定された印刷速度でモータ４５が回転
し、ベルト４６を介し孔版原紙が貼付されたドラム３０
が回転して印刷可能状態となる。続いて、回転検出手段
１５の１次側のフォトインタラプタ１９により所定のタ
イミングで１次給紙機構１０が間欠動作し、給紙台３１
上の印刷用紙Ｐを１枚づつモータ４５の回転数に比例し
た低速状態で取り出し、２次給紙機構１に送出する。

【００３１】２次給紙機構１は、回転検出手段１５の２
次側のフォトインタラプタ１７の検出信号Ｓ１に対応し
て所定のタイミングで間欠動作し、印刷用紙Ｐをモータ
４５の回転数を所定のギヤ比により増大させた高速状態
で取り込み、ドラム３０に送出する。

【００３２】この２次給紙機構１の動作を詳細に説明す
ると、まず、取り込みタイミングは、２次側のフォトイ
ンタラプタ１７の検出信号Ｓ１が検出された時点を基点
としており、少なくとも印刷用紙Ｐの先端が２次給紙機
構１のタイミングローラ５ａに到達する時点でこのタイ
ミングローラ５ａが回転を開始する。この取り込みタイ
ミングは、前記１次側および２次側検円板１８，１６相
互の角度設定等により任意に設定される。

【００３３】ここで、図５のタイミングチャートに示す
ように、タイミングローラ５ａの回転開始のタイミング
は、前記段階的に可変自在な各印刷速度に応じて所定期
間ｔ１の検出信号Ｓ１が検出された時点ＳＰ１を基点と
して所定の遅延時間ＣＴ１が付された後に出力信号Ｓ５
として所定期間ＣＴ２（ｔ１＝ＣＴ２）の間、電磁コイ
ル８に出力する。尚、出力信号Ｓ５の出力期間ＣＴ２
は、遅延手段２３により得られる構成の他、モータ４５
の回転と同期するエンコーダのパルスをカウントするカ
ウント手段により得るよう構成することもできる。そし
て、上記遅延時間ＣＴ１は、２次給紙機構１を構成する
電磁コイル８〜タイミングローラ５ａまでの機械的な伝
達特性に考慮して予め定められるものであり、特にアー
マチュア７とロータ９部分では高速になるほど滑りが生
じやすいことに起因している。

【００３４】したがって、印刷速度が高速になるに従
い、遅延手段２３では遅延時間を短くし出力信号Ｓ５の
出力タイミングＳＰ２を前方に移動させ、ＳＰ１方向に
近づけている。このようにして、１次給紙機構１０によ
り低速で確実に１枚づつ１次給紙された印刷用紙Ｐは、
２次給紙機構１部分で所定のギヤ比によりドラム３０の
速度に対応できる速度まで高速化して給紙されるように
なっている。尚、出力信号Ｓ５の出力期間ＣＴ２は、前
述した遅延回路２３により得られ、検出信号Ｓ１の期間
ｔ１とほぼ同一期間としたが、この出力期間ＣＴ２自体
も２次給紙機構１での機械的な伝達特性を考慮し、印刷
速度が高速になるに従い短く設定してもよい。

【００３５】次に、天地位置設定手段２６により天地位
置が可変設定されると、この移動量に対応した天地用信
号Ｓ４が遅延手段２３に出力される。これにより、前記
印刷速度に対応して可変された遅延時間ＣＴ１は、さら
にこの天地用信号Ｓ４で可変して出力信号Ｓ５として出
力される。例えば、図６に示すように印刷用紙Ｐの送出
方向Ｘに対し画像Ｇの天地位置を上方向（さらにＸ方向
である点線位置）に移動させる場合には、天地用信号Ｓ
４に対応し遅延手段２３は前記遅延時間ＣＴ１をこの移
動量に対応した時間だけ加え長く設定し直す。

【００３６】これにより、ドラム３０に貼付された孔版
原紙の画像に対して、印刷用紙Ｐの２次給紙のタイミン
グがずらされ、印刷用紙Ｐ上に形成される画像の天地位
置を送出方向Ｘに対して移動して形成できる。

【００３７】以上説明したように、本発明によれば、２
次給紙機構部分に電磁クラッチ１ａを用いたことによる
簡素な構成で２次給紙を行うことができ、しかも印刷速
度が可変されても電磁クラッチ１ａに対する時間を可変
させることのみで２次給紙のタイミングを正確化でき
る。また、天地調整も特別な構成を用いずとも前記電磁
クラッチ１ａに対する遅延時間を可変することのみで対
応できる。

【００３８】次に、上記装置におけるＮ枚給紙モードに
ついて説明する。Ｎ枚給紙モードとして２枚給紙モード
時には、図７の概要図に示す如く、孔版原紙Ｋに対し２
種の画像Ｇａ，Ｇｂを所定幅を有して夫々感熱製版して
ドラム３０に貼付する。この状態でドラム３０が１回転
することに同期し、２枚の印刷用紙Ｐが２次給紙できれ
ば印刷効率をほぼ２倍に向上できるものである。

【００３９】このための具体的手段としては、前記Ｎ枚
給紙設定手段２４に給紙枚数（この場合２枚）を設定す
ると、このＮ枚給紙設定手段２４はこの２枚に対応した
旨の選択信号Ｓ３をパルス生成手段２５に出力する。パ
ルス生成手段２５は、図８のタイミングチャートに示す
如く、選択信号Ｓ３に対応して単一個の検出信号Ｓ１を
２個の出力信号Ｓ５としてそれぞれ出力期間ＣＴ２’お
よびＣＴ２”の出力信号を生成する。このとき、出力信
号Ｓ５の出力期間ＣＴ２’とＣＴ２”との間にも同様の
遅延時間ＣＴ１’が設けられる。この遅延時間ＣＴ１’
は孔版原紙Ｋ上の画像Ｇａ，Ｇｂ間の間隔に対応してい
るものであり前述同様に印刷速度によって可変される。
尚、孔版原紙Ｋ上の画像Ｇａ，Ｇｂ間の間隔は予め設定
して形成する。また、出力信号Ｓ５の出力期間ＣＴ
１’，ＣＴ１”，ＣＴ２’，ＣＴ２”の値は互いに独立
した値に設定してもよい。

【００４０】これにより、図７に示すごとく２枚給紙時
には前記２次給紙機構１は、ドラム３０が１回転するう
ちに２枚の印刷用紙Ｐ１，Ｐ２を順次送り出すことによ
り、１枚目の印刷用紙Ｐ１に画像Ｇａを形成でき、２枚
目の印刷用紙Ｐ２に画像Ｇｂを形成できる。このとき、
ドラム３０の回転により２つの画像Ｇａ，Ｇｂを順次交
互に印刷することができ、排紙側では交互に画像Ｇａ，
Ｇｂが形成された印刷用紙Ｐ１，Ｐ２が順次積載される
ことになり、ソートが自動的になされる。

【００４１】次に、図９は、本発明の画像形成装置の他
の実施例を示す側面図である。この実施例では、電磁ク
ラッチ１ａをガイドローラ５ｂ側に設けた変形例を示し
ている。このため、電磁クラッチ１ａはギヤ５ｃを介し
ガイドローラ５ｂのギヤ５ｂａに噛合している。このよ
うに、電磁クラッチ１ａは、対向配置されたタイミング
ローラ５ａあるいはガイドローラ５ｂのいずれ側に設け
た場合においても同様の作用効果を得ることができる。

【００４２】また、上記各実施例ではＮ枚給紙モードが
２枚であり、かつ２種の画像Ｇａ，Ｇｂの場合について
説明したが、孔版原紙Ｋに形成できる画像の枚数に対応
してそれ以上の枚数の給紙を行うことができるととも
に、また、画像Ｇの種類もそれに応じて増大できる他、
全て同一の画像Ｇであってもよい。いずれの場合でもＮ
枚給紙モード時には、印刷速度に対し印刷できる枚数を
略Ｎ倍に向上できる。

【００４３】

【発明の効果】請求項１によれば、２次給紙機構は電磁
クラッチが用いられ、この電磁クラッチの作動タイミン
グを制御手段により電気的に制御する構成であるため、
印刷部に対する２次給紙を簡単な構成で、かつ正確確実
に行える。

【００４４】また、請求項２によれば、遅延手段を設け
るのみで印刷部の印刷速度が可変自在である場合でも、
請求項１記載の簡単な構成でこれに対応することがで
き、簡単な構成で印刷速度を可変自在な画像形成装置を
得られる。

【００４５】請求項３では、前記構成を変更することな
く、印刷用紙に対する天地調整を簡単な構成で正確かつ
容易に行うことができる。

【００４６】請求項４によれば、印刷部の印刷速度に比
して２次給紙の枚数をＮ倍できるため、印刷効率をほぼ
Ｎ倍に効率化できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の画像形成装置を示す側面図。

【図２】２次給紙機構の電磁クラッチを示す一部裁断
図。

【図３】回転検出手段を示す図。

【図４】２次給紙機構の制御手段を示すブロック図。

【図５】同制御手段の制御信号を示すタイミングチャー
ト。

【図６】印刷用紙上での天地調整を説明する図。

【図７】Ｎ枚給紙モードを示す概要図。

【図８】Ｎ枚給紙モード時の制御手段の制御信号を示す
タイミングチャート。

【図９】本発明の他の実施例を示す側面図。

【図１０】従来の画像形成装置を示す側面図。

【符号の説明】

１…２次給紙機構、１ａ…電磁クラッチ、３…クラッチ
軸、５ａ…タイミングローラ、５ｂ…ガイドローラ、６
…プーリー、７…アーマチュア、８…電磁コイル、９…
ロータ、１５…回転検出手段、２０…制御手段、２３…
遅延手段、３０…ドラム、４５…モータ、４６…ベル
ト、Ｐ…印刷用紙、Ｋ…孔版原紙、Ｇａ，Ｇｂ…画像。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 給紙台上の印刷用紙（Ｐ）を重合せずに
   １枚づつ取り出すための１次給紙機構（１０）と、該１
   次給紙機構で取り出された印刷用紙を印刷部（３０）に
   対し該印刷部の印刷速度に対応した速度で送り出す２次
   給紙機構（１）とを備え、印刷用紙に対し連続的に所定
   の画像（Ｇ）を形成する画像形成装置において、前記２
   次給紙機構は、 印刷用紙に接して送り出すタイミングローラ（５ａ）お
   よびガイドローラ（５ｂ）と、 該タイミングローラあるいはガイドローラの回転を間欠
   的に作動させるための電磁クラッチ（１ａ）と、 前記印刷部の回転状態が検出信号（Ｓ１）として入力さ
   れ該回転に同期した出力信号（Ｓ５）を前記電磁クラッ
   チに出力する制御手段（２０）と、を具備することを特
   徴とする画像形成装置。
2. 【請求項２】 前記印刷部（３０）による印刷速度がモ
   ータ（４５）の回転数に対応して可変自在な構成であ
   り、かつ、前記制御手段（２０）には、前記検出信号
   （Ｓ１）を印刷速度に対応した遅延期間（ＣＴ１）で遅
   延した出力信号（Ｓ５）を出力する遅延手段（２３）が
   設けられ、 該出力信号（Ｓ５）により前記印刷部の印刷速度に対応
   して電磁クラッチの動作タイミングを可変する請求項１
   記載の画像形成装置。
3. 【請求項３】 前記制御手段（２０）には、印刷用紙
   （Ｐ）の天地位置が予め設定され天地位置に対応する天
   地用信号（Ｓ４）を出力する天地位置設定手段（２６）
   が設けられ、 前記遅延手段（２３）は、天地用信号に対応して遅延期
   間（ＣＴ１）を可変する構成により、 前記電磁クラッチの動作タイミングを変更し、印刷用紙
   に対する画像の天地位置を変更自在とした請求項２記載
   の画像形成装置。
4. 【請求項４】 前記制御手段（２０）には、印刷部（３
   ０）に対する印刷用紙の給紙枚数を可変自在に予め設定
   され対応する選択信号（Ｓ３）を出力するＮ枚給紙設定
   手段（２４）と、 該Ｎ枚給紙手段の選択信号により前記検出信号（Ｓ１）
   を対応するＮ枚分に分割した複数個の生成信号（Ｓ
   １’）として出力するパルス生成手段（２５）とを備
   え、 印刷部（３０）の１回の動作中に前記電磁クラッチをＮ
   回作動させ、Ｎ枚の印刷用紙を給紙する請求項１記載の
   画像形成装置。